ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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初めに申し上げておきます、申し訳ありません!
作者、暴走回です!やりたい放題です!ユウキも出ます!
※またしても、ALO編、マザーズ・ロザリオ編のネタバレがございます。

それでも、大丈夫だという方は、どうぞ!


そーどあーと・おふらいん むげんのせんき SAO編④

「こんにちは!そーどあーと・おふらいんのお時間です。司会のアスナです」

「同じく、司会のユイです!」

「解説の、キリトです」

「レギュラーのフォンです、よろしく」

 

定番となった番組のあいさつを終えたところで、番組がスタート……しようとしたのだが、

 

「えーと、第10話から第13話のプレイバックを今から行うんですが…………」

「ゲストが未定って、それでよくこの番組成立してるよな」

「まぁ、前のカオスな展開を考えると、この番組だとありえそうだよな」

 

アスナの言葉にフォンが番組の在り方を疑問視したが、キリトが前回の悪夢を思い出し、そう語った。

 

「ゲスト未定か……一体誰だろうな?」

「うーん、エギルさんとかなら、シークレットっていうのは変ですよね?」

「一回出た人とかかな?ユウキ辺りとかありそうだよね?メインヒロインだし」

 

キリトの疑問に、ユイとアスナが推測を述べる。一方でフォンは、

 

「ヒースクリフとかあり得そうで怖いな」

「「「ああ…………」」」

 

変化球を予測し、全員がその考えに同意した。すると、

 

「あっ、どうやらゲストが到着したそうです!それではどうぞ!」

「アハハ……どうも」

「「ユウキ?」」

 

呼ばれてきたのは、ユウキだった。が、いつもと違い、どこか申し訳なさそう様子だった。その様子がおかしいことに気付いたフォンとアスナが首を傾げた。

 

「ユウキが今日のゲストなのか?」

「えーとね、ちょっと違うんだよね」

「……違う?」

 

フォンの質問に、気まずい表情のままユウキが答えるが、要領を得ないその回答にアスナがまた首を傾げた。

 

「ボクはね、ゲストさんに連れられてきたんだ。今日のゲストさんはね、この人!」

 

 

『どうも、作者です』

「「「「!?!?」」」」

 

タイピングされた文字と共に、機械音声の声が聞こえ、その事実にユウキ以外の全員が驚愕する。

 

「さ、作者!?」

「ある意味、フォン君の生みの親!?」

「アスナ!?混乱してるからって、誤解を生む言い方をするなぁ!?」

「さ、作者さんですか!?えーと、えーと、は、初めまして?」

 

キリトを筆頭に混乱しまくりだった。アスナの物凄い恐ろしい発言にフォンが混乱しながらもツッコミを入れた。

 

『なんか混乱させてしまって、すみません』

「腰が低すぎないか、作者」

 

いち早く正気に戻ったフォンは突っ込んだ。

 

「というか、どうしてユウキが?」

「えーとね、作者さんがね」

『ユウキの出番がマザーズ・ロザリオ編までそうそう多くなかったので、こういう番外編で出したいと思った、作者のわがままです』

「作者特権かよ……まぁ、正直なだけマシか」

「え、えーと、とりあえず、そーどあーと・おふらいん、スタートです」

 

苦笑いするフォンの横で、未だに混乱状態のキリトたちに変わり、ユウキが司会進行を務めるのだった。

 

 

 

トピックス:フォンの世界では、SAOの小説はアリシゼーション編まで刊行されているらしい。

 

「なんだ、今のトピックスは!?」

『作者なりのCM的な配慮です』

「今更やるなよ!」

 

フォンの鋭いツッコミは、今日も冴えているようだ。

 

 

 

「と、いうわけで、SAO編の第10話から第13話にかけてのプレイバックを見ていきましょう!」

『よろしくお願いします』

「作者さんには、プレイバックの場面の解説をお願いする予定です」

「キリト、お前の仕事無くなったな」

「うるせぇ」

 

作者の立場を説明しながら、ツッコミを入れたフォンに半眼を向けるキリト。

 

「まぁまぁ。それじゃ、VTRの再生に移りましょうか?」

「はい!まずは、第10話からこのシーンです」

 

〈フォンとキリト、74層ボスをユニークスキルで撃破する〉

 

