どういう言葉が入るのか、想像してみてください。
それでは、どうぞ!
というわけで……
ALOから無事帰還してから2か月。
「明日には、退院か…………」
ベッドに腰かけ、カレンダーを見た。
(地獄の)リハビリを乗り越え、ようやく普通に動けるようになり、今日の精密検査でも異常なしとの結果が出たため、やっと退院の許可が出たのだった。
(まぁ、明日は明日で忙しいんだけど……)
そう……明日は、退院と同時に引っ越しなのだ。
実は、この春から開設されるSAO帰還者学校に俺も通うことになったのだが、家から通うにはあまりにも距離があるらしく、バイクの免許を取るにもすぐにはいかないので、とりあえず近くのマンションを借りることになったのだ……そんなことを思い返しながら、暇を持て余していた俺はどうするべきか、考えていた。
(とりあえず……ちょっと散歩でもしてみるか)
というわけで、散歩に出たものの、やることなんてなく……
(……売店で本か雑誌でも買って帰るか……)
「うわぁ……!」
「……うん?」
俺がそんなことを考えていると、杖を持った少女が地面に膝ついていた。どうやらリハビリ中らしい。
とりあえず助けようと思い、彼女に駆け寄った。
「……大丈夫か?」
「えっ?あっ……!」
紫髪のショートカットの彼女は声を掛けられて、驚いていたのだが、
「…………大丈夫か?」
「えっ?う、うん。ありがとう……」
手を差し伸ばされていたのにも気づかず、なぜか俺の顔をずっと見つめていた。もう一度、声をかけると、我に返ったらしく、こちらの手を取って、立ち上がった。
「……怪我はなさそうだな。気を付けろよ、ここ人多いからな?」
「う、うん……え~と……」
「ああ、俺は音弥蓮。まぁ、明日には退院するだけどな」
「……ぼ、僕はユウキ……紺野木綿季……ありがとう」
「そうか。それじゃな」
これ以上、リハビリの邪魔をしちゃいけないと思い、俺がその場を去ろうとした時だった。
「あ、あの……!」
「うん……?」
彼女に呼び止められ、思わず振り返った。
「……う、ううん。やっぱりなんでもない……ごめんなさい」
「……そうか」
悲しそうに首を振る彼女に、首を横にしながら俺はその場を後にした。
(それにしても、さっきの子……ユウキに声や雰囲気が似てたな。名前もおんなじだし……まさか……?)
ありえない……そう思い、俺は頭に浮かんだことを振り払った。あの世界はもう消滅してしまったのだ……とりあえず、今は売店だ。そう思い、俺は歩み始めた。
〈ユウキ Side〉
「………………………………」
僕はそのまま去っていく彼の後ろ姿を見つめていた。
(音弥、蓮……か)
彼の顔を見た時、僕は正直驚いた……それはあの時、出会って、再会を約束したフォンの顔にそっくりだったからだ。正直、彼がフォンだったのか、確かめようと思ったが……今の自分の状況を考え、やめた。
(そう、だよね……今は……)
もしかしたら、あれが最後の機会だったのかもしれないけど……でも、なんでだろう。
僕は彼に……フォンにまた会えるような気がしていた。
「木綿季君、どこだい?」
先生の声が聞こえた。早く行かないと……その前に、
「また……いつかどこかで、会おうね」
もう見えなくなった背中に僕はそう言った。
ちなみに、冒頭のサブタイトルの話ですが、
蓮視点では「いつかどこかで・・・会った気がする」
木綿季視点では「また、いつかどこかで・・・」
というワードが入ります。
皆さんはどのように考えましたか?