仮面絶唱シンフォギアX:Zi-O 平成ライダーユニバース   作:ジュンチェ

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あとこの小説の主人公はあくまでジオウであって、オーマジオウではないです。




オーマジオウ討伐/2068

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……とある時間の2068年

 

 

 

 

世界は荒野が拡がっていた。 ありとあらゆる者たちが強大なひとつの『個』たちに挑みにかかり、敗れ去った結果である。 もう、文明の芽は二度と芽吹くことはないだろう…死にかけたこの大地は最早、新たな命を紡ぐことすら難しい。 湿気も無くカラカラと吹く風… 地面も虚しく砂塵を巻き上げる景色がいつから続き、いつまで続くのかは誰にもわからない。

 

 

 

……いや、ただ荒野の崖から眺め続ける強大な『個』だけは別かもしれないが。

 

 

 

 

「……。」

 

 

 

オーマジオウ。金色と黒金で飾られた鎧を纏う唯一無二なる世界の王……否、最低最悪の魔王。

 

 

「…ふむ。」

 

 

彼は待っていた……のかもしれない。ただ小さくため息をついたのは、荒れ果てた地がかつて生きていた姿と脳裏で重なるからかあるい別の何かか。今、魔王の心中を察する者は誰もいない…もう自分に抗おうとする者たち大半も平らげてしまった。存外、彼にとっては暇潰しに過ぎなかったのか…

 

……この直後に起こることさえ

 

 

 

 

「やれ、また懲りずに命を捨てにくるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【仮面ライダーギンガ!!】

 

 

赤茶けて淀んだ空からくる強襲者。マントをはためかせ、未確認飛行物体の円盤を彷彿させる頭が印象的な仮面ライダー……その名はギンガ。オーマジオウを見据え、急降下しながら構えをとるとライドウォッチを起動し襲いかかる!

 

 

【スーパー1!!】

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

「…っ」

 

 

 

繰り出される格闘の嵐。一撃一撃が人間の骨すらたやすく砕くものだが、オーマジオウはゆっくりと後退りしながら拳や蹴りを片手で祓い続けていき一瞬だけ一歩にも満たぬ間合いをとると…

 

 

「五月蝿いぞ。」

 

 

拳をギンガの腹に無慈悲に撃ち込んだ。まるで、サンドバッグでも殴るように軽い調子で、ドゴッとめり込んだ一撃はギンガを弾きとばし廃墟のビル群に叩きつけるに飽きたらずぶち抜き、彼方の地平線へ追放せしめる。

 

……しかし、愚か者はこれで終わりではない。

 

 

 

【仮面ライダーシノビ!!】

 

 

「はああっ!!」

 

 

次に迫る影は四方から。仮面ライダーシノビ……文字通り外見通りの忍の仮面ライダー。ギンガのやられた瞬間、不意を突く形で奇襲をかけてきた……のだが

 

 

「ほう、またこれは懐かしい……」

 

 

あまつさえ、幼き日の思い出に浸っている始末。かかってきた先頭の分身をいなして踏み台にすると跳躍… そのまま、脚にエネルギーを溜めると地面にスタンプ。それだけで、一帯にクレーターが出来上がり大地が揺れる。次の瞬間、シノビは跡形も無くなっていた。…されど、愚かな襲撃者はこれで最後ではない。

 

 

【仮面ライダークイズ!!】

 

【ダブル!!】

 

 

「…むっ。」

 

 

突如、オーマジオウを包む竜巻。 それを操るのは『?』マークを頭に冠する印象的な仮面ライダークイズ。本来の戦い方ではないが、ダブルウォッチを使い全身を切り刻むミキサーにオーマジオウをかける。恐らく、並大抵の仮面ライダーならひとたまりもないだろうが…

 

 

「ふんっ!!」

 

 

これで、時の王者に届くと思っているなら片腹痛い。軽く祓うだけで竜巻は掻き消され、オーマジオウが手をかざすと衝撃波でクイズは廃墟へと叩き込まれる。

 

 

「……さて、まだやるか?」

 

