再会編とも題するパートの始まりです。
前半の会話パートがちょっと長くなりましたが、後半は遂に…
それでは、どうぞ!
「…っぅう…こ、ここは…」
意識が覚醒したのと同時に、身体にひやりとした感覚を覚えた。覚醒したといっても、まだ半ばの状態で、身体も痺れてしまっていた。
なんとか身体を起こすと、顔や防具に着いていた少量の土が零れ落ちた。ぼやける視界を凝らし、周囲を見渡すと、洞窟特有の暗闇が目に入ってきた。
(…確か、俺は…)
ようやく意識が覚醒し切り、混濁していた記憶を俺は辿り始めた。
「鍵はデイリーダンジョンね」
謎のもう一人の幻想剣使い…キリトたちを襲ったそいつを探すべく、俺たちは作戦会議をしている中、そう切り出したのはアスナだった。
「デイリーダンジョン…って、いまはどんな感じになってるんだ?」
「…あれ、珍しいわね。フォンなら、そういうの知ってそうだったけど」
「ここのところ、色々ありすぎて、ALOの方は日常業務とかユウキたちとのクエスト攻略がメインだったから、あまり新要素の方はそこまで情報を仕入れられてなかったんだ」
「「「「…あー」」」」
デイリーダンジョン…キリトと月夜の黒猫団の一件で突入したことはあったが、それ以外で挑戦や攻略をしたことはなかったため、あまり詳しくはなかった俺は思わずそんな疑問を口にしてしまった。
そんな俺が珍しいとばかりにリズが首を傾げているのに、ここ最近あった出来事を思い出しながら、俺は苦笑せざるをえなかった。その原因に関わっている、カナデ、ミト、ユージオ、アリスが心当たりがあるとばかりに目を逸らしていたが。
「前にも話したが、デイリーダンジョンは、7月の半ばからALO全土の出現し始めた特殊ダンジョンダ。0時を境に、場所と内容がランダムで切り替わり、その中身は実際に入ってみるまで分からない…ある意味で、情報屋泣かせのダンジョンダナ」
「といっても、一定程度の法則性はあるみたいなんだ。央都アルンに近い程に難易度は簡単に、遠くなればなる程に高難度になる…まぁ、あの一件みたいな異常なレベルになることは、そうそうないみたいだけどね」
「なるほどな。でも、それって、確か…」
「ああ、ALOを運営・管理しているユーミルも想定していなかった突発的なダンジョンダ。まぁ、運営が放置しているということは、半ば黙認してるんだろうナ。新生アインクラッドが導入されてから、本土の方が少し過疎になっていたから、ある意味ではいい起爆剤だったんだろう」
前にも少しだけ説明をしてくれたことがあったが、ここらあたりは流石は情報屋というべきか、アルゴさんとシグさんが更に詳しい説明をしてくれた。
あの時は緊急事態であったのもあり、必要最低限のことしか聞いてなかったからな。ALOの背景も知れたのは、意外と面白かった。
「…でも、そのもう一人の幻想剣の使いさん…その人の目的は何なんでしょうか」
「一番ありそうなのはレベリング、ですよね。ある意味は、素材集め…」
「でも、そいつはフォンの幻想剣と同等の化け物スキルを持っているわけでしょう?それなら、アインクラッドの方が効率がよくない?あっちの方がモンスターのレベルも素材も上なんだから」
デイリーダンジョンにて偽物…もう一人の幻想剣使いを探すということになりそうな流れだったが、ふとシリカが幻想剣使いの目的が何かと疑問を口にしていた。
目的から相手の行動を探るというのも確かにありだろう…シリカの意見にリーファが同意するも、それをばっさりと切り捨てたのはミトだった。
ヘビーゲーマーの彼女らしい意見に確かに思いつつも、それはそれでどうなんだろうと思うところがある。
「目立つのが嫌という可能性もあるだろう」
「まぁ、確かにね…あんたの言う通り、目立っても構わないというのなら、アスナたちを襲う理由はないわよね」
「目立つのが目的なら、キリトたちの前で幻想剣に似たスキルは使わない…ってことね。ということは…」
「パパたちに何かを見られたと思って攻撃した…そういうことでしょうか」
「…ありえない話じゃねぇな」
俺の指摘にミトも同じことを考えていたらしい。そして、それを受けたシノンの言葉に、ユイちゃんが悲しそうな、そして、少しばかり怒りを滲ませていた。それを見たクラインもあまりいい感情は抱いていないようだった。
「でも、よからぬことをしているとして、一体何をしようとしているんだろう」
「ここはアンダーワールドみたいに、心意で世界の理を書き換えることはできない。ある意味では、制限のかかった世界です。そんな中で何をしようと言うのでしょうか」
「旧ALOだと領地の奪い合いや領主の暗殺といったことはそう珍しくないことだったんですが…今はそれも小康状態になってますし…」
「強力なスキルやアイテムを手に入れるというのがあり得そうじゃが…そうなると、もっと噂になっておらぬとおかしいじゃろうし、さっきも話したようにフォンのユニークスキルがコピーされて、流布されたということもないじゃろうし…」
「…もう一人の幻想剣使いの目的か」
「フォンみたいな善人ならと期待したいが、キリトたちを襲った時点でそれは諦めた方がよさそうだな」
ユージオとアリスの意見に、この中では最もALO古参プレイヤーであるリーファが新旧のALOの現状を説明していた。それに対し、カナデが選択肢を潰す形で内容を整理してくれたが…
いまいちもう一人の幻想剣使いの正体が分からず、話がどん詰まりになってしまった。キリトやエギルさんもそれ以上どうこう言える状態ではなかった。
…パン!
