ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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そんなわけで、視点はアスナたちへと戻ります。

まぁ、サブタイ通りの内容ですが、本作だとオーディナル・スケールでちょっと手を加えましたので、オリジナル要素を加味しております(黒笑)

というわけで、(出すかどうか散々迷っていた)彼らの出番でございます!

それでは、どうぞ!


第ⅩⅬⅤ話 「兄弟の絆剣、歌姫の祈り」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…会いたかったぜ…黒の剣士…!」

 

中国・韓国のコンバートプレイヤーたちに包囲され、囚われてしまったアスナたち。命までは奪わないと語ったPoHが要求したのは…キリトの身柄だった。

 

表情が暗いロニエに連れられ、車椅子に座るキリトが目の前にやってきたことに、PoHは今日一番ともいえる狂喜の笑みを浮かべ、そうキリトに告げた。

 

「…あん?いつも隣にいた、夢幻の戦鬼はいねぇのかよ…閃光が来てるから、きっとあいつも来てるに違いないと思ったんだが…いや、丁度いいか。あいつがいないなら、お前と俺でようやく始められるな…愉しい、愉しいダンスをな…イッツ、ショォォ!タイムゥゥゥ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…?どうした、ブラッキー…もしくは、俺に会えたことがそんなに嬉しすぎて、言葉も出ないってか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…ちっ。おい、ちょっとはなんか言ってくれねぇと、こっちが興醒めするするだろう、キリトよぉ?!」

 

喜びをこれでもかと表していたPoHだが、言葉に反応するどころか、目線すらも合わせないキリトの姿に徐々に苛立ちを見せ始め、その肩を強引に揺さぶった。

 

「っ…!?先輩に乱暴なことをしないで下さい?!」

「邪魔だ、どいてろぉ!?」

「きゃぁあ!?」「ロニエさん!?」

 

キリトを守ろうと、思わずPoHに掴み掛かったロニエだが、キリトから目を放すことなくPoHに乱暴に振り払われてしまう。

 

地面に叩き付けられそうになるも、アスナがキャッチしたことで事なきを得るも、PoHはその時になって、ようやくキリトの状態に気付いた。

 

「…ん?……おいおいおい、何の冗談だ、これは…起きろよ、ブラッキー?聞こえてのかよ、黒の剣士さまよぉ……ちっ。ちょっと見ない間に腑抜けちまってたか」

「止めて下さい!?キリト先輩…皆さんが闘っている間、何度も何度も立ち上がろうとしてたんです!なのに…?!」

「…ロニエさん……もう分かったでしょ!?彼は…キリト君は、闘って、闘って…戦い抜いて!?傷ついてしまったの!?だから、もう構わないで?!キリト君をそっとしておいて!?」

 

体を揺さぶられても、足を小突かれても…涙を流す以外に何の反応も示さないキリトに、PoHは次第に痺れを切らそうとしていた。キリトのずっと傍にいたロニエの言動に、アスナが叫ぶも、PoHはその事実を受け入れることなどできる筈もなく、

 

「おいおいおいおい!嘘だろう?せっかくあの目障りな邪魔野郎がいないっていうのに、ふざけてんじゃねぇよ、キリト!?こんなじゃ締まらねだろうがぁ?!おい、起きろって!Hey! Stund up!?グッドォ、モォォーニングゥゥ!!」

「…!?キリト君?!……っ…!」

 

俺を見ろと言わんばかりに、キリトを乱暴に揺さぶる…そして、座っていた車椅子を乱暴に蹴とばしたことで、キリトが持っていた黒剣と共に地面へと放り出された。

 

その姿に思わずアスナが動こうとしたが、監視していたコンバートプレイヤーに剣を突きつけられ、動きを封じれてしまう。

 

「なんだよ…マジでぶっ壊れちまってるのか?あの勇者様が、只の木偶かよ…ふざけんなよぉ、黒の剣士!?」

「…がぁ…!?」

「てめぇを壊すのはこの俺様…俺様以外に、てめぇを壊す権利も、殺す権利も、執着することもあっちゃいけねぇだよぉ!さっさと元に戻って、俺に壊され、殺されろよ…キリト!!」

「っ…やめて……止めてぇ!!それだけはぁぁ?!」

 

愛憎が入り混じった感情が爆発し、PoHはキリトの胸元を踏みにじりながら、言葉を飛ばす。アスナの悲痛な悲鳴など聞こえていないかのように、何度も何度もキリトへと足を振り落としていく。

 

「てめぇが……てめぇがキリトに触るんじゃねぇ?!…ぐおぉぉぉ!?」

「クライン?!」「クラインさん?!」

 

