インフィニット・ストラトス ~とある青年の夢~   作:filidh

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第七十九話 今までの行いと、これから

1時間後、俺は正座をさせられ四人から説教されていた。

シャルロットもなぜか説教される側らしく俺の横に楽な姿勢で座っている。

一夏は……風呂に逃げた。あいつこういうときの勘はすごく良いからなぁ……

と考えていると箒の怒声が聞こえる。

 

「奏!!聞いているのか!?」

「聞いてますよ…で、何のはなしだったけ?」

「聞いていないじゃありませんか!!」

「いや…もう同じ話を何回くり返した事か…」

 

と言いながらうんざりしながらがっくりとする。

ソレを見て鈴が話を続ける。

 

「だからあんたがしっかりと付き合ってるって言えばいいだけの話じゃない。」

「そうするとシャルロットが色々言われるから嫌なんだってば…」

「そんなのここまで届かないだろう。」

「でもいろんなところに広がるだろ?ソレがどうしても嫌でね。」

 

と苦笑いをしながら言い返す。

ソレを聞いて四人ともムムム…といった顔だ。

極端な話し、これはある意味俺のわがままだ。

だからこそ説得は難しいのだろう。

 

「シャルロット。あんたからも何か言いなさいよ。」

「奏さんを説得できるのはもうシャルロットさんしかいませんわ。」

「ねぇ…なんで君たちそんなに必死なの?」

 

シャルロットに詰め寄る二人を見て疑問を口にする。

はじめは単なる話のネタにでもされているのかとも思ったが……

予想以上に食いついて離れない。

 

「いや…まぁ…こっちにも色々あるんだ。」

「色々ってなにさ……もしかして一夏関連?」

「いえ、一夏さんは何も関係ありませんわ。」

 

そういうセシリアの顔には嘘はない…

他の顔を見ても何も反応はなしか…ということは一夏ではないと…

 

「じゃあ……何?」

「いや…なんていうか…」

 

と言って言葉を濁す鈴。

なんか…ばつが悪いって言うか…説明したくないのか?

いや…これは…

 

「ラウラ、どういうことだ?」

「いや、これは三人と約束した事だからしゃべれない。」

「約束したって事は…初めから狙ってやったって事か。」

「は、話をそらすな奏!!」

 

そうやって箒が叫ぶ。どこか顔が赤くなってるのは気のせいじゃないだろう…なんなんだ一体…

恐らくこいつらは何か共有の目的があって俺とシャルロットをしっかりとくっつけようとしている。はじめ、一夏関係かと思ったがそうではないらしい。

さすがにOsaが関係してるとも思えないし、このやり方はあの人らしくない。

じゃあ…なんなんだ?

 

「まぁ…前向きに検討するって言うのでどう?一応今すぐにって言うのは僕には無理だ。」

「……一応これだけは聞いていい?」

「何?」

「シャルロットさんのこと本当に好きなんですよね?」

「うん、一応自分を捨ててでも優先してもいいと思える程度には。」

 

俺が何でも無い顔でそう言うと4人とも満足そうにうなずく。

本当に一体なんなんだ!?意味がわからない。

 

「ちょっと……本当になんなのさ、さっきから。シャルロットわかる?…シャルロット?」

 

シャルロットの方から反応は無い。

顔を真っ赤にしてどこかボーっとしている。

……放って置こう。

 

「まぁ…とりあえず話はこれで良い?」

「今回はこれくらいにしておこう。」

「そうですわね。」

「出来ればこれが最初で最後にしてくれない?」

「ソレは奏兄次第だな。」

「さいですか…」

 

そんな風に話していると一夏がリビングに入ってくる。

ゆっくりと風呂に入れたようでご満悦のようだ。

 

「ふ~~…あ、話は終わったのか?」

「ああ、今丁度終わったよ。」

「シャルロットは何で固まってるんだ?」

「ほっとけ、今にすぐに元に戻る。」

 

