この1話で終わらせようとした結果、滅茶苦茶長くなりました(笑)
中盤、かなり甘々展開ですので、お気を付けください。
それでは、序章最終話の始まりです。
どうぞ!
ダークテリトリーの侵略から半日…
夜明けと共に、南の森へと避難していた村の皆の元へと向かった僕たちは…質問攻めの嵐にあった。
「おい!?アリスが整合騎士様というの本当なのか!?」
「ユージオ…!お前は知ってたのか…というか、何でお前がアリス…様と一緒に戻って来たんだ?!」
「ユージオも整合騎士…!というか、ゴブリンたちはどうした?村はどうなった!?」
「あのもう一匹の飛竜もアリスのものなのか!?」
質問を聞いていると、どうやらアリスは自身の正体を明かしたようで…その余波で僕にも質問が飛んできているみたいだ。
取り囲まれ、四方八方から止むことの問い掛け…このままではキリがないと判断したアリスの言葉に、ようやく皆が止まってくれた。
そこから、アリスが戦闘の結果と今後の方針について説明を始めた。
僕のことは整合騎士である自分の傍付き剣士であり、自分たちは休暇を兼ねてダークテリトリーの動きを監視するために村を訪れたこと、無駄に不安を与えないために事情を伏せていたこと(ほとんどが出鱈目だが、アリスが整合騎士だと分かった瞬間、ほとんどの人がその話を信じてしまった…そのことに少しだけ思うところはあったのは余談だ)を説明した。
そして、北の洞窟をこれから確認しに行き、今後はダークテリトリーの侵攻が容易に行われないように対策すること、ザッカリアの街から衛兵隊を依頼することを提案した。ゴブリンたちは撤退し、その主将格らしきゴブリンを倒したことも告げると、村に戻れると知った皆は安堵し、喜んでいた。
(…アリス…まだ戻ってこないのかな)
皆が村に戻るのを少し離れたところで見送りながら、僕はアリスの帰りを待っていた。先日、エルドリエさんが見回りに行っていた果ての山脈の洞窟を雨縁と共に見に行っているのだ。久々の飛行に満足し、疲れた様子の凍華が僕の傍で寝息を立てていた。
さっきまで殺し合いをしていたとは未だに実感が湧かず、僕は自分の手をジッと見ていた。
半年前…ウンベールを斬った時には、恐怖と後悔で震えが止まらなかった…あの時、キリトたちが『お前は間違ったことをしていない』と言ってくれなければ、僕はずっとあのことを引きずっていただろう。
相手がダークテリトリーの怪物であったとしても、命を奪ったことに間違いはない。そして、アリスを、みんなを守れたこともまた事実だ…今後もきっとこういうことは続く、だからこそ、この感覚に慣れてしまうわけにはいかないと思った。
守ることには、こういった代償もあること…それを理解して剣を振るう者こそ、真の剣士…きっとキリトやフォンはそういうことを分かっていながら、剣を振るっていたに違いない。僕もそれを忘れてはいけない…そんなことを思っていると、
『グルル…?』
「…!いいよ、凍華……どうしたんだい、セルカ?」
「その…ちょっとユージオと話がしたくて…隣、座っていい?」
「…うん」
人の気配を感じ取った凍華が頭を起こすも、警戒の必要はないと僕は告げ、近づいてきた人物…セルカに声を掛けた。そのまま隣に座ったセルカは、再び目を瞑った凍華を興味深そうに見ていた。
「…この子がユージオの飛竜なの?」
「うん…凍華っていうんだ。僕も出会ってそこまで日が浅いんだけど…昨日は沢山活躍してくれたんだ」
「そうなんだ…」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「…ねぇ、ユージオ…姉様が整合騎士だったの知ってたのよね?」
「…うん」
「姉様が記憶を失ったのも…それが理由…?」
「……うん」
「………姉様もユージオも…行かないといけないのよね?」
「………うん。アリスはそうするつもりだし、僕も…今度こそアリスの傍にいたいと思ってる」
「…そっか…」
アリスに直接聞くのが怖かったのだろう…ぽつりぽつりとそう尋ねてくるセルカに、僕はできるだけ平常心で答えていった。
セルカはきっと…分かってしまっている。僕たちが近いうちにルーリッドを去ることを…折角再会できたのに、また分かれてしまうことを…
