平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない!   作:炭酸ルウル

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金髪ロリっ娘は薬剤師

 「おいおいおい!まだ追って来るぞ……、あのモンスターしつこ過ぎないか!?」

「もぉぉぉ!ぶっ殺すかっ?!」

「いや!口悪ぃな!おい!」

「でも、このまま追われてても埒が明かないので、戦った方が賢明かもしれません!」

「いや!俺たち…武器がないんだぞ⁈ あるのは、夏夜のハンマーだけ!無理だろ?」

「私たち、二人がおとりになって、夏夜さんがモンスターを倒すのだったら出来ると思いません?」

 

 「確かに…それだったら…。 ・・・ん?おとり・・・?

  え!?おとり!?無理無理無理!!」

 

「でも、それしか手段はありません!大丈夫です!出来ますよ!!」

「いやいやいや!あのモンスターの顔見てみろよ…‼ 完全にイッてる目してるだろ?あれはやばい…」

「じゃあどうするんですか!?もう追いつかれますよ!!」

「ちなみにうちは二人に合わせるから…?」

 「うーん・・・‼ ああああ‼ おとりしかねぇーかぁ?!おとりやるかぁ・・・‼」

「そうしましょう!」

「お!おう!」

 「じゃあ、もう少し走ったらこの先に大きな木が一本立ってるからそこでやろう!」

「わかった!」

「了解しました!」

 

 三人は大きな木の場所まで走った…

 後ろでは唸り声をあげながらモンスターがずっと追いかけて来ていた。

 

 「あそこの木!」

 

「じゃあ、俺と琴乃花はあの木のギリギリで二手になって左右に行く!夏夜はそのまま、まっすぐ行って木に登って!そしたらモンスターは木にぶつかって少し怯んだ所を夏夜が木の上から全体重をハンマーに乗せて重力と共にモンスターに向かって落ちてくれ!」

 

「なんか最後の方、言い方しつこかったけどわかった!」

 

「じゃあ琴乃花いくぞ!!」

「はいっ!」

 

 

 遥人は走って大きな木を右に避けようとした時、木の陰から金髪の女の子が倒れ込んでるのが視界の端に映った

 

 

 「…っ!? ちょまっ!STOP!!」

 

そんな言葉は二人の耳には届かず、琴乃花は左へ走り、夏夜は木の上に登った

 

あぁぁ…‼ どうしよう…! とにかくこの女の子を守らなきゃ!

 

 ドォォン!とモンスターは木にぶつかり、モンスターは倒れた

 そこを、夏夜が木から飛び降りてハンマーでトドメを刺した。

 

「夏夜さん…⁈ 殺りました?」

「うん、完璧だよ。 会心の一撃って感覚がした」

「う、うん?」

「あれ…?遥人は…?」

 

 遥人は、その金髪の女の子をモンスターから守ろうと考えた手段が…

 

 自分が相手に抱きついて守る 『俺がお前の鎧になるぜ?』作戦だった。

 

「遥人…こんなところに居た、なんで木の陰に……い…る……の…」

「・・・・・・・」

 

 琴乃花と夏夜の目に飛び込んできたのは遥人が金髪の女の子を抱きかかえて

 地面に寝ている姿だった……

 

 「ふぅ…モンスターは討伐できたみたいだな…‼ お疲れ様」

 

 「「「・・・・・・・」」」

 

 遥人は金髪の女の子と琴乃花たちの方を二度見して、自分の状況を確認した

 

……え?

