ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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カナデ編開幕です!
…まぁ、キャラエピでもありますが、カナデ強化のためのお話でもあり、結構糖分多めのお話となります(ちょっと前までメイン張ってたのに!?)

WoU編で出たあの方の名前がちょっと絡むお話です。

というか、これと次回のお話を考えるにあたって、別の意味で頭を悩ますことに…(苦笑)みなさんも、ぜひ考えてみてください。

…まぁ、見えているもの全てを信頼しすぎないようご注意下さい(意味深)

それでは、どうぞ!


カナデ編① 「超魔の試練」

「…ここがそうなのか」

 

「うむ…早速中に入るぞ」

 

眼前に広がる岩で作られたそれを目に、俺は感嘆の声と共に隣にいるカーディナルへと確認を取る。これで3度目の来訪となるカーディナルは迷うことなく答え、先導するために入口へと向かい始めた。

 

それに続くように歩き出した俺は、どうしてここに来ることになったのか…その経緯をおも出していた。

 

 

「…カ、カナデ!?どうした…!」

 

昨日の夕方…ユウキと二つのエルフを巡るストーリークエストを攻略した翌日の日、ホームに帰ってきたカーディナル…カナデが酷く疲弊していたのに驚いた俺は、慌てて傍へと駆け寄った。

 

「…フォン。気にするでない、ちょっと頭を使い過ぎたたけじゃ…」

 

「そんなフラフラで何言ってんだよ…!ユウキ、冷蔵庫から水を汲んできてくれ」

 

「う、うん…!」

 

夕食の準備中だったが、それどころではなくなり、今にも倒れそうなカーディナルを支え、俺はリビングの椅子へと座らせる。ユウキが持ってきてくれたコップの水を一気に飲み干し、少し落ち着いたらしいカナデは大きく息を吐いた。

 

「すまぬ、心配をかけたのう…」

 

「いや…それにしても、お前がそこまで疲弊するなんて…一体何があったんだ?」

 

落ち着いたところで、事情を尋ねると、カナデは気まずそうに目を背けてしまった。まだ付き合いとしては短いが、その様子からして話すのを迷っていることはよく分かったので、俺は敢えて追撃することにした。

 

「なんでもいい、話してみてくれ。俺に協力できることかもしれないだろう?」

 

「そうそう!ボクは場合によるけど、フォンは勉強もできるし、強いからね!」

 

「………実はのう…」

 

ユウキの援護もあって、重たい口を開いたカナデに俺たちの視線が集まる。

 

「昨日からあるクエストに挑戦しておるのじゃが……その攻略に苦戦しておってのう。最深部どころか、最初の試練自体が突破できぬのじゃ…」

 

「「…!?」」

 

最初の試練さえも突破できない…カナデのその言葉に、俺とユウキは思わず顔を見合わせてしまう。

 

いくら日が浅いとはいえ、カナデは苦戦しながらもALOの高難易度ダンジョンをソロクリアできるほどの実力を急速に身に着けている。そんな彼女が全くクリアすることができないダンジョン…そう聞いて、俺とユウキが驚かないわけがなかった。

 

「そんなに難しい試練ってことは、報酬が結構いいものってことなのか?」

 

「そうじゃ…しかも、情報屋にもほとんど攻略情報が伝わっていないダンジョンでのう。過去、ALOプレイヤーで攻略したのはたった一人だけと言われておる」

 

「たった…一人だけ…?!」

 

クリアしたのは一人だけ…そう聞いたユウキが慌てて俺の方を見てくるが、全力で首を横に振って否定する!そんな滅茶苦茶なクエストなんかクリアどころか、受けた記憶もないぞ!?

 

そもそも、情報屋でさえ攻略情報を掴めていないというのが驚きだ…そのたった一人の攻略者が情報を統制するために敢えて伏せているということなのだろう。

 

「カナデ、その攻略者については情報はあるのか?」

 

「うむ…それについては知れ渡っておったから、すぐに分かった。お主らも名前だけは聞いたことがあるのではないか?」

 

俺たちも知っている人物…誰かと思っていると、その名前がカナデの口から語られた。

 

「火妖精族の長…智将モーティマー」

 

「…!モーティマーって………誰?」

 

「…っぉい…!」

 

深刻そうな声で名を復唱したユウキだったが、数秒後には知らないという反応が飛び出し、俺とカナデをズッコケさせた。思わず変な声が出たが、知らないユウキに俺は彼の説明をする。

 

「サクヤさんやアリシャ・ルーさんみたいに、火妖精族の領地の長の人だよ。将軍ユージーンはユウキも会ったことあるだろう?ほら、1月半ばにやったバーベキュー大会とその流れでやった28層攻略戦とかで」

 

「…あー、あの火妖精族の凄い強い人!確か、デュエルトーナメントでキリトと闘って負けてた人だよね!」

 