言いたいことは沢山ある筈だ…今の彼女は少し前の僕にそっくりだった。だから、僕が彼女にしてあげられることはただ一つだった。
「だから、必ず帰ってくるよ」
「…えっ?」
「2年前…約束しただろう?アリスを連れて、絶対に4人で帰ってくるって…だから、今度も約束するよ。また4人で帰ってくる…その時には、キリトもフォンも元気になって、5人で笑おう?」
「…うん…!うん…!!や、約束…グスッ…約束、だから…!破ったら…本当に、承知しないんだからぁ…!?」
「…うん、約束…」
おそらく限界を超えたのだろう…涙を零すセルカ。微笑みながら、僕は2年前と同じように彼女と約束をした。また帰ってくる…だって、ここは僕たちの故郷で、こうして涙を流して帰りを待ってくれている人がいるのだから。
その決意と共に僕とセルカを優しい風が包んでいた。
「帰ってきたね…」
「うん…けど…」
セルカと別れ、見回りから戻って来たアリスと合流した僕は凍華に騎乗し、家へと帰ってきた。
道中、果ての山脈の状況をアリスが教えてくれた。エルドリエさんの報告はある意味で間違っていなかった…しかし、それがダークテリトリーの策略だったらしい。
アリスが洞窟を調査したところ、エルドリエさんが報告していた岩盤が崩れたのはここ最近…おそらく昨日の襲撃の時だろうとのことだった。では、どうやってダークテリトリーの連中は侵攻してきたのかというと…
なんと、入り口の落盤のみわざと崩さず、地面を掘って内側から洞窟内に侵入し、内部の岩盤を撤去していたのだという。だから、表面上は異常がないように見えたものの、その間に内部ではそのような工作が行われていたのだろうというのがアリスの推測だった。
アリスの推測が正しければ、エルドリエさんが気付かなかったのも当たり前の話だと思った…あの夜、聞いた話ではエルドリエさんは飛竜に乗ったまま、上空から洞窟を一日中見張っていた…地上に降り立たない限り、その工作に気付く可能性はかなり低いだろうとのことだ。
そして、昨日、ゴブリンとオークたちが村に襲撃してきたものの、僕たちに迎撃された奴等は洞窟に逃げ込んだ訳だ。その洞窟も、アリスが雨縁と協力して、今度こそ完全に崩落させてきたらしい。
昔のことを思えば、もっと早く封鎖すべきだったのだろう…まぁ、もう過ぎてしまったことをどうこう言ってもしょうがないことだとは分かっているが、僕的には思うところがなかったわけじゃなかった。
…というわけで、そんな話を凍華たちに乗って家に帰ってきたわけなんだけど…家の玄関を開けたところで、アリスが大変気まずい表情をして、その言葉が止まってしまっていた。その原因は、僕の視線の先にある…
「え~っと…派手にやったね…床下どころか、地面まで見えてるね」
「~~~~~~~!?」
玄関の床…昨日、僕が戦場に来ることを拒んだアリスが金木犀の剣で放った剣戟により、見事に抉られた跡の痕跡だった。
何と言えばいいか分からず、ありのままの惨状を僕が告げると、アリスが顔を手で覆って声にならない悲鳴を上げていた。
「だ、だって~…!あの時は私もいっぱいいっぱいで…!?ユージオをなんとか足止めしないとと思ってたら、体が勝手に…!」
「そ、そうだよね…うん、分かるよ……うん」
「うううぅぅ!?そんな曖昧な態度を取るくらいなら、一思いに怒りなさいよぉ!?」
残念ながら、僕に今の彼女に上手く掛ける言葉はなく、限界に来たアリスの感情が爆発してしまった…羞恥心が振り切れてしまったという意味で。こういう時、フォンなら上手いことを言えるんだろうな、と思っているとその人が二階から姿を現した。
「…帰ってきたのか…」
「フォン…ただいま」
「おう…アリスも一緒に戻って来たんだな。ということは、その…ダークテリトリーだっけ?…の侵略とかはもう大丈夫なのか?」
「ええ…なんとか撃退できたわ。奴等の侵入経路も潰したから、当面の間は問題ないと思うわ……その…心配を掛けてゴメンなさい」
「いや、前にも言ったが、別に心配してないから、謝られても困るんだが…」
「…ねぇ、ユージオ。一発殴ってもいいかしら、あいつ?」
「まぁまぁ…」
どこか気まずそうに謝るアリス…しかし、フォンはいつもの如く容赦なく切り捨てた!
