インフィニット・ストラトス ~とある青年の夢~   作:filidh

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第九十二話 デート!! or デート!!!!

魔女さいb………友人たちのアシスト(おせっかい)から数日後の休日。

俺はシャルロットと共にモノレールに乗っていた。

普段と違うところをあげるとすれば、互いに私服なところくらいでそれ以外は何時もと同じである……表面上(・・・)はだが。

俺は今現在結構……いや、かなりテンパっている。

理由は言わずもがな、デートに対して緊張しているのだ。

別に今までデート自体したことが無いというわけではない。

と言ってもそれは向こう側の世界の話で、時間であらわせばかれこれ十年くらい前の話だ。

更に言うとその記憶自体かなり朧げだ。

最早『そんなこともあったかなぁ……?』と言ったようにほとんど覚えていない。

そして、こっちの世界ではそんなこと考える余裕もなかった。

いわばこれは俺にとって初デートみたいなものなのだ。

一応デートプラン自体は軽く考えていたが、このままじゃミスをしそうだな………

せっかく邪魔なしで何も気にせずにデートができるんだ。

絶対にシャルロットを愉しませねば……

 

「……ウ………ソウ!?」

「……っ!?すまん!!ボーっとしてた」

 

いかんいかん、さっきからシャルロットに呼ばれてたようだ。

慌ててそっちを見ると頬を膨らませこちらを見ている。

 

「もう!!せっかくのデートなのに……」

「いや、本当にごめん。ちょっと考えごとにはまりすぎた」

「何を考えてたの?」

 

そう言って首をかしげるシャルロット。

ここでデートをリードできるかどうか悩んで緊張してた……

なんて死んでも言えない。

言ったらシャルロットなら笑うだけだろうが、ここは小さな俺のプライドの方が勝った。

……適当に言ってはぐらかそう。

もちろん嘘は言わない。

っていうか嘘は何故かシャルロットにはすぐばれる。

そこら辺は原因が分かるまで気をつけないといけないな。

 

「いや、クラスのみんなとか楯無さんとか追跡とかしてくるかなぁ……って」

「…あはは……流石に……」

「……無いと言い切れないのが怖いんだよなぁ…」

 

そう言って互いに乾いた笑いをあげる。

実際プール行った時は付いて来たし。

さらに言えば楯無がこんな俺をからかうネタを放置するとは考えられん。

今の所、後を付けられている気配は無いが、はりこまれてる可能性もあるんだよなぁ……

おそらくシャルロットもおなじような事を思い浮かべているんだろう、互いに沈黙が数秒続く。

そんな沈黙を打ち破るようにシャルロットが俺を励ます。

 

「た、多分大丈夫だよ!!うん!!」

「だといいけどなぁ……」

「それに……」

「それに?」

「気にしてばかりだと楽しめないよ?」

「……それもそうか」

 

確かにその通りだな。

そうシャルロットに笑顔で言われ自然と肩の力が抜ける。

エスコートせねばって考えすぎてたな。

緊張してデートを失敗するより、何時もと同じようにして楽しんだ方がシャルロットにとってもいいに決まってるな。

そして何よりもなるようにしかならないんだ。

今更慌てても仕方ないか。

落ち着きをなんとか取り戻して話しを続ける。

 

「それにしても久しぶりだね」

「うん?何が?」

「デートのことだよ。最後にしたのは……臨海学校の買い物の時かな?」

「いや……あれはデートには含まれないだろ……」

「じゃあ……夏休み中の一夏の家での買い物?」

「いや…それも微妙じゃない?」

「だったら……私の家にいた時の買い物!!」

「最早『初めてのお使い』みたいなものだったがな」

 

と言っても実際二人だけでしっかりと遊ぶなんてそれ位遡らないと無いのか……

やはり無駄に気を張ること自体無駄だな。

今日は自然体で楽しむとしよう。

その後、自然と昔話をする雰囲気になったのでモノレール内で話に花を咲かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅に到着し改札を抜け外に出る。