そう言って俺は肩をすくめる。

こいつのことだまた何か妄想して固まってるんだろう。

他の四人もシャルロットに触れるつもりは無いようだ。

きょとんとしている一夏とボーとして顔を赤くしているシャルロットは無視して残りの全員は眠る準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局布団は6枚しか無く俺と一夏はリビングで一人は布団もう一人はソファーに一人寝ることになった。

ジャンケンの結果俺がソファー、一夏が布団だ。

他の五人は二階の一夏と俺の部屋で寝ている。

恐らく何か物色されるだろうが怪しいものやばれて困るものは置いてない。

しばらく静かに横になっていると一夏が声をかけてくる。

 

「……奏、寝たか?」

「いや、まだおきてるが、どうした。」

「突然であれなんだけど…お前はISに乗ったとき…あまりうれしそうじゃなかったよな…」

「うん?ああ。未だにそれほどうれしくないよ。」

「それほどって…何かうれしいことでもあったのか?」

 

と一夏の声だけが聞こえる。

俺も一夏の方を見ずに目を閉じながら話す。

 

「シャルロットを救うのに使えた。それが一番良かったことだな。」

「……他は?」

「あ~……皆と会えた?これくらいかな。」

「……強くなりたいとは思わなかったのか?」

「一夏はそう思ったのか?」

「……ああ、ISのことが嫌いだったはずだったんだけどなぁ…」

 

と呟くように話す一夏。

まぁ…普通の男でISのことを好きという男は少ないだろう。

それこそIS関係の仕事についている男性でも嫌いな人間が居るだろうし。

何よりもこんな不平等な世界、女性だって公平に評価されない。

俺の考えなど関係無しに一夏は話を続ける。

 

「今はこれのおかげで千冬姉に近づけるんじゃないかって思ってる自分もいる…でもソレでいいのかなぁ…」

「良いんじゃないか?力は力、道具は道具。ようは使い方だろ?」

「じゃあ何でお前はうれしくなさそうだったんだ?」

「一夏、お前は買い物に行くときの移動手段としてジェット飛行機渡されてうれしいか?」

「……どういう意味だよ」

「どう考えてもそんなの大げさの上に手に余る。そんなの関係無しに自分の力で歩く方が僕はいい。目標に向うのもね」

 

そう言って目を開けて自身の右手を見る。

この世界に来たときは結構綺麗な手をしていたが今は銃の練習のしすぎで人差し指の皮は厚くなりところどころ切れ傷ができている。

 

「千冬さんを目指すのだって一緒だろ?多分ISの性能だったら既に一夏の白式の方が上だと思うぞ?燃費は悪いけどね」

「……それは俺の力じゃないだろうし…多分、いや絶対千冬姉と戦ったら俺のほうが負ける」

「だったら自分の目標の千冬さんに勝てるようになれば良いんじゃない?そのための手段だろ、ISは」

 

俺がそう言うと一夏は沈黙する。

流石に眠ったわけでは無いと思うが…

 

「……お前の目標はどうなんだ?今のお前の強さでも、ISを使っても届かないのか?」

「………僕の場合生き方だからなぁ…力はほとんど関係ないんだ。まぁでもISのおかげでシャルロットは救えたからちょっとは届いてるのかな。」

「なんだっけ…お前の目標の…らぶ…」

LOVE()()PEACE(平和)さ…まぁ、簡単に言うと皆喧嘩しないで笑って生きようってことさ。」

「……なんでそれに力が必要なんだ?」

「あ~…どんなところにも馬鹿なことをする奴はいるってことさ。」

「……そうか…」

 

俺がそう言って苦笑する。

確かにLOVE&PEACEだけだったら(チカラ)はいらんな。

そう言うと一夏はまた静かになる。

もう聞きたい事は無くたったのだろうか。

 

「…奏、最後に聞いていいか?」

「なんだよ。」

「言いたくなかったら言わなくて良い…」

「?わかった。」

 

そう言ってもったいぶるように…いや、これはためらってるのか?

