本業の方が色々と立て込んで、帰ったら倒れたかのように寝る日々が続いており、投稿が遅れてしまいまして、誠に申し訳ありませんでした。
アリスメイン回のターニングポイントでございます。
色々賛否両論はあるかと思いますが、リコリスとかも参照すると、こういう形に落ち着くのがベストかと思っての話になります。
後々のユージオが戦争に参加することを考えての着地点でもございます。
それではどうぞ!
P.S. ゼンカイジャー観てます。面白くて先が気になってます。
『こうしてアリスと再び会える機会をくれたことに…僕の願いを叶えさせてくれて、ありがとう』
(本当なら、恨み節の一つや二つぐらいぶつけられるかと思っていたのですがね…)
フォンから手厳しい言葉を投げられてから数日が経った。
あれから言われたことをずっと考えては悩む日々が続いてしまっていた。私が本当はどうしたいのか…ユージオからあの言葉を受け、セルカと会うことが出来たことで、私の気持ちは固まっていた。
(欲しかったのはきっかけ…今思えば、フォンはそれにも気付いて…考えすぎでしょうか)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
近頃は世話になっている礼ということで家事のほとんどを行ってくれる彼…洗い場で黙々と食器を洗うフォンの後ろ姿を見ながら、私はそんなことを考えていた……尤も、彼の料理技術が高すぎて、何か負けたような気がしたのは誰にも言えない秘密だが。
「アリス、どうかしたのかい?」
「いえ…少し考え事をしていまして。大した事ではないので、気にしないで下さい」
私がフォンの方へと視線を向けていることに気付き、ユージオが声を掛けてくれた。私は少し誤魔化しながら何でもないといった風に答える。だが、ユージオは思うところがあったらしく言葉を続けた。
「そう…その、気になることがあるのなら遠慮しないで言ってくれていいからね?」
「……なら、一つお願いしたいことがあるのですが…今日のキリトの看護を代わって頂けませんか?」
「えっ…それはいいけど…」
「すみません…最近少し眠るのが遅くなっていることが多くて…今日はゆっくりと眠れればと思ったのですが…お願いできませんか?」
「そういうことか……分かったよ。今日は僕がキリトについておくよ。だから、アリスはゆっくりと休んでね」
「ありがとうございます、ユージオ(…すみません、ユージオ)」
私を気遣ってくれる彼に内心謝りながら、お礼を伝える。今夜こそ、私は決着を付けなくてはならない…例え、それが人界軍の損失を招く結果であったとしても…私はもう彼らに嘘を吐きたくはなかった。
「ユージオ…本当にありがとうございました」
「……?う、うん…」
どういうことかと首を傾げるユージオ。そんな彼にそれ以上多くは語ることはせず、一言告げてから私は自室へと戻った。
「…星が綺麗ですね」
皆が寝静まった頃を見計らい、私は静かに家を出た。
これからすることは私自身何が起こるか分からない…できるなら一人でいられる場所をと思い、金木犀の剣だけを持って、私はここに来た時に着地した場所…悪魔の樹と呼ばれていたギガスシダーが立っていた場所へと来ていた。
半年が過ぎてもなお、木の1メル範囲は草木が生えておらず、倒れてもなお存在感を放っているギガスシダーの切り株へと腰を掛け、雲一つない星空を見上げていた。この空を見上げるのも最後かと思うと少しだけだが切なくなってしまった。
セントラル・カセドラルにいる時や飛竜で空を駆けていた時にはもっと近くに感じていたにも関わらず、そう思ったことなど一度もなかったため、その気持ちの変化を嬉しく思いながらも、同時にもっと早く感じたかったと後悔が募る。
(……いえ。ここで私が迷ってはいけない…彼女に体を返すことは当然のこと…ユージオやセルカのためにも、それが最善なのですから)
首元にぶら下げていた青水晶…アドミニストレータが本当の私から奪った記憶の欠片を取り出した私は、カセドラルを抜け出す直前のカーディナル様との話を思い出していた。
『あの…お話というのは一体…?』
『うむ…じゃが、本題に入る前にやっておくべきことがある』