その態度に、先程の態度から一転…青筋を浮かべて拳をわなわなとさせるアリスをなんとか宥める。
流石にフォンもその態度はやりすぎだと思い、僕は釘を刺すことにした。
「フォンだって、寝ずに僕たちを待っててくれたみたいだから、あまり怒らないであげてよ…」
「…っ…!な、何のことだ…?」
「フォン、目の下に隈できてるよ?」
「なぁ…!?…そんな…!」
「嘘だよ」
「………部屋に戻る」
僕のハッタリに見事に嵌ってくれたフォン…自身の行動で証明してしまった彼はこれ以上は分が悪いと思ったのか、素直に部屋へと戻っていった。まさかここまで上手くいくとは思っておらず苦笑いしていると、
「…ユージオ…貴方、性格まで悪くなったんじゃないの?」
「いや、確実にフォンとキリトの影響だよ、これ…」
アリスに若干惹かれてしまっていた…一応弁解してみたが、去っていったフォンの方向を見て、彼女もどこか納得してしまっていた。
(ふわぁぁ…今、思ったら、僕も寝てなかったんだよな。まさかあんな死闘を潜り抜けることになるなんて…思ってもみなかったもんな)
剣と防具を片付け、それから今後の方針をアリスと話し終わった時にはもう既に夜になってしまっていた。流石にもう料理をする気力もなく、フォンも降りてくる気配がなかったため、キリトの状態を確認してから部屋に戻って来た僕は大きな欠伸をしていた。
ようやく一息吐いたことで、ベッドに座るとすぐに睡魔が襲ってきた。このまま今日は寝てしまおうかと思っていると、
「(コンコン)…ユージオ、まだ起きてる?」
「アリス…?……うん、起きてるよ。どうかした?」
「その…ちょっと話がしたくて…いいかしら?」
「…いいよ」
控えめにドアを叩く音がして、アリスの声が聞こえてきた。ドアを開けると、寝間着姿の彼女が立っていた。どうしたのだろうと思いつつも、部屋にアリスを招き入れる。立ったまま話すのもどうかと思い、二人してベッドに腰掛ける。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
話があるとのことで彼女の言葉を待つも…アリスは黙ったままだった。僕から切り出すべきかと思ったが、何と声を掛ければいいのか分からず、沈黙を貫いてしまう。すると、
「…(ポスッ)」
「ア、アリス…?」
いきなり肩に重みを感じ、何事かと視線を横にずらすと、重みの正体がアリスが頭を預けてきたことだと気付き、僕は驚く。その表情はホッとしつつ、少し悲しそうな感じだった。
「…私ね…本当はユージオたちと離れたくなかったの…」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「昨日もこの部屋に来た時…覚悟してたの。これが最後だって…もう会えなくなるかもしれないって…8年前の時と違って、私自身の意志でそう決めて…嫌という程、心が張り裂けそうでも…そうしないといけないんだって思ってた」
「…うん」
「嫌われてもしょうがないって…私一人が全部を背負えば、貴方にもう何も背負わせなくていいって……それが正しいことなんだって」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「……でもね…ユージオがあの時、来てくれて…一緒にいてくれるって言ってくれた時…本当に嬉しかったの。そうしてほしくなかった筈なのに、どうしようもないくらい嬉しかったの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ユージオ…本当に後悔してない?これから行く場所は…」
「分かってるよ」
「…!?」
静かにアリスの言葉を聞き続けていたが、最後の言葉を遮るように僕は言葉を被せた。肩から頭を浮かせたアリスと目が合い、僕は話を続ける。
「後悔なんて今までも何度もしてきた…自分の弱さも嫌という程思い知らされてきた…だからこそ、もう自分の気持ちから逃げたくないんだ。僕は…君の隣に居続けたい」
「…ユー、ジオ…?」
「ねぇ、アリス…僕は思うんだけどね。人って手を取り合えることが大切なことなんじゃないかって…僕も君も…キリトやフォンだって一人じゃできないことの方が多いと思うんだ。
辛い時や悲しい時にも、こうやって互いに話しをすることができることが、本当に素晴らしいことだって思うんだ。僕がそうだったから…キリトたちがいなかったら、僕はこうして君とも再会できてなかったと思う。
だから…君の辛さを僕も分かち合いたい…これから行く先がどんな場所であっても、この手を離したくない」
「…~~っ!?」
それが僕の本心だった…2年前の時に村を出たことも、学院でライオスたちと対峙した時も、セントラル・カセドラルで整合騎士たちやアドミニストレータと闘い抜いてこれたのも…全て僕一人ではできなかったことだ。
キリトやフォンがいたから、ティーゼたちを助けたいと思って動いたから、カーディナル様が力を貸してくれたからこそできたことだ。
それは僕だけじゃない…アリスだって同じなんだ。整合騎士だとかそんなのは関係ない、その手を掴めるのなら、離したくなかった。
その言葉を聞き、アリスの顔が真っ赤になっていた。どうしたのかと思うと、僕は気付いた…無意識の内にアリスの手を掴んでいてしまっていたことを…!大胆すぎる行動に思わず手を離そうとしたが、
「…あっ…」
「…えっ?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
僕が手を離した瞬間、アリスからそんな言葉が漏れた。思わず疑問の声が漏れるも、僕自身もどうしたらいいのか分からず、二人して視線を彷徨わせていた。いいのかなと思い、アリスの手を再度握ろうとしたら、
「~~~!」
「……!?」
彼女の方から手を繋いでくれた…恥ずかしさの余りか、アリスは俯いてしまっていた…かく言う僕も突然の出来事に思考が追い付いていなかった。彼女から求めてくれたことに嬉しいと思いつつ、僕は先程の言葉を思い出してしまった。
『だから…君の辛さを僕も分かち合いたい…これから行く先がどんな場所であっても、この手を離したくない』
(…待って……これって告白の言葉になってる!?)