 

 「…え?引いてる…?」

「・・・」

 「え、金髪の女の子をかばって抱きついて寝ていたことに引いてる…?」

「・・・」

 「ぇえ⁈ ちょっと待ってちょっと待って嘘だよね…?」

「・・・」

 「え…?引いてんの?ねぇ、引いてるの…?」

「・・・」

 「いやいやいや、それはないよね…?流石に無いよね…?」

「・・・」

 「え、嘘でしょ…?ねぇ、ちょっと、黙ってないでさ?」

「・・・」

 「あの、なんか言ってよ、ねえ、頼むよ、ねぇ……」

「・・・」

 「引いてるの…?ねぇ?引いてるよね…?ねぇ、なんか言って?」

「・・・」

 「いやいや、まじかよぉ…引いてるのかよ…ぉ…」

「あれはないわ」

 「いや…それはないわぁ…それはないって!こっちは仕方なく抱きついただけで特にそんな変な意味はないんだよ?」

「・・・」

 「ねぇ、琴乃花は…?」

「はい?」

 「琴乃花は引いてるの…?」

「いや」

 「いや、正直に言ってよ?別に嘘つかなくても、もう、一人 引いちゃってるんだから、これ以上、傷つくことはないっ!」

「引いてます。」

 

 「はぁぁぁあ…… うっ…… 胸が痛い… ぐえっ…」

 

「更に傷つきましたよね…?」

「遥人、抱きつくのはないわ…。」

 

 「はぁうぅ…っ」

 

「もっと他にやり方はあったと思います。」

「うちなら抱きつくことはしない。」

 

 「うんうんうんうんうん」

 

「早く、その子から離れなさいよ」

「そうですよ。いつまでくっついてるんですか…?」

 

 「あ、‼ すみません‼ あの……どうしたらこの件の事を帳消しに出来るんでしょうか…?」

 

「うちは奢りの件をなしにしてくれれば忘れる」

 

 「なるほど…‼ ではそうさせていただきます!!琴乃花さんの方は……?」

 

「私は、今後、このようなことがないように注意していただければいいです。」

 

 「はい では、そうさせていただきます!この度はご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございませんでした。今後はこのような卑劣な行いがないように注意して生活をさせていただきます。」

 

 

「じゃあ、この女の子をいったんうちの家まで運ぼう」

「そうですね」

 「でしたら私目に運ばせてください。」

 

 「「「却下!!」」」

 

 

 

 夏夜が金髪の女の子をおんぶし家まで運んでベットの上に寝かせた

 

 

 「しかしなんであんなところで倒れてたんだろ…」

「確かに…少し気になりますね…」

「うちって王都に二年間いるけどこんな子見たことないよ?」

 「だとしたら帝都から来たとか?」

「いえ、それにしては恰好がこの世界の住人と違いすぎます。」

「もしかして……」

 「うちも思ってた」

 

 「この子も転生者…!?」

 

「かもしれませんね…起きたら話を聞いてみましょう。」

「だな」

「うん」

 

 

 それから4時間後の事だった。金髪の女の子が目を覚ましてトコトコと三人のいるリビング的な場所にやってきた

 

 

 「え!?なに…⁉ まじ?二年前の地球にはそんなのなかったのに!へぇ!」

 「あとタピオカなんてものもあるんだぜ?」

「それは前からあるよ。」

「・・・」

 

「あの……すみません…」

 

 「おっ…⁉ 目が覚めたか!」

「ここはいったい…」

「ここは王都にあるうちの鍛冶屋!まあ座って?」

 「は、はい…」

 

「まあ良かったよ!うちたち以外のスケベな男に運ばれなくて」

「はい、ありがとうございました…。」

「ほんとに良かったよぉ…うんうん」

 「いや!お前が言うな!」

「えっ…⁉」

「そうですよ、遥人君もスケベ男の一人なんですから」

「なにっ…⁉」

 「そ…そうなんですか?」

「いいや!違う違う!ほんとだよ?! ほら!俺の顔見て⁉ 嘘ついてるように見える…⁈」

「えっと……」

「ちょっと!こんな可愛い子にそんな顔見せないで!?」

 「えぇぇぇ…。」

「逮捕しますよ?」

 「なんの容疑でだよっ!」

「 顔面公然わいせつ罪 で逮捕です!」

「なんだよそれっ!聞いたことねーよ!!」

 

 「ぷへへへ 面白い人たちですね」

 

あ、笑った

 「そうですか?」

「はい!僕の名前は『秋元 汐莉(あきもと しおり)』です!」

「なるほど…」

ボクっ娘なのね?

 

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