見てられないとクラインが立ち上がろとしたが、そうはさせるかとクラインの背中にコンバートプレイヤーが槍を突き立てた。その姿にリズとシリカが悲鳴を上げるも、クラインはなんとか藻掻こうとするも、槍は更に深く突き刺さられる。

 

「許さねぇ…てめぇだけは…?!」

「…許さない、ねぇ…俺はお前に許されたいわけじゃないんだよぉ。ここまでして起きないのなら、次は…体を切り刻んでみるか?」

 

クラインの言動すらも嘲笑い、キリトの腕を掴み持ち上げたPoHは自身の愛剣であり、狂気の魔剣…『友切包丁』を抜き、キリトの身体へとその刃を沿わせる。

 

「ほら…さっさと起きないと、身体が真っ二つになっちまうぜ?」

 

冗談でも何でもなく、本気でキリトを切ろうとするPoHが後方へと魔剣を大きく振りかぶる…そして、キリト目掛けてその刃を向けようとした時…

 

「「…!」」

 

コンバート連合軍の中から、素早く飛び出した影が二つ…咄嗟の事に、コンバートプレイヤーたちも反応できず、一人はPoHへと斬り掛かり、もう一人は解放されたキリトの身体を受け止めた。

 

「っ……良いところで邪魔しやがって…何なんだよ、お前らは…?」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「お前…お前たちは…?!」

 

ギリギリで防御が間に合ったPoHだが、キリトから距離を取らされ、思わず舌打ちしていた。そして、左手から利き手の右手に愛剣を持ち換えながら、苛立ちの含んだ声でPoHが襲撃者たちに問いかける。

 

振り下ろした短めの片手剣を地面から離し、一方の…影妖精アバターのプレイヤーはキリトをゆっくりと地面へと降ろし、闇妖精の隣へと並び立った。

 

その正体に気付いたクラインが、その名を呟いた。

 

「…エイジに、カレット……?!お前たちも…来てくれていたのか…!」

「…あいつ等に借りがあるのはあんたたちだけじゃない。それを返しに来ただけだ」

「そうだね、兄さん…それで…あいつが兄さんの言ってた…!?」

「……ああ。油断するなよ、カレット」

「…うん」

「モブが……人が楽しんでいたところ、を…っ!?」

 

エイジとカレット…オーディナル・スケールで、キリトとフォンと対峙し、そして、その後の旧SAOサーバーにおける闘いで背中を押されることとなった、後沢兄弟…ALOでは、それぞれが使っている闇妖精と影妖精アバター姿がそこにはあった。

 

完全に邪魔をされ、テンションがダダ下がりだという態度のPoH…だが、その油断が隙となった。一瞬視線を手で隠した瞬間、眼前にソードスキルを発動させた兄弟剣士が迫っていたからだ!

 

「…ぐぅ!?ちぃ…」

「うおおおぉぉぉ!」「ああああぁぁぁ!」

 

何のタイミングもなく、息の合った同時攻撃に愛剣ごと吹き飛ばされるPoh…膝を地に着けられたことに、思わず悪態を吐くが、エイジとカレットの攻撃は止まらない!

 

エイジもカレットも相応の実力を持った戦士だった…互いの隙を埋めていく連携攻撃に、油断していたPoHは防御に回るしかなく、徐々に後方へと押し込まれていく。

 

「…兄さん!」

「っ…おおおぉぉぉ!!」

「…ぉ!?」

 

やられていたままでなるものかと、強引に反撃に出るPoHだが、その動きを冷静に見極めたカレットが長刀でその一撃を相殺する。魔剣を上へと弾かれたPoHに、スイッチの要領でカレットの背中を支えに、エイジが空中回し蹴りをその顔面へと叩き込んだ。

 

まさかの直撃を受け、一瞬怯むPoHだが…怒りが引き金となり、ようやく本気を少しだけ出した。

 

追撃を仕掛けようとしていたカレットの剣を躱し、お返しとばかりに強力なローキックを腹部へと叩き込む!

 

「がぁ…?!」

「っ…カレット!……ぐぅぅぅ!?」

「雑魚共が調子に乗りやがって……雑魚は雑魚らしく、隅にでも引っ込んでなぁ!?」

 

負の心意を纏った魔剣を一度は受け止めたエイジだが…PoHの言葉と共に一段と強くなった剣圧に押し負け、そのまま剣ごと吹き飛ばされてしまった!

