インフィニット・ストラトス ~とある青年の夢~   作:filidh

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今回はオリジナルキャラが登場します。
そこら辺をご了承の上読んでいただければ幸いです。
ではどうぞ~


第十話 IS

次の日の放課後、俺は山田先生に言われある場所へと向っていた。

何でも打鉄のコアを俺にあわせることが出来るように設定するらしい。

 

(って言ってもなぁ……俺適正Dランクだったからほとんど意味無いんじゃない?)

 

と考えながらその一室に向うと既に数人の技術者と思われる人々が打鉄をいじっていた。

俺が来たことに気が付くとその中でも一番もじゃもじゃヘアーのおっさんが声をかけてきた。

服装はくたびれた不清潔な白衣、顔は無精髭が生えたいかにもな研究員だ。

 

「お前が噂の坊主か?」

「はい、噂がなんだか知りませんが多分、僕か一夏のどちらかかと。」

「僕か一夏って事は僕ちゃんのお名前は?」

「風音 奏です。おっさんは?」

「おっさんって…まぁいい、まずは自己紹介だ。オレの名は栗城 修(クリキ オサム)。倉持技研の研究者、兼技術者で今回お前のISのお守りをさせれれることになった。」

「しっかり面倒見てくださいね?うちの子まだ小さいので。」

「……へっ言うね。いいだろういい子かどうかはお前次第だ。」

「了解です、でなにをすれば?」

「ぶっちゃけた話したいした事はしない。お前のデータは入学当初のやつがあるからそれを元に設定するだけだ。」

「じゃあ帰っていいですか?」

「ネグレクトはいけないぞ?」

「認知した記憶が無いんで知りませんよ。」

「男らしく認めろよ、そこは。しかしお前のデータ、低いな。Dランクなんて今まで見た中で一二を争う低さだぞ。」

「僕おちこぼれなもんで。」

「まぁISの方はそこまでひどくならないから安心しろ。後10分もすれば設定は終わる。その後一回装着してテストだ。それまで適当にしてろ。」

「了解しました。ちなみにおっさん。」

「おっさんじゃなくてせめて名前で呼べ。何だ僕ちゃん。」

「おっさんのことなんて呼べばいい。」

「OK。互いに苗字で呼ぼう、それでいいか風音。」

「了解ですよ、栗城さん。」

 

『口の減らねぇガキだな。』とにやけながらつぶやき栗城のおっさんは打鉄の調整に戻っていった。

なんだあのおっさん、面白い人だな。そう考えながら自身の相棒になるであろうISを眺めながら時間を潰した。

 

 

 

 

 

「何が落ちこぼれだ?Dランクって言うのは『でたらめ』の略か!?」

 

ISの試し乗りを終えた俺に栗城のおっさんは頭をかきながら話しかける。

打鉄の調整が終わった後、俺は栗城のおっさんに言われ打鉄を動かした。

『お前度どれほど合っているか調べるから全力で動け、安心しろ前よりはお前でも動きやすくなってるからこける事は無いだろうよ。あんよは上手って歌ってやるか?』

と言われたのでとりあえず動きまくったらISから煙が出た。

整備の人間は頭を抱えありえないものを見たような顔をしている。

とりあえず俺は栗城のおっさんに返事をした。

 

「実は『出来る子』の略だったのかもしれませんね。」

「いいや、断じてそれはねぇ。『でたらめ』かもしくは『デストロイヤー』だ。」

「そんな人を化け物みたいに。」

「今なら化け物の方がまだかわいいね。クソ、こりゃ完全にハードの方でやられていやがる。」

「うちの子は大丈夫なんですか!?先生!!」

「全治一週間のオーバーホールだ、くそったれ。」

「そっすか。じゃあ、試合は無理か、いや~残念だな。」

「笑顔で言ってるんじゃねえよ。って試合って何だ?なんかイベントあったか。」

 

笑顔で話す俺と忌々しいものを見るかのように俺を見るおっさん。

とりあえず詳しい話しをおっさんに話すことにした。

 

「ってことは何か、お前ともう一人の坊主は日本と男の名誉のために戦うのか?」

「僕は違いますけどね。」

「結果的に同じだろうが。しかしこの状態でどうする気なんだ?」

「練習用の打鉄しか使えないんで仕方ないしそれでいくしかないんじゃないんですか?」

「お前それで勝てると思うか?」

「今ある手札で戦うしか無いでしょうに。」

 

そう俺が言うとおっさんはいたずらをするような顔をした。

あ、嫌な予感。さっさと逃げるが吉だな。

 