休日ということもあり人混みはかなりのものだ。

彼方此方で楽しそうな声や急いで通りすぎる人、笑いながら歩く人々が見える。

さて、とりあえず今後の予定でも話すか。

 

「シャルロット、とりあえず先にプラネタリウムを見に行きたいんだけど良いか?」

「え?そんなに急がなくても夕方の方でも良いよ?」

「俺なりにエスコートのプランは考えてあってな。どうする?一応どちらでも行けるぞ?」

「……ソウはそっちの方が良いんでしょ?」

「いやいや、お姫様の頼みだって言うのならどうとでもしてみせますよ」

 

そう言って軽くおちゃらけてみせる。

気を張ってエスコートするよりこっちの方が俺らしいだろう。

シャルロットもクスクス笑って俺に答える。

 

「じゃあ…エスコートの採点でもさせてもらおうかな?」

「了解しました、マドモアゼル。ではお手を拝借」

 

そうふざけてお辞儀をして手を差し出す。

周りは俺たちの事など気にしてないだろう。

少しばかり大袈裟に動いてみせる。

 

「もう……よろしくお願いします…期待してますよ?ムッシュー」

 

そう言って少し頬を赤くしながら手を取るシャルロット。

数秒後どちらからともなくクスクスと笑い、そのまま堪えきれず大笑いをした。

その後二人で手を繋ぎ直しプラネタリウムの会場に向かい、人混みに紛れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラネタリウムの会場。

そこは駅から歩いて十数分の所にある博物館だった。

結構年季が入っているようだが、所々改修した後が見え、さらに整備も行き届いており清潔感がある。

建物の一角にはドーム状の建物があり、おそらくそこがプラネタリウムの会場なのだろう。

そんなことを考えながら二人で入場料を払い中に入る。

受付に聞いたことろプラネタリウム開始まで時間が結構あるらしい。

せっかくだから展示物を二人で見て歩くことにした。

中にある展示物も宇宙に関連したものが多い、というかその手のものしかない。

つまりここは宇宙科学博物館といったところなんだろう。

展示物は数世紀前の天文学の品物から数年前のアポロ計画。

新しいもので篠ノ之束の発表した初期のISの雛形と思わしきパワードスーツのレプリカまで置いてある。

真面目なものだけではなく、小説『月世界旅行』についてや古典『かぐや姫』、さらには宇宙に関係した子供向けの絵本の様な物までかなりの量が置いてある。

一通り展示物を二人で見て回った後、『近未来の宇宙船』の前で立ち止まる。

ここからならプラネタリウムの会場が開いたらわかる位置なので開いたら直ぐにわかるだろう。

それにしても大したものだ、この宇宙船。

資料を見ただけだがISコアを何個か搭載しほぼ完全にオートで宇宙を旅できるというものらしい。

しかもそれには女男関係なく乗れるとなっている。

これにコールドスリープ機能をつければそのままトライガン世界の『シップ』になるんじゃねぇの?

技術的にも実現できないわけではなさそうだし……

ただ問題はコレに価値を感じられる人がどれだけいるかだな……

 

「すごいんだけどな…」

「どうしたの、ソウ?」

 

つい口からこぼれた言葉をシャルロットに聞かれてしまう。

誤魔化す必要もないし普通に話そう。

 

「いやさ、個人的には現在のISの使い方より、こういった宇宙開発の方がいいと思ってさ……」

「そういえばどうしてだろうね……何個かはこういった宇宙開発に使われても良いような気もするんだけどなぁ…」

「多分……そんなことに使うならうちに寄越せ、っていう国が多いんだろうよ……」

 