「お、おう…確かにそうなんだけど…モーティマーはそのユージーン将軍のお兄さんで、武の将であるユージーンに対し、領土運営や策略に長けるプレイスタイルから智の将って呼ばれているんだ……そういえば、モーティマーは魔法が得意だって聞いたことがあったが…そうか、あの人が唯一の攻略者なのか」

 

説明を終えたところで、彼が攻略者なのかと知った俺はどこか納得していた。実際に直接対峙したことはないが、噂でその強さは聞いたことがあり、確か武で優れる筈のユージーン将軍が一度も勝てたことがないという程の実力を持っているらしい。

 

そういえば、アンダーワールド大戦時、アルゴさんのパートナーであるシグさんがデュエルして勝利したみたいな話があったな…その時、魔法も結構盛んに使っていたとかなんとか…

 

「情報を調べてみると、モーティマーが魔法を混ぜ込んだ戦闘スタイルを確立したのは、古くからの話ではないようなのじゃ。昔は、火妖精族が得意ととする火属性魔法しか使えなかったのもあって、メイジ部隊を率いてることの方が多かったそうじゃからな」

 

「…もしかして、お前が今挑んでるダンジョンの報酬って…」

 

「お主の推測通りじゃ、フォン…『超魔の試練』…そのダンジョンのクリア報酬は、その種族では習得できない魔法を覚えられるようになるスクロールなのじゃ」

 

そこまで情報を貰えれば、なんとなく答えが見えた。そんな俺の考えを肯定するように、カナデはダンジョンの報酬について明かしてくれたのだった。

 

基本、種族ごとによって習得できる魔法の種類は決まっている。例えば、魔法適性が最高値の水妖精族は全ての魔法を、次いでに高い風妖精族も多くの魔法を、逆に適正が低いと1~2属性の上級魔法まで、といった感じだ。

 

特に猫妖精族や影妖精族はさらにそれが顕著だったりする。前者は使い魔を伴える関係上、テイマー関連の魔法が多いが、逆に属性魔法は全属性を覚えられるが全て中級までであり、回復魔法も全体に掛けられれるものは初級までに限られる。

後者は闇属性の魔法しか攻撃系魔法は覚えられないが、煙幕や拘束、状態異常付与といった搦め手を早期に覚えられるため、対人戦だとわりと強かったりする。

 

ちなみに、俺が使っている工匠妖精族は岩を中心とした魔法と鍛冶に関わる魔法を、ユウキが使う闇妖精族は火と闇の属性魔法に適性があるといった特徴があるわけで。

 

使い魔系統の魔法を使う関係上、結構MPの最大値も高い(7種族中3位)猫妖精族アバターではあるが、カナデの戦闘スタイルは属性魔法での攻撃や補助・回復をメインとした魔法ディーラー兼バッファーだ。戦闘慣れしてきた今、上級系魔法が使えるようになりたいと思うのは、当然の考えなのだろう。

 

(ほとんどがクリアできていない試練のダンジョン、か…)

 

基本的に俺は魔法を戦闘で使うことがないので(そのせいもあって、魔法の熟練度は総じて低い。この前の、ユウキとのクエストで死に戻りしたことでのデスペナも、一定値に達していなかった魔法の熟練度が軒並み下がったぐらいで済んだ)、聞いたことのなかったダンジョンに興味を持ったのと…カナデの願いに力を貸したいと思った俺は、思わず口を開いていた。

 

「…なぁ、カナデ。その試練、俺に協力させてくれないか?」

 

 

 

…ということで、一人で挑み続けても全くクリアできる気配がないとのことで、俺はカナデ…カーディナルに助っ人を申し出たというわけだ。

 

なんでも、ダンジョン内には一人だけ同行者を連れて行くことができるらしく、最初は一人で攻略しようと思っていたらしいが、事情を話したことで、カーディナルも手を貸してほしいと思っていたところだったらしい。

 

あまりにも難易度が高いせいか、失敗しても何度でもダンジョンには挑戦できるらしい。ならば、早速明日にでも二人で再チャレンジをしに行こうとなり、今こうしているわけだ。

 

…もちろん、ちゃんとユウキの許可もあってだ。そうでなければ、後々がとっても怖いことになるからな。

 

「なんというか…厳格な感じがして、本当に試練のためのダンジョンって感じなんだな」

 

「岩肌という天然の素材を削り掘るという形で巨像を無数に配置しておるせいか、そう感じるのも無理ない話じゃろうな」

 

そんなかんやで、・・・より飛んで10分ほど・・・に向かった山岳地帯に『超魔の試練』ダンジョンはあり、先を行くカーディナルを追いながら、入口部分の神殿調の造りや内部の廊下の両壁に並び立つ巨人の像にそんな感想を抱いていた。

 