静かに一夏は口を開く。

 

「お前は人に向けて銃を撃ったことはあるのか?」

「……」

「っ、すまん。こんなこと聞くべきじゃ―――」

「46人。」

「え?」

「実際に弾丸を体に当てたことがある人数が46人、銃やナイフ、武器だけに当てたのだとプラスで33人、威嚇で撃ったことは…流石に数えてないな…」

 

俺は静かに話す。

 

「最初に撃ったものは木の幹だったな。山奥で撃ち続けた。初めて撃った人間は…僕を狙った人攫いだったよ。はじめは当てるつもりだったけど当てられなかったのを覚えてるよ。」

「……」

「初めて当てたのは…17人目だったな。突然ナイフで脅された相手の腕と足を撃ったときだ。脅されたことよりあふれてきた血に焦って泣きそうになってたよ。それでその後応急処置をして救急車を呼んで…必死にその場から逃げたよ。」

 

今でも鮮明に思い出せる。

手足からあふれ出す血、苦痛にゆがむ顔、口から出る遠吠えのような悲鳴。人はこんな声が出せるのかとおもった。そしてそれのせいでしばらく銃の訓練もする気が無くなったほどだ。

流石にそれでは自分の身が守れないということで雪山に篭りながら必死に訓練をしていたな。

 

「武器に当てられるようになったのは…34、35、36、37人目の時だな…集団で襲われて逃げながら武器を撃ち続けた…それでも結局2人には銃弾を撃ち込まなければいけなかったけどね…」

「……全部覚えているのか?」

「いや…多分全部は覚えてないと思う…でも銃弾を当てた相手の顔は全部覚えてる。」

 

むしろ忘れることが出来なかった。

あの流れ出る血と、苦痛でゆがんだ顔。

あんなもの好きで見るものではない…あれが見なくないから必死で逃げるすべを磨いた。

無様でも何でも必死に逃げ回っていた。

 

「だからこそ…人を傷つけるなんてやっちゃいけないことなんだ。」

「……だからお前は強いんだな…」

「…できることなら強さよりも平穏の方がほしいんだけどなぁ、僕」

「あはは…お前らしいな…」

 

そう言って一夏は静かになる。

さて、今度は一夏に聞いてみるか…

 

「お前に俺も聞いていいか?」

「…なんだ。」

「お前の今目指す強さってなんなんだ?」

 

今までいろいろと一夏の話しを聞いたり、行動を見ていた。

だがこうやってしっかりと本人の口から聞いた事は無かった。

 

「……なんなんだろう…はじめは千冬姉の弟として俺が胸をはれるようになりたかった。でも…あの乱入の時とか…ラウラの暴走の時には…守るための力がほしいと思った。」

「今は違うのか?」

「いや…確かに今も強くなりたい。みんなを守れるぐらい、千冬姉が安心してみていられるぐらいに。でも…俺の意識してない時の方の俺のほうが圧倒的に強かった。」

「……ああなりたいか?」

「いや。あれじゃあ…みんなを心配させちまう。俺はもっとなんていうのかな…しっかりとした誇れるような強さがほしい。」

 

こいつがああなりたいって言ったら一発ぶん殴ってやろうと思ったが心配無用だったようだ。

どんな理由があろうとあの戦い方は勘弁してもらいたい。

何よりあんな表情のみんなの顔なんて俺も見たくないし一夏だってごめんだろう。

 

「そうか…じゃあもう寝よう。流石に話しすぎた。」

「ああ、多分皆上で寝てるだろうしな。」

「……それはどうだろうな…」

「うん?何か言ったか?」

「いや、おやすみって言っただけだ。」

「ああ、おやすみ」

 

そう言って上の気配と時々聞こえてくる声を感じながら俺と一夏の二人は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃少女たちは一夏の部屋に全員で集まって話していた。

シャルロット(ワタシ)が一緒に連れてこられたときからちょっと嫌な予感がしたが…

話は先ほどまでの奏と私についてだった。

 

「まずアイツの言質は手に入れたわ。」

「えっと…」

「ああ、確かに奏は『前向きに検討する』と言ったな。」

「皆?」

「しかし奏さんも予想以上に頑固でしたね。」

「ねぇ…」

「まぁ、あまりにもわがままを言うようならおばあちゃんに電話をしよう。」

 

そう言ってまるで私を無視するように話が進んでいく。

一体なんなんだろう。

 