「ああ、このシーンか。あの時は当に色々あったよな」

「俺的には、キリトのユニークスキルの公開に合わせて幻想剣の情報を公開したんだよな」

『そうですね。そもそもフォンの立場はキリトの戦友であり、精神的には先輩といった立場ですが、フォン自身もキリトたちに憧れています。互いに互いを心の底では尊敬しあっている、そういった立場です』

「そういう設定だったのか!?」

 

自身の意外な設定に驚くフォン、ちなみにキリトはまたしても言葉を無くしていた。

 

『ちなみに、フォンが苦労人なのは、多分傍にいたらこうなるだろうと思って書いてたら、自然とこうなりました』

「フォンって、この先ずっと苦労のしっぱなしなんだね」

「「ア、アハハハ……」」

 

作者の言葉に、ユウキとアスナ、ユイは苦笑いするしかなかった。

 

『それでは、次は第11話からのシーンになります』

 

〈フォンとヒースクリフの邂逅シーン〉 

 

『この場面は、フォンの事実が次々と明らかになるシーンですね』

「この時の俺、地獄の底にまで、精神を叩きつけられたからな」

「私も、この話のせいで出番カットされたんですよね」

『ユイちゃん、その節は本当に申し訳ありません。

ただ、そのままオリ主が参戦しても、結果は同じものだと思ったので、クラディールのシーンから75層ボス戦までを飛ばすことにしました』

「なるほどな。そういうことだったのか」

 

作者の言葉に、理解を示すキリト。その一方で、

 

「今の場面で、気になったことがあるんですが……」

『なんでしょう、アスナさん』

「団長が、フォン君のログイン先が分からないと言ってましたが、これはどういうことなんですか?」

『これは、フォンのログインしているVRマシンに関係があります』

「それって……」

「メディキュボイドのこと?」

 

作者の言葉に、フォンとユウキが正解を答える。

 

『はい。作者なりの解釈ですが、ヒースクリフがGMのシステムで把握しているのは、ナーブギアでログインしているプレイヤーの情報です。本来想定されていない、メディキュボイドでログインしているフォンはヒースクリフのGMシステムの対応外となり、情報が参照できない状態ということです。

DVDプレイヤーでブルーレイを再生しようとしているような状態という訳です』

「わ、分かりやすい説明ありがとうございます」

 

作者の説明に、お礼を言うアスナ。

 

『ちなみに、幻想剣は第2話でユイちゃんが解説した、カーディナルシステムのクエスト自動作成機能によって、作成されたものです。

そして、あの森のダンジョンは幻想剣を習得した者だけがその深層まで入ることができる、幻想剣専用ダンジョンといった裏設定が存在します』

「あ、あのダンジョンって、そんな設定があったんだ」

 

更なる解説にユウキがもうぐうの音も出ないといった状態だった。

 

「なんか……もう驚きの連続で疲れちゃったな」

「が、頑張ってください、パパ!それでは、次のVTRです!」

 

〈フォン、キリトたちと共にスカル・リーパーを撃破するシーン〉

 

『フォン、無双回です』

「この時のフォン君、大暴れだったもんね」

「次から次へと武器を持ち換えて、途中から全体の指揮も取ってたからな」

 

作者の言葉に、アスナとキリトが同意する。その言葉に、当時を思い出したフォンは、顔を両手で覆っていた。

 

「フォンって、熱くなったり、集中するとキャラ変わるよね?」

「ユ、ユウキさん!?」

 

まさかのユウキの追撃に羞恥心が限界を超えたフォンはついに地面に膝をついた。

 

『フォンは、基本冷静ですが、ここ一番といった時にはああなります。

マザーズ・ロザリオ編では特に顕著です』

「それにしても、75層のボスって、強いんだね」

「鎌の一撃で、プレイヤーを瞬殺だったからな」

 

ユウキの言葉にキリトが当時のことを思い出し、悲痛な顔になっていた。

 

「俺達でも、一人じゃあの鎌を受けきれなかったからな」

「団長の神聖剣で、やっと止められるといった感じだったもんね」

 

フォンとアスナも当事者として、その苦い経験を思い出し、顔を渋くするのだった。

 

「75層のボス、スカル・リーパーは25層、50層のボスと同じクォーターポイントと呼ばれるボスで、他の層のボスよりも一段強く強化されています」

「25層で、あの軍が壊滅寸前の状態に追いやられたぐらいだからな。

しかも、スカル・リーパー戦では、結晶無効化エリアのせいで、その難易度は跳ね上がってたからな」

「ううう、そんなレベルのボス、明らかに異常だよ!」

 

