逃亡アイドルの辿り着く場所   作:スタプレ

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今回バンドリキャラは一切出ません。

大丈夫かこれ?まぁいっか(股尾前科)


後日談1話 お返しは応援

「十里くんお疲れ様、ちょっと明備に来てくれないか?タクシー呼んだからそれで来て。」

 

「部長お疲れ様です。俺悪いことしましたっけ?」

 

「いやいや、なんか君宛ての届けものがあるからね。タクシー代はもちろん出すから。」

 

「分かりました。向かいます。」

 

あれから半年以上過ぎた今。本日も平和なりと言うかなという時に部長から電話が来た。

 

近況を教えよう。

明備鉄道葡萄川駅はいつも通りのお客ゼロ!むしろ廃線の話も浮かび上がっているぐらいだ。

どうやら自分のことが原因らしい。十里家と明備鉄道は切っても切れない関係だとか。俺の先祖何したんだよ...

 

そして彩ちゃんが所属するパステルパレットは日本で人気があるアイドルグループのトップ5に入るぐらいの勢いを持っている。

復活した当初は批判の嵐だった。デビューをした時よりも。

だけどそれにめげない心強さと、驚くぐらい早い演奏力の成長が認められて、今は叩くとその人が炎上するぐらいの支持率だ。

 

恐らく彼女は夢を果たし、さらなる舞台に羽ばたく準備をするだろう。

 

さて話を戻すと、今呼び出しをくらっている。経営危機の話かな?でもお届けものだから違うか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、遅くなりました。」

 

「いや〜すまないね。急に呼び出しちゃって...」

 

「大丈夫ですけどどうしたんですか?」

 

「君にあげる?ものがあるんだ。」

 

「なんで疑問形なんですか...」

 

「とりあえず車両基地まで来て。」

 

「車両基地?」

 

もう疑問だらけだ。でも俺宛てのプレゼントを見たら全て分かった。

 

「これ客車ですよね?」

 

「うん。客車だね。」

 

そこには2両編成の青くて白い線が入った客車が置かれていた。

 

「これ俺の?」

 

「うん。あと手紙も来てるよ。」

 

封を開けて内容を読む。

 

『十里セイヤ様へ

先日は私を保護、また世話をして下さりありがとうございます。あなたのおかげで今私たちは飛躍的な活躍をしております。

きっとあなたは違う、君の努力だと言うでしょう。でもあなたがいなければ、夢への道を諦めており、恐らく尊いものまで投げていたでしょう。だから感謝してもしきれません。

夢へのサポートをしてくれたあなたに私達もお礼と激励の意味を込めてこの客車を贈ります。

十里さんも夢へ向かって頑張って下さい!応援しています!

丸山彩』

 

これパスパレからの贈りものだったんだ。ていうか客車を買えるほど売れているの?

 

でも素直に嬉しい。このお返しは何か贈り返す?お礼の手紙を書く?いや、違う!

 

(夢を叶えたことを知らせるのが一番の礼儀だよね!)

 

「部長!SL走らせよう!」

 

「SLって君んちにあるあれかい?」

 

「そうですよ!折角客車もあるし、なんならキハ58も復活させよう!」

 

「いやぁ...しかし整備も運転もうちは乏しいからなぁ...」

 

「大井川で修行をしてきます!整備も運転も学んで来ます!」

 

「う〜ん、お金がちょっと...」

 

「このまま行っても赤字で終わるだけですよ。ドカーンとお金使って終わった方がいいですよ!最後の賭けです。」

 

「...よし!やってみよう!大井川には俺から電話する。何人か派遣しよう!」

 

「ありがとうございます!それじゃ観光プロジェクトスタートですね!」

 

「観光プロジェクト?」

 

こうなったら準備は早い。俺は早速先輩や新人の運転士希望の子と一緒に大井川に修行に行ってきた。

大井川はSL王国と言っても過言ではない。修行する場所には持ってこいだ。

 

修行の間、京都からプロがやって来て整備や復元をしてくれる。

一方キハ58は観光列車に魔改造。路線も鱒角を通る線路を整備し直す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ...帰ってきたよ。1年以上かかるなんてな。」

 

明備中央駅の近くにある車両基地にはピカピカのSLC10形がある。

 

「おつかれ。早速で悪いけど葡萄川までこのダイヤで走ってくれないか?」

 

「承知です!」

 

もう下準備はしている。そして汽笛を力いっぱい鳴らしてみる。

 

甲高い音が街中に響く。

 

「く〜!この音堪らねえぜ。」

 

隣では後輩がせっせと石炭を入れている。部長も乗っている。

 

「よっしゃ、出発進行!」

 

もう1回汽笛を鳴らしてから動かす。車輪の動きに合わせて唸るこいつは勇敢だった。

 

 

 

 

 

 

 

そして葡萄川に着く。もう顔中ススだらけや。

 

「そういえば客車はあれだけなんですか?2両じゃちょっと物足りないようなぁ...」

 

SLを引き込み線に入れて部長に尋ねる。

 

「そう思ってこっちも昔使ってたディーゼルカーと貨車を用意したよ。」

 

「なんか迷列車で紹介されそうだな。」

 

「貨車のところをオープンカーにしようとしたけど反対されたよ。何でかな?」

 

何でかなじゃねーよ。トンネルあること忘れてるだろ。

 

「この葡萄川は観光列車の乗り換え駅になるな!」

 

「そうですね!」

 

見ててくれよ彩ちゃん。必ずあの時語った夢を実現されるから!そしてこの鉄道を盛り上げるんだ!

 

「あと1つ欲しいものがあるんだよねぇ...」

 

「それはなんですか部長。」

 

「宿泊施設が欲しいんだよ。」

 

「あ〜温泉なんてどこも湧いていませんからね。」

 

その時畑中さんが走ってこっちにやってきた。

 

「駅員さんおかえり!」

 

「ただいまです畑中さん。どっすか?このSL。」

 

「とてもカッコイイよ!じゃなくて大変だ大変だ!」

 

「どうしたんですか?」

 

「畑耕しとったらあちこち温水が出てきたんだよ。硫黄の臭いもするし...」

 

こんな都合よく温泉湧くことってあるんだね。




祝お気に入り登録100人越え〜!!!!!

マジすか...ありがとうございます!


さてホントのホントに終わりを迎えております。
そろそろ新作も考えていますが、別作にも書いた通り、ストーリー系とギャグ系の2本立てを考えています。ギャグ系はほぼ決まっていますが、ストーリー系はあんまり考えていません。
もしこのキャラメインで読みたいという要望があったら感想で教えて下さい。考えてみます(使うとは言ってない)

色々お待ちしております!
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