カーディナルは二度来たこともあってか、慣れた様子ではあったが、同じ感想を抱いたことがあったらしく、同意が籠った言葉を返してきた。

 

照明は、巨人の像が右手に持つ松明の火によって確保されており、それにより雰囲気に試練らしさが一層醸し出されているような気がしてならない。

 

すると、2、3分ほど歩いたところで廊下に終わりが見え…次に目に飛び込んできた光景に、今度は口が開くこととなった。

 

「…おぉぉ…!!」

 

驚きの声がこうも簡単に漏れるとは…だが、この光景を目にすれば、そうもならざるを得ない。

 

行きついた先は、円柱のような空間であり、先程の巨人を等身大にまで縮小した石像が、こんどは所狭しと壁に並び立つように配置されていたのだ。一体ごとに四面を壁で隔てているそれは、まるで棺のようにも見え、世界史で習った中国の兵馬俑を思わせるものだった。

 

また、近くに水が流れているのか、静けさの中に上流の川のような音が、空間内にははっきりと響き渡っていた。

 

「こっちじゃ」

 

カーディナルに呼ばれて我に返ると、彼女は先に続く階段へといた。どうやら、階段を下った先が目的地らしく、空間の真ん中に円柱があった。円柱の周りは底がやっと見える程度の高さの溝となっているらしく、落ちれば確実に即デスできるほどだと分かるほどだ。

 

壁から円柱の円周は約10メートルは離れているだろうか…階段が細いくせに、2メートルほどくだらないといけないというのは、また別の意味で緊張感を感じるものだ。

 

気を付けて、円柱のてっぺんの広場へと降り立った俺たちは、広場の中央にあるコンソール…というよりも、楽譜を置くスタンドか?いや、それよりも、クイズの回答台と言った方が適切なのかもしれない…その台へと近づく。

 

その台にカーディナルが触れると、システムメッセージが眼前に浮かび上がり、

 

【超魔の試練に挑みし妖精たちよ…我らが与えし試練を乗り越えてみせろ】

 

(…お、おぉぉぉー!!)

 

そのメッセージ…突如として浮かび上がったかのような、炎で模られたその文字に、俺は思わず心の中で叫んでしまっていた!これぞ、まさしく試練…!あまりにも粋な演出にテンションがあがるのも無理ない話で…

 

「…(ジー…)」

 

「はっ……コホン。こ、これから試練が始まるってことなんだな…!」

 

「…意外にも、お主もそんな顔をするのじゃな、フォン。目を輝かせているところなど、初めて見た気がするぞ?」

 

「う、うるさい…とりあえず、近くで見守っているから、頑張れよ」

 

油断したと気づいた時には既に時遅し…恥ずかしい所を見られた上に、弱みを握ったと言わんばかりに笑みを零すカーディナルにエールを送って、俺は少し離れた場所に立つ。

 

「……ふぅ…よし!」

 

そんなハプニング(?)もありつつ、気を入れ直したカーディナルは頭のミニ帽子を被り直すようにし、台へと再度手を触れた。

 

【見極めの試練…我らの絶対に解けぬ問題にその生涯を費やすがいい】

 

(解けない問題…それがカーディナルを苦しめてるってことか…?)

 

さっきとは異なり、流水によって形成されたシステムメッセージを見て、俺はどんな問題がだされるのかと、唾を呑んで見守っていた。そして、カーディナルの前に問題が出され…

 

【1/10 『1+1=』は?】

 

(…………はっ?)

 

疑問を声に出さなかった自分を褒めたかった…覚悟を決めていた俺は、出てきた問題を理解するのに数秒を要し、見掛け倒しにも程があるその問題に思いっきり眉を顰めた。

 

(…えっ、答えは2、だよな…?)

 

解けない問題と題した割には、子供でも答えられる内容に何かの引っ掛けかと疑ってしまうも、カーディナルも俺と同じ答えをして、正解音らしきSEが鳴ったと思うと、

 

…ガコン…!

 

「っ…何だ…?」

 

何かが動いた音がし、その次の瞬間、遠くに聞こえていた水の音がすぐ近くに聞こえ始めた。その音源が溝底からだと気づき、乗り出して底を見ると…さっきまでは何にもなかった筈の底に水が溜まり始めていたのだ!すると、石像のいくつかからも滝のように水が流れ落ちていて、ようやくギミックを理解した。

 

(なるほどな…さっきの『1/10』は問題数か。それで、一問目を解くのと同時に、タイムリミットである水の流入が始まる仕組みってことか…)

 

あれで終わりなわけがない…そんな安堵も混じった納得をしたところで、視線を戻すとカーディナルが三問目を解き終わったところだった。二次方程式の文章問題だったらしく、りんごとみかんが何個ずつあったのかを求める内容だったようだ。

 

【4/10 次の証言のうち、嘘をついている者は誰か?