 

『聞け!こいつらは薄汚い日本人だぁ!俺が折角見逃してやろうと言ったのに、それすらも無視して剣を向けてきた!卑怯な手を使うこいつらを…卑劣なハッカーを許すな、同志たちよ!?』

「くっ!?」「あいつ、また…!」

 

ダメージから立て直そうとするエイジたちだが、その隙は与えまいと、PoHは再び『扇動の心意』を解き放ち、コンバートプレイヤーたちの精神を侵食し、操ろうとしていた。

 

PoHの思惑通り、心意によって誘導されたコンバートプレイヤーたちが、エイジとカレットを排除すべく動き出した…その動きにマズいと思いつつも、剣を向けられて動けないアスナたち…その横から、小さき影が飛んでいき、

 

「そうはさせないわ!」

 

高速でエイジたちの元へと飛翔し、上空に位置したそれを見て、アスナたちは言葉を失う。そして、その影に光の柱が降り注ぎ…

 

「…少し時間が掛かり過ぎたんじゃないか……ユナ」

「ゴメン、ゴメン!旧SAOサーバーからコンバートに必要なデータを取ってくるのに時間が掛かっちゃって…」

「でも、いいタイミングです。助かりました、ユナさん」

「エヘヘ…!それじゃ、待たせた分を取り返すわよ!」

 

「ユナ?!でも、どうしてここに…!」

 

小妖精から、等身大のサイズにオーディナル・スケールの衣装姿へと変わったその人…ユナの登場にエイジとカレットそれぞれ違った反応を返す。

 

一方、いきなりのユナの登場に…アスナたちも驚いていたが、それは彼女たちだけではなかった。

 

『…ユナ…?あれって、ユナじゃないのか!?』

『マジかよ…本物なのか!』

『俺もパソコンで何度も見た…ユナにそっくりだぞ、あの娘!』

 

『扇動の心意』に侵食されていたコンバートプレイヤーたちも、ユナの突然の登場に心意による浸食が揺らぎ掛け、足を止めてしまっていたのだ。

 

「…さぁ、行くわよ。エイジ、カレット!!」

「…ああ!」「…はい!」

 

「…ちっ…さっきから次から次へと出てきやがって…何なんだよ、お前たちは…!?」

 

ユナの言葉に、ダメージから立ち直ったエイジとカレットははっきりと応え、彼女を護るかのように前へと並び立つ。

 

またしても現れた増援に、うんざりだという表情を浮かべるPoH…だが、その苛立ちを更に加速させるかのように、エイジとカレットは不敵な笑みを浮かべ、その背中を押すかのようにユナが手元に出現させたマイクを元に歌い始めた。

 

〈…手に入れるよ、きっと…!〉

 

「ここからが本番…!」

「…二ラウンドといこうじゃないか…!」

 

ユナの歌唱により、様々な強化バフが掛かり、HPが全快したカレットとエイジの気迫が更に一段と鋭さを増す。

 

「「……っ!?」」

「うおぉ!?(こいつら…!?さっきなんかとは比べ物にならないぐらいに…動きが変わっただと!?)」

 

一直線に突っ込んできた二人を迎撃しようと魔剣を振るうも、それをあっさりと躱されたどころか、カレットに足元を剣で狙われ、それを飛んで躱す。が、PoHの頭にエイジの踵落としが決まり、追撃の回し蹴りをカレットから腹部へと叩き込まれ、後方へと飛ばされたPoHが驚愕する。

 

「「さぁ…どんどん行こうか」」

「っ…!?調子に…乗るなァァ!?」

 

認識を改めるべきだと思いながらも、互いに背中を預ける形で構えた兄弟剣士の姿に、PoHは青筋を浮かべ、接近してきた二人を迎え撃つ。

 

二人の攻撃は、バフによってパワー・速度が強化されたとはいえ、PoHが見切れるレベルものだ…だが、一瞬の合図で互いの動きを交えて攻撃してくるエイジとカレットの攻撃に翻弄され掛かっていた。

 

更に、二人のステータス構成がAGIを中心に特化しているエイジと、STRを中心にバランスよく整えているカレットの柔と剛が組み合わさっていることも大きかった。

 

「ちょろちょろ…面倒くせぇんだよぉ!?」

 

大ぶりな攻撃をすれば、素早く躱したエイジが腕だけでなく脚技まで絡めた固め技を掛けられそうになり、乱撃を放てば、それらをカレットが捌き切り、反撃の斬撃を受けそうになる。

 

あまりにも相性のいい…いや、彼らが普段からしてきた闘いが今まさに十二分に発揮されていると評するべきだろう。

 

1対2…数の差で押されていることもあり、ならば、コンバートプレイヤーたちを操ればと思うが…PoHが『扇動の心意』を発しても、何故か思う様にプレイヤーたちを操れないでいた。

 

(どういうことだ…あの女が歌い出してから……コンバートしてきたプレイヤーたちの動きが鈍くなってやがる!?)

