平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない! 作:炭酸ルウル
あれ…俺はどうなったんだ……ここはどこだ…暗くて何も見えない…
無音で暗い宇宙空間のような場所をふわふわと浮いている感覚だけがあった
ダメだ…思い出せない……誰か…いないのか…
思うように身体は動かない意識を手にもっていっても反応がない
誰か……助けて…誰もいないの…か…
叫んだ、精一杯の声で叫んだ。だが周りには届かず自分の心の中にだけ響いた
はぁ…どうしよ……
その時だった…バンッっと目の前に明るい光が差した
「えっと、次はお前か?」
眩しっ…え?誰…?
「はろー!私は女神よ~」
……は?女神…?
「うんそうそう、女神だよー・・・」
えっ…と…俺、喋ってないんだけど…なんで会話ができてるの…
「私が女神だからに決まってんじゃんバカなの?喋れるようにしてやっからちょいまち」
えっ⁉ 出来るのっ…⁉
「あったりめえだろー?まじでだるいわ~少し準備すっから」
う…うんよろしく
「あーい…準備かんりょ~いきまーす。クルクルピラピラケロリンチョ!」
いや…だs
「さすぎでしょ…」
「あーい…終わり~あと…ダサいとか言わないで?潰すよ?」
「急に怖いじゃん…」
「はーい、じゃあめんどくさいからとっとと終わらせるね~」
「え?終わらせるって…?」
「はぁ?決まってんじゃん…転生の儀式だろーが…」
「転生?儀式?まって…まじで状況が読み取れない…」
「ちょいまち、お前さ、自分が死んだこと気づいてる?」
「………は⁉ 俺、死んだの!?」
「まじかよ…そっからかよ…使えねーな」
「え…俺は、どうやって死んだんだ…?」
「お前は!学校の掃除中に階段から滑って落ちて死んだの!」
「えぇ…なんだよそれ…。え…となると…転生って⁉ ま…まさか…?」
「は?まさかって?」
「異世界転生とかなのか?いや、まさかな…異世界なんて存在しないもんな…」
「いや、異世界に転生すんだよ?てか異世界存在すっから…」
「え…と、なると…?俺は…?異世界最強ラノベ主人公!?」
「は…?」
「異世界に行ったら…勇者とか英雄とか賢者とか呼ばれっちゃったりして?」
「いや…ちょいまち・・・」
「異世界を無双するんだ…他の人とか桁外れな魔法の力とかで最強だ…」
「おい…」
「それから…それから…」
「おい!!」
「あ…はい!早く転生させて!!」
「いや…お前は勇者にはなれねーし、しかもお前の職業なんだと思う?」
「え…?勇者じゃないって事は…?賢者!?」
「はーい、ぶっぶー!正解は~? 『料理人』 で~す」
「・・・・・・・・・は?・・・・」
「お前の職業は料理人です…だから魔法も使えないと思うしそれにそれに武器も所持できませーん!!」
「・・・・・はぁぁぁぁああ!?」
「残念だったね?私がさっき適当に決めた~」
「いや、まじかよ!?でも俺…料理なんか作ったことないぞ…?」
「そんなの知りませーんっ!」
「まってこのジャンルってもしかしてさ?異世界料理系?異世界の日常を描く物語?」
「それもハズレ~!」
「嘘だろ…異世界で日常系じゃないって言ったら…まさか…い、いやまさかな…」
「正解は~? 『バトルファンタジー』 でーす!おめでとうございま~す!」
「はい、うざい~!うん・・・うん・・・・うん。それ無理があるよね?」
「ははは‼ いや~ほんとはね?異世界日常系のジャンルにしようとしたんだけどね?」
「じゃあしろよ!せめてそれでいいわ!」
「いや~ふざけちゃいましたっ てへっ」
「可愛くないぞ…」
「うわ…女神の心を気づ付けた罰として世界難易度ハードにしまーす」
「おいおいおい!やめてくれ~!」
「もう遅い~っ!」
「じゃあ料理人でバトルファンタジーで難易度ハードの世界を頑張ってね~?」
「いやいやいや!まてまて!それは違う!それはちがぁぁぁぁぁぁ・・・・」
うざ女神の光は消えて周りの暗闇が一気に吹っ飛び眩しい光と共に草原に転生されていた
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああう!!!!!!」
まじですか…?これまじですか?流石に無いわ…これはないわ…
辺りを見まわたすと…スライムやら一つ目のウサギやらが跳ねていた
「…っ⁉」
まずい…今の俺はレベル1の武器すら持ってない一般人だ…まだ草原は早すぎる…
どうしよう…王都の方向もわかんないし…てかなんで最初から草原なんだよ…
難易度がハードだからか…?
そこに奇跡かのように馬車が止まってくれた
「おや、おぬしや…こんなところで何をしているんじゃ…?冒険者の人だべや…?」
「いえ!僕は料理人です!」
「料理人…?料理人がなぜ?こんなところで?」
「いや、その、王都へ行きたくて…」
「へ…?王都…?もうすぐそばじゃよ…」
「そうなんですか?」
「なるほどな…おぬしは転生者の方だべや?」
「あ、はい、多分そうだと思います」
「じゃあ王都まで乗せてあげよう」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
優しいおじいさんが馬車で王都まで乗せていってくれるらしい
「そうかい…王都に行くのは初めてかい?」
「そうです」
王都かぁ~!綺麗なところなんだろうな~!街は栄えてるんだろうな‼
「そうか…そんなに期待しない方がいいぞ……」
「…え?」
そうして少ししたら王都の防壁が出てきた
「あれが王都か…」
「そうじゃ…」
なんか…防壁がつるまみれだな…
王都の門に着くと兵隊がいた
「止まれ…この馬車の中身はなんだ?」
「人と食料じゃよ…」
「人?」
「どうもこんにちは」
「…っ⁉ こ、こんにちは?」
「通っていいかの…?」
「あ、ああ…通ってよし」
門を潜り抜けると…そこには荒廃した王都の姿が視界に飛び込んできた
……っ⁉ なんだよこれ……ここ…王都…なんだよな……?
「おぬし…ついたぞ?ここら辺でいいかの…?」
「あ…はい、ありがとうございました…」
おじいさんにお礼を言いながらゆっくり馬車を下りた
「それでは…またどこかでの…はいやぁ!」
「あ…ちょっ…まっ……」
行っちゃったか…この王都のこともっと聞きたかったな…
さて…どうしましょうかね…いったん、人を探そう。王都って言ったら普通は人でにぎわってるよな…?人が居ないじゃねぇかよ…
遥人は辺りを見回したがそこには家は崩れ落ち地面は割れ人の気配がまるでなかった
まずは…人がいそうなところに行ってみよう…。
最後まで読んで下さりありがとうございます!
更新頻度はなるべく早めにします!