ユージオと入れ替わりで飛竜たちの宿舎へとやってきた私だったが、カーディナル様が杖を私へと向けてきた。その瞬間、温かな光と共に回復神聖術が私を包み、眼帯で覆い隠していた右目に違和感を覚えた。
眼帯を取ると、失われていた右目の視界が戻っており、カーディナル様が治療してくれたのだと悟り、私はお礼を伝えた。
『ありがとうございます、カーディナル様』
『いや…その右目の調査に時間が掛かってしまってすまなかったのう。一応完璧に復元したが、違和感はないか?』
『……問題ありません。前と変わりないと思います』
カーディナル様の問いに何度か右目の瞬きを行いながら答える。ずっと眼帯をしていたせいか、視界が広く感じるような気がするも、元の感覚を取り戻すのも時間の問題かと思った。
『ならば、よい……お主を呼び出したのは他でもない。お主にこれを渡しておこうと思ってな』
その言葉と共に空間神聖術を行使したカーディナル様はそこから何かを取り出し、私へと差し出された。掌よりも少し大きい正菱形の青き宝石は、中に散りばめられた黄金の粒子も合わさり、一段と美しさを増しているように思えた。
『…これは一体?』
『……これはアドミニストレータがお主たちにシンセサイズの秘儀…整合騎士としての記憶を植え付ける際に奪った、本来のお主の記憶が封じ込められた神石…記憶の包封石とでも呼べるものじゃ』
『っ…これが…!?』
カーディナル様の手の上にあるそれが、私…体を奪ってしまっているアリス・ツーベルクの記憶が込められているものだと聞き、私は再び石へと視線を落としてしまう。これがあれば、彼女に体を返すことができる…そうすれば、ユージオたちもここに来た目的を達成することができる。
…もちろん、騎士である私の人格は消えてしまうだろうが、それでもセルカに会うことができるのなら…私の未練よりもそうすべきだという思いが勝っていたが、カーディナル様の表情はどこか影が差しているように見え、それが気のせいではないと次の言葉で分かった。
『じゃが…残念ながら、これをどうすれば本来の記憶が戻るのかが分からんのじゃ』
『…えっ?それはどういう…?』
『うむ…お主たち整合騎士は敬神モジュール…騎士としての偽りの記憶を植え付けるためのそれがアドミストレータによって埋め込まれておる。わしはそれを引き抜き、代わりにこの神石を戻してやれば、記憶と人格が元に戻るかと思っておった。
しかし、この石を調べて見たところ、どうやらそう簡単にはいかないようでのう…少なくともこの石だけではどうこうできるわけではないようじゃ』
『…他の整合騎士たちは…どうするつもりなんですか?』
『そこはベルクーリと話し合って、真実を告げることにした。覚えがあるエルドリエや事実を告げられておったデュソルバートはまだ良かったが、やはり他の者はショックを受けておるようじゃった。尤も、誰も記憶を戻すことを望んではおらんかったがのう…』
『そ、それはどうして…!?』
『皆、自身が他の誰かの体を乗っ取ってしまっておることを理解はしておる…じゃが、ダークテリトリーの侵攻が差し迫る中、迫る危機から人民を見捨てることができないという意志を持っておったのじゃ。じゃから、わしやベルクーリが無理強いはしないと言っても、誰も申し出る者はおらんかったのじゃ』
どうやら私がいなかった時にその話はしていたようだ…どうりで、ファナティオ殿たちが落ち着いてなかったり、イーディス殿がどこかぎこちなちかったような態度で話し掛けてきて…
『ア~リ~ス!一緒にお風呂に入ろうよ~!』
(…いや、イーディス殿はいつも通りだったか…?声がどこか沈んでいるように思えたのだが…)
先程も強引に風呂に誘われて、連れて行かれたことを…いや、忘れよう。今はカーディナル様の話へと意識を集中するべきだ。
『では、この神石を持っていてはもしょうがなくありませんか?それに、騎士の皆がそう思っている中、私だけがそんなことをするわけには…『いや、お主だからこそ持っておくべきなのじゃ』…えっ?』
カーディナル様の言いたいことが上手く理解できず、思わず言葉が漏れる。私に神石を押し付けながら、カーディナル様は話を続ける。