勢いで言ってしまった内容に心の中で絶叫してしまった…!告白なんてされたことはあっても、したことはなかった僕は混乱していた!
(それはアリスだって顔を真っ赤にしてもしょうがないだろう、僕…!?)
口から出てしまった言葉をもう取り消すことなどできない…そんな神聖術があるのなら、何を代償にしても使いたいぐらいだ!僕から何を言っても地雷しか踏みかねない状況に、沈黙するしかなかったのだが、
「…プッ…アハハハ…!」
「…ア、アリス…?」
「フフフフッ!もう…あんなにカッコよく決めてたのに、何を慌ててるのよ…!本当にユージオは何というか…締まらないわね」
「う、ううぅ……申し訳ない」
「でも、ありがとう…ユージオ」
「う、うん…」
(あれ…?もしかして気付かれてない…?良かった~…!)
自分でも想定していなかった事態に動揺しまくりだったが、どうやらアリスは先程の言葉を告白とは捉えていなかったようだ…そりゃ、前に待ってほしいみたいなことは言ったが、僕自身がその心構えができていない内の告白など情けないことはしたくなかった。
「それでね…フォンに明日、今日相談したことを伝えようと思うの。もし話がすんなりと進む様であれば…」
「明後日に出発か…確か人界軍は東の大門に集結してるんだったよね?」
「ええ。セントリアに向かうよりも、直接合流した方が早いと思うしね。さっき雨緑にカーディナル様と叔父様への手紙を頼んだから…まぁ、エルドリエに言ってしまったから、それなりの準備はされているとは思うんだけどね」
「そっか…それじゃ、明日も早いだろうし、今日はもう……アリス?」
そろそろ話も終わりかなと思い、そう告げたのだが…何故か一向に動く気配がアリスに首を傾げる。そして、握っている手も離してくれない…どうしたのかと彼女の方を見ると、
「…帰らないと、ダメ…?」
「…えっ…!」
「明日は多分バタバタするだろうし…もう少しユージオと話したいの?この時間を…一緒にいられる時間はもう限られてるから…それまで…」
「…そう言われたら、ダメだって言えないじゃないか…いいよ」
目を潤ませ、真剣な声色でそうアリスに言われて、ダメだという勇気は僕になく、苦笑しながら彼女の提案を受け入れた。
「でも、何をするんだい?アリスだって疲れているだろう?」
「…ユージオの話が聞きたいの…」
「僕の…?」
「うん…だって、私だけがユージオのこれまでを知らないのよ?私はずっとカセドラルで神聖術やら勉学だけで自由はなかったし、途中からは整合騎士として活動してたし…ユージオたち3人だけが思い出を共有しているなんて…なんかズルいじゃない…」
「う~ん…そんなことでいいのなら話すよ。そこまで面白いものじゃないけど…そうだな…どこから話すべきかな」
アリスにそう言われてしまい、何から話すべきかと迷う僕。僕が話し始めるのをアリスはまた肩にもたれかけながらゆっくり待ってくれていた。そして、僕はこれまでのことを話し始めた。
アリスが連れ去られてから、無情な日々を過ごしていたことを…
2年前、キリトたちと偶然に再会し、セルカを助けるためにゴブリンたちと闘い、そして、伐り倒せないと言われていたギガスシダーを倒し、剣士としての技術を学んだことを…
剣術大会から衛士の経験を経て、央都の修剣学院に入学できたことを、
フォンが実力を全く隠すことなく上級修剣士昇級の際に主席の座を得たことや、キリトが(ウォロ主席の一件を含めて)悉くトラブルを起こした話とか、ティーゼたちとの出会いや交流のこと(何故かその話をした時、アリスの笑顔が固まった様に見え、手を握る力が強くなったのだけど…)、そして…僕たちがティーゼたちを助けるために禁忌を犯したことを…
思い出せる限りのことを次々と話していく…僕の話を静かに聞き続けてくれるアリスに対し、僕も懐かしい気分になっていた。キリトたちがああなってから、彼らとの時間を思い出すことを僕は避けてしまっていた…あの楽しくて、美しい思い出を思い出す度に辛くなるんじゃないかと思ったからだ。
でも、今の状況だからこそ僕は覚えておかないといけないんだと思った…そうでないと、キリトたちが帰ってこれないじゃないかって思った…そうしなければ、こうして誰かに伝えることもできないのだから…
「それでね…デュソルバートさんが炎の弓の武装完全支配術を使った時なんかには、フォンが映現世の剣をいきなり(コトン…)…アリス?」
「…すぅ…すぅ…」
(…しまった…夢中で話し続けてしまった。アリスも疲れていただろうに、気付いてあげれなかったな。このまま起こすのも忍びないし…)
何の抵抗もなく僕に体を預けてくれるアリスの寝顔を見て、どうするかと悩む…寝息を立てる彼女の顔が…綺麗でずっと見ていられそうだったが、このままこの体勢でずっといるというのは…僕的には嬉しい半分、大変きつい!