A:私のあとに遅れてきた人が何人かいたが、最後にやってきたのはDだ。

B:私が来たのは三番目で、その次に来たのはAだった。

C:私よりも先に来ていた人がいて、それがAだったのを覚えている。

D:私の前に来たのはEだ。

E:私が来た時には、AとBがすでにいた】

 

(…判断推理の問題か…こういうのって、証言を元に場合分けしていったら解けるのが多いんだよな。証言的には…Aが嘘つきだとすると、BとDとEの意見が噛み合わなくなるから違う…

Bが嘘つきならば、Aの証言通りDが一番最後で、Dの証言通りEが四番目、AとBはEの証言によれば彼より早くいたので、Cが三番目に来たとしたら、彼の証言とも矛盾しないから問題はない…

逆にC、D、Eの誰かが嘘つきだとしても、必ず矛盾が生まれるから…正解はBだな)

 

どっちかというと、SPI試験とかで見る問題だったかと思いつつ、頭の中で答えを導き出す。少し遅れて、カナデも成功に気付いたようでBと答えて正解していた。

 

(…ここまでは順調というか、そこまで難しいかと言われると…まぁ、ちょっと難しくなってきたという感じか?でも、水の溜まり具合を見ても、あと7、8分はありそうだし…)

 

頭を使う問題にはなってきたが、時間を掛ければ解けるものではある。溝には2割ほどの水が溜まっているが、ペースを考えれば少しは余裕がある方だ。まぁ、明確な制限時間表記がなく、水が溜まるに連れてその音が近づき大きくなるという心理的プレッシャーはあるかもしれないが…それでも、このままいけば…

 

そう思っていた俺の予想を裏切るように、第5問目が表示された。

 

「…はぁ…!?」

 

つい言葉が出てしまったが、これは無理な話だった。言葉を堪えることにも、問題を解くという意味にもだ。

 

出されたのは数学で必ず習うベクトルの分野…だが、その内容が問題だった。

 

俺はその問題をよく知っている…というか、ここ最近でよく目にする傾向の問題だし、一度解いたこともある。だからこそ、なんでこんな問題が中間のここで出てくるのが分からなかった。

 

…なぜなら、その問題は過去に出題されたセンター試験の問題の一つだったからだ…

 

別に、センター試験の問題が出されたことがおかしいわけではない…問題なのは、基本的に難問とされる、大問の中で一番最後に出題される問題が表示されていることだ!?

 

内容としては該当のベクトルの値を答えよという問題なのだが…まず、暗算でできるような容易な代物でもないし、それを解くにも結構な時間が掛かる!少なくとも、5分あってなんとかって感じだ…俺でも、もう少し掛かると思う程にだ。

 

一度解いたことがあるので、途中式とかすっとばしてその答えを覚えてはいたが…いくらカーディナルでも、これを短時間で解くのは無理なのでは…そんな心配が胸中にあったが、

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「っ………」

 

諦めることなく、問題を頭の中で解き続けれるその姿に、俺はギリギリまで口を出さないことにした。これが彼女の挑戦だというのなら、ここで横やりを入れるのは野暮というものだろう。

 

落ち着いたところで、再度彼女が問題を解き続けるのを見守る。更に水かさが増し、水音が迫る音が大きくなりつつあったが、4分ほどして解き終えたカーディナルが台に答えを入力し、見事に正解してみせた!

 

(よし…けど、時間はもう1分あるかどうか…あとの5問は簡単なのか、残された時間で答えていくみたいな感じなのか?)

 

5問目があそこまで難しい問題だったことを考慮すれば、そういう形で残り半分は出てこないと理不尽だ…そう思い、6問目がどんな問題かと思い見ていたのだが…その期待を裏切るかのような内容が目に飛び込んできた。

 

『6/10 地図上で、隣り合う国を異なる色で塗り分けるには最低何色必要か。その証明過程を答えと共に述べよ』

 

(…この問題どっかで……………っ!?そうだ、小説で出てきた、数学の難問の一つとして挙げられてた『四色問題』じゃないのか!?それを証明から述べろだと…馬鹿じゃないのか?!)

 

その問題文が記憶の片隅に引っかかり、何かと記憶を辿っていると、過去に読んだことのあった小説に出てきたものとそっくりだと気づき、思わず悪態を吐いてしまった!

 

数学の難題…フェルマーの定理とかリーマン予想とかP≠NP予想とか、名前だけなら俺も聞いたことがあるのがそれらで、四色問題は確かに証明がされた問題だっていうのも聞いたことはあるが…なら、それを証明しろとかいうのなんて、1分どころか、10分あっても足りないのでないかと思える程にだ!?

 

「っ…!(ヤバイ、もう水がすぐそこにまで…!?)」

 

数秒もすれば、広場に水が達しようというところまで迫ってきていた。これ以上は無理だと判断し、問題を見て硬直しているカーディナルへと駆け寄る!