そんな状況を打破したのは、隣にいたユウキが手を叩いたものだった。
「分かんないのなら、その偽物野郎をとっ捕まえて聞き出すだけだよ。もしも、フォンのことを貶めようとするのが目的なら…ボクが絶対に許さない」
物騒な発言と共に、ユウキから少しばかり怒気が漏れているのを感じた。
無理もない…慕っているアスナたちが襲われたのだ。そこに、俺の偽物が現れたとなれば…俺が言うのもなんだが、温厚なユウキがキレかかるのも無理はないだろう。
…愛されてるなと惚ける一方で、やっぱりユウキにはそんなことはあまり思ってほしくも、そんな顔もしてほしくなく、
「とりあえず、そいつに会ってから判断しよう。相手の目的が分からないのなら、変な思考を持つのはが逆に危険かもしれないからな」
「…フォン……うん」
左手でユウキの頭を軽く撫でながら、そう言葉を掛ける。すると、ユウキも感情的になっていたことに気付いたようで、いつもの彼女に戻っていた。
「またあんな騒動になる前に、早めに片付けるべきだろうね」
「フォン坊の偽物とか…本当に笑えない事態だからナ」
偽物の騒動…ALOでも前に似たようなことがあったことを言っているシグさんとアルゴさんに、俺も軽く頷き応える。あの時は協力できなかったが、似たような騒動に巻き込まれた二人からすれば、他人事には思えないのだろう。
それに、俺の方も思うところはある。別に俺の二つ名を勝手に真似るとかそういうのに不満を感じているわけじゃない…それで、俺の大事な人たちや誰かを傷つけるというのなら、俺はもう一人の幻想剣使い…あぁ、もう!?長い上に呼びづらいんだよ!?…偽物野郎を決して許さないだろう。
「なら、決まりね。分担してデイリーダンジョンに挑みましょう。もしも、もう一人の幻想剣使い…もう、長いからフォン君の偽物「誤解を生むから、もうちょっと別の言い方にしないか!?」…なら、フェイカーと呼びましょう…今日は祝日で朝からALOにログインして、デイリーダンジョンを巡っているかもしれないわ」
「なるほどね…ここにいるメンバーで全てのデイリーダンジョンに挑戦して、ローラーをかけようってことね」
「その通りよ、ミト。アルゴさん、今日のデイリーダンジョンの場所を探ってもらえますか。できる限り早くに」
「了解ダ、アーちゃん。と言いたいが、頼まれると思って、ここに来る前にもう調べてきてある」
ひとまず議論はし終えた判断したアスナが今後の方針を打ち出してくれた。俺と同じことを思っていたらしく、偽物野郎の呼称を決めようとした。俺の反論を受け、訂正されたものに『フェイカー』という呼称が提案された。
フェイカー…ある意味で、偽物野郎には相応しいターゲット名だろう。
一同が納得したところで、アスナの作戦方針を理解したミトに続き、既にこの展開を読んでいたアルゴさんが、デイリーダンジョンの情報を俺たちに伝えようとマップを広げていた。
…こうして、俺たちは分かれてデイリーダンジョンへと向かうことになった。
「ここがデイリーダンジョン…」
王都アルンからかなり離れた森の中に、階段式の入り口にて発生したデイリーダンジョンに足を踏み入れたところで、そんな感想を口にしたのは同行していたユウキだった。
「…パッと見は普通のダンジョンじゃな」
そんなユウキの感想に応えたのは、同じく同行していたカナデだ。二人とも来るのは初めてらしく、思ったことを口にしていた。
…そう、俺はユウキとカナデのスリーマンセルにて、本日、最も難易度が高いデイリーダンジョンへと来ていた。
フェイカーの実力が未知数ということで、基本的にスリーマンセルにてデイリーダンジョンへと挑戦することが話し合いによって決まったのだ。
まぁ、その組み合わせの時に案の定軽く揉めたわけだが…原因?キリトに決まってる。嫁~ズがキリトと組みたがったわけである。(あと、そんなアスナを目撃して、それに嫉妬したミトがちょっとイラついてたのは余談である)
そして、壮絶なじゃんけん合戦により、勝者として権利を勝ち取ったのはリズとシリカだった。壮絶と言ったが、じゃんけん一発で決まり、気合を込めたグーを出したことで、同時に一抜けした二人の喜びはもう凄かった。(あのシノンが隠すことなく悔しがっていたからな)
