平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない! 作:炭酸ルウル
「人…居るよなこれ…てか人しか居ないよな…?」
「そ…そうですね…なんでこんなに…」
「おぉう?あんたたちも宴会に来たんかい?楽しんでいきぃよ!」
「は…はい。ありがとうございます。」
軽いパニックなんですけど…‼琴乃花はこの王都にはほとんど人が居ないって言ってたよな…なにこれ…教会になんでこんなに人が居るんだ……⁈
「な…なあ?琴乃花…ちょっと…」
一旦…遥人と琴乃花は静かな教会の外に出た。
「えっと…人、居たね…?しかもたくさん…」
「そ…そうですね…。聞いた話だと…ほとんどが帝都に移動したとか……」
「あの…まさかさ…?」
「はい?」
「その話を聞いた冒険者…?だっけ…?」
「はい冒険者の方です」
「その冒険者になにか代金的なもの渡した…?」
「はい、情報量だとか言って私が持っていたお金全てもっていきました…」
「それさ…冒険者の振りした盗賊じゃね!?」
「えええええ!!だまされた……。」
「まああくまで俺の推測だが…」
「と…言う事は教えてくれたことが全て嘘だったって事ですか……」
「まあ…全部が全部嘘ではないんじゃない…?わからないけど…」
「はぁ……そうですか……」
・・・・・・ん?お金…?どうやって琴乃花はお金を入手したんだ…⁉
「な…なあ‼」
「ど…どうしました…?」
「琴乃花はどうやってお金を入手したんだ…?」
「え…?ここに転生する時に女神さまから金貨10枚貰ったんです…。」
「嘘だろ・・・」
「もしかして…貰ってないんですか…?」
「ああ…貰ってない…。あのうざ女神…まじでうざいな…」
「その女神さまは、うざいと言うより…性格が悪いのでは…?」
「まあ…確かに、なんか悪そうな顔してたわ…。まあ、そうか…てかこの世界での金貨10枚は高いのかな…?」
「さあ…どうなんでしょうか…私はあの嘘つき冒険者にだまされたのでお金の価値を調べることが出来ませんでした…」
「じゃあ…お金も集めないといけないな…」
「はい」
「それより…この教会どうする…?この中に行ったら多分だが食料もあるだろうし…
入ってみる…?」
「確かに…お腹もすいたし…入ってみますか」
「そうだな」
教会の扉を開けると…またさっきのにぎわかさが戻ってきた
食料がどこにあるか聞くか…なんか優しそうな人がいいんだけどな…
お…?あの椅子に座ってる人とかどうだ…?結構優しそうじゃん…行ってみるか。
「琴乃花、俺についてきて」
「わ…わかりました…」
「すみません、食べ物ってどこにあるかわかりますか?」
「…ん?あっとな…そこの扉に入ったらたくさんあるぞ」
「なるほど、ありがとうございます!」
「おうよ」
そこの扉か…食べ物が貯蔵されてるのか…?それとも飲み会的なものをやってるのか…
「遥人君、行ってみましょ?」
「お…おう、そうだな。行ってみるか」
扉を開けて中に入ると美味しそうな食べ物がずらぁ~っと並んでおり、それを人がバイキングしていた。
「おぉ…」
「あの…これ…食べていいんですよね……」
「おう?みんな食べてるしいいと思うぞ?」
「じゃあ…頂いてきます……」
「い、行ってらっしゃい…」
琴乃花は目をまんまるくして食べ物に食いついていった
じゃあ…俺はどうするかな…そこまで腹も減ってないんだよな…
そうだ…‼この世界でどうやってお金を稼ぐか聞いてみよう!
「あのすみません…ちょっとお話いいですか?」
「話か?後にしてくれ~それより!今は宴の時間だぁ!」
「あ、すみません…」
そうか…今は宴会してるんだったな、これじゃあ…誰も聞いてくれないかな…
「すみません!少しお話いいですか?」
「今はすまんなぁ~? ビールおわかりぃ~」
「そうですか…ありがとうございました」
うーん…やっぱダメか…
「あ!少しでいいんで!お時間いいですか?」
「ごめんね?今からこのご飯届けないといけないのよ?ごめんね?」
「あ、いえ…大丈夫です!ありがとうございました」
優しそうな女性だったから話聞いてくれると思ったんだけどな…忙しかったか
どうしよう…これじゃあお金の稼ぎ方が全然わからないな…もうちょい頑張ってみようかな?