「じゃあ僕、試合に向けた練習があるんでこれで。」

「まぁ待て、お前に良い話がある。」

「僕にはおっさんの言葉が悪い話という風にしか聞こえません。」

「いいから聞けって。お前に試作機をくれてやる。」

「いりません。僕はこの子で戦います。」

「いいぞ、こいつを使う予定だしな。」

「やめて!!うちの子に何する気!?」

「な~にちょっとだけ改造するだけだ。」

「……真面目な話、何するんですか。」

 

改造という話を聞き、とりあえず話を聞く事を決めた。

おっさんはさらに悪い顔をしている。

 

「いやな、最初に言ったと思うが俺は技術者兼研究者だ。今俺のアイディアの中に一つだけお前が使えそうな改造プランがある。もちろんハード面もほぼ完成していて後はISに組み込むだけだ。」

「そんなのおっさんが勝手にやっていいはず無いじゃないですか、それは倉持技研の物になってるんだろうし。」

「いや、使える。なぜなら既に廃棄された物だしな。」

「…………はぁ?」

「作ってアイディアを提出したは良いが『こんなアホなもの誰が使うんだ!!』って言われて廃棄命令出されてよ、それで仕方なく保管してたんだ。」

「いや、そこは廃棄しろよ。って言うかいい加減何をするつもりか説明してくれ。」

 

そういうとおっさんは俺に改造のプランを説明してきた。

聞いてる最中に俺は何度『このおっさんはアホだ!!』と思ったのかは、あえて言わない。

なぜなら話の始めから終わりまで常に思っていてカウントすらして無いからだ。

改造プランの話が終わるとおっさんはニヤニヤしながら俺に話を続けた。

 

「どうよ?この改造プラン。」

「おっさん。」

「どうした。」

「あんた本当にアホでしょ?」

「馬鹿なガキに言われたくねぇよ。」

「馬鹿なガキでもわかるアホだぞ?第一乗れるかそんなもん。」

「そんな顔で言われても説得力ねぇよ。」

 

そう言われた時の俺の顔はおっさんと同じく悪巧みをしている顔だった。

このおっさん、良い意味でも悪い意味でも頭がおかしい(・・・・・・)

 

「試合まで今日を入れて6日間、間に合うの?」

「徹夜すれば余裕で『ギリギリ』だ。恐らく試合当日の朝には間に合う。」

「ぶっつけ本番で行けと?」

「勝ち目ゼロよりはマシだろ。」

「ほんととんでもないおっさんだな、あんた。って言うかいまさらだけどここに居る人たちに言ってもいいの?そんな事。」

「安心しろ、ここに居るのは俺の直属だ。今この部屋の中には似たような奴しか居ないって事だ。」

「いくらなんでも失礼だろ、おっさん。あんたと一緒なんて。」

「ばーか、存在がでたらめなガキに言われたくはねぇよ。」

 

その後俺と少し話した後おっさんたちは俺のISになる予定だった打鉄を連れて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということでISは今俺はもって無いんだ。」

 

俺は一夏と箒と共に俺の部屋で話していた。

ちなみにはじめは俺のノートを一夏が写しに来るだけだったのだがなぜか箒もついてきたのだ。

まぁ別に困る事でも無いし、わからないことを聞けば彼女がわかる限りのことを教えてくれるからむしろ助かるのでかまわないが。

まとめ終えた後一夏が今日の出来事について聞いてきたから簡単に教えていたのだ。

 

「ISの改造って……いいのか?そんな事して。」

「怒られたらごめんなさいだ。それに勝つためなら何でもやら無いとな。」

「……めちゃくちゃだな。」

「箒の言うとおりめちゃくちゃなおっさんだったよ。」

「「いや、お前もだ。」」

 

織斑夫婦のツッコミを受けてしまった。いじり倒してやろうか?覚えとけ。

そういや一夏の方はどうなってるんだ?

 

「そういや一夏、箒。一夏の方の訓練はどうなってるんだ?」

「一夏が腑抜けきってることがわかった。」

「し、仕方ないだろ!?3年近く触ってなかったんだから。」

「それにしてもあそこまでなまっているとは……」

「まぁまぁ箒も落ち着いて。で箒、真面目に聞きたい事があるんだがいいか?」

「……なんだ?」

「一夏の現在の状態で一番優秀なのはどこだ?」

「……現在の一夏の現在の能力でもっとも優秀なのは『目』だな。」

「やっぱりそうか…」

「『目』?箒も奏も何を言っているんだ?」

 

俺と箒の話しについていけず、一夏は頭にクエッションマークを浮かべながら首をかしげていた。

ここの解説は箒に譲ろう。箒は俺のことを見ていたので手を一夏の方にむけ『どうぞ』と言ったようにした。

 