『お主は右目の封印を破った…わしやベルクーリでさえ、それはできなかった。お主やユージオだけが禁忌目録を…世界のルールを破ったのじゃ。そんなお主であれば、もしやすれば何かを起こせるかもしれぬ……それに、今のお主ではダークテリトリーの連中と闘うことはできぬ』
『…そ、それはどういう…!?』
『それは…お主が一番分かっておる筈じゃ。じゃから、お主をユージオたちと共に行かせるのじゃ…お主がアリス・シンセシス・サーティであるべきなのか、アリス・ツーベルクへと戻るべきなのか…それを決められなければ…迷っている内はお主は騎士ではない』
『…っ…!?』
「騎士としての私か、本来の私か…」
カーディナル様との会話が頭をよぎり、私は夜空へと掲げていた青水晶…記憶の包封石をじっと見つめていた。
ルーリッドに来て、セルカに会えて…いつからか私は今の生活を手放したくないと思ってしまっていた。それと同時に、早く元の彼女に体を返さなければならないという焦燥感が日に日に強まりつつあった。
私に向けられるユージオたちの笑顔がとても新鮮で、そして、それが私に向けられていないのだとことも分かってしまっていた。
今の幸せも、知らないことを知っていく喜びも、騎士の日々では味わえなかった楽しさを…いつまで享受してしまっているのかという罪悪感も日に日に増してしまっていた。
その思いに押し潰されそうになって、部屋で一人泣いていたこともあった。誰かに相談したくても…それがユージオを更に苦しめてしまうと分かってできなかった…だからだ。
あの時、フォンがあんなことを言ったことに対し、私は核心を突かれたことに怒り、誰かに言ってほしかった言葉に気持ちのタガが外れ、思わず手を出してしまった。
(だからこそ、私はやらなければならない…例え私が消えようとも、アリス・ツーベルクへと体を返すのだと…)
その思いを胸に私は宝石を額に当てて、強く念じる。やり方など見当もつかない、どうすれば彼女の記憶を呼び起こせるのかも分からない…それでも、私は強く思い続けた。彼女にこの想いが届くようにと、この体を返したいという願いを強く抱き続けた。
だけど…時だけが過ぎて、夜空に照らされた私には何も起こる雰囲気がなかった。
「…っ…!」
涙が零れ、宝石に落ちたことで、私は自分が泣いているのだとようやく気が付いた。それが悲しみの涙なのか、安堵の涙なのか…それすらも分からなくなる程、私の心は何かに覆い尽くされたような気がした。
(やはり私では…!偽りの存在である私じゃ…!?)
返したい、元に戻したい…そんな願いも聞き取ってもらえず、私は思わず空へと哭いてしまった。誰かに分かってもらいたい、誰かに助けてほしい…その声を聞きとってほしい…
…誰か私を助けて…
(ねぇ…それが貴女の本当の声なんでしょう?)
「えっ…?」
どこか聞き覚えのある声がすぐ耳元で聞こえ、私は思わず振り返ってしまった。そこには、金髪に真っ青な瞳の風貌、水色のワンピースに白いエプロンを付けた少女の姿があった。だが、更に驚くべきは彼女の背後にある剣だった。
「…フォンの映現世の剣…どうして…?!」
半透明な少女の背後で、アドミニストレータとの決戦のように赤青二色の光を放つ大剣に驚いている間に、夜の闇など吹き飛ばすかのように光が周囲を包んでいき、
「…ここは…?」
『貴女の心の世界…と言えば、いいのかしら?』
目を開けた時、眼前に広がるのは霞雲が漂う青空と辺り一面に生え渡る草原と白い花の光景だった。いつの間に夜が明けてしまったのか、それとも未知なる土地へと来てしまったのか…困惑する私の疑問に答えるかのように、背後から先程と同じ声が聞こえた。
振り返ると、そこには先程見た少女が立っていた…先程とは違い、実像をもった彼女…それが誰は私は分かってしまっていた。そして、彼女の次の言葉でそれは間違っていないのだと証明された。
『そして、私の心の世界とも言えるわね…初めまして…と言えば、いいのかしら?もう一人の私?』
「…やはり…貴女はアリス・ツーベルク…本当の私、なのですね?」
『…少し歩きましょうか?』
私の言葉に笑顔で頷いた彼女…アリスはゆっくりと前を歩み始めた。私もついていくほかなく、彼女の後を追って歩み始めた。