というかそういう国しか無いだろう。

本当の意味で一騎当千の限られた数しか存在しない兵器を金になるかどうかもわからない宇宙開発になど使わせないだろう……

こんなに浪漫に溢れてるのになぁ…

ヴァッシュの根幹になっていると言ってもいい女性、レム・セイブレム。

彼女も宇宙に憧れ、行く先のわからない旅に胸を躍らせていた。

俺も宇宙を旅してみれば百分の一くらいはその気持ちが理解できるだろうか……

じっと宇宙船を見続けているとシャルロットが俺の顔を覗き込む。

 

「どうした?」

「……え!?ええっと…ソウは宇宙開発とかに興味あったんだって思っただけだよ?」

 

……なーんか隠した様な気もするがまあいいか。

俺は再び宇宙船に目を向け返事を返す。

 

「うーん……興味を持ったのはそれこそISに乗るようになってからだな」

「どうして?」

「だって……戦うより夢や浪漫に溢れてるじゃないか」

 

今でもそう思う。

こんな浪漫に溢れてる乗り物をただの兵器で終わらせるなんて勿体ない。

多分これはヴァッシュがどうこうといった考えじゃなく俺自身が思っていることだろう。

 

「ふーん……じゃあ、もしも。もしもだよ?何処かの国で宇宙開発にISを使うって言ったらどうする?」

「すぐさまにその国に行くわ。永住する覚悟で」

「ま、迷う事無く即答なんだ……」

「いや、だってさ、このまま行けば、俺、間違いなくISのデータ取りのため〜とか言われていろいろ戦いに駆り出されるぞ?」

「ああ……確かに……」

 

そんなの嫌だから今まで必死に『戦わない男』でいったら今度はそれが原因で本気で戦わざるを得ない状況におちいっている。

ああ、面倒臭きは『強きは偉い』獣社会のIS学園。

俺は不貞腐れたようにため息を吐きながらしゃがみ、ブツブツと呟く。

 

「はぁーー……別にいいじゃん……俺が戦わなくてもIS持ってたって……元々の目的は男がISに乗った時のデータ取りだって言うのに……別に戦うことが目的じゃあないだろうが……」

「あはは……その男性操縦者としてのデータも取れないのが原因なんだけどね」

 

うぐっ……痛いところを突かれる。

いや、確かにその通りなんだけどさ。

仮にデータが取れたとしても今現在のISの使われ方は何処までいっても兵器で、必要なデータも当然、戦闘データなのだ。

当然さらなるデータ取りの為に俺は戦いに身を置かなければいけない。

頭ではわかっている。だが嫌なものは嫌だ。

がっくりとしながら恨めしそうにシャルロットを見上げる。

 

「シャルロット……お前はどちらの味方だぁ……」

「どっちって……ソウの味方だけど?」

 

と言ってニコニコしてるシャルロット。

そうやってシャルロットにからかわれているとふと見知った顔が目の前にいるのを見かける。

向こうもこちらに気が付いたようでこちらに駆け寄ってくる。

 

「奏さん!!」

「やっ、久しぶり蘭ちゃん」

 

そう言ってこちらに駆け寄って来たのは我が友人の妹君、『五反田蘭』だった。

蘭は俺の近くをキョロキョロと誰かを探している……というか一夏以外に探しす相手はいないな。

苦笑いをしながら蘭に話しかける。

 

「あー…蘭ちゃん。ごめん、今日は僕、一夏と別行動なんだ」

「え!?……あ、そ、そうだったんですか?」

 

あからさまに残念そうにしてしまったのが恥ずかしいのか顔を赤くしてしゅんとする蘭。

相変わらずだなと笑いながら話を変える。

 

「ええっと、蘭ちゃんはどうしてここに?」

「あ、はい。えーと…私IS学園に入学しようと思って……」

 

っ……マジか……

この間に言ってたのは元々興味があったからだったのか……

一夏と同じ所だから、とか言う理由なら止めた方がいいな……

俺が何も言わないのを気にしてか蘭が慌てるようにして話し始める。

 