そういうわけで、キリト・リズ・シリカのスリーマンセルで他のデイリーダンジョンに向かい、残りの組み合わせはユージオ・アリス・シノン、アスナ・ミト・リーファ、クライン・エギルさん・シグさん、というものになった。残るアルゴさんは残って情報収集に努めるとのことだった。
「二人とも、油断するなよ。新生アインクラッドに比べれば低いとはいっても、高難度のデイリーダンジョンはけっこうレベルが高いってことだから」
「分かってるよ!」「分かっておる」
珍しそうに周囲を見渡している二人に、念のために注意の言葉を送る。月夜の黒猫団の一件から、油断するのは禁物だ。何が起こってもいい様に警戒しておくに越したことはないだろう。
「…あれ?フォン、このダンジョン…次に続く道がないよ?」
「えっ…」
少し先を行くユウキの言葉に、俺も続けて視線を前に向ける。階段を下り、入った入口のフロアはドーム状になっていた。だが、早くも続く道がなく…入口にて行き止まりになってしまっていた。
(こういう時って、何かの条件を満たせば、入口が出てくるとか…そういう仕様やギミックのダンジョンってことなのか)
俺自身もこうして攻略目的で来たのは初めてだったので、このダンジョンの意図がそういったものかと思い、周囲に目を向けていた。だが、特に気になるものはなく…その間に先行していたユウキとカナデが奥の壁にて何かを見つけたようで…
「…何か壁に書いてる……何だろう、この言葉…」
「これは…ALOでの古語じゃな」
「カナデ、知ってるの?」
「少し前に本で読んだ。古語解読スキルがあれば読める文字じゃ。わしが取得しておるから、読んでみよう」
どうやら手がかりを見つけたらしい…その詳細を聞こうと、彼女たちに近づこうとして…
「…『愚か者はこの文字を読み上げ、奈落に落ちる』」
「…!?二人とも、そこから離れろ!?」
カナデのその言葉に、嫌な予感がした俺は叫ぶのと同時に駆け出した。だが、それがマズかった…俺の叫ぶに気を取られた二人は反応するのが、一瞬遅れ…
…ガコォ…!
「「っ…!?」」
何かが作動するような音が聞こえ、二人が立っていた地面がいきなり開いたのだ!突然のことに、カナデはおろか、ユウキでさえも反応することができず、そのまま二人は開いた穴に…
「させるかぁ?!」
ギリギリのタイミングで追いついた俺は、二人の襟首を掴み、引き釣りあげるのと同時に強引に後方へと投げ飛ばした。だが、遠心力と自身の体重を活かした引き上げは、俺のSTR値もあって、なんとかユウキとカナデを穴から救い出したが…
「いったぁ……っ!フォン?!」
それと引き換えに、今度は俺が穴に落ちる形になってしまったのだ。咄嗟にユウキが手を伸ばそうと、立ち上がり手を伸ばしてくれたが…
…プスゥ!
「ぐぅ!?(仕込み矢…!しまった、麻痺毒か!?)」
なんとか手を伸ばそうとしたところで無数の矢が俺たち目掛けて襲い掛かってきたのだ。ユウキは咄嗟に剣を抜き、カナデを庇う形で跳んできた矢を弾いたが、俺はまともに矢を喰らってしまった。
おまけに麻痺毒まで付与されていた俺のステータスに黄色の麻痺毒を表すステータスが表示されていた。身体が痺れ、まともに動くことができなくなった俺は…そのまま奈落へと吸い込まれるように、落ちていった。
「フォン?!フォン?!」
自分たちを庇い、穴へと消えてしまったフォン…すぐさま追い掛けようとしたユウキだったが、穴はそのまま閉じてしまい、それは叶わなかった。
だが、パニックと起こしたユウキにそれを理解する余裕はなかった。無理であることも理解できず、閉じた穴をなんとか開けようと地面を掘ろうとしていた。
「よせ、ユウキ!そんなことをしても意味がないのじゃ!」
「離して!?フォンが…早くフォンを助けないと「落ち着くのじゃ!!」…っ。か、カナデ…?」
冷静さを完全になくしていたユウキは一度はその制止を振り切ったが、二度目の叫びに近いカナデの呼びかけに、彼女に後ろから羽交い絞めに近い形で抱き着かれていることに気付くのと同時に我に返った。
「落ち着くのじゃ…あやつのことじゃ、きっと無事じゃ。確かにあやつを追い掛け、助けぬばならぬ。じゃが、同じ方法で行くのはまず無理じゃ。ならば、正攻法で追い掛ける、あるいは、あいつの元へと向かうしかない。ここで、無駄なことをしているよりも、今は先に進むべきじゃ。あやつも、きっと最奥に向かう筈じゃろうしな」