僕はそっとアリスの体を支え、僕はベットへと彼女を寝かせる。そのまま掛布団を彼女に被せて、一階で寝ようかと考えていると、
「…ぅぅん…ユージオ…」
「…?」
「行かないで……私の傍に…」
「…(今日は仕方ないよね…そう!これは不可抗力だ…!)」
…一体誰に向けての言い訳を言っているんだろうか…そんな思いと共に、僕はアリスの反対側の布団に入り、彼女の手を再び握る。
「僕はここにいるよ…ずっと君の傍にいるから…」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その言葉を聞き、アリスの表情が少しだけ和らいだ。それにホッとし、寝顔を見ている内に僕も睡魔に襲われ、眠りに落ちた。
(ううぅぅ…?朝……?そろそろ起きないと…っ!?)
意識が眠りから覚め、寝過ぎてしまった感覚に襲われた私は目を擦りながら、起き上がろうとして、眼前の光景に息を呑んだ。
そこには、未だに目覚める気配のないユージオの寝顔があったからだ。突然飛び込んできた情報に驚くしかなく、一体何がどうなっているのかと思うと、昨晩の出来事が私の頭に蘇ってきた。
(……そっか。昨日はユージオに無理言って話を聞かせてもらっていて…確かエルドリエと闘った時の話になった時に…私が先に寝ちゃったんだ。そのまま一緒に寝ちゃったってところかしら…)
記憶が蘇ると共に、頭が沸騰しそうなくらいに熱くなってきた…!それと共に、眼前のユージオの顔が近すぎることに心臓の鼓動がどんどんと早くなっていく。
(…もう!?昨日はあんな匂わせぶりなことを言っておいて…!?本当は私をドキドキさせて楽しんでるんじゃないでしょうね…!)
暢気に気持ちよく寝息を立てる彼に対し、昨夜のあの言葉…
『君の辛さを僕も分かち合いたい…これから行く先がどんな場所であっても、この手を離したくない』
という言葉を聞いた時、告白されたのかと勘違いしてしまった私は、完全に言葉を失ってしまっていた。
尤も、その後に見せた狼狽した姿から、ユージオ自身も勢いで言ってしまったようだったので、気持ちの準備ができていなかった私が気付いてないフリをしたのだけど…
「…好き…」
その二文字から思わず口から漏れた。私がそんなことを言っているとは知らない彼の頬を優しく突く。
(いつからだっけ…この人のことを愛おしいと思うようになったのは)
きっかけはよく覚えていない…ルーリッドにいた頃は仲のいい幼馴染だった。私の提案によく乗ってくれたキリト、それを苦笑しながら諫めるフォン、そのやりとりに慌てるユージオ…4人でいる時、それとセルカと話している時が、私が一番安心できる時間だった。
けど、それは唐突に終わりを迎えてしまった…私はセントラル・カセドラルに連れて行かれ、整合騎士として仕立て上げられてしまった。
それでも…彼らは私を探しに来てくれた。
記憶と人格が混ざり合った時に、一番に思い出されたのがユージオとの思い出だった。彼は、騎士だった私にも、困惑しながらも優しくしてくれた…怒ってくれた…涙を流してくれた。
だからかもしれない…彼の一途な思いが一気に伝わったのが大きかったのかもしれない。もしかすれば、昔から私のことをいつも心配してくれていた彼の優しさにようやく気付いた結果だったかもしれない。
ただ一つはっきり言えるのは…今の私は彼が…ユージオが好きだということ。それも…
(告白って…どういうことよぉぉ!?しかも、答えを保留にしてるって…!?)