「ちょっと…みんな、いい加減説明してよ!!」

「シーッ!!今話すから静かに!!」

「奏さんにばれてしまいますわ。」

「だったらちゃんと説明してよ…」

 

そう言うと四人とも顔を見合わせた後、箒が話し始める。

 

「まぁ…はっきり言ってしまえばお前と奏をしっかりと付き合わせようと思ってな、私たちも協力しようと思っただけだ。」

「……え?何で。」

「まぁ…くっつくようでくっつかない関係を目の前で見たくないって言うだけよ。」

 

という鈴。

確かに今まで私はそれほど積極的に動かなかったが…このいわれようはあんまりでは無いだろうか?

そんなことを思っているとラウラが首をかしげる。

 

「いや、鈴。お前が始めに『奏兄に世話になったからせめてしっかりと―――」

「わー!!わー!!」

「鈴!!うるさいぞ!!」

「箒さんも声が大きいですわよ。」

 

そう言って鈴と箒と窘めるセシリア。

鈴は顔を真っ赤にしながらラウラに詰め寄る。

 

「ちょっと、何でばらすのよ。」

「いや、作戦の協力を仰ぐ上でそこに虚偽の情報を伝えた場合、作戦の成功率が―」

「もういいわよ……」

「えっと…どういうこと?」

「私たち四人、いや、簪も加えれば五人か…お前と奏のために協力しようと決めていてな。」

「発案は鈴さんなんですわよ?」

「セシリアまで…」

 

そう言ってますます顔を赤くする鈴。

さっき口に出していたのは照れ隠しみたいなものか…

顔を真っ赤にしている鈴がおかしくてわらってしまいそうになる。

 

「でもどうして?」

「一番は…奏への恩返しかな。」

「ソウへの?」

「ええ、わたくしたちは皆何かしら奏さんから何か助けてもらってますわ。」

「それに二人が付き合ってるって言うなら協力してあげようってなったのよ。」

 

みんながそう言って私のほうを見る。

確かにうれしいことなのだが……

 

「えっと、うれしいんだけど…でも…」

「どうした、シャルロット。」

「…私、本当にソウの隣にいて良いのかな?」

「……はぁ?」

「えっと…私、なんていうか本当にソウにとって…なんていうのかな、隣にいても良いか自身が無いんだ…ソウの悩みを解決したのはラウラだったし、むしろソウを悩ませてる原因になってるようで…」

 

と私が口に出していると周りの四人がため息をつく。

箒があきれたような顔で私に話しかける。

 

「……シャルロット…」

「…何?箒…」

「たわけ。」

「……え?」

「意味がわからなかったか?たわけと言うのは馬鹿者という――」

「えっと…意味はわかるけど…」

「ならば話を続けようか。シャルロット、お前はお前と一緒に居るときの奏の顔を見ているか?」

「奏さんがあそこまで普通に、気楽にしゃべりかける相手なんて一夏さんかシャルロットさんくらいですわよ?」

「え…でも私の前だと悩んでばっかりで…」

「奏兄は私たちの前では悩む素振りすら見せないぞ?」

「それだけ信頼されてるんでしょ、あんたは。」

 

正直そこまで気にしていなかった。

私の前では確かに普通にしているとは言っていたが…私のことを信頼してそういう顔をしていたのだろうか…

鈴はそのまま話を続ける。

 

「それに奏が福音の時に頼ったのは千冬さんでも私たちでもなくてシャルロット、あんただったのよ?この上なく信頼されてるじゃない。」

「……そうなのかな?」

「心配ならおばあちゃんに聞いてみるといい。かなり驚いていたぞ?『あのソウがあそこまで人を頼るなんて』ってな。」

「うそ!?そんなこと一言も言ってなかったよ?」

「いや、日本に来た後に電話で話したときだからわかるわけが無い。」

 

そう言って胸をはるラウラ。

流石にそんなのわかるはずが無い。

でも何で私に直接言ってくれなかったんだろうか…

ラウラの話は続いていく。

 

