平民の職業(パーティー)で魔王討伐なんて出来るわけない! 作:炭酸ルウル
「お…?なんだよ、美人さんが三人を居るじゃねーかよ?」
「えっ!? 何っ!?」
「見ろよあの銀髪の女、くっそ可愛くねーか?」
「まじめっちゃ可愛いなぁ…兄貴終わったら回してくださいよ?」
「ああ、回してやるよ」
遥人たち四人は不安の中堂々と立っていた…。
「あんたたち…何者よ…」
「あ?あぁ…俺たちは『ブラックニルス』だ」
「…っ⁉ ブラックニルスって聞いたことある…」
「夏夜さん、誰なんですか…?」
「確か…盗賊なんだけど、そこらの盗賊とはわけが違って…」
「なにそんなに強いの?」
「いや、そういう事じゃなくて…あのブラックニルスって奴らは若くて可愛い女だけを狙って生きてる盗賊よ…」
「まじかっ…」
「えぇ…はるにい、ここは逃げた方が…」
「だよな…戦ったとしても勝てるとは思えないような…」
「でも、武器はありますよ?」
「いや、武器あったところで、スキルも習得してないし…」
「大丈夫だよ‼ ほら遥人がおとりになってうちたちは逃げるから‼」
「いや‼ 俺が大丈夫じゃないよ!」
「でも、逃げられるとは思いませんが…」
「そ、そうだね…?」
「えぇ…まじで戦うの…?」
「ぼ、僕はなにもできないかも…です…」
「汐莉はなにもしなくても大丈夫だよ‼ なんだろ…敵が隙を見せた時になんか物を投げたりして、サポートしてくれると嬉しい!」
「わ…っ!わかった!」
「じゃあ、戦おう!」
「「「うん!」」」
「おい!なに…ヒソヒソと話してんだ⁈」
「い、いやなんでもなんです…‼」
「嘘つくな!なんでなんでもないのに話す必要があるんだ‼」
「そ、それは…」
「あのじゃあ今話してたこと言っていいですか?」
「えっ⁈ 遥人さん!言うつもりですか⁉ 」
「まあ、任せろ…」
「は、はい…」
「なんだ!言ってみろ!」
「あの…」
「なんだ?」
「鼻毛でてますよ?」
「っ!?なにつ!?はっ…鼻毛っ⁉ だと…っ?!」
「あ、兄貴!お、落ち着いて!鼻毛なんてでてねーよ!」
「はなっ‼ ・・・え?」
「兄さん、落ち着いてください!この男の嘘ですよ!」
「なん…だと…?」
「あ、バレた?」
「バレた? だと…?ぶっ殺してやる!」
兄貴と呼ばれていた男は手に持っていたナタを振り上げ襲ってきた
遥人たち四人は息があったように全力疾走で夏夜の鍛冶屋を飛び出し荒廃した王都の大通りを走った
「ちょっとぉ!遥人のバカぁ!!死ぬところだったじゃない!」
「遥人さん!なにを言ってるんですか!」
「はるにい!今はふざけるときじゃないよぉ!」
「いや!ほら?みんな戦うって言ったじゃん!」
「言ったけど!ふざけるのとなんの関係があるのよ‼」
「てめぇ!らぁ!止まりやがれぇ!!」
「相手を挑発して我を忘れた時の方が倒しやすいかなって思って!」
「えっ⁈ バカなのっ!?」
「遥人さん…相手は四人なんですよ…?」
「あ…そうか…」
「お前は頭が悪いんかっ‼」
後ろからはじりじりとブラックニルスが迫ってきていた…。
「はるにい!まずいよ!後ろ!」
「んっ…⁉」
「来てるよぉぉ‼」
「追いつかれるっ!」
「遥人!この先にちょっとした広場がある!そこで太刀打ちする⁈」
「そ、そうだな!それが一番いいかもな!そうしよう!」
「じゃあそこまで走るよ!」
遥人たち四人は広場まで走りそこでブラックニルスを待っていた…
「はぁ…はぁ…追い詰めたぞ…?俺たちから逃げられると思うなよ…。」
「兄貴…どうします…?」
「そうだな…この男は殺す、女どもは気絶させて持ち帰れ…」
「わかりました。」
「んじゃあ…とっとと殺っちゃいますか」
「うっ!」
だわな!流石に俺が一番早く狙われるかっ!しゃーない‼
遥人はマグロ包丁で相手の武器をガードした
「こいつは俺が相手にする!そっちは任せても大丈夫か⁈」
「う、うん!任せて!」
「残念だったな!男は最優先で始末したいんでな…?四人がかりでぶっ殺しに行かせてもらう!」
「なっ‼ 卑怯だぞ!これはいじめだぁぁ!」
「いやいじめ以前に殺しだぁぁ!」
「遥人!うちたちは遥人のサポートに回る!」
「おう!頼んだ!」
「このちゃんは右の奴を攻撃して!」
「こっ、攻撃って言われても…私はまだ一つもスキルを覚えていません!」
「大丈夫!スキルってものは戦ってるうちに勝手に覚えるものだから!」
「そっ、そうなんですかっ、じゃ、じゃあ頑張ってみます!」
「頼んだよ!しーちゃんはうちたちのサポートをお願い!」
「わ、わかった…‼」
「んじゃあ!行くよぉ!!」
夏夜はハンマーで殴りかかり、琴乃花はなんでもいいからスキルを出そうと攻撃した
「ぐはっ…っ‼ この…女め…、んぐ・・・。」
「一人気絶させたよ!」
夏夜は遥人に攻撃をしようとしていた男の背後を取り後頭部に会心の一撃をキメた
「くそっ…夏夜…そろそろ俺 限界だわ…スキルも覚えてない状態でこの人数相手はきつい…、」
「遥人!今行く‼」
「おっとっ~?君君~?よくも僕たちの仲間を遣ってくれたね~?」
「くっ…」
「行かせないよ~?ふっ!」
夏夜の前に立ちはだかった男は容赦なく夏夜を気絶させようと夏夜の首を本気で締めた…
「うっ…ぅ…苦しぃ……離…せ…っ…」
「夏夜っ!」
「かやねえ!」
「夏夜さん!私に任せてください!」
夏夜はうっすらと聞こえた琴乃花の声にコクンと頷いた…。
お願い…‼ 何でもいい‼ 何でもいいから!スキル出て!!
「おねがぁぁぁい!!」
琴乃花は叫びながら針を男の方に突き指した。
すると…針の穴から糸が出現した
んっ…⁉ なにこれっ…‼
「へっ!?」
針の穴に出現した糸が夏夜の首を絞めて居る男に絡みつき拘束した
「ぐはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…あり…が…とう…はぁ…はぁ…」