学院の後輩に嫉妬する程にだ!頬を突いていた指に力が籠る。確かティーゼと言ったか…騎士の時の記憶に、カセドラルに連行する際にユージオに青薔薇の剣を持ってきた赤髪の女性修剣士の姿があった。おそらく彼女だろう…確かに可愛いし、ユージオを慕っていたような感じだった。
(…はぁぁ…聞くじゃなかったわ)
確かに自分から聞きたいとは言ったが、まさかの爆弾発言に思わず表情が固まった程だ。この前までなら、ユージオのことを愛してくれている人がいると諦めていただろうが、今の私は真逆だった。
『ずっと一緒にいてくれる』と告げてくれた彼を誰にも渡したくなかった。自分でもここまで独占欲が強かったとは驚きつつ、頬を突かれながらも眠る彼の寝顔を見続けていた。今の彼の顔を知っているのは私だけだと思うと、少しだけ邪な気持ちが和らいでいった。すると、
「…!う~ん……誰……ア、アリス!?」
流石に突きすぎたのか、ようやくユージオが目を覚ました。私の顔を見て、一瞬思考が停止した後に、驚きの声が彼の口から飛び出た…さっきの私も同じ気持ちだったなと思い、思わず苦笑してしまう。
「おはよう、ユージオ。よく眠っていたわね」
「…っ!?もしかして…見てたの?」
「…そんなには見てないわ。私もさっき起きたところよ」
慌てるユージオに、私は自然に嘘を吐く…もう少し可愛い姿を見ておきたかったが、そろそろ起きないと、流石に今日の予定が狂ってしまう。
「それで…まだ返してもらってないんだけど?」
「えっ……あっ…おはよう、アリス」
「ええ…おはよう、ユージオ」
今はこの距離がとても心地いい…もっと先に進みたいという気持ちもあるが、私は彼の言葉を待つことにした…8年も一人だったのだ。悲しいことに待つことには慣れてしまっている。彼が私のことを想っていることが分かっているだけでも、今はとても嬉しかったから、それで十分だ。
「早く一階に降りましょう?フォンにまた変に勘繰られるわよ」
そう声を掛けて、私はベッドから降りる。ユージオも続き、私たちはリビングへと向かった。
「ようやく起きたのか…もう昼前だぞ?」
アリスと共に下へと降りた僕を出迎えたのは、フォンのそんな一言だった。彼の言う通り、外を見ると、太陽が昼の位置にまで登っていた。僕たちが起きる前に、キリトの面倒はフォンが看てくれていたようで、僕たちが席に着くと、遅めの朝食を出してくれた。
朝食を手早く済ませ、いつものように家事をしようとするフォンを呼び止め、僕たちは昨日話し合ったことを伝えることにした…のだけど、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ど、どうしたの、フォン?」
何故かフォンが僕たちのことをずっと見たまま、黙っていたのだ。彼の意図が分からず、アリスに視線を向けるも、彼女も分からないでいたようだ。
「…いや…どうやらいつものお前たちに戻ったみたいだと思ってな。こっちとしては、辛気臭い顔を見ないで済むかと思う反面、ちょっと居心地の悪いものがあってな」
「えっ…ああ。うん…ゴメン。心配を掛けてたけど、解決はしたから…」
「…ありがとう、フォン。どうあっても、やっぱり貴方は優しいわね」
「…止めろ。大したことはしてない」
いつものように『関係ない』と否定しない辺り、本当に少しは心配してくれていたのだろう。僕とアリスの言葉に目線を逸らすフォンを見て、そう思う…けど、何故か彼は微妙な表情をしていた。
何かを言いにくそうな…そんな態度のフォンに僕は首を傾げる。本当に一体どうしたのいうのだろうか?
「あー…あのな…お前らがそういうことになったのは、別にどうこう言う気はないんだが…少しはこっちの目のやり場にも気を付けてもらいたいんだが…」
「…?…?えーっと…ゴメン、何のこと?」
「悪い…デリカシーのない言い方だったな…そうだよな。居候させてもらっている俺が言える立場じゃないよな…悪かった、今のは忘れてくれ」
「で、でりかしー…?フォン、さっきから何を言っているの?」
「…うん?だって、そういう仲に落ち着いたってことなんだろう?」
そこで気付いた…僕たちの話がどこか噛み合っていないのではないかと。フォンの言いたいことを分かりたく、僕は話の前提となっている部分を知るために問いかけた。
「あのさ、フォン…何か誤解が生まれているような気がするんだけど…」
「誤解…?えっ……だって、お前たち、付き合い出したんじゃないのか?」
「「なぁ…なあぁぁ!?」」
フォンの放った一言に、僕とアリスの声が重なる。驚きの余りに同時に立ち上がってしまう程にだ!