 

 

【仮面ライダーキカイ!!】

 

【ゾルダ!!】

 

【G4!!】

 

【ロボライダー!!】

 

 

さて、全てはこのための陽動か。仮面ライダーキカイ……ウォッチの同時3つ起動という荒業をやってのけスパナが交差したようなデザインのマスクから異常なほど赤い光が漏れていた。直後、メカメカしいボディから次々と当初の設計規格を無視したであろうパーツが出現して巨大なミサイルポットを幾つも展開し火を灯す。文明が産み出した叡智の炎を宿す弾頭は最後にして最大の切り札として放たれる!

 

 

「終わりだ、オーマジオウッ!!」

 

 

「…」

 

 

少しだけ驚いた… キカイのマスクの下から聞こえた声が女のものだったことに。自分を呑みこもうとするミサイルの山よりよっぽど…

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!

 

 

 

立ち昇る爆煙。半径10メートルは消し飛んでいるであろう威力だ… ひとたまりもないとキカイは勝利を信じはじめていた。しかし、

 

 

「ふむ、これで届くと思われたなら舐められたものよ。」

 

 

「!?」

 

 

…無傷。

 

たかが、歴史の一端をぶつけたところで平成の英雄の歴史を背負う王に敵う道理無し。塵と煤を軽く祓いながら黒い煙から現れたその姿は魔王と言って間違いない… されど、立ち尽くしていては死が待つのは当然。再びキカイはウォッチを…

 

 

「くどい。」

 

「!!」

 

 

起動する前に握った手ごと握り潰されていた。そのまま、オーマジオウから回し蹴りを叩き込まれ、ゴロゴロと地面を転がされ変身は解除された…… そして、驚いたことに素顔は本当に女性だった。

 

 

「……機械か人間かはさておき、」

 

 

気になるのは一点。遥か昔の『オーマの日』からこの手の輩…俗に言うレジスタンスは数えるのも厳しくなるだけ相手をしてきたが、今回はいささか奇妙。装備が今回に至ってはこの時間軸には存在しないはずのライダーシステムやライドウォッチまで…… 最早、吹けば消えるような連中が一体何処から…

 

……考えられるとしたら、自分が魔王になるキッカケ…オーマの日に権現した『時代を否定する者たち』。自分の力のルーツも厳密には彼等から来ているが、奴等は完膚なきまで叩き潰しこの間でついに残っていた幹部も抹殺した。もうバックアップする者もいないはず……

 

 

 

「……む?」

 

 

されど、砂塵の彼方から魔王の前にたちはだかる人影たち。それぞれがジクウドライバーを巻き、ライドウォッチを持っている……。彼等のまとう特徴的な衣も見覚えがある…そして、察した。

 

 

「成る程、若き日に退けたのは…所詮、氷山の一角に過ぎなかったということか。」

 

 

奴等が望むのはオーマの日の続き、オーマジオウという障害の排除。自分たちの認める結末まで止める気はないわけか……

 

……ならば、王に逆らう狼藉者はどうすべきか。

 

決まっているだろう、かつてのように捩じ伏せるのみ

 

 

 

 

 

 

「貴様らがどれだけいようと関係はない。 最高最善にして歴史の終着点…… ここから始まるものはない。私も…お前たちも……。さあ、とく失せよ。死にたくなければな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本によれば、2068年…平凡な高校生だった常磐ソウゴはオーマの日に世界を救い、時の王者オーマジオウとして君臨していた。

 

しかし、その玉座は時の果てを超えてきた仮面ライダーたちにより崩壊してしまう。

 

玉座を追われた王は平成ライダーの力を失い、何処かへ敗走し消えたとも彼等に処刑されたとも言われている。

 

2019年から君臨した最高最善の魔王、時の王者の最期は実に過ぎてみれば呆気ないものだったとのこと。……そのあとの世界がどうなったかは誰も知りませんが、ここから語るのは別の西暦のお話。

 

 

……さあ、ここからが新生せし王の話の幕開けです。

 

 

 

 

 

 

 

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