 

「カーディナル、後で謝るから我慢しろよ!」

 

「えっ…きゃああぁぁ?!」

 

彼女の軽い身体を乱暴に担ぎ、水が浸水してきた足場を駆ける…その勢いのまま、階段を飛ばし飛ばしで駆け上がる。一応、入ってきた通路の高さまで移動したが…未だに水は止まらない。

 

…どうやら一度ダンジョンから出る必要があるらしい。そう察した俺は、すぐさま入り口へと戻ろうと、

 

「これ!?いつまでわしを担いでおるつもりじゃ!?」

 

「っとと…悪い、悪い。今、降ろすから」

 

右肩に俵のように担いでいたカーディナルから抗議が飛んできたので、慌ててその身体を降ろす。もの凄く何かを言いたい目を向けられるも、一先ずここに長居すべきではないと彼女も分かっていたらしく、俺たちはダンジョンの入り口へと向かった。

 

 

 

「…カーディナル、あれは誰にも解けないぞ」

 

「じゃろう?」

 

開口一番、攻略方法を考えるよりも先に本音が俺の口から飛び出し、受けたカーディナルも疲れたように同意していた。

 

なんで、真ん中辺りの問題で数学の難問とか未解決案件みたいなものが出てくるんだ!?どんな構成を考えたらそうなるのか、逆に聞きたいぐらいだわ!?

 

「この前なんか、奇数の完全数は存在するか…という問題が出たぐらいじゃ」

 

「いや、なにそれ…全然聞いたことないんだが…」

 

「第5問までは解けるのじゃ…じゃが、6問目からがあの様でのう…」

 

「なるほどな…確かに、これは正攻法でいくのは無理があるな」

 

カーディナルがどうしてクリアできない理由を身をもって知ることになり、思わず溜息が零れる。どうやら、何かしらのカラクリがあるのを見破らないといけないのだろう。

 

「ともかく、挑戦は何度でもできるんだろう?だったら、もう一度行ってみよう。クリアした人がいるのなら、絶対に何か糸口はある筈だ」

 

「…うむ。すまぬが、頼む」

 

初見殺しというのか、仕掛けは大体把握できた。それを踏まえて、もう一度試練に挑戦してみようと、カーディナルに提案した俺はまたダンジョンへと潜るのだった。

 

「さっき来た時もそうだが…これはまた凄い光景だよな」

 

「ALOやアインクラッドではこういう風景はなかったのか?」

 

二度目となる最初の試練の空間に着き、再び円柱の広場に降り立った俺たち。さっきは邪魔にならないようにおとなしくしていたのだが、今度はそうではないため、思った感想をそのまま口にしていると、カーディナルに不思議がられてしまった。

 

「色々な光景は見てきたが、全部が同じってことはなかったな。水路がメインとなっているせいで小舟で街を巡るようなところもあれば、コロッセオみたいな闘技場の建物があるフロアもあったし、まるで城塞都市みたいな鉄の街もあったぐらいだから…こういう遺跡も確かに迷宮区とかで見たことはあるけど、バリエーションとしては初だよ」

 

「設定では、このダンジョンで命を落とした魔法使いたちの魂が入った石像の棺らしい。あくまで設定じゃから、何かあったら普通にキル扱いになるようじゃがな」

 

「…でも、さっきの試練もそうだが、他に挑戦しようと思った人はいなかったのか?報酬が全魔法の解禁だなんて、是が是非でも手に入れたいものな気がするが…」

 

「もちろん、モーティマーを始め、さまざまな者がこのダンジョンに挑んだそうじゃ。しかし、誰もがこの最初の試練を突破できず、攻略を断念したそうなのじゃ。そもそも、全魔法を習得できるようになっても、そこから習得するまでの熟練度上げなども考えると、水妖精族や風妖精族などの他のプレイヤーと連携することの方が簡単だということで、諦める者が多かったらしい。じゃから、アルゴを始め、ほとんどの情報屋もこのダンジョンの攻略法を掴めていなかったらしい」

 

「まぁ、ソードスキルに属性が付与されてるから、尚更魔法にだけ拘る必要性が下がったのも大きいか」

 

カーディナルなりに、このダンジョンについて調べてきたらしい…まぁ、その設定を聞くと、絶対アスナはこのダンジョンに来るのを拒否しそうだと思ったが。あいつ、水妖精族をアバターに選んでてよかったな。

 

さてと…問題は、ここをどうやって突破するかということだ。

 

正攻法が無理だとするなら、何かしらのギミックを見つけるか、ヒントを探し当てるしかないわけだが…

 

「…石像を一定数壊す、とかはどうなんだろう?」

 

「残念じゃが、それはやった者がおるらしく、魔法を放って試みたが、破壊不能オブジェクトだったそうじゃ」

 

「そうか…ヒントらしきものもなぁ~…周りは石像ばかりだし、溝に何か紋章が刻まれているわけでもない。広場には、問題を起動させるための台が一つ…問題を解いている時に何かをするってことなのか?」

 

傍観していたさっきとは異なり、注意深く周囲を見渡すが…それらしきものは存在せず、何かを破壊するというパワープレイ自体ができないと聞かされては、問題を解いている最中に何かを制限時間内にしないといけないのではと考えるのだが…

 

(…そもそも、入ってきた道に対して、この先に進む道がないのも引っ掛かる。クリアすることで、ポータルか何かが出現する仕様なのか?)