「………そうだね。ゴメン、カナデ…ちょっと冷静さを失ってた」
「無理もないわい。わしも一人じゃったら、あんな場面を目撃すれば、同じ状態になっておったじゃろうしな」
「でも、ありがとう…そうだね、いつもいつも想定外のことしてばかりのフォンがそう簡単にやられたりしないよね」
「う、うむ…そうじゃな(ユウキ、フォンに対する評価となると、ちょっと遠慮がなくなるところがあるのう)」
カナデの言葉に、我に返ったユウキ…今、自分がすべきことを理解したことで、そして、冷静さをなくしていた自分を恥じてから、苦笑いを浮かべていた。
「…ここは罠ばかりのダンジョンのようじゃのう。先ほどのフォンの言葉を借りる形じゃが、ありとあらゆるものに注意を払う必要があるようじゃ」
「うん。全部に注意しながら、最短で進んでいこう!早く、フォンを追い掛けないと…!」
(…これは、わしが注意しないといけないようじゃな。今のユウキでは、罠に引っ掛かりそうで怖いわい。無事だとは思うが、待っておれよ、フォン)
先程の罠は挨拶代わりかのように、これまで壁だった部分が振動と共に動き、奥へと進む道が開けていた。
このダンジョンの仕掛けを理解したカナデだが、どこかまだ冷静さを欠いているユウキの言動に、自分がフォローすべきだと判断し、心の中で小さくため息を吐いていた。そして、それと同時に姿を消したフォンへと気遣っていた。
「…そうか、思い出した。ユウキとカナデを庇って、落とし穴に嵌ったんだった。しまった、思わずまた勢いで動いちまったから…これは二人から説教を喰らうパターンだな」
どうしてここに来ることになるのか、そして、今に至る経緯を完全に思い出したところで、冷や汗が流れた。
無茶をするなとか、自分を大事にしろとか…あんだけ散々言われていたにも関わらず、二人の前で庇う行動をした挙句、俺一人だけ落とし穴に落ちるとは…後が怖いと言わざるを得ない。
「時間は…落ちてから10分くらいか。それなりに気を失ってみたいだな」
メニューを呼び出し、ハイポーションをオブジェクト化するのと同時に、メニューの機能にて現在時間を確認すると、ダンジョンに突入した時間より10分ほど経過していた。
「ユウキたちと合流したいが…飛んで登るのは無理そうだな。落ちてきたと思われるところが塞がれてる…まぁ、罠に嵌ったプレイヤーをそう簡単に脱出はさせないか」
翅が出現することから、飛行可能なダンジョンなのだろうが…残念ながら、俺が落ちてきたと思われる穴は、天井には見当たらなかった。ダンジョンの仕様に一人納得し、ならば、次の方法を採るしかないだろう。
「なら、先に進むしかないか。ユウキたちも多分入口の方から攻略していくだろうし、あっちにはカナデがいるから大丈夫だと思う。転移結晶は…使えない仕様か。ますます先に進むしかなくなったな」
死に戻りという手もあるが、それは最後の選択肢だ。先に進むという手があるのなら、そっちを選ぶべきだろう。
防具は『蒼炎の烈火』のまま、武器だけを両手剣『エンプレス・ジェイル』から片手剣『クロス・サヴァイブ』へと切り替える。汎用性が高いだけでなく、小回りを利かせたい時には片手剣の方が色々と便利なのだ。
装備を換装し終えている間に、落下によって半分近くまで減っていたHPもハイポーションの効果で回復し終えたため、俺はユウキたちとの合流を目指し、先を進み始めた。
「…何にもないな」
落下地点から探索を始め、5分ほどが経っただろうか。
ポップしては遭遇するモンスター(蝙蝠系やリザードマン系列が多め)を倒しながら進んでいたのだが、俺はそんなことを呟いていた。
入口の仕掛けからして、このダンジョンは罠が多めに構成されたものかと思っていたので、最大限警戒しながら進んでいたのだが…ちっともそれらしい罠と遭遇しないのだ。
モンスターのレベルは結構高めに設定されているのだが、俺のステータスからしたら、まぁ、相手にならないレベルなわけで…物足りなさというよりも、無駄に警戒し過ぎていたせいで肩透かしを喰らった感じだった。
「なんかバランスが上手くいってない感じだよな、デイリーダンジョンって」
アルゴさんも言っていたが、突発的に湧き出したせいもあってか、デイリーダンジョンは中身が上手く整っていないような気がしていた。なんというか…極端と言えば、分かりやすいのだろうか?