 

〈強く、高く、君は飛べる…〉

 

PoHの予想は正解だった。AIとはいえ、『聞いてくれる人に笑顔を届けたい、喜んでほしい』…そう想い、願うユナの心は間違いなく本物だった。

 

それが心意となり、彼女の歌声を媒介に戦場へと広がっていた。結果、負の感情を刺激し、増幅させて操る『扇動の心意』を、負の感情を和らげ、彼女の歌に心を奪わせることで中和していたのだ。

 

『…!この歌声は…本当にユナだぁ!?』

『じゃあ…ここは日本サーバーなのか?!』

 

正気を失っていたコンバートプレイヤーたちの目に次々と光が戻っていき、ユナがこのVRワールドに表れたことに、PoHの言葉を疑う者が出始めていた。

 

(あの女……何したか知らねぇが、余計な真似をしやがって?!)

 

「余所見をしてる余裕が…!」

「あるんですか!?」

 

ユナの歌声で手駒を失ったPoHの意識が彼女に向き、そこにエイジの片手剣と、カレットの長刀が襲い掛かる!

 

それを裁き切ったPoHが反撃として、魔剣を薙ぎ払う様に振るうが、またしてもカレットが剣をパリィし、その背中を飛び越えたエイジが空中からPoHの背中へと蹴りを落とした。

 

流石のPoHも一瞬息が止まり、そこにすかさずエイジが脚技で首固めを仕掛ける。そして、体術スキルとバフで強化された脚でPoHを放り投げようとしたのに合わせ、PoHを挟み込みように飛び転がったカレットがすれ違い様に長刀で胴体に一撃を斬り込む!

 

「がぁ…?!このぉ…!」

「っ…!兄さん!?」

「分かってる…!」

 

脚で投げ飛ばらされるという屈辱に、怒りが更に込み上がったPoHはソードスキルを発動させ、二人へと突っ込んだ。

 

兄に合図してから、カレットは単独でPoHを向かえ撃とうと長刀でソードスキル…いや、彼自身の防御技であるOSSを発動させた。

 

「しゃああああぁぁ!!」

「…!(こいつ、俺のソードスキルを全部捌きやがっただと…!?)」

 

短剣8連撃ソードスキル〈ファッドエッジ〉が、赤き燐光を纏った魔剣から繰り出されるが、それを全て紙一重で躱していきながら、捌き切ったカレット。

 

カウンターOSS〈オット・カテナチオ〉…8連撃に該当するソードスキルを弾くことを前提としたOSSが存在するとは思っておらず、硬直に襲われたPoHが驚きの余り口を開く。

 

もちろん、カレットもOSSの余波で硬直に襲われるが、その背中を踏み台にしたエイジがPoHの頭上を飛び越え、その背中を片手剣で狙う!

 

「…!うううおぉぉぉ!」

「っ…!?がぁぁ?!」

 

硬直が解けた瞬間に回避行動に移るPoHだが、僅かに間に合わず剣が背中を掠め、思わず声が漏れる。地面を転がることで距離を取り、攻撃を掠められたことに、更に苛立つPoHは思わず問い掛けていた。

 

「てめぇら……てめぇは一体…何者だ…!?」

「僕は……血盟騎士団の、ノーチラスだぁぁ!!」

 

己を鼓舞するかのように、エイジではなく…鋼鉄の城での名を名乗ったノーチラス。この勢いを止めてなるものかと、背中を追うカレットと共に前へと出る。その時、その姿に変化が訪れ…!

 

「あれは…!?」「…血盟騎士団の…?!」

 

ノーチラスのその姿に…あの世界で幾度となくみた格好に、アスナとクラインが驚きの余り、言葉を零した。

 

純白に赤き騎士剣を模した紋章が刻まれた…血盟騎士団の団員服と、団員用にと配備されていた剣へと変わったノーチラスが、PoHへと斬り掛かる!

 

「ノーチラスだぁ…?知らねぇな、お前みたいなやつはぁぁ?!」

「そうだろうな…!確かに、あの頃の僕は、何もできない弱虫だった…安全なところで見ていることしかできない、只の臆病者だったさ!」

 

火花が散り、二人の剣とPoHの魔剣が斬り結ぶ…兄弟の連携攻撃にようやく対処できるようになったPoHだが、なかなか反撃に出れないでいた。

 

そんなPoHに肉薄しながら、ノーチラスは果敢に攻め込んでいく!