 

周囲を見渡していてふと思ったのはそれだった。てっきり、試練を突破していく度に扉が開いて奥に進んでいくみたいなものを想像していたのだが…移動はポータルに依存している感じなのだろうか?

 

「ともかく、もう一度試練を起動するぞ?」

 

「ああ、頼む」

 

このままじっとしてもしょうがないと、カーディナルが再び試練を起動させようと回答台へと向かう。そして、彼女が触れたことで再びシステムメッセージが浮かびあがった。

 

【見極めの試練…我らの絶対に解けぬ問題にその生涯を費やすがいい】

 

(絶対に解けない、か…まぁ、確かにあの問題の構成からしたら解けないよな。あんな時間制限じゃ………あれ?)

 

メッセージを見て、苦笑しながらもどこか納得してしまっていた。あんな難問を連続かつ短時間で解けるわけがない…と思っていた時、何かが引っ掛かった。

 

違和感というか…何か変な感じがするのだが、その正体がはっきりとしない。そんな嫌な感じを覚えつつ、何を見落としているのかを探る。

 

(…さっきカーディナルが試練を受け始めた時、簡単な問題を見て、そこから……)

 

システムメッセージが消え、さっきと同じようにカーディナルの眼前に問題が表示された。今度は【『5-4=』は?】という引き算だ。

 

だが、引っ掛かったのは問題ではない…この時に何か奇妙なことがあったような気がして…遠くに聞こえる水の音をBGMに………水?

 

「っ…!?ストップだ、カーディナル!!」

 

「えっ!?な、なんじゃ、フォン?!」

 

答えである『1』を回答台に入力しようとしたカーディナルを声で制止し、困惑した彼女に応えずに周囲の音へと意識を集中する。

 

だが、俺の予想通り、少し待っても流れる水の音はずっと遠くに聞こえたままだ。もしかしたらと、俺は落ちないように気をつけながら、広場の端から溝の底を探るように見渡していく。

 

「なにか気付いたのか、フォン?」

 

「変だとは思ないか、カーディナル。もしこの試練が制限時間内に問題を解けというものなら、普通1問目が出題された時に、制限時間がカウントされるもんだろう?でも、さっき水がフロアに溜まり始めたのは、お前が1問目の回答をした直後だった。

もしもあれが、時間経過ではなく、回答したことによって発動するギミックだったとすれば…?」

 

俺の突然の制止に驚きつつも、意味のあることだと悟ったカーディナルが近くにやってきて、こちらへと視線を向ける。溝底を探りながら、俺はさっき感じた違和感が、制限時間の開始のタイミングだと分かり、そのことを説明していく。

もしも…あのタイミングで水の流入が始まったのが、制限時間ではなくトラップの類だとすれば?そう考えると、あのシステムメッセージの意味自体が変わってくるのだ。

 

「…!『我らの絶対に解けぬ問題にその生涯を費やすがいい』…システムで表示されたあの文章が示しておった本当の意味は…問題を解けということではなく、解けぬ問題に引っ掛かったなという中傷の言葉だったということか?」

 

「…おそらく、そういうことに……うん?あれは…」

 

俺の説明で、カーディナルもあのシステムメッセージがヒントであり誘い文句でもあったことを悟ったらしい。誰もあの問題を解けとは指定していないのだ…人間の思い込みを利用したこのギミックを看破しろというのは、かなりの無茶振りだろう。

 

すると、さっきまではなかった筈の何かが…ちょうど広場の入り口から見て反対の位置の溝底に見えた。あれは…広場の真ん中にある回答台に酷似している。

 

よく見ると、それに面する円柱の壁面には片足を載せられそうな足場が不規則ではあるが配置されていた…さっき見た時にはなかったことから、一度回答台に触れてから回答してからトラップが起動するまでの間だけ出現するようになっていたのだろう。

 

とりあえず、下に向かう道と何かありそうな仕掛けを見れば行ってみるのが早いということで…カーディナル、俺の順で足場を飛び降りていく。俊敏性に優れた猫妖精族アバターのカーディナルに、色々と場を踏んでいることで経験豊富な俺は危ういところもなく、溝底へと降り立った。