罠に掛かったプレイヤーは適正なしということで、モンスターとの戦闘に集中させる…みたいな、どこか調整を誤っているというか、極端な感じが酷いのだ。
(そういえば、カーディナル・システムには自動クエスト作成機能があるんだったよな。ってことは、プレイヤーやあるいは外部のデータを基に、デイリーダンジョンも形成されているってことなのか…それがまだ初期だから、調整が半端なものになっているとか。その辺りは、今回の一件が解決したら、カナデやキリトに聞いてみてもいいかもな)
またも出てきた蝙蝠を一振りのもとに斬り伏せながら、そんな余計なことに思考を回せる程には余裕な攻略が進んでいき、また少し先を歩いていくと…
「…!どうやら、この先がゴールみたいだな」
洞窟ならではの入り組みはあったが、基本一本道のルートを抜けた先は、また開けた空間になっていた。空間には、俺が通ってきた通路の出口の反対側に、もう一つの出口と、そして、また別の広場に繋がる通路があった。
(…どうやら、ここで入口からの攻略ルートと合流するみたいだな。ユウキたちはまだか。さてと、どうするか…ユウキたちが来るのを待っていいが…)
休憩をする程に疲労しておらず、先に奥のエリアがどうなっているかを確認するのも一手かと思っていたのもあり、ユウキたちを待つかどうか迷っている時だった。
「あんた、何をしてるの!?」
「…!」
女性の怒鳴り声が聞こえ、俺は何があったのだと悟り、奥のエリアへと続く道へと向かうのだった。
時間は少しばかり遡る。
『いやはや、素晴らしい!君を雇ったのは大正解だったよ!』
「…そりゃどうも」
デイリーダンジョンの最奥へと辿り着いた矢先、ボス扉を前にフードを被った人物はとても嬉しそうに笑みを浮かべ、少女へと礼を告げていた。
対する少女…影妖精の少女はどこか呆れた様子でその礼を受け止めていた。
依頼を受け、デイリーダンジョンの攻略に来たのだが、このダンジョンはあまりにも異常だった。罠がこれでも設定されていたので、少女の負担はかなり大きかった。
初回エリアで落とし穴に麻痺矢のセット、その次に通路の途中でいきなり噴き出す熱湯柱とレーザーと思うような勢いの滝が落ちてきたり、ようやく落ち着ける場所に着いたかと思えば、いきなり砂地獄となって吸い込まれそうになったり…もう嫌という程に罠の洗礼を掻い潜ってきたのだ。
しかも、このフードの依頼人…全くといっていい程に役に立たなかったのだ。むしろ、少女の足を引っ張りまくりで、少女が助っ人でいなければ、初回の罠で終わっていたほどにだ。
…少女が溜息を吐きたくなるのも無理もない話だった。
(欲に押されて、引き受けちゃったのは私だし…一回受けた仕事を途中で放り出すのも何か癪に障ったから、最後まで付き合ったけど…この人からの依頼はもう受けないようにしよう)
この人の依頼はもう懲り懲りだと、心の中でそう思いながらも、もう少しで仕事は終わりだから我慢だと思っていた時だった。
『さてと、それなら行こうか』
「えっ…ちょ、ちょっと…!」
色々なものを胸の内に秘めた少女のことなどお構いなしに、依頼人は先へと進み始めたのだ。またしても、勝手なことをされては困ると思い、慌てて後を追う少女だったが…
(えっ…なに、ここ…?)
最奥のエリアはドーム状の広めな広場だった。だが、少女からすれば、それは奇妙な空間だった。
広場はこのデイリーダンジョンの最奥であることは間違いなかった。だが、その広場には何もなかった。何もないことの何が異常なのか思うかもしれないが、これは確かに異変だった。
本来、こういったダンジョンの最奥には何かしらのアイテムか宝箱が設置されていたり、あるいはボスモンスターが控えているのが当然なのだ。しかし、このエリアにはそれが何もなかったのだ。依頼を受ける条件として聞いていたアイテムさえないことに、少女は驚いていた。
だが、戸惑う少女の反応を余所に、フードを被った人物はいきなりメニューを開いたかと思えば…
「っ…!(なに、あの大剣……なんか嫌な感じがする)」
濃淡が異なる複数の紫色によって構成された、毒々しいとも、闇属性を思わせるとも評せる両手剣をフードの人物は、少女は嫌な予感を覚えていた。その剣が…ただの剣ではないことは、知識がない少女にも見て分かる程にだ。
そして、フードの人物は手にした大剣を抜き…そのまま地面へと突き刺した!
「な、何を…っ!…なんで…?」
突然の奇行に驚くも、次に起こった現象に少女は更に驚くことになる。地面にスパークが走ったかと思った次には、地面に幾何学模様が一瞬浮かび…なんと、エリアの最奥にALOではまずあり得ないものが出現したのだ。
(なんで……なんで、あれがここに…ALOにあるの…!)