「あ!!べ、別に一夏さんを追いかけて、って訳じゃないんですよ!?……それが無いとは言いませんけど……」

「いや、僕もそういうつもりで黙った訳じゃ無いよ?」

「いえ、いいんです。家のみんなもびっくりしてましたし。お兄なんて猛反対してました」

 

ああ、あいつもなんだかんだでシスコンだもんな。

個人的には厳さんがどんな反応をしたかの方が気になったが…

蘭の話しは続く。

 

「目指した理由なんですけど、私って特になーんも将来の夢ってなかったんですよね……そんな時に今の夢に向かってる一夏さんを見て、ISってものに初めて興味を持ったんですよ。それで調べてみたらどんどん疑問が溢れてきて…どうして空を飛べるんだろう?どうしてあんなに色々と武器を詰め込んだりできるんだろう…って疑問ばかり出てきて、気が付いたら一夏さんに関係なくISのことを本気で調べてたんですよ」

 

蘭の話は続く。

自惚れじゃなければ俺は今までも結構蘭に相談を受けていた。

まぁ、その内容はほとんどが一夏関係だったが…

その時の雰囲気を思い出しているのか蘭も自然とその自身の決意を話し続ける。

 

「そうなったらもっと知りたい、学びたいってなって……本気で挑戦したくなったんです、IS学園……こういう理由で入学するのっておかしいですかね?」

「いや、そんな事はないよ。少なくとも僕が入った理由の数十倍しっかりしてる」

「あはは、お世辞は良いですよ……」

 

そう言って照れる蘭。

いや、マジでしっかりしてるよ、うん。

俺なんてある意味バグって入学したようなものだからね。

なんかの決意があって収容(ニュウガク)させられたわけじゃないし。

他にもある種のステータスとしてIS学園に入ったとかいう人もいないわけじゃない。

それらと比べたら胸を張っていいくらいだ。

蘭はまだ少し顔を赤くしながら話し続ける。

 

「って言ってもおじいちゃんから『やるなら本気でやれ』って言われて補助金が出るくらいの成績で入学しなきゃダメなんですよね……」

「へー……あの厳さんが……」

「ということでただいま猛勉強中で、ここに来たのもIS学園関係なんですよ」

 

その蘭の言葉に首を傾げる俺。

あれ?ここの博物館ってIS学園関係してたの?

蘭も少し驚きながら話す。

 

「えっと…奏さん知らないんですか?ここって轡木グループが出資してて、結構IS関連の資料が充実してるんですよ?」

「………轡木グループ?」

「…………それも知らないんですか?」

 

最早蘭に呆れられている。

いや!?トップは知ってるよ!?

多分あの理事長(たぬき)の奥さんでしょ!?

シャルロットの方を見ると……シャルロットにも呆れられていた。

クソ、こういうポジションは一夏の仕事だろうが!?

 

「ソウ……轡木グループっていうのは製薬会社から成長していった日本の企業グループで、倉持技研の一番の出資企業だよ?」

「更に言えば一般的には医療関係の方が広く知れ渡ってますね」

「へー……あのたぬき、只者じゃないとは思ってたけど……」

「…たぬき……ですか?」

「うん?こっちの話……ああ!?ごめん、シャルロット!?紹介するの忘れてた!!」

 

と、ここにきてシャルロットに蘭の紹介をしていないことを思い出す。

別に話の方向がちょっと俺に不利かなぁ、と思って話しを変えた訳ではない。断じて無い。

 

「シャルロット、この娘は五反田蘭ちゃんって言って俺の友人の妹さん」

「えっと…初めまして……五反田蘭と言います」

「初めまして。私はシャルロット・デュノア。フランスの代表候補生で君の知り合いの一夏のクラスメイトなんだ」

「ふ、フランスの代表候補生!?ってソウさん!!そんな人とどうして!?」

 

シャルロットが代表候補生と知って焦る蘭。

シャルロットの方は、あはは、と苦笑いをしながら話しかける。

 

「ええっと、そんなに緊張しなくてもいいよ?」

「そうだぞ?そんなに偉い訳でも無いし」

「奏さん!!言っておきますけど代表候補生っていうのは将来確実に有名になることを約束されてるんですよ!?アイドルで例えるといわばアイドルの卵みたいなもので!?」

「どうどう、落ち着いて。ここ博物館、館内ではお静かに」

 

そう言って蘭を落ち着かせる。

しかしなぁ………アイドルで例える意味はあったのだろうか?