 

「でも…今は違う!僕はもう一人じゃない!?それに…どんなに弱くて、ちっぽけでも…守らなくちゃいけないものがある!お前みたいに…アインクラッドで仲間やプレイヤーを殺しまくったお前なんかには…絶対に負けない!?」

 

「…くっ…?!」

 

その言葉を力と換えるかのように、剣を構えたノーチラス…カレットの猛攻に気を取られたPoHの一瞬の隙を突き、片手剣重単発ソードスキル〈ヴォーパルストライク〉を繰り出す。

 

視界でそれを捉えていたPoHがカレットを蹴り飛ばし、すぐさま宙へと逃れるも、反応が遅れたせいでポンチョの右側が斬り裂かれ、顔を歪める。

 

「やるぞ、カレット!」

「任せて、兄さん」

 

体勢を整えられる前に押し切ると、背中を合わせて、互いに大技の発動準備へと取り掛かる。そして、すぐに呼吸を合わせ、二人がトップスピードで突撃した!

 

「…!?(来るな……どっちが先に仕掛けてきやがる…?!)」

 

平行してかなりの速度で突撃してくる二人を迎撃すべく、どちらが先に攻撃を仕掛けてくるかと警戒するPoH。すると、ソードスキルを発動させたカレットが前へと飛び出してきて、

 

(まずは、妖精もどきの方が初手か…!だったら…っ…?!な、に…?!)

 

後ろに控えているノーチラスの動きに注意を払ってさえいればいい…そんなことを考えていたPoHの脳裏を驚きが襲う!

 

後ろにいたノーチラスがカレットの上へと位置を取り、鏡合わせになるかのように180度体を回転させていたのだ。

 

カレットの黄緑の燐光と、ノーチラスの青白の燐光…それぞれの剣に宿っていたソードスキルのスキルエフェクトが一段と輝きを増し、技が繰り出される!

 

右水平斬りから左逆袈裟斬り、左垂直斬りからの突き…兄が上部を、弟が下部へと、全く同じモーションの技を放っていく。だが、そのソードスキルは普通のOSSとは威力が一線を画していた。

 

片手剣5連撃OSS〈デジエ・アラ・ディーバ〉、刀5連撃OSS〈デュー・ポテリエ・スパーダ〉…それぞれは他のOSSとほとんど変わらない能力だが、このOSSは同時に放つことこそを目的に開発されたものだ。

 

シンクロソードスキル…0.1コンマ以下のタイミングで同時にソードスキルを放つことで、威力を倍加させることができるシステム外スキル…それを連撃で発揮するために二人が開発したのが、この二つのOSSだったのだ。

 

「「……!!ううおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」」

「…うおぉを?!がああああああああぁぁぁ?!!?」

 

単体技の倍以上の威力を発揮した4連撃目の二つの突きが、ソードスキルをなんとか防いでいた魔剣を弾き、PoHに決定的な隙を作りだした!

 

そこに、意識と声が重なった二人の最後の一撃…シンクロソードスキル専用OSS〈ディーバズ・ブレッシング〉の5連撃目…二つの右逆袈裟切りによる斜め十字の斬撃が、PoHの胴体にくっきりと刻まれた!

 

「…もらったぁ!」

 

強力な斬撃を前に、流石のPoHも耐え切れず、思わず膝を突いてしまった。そして、更なる一撃を加えようと、硬直の解けたノーチラスが跳躍と共にソードスキルを発動させ、PoHへと斬り掛かろうと…!

 

「っ…(やられる……?!この俺が……あんなガキに…日本人ごときに!?)」

 

視線で捉えたノーチラスの攻撃に、PoHが内心で焦りが生まれた。迫ってくる剣がスローモーションで見えた時…

 

『あんたが生まれたせいで…あたしはこんな惨めな生活をしないといけなくなったのよぉ…!悪魔の子…!?』

『腎臓の移植手術のドナーとなってくれ…もし拒否するというのなら、これ以上、お前の母親に教育費は渡せない』

 

〈日本人が…日本人がぁぁ…!?俺を見下すじゃねェェェェェェェ!?〉

 

生活が荒れ、酒におぼれては自身を罵倒する母、自分を存在すらも知らなかった兄を助けるための道具かのように扱う実父…そして、そんな父の愛情を一心に受けている腹違いの兄…

 

過去の忌々しい記憶が、PoHを…いや、ヴァサゴ・カザルスという一人の男を歪ませ、その名の如く悪魔へと変貌させた記憶が、PoHの怒りを負の心意へと変換させ、動けなくなっていた体へと力を与えてしまった。

 

「ぐぐぅ……うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

「でりゃああぁぁぁ!!」

 

剣が交差した鈍い金属音が響き、PoHとノーチラスが地面へと降り立つ…だが、その姿には明確な差があり…

 

「ぐぅ…?!」

「…!エイジ?!」「兄さん?!」

 

頬に掠り傷を負ったPoHに対し、ノーチラスは両腕を切断されてしまっていたのだ。激痛に声をなんとか堪えるノーチラスだが、その姿に、カレットはもちろん、歌を中断してしまったユナまでも悲鳴を上げていた。

 

「…お前ら日本人如きが…この俺に勝てると思ったのかよぉぉ?!」

「兄さん!?…なぁ……がはぁ?!」

 

憎悪と怒りが負の心意となり、魔剣を通して放つPoHが、その狂気をぶつけるかの如く、ノーチラスの脳天目掛けて、友切包丁を振り落とそうした!