『それにしても、私が騎士か…なんか想像つかないな~…それにユージオたちも剣士になるなんて…ギガスシダーの下で過ごしていた時には思ってもみなかったな』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『…どうかした?』
私が黙っていることを気にしたのか、歩みを止めてこちらを振り返った彼女はそう問いかけてきた。聞くべきかどうか迷ったが、迷った挙句、私は尋ねてしまった。
「貴女は…私を恨んでいないのですか?私は貴女から…体を奪ったのですよ!?本来、貴女が紡ぐべきだった時間を、記憶を…家族やユージオたちとの絆を奪った私が憎くないのですか!?」
『……もし恨んでるって言ったら、貴女はどうするの?』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
少し声色が下がった彼女の返答に私は胸が詰まる。少女でありながら、こちらの考えを見通そうとしているかのような姿に、私は言葉をなんとか吐き出した。
「私は今すぐにでも消えて、貴女に体を返します。それが、今の私にできる最大の償いです」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
頭を下げたまま私は彼女の言葉を待った。彼女の表情はうかがい知れないが、きっといいものではないだろう。怒っているのかもしれない、今にも恨みをぶつけられるかもしれない…それらを覚悟しながら、彼女の次なる言葉を待っていると、彼女の口から出てきたのは、
『はぁぁ…』
「…えっ?」
…なんとため息だった。
しかも、私自身がよくする、どこか呆れた感じの意図が含まれた声色に、私は思わず顔を上げてしまった。そこで、見たのは声色通り呆れた顔色をしたアリスの姿だった。
『ねぇ、もう一人の私…いつ私が貴女を恨んでるって言ったの?』
「えっ…そ、それは…私が貴女にしたことを考えれば、当然のことかと…『そもそも、そこが違うのよ、そこが!』…っ!?」
自分とよく似た声で怒鳴られてしまい、思わずたじろいでしまう。そして、彼女の言っていることがどういうことかと分からず、困惑してしまう。そんな私をみかねて、アリスは話し始める。
『あのね…私が、今の貴女になってしまったのは貴女自身が望んでしたことじゃないでしょ?!私の記憶を奪ったのも、整合騎士としての記憶を植え付けたのも別の人!貴女が私に罪悪感を覚えること自体、お門違いなのよ!』
「…そ、それは結果としてはそうですが…」
『それに!…貴女だって被害者なのに、どうして一人で全部背負い込もうとするのよ!』
「えっ…?」
彼女の言った言葉の解釈が上手くできず、一瞬思考が止まってしまう。
『こんなことになって、貴女も苦しんでいるのに、貴女だけが罪悪感を感じるなんて、間違っているわ』
「ですが…!本物の貴女がこの世界には…ユージオやセルカたちには必要だったんです?!私がいなければ、整合騎士なんてものがなければ…!?」
『それは違うわ』
彼女の言葉を否定したくて、自分が間違っているのだと肯定したくて、感情と理性の抑制が効かず、私は頭を抱えたままその場で蹲ってしまった。しかし、優しい言葉がすぐ傍に聞こえたと思った瞬間、温かいものに包まれたような感じがした。
それがアリスの言葉で、彼女に優しく抱きしめられているのだと気がつき、私は彼女の言葉の先を待った。
『貴女が言ったことは事実かもしれない…でも、貴女がこの世界にいちゃいけないっていうことは絶対にないわ。思い出して……整合騎士の貴女を必要としてくれた人だって確かにいた筈よ?』
「…あっ……」
その言葉に私の脳裏に色々な人々の姿が映った。
私に剣と整合騎士の在り方を教えてくれた叔父様、
何故か会うたびに睨まれていたが、適切な指示を下さっていたファナティオ殿、
帰ってくる度に私に抱き着いてきて、けど、いつも相談や話を聞いてくれていたイーディス殿、
私を師と仰ぎ、咆哮してくれたエルドリエ、
デュソルバート殿や他の整合騎士たち、
これまで騎士として助けてきた人々、
その人たちの姿が頭をよぎり、私は更に涙を零す。
