平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない! 作:炭酸ルウル
「うちは一ノ瀬 夏夜 よろしくね?」
「私は冬月 琴乃花 よろしく」
「よろしくお願いします!」
「あ、俺は遊馬 遥人 よろしく」
「はいお願いします!僕の事は汐莉って呼び捨てで呼んでくれて構いません!」
「そうか、じゃあ俺は汐莉って呼ぶわ」
「うーん、遥人が汐莉って呼ぶとわけわかんなくなるからうちはしーちゃんって呼ぶ!」
「しーちゃん…、なんか恥ずかしいですけど、はい!わかりました!」
「私は、汐莉さんで」
「はい!えっと…僕はなんて呼べば…」
「遥人でいいよ」
「うちも夏夜でいいよ」
「私も琴乃花で大丈夫です!」
「えっと…遥人だとかぶるので…」
かぶるってな…設定言うなよ…
「うーん、三人って何歳ですか?」
「俺は17」
「うちも17」
「私も17歳です」
「え…っ⁉ 夏夜と琴乃花も17歳だったの!?」
「そうだよ?」
「そうですね?三人が1同い年ってのは奇跡かもしれませんね?」
「運命だな」
「あ、くさい」
「え?セリフが?」
「遥人の体臭が」
「あの…大きいハンカチ用意してもらえる?大粒の涙をボロボロ流すから」
「汐莉さんは何歳なんですか?」
「僕は15歳です!」
「へぇ!でもそこまでうちらと歳は変わらないんだね!」
「そうですね‼」
あ…俺はシカトか…
「じゃあ年上って事もあって、三人の呼び方決めました!」
「おう、なんでもいいぞ?」
「はるにい、このねえ、かやねえ、にします!」
「またなんか新しいな、俺はいいぞ」
「私もそれでいいですよ!」
「うちもおっけ!あとは、うちたち三人は敬語じゃなくてタメ口で喋ってね?」
「わ、わかり、・・・わ、わかった‼」
「あ、そうだ…汐莉さんは転生者の方なんですか…?」
あぁ…そういえば聞くの忘れてたな。
「転生者…?って何…?」
「えっと、転生者はこことは違う世界で亡くなってこの世界に来ることだよ?」
「なるほど‼ じゃあ僕は転生者です!」
「おぉ‼ やっぱり?」
「うちたち三人も転生者なんだよ!」
「そうなの⁉ 仲間がいてよかった…」
「じゃ…じゃあさ…ここに来る前とかに女神とかに会った?」
「うん!会った!なんかすごい優しかったよ‼」
「その女神から…お金…貰ってない?」
「やらしいわ!」
「いや‼ 別にそんなお金が欲しいとか考えてないよ!」
「ふ~ん?」
「ほんとだよ!」
「えっと、このくらい貰ったよ?」
ジャラァァ‼っとテーブルの上に 金貨15枚 白金貨30枚が転がった
「…っ⁉ 嘘でしょ…。」
「夏夜?どうした?」
「白金貨30枚…⁉ こんなに…」
「夏夜さん…白金貨30枚って何円くらいなんですか?」
「えっとね…約、300万…。」
「300万っ…⁉ 嘘だろ…超大金じゃねーかよ…」
「あの女神さまは僕にこんなに多くのお金をくれたのか…」
「女神にはいい女神と悪い女神と普通の女神がいるんですね…」
「だな…、俺は運がなかったって事か…」
「この300万をどうするかですね…」
「やっぱ、これはしーちゃんのお金だからしーちゃんが決めるべきだよね?」
「うーん…三人はなにか困っていることとかない…?」
「困ってることですか…」
「そうだなぁ…あ、武器がない」
「そうだ!うちはハンマーが武器だけど、琴乃花と遥人の武器がないんだ!」
「でも武器って言ったって自分の職業以外の武器は持てないんだろ?」
「うん、そうだね?でもほら、遥人は包丁とか持てるしょ?」
「いや、流石にダサすぎない…?俺、いちよう主人公なんだぜ?主人公の武器が包丁って」
「いや、調子乗んな。だって仕方ないでしょ?」