遥人はいろんな人に話を聞いてもらおうと頑張ったが…誰一人として話を聞いてくれなかった
いやまじか…こんなに頑張ったのに…一人も話を聞いてくれなかった…。
それより…琴乃花、遅くね…⁈ もう一時間くらい?経つけど……見に行ってみるか
「琴乃花~?まだ食べてるの?」
「んん、あほほれはけ、はへさへて?」
「え…?なんて…?」
「ほれはけ!はへさへて!」
「これだけ?食べさせて?」
琴乃花はコクコクと頷いた
「わ、わかった」
「ぷはぁっ~…美味しかったぁ~っ。あ、どうしたんですか?」
「い、いや…まだ食べてるのかな?って思って…」
「なるほど、お待たせしました!今!食べ終わりましたっ!」
「なんか…?機嫌よくなった…?」
「そうですね!満腹になった事により幸せになりました‼」
「おぉ…それはよかった、じゃあ行こう」
「はい!ところで遥人君はなにをしていたのですか?」
「俺は…この世界でのお金の稼ぎ方を聞こうとしたんだが…誰も俺の話を聞いてくれなかった…」
「なんで誰も話を聞いてくれなかったのですか…?」
「うーん、ほとんどの人は今は宴の時間だから話なら後にしてくれって言う人ばっかりで」
「そういう事でしたか…じゃあ未だに稼ぎ方は分からないと…」
「そうだな…、次は外に居る人に聞いてみるか…?」
「はい、そうしましょう、生きてく上ではお金はかなり重要ですからね」
「おう」
そういう会話をしながら教会の外へと出た
「どこら辺に人がいると思う?」
「そうですね~人……人…」
「人ならここにいるよ!!!」
「…んっ⁉」
「えっ…⁉」
教会の屋根の上から声がして。二人は振り返り教会の屋根を見るとそこには
ショートカットで赤髪の女の子が腕を組んで屋根の上に立っていた
「なに、ぽかーって見てんだよっー!・・・っと」
スタッっと地面へ飛び降りてきた
「えっ…あの…誰ですか?」
「うちの名前は『一ノ瀬 夏夜(いちのせ かや)』!君たちの名前は?」
「俺の名前は遊馬遥人」
「私は冬月琴乃花」
「じゃあ、遥人とこのちゃんって呼ぶね?」
「俺はそれで構わないよ」
「私も大丈夫です」
「えっと俺たちは君の事なんて呼んだらいいのかな…?」
「えっ?普通に夏夜でいいよ!」
「わかった。じゃあ夏夜ね?」
「おうよ!それよりなんで人を探してたんだ?」
「えっと、この世界でのお金の稼ぎ方を知りたくてね…」
「この世界でのお金の稼ぎ方?そんな事を知りたいの?」
「そうなんだよ…」
「じゃあ教えてあげるよ」
「夏夜さん!ぜひ教えてください!」
「うんいいよー?」
「ありがとうございます!」
「この世界でお金を稼ぐ方法は主に二種類に分けられる
まず一つ目は、自分の職業で働いて稼ぐ
そして二つ目は、モンスターを討伐してお金を稼ぐ」
「なるほどな…」
モンスター討伐か、少しだるそうだな…
「でも、このハードの世界は八割くらいが自分の職業で稼いでると思う」
「モンスター討伐する人は少ないのか…?」
「うん、かなりね…この世界のモンスターは格が違う程に強い…、だからほとんどの人はモンスター討伐なんかで稼いだりなんかしない」
「そうか…」
やべぇ…俺の職業…料理人じゃん…‼ まともに料理なんか出来ねーよ…
「あの…じゃあモンスター討伐で稼いでる人たちは相当強いんですか?」
「まあ、そうなるね?それか職業が冒険者だったりとかする」
「そういう事ですか…」
「じゃあ次はうちから一つ質問いい?」
「いいよ」
「はい?」
「遥人とこのちゃんって転生者でしょ!?」
「…えっ⁉ なんでわかったの…?」
「そうです…本当になんでわかったんですか…?」
「そりゃ!わかるよ!だってまず!その名前!そんな名前の人、転生者くらいしかいないよ!」
「そうなのか……ん?」
「え…?それだと…夏夜さんも、もしかして転生者なんですか?」
「その通り!うちも転生者です‼」
「いつ頃この世界に来たんですか…?」
「そうだなぁ…二年くらい前かな?」
「二年前って事は若くして亡くなったんだな…」
「いや、若くして亡くなったのはお互い様でしょ?」
「あぁ…?そうか」
「それより二人は何してるの…?旅…?」
「旅?ってよりかは…なんだろな…」
「旅です」
あ…旅になっちゃった…
「その旅さ!うちも一緒に旅していい!?」
「私は構いませんけど…遥人君、いいと思いますか…?」
「まあ、仲間が増えるなら歓迎だよ」
「ほんとに!?じゃあいったん荷物整理するからうちの家まで来てよ!」
「家…?どこにあるの…?」
「鍛冶屋!」