 

溝底は何度も貯水する関係か、少しジメジメしていたが、上から見えた回答台は広場で見たものと同じく、しかし、あまり濡れてはいないようだった。もしかしたら、トラップが発動すると、こちらも消える仕組みになっていたのかもしれない。

 

そんな考察をしていると、カーディナルがこちらを見ていることに気付き、頷いて台に触れてみるよう促した。そして、カーディナルがその台へと触れると、

 

【見極めの試練を突破せしことをここに認める…見たものに惑わされず、広い視野を持ちし妖精よ、この先の試練にも心して挑戦するがよい】

 

激励にも近い賞賛のメッセージが、上で見たのと同じように水で形成・表示され、その直後に鈍い音が響くと…台の奥に位置する壁が動き出し、隠れていた通路が姿を現わした。

 

(…なるほど、こういう形で通路が現れるのか)

 

仕掛けに納得しつつ、よく観察すると、現れた通路は地面だけでなく側壁までもが濡れていた。おそらく、ここからもさっきの溜まってきていた水が排出されていたのだろう。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「…?カーディナル、進まないのか?」

 

「えっ…う、うむ。そうじゃな、次の試練の場所へと向かうとするか…」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

呆然としていたカーディナルに声を掛け、先に進もうと提案したものの、少し落ち込んでいる彼女の姿に、俺は思うところがありながらも先に行った彼女のあとを追った。

 

 

 

「それにしても…初見殺しにもほどがあるよな、さっきの仕掛けは。試練と聞いて、あんな感じで問題出されたら、解かないといけないっていう心理に陥るよな」

 

「…そうじゃな」

 

天井まで2メートルもない狭い洞窟を、松明の火を頼りに進んでいく…だが、俺がなんとか話を振っても、カーディナルの表情は優れなかった。

 

これはマズいと思い、一旦足を止める…ユウキもそうだが、カーディナルも責任感が強いタイプだ。いや、内容によってはかなり思い詰めるタイプでもある…同じ人種である俺がそうなのだから、カーディナルがどうして落ち込んでいるのかもよく分かるわけで…

 

「あのな、カーディナル…そこまで落ち込むことはないと思うぞ?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「考えてもみろよ…攻略率なんてほとんどない試練なんだ。あんなひっかけ問題を数回で看破しろっていう方が無理だって」

 

「…じゃが、お主はそれを二度目で看破したではないか。わしなど、その手掛かりすらもつかめてなかったのに…」

 

「俺はなんというか…そういう方面で考えることも多いというか、なんやかんやで経験してきてるのもあるから…ほら、よく腹黒って言われるから、むしろイジワル思考を理解しやすいという感じだよ」

 

「…プッ…なんじゃ、その答え…」

 

ちょっとだけツボに嵌ったらしく、笑みを零したカーディナルに俺も少しだけ肩の荷が軽くなる。

 

「…すまんのう、気を遣わせて。ちょっと悔しかったのじゃよ…助っ人として来てもらったのに、お主に完全に解決してもらったことがのう」

 

「まぁ、そうかなとは思ってたけどな。今回のこの試練の攻略を、助っ人してもらうことまでも許容してしようとしているのも、そういうことなんだろう?」

 

「やっぱり気付いておったか…」

 

「当たり前だ。まだ一週間とちょっと前のことだからな…それを忘れるわけがないだろう」

 

前にも感じたことだが、カーディナルと俺は性格が結構似ているのだ。

 

基本的には、自分よりも他者のことを優先しがち…そのわけは、俺は過去のことから、そして、カーディナルはシステムとして生きていたことも確かに影響されていたとは思うが、自分が生まれた経緯そのものからの自己への否定感情から来るものが大きいのだろう。

 

「…わしはな、フォン…ちょっと焦っておったのじゃ。お主やユウキがわしを受け入れてくれると言って少し経ったが…わしはお主たちに何が返せるのかと、何ができるのかと思ってしまってな」

 

足を完全に止め、始まった彼女の独白を静かに聞く。

 

「二人ともわしよりも遥かに強い、お主に至っては映現世の剣抜きでそれじゃ。じゃが、わしはこういった世界でなければ、お主たちと触れ合うこともできぬ…できる手段も方法も限られておるのに…借りばかりが積もっていくのが……嫌で、悔しかったのじゃ」

 

対等であるからこそ…特殊とはいえ、俺とユウキとカーディナルは付き合ってるわけで…でも、そういう一歩進んだ関係であるからこそ、カーディナルも思うところがあったのだろう。

 

(…そういうところが好きなところの一つではあるんだけどな…)

 

生真面目というか…そんな責任感を感じられる部分がカーディナルの魅力で、そして、放っておけないと感じてしまう部分だった。

 

「ちょっといいか、カーディナル」

 