フードの人物はさも当然のようにそれに近づいていくが、少女の方は理解が追いつかずにいた。確かに、イレギュラーな形で少女もそれを目にしたことはあったが…あの世界の…それも、特殊な場所にあったそれが、なぜこの世界…ALOにもあるのかが分からず、混乱していた。
『フフフッ…いいぞ、これでようやくここのデータ収集も完了だ。残りはあと一つ…』
「っ…!あんた、何をしてるの!?」
少女が混乱と呆然に襲われている最中、フードの人物はそれに近づき、何かの操作をしていた。その手つきと、特徴的な機械音を叩く音にようやく我に返り、短剣を抜きながら、警告の声を上げた。
理解が追いついていないが、これだけは理解できた…この人物がしていることは、何かよくないことだ。偏見かもしれないが、それでも、フードの人物が操作しているそれが普通ではないことから、少女は自身の勘を信じることにした。
『…あぁ、そういえば、君がいたのを忘れていたよ。いやはや、助かったよ。このダンジョン・コアは罠に偏ったデータを基に作成されたもので、突破できるかが怪しかったからね。いくらあのスキルを模倣しているとはいえ、通じないもの相手にはどうしようもなかったからね』
(あのスキル?ダンジョン・コア?…ますます訳の分からないことを…ともかく、こいつはここで止めないとマズいことになる)
あまりにも聞き慣れない単語が出てきていたが、だからこそ、少女は自身の直感が間違っていないことを確信し、短剣を握る力を更に込めた。その様子を見たフードの人物は、それを操作した。
…そう、この世界にはお目にかかることがない筈であろう、システム・コンソールを。
「…っ!?」
フードの人物がコンソールを操作したことで、少女の周囲に次々とシステムエフェクトによる水色の光が表れ、何かがポップした。
「…ミミック?!」
『ダンジョントラップには定番だろう?もう少し作業に時間が掛かるから…君にはここで退場してもらおうか?』
そう言って、フードの人物は再びコンソールを操作し始めた。それと同時に、少女の周囲にポップしたミミックが一気に襲い掛かってきた!
「このぉ…!」
だが、少女もそれなりに修羅場を潜り抜けてきたのだ…数体のミミックに囲まれたところで、やられるような者ではなかった。的確に迫るミミックを短剣の錆に変えていき、早くフードの人物を止めなければと考えていたのだが、
…バシュ!バシュ!バシュ!
「なぁ…!(嘘ぉ!?なんで、こんなに早くリポップするの!)」
少女が討伐するスピードを上回る形でミミックがポップすることに、少女から絶句の声から出ていた。当初は6体だったにも関わらず、10、15とその数がどんどんと増えていたのだ。
(…っ!?そうか、トラップ系のミミックだから……やっぱり!あいつの足元に宝箱が出現してる!?)
無限に等しい湧き方をするミミックに、先程、フードの男が言っていた言葉を思い出し、少女は原因を理解した。
今、少女の周囲にポップし続けているのはトラップによる出現しているミミックなのだ。そして、そのトラップとなる引き金はトリガーとして仕掛けられた宝箱を開けるものがほとんどであり、その宝箱を破壊しない限り、ミミックの出現も止まらないのだ。
気付いた時には遅すぎた…既にミミックは一人で処理できる数を超えていて…
「…しまっ…?!」
捌き切れなくなった隙を狙い、背後からミミックが襲い掛かろうと…
「おおおぉぉぉ!!」
「えっ?!」
ミミックが少女に襲い掛かろうとした直後、包囲網を突き破るような形で何かが突進してきたのだ!
複数のミミックをあっさりと撃破し、そのまま少女を襲おうとしていたミミックに剣を突き刺した!そして、突き刺した刃をそのまま振るい、真っ赤なライトエフェクトを軌道として描くように回転斬りを放った。
(…今のは?!あの時に見た…!まさか…)
既存のソードスキルにはない軌道…だが、少女は一度だけそのソードスキルを見たことがあった。かつて、あの異常な能力を持つユニークスキルだとある人物が教えてくれたものであり、そして、彼女を救うような形で現れた人物の正体に、少女は一つの心当たりがあった。
「あんた、無事だな!説明は後だ、加勢する!」
見慣れた防具に、どこかあの時の面影を覚える工匠妖精のプレイヤーの登場に、少女は驚きのあまり、言葉を失くしてしまっていた。
(やっぱり……なんで………なんで、今なの…?!)
「おい、あんた!しっかりしろ!?来るぞ!」
「…っ!え、ええ…!」
思うところはあったが、少年の警告に少女も我に返り、迫ってくるミミックを再び捌き出した!