ユイの解説にフォンが補足し、ボス戦がどれだけ厳しい戦いになるのか知っているユウキは悲鳴を上げた。

 

「そして、そのボス戦の後、フォン君と団長の最後の闘いが始まったのよね」

「はい。それでは、そのシーンをじっくりとご覧ください!どうぞ!」

 

アスナの言葉に続き、ユイの言葉によってVTRが再生された。

 

〈フォン、キリトがヒースクリフと戦うシーン。そして、キリトと心意のフォンの一撃がヒースクリフを破った瞬間〉

 

「この時の出来事、俺、はっきりと覚えてないんだよな」

「そうなのか?」

「ああ。なんとなくは覚えてるんだけど……なんか記憶が曖昧なんだよな」

 

キリトの言葉に、記憶を捻り出そうとするフォンがそう答える。

 

「作者さん、作者さん。いくつか質問いいですか?」

『はい、ユウキさん、なんでしょう?』

「フォンが使ってた相続スキルの効果と、最後の状態について、教えてほしいです!」

『分かりました。相続スキルは文字通り、対象に自身が持つアイテムの一つを無条件で譲渡するスキルです』

「プレイヤーが死亡した際、一定の条件や結婚していた場合を除き、ストレージアイテムなどは全て消滅する。だが、この相続スキルは指定したアイテムを、フレンド限定だが、指定したプレイヤーに譲渡するシステムだ。これは結婚でのストレージ共有よりも優先され、相手がストレージを開いた際に、そのアイテムがドロップされる……それが、相続スキルの概要だ」

 

作者の説明をフォンが引き継ぎ、概要を説明していく。

 

『ちなみに取得条件は、69層の主街区にいる老人から頼まれる、相続クエストを正しい分配で達成することです』

「ああ、あのクエストか。でも、あれって、3人の息子とその孫たちに、老人から渡されたお金を渡していくクエストじゃないのか?」

「いや、実はあのクエストには法律的要素が絡んでいるんだ」

「ほ、法律……?」

 

キリトの言葉にフォンがその裏があると言い、その言葉をアスナがオウム返しで繰り返した。

 

「内容は省略するけど、あのクエストには正しい分配金額、渡すべき相手と渡さないでいい相手がいるんだよ。それを正しく達成すれば、相続スキルを依頼主の老人から教えてもらえるんだ」

「そういえば、フォンさんって」

「うん、フォンのお父さんって、弁護士だから……」

「まぁ、昔から勉強してたからそんなに難しくなかったかな」

 

ユイとユウキの言葉に、フォンは何事もなかったかのように答えた。

 

『そして、キリトを救った、フォンの最後の状態。それは、アリシゼーション編でも重要となってくる心意を使用した結果です。フォンの心意によって、キリトは当時使用不可能だった、剣技連撃を二刀流で行使できたわけです』

「あの時のことをもう一度やれと言われても、出来る自身がないな」

「ある意味、奇跡のみたいなものなのかな?」

『現段階では、そう捉えてもらっていいです。あくまでも、ナーブギアよりも出力の強いメディキュボイドでログインしていて、その強い思いによって、フォンが起こした現象ですから』

「なるほどな……ありがとう、作者さん!」

『どういたしまして!以上で、今回のプレイバックは終了となります』

 

ユウキのお礼にそう応え、作者の言葉でプレイバックのコーナーは終了となった。

 

 

 

「それでは、本日は作者さんがゲストとして、来てくれてますので、作者さんが色々教えてくれるコーナー『作者の部屋』になります」

『お手柔らかにお願いします』

「それでは、早速質問が届いていますので、いくつかお答えいただければと思います」

 

アスナの進行で、話が進んでいく。そんなアスナが取り出したお題は、

 

「オリ主の名前の由来はなんなのか、というご質問ですが?」

『はい。名前の由来はスマホになります』

「スマホ……?」

『はい。オリ主の設定を考えた時に、多彩なスキルを使うということは前提で決まっていたので、名前を考えている時に、色々できる=色々なアプリ=iPhoneと思い付き、そこから、フォンという名前になりました。あと、響きが良いと思ったのもあります』

 

ユウキの言葉に、作者は意味を説明する。その解説に、フォン本人はへぇ~と唸っていた。

 