「……一夏、お前今日だけで何回私の打ち込みをかわせた?」

「………悪い、まったく覚えてない。」

「……10回打ち込んだとしたらお前は3回はかわせている。腑抜けた状態でな。」

「腑抜けた状態って……」

「腑抜けているのだから仕方あるまい、初日にはまったく私の打ち込みがかわせなかったお前が一日でそこまでかわせるようになっているのだ。このまま鍛錬を続ければISでもそれなりに動けるようになるだろう。」

「そうか、なるほど。…ちなみになんで奏は俺の『目』が良いって思ったんだ?」

「初日にお前が箒の木刀をすべてかわして俺のところに逃げてきたから。」

「………サイですか。でもただ打たれるだけの訓練に意味があるってわかってよかったよ。箒、容赦なく俺に打ち込みまくるからほんとに自分が強くなってるかわからなかったんだよな…そうか、箒は俺の長所の『目』を伸ばすためにあの訓練をしていたのか。ごめん、ちょっと疑ってたわ、悪い箒。」

「べ、別にわかれば良い。」

 

………箒の顔を見るに深く考えないで訓練してたなあれ。

多分箒の事だ。『自分から一本取れるまで試合をすれば強くなる』とでも考えていたのだろう。

確かにそれでも長い目で見れば強くなるだろうが1週間しか無い今、それでは一夏が自信が持てなくなるだけで終わりかねない。

どこか成長している、自分の武器になるところを自覚させないと意味があるまい。

恐らく箒の言う『腑抜けた状態』とはただ撃たれ続ける訓練に意味があるのか一夏がわからなくて悩んで身が入らなくなったからだろう。

まぁ問題は解決したし後は二人でがんばるだろう。そう考え俺は一夏に話しかける。

 

「まぁ残り5日間何とかがんばるしかないなお互いに。」

「そうだな出来るだけがんばろう。」

「ちなみに一夏、お前オルコットさんのことどう思ってる?」

「……どういう意味だ?」

 

一夏より先に箒が反応した。おい、別に好きか嫌いかの話じゃないんだ、今はステイしてなさい。

一夏は少し悩んだ後こう続けた。

 

「……疲れそう?」

「……どういう意味だ?一夏。」

「箒、ちょっとステイ、待て。一夏話を続けてもらっていいか?」

「いや、日本についての発言の時は頭に血が上って気が付かなかったが今お前に言われて思い出してみるとなんていうか……常に気を張ってるようにしかおもえないんだよな。」

 

ふむ、一夏がこういうのならそうなんだろう。

一夏は女心はわからないが女性のこういう機敏なところに関してはかなりの精度を誇っていた。俺もそう感じて一夏がそういうのなら恐らくこれで正解なんだろう。

俺は再び頭を悩ませた。そしてその瞬間箒が爆発した。

 

「一体何の話をしているんだ!!お前たち!!」

「い、いや、俺もわかんねぇよ。ただ俺の思ったことを言ってるだけだし。」

「戦う相手の気持ちなどかんがえてどうする!!そんな事より自身の状況を考えろ!!」

「そ、奏、助けてくれ。お前の発言のせいでもあるんだしさ!?」

「夫婦喧嘩は犬も食わん。」

「ふ、夫婦!?」

「だから違うって言ってるだろ!?こいつとはただの幼馴染で!?」

「…………」

 

あらら、箒の機嫌がさらに悪くなっちまった。

せっかく助け舟を出してやったのに、まぁ穴を開けたのはお前だ。責任は取れ、一夏。

 

「箒、この怒りは明日の剣道場で発揮しろ。その分一夏は強くなるだろう……たぶん。」

「多分ってどういうことだよ!?」

「………わかった。一夏覚悟しておけよ?」

「え!?どうしてこうなるんだよ?」

「「わからないお前(一夏)がわるい。」」

 

一夏は本当に訳がわからないのだろう。なぜだ…とつぶやきながらうつむいている。

さて考えたい事もあるしそろそろこの二人を部屋に帰そう。

一夏の嘆きを無視し俺は頭の中で考えを深めていったのであった。

 

 

 

 

貴方の知る最善をなせ。もし貴方がランナーであれば走れ、鐘であれば鳴れ。

                              ~イグナス・バーンスタイン~




ということで栗城 修(クリキ オサム)さんの登場です。
男性科学者(おっさん)です女性(ヒロイン)ではありません。
このおっさんのモチーフは解る人には解るトライガンのガンスミス『マーロン』さんたちですwww見た目もそれに近いですww
正直おっさんとの掛け合いは書いてて楽しかったwww
では読んでいただきありがとうございました~
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