「…?なん「てぇい」…にゃ!?な、何をするのじゃ?!」

 

苦笑交じりの溜息が零れ、伏せがちな顔が上がったところを狙い、その額にデコピンをお見舞いしてやった。

 

可愛い悲鳴を上げ、ちょっと痛かったのか、額を両手で抑えながら抗議の言葉がジト目と共に俺へと飛んできた。それを真っ向から受け止め、俺は言葉を返す。

 

「難しく考えすぎな頭をちょっと落ち着かせてやろうって思ってな。あのな…別に焦るなって言うつもりはない。でも、焦って一人で全部をやろうとはしないでくれ」

 

「…どういうことじゃ?」

 

「全部を一人で抱え込むなってことだよ…この前のこともそうだが、俺もユウキも、お前が困っているのを放っておけないぐらいに、もう大事な人だって考えてるだ。それはお前もそうだろう?だから、この試練に挑んで、ちょっとでも力になれるようにって考えてるんだろう?」

 

「う、うむ…それはそうじゃが…」

 

「だからこそ、焦る気持ちは分かるが、背負い込むなって言ってんだよ。俺にだって、ユウキにだってできないことはある。その時に、お前が力を貸してくれればいい。それが家族というか…仲間というか……まぁ、その…恋人とかそういう関係だろう…?」

 

「…フォン」

 

…言っててちょっと恥ずかしくなり、顔が赤くなるのを感じる。どうにも、こういうのをカーディナルに言うのはまだちょっと慣れないのだ。ユウキに言うのは結構慣れてきたのだが…

 

熱を孕んだ視線が向けられ、尚更顔が熱くなるのを感じ、照れ隠しに大げさな態度で言葉を発する。

 

「そ、それにだ…俺にそういう借りとか思うのはなしだ。俺はお前が傍にいてくれるだけで十分だからな…それで恩返ししてもらっているようなもんだからな!」

 

「…!ククッ…フフフッ!」

 

「えっ…か、カーディナルさん…?」

 

「お主…その言い方では、わしがお主のそばにずっといることが当然と言っておるようなものじゃと、自覚しておるのか?」

 

「えっ………っ~~!?」

 

誤魔化そうとして、逆に盛大に自爆しました…笑いが堪え切れないという態度のカーディナルに指摘され、片手で顔を覆う。いや、確かに本心ではそう思っているけど…!?

 

「…安心せい」

 

「…えっ?」

 

「少し前とは違い、お主の傍から離れようという気はないからのう……わたしの心を落としたんだから、責任はとってね?」

 

「…それは反則だろう…!」

 

とどめに、わたし口調の殺し文句が放たれ、俺は膝から崩れ落ちそうになった。

 

励ます筈が、まさかのラブコールでの返しを受けることになるとは思ってもみなかった結果に、俺は立ち直るまでに5分の時間を要することになったのだった。

 

 

 

そんな一悶着(いつの間にか、俺が恥ずかしくなるという結果になったが)を小休止という形で挟み、5分ほど通路を歩いたところで次の試練の場が見えてきた。

 

…そこは通路の先に連なる入り口がある、巨大な立方体が鎮座する空間だった。

 

 




ちなみに、ちょっと触れることがなかったので描写してませんが、ユウキ編で中破した両手剣はまだ修理が完了していないという裏設定があります(次回で多分触れるかと。一応、補足しとくと、フォンの装備はいつもの『蒼炎の烈火』です)

誰も『問題を解け』とは一言も言ってませんので(黒笑)
見えるものばかりを信じるな(どこぞの蛇の偽名を名乗る隊長が言いそうな台詞ですが)という、初見どころか完全に思い込みの盲点を突いた最初の試練でした。
ALOプレイヤーもそうですが、UW以外の世界の経験が浅いカーディナル(カナデ)にはあまりにも不利すぎる問題を意識しての感じでした。

元ネタ的には『レイトン教授シリーズ』で出てきたあるイベントを参考にした感じでした(どちらかといえば、100回記念のおふらいんでやったゲームの方が感覚的には近いですが)。
数学の難問関連は、四色問題は『ガリレオシリーズ』の容疑者Xの献身、フェルマーの定理は『金色のガッシュベル』のファウード編、リーマン予想は『相棒シリーズ』のシーズン12を見て知ってたのを覚えてた感じです(苦笑)

そっからの真面目なお話からどうして甘々空間になったのかは、作者も書いてた筈なのに経緯が分かりません。気付いたらそうなっていたとしか(汗)

次回…最後に見えた立方体で待ち受ける試練とは一体。それと、カナデがどうして猫妖精族を選んだのかや記憶に関する、後日談ではできなかった話にも触れますので、是非ともご期待下さい!

それでは!
次回更新 12日12時予定

豆腐の角に頭ぶつけて死んだ人、
ご評価ありがとうございました!

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