後日談を除き、ラストのお話となります。もちろん、オチはあれなわけで…しかし、不穏な影もまだ見えていて…?
それでは、どうぞ!
「それじゃ、みんな。グラスは持った?」
『おう!』『はい!』
「では…今回の一件が無事に片付いたのと、フィリアさんとストレアさんと、あと、歓迎会ができていなかったミトの分もおまけで「ちょっと、アスナ?!」…かんぱーい!!」
『乾杯!!』
アスナの音頭で始まった祝勝会兼歓迎会…近日中、ミトの歓迎会をしようという話はあったのだが、おまけみたいな扱いで言われたミトの抗議を挟みながら、俺も皆に合わせる形で、持っていたグラスを掲げた。
フェイカーとの激戦を終え、俺たちのホーム(言い方がややこしいが、俺とユウキ、カナデの住まいの方)へと戻ってきた後は、色々と大変だった。
ストレアの正体やフェイカーと俺・フィリアのコンビが繰り広げた激戦の話など…積もる話をしていく内に、いつの間にか祝勝会をする流れになったのだ。
といっても、俺やアスナといった料理できる組に作ってもらうというのは流石に悪いということで、各メンバーが新生アインクラッド各層の街へと買い出しに行ってくれたわけで…
俺は盛り上がるメンバーを遠目に、家のベランダの手すりにもたれ掛かりながら、その光景を見ていた。
「…なに黄昏てんだよ」
「キリト…別にそんなじゃないさ。ちょっと色々とあったから、ゆっくり「嘘だな」…!?」
さっきまで大人気で引っ張りだこに…いや、あることが原因で、アスナたちから物凄い圧を掛けられていたキリトが、いつの間にかこっちへと来ていた。どこか不満そうにそう告げるキリトに、俺は適当な返しをしようとして、その真意を見抜かれていた。
一瞬目を丸くしたが、表情を戻した俺は再び視線を宴会の方へと向けた。
「…さっきまでストレアに抱き着かれて、鼻の下を伸ばしていたのに、何言ってんだ」
「なぁ…!?そんなもの伸ばしてない!?」
「その割には、満更嫌そうでもなかったけどな」
俺の視線の方向…そこには、ユイちゃんやカナデと談笑するストレアの姿があった。そして、彼女を話題にキリトを揶揄うと、キリトは顔を赤くしながら、反論してきた。
ストレアの癖なのか、あるいはキリトを気に入ったのか…さっきまでストレアはキリトに抱き着いていたのだ。まぁ、それだけでもアスナたち嫁~ズの機嫌を損ねるには十分だったのだが…問題は更に別にあった。
それはストレアのスタイルだった…長身に発達のいい胸部。そんな胸に顔を埋める形でキリトが抱き着かれていたのだ。アスナたちの機嫌が物凄く悪くなるのは当然の結果だった…あと、シリカが物凄いショックを受けていたのは、もう何も言うまい。
「…って、誤魔化すなよ!一体、何を不安に思ってるんだよ」
「ちっ、誤魔化されなかったか…ちょっとな。気になることがあってな」
残念ながら誤魔化し切れず、キリトの追及に俺は素直に答えることにした。
「ストレアのこともだし、フェイカーのことで気になってることがあってな」
「…まぁ、ストレアの話を聞けば、確かにそう思うよな」
「というか、キリト。なんで分かったんだ。俺が気にしていることがあるなんて…」
「何年一緒にいると思ってんだ。お前の様子が変なことなんか見てれば分かる…って言いたいところだけど、俺以上にお前のことを見てる奴が、お前を不安そうに見てたら、そりゃ分かるさ」
「えっ………あー、なるほど」
キリトがどうして俺の様子が変なことに気付いたのかと思い、尋ねると…返ってきた答えに、俺はその理由を察して彼女の姿を見つけた。
そこには、アスナやミトと談笑しながらも、時折こっちをチラチラ見ているユウキの姿があった。ユウキだけじゃない…よく見ると、カナデも偶にだが、俺の方を見ていたようだ(もっとも、カナデの方がまだ上手く隠せていたが)。
「はぁぁ…まさか、ストレアがSAO旧サーバーから来たなんてな」
「メンタルヘルスカウンセリングプログラムの試作2号…アスナたちと同じ年齢ぐらいなのに、ユイの妹的な存在ってどういうことなんだよ」
「なんかもう…情報量が