「キリがない…こいつらは何なんだ!?」
「トラップ系のミミックよ!?あのコンソールの近くにある宝箱を壊さないと、ポップが止まらないの!」
「コンソール?!…なんで、あれが……っ?!コンソールに近くにいるのは…もしかして、あいつがフェイカーか!」
「…フェイカー?(…偽物?どういうこと…)」
確認は後だと、現状を伝える少女の説明に、少年はコンソールの存在に気付き、そして、近くにいたフードの人物をフェイカーと呼んだ。またしても、聞き慣れない単語が出てきたことに少女が驚いている最中、少年は動いていた。
左手でメニューを開き、高速操作で装備を追加したのだ。背中に新たに現れた両手剣を素早く抜き、そのままソードスキルを発動させる!
「伏せろぉ!」「っ!?」
少年が叫ぶよりも早く、少女はその挙動を見て、少年がどんなソードスキルを放とうとしているのかを察し、既に伏せていた。そして、少年が左手に装備した両手剣で放ったのは…幾度となく、虚構の名を持つエリアにて少年が放ってきた十八番の必殺技だった!
「エンド・オブ・フォーチュン!!」
三又に分かれ、巨大化したオーラによる刀身による一撃はその見た目通りの威力を発揮し、周囲にいたミミックたちを一掃してみせた。だが、少年は硬直に襲われることなく、次の技を放とうとしていた。
(スキルチェイン…!?いや、違う…ソードスキルを片手剣での連続発動…!?)
「いっけぇぇぇぇ!!」
両手剣から片手剣へと…まるでライトエフェクトが移ったかのような現象に少女が驚いている間に、少年は片手剣のライトエフェクトを解き放っていた!
片手剣重単発ソードスキル〈ヴォーパル・ストライク〉による一撃が、少年の身体を一気に加速させ、コンソール近くにいる人物へと迫った!
そして、それに気付いたフードの人物は…
『…ヘブンズ・レリーフ』
「っ!?」
持っていた大剣によって、ソードスキルを放ち、少年を迎え撃った。だが、少年は放たれた技…ソードスキルを目にし、心の中で絶句した。
(これは…フォール・ルインと同じ挙動?!キリトたちが言ってた、幻想剣によく似たソードスキル!?)
そう…自身が使うソードスキルの一つととてもよく似た、しかし、天使の光を思わせるような黄白色の輝きを放つ一撃は全く異なるものだと理解できたが、それでも、驚きは隠せず、そして、ヴォーパル・ストライクを遥かに超える一撃に、少年は後方へと大きく吹き飛ばされることになった!
「ううぅぅ…!?」
「大丈夫!?」
『…お邪魔虫が入ったか。コンソールを消しておきたいが、別にこれが残っていても問題はないか…これ以上邪魔が入る前に撤退するとしよう。あとは…ミミック共に喰われるといいさ』
予想外の反撃を喰らい、弾き飛ばされた少年は少女の近くにまで地面を滑っていった。そして、少年というイレギュラーが介入してきたことに、遅れながら気づいたフードの人物はこれ以上の長居は無用だと、意味深な言葉を残し、転移結晶を手にした。
「っ…!待て!?……くそ、逃げられた!?」
痛む身体を無理矢理動かし、逃がさまいと行動しようとした少年だったが、既に遅く、フードの人物は転移結晶を発動させ、姿を消してしまった。
(っ…!逃げられたのは仕方ない!今は、この状況をどうにかしないと……しまった、両手剣をさっきの反動で手放しちまった…!?)
逃してしまった今、まずは現状の打破が優先だと頭を切り替えるも、先程反撃を喰らった際の余波で左手に持っていた両手剣を手放してしまっていたことに気付いた少年は、心の中で毒づく。
広範囲攻撃ができる槍に装備を換装しようにも、既にミミックはかなりの数にまで増加していたのだ!
「これは…万事休すかな」
「かもな…けど、どうやらまだツキは尽きてないみたいだぜ」
ミミックの包囲網を前に少女は思わずそんなことを呟いていた。それに対し自然と面識があるかのように話す少年は、そんな意味深な言葉を口にしていた。どういうことかと少女が尋ねる前に、その魔法は放たれた!
「「…っ!?」」
二人を守るかのように、暴風の名を冠する上級魔法がミミックの群れへと襲い掛かったのだ!
「お待たせ、フォン!無事でよかった!
「全く、お主は…ようやく合流できたかと思えば、また厄介なことに巻き込まれておるようじゃのう」
風属性上級魔法〈タイラント・ハリケーン〉による暴風が収まる頃には、二人を囲っていたミミックは全て倒されていた。そして、少年に向けて声を掛けてきた人物…猫妖精と闇妖精の少女たちに、少年は指示を出す。
「ナイスタイミングだ、カナデ!ユウキ、あのコンソール近くの宝箱を!あれを壊してくれ!」
「…!分かった!」
だが、ミミックは消えたが、まだリポップは続いていた。原因となっている宝箱を壊さない限り、この現象は続くのだ。だからこそ、少年は自身よりも俊敏性に優れる闇妖精の少女へと頼んだ!
