人間に与えられた一つの希望であり
絶望だと私は思います。
誰にも変えることができない
変わらぬ未来があるとするならば
私達は決まった道を歩いているのでしょう
不幸が訪れたら幸福も同じくらい訪れるだろう
誰かがそんなことを言ったとしても実際、数値で表せられるわけではないし、確証がない
もしかしたら、不幸のほうが多いという人もいるかもしれない
感じ方は人次第であっても、不幸は不幸というものだ
だから、幸福を願うのではなく
掴み取る、自分で幸福をつくる
それが、一番良いのではないか……
例えば、早くも最愛の人が消えるとしたならば
最後まで彼女に悲しい顔をみせ、悲しむのか
最後まで笑って生きようと思いながらも悲しむのか
人の原動力は言葉ではなく、気持ちだと………
そんな事が書かれていた本を家で僕は夢中に読んでいた。
僕は運命だとか幸福だの不幸だの一切興味はなく
限られた日を適当に生きている。
今日も2つの時計の針が真上を指す頃まで一つの小説を読んでいて…
時計を見るなり急な睡魔に襲われ
いつの間にか寝てしまっていた。
「………ね」
ゆっくりと僕を呼ぶ声がする
「………………ねえ……」
「ん………?」
僕は頭の中に不思議と言葉が文字に変わっていく
そして誰かが僕に語りかけてくる…
その声はとても高く柔らかく、優しい声だった
「星野くん…いや…快晴」
「僕は君を知らない…君は誰だ?」
「知らないか…そうだよね」
彼女は少し悲しげな声だったと思う
自分でも顔を見てないから判断はつかないが
少し震えた声だったから、そう思ってしまった。
「なら私を…君は私をみつけてくれないかな?」
と必死に彼女は僕に言う
「君を見つける必要って何?」
実際、なんのためかよくわからなかった
僕は、知らない人に対する警戒心は人一倍強かったから
彼女の事情を知りたかった
そこから彼女は何も言わなくなった
いや…言えなかったのだろう
何かしらの事情があるのだと僕は思った。
僕は独裁者でもなければ偽善者でもない
「お願いします。」
このとき僕は彼女が泣いていることに気づく
僕はたじろいでしまった
「分かった…僕が必ず君を見つけるよ」
すると僕の手に小さい物の感覚があらわれた。
それはとても柔らかく、僕の指が少し圧迫される。少し冷たかった。
「あぁ君はここにいるんだね」
「うん、忘れないでね。」
そして彼女の声は遠ざかり消えていった
顔は見えなかった…それどころか彼女の体も
腕も足もなにも見えなかった。わかったのは感覚だけ
ここにはなにもない…
けど……彼女の笑って話しかけてくる声だけは聞けた
起きれば朝になっていて…太陽の光が目に入る。
よくわからないのに僕の目からは太陽で反射した透明で輝いた光の粒が流れ落ちる
夢で何があったかはあまり覚えていない
曖昧というか、部分飛ばしというか
ただ誰かに会ったのは覚えている
僕は、起きるなりゆっくりと朝食を食べ、学校に行き、誰とも関わりを持つことなどなく学校生活を送り、変わらない生活を過ごすはずだった…
人と関わっても意味がない
孤独に生きる僕であった
朝も昼も夜も
君と会うまでは…