「…違うのか?」
「違うよ!?」「違うわよ!?」
「お、おう……そんなに強く否定しなくても」
二人同時に勢いよく否定してしまい、流石のフォンも少し引いていた。いや、確かに告白みたいなことは昨日言ってしまったけど、それは相手には伝わっていないわけで…駄目だ、昨日のことを思い出してしまって、顔が熱くなってきた。
ともかく…話を誤魔化そうと、僕はフォンがそう思った訳を聞いてみたのだが、
「どうしてそう思ったって…前と比べて、座っている距離が異様に近いし…」
「えぇ!?」
「昨日帰ってきた時もそうだが、ユージオが隣にいると、アリスの表情が柔らかくなっているような気がするし…」
「なぁ!?」
「というか、お前ら…昨日一緒の部屋で寝たんだろう?あまりに起きるのが遅いから、部屋覗いたら、一緒のベッドで寝てたし…」
「「見てたの…!?」」
「そんなバカップル加減を見せられたら、どう考えたって付き合ってると思うだろうが…違ったのなら、すまん」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
一緒に寝ていたところを見られたのも恥ずかしいけど、席の近さとか表情の変化など全く気付いていなかった!言われてみて、今の僕とアリスは肩が触れそうなぐらいに近くなっていた。
ばかっぷる?という言葉はよく分からないが、確かに誤解させてしまった原因は僕たちにあると思うが、それでも観察力が高すぎる友に僕は絶句するしかなかった。以前はとても頼りにしていたのだが、今日ばかりは勘弁してほしかった。
「それで…話っていうのは何なんだ?」
僕たちが落ち着いたところで、フォンが用件を尋ねてきた。話の腰を半分折ったのは君じゃないかと思いつつも、ようやく僕たちは本題に入った。
「僕たちは…ルーリッドの村を離れようと思うんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
真面目な話だと分かったフォンはぶっきらぼうな態度を改め、真剣な表情で僕の話を聞く体制になった。なので、僕は話を先に進めることにした。
「昨日の襲撃…ダークテリトリーの侵攻がこの辺境の地にも及んできたってことは、多分だけど、人界軍とダークテリトリーとの戦争が始まるのも時間の問題だと思うんだ」
「もし人界軍が敗れれば、この村だけでなく人界全てが奴らに蹂躙されることになってしまうわ…私はそれを止めないと…ううん…止めたいの。どんなに勝ち目が薄くても、そうしたいと思ってる」
「…アリスがそう思っているなら、僕の気持ちも同じだ。一緒に行って、少しでも彼女の力になりたい…我がままでも、自分勝手だって言われても、僕はそうするつもりだ」
「………それで?俺とあいつはどうするつもりだ?セルカに面倒を看てもらうつもりなのか?」
「…僕たちは…君たちにもついてきてもらいたいと思う」
「…!」
僕の言葉に、フォンの表情が変わった…仏頂面から疑念の目を向ける彼の視線から逃げず、僕はその先を話す。
「その戦場には、カーディナルさんっていう凄い人がいるんだ。その人だったら、もしかしたら君やキリトを元に戻すことができるかもしれないんだ」
「つまり……お前はこう言いたい訳か。さっさと記憶を戻して、僕たちを安心させてくれって、そして、一緒に闘ってくれって…そういうことか?」
その提案を聞いたフォンは明らかに悪意を含んだ言い方をして、僕にそう尋ねてきた。その目にも怒りが滲んでおり、左目は僕を試すかのように、僕の姿を映し出していた。けど、僕の答えは決まっていた。
「……違う」
その一言…否定の回答にフォンの表情が崩れた。思ってもみなかった言葉が返ってきたようだが、僕もアリスもそんな目的が彼らを戦場に連れていくつもりはなかった。
「僕は…僕たちは君たちも守りたいんだ。違う世界からきて、そんな状態にまでなってまでこの世界を守ろうとした君たちを…最後まで守り抜きたいんだ。だから……」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
勝手な言い分だとは思った…でも、それが僕とアリスの出した結論だった。本当なら、ルーリッドに置いていくべきなんだろうけど、今のキリトとフォンを村の人たちに預けるのは不安なものがあった…セルカ一人ではどうしても限界がある。それならば、少ない可能性に賭け、僕たちが彼らを最後まで一緒にいるべきだと思ったんだ。
静かに聞いていたフォンは何も言わず、場に沈黙が漂った。そして、背を向けて立ち上がったフォン…その姿にやはり怒らせてしまったと思った僕は言葉を紡ごうとして、
「…そこまで言われたら、無下にできねじゃねーか…」
「えっ…」
ポツリと聞こえてきた言葉が信じられず、そんな声が漏れた。
「お前らについていったら、あのキリトとかは元に戻れるかもしれないんだろう?それに、記憶が戻った方がお前らだって、ちょっとは楽になるんだろう?」
「う、うん…っていうことは…?」
「戦争がどんなものかは知らんが、荷物運びとかそういう手伝いくらいはできるだろう…そういう名目でいいならついていく。そっちに行ってもタダ飯食らいなんていうのは勘弁だしな。それに、キリトの面倒も俺が看れるだろう」