まぁ、論点はそこじゃない。

国家代表候補生ってそんなに凄いんだ……

ってことは入学当初のセシリアの言うことは誇張とか無しに本当のことだったのか。

考えてみたら現在の女尊男卑社会の原因でもあるIS社会の中で確実に上位に位置する各国の国家代表。

それの候補生ってだけでも結構上位に位置するのか……

 

「シャルロット…お前、結構偉かったんだな…」

「ええ!?そ、ソウ?違うからね?将来そういうポジションにつく可能性が他の人より高いってだけで今はともかく社会では何の意味もないからね!?」

「だろうね。ということで本人もこう言ってるからそんなに気にしなくていいよ?」

「……は、はぁ…」

 

蘭の方を向き笑顔でそう言う。

それを見てシャルロットは数秒固まったあと俺に話しかける。

 

「ソウ……もしかして初めからわかってた?」

「ああ。もちろん」

 

そう言われからかわれていた事に気が付き、顔を赤くしながら怒り、俺に詰め寄るシャルロット。俺は少し慌てた様に『どうどう』となだめる様にシャルロットに対し手で押す。

といってもお互い本気ではない。

遊びのようなものだ。

その証拠にシャルロットはもうクスクスと笑っている。

それを見て蘭が話しかける。

 

「奏さん、凄い仲良いですね……」

「うん、彼女だしね。そりゃ仲もいいよ」

「………今なんて…」

「仲もいいよって」

「その前です!?」

「うん?彼女だからって……」

「奏さん彼女出来たんですか!?って国家代表候補生と!?えぇ!?本当に!?」

 

再び混乱する蘭。

いや、ここまで混乱する必要なく無い?

第一こんな所に二人きりで来てる時点でデートしてるようなものだろ。

 

「すいません、また混乱してしまって……」

「いや、大丈夫だよ?っていうかそこまで驚かなくても……」

「あ!?す、すみません!!ちょっと色々混乱してしまって!?……えっと……私、デートのお邪魔してましたか?」

 

一通り混乱した後不安げに俺とシャルロットの顔を見る蘭。

俺は邪魔だとは思ってないし、シャルロットも気にしないだろう。

証拠にシャルロットは笑顔で蘭に話しかけている。

 

「ううん。私たちここのプラネタリウムの時間まで待ってただけだから、むしろソウの知り合いに会えて良かったくらいだよ?」

「本当ですか……?でもこれ以上邪魔しちゃ悪いですね……奏さん、デュノアさん。また今度会いましょう、それじゃ!!」

「お、おーい。蘭ちゃ……走って行っちゃたよ」

 

そんなに慌てて居なくならなくてもいいのに……

シャルロットの方も突然居なくなられぽかーんとしている。

しかし、もしかしたら蘭がIS学園に来るのか……

一夏争奪戦がヒートアップする事間違いなしだな。

 

「元気な娘だねぇ……あの娘も一夏のことが?」

「ああ、しかし現状友達の妹って域を出てないな」

「ふーん……ねぇ、五反田ってこの間言ってた一夏のために怒ったっていう?」

「そう、おじいちゃんがスゲぇ恐い人で実家が定食屋。今度一緒に食いに行くか」

「うん!!あ、プラネタリウムの方準備できたみたい」

 

そう言ってシャルロットが指さす方を見ると係りの人が扉を開けている。

さて、ここからが今日のメインだな……

そう考えながらシャルロットと手を繋ぎその扉の中へと入っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

恋愛は常に不意打ちの形をとる。

〜立原正秋〜

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