「おばあちゃんから、シャルロットがソウのことで悩んだらこう言えと言っていた『私のアドバイスを試して見なさい?きっといい方向に行くわ』と。…シャルロット、アドバイスとはなんだ?私が聞いてない時に聞いたんだろう。」

 

そう言って首をかしげるラウラ。

アドバイス…あれか。

 

「えっと…『重い女になりなさい』って…」

「重い女?」

「ソウは何でもかんでも背負っちゃうような人だからソウがつぶれて動けなくなるくらいに頼り切ってあげなさいって。」

 

確かにこういわれていた。

ただ…やはり抵抗がある。

ただでさえでもソウはいろいろと背負いこんで……責任に潰されそうになっているのだ。

それにさらにのしかかるのは……

しかし他の四人は納得したようにうなずいている。

 

「シャルロット、それは試したの?」

「え?やってないけど…」

「なんでですの?」

「だって…ソウがつぶれちゃったら…」

「奏兄がシャルロットでつぶれる?ありえんな。」

「でも…ソウはラウラの時にも一人で…」

「奏兄はそれをシャルロットのせいにしてはいなかったぞ?むしろシャルロットがそれを気にしているとわかったら恐らく悩むことすらしないだろう。」

 

そう自信満々に口にするラウラ。

他の三人は首をかしげる。

 

「どういうことですの?」

「いや、私の暴走事件の時、奏兄は裏で私がそうなりえる可能性の情報を手に入れていろいろと動いていたらしいんだ。」

「はぁ?どうやって手に入れたの?」

「そこまではわからんが…それでも私を助けるためにドイツ軍相手に交渉までしたらしい。」

「奏のやつ…どこまで出鱈目なんだ?」

 

そう言ってあきれた顔をする箒。

鈴も同じくあきれた顔をしている。セシリアの方はひきつった顔をしながら話す。

 

「奏さん…それと同時にシャルロットさんのほうも同時にやってたんですわよね?」

「どうなんだ?シャルロット。」

「うん…いつも部屋で頭を悩ませてたよ…」

「なんというか…簡単に想像がつくな。」

「あ~…確かにそれを見ただと寄りかかりづらそうね…」

 

う~んと唸る4人。

本気で私とソウのために考えていてくれているんだろう。

なんというか…とても温かい気持ちになる。

しばらく考えているとふと箒が何かに気がつく。

 

「でもだからこそ頼ってあげるべきなのではないんだろうか…」

「?どうして。」

「いや…これは勘みたいなものなんだが…」

「何ですの?」

「奏は頼ってもらった方がうれしそうにしそうではないか?」

 

……確かに…

別に頼られて喜んだソウを見たことがあるわけではないのだが、容易に想像できてしまった。

他の四人もあ~~…と言った風にうなずいている。

 

「なんというか想像出来てしまいましたね。」

「仕方ないと言いながらどこかうれしそうにしてそうよね……」

「確か…マz――」

「ラウラ、それは意味が違う。単に世話焼きというんだ、こういうのは。」

 

と、わいわいと話し始める四人。

あまりにもおかしくてクスクスと笑い出してしまう。

 

「どうしたシャルロット。」

「ううん、ソウのことを世話焼きって言うんだったらみんなも世話焼きだなっておもってさ。」

「仕方ないですわ、奏さんが世話がかかるんですもの。」

「そうよね、奏がしっかりと公言してればこんなことしないですんだのに。」

「確かに男らしくしっかりと堂々としてればいいものを…」

「シャルロットさんもですわよ!!無理やりにでもいかないと!!」

「え?で、でもみんなだって一夏に対して――」

「私は何も遠慮してないぞ!!」

「ラウラはちょっと遠慮したほうが良いかもね…」

 

そういうう風に私たちは結局朝まで一緒に話し続け、次の日眠そうにしている私たちを見て首をかしげる一夏とソウだった。

 

 

 

 

 

 

もっと人生を本当に楽しめるときがいつか訪れるだろう。

その時をあなたは心待ちにしなさい。

                               ~ジョン・キーツ~




最近帰りが遅いです…感想の方もしっかり返したいんですけどねぇ…
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