『思い出した?貴女がいたから、その人たちも何か影響を与えられた。貴女がいたから、助けられた命もあった…貴女がいたから、私はユージオたちと再び出会えた。正しいとか間違っているとかじゃないの…貴女も私も、求められている人がいる。それだけで充分なのよ?』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『ねぇ、貴女は本当はどうしたいの?』
「私は……皆と一緒にいたい…!」
その言葉を受けて、私は思わず言ってしまった…自分の存在が間違っていないと、ここにいていいのだと…初めて肯定されたことで私の何かが崩れてた。
「ユージオたちと心の底から笑いたい…叔父様やイーディス殿とももっと一緒にいたい!この世界を…力のない民たちが笑って過ごせるような世界を守りたい!!私は…もっとこの世界に生きていたい!」
『うん…貴女が消える必要なんてない』
その言葉と共に頭を突き合わせてきたアリスに、私も合わせる。金色の光が私たちを包み、何かが私の中に流れ込んでくる感覚を味わう。
『貴女が消えたい、私に体を戻したいという想い、たくさん伝わっていたわ。でも、私はもう一人の貴女には消えて欲しくなかった。その想いを伝えたいと思っていた時、フォンの剣が力をくれた。
私たちは一つになる…そして、その願いを一緒に叶えていきましょう?だって、私たちは、アリス・ツーベルクで、』
「整合騎士のアリス・シンセシス・サーティで、」
『…同じアリスなんだから…』
「…うん」
その言葉と共に再び私たちの視界は黄金の光に包まれていき…
「……ス!?…アリス!?」
「…ユージオ…?」
誰かに呼ばれているような気がして、目を開けた。すると、顔に温かい何かが当たっている感覚がして、視界に泣きじゃくるユージオの表情が飛び込んできた。目線を横に向けると、いつの間にか夜は過ぎ、夜明けの太陽が顔を出そうとしていた。
起き上がろうとすると、頭痛に襲われた。元々あった記憶に、カセドラルからの記憶が一気に流れ込んできた感覚に襲われ、思わず頭を抑えてしまう。
「良かった…!胸騒ぎがして、外を見てたら、眩しい光が現れて、駆け付けたら君が倒れていて……ずっと目を覚まさないから…!?」
「ずっと…傍にいてくれたの?」
どうやら精神世界に行ってしまってから、ずっとユージオが傍にいてくれたようだった。私のことでそんなになるまで涙を流してくれる彼に、心が温かくなるのを感じ、思わず顔が赤くなってしまう。そして、彼の懸念を早く払うべきだと思い、私は体を起こした。
「もう大丈夫よ、ユージオ。待たせてゴメンね」
「…えっ……その話し方…アリス、まさか君…うわぁ!?」
その先を言わせまいと私はユージオへと抱き着き、耳元でその答えを伝える。
「ただいま、ユージオ…8年ぶりね」
そんな私たちの再会を祝うかのように、人知れず小屋へと戻っていた映現世の剣は黄金の光を一瞬放ったかと思えば、再び色を失っていたのだった。
本作では人格統合という形になりました!
最後の描写からも分かるように、アリス・ツーベルクの人格が主体ですが、緊急時には整合騎士の口調になるといった感じをイメージしております。
そして、さり気なく映現世の剣がまたしてもチートを発揮しておりますが、これはフォンの意志ではありませんが、後々重要なこととして関わって頂きました…おそらく終盤でその理由も分かるかと思いますので、お楽しみ頂ければと思います(一応、次回のお話でアリスがその点にも触れる予定ではあります)
さてと、おそらく次回はアリスの解説回とアニメ一話の描写を入れる形になるかと思います。後3、4話ぐらいでようやく話を現実世界にもっていけるかと思います。
そして、先週からですが、私も遂にtwiiterを解説致しました。
https://twitter.com/wingWslash
投稿やお休みの告知など次からはこちらで行っていければと思っておりますので、是非是非チェックしていただければと思います。
それでは!
グレイブブレイドさん、星村 零さん、クジュラ・レイさん、
ご評価ありがとうございました。
実はグレイブブレイドさんやクジュラ・レイさんの作品は昔から読ませて頂いてまして、自分もSAO関連の小説を書こうとしたきっかけの作者様方だったりもしました!
お礼をお伝えするのが遅くなってしまい、失礼しました。そして、ありがとうございます!!