平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない!   作:炭酸ルウル

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針とハンマーと錠剤とマグロ包丁

 「秒で…?」

 

「もう秒ってもんじゃない…コンマで死ぬ…」

「コンマで…?」

「コンマってもんじゃない…0秒で死ぬ…」

「0秒で…?」

「0秒でってもんじゃない…」

 

 「もういいよっ‼ とにかくにゃーのおばあちゃんがこうやって言うんだ、うちらも本気になって魔王を討伐しよう‼」

「まあ、そうだな…確かに本気でやらんと命はないかもな…」

「そうですね」

「わかった」

 

「四人が本気で魔を討伐しに行くのなら、わしは最高級の武器の素材をあげよう…」

「ほんとにっ⁉」

「あぁ…いいとも…なんでも言ってくれ…揃ってるからの…」

 

 「じゃあ、ユニコーンの角とハングリーオークの牙とホルスの尾羽をとりあえず」

 

「ホルスの尾羽…⁉ 欲張りな…まあいい…大切に使うのじゃ…」

 「ありがとう、これでこのちゃんの分の素材は揃ったな、あとはうちと遥人の分…遥人の素材は少し難しいな…あるかな…?」

「そうなのか?鋼とかがあればできそうだけど…」

「それは弱すぎるよ‼ もっと攻撃力の高く耐久力も高い武器を作らないと…‼」

「そ、そうなのか…」

 

 「えっと、遥人の分はニーズヘッグの牙と角と皮膚、それと…ラグナロクの書」

 

「…っ⁉ それはまた…無茶を言いよる…、ニーズヘッグ素材は封印してあるというのに…それにラグナロクの書も…いったい何の武器を作るんだい…?ラグナロクの書は武器には使えないぞ…?」

 

 「いや、ラグナロクの書の中にある呪いを武器に封じ込めるの。」

 

「呪いをっ…⁈ それがどんだけ危険なこと事かわかってるの…⁉」

「わかってる、だけどやるしかない…」

「そうか…正しわしは一切の責任を負わないぞ…?それでもいいのか?」

「うん、それでもいい。」

「ならラグナロクの書もやろう…あとは、何が必要なんだい…?」

 「そうだな…」

 

え…てか呪い?普通に聞いてたけど、よくよく考えたらやばいこと言ってね?ラグナロクの書?の中にある呪いを俺の武器(マグロ包丁)に封じ込めるんでしょ、完全にやばいことしてるじゃんそれ…俺、呪われたりしないよな…。頼むぞまじで…。

 

 「じゃあ後は…、世界樹の枝と獄炎の黒曜石をもらいたい」

「またこれも…まあ、いいじゃろ…。はい、大事に使えよ…」

「うん‼ それはもう念入りに使うよ!」

「ならいい…」

 

 「ねぇ、はるにい…」

 「ん?どうした…?」

 「かやねえがさ、なんでこの人の事をにゃーのおばあちゃんって呼んでるのかな…?」

 「あぁ、確かに…なんでなんだろうな?猫好きとか?か?」

 「聞いてみていいかな…?」

 「まあ、いいんじゃない?」

 「じゃあ聞いてみる…」

 「うん」

 

「これで全部かい…?」

「うん、これで揃った、後はうちの鍛冶屋に行って武器を作るだけだ!」

 

 「あの…なんでにゃーのおばあちゃんって言われてるんですか?」

「ん…?あぁ、これの事じゃよ…」

 

 またしてもにゃーのおばあちゃんが杖で床をコツンと叩くと、次は暗黒の闇が身体を包み目を開くと…辺り全体には猫の木彫り人形が無数に置いてあった…

 

 「…っ⁉ びっくりしたっ‼」

「これはすまなかったね?わしの趣味じゃよ、猫の木彫り人形が好きなんじゃよ…」

「なるほど、だからにゃーのおばあちゃんって呼ばれてるのか…」

 「まあそういうことじゃ…」

 

「じゃあうちらはそろそろこの辺で帰るね?」

「そうかい、またなんかあったらいいなよ?」

 「うんありがと!」

 「貴重な素材、ありがとうございました!」

「いいんだよ、魔王討伐頑張りなよ…自分を限界まで極めてから挑むといい…」

 「はい、わかりました…」

「じゃあ、夏夜の家まで送って行ってあげよう…」

「いえ!大丈夫で……す……。」

 

 それは一瞬だった…瞬きと同時にもう夏夜の鍛冶屋についていたのだ…。

 

 「「「えっ…!?」」」

 

「魔法使いは凄いでしょ?」

「え…夏夜さん…なにが起きたんですか……、私、一瞬の事で状況が把握できていません。」

 「これはにゃーのおばあちゃんの瞬間移動魔法だよ」

「瞬間移動…⁉ まじかよ…瞬間移動すらできるのかよ…すげぇな…」

「言葉も…出ません…」

 

 三人はその場で息を呑んでいた。

 

 「じゃあ武器の作成に入ろうか?」

「お…おうそうだな…」

 

 鍛冶屋に入り、夏夜は着々と準備を始めた。

 

 「あとは…これっと・・・・よしっ‼ 準備完了っと。じゃあ最初はこのちゃんの針から作ろうかな」

「よろしくお願いします!」

「任せとけっ!」

 

 金床に材料を乗せ、慎重に作り始めた。

 

 「俺たちは…何をすれば…」

「ん…?んっと…特にないね…?まあ、休憩しててもいいし、見ててもいいし?」

「そうか、わかった。」

 

 三人は休憩をすることがなく夏夜の頑張っている姿をじっと見つめていた。

 

 

 作成しては休憩しての繰り返しで数日が過ぎた。

 ようやく最後の武器マグロ包丁を作り終えた時だった…

 

 

 「ふぅー‼ やっっと‼ 完成したぁ!!疲れたぁ!」

「お疲れさまでした!」

「お疲れ!夏夜」

「おつかれ!」

 

 ガシャン!バリ!ドォォォン‼ と窓と玄関からガタイのいい男が4人入ってきた。

 

 「邪魔するぜぇ!」

 

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