「まぁーな…」
「え、はるにいの職業ってなんなんですか?」
「俺は料理人だ」
「ちなみにうちは見ての通り鍛冶屋ね?」
「私は裁縫師です!」
「なるほど…あ、僕は薬剤師です!」
「薬剤師か!」
「えっと…料理人でかっこよくて強い武器なら知ってますよ!」
「本当か!?」
「はい!マグロ包丁って言う包丁です!」
「マグロ包丁…?」
「はい!よくマグロ解体ショーとかで使われる包丁です!」
「あぁ‼ 日本刀みたいな包丁か!」
「それです!!」
「確かに…それならかっこいいし強いな!俺の武器はマグロ包丁で決まりだ!」
「じゃあ後は私と汐莉さんだけですね…」
「まって、しーちゃんは薬剤師なんでしょ?」
「うん」
「じゃあしーちゃんは回復役に回ってもらった方がいいんじゃない…?」
「ちょぉぉっと待った!」
「なによ?」
「いや、汐莉を勝手に俺たちの旅仲間にしてるけど、汐莉はそれでいいの⁉ この先、危険なことだらけだよ⁈」
「大丈夫!僕の行き場所はここしかないから!」
「まぁ…そうか…まあ、汐莉がいいって言うんだったらいいけど…」
「じゃあさっきの続きね!」
んっ? 切り替えはやっ…‼
「僕が回復役って話だよね?」
「そう‼」
「まあそうだね…薬剤師は回復役が一番妥当かもね!」
「じゃあ、決定と…あとは…」
「そうですね…私の武器問題ですね…」
「そうだねぇ…」
「裁縫師の武器はまじで針くらいしか思い浮かばないんだよなぁ…」
「…っ⁉ そうだ!針でいいんだよ…‼ このちゃんの武器は少し大きい針で決まりだ!」
「…え?どうしてですか…?針なんて、使い物にならないのに…」
「違うよ!針を使うんじゃない!」
「え…?夏夜、どういうことだ…?」
「うちたちは武器の性能だけを考えすぎてたんだ!この世界には魔法以外にスキルってのがある!うちたちは魔法を使えないが、職業一つ一つにはスキルが存在する!このちゃんはそのスキルを習得して、針ではなく、針と繋がれた糸を使うんだよ!」
「なるほど…‼ それなら…使えるな…‼」
「確かに…それは私が頑張ってスキルを覚えれれば!強いかもしれません!」
「かやねえ?スキルと魔法って何が違うの?」
「魔法は戦闘系の職業の人が使う技で、その職業の人は誰でも同じ魔法を使うことができるが、スキルは魔法とは全く違って、修行したり生まれつき持っているなど、その人しか使えない特別な技なんだ。」
「へぇ…じゃあさ、魔法を使える人はどんなに強い人の魔法でも真似ができるって事…?」
「まあ、頑張れば100%真似が出来る…が…人には魔力という魔法を使うためのエネルギーみたいなものが存在する、その魔力が弱いものは強い人の魔法は出せないかもしれないな」
「魔力…、僕たちにもその魔力ってものがあるのかな…」
「あぁ、あるぞ?魔力は生まれつき人の魂の中に存在する。まあ、うちら平民の職業では魔力がいくら多くても関係ないんだがな?」
「なるほど…勉強になりました。」
「じゃあ、これで、俺と、琴乃花と夏夜の武器が決まった。汐莉は、回復役だが…どうやって回復するんだ…?スキルを覚えるのか…?」
「うーん…確かに、回復するっていっても回復させる手段を考えてなかった…」
「それなら、大丈夫!いい考えがある!」
「いい考え…?」
「錠剤をスキルと一緒にうちたちの方に投げてくれれば、回復する!」
「そんなスキルがあるの…?」
「さあ?わかんない」
「いや、わかんないんかい!」
「でも大丈夫‼ しーちゃんならきっと出来る!」
「頑張ってみます!」
「じゃあ、武器を作るための素材集めてくるか‼」
「うん‼」
「あ…そういえば…300万の使い道どうするか決まってなくね…」
「「「 あ 」」」