 

それを察したカレットが二人の間に割って入り、長刀でその一撃を受け止めようとしたが…まるで防御など意味がないとばかりに、刀が砕かれ、その身体に魔剣の一撃が刻まれてしまう。

 

まさかの一撃に、致命傷を受けてしまったカレットの体が崩れ落ちそうになったが…その身体に、PoHは容赦なく蹴りを叩き込む!

 

「ぐぅ…?!」

「ハッハッハッハッ!!いい様だなぁ!?薄汚い日本人がぁ!そろそろ終わりにしてやるから、さっさと消え…「うああああああぁぁぁぁぁ!?」なぁ…?!」

 

地面に背中から叩き付けられ、カレットの口から空気とともに血が噴き出す…そして、止めの一撃を放とうとしたところに、PoHが気を取られたところに、ノーチラスがその喉元へと…残された武器である自身の歯で食い破ろうとしたのだ!

 

「言った筈だぁ!?僕はもう…昔の僕じゃない!?」

「がぁ……うるせぇんだよぉぉ!?」

 

その奇襲を受け、ノーチラスへと標的を変えたPoHは膝蹴りを叩き込み、その背中に友切包丁を叩き落とした!

 

「だったら…てめぇの目の前で、殺してやるよぉ…!絶望しろぉ!泣き喚けぇ!そして…!?」

「…止めて…」

 

満身創痍でもう動くことのできない、虫の息と化したノーチラスにそう告げ、PoHは友切包丁を大きく振りかぶる。その矛先は、地面に伏しているカレットの首で…その凶行を制止を願うかように、ユナが言葉を漏らす。

 

「…さっさと死んじまえよォォォォォォォォ!?」

「…止めてェェェェェェェェェ!?」

 

ユナの悲鳴など届かないとばかりに、PoHはその凶刃を振り降ろそうと…!

 

「(ゾクッ!?)…っ!?」

 

背筋を走った冷たさに、PoHは思わずその場から飛びのいていた。

 

どうして自分がそうしたのか…理由など分からなかった。言葉にできない、まさしく直感がそうさせたのだと…そして、それが正しかったのだと理解するのすぐのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その式句が聞こえた瞬間、PoHがいた場所目掛けて、巨大な刃が襲い掛かった。そして、巨刃はそのままそこを起点にアスナたちを取り囲むコンバートプレイヤーたちとに、境界を作るかのように地面を斬り割いた!

 

大地を容易に斬り裂き、いとも簡単に境界線を作り出した衝撃は凄まじかった…拘束され身動きが封じられていたせいで、地面に座っていたアスナたちは揺れに耐えるだけ済んだが、完全に虚を突かれたコンバートプレイヤーたちはもろに大震動を受け、ドミノ倒しの如く、次々と体勢を崩していった。

 

咄嗟に直撃を躱したPoHも、逆流によって斬撃の境界線の底から噴出した巨刃のエネルギーの余波を受け、空から地へと錐揉み状に落下し、境界線の近くにいたコンバートプレイヤーたちも同じく衝撃波に襲われ、否応がなしに後方へと退がらされた。

 

そして…揺れと衝撃波が収まろうとしたその時…

 

「……!!」

 

瀕死のノーチラスたちを庇うように、上空から二人の人物が音を立てることなく、降り立った…ノーチラスたちを心配して駆け寄ったユナも、そして、アスナたちコンバート軍や中国・韓国からのコンバートプレイヤーたちも、いきなり乱入してきた人物たちに驚き、言葉を失っていたが…

 

「…二重武装完全支配術(ダブル・エンハンス・アーマメント)!」

 

抱きついていた一人…少女が離れたところで、純白銀のフードと一体化したローブを被った少年が、既に抜刀していた大剣を真っ二つに分離したかと思えば、それぞれが違う形へ…魔道具らしく槍と杖を思わしきものへと姿を変え、二つ同時に武装完全支配術を発動させたのだ!

 

「「「「「「ぐああああああああぁぁ!?!?」」」」」」

 

右手の炎槍が怪しい光を放つのと同時に、アスナたちを拘束していたコンバートプレイヤーたーたちへといくつもの炎の槍が赤き鎧ごと貫き、その身を焼き尽くしていた。

 

突如として起こった攻撃に、完全に意識を奪われていたコンバートプレイヤーたちが反応できるわけもなく、いきなり起こったことに、解放されたアスナやクライン…そして、コンバート軍・アンダーワールド人たち共に驚くことしかできないでいた。

 

だが、驚きはそこで終わりはしなかった。

 

左手の透き通った翼を思わせるかのような装飾の魔法杖…その核である水色の魔法石までもが光を放ち、ノーチラスやカレットを始め、傷ついていたコンバート軍やアンダーワールド人たちへと水晶を思わせるような水の燐光が降り注いだ。

 

すると、光に触れた者たちから、その傷がどんどんと癒え始めたのだ。手足の欠損といったものは駄目だったが、瀕死の者の傷すら瞬く間に治ってしまうその光景に、一同は更に驚く。

 

「…本当に…あんたって人間は…なんでこうも、タイミングよく現れるんだよ」

 

意識を取り戻し…受けていた傷が治ることよりも、眼前にいる人間の正体を知ったカレットは思わず呟いていた。

 

自分たちがSAO生還者たちの記憶を奪おうと画策した時も、兄の大切な人を模した黒ユナに危機が訪れた時も、

 

自分たちを止めるべく立ち塞がり、自分たちに協力しようと手を差し伸べ、

 

三度目となる今…自分たちの窮地を救ってくれた姿が、突如として降り立ったその姿が、天使のように見えたカレットは、悪態を吐くかのように、しかし、どこか安心したような笑みを浮かべ、少年を見ていた。

 

そして、少年の正体に気づいたのはカレットだけではない。

 

「…アスナ……あれって…?!」

「うん……うん!」

 

式句の声と、少年の顔はフードで隠れていたが、その隣に並んでいる少女から見当がついたものの、驚きの余り確かめるように問いかけるリズの言葉に、アスナは零れそうになっている涙を堪えながら頷く。

 

「……先輩…なんですか?」

「そうじゃ…恰好はお主が知っているものではないが…あの武器とあの姿は、あやつが発現させた力そのものじゃ…あの時と同じようにな…」

 

自分の知らない大剣の形態やその姿にマーベルも疑問の声を上げるも、間近でその力が発現するところを、そして、その姿を見たカーディナルが断言した…その顔には、隠し切れない喜びの笑みが浮かんでいた。

 

持っていた夫婦剣を、元の大剣へと合体させ、フードを取ってオッドアイの素顔を晒した少年…ユウキと共に戦場へと舞い降りたフォンは、力強く仲間たちへとその言葉を告げた。

 

「遅くなった、アスナ……あとは任せろ!」

 

 




~OSS・武器解説~
カウンターOSS〈オット・カテナチオ〉
敵のソードスキルを弾く・捌くことに特化したカウンター重視のソードスキル。
そのため、攻撃性能はかなり低い(…というか、斬撃の方向が相手に向いていないことが多い為、皆無に等しい)
また、OSSとはいえ、発動直後に硬直は発生するため、防御よりもスイッチといった連携重視のOSS。その分、従来のソードスキルであれば、ほとんどは捌くことが可能。
 …と聞けば聞こえはいいが、キリトが使うスペルブラスト同様、相手のソードスキルの斬撃に合わせないといけないため、かなりの技量が求められるのは当然。さらに、(後述のように)相手がソードスキルを発動させた際に、何連撃の技なのかを判断・記憶していることも求められるため、その難易度はさらに上がる。
 技名の由来は、イタリア語で『掛けがね・閂』を意味する「カテナチオ」に、イタリア語での数字を表す単語を組み合わせたもの。(「オット」は8を意味する。そして、1~9までの「カテナチオ」の名を冠するOSSをカレットは完成させている)

片手剣5連撃OSS〈デジエ・アラ・ディーバ〉
エイジ(ノーチラス)が使った汎用型のOSS。後述のシンクロソードスキル用に開発したもので、体を捻りながら前方に飛び、右水平斬り→左逆袈裟斬り→左垂直斬り→突き→右逆袈裟切りの順に斬撃を繰り出す。ポジション上、敵の上半身を集中的に攻撃する形になる。
名前の由来は、フランス語の『Dédié à la diva(歌姫に捧げる)』から。

刀5連撃OSS〈ポテリエ・デッラ・スパーダ〉
カレットが使った汎用型のOSS。後述のシンクロソードスキル用に開発したもので、姿勢を低くしたまま突進し、右水平斬り→左逆袈裟斬り→左垂直斬り→突き→右逆袈裟切りの順に斬撃を繰り出す。ポジション上、敵の下半身を集中的に攻撃する形になる。
名前の由来は、イタリア語で『Il potere della spada(剣の力)』から。