「それじゃ、次の質問です。どうして、ユウキをヒロインにしたんですか?それと、どうして、ヒロインの登場がここまで遅いんですか?」

「うわぁ。アスナ、ぶっこんだ質問するね…………」

「だ、だって!?メインヒロインのユウキをここまで放置するなんて、鬼でしょ!?」

『ハ、ハハハ……すみません。ユウキをヒロインにしたのは他の小説を読んでいて、ユウキをヒロインにした物語が作者も好きだったことが一番ですね。

あと、メインヒロインがここまで登場が遅いのは、オリ主がいきなり強いというよりも、SAOからGGOを通して、経験を積んだフォンだからこそ、マザーズ・ロザリオ編のようにユウキと対等に戦えるのではないかと思い、こういう構成になりました……幻想剣のせいで、そうでもなくなってしまいましたが(汗)

ユウキフォンの皆様には、いつもいつもお待たせしてしまい、すみません』

「もう!ボクも登場が全然ないから、メインヒロインとして、忘れられそうで激おこだよ!」

「「かわいいなぁ」」

 

頬を膨らませたユウキの態度に、本音がぽろっと出てしまったフォンとアスナ。

 

「俺からも質問いいか?フォンの中の人って、作者なりのイメージはあるのか?」

「キリト、中の人って……」

『一応、考えたりはしてるですが、容姿共にこれといったものが思いついてないですよね。これもその内、決めたいとは思ってます』

「私からも質問です!フォンさんの使う武器・防具の解説はしないんですか?」

『これはマザーズ・ロザリオの『そーどあーと・おふらいん』で触れようと思います。マザーズ・ロザリオ編でも、多数のオリジナル武器・防具が多々出てきますので、そちらでまとめて解説しようと思います』

「作者さん、ありがとうございました!そろそろ時間も迫ってきましたので、質問コーナーは以上となります」

 

一定の質問が出終わったので、アスナの言葉と共に質問コーナーは終了となった。

 

 

 

「さて、そーどあーと・おふらいん SAO編最終回、お別れのお時間となりました!」

「よく最終回まで生き残れたよな、俺たち。記憶飛んだり、倒れたり……色々あったな」

「フォン、フォン……そこに元凶がいるぞ、殺るか?」

『……!?!?!?』

 

遠い目をしたフォンに声を掛けながら、元凶に笑顔で殺意を飛ばすキリトに、文字で慌てだす作者。

 

「キリト君、めっ!」

「がぁ!?」

「ふぅ、すみません、作者さん。本日は、ご参加頂き、誠にありがとうございました。本日はいかがでした?」

『そうですね。こういった番外編だからこそ許される暴挙に出たわけですが本編では話せなかった設定を色々とお伝え出来たのは良かったです』

 

(キリトにとっては冗談だったのだが、)キリトを拳骨で鎮めたアスナは作者に感想を尋ねた。

 

「ふぅ、これでこの番組とも当分はサヨナラか。と言っても、次はALO編なんだろうけど……」

「頑張って、フォン!」

『ああ、ちなみに、おふらいんシリーズのALO編・GGO編では、ユウキの出番はないです』

「うそぉ!?」

 

フォンを励ましていたユウキに、作者からの容赦のない事実が突きつけられた。ユウキが思わず、悲鳴を上げてしまった。

 

『ああ、後、キリトとアスナも出演は継続です』

「嘘だろう!?」「そんなぁ!?」

 

と、キリトとアスナも驚愕するのだった。

 

「が、頑張って下さい、パパ、ママ」

 

そんな両親の姿に、苦笑いしながら応援するユイだった。

 

「ア、アハハ……これは俺が進行するしかないか。読者の皆様、『そーどあーと・おふらいん むげんのせんき』SAO編はこれにて、最終回となります。次回はALO編でお会いしましょう、それでは……」 

「『ばいば~い!』」

 

作者とフォンの挨拶と共にフェードアウトしていきながら、提供画面が映る。

 

『この番組は、選りすぐりの実力派プレイヤーを揃え、どこよりも早く第100層クリアを目指す最強ギルド『血盟騎士団』の提供でお送り致しました』

 




これでSAO編:番外編は終わりです

作者を出した理由・・・ヒースクリフだと、話を作るのが大変だから
あと、解説とかしようと思うと、こっちの方がしやすいと思ったから 

おそらく、次回投稿はマザーズ・ロザリオ編の予定です。

次回更新は10月25日 0時予定です

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