闇妖精の少女も少年の言うことを有無を言わず信じ、一気に加速し、ソードスキルを放つ!そして、少女の放ったヴォーパル・ストライクが宝箱を貫いたのは、すぐのことだった。
「ふぅぅ…助かったか」
闇妖精の少女…ユウキが宝箱を壊したことで、リポップも無事に止まり、湧き出ようとしていたミミックたちを倒し切ったところで、少年は安堵の息を吐き、片手剣を鞘へと納めた。
「フォン、無事じゃったか。ほれ」
「おっ、サンキュー…まぁ、落とし穴に落ちた後は特に何もなかったからな。心配をかけたな」
「全くじゃ…こっちは大変じゃったのじゃぞ?ユウキが焦って熱湯やら滝なんぞに突っ込もうとするは、流砂に足を取られまくるわ…後でちゃんと埋め合わせはしてもらうからのう」
「…あー、やっぱり?分かったよ…それより、あのコンソールを調べてくれないか。もしかしたら、フェイカーの目的が分かるかもしれない」
「…!遭遇したのか!?」
「ああ。けど、あいつには逃げられちまった。だからこそ、調査を頼みたいんだ」
「分かった、すぐに取り掛かるのじゃ」
ようやく事態が落ち着き、どこかへといってしまっていた両手剣を持ってきてくれた猫妖精の少女…カナデから両手剣を受け取りながら、少年は互いに起こった出来事の情報を交換していた。
そして、少年はカナデにフェイカーらしき人物が先程までここにいたこと、そして、そいつがコンソールを使って何かをしていたことを伝え、その調査をカナデに依頼した。カナデの方も自分が適任だと悟り、コンソールの方へと向かった。
「さてと…さっきは突然のことで悪かったな。えっと…」
調査はカナデたちに任せ、自分はフェイカーに巻き込まれたであろう人物から話を聞こうと、少年は影妖精の少女へと声を掛けていた。そういえば、自己紹介もまだしていなかったなと思い、ともかく話を切り出そうとしていたのだが、
「自己紹介がまだだったよな。俺は「…フォン、だよね?」…えっ…?」
自己紹介をする前に名前を告げられ、少年の言葉が途中で止まった。もしかしたら、夢幻の戦鬼として知られていたのだろうか、ALOでの知名度の高さに溜息を吐きたくなるのを堪えながら、少年は再び話を切り出そうと、
「夢幻の戦鬼って呼ばれれて、あのSAO…アインクラッド攻略組の最強格の一人として必ず名前があげられる…ホロウ・エリアのボスとも単身で戦えるユニークスキル『幻想剣』のスキルホルダー…だよね、フォン?」
「っ…!?なんで、そのことまで……っ!?まさか、君は…」
切り出そうとして、少女が次に告げた事実に少年は思わず息を呑んだ。あまりにも自分のことを…信頼できる人物にしか話していないであろうことを知っている少女にどういうことかと驚いている中、どこか悲しそうに笑う少女の面影が、自身の記憶と重なり…
「…フィ、リア…?」
「…うん、久しぶりだね。フォン…」
思わずその名が口から出た少年…フォンは、驚きのあまり呆然としてしまっていた。そして、対する少女…フィリアは嬉しそうに、しかし、更に泣きそうな笑みを浮かべ、正解だと言わんばかりにそう応えていた。
予想外の、そして、運命だと言わんばかりの再会に、二人は何と言葉を交わせばいいか分からずにその場で立ち尽くしかなかった。
「「…フォン」」
「っ!?!?」
背後から強烈な殺気を受け、寒気を覚えたフォン。
振り返らなければ後が大変なことになることだけはよーく分かっていたので、覚悟を決め、仕方なく振り返ると…
「説明…あるよね?」「説明があるのじゃろう?」
「…はい」
有無を言わせない…いわゆる全く笑ってない二つの笑みを前に、フォンはそういうしか選択肢がなかったのだった。
影妖精の少女こと、本章のメインヒロインであるフィリアの再登場回でした!(=修羅場勃発ということで…その辺りは次回以降で(黒笑))
そして、本章の黒幕であるもう一人の幻想剣使いこと「フェイカー」の新たなソードスキルも発覚した第二話でした(長いと感じたのは作者の本音です…打ちづらいんだよ!?)
その裏で、ユウキのメンタルの脆さが少し垣間見えたお話でもありました。まだ15歳ですし、過去を考慮する仕方ないところもあるのですが…そういった意味でユウキが脆さを見せる時には、カナデが支える形なんですよね(この逆も然りです)
それと、さらっと外伝のお話がちょっとネタバレ気味に出てましたが、そのあたりはまた先のお話ですので、お気になさらずに(苦笑)
…次回はフィリアの紹介と…いければ、フォンとの対話ですかね(長くなりそうだと分けるかもですが…)
次回「再会P-②:影妖精の少女」
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