シンクロソードスキル専用OSS〈ディーバズ・ブレッシング〉
上述の二つのOSSが組み合わさった時のシンクロソードスキル。技として、登録されているわけではないが、便宜上、エイジとカレットはこの呼称を使っている。
シンクロソードスキルの性質上、既存ソードスキル・OSSと比べてもかなりの威力を誇る合同連撃技であり、二つの剣戟を裁くことすら厳しいため、よほどのプレイヤーでない限り、全てを防ぐのは至難の大技。
名前の由来は、英語の『Blessing of the diva(歌姫の祝福)』をもじったもの。

○武装完全支配術
・『エスペシャリー・ソードレイ』
零絆超弩『ウルティアース』に 将銀槍『ライドスパーク』に秘められた銀河と未来の力を重ね合わせたことで、本来の力を瞬間的に再現した技。
容易に星をも真っ二つに斬り割く光の巨刃で、多少力加減をしても尚、切れ目からエネルギーが逆流し、周囲に溢れ出すほどの威力を誇る。言わずもがな、対人どころか、対巨大兵器・生物武器としても規格外な一撃を放てる。
元ネタは、ウルティメイトゼロの必殺技『ソードレイ・ウルティメイトゼロ』に、ウルトラマンギンガの必殺技『ギンガセイバー』の要素を加えたもの。
意外に共演多い二人での組み合わせということもあっての選出(ニュージェネ0号と1号との見方もあったりします)

・紅魔血槍『運命ノ霧』
槍のカテゴリーに属する武器のひとつ。
血のように真っ赤な洋風デザインのショートランス。能力発動時には、槍の先端に装飾された二つのルビー石が霧を思わせるような炎を揺らめかせる。
今は外の世界で消えた物、忘れ去られた物、存在を否定された物がが集うある世界に突如現れた紅の館の主…運命を操る程度の能力を持つ、500年以上の歳月を生きてきた吸血鬼の少女の力を模した武器。
攻撃力はそこまで高くはないが、自在に炎の槍を放つことができるソーサリーロッドに近い。しかし、この槍の神髄は攻撃力ではなく、その精密性と攻撃範囲にある。武装完全支配術状態では、自分の思うがままに炎の槍を出現させ、狙った場所を的確に狙うことができる。その追従性は、一度狙われれば確実に当たる…ピンポイントでの必殺確中回避不可攻撃を広範囲で可能。
モチーフ(読み込んだ世界の記憶)は『東方Project』より、永遠に紅い幼き月『レミリア・スカーレット』とスペルカード『神槍「スピア・ザ・グングニル」』。

竜守流円『エルトレ』
魔法杖のカテゴリーに属する神具。
水竜の羽ばたく翼を模した、加護を受けた短めのソーサリーロッド。振るうだけで、水竜の加護の光水を周囲に振り撒く。
とある砂漠の部族に崇拝されていた、水の神官であり人の姿をした水竜が愛用していた神具。
武装完全支配術では、水竜の加護を癒しの雨として広範囲へと展開することができる。この癒しの雨は、広範囲での超絶回復だけでなく、神聖力の回復・魔法耐性(防御力)を回復中増加させるという支援能力も兼ね備える、ヒーラーとバッファーを同時に担うこともできる高い汎用性を持つ。
モチーフ(読み込んだ世界の記憶)は、バトルRPG『キングスレイド』より、ヒーラー『ライアス』とその専用武器。

本当に、いいタイミングで割って入りますよね、フォン(…やらしてる本人が言うのもなんですが…)
良し悪しはともかく、作者的にはやらせたかったことの一つだったりするわけで…(黒笑)
まぁ、エイジたちオーディナル・スケール組が離脱させないようにしようと思ったら、あそこで介入させるしかなかったのもあったんですが…(苦笑)

そんなわけで、(意図せずにではありますが)またしても邪魔をしたフォンとPoHとの闘いの序曲が次回のお話となります…もうPoHがブチキレるイメージしかないので、フォンには頑張ってもらうしかないかと…

ここにきて今更ですが…次回を二話に分けるかどうか悩んでおります。というのが…滅茶苦茶長くなる感じが強いんですよね…色々と詰め込みますので。
なので、次回を一話に纏めるとしたら、おそらくキリトの話にまで踏み込む形になります…まだ書き始めたところなので、お約束はできませんが、ご期待頂ければ幸いです。

それでは、また!

おっぺーさん、litetさん、イノッチセカンドさん、 疑心演舞さん、
ご評価ありがとうございました!

ミトを本作に登場させるとしたら、その後はどういう感じで登場してほしいでしょうか?

  • 半レギュラー化(物語にもがっつり絡む)
  • スポット参戦(閑話に出てくるレベル)
  • まさかのサブヒロインポジ
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