そう言ってくれたフォンは苦笑しつつ、やれやれといった様子だった。けど、僕たちの案を呑んでくれるということで…
「…ありがとう、フォン」
「何でお前がお礼を言ってんだよ…準備とかあるんだろう。さっさと始めようぜ?」
「うん!」「ええ!」
肩を落としつつ、フォンの言葉に従って荷造りを始めた僕たち。
けど、僕はこの時、重要なことを見落としていたんだ。
『記憶が戻った方がお前らだって、ちょっとは楽になるんだろう?』
フォンの放ったその一言…それがある事実を指していて…カーディナルさんがその事実に気付き、共に驚愕することになるとは知らずに…
翌日
大工の方々の手により、工具の音が響く復興中のルーリッドを遠くから見た僕たちは、少し離れた場所で待機させていた凍華と雨緑の元へと向かっていた。
フォンのお陰で準備も早く終わり、僕たちは今日、主戦場と想定される人界の極東…ダークテリトリーとの境界線である東の大門へと向かう。
記憶を失っているフォンは全く未練がないということもあって、先に凍華たちの元で待っているとのことだったので、僕とアリスは待たせているであろう彼らの元へと急いだ。
そして、凍華たちが待っている場所に着いた時、そこにはセルカの姿があった。どうやらフォンと何かを話しているようだった。
「セルカ」
「あっ。姉様、ユージオ」
「本命が来たようだな…それじゃあな」
僕たちが来るまで、フォンが話し相手になってくれていたようだ。目覚めた時に比べれば、少しは態度が柔らかくなったみたいで良かったと思う反面、もう少し言い方はなかったのかと苦笑する僕。
フォンが離れ、こっちに気付いたセルカが僕たちに駆け寄る。
「見送りに来てくれたの?天職だってあったでしょうに…」
「ううん…シスターアザリアが行ってきなさいと許可をくれたの…どうしても、最後に二人と話したかったから」
そう言って、セルカはアリスに抱き着いた。アリスも優しく彼女を抱きしめ返していた。
「…無事で戻って来て…!姉様もユージオも…待つのには慣れたけど、帰ってこないなんて絶対に許さないから…!?」
「…ええ。必ず帰ってくるわ…全部の役目を終えて、今度はアリス・ツーベルクとして帰ってくる…その時は色々なことを一緒にしましょう?私もセルカには話したいことがまだ山のように残っているんだから…」
「グスッ…うん!ユージオ…」
「分かってる…今度も約束はしっかり守るよ」
号泣するセルカに確認されるようにそう言われ、僕は笑顔で頷く。僕たちの言葉を聞き、涙を拭ったセルカは無理矢理笑顔を作る。
「行ってらっしゃい…!」
「「行ってきます」」
その言葉を告げ、僕たちはそれぞれ飛竜に乗る。キリトは乗り慣れているアリスに任せ、僕はフォンを後ろに乗せ、凍華たちは離陸した。どんどんと高度とスピードを上げていく飛竜を追いかけるように、セルカが走っているのが見えた。
「姉様~!ユージオ~!」
「セルカ!必ず…必ず帰ってくるから!!」
そして、セルカの姿も見えなくなり、凍華たちは更にスピードを上げた。この調子であれば、到着するまでそんなに時間は掛からないだろう。体に当たる風が少し冷たいと思った僕は、後ろのフォンに声を掛けた。
「フォン、寒くはないかい?」
「大丈夫だ…というか、未だに飛んでいる実感がないのが怖い…飛行機とか全然違うんだな。本当にゲームの中の話じゃねーか、これ…」
「アハハ…」
あっちの世界の言葉らしきことを言うフォンは少し動揺していた。遥か下に広がる地面を恐る恐る見るフォンに、また珍しいものを見たなと思いつつ、僕は凍華の手綱をしっかりと握りしめる。
これから向かう先は文字通り、死地…生きて帰れるなんで保証なんて低い方だろう。それでも…アリスやキリトたちを守るためなら、そんな恐怖なんて今の僕にはなかった。
2年前…歩いてルーリッドの村を去ったことを思い出し、今度は飛竜に乗って村を出ていくことになったことに少し苦笑してしまう。あの時とはほとんどが違う…僕の覚悟も、守るものも…今度は僕が前へと進んでいく番だと思い、空を駆けていく。
ようやくルーリッドでのお話が終わり、次回か2〜3話に分けて、現実世界でのお話になります…前半と同じ13で終われたのは偶然です(笑)
さて、色々あったルーリッド編…ユージオとアリスの関係も大きく進みましたが、くっつくのはもう少しだけお待ち頂ければと思います。
ちなみに、セルカに関してですが、ユージオへの気持ちは親愛以上恋愛未満といった形を本作では取らせてもらっています。優しい兄といった形に近いです。
そして、フォンに関する不穏な空気も漂っておりますが、次回はユウキの視点からの描写が入る形になり、その影がもう少し浮き彫りになってくるかと思います。
というわけで、次回は前半で飛ばした現実世界のお話…襲撃直前までの内容になるかと思います。
久々のユウキの登場になりますので、ご期待頂ければと思います。
それでは!
okita_YuUさん、じっぽるげんがーさん、路徳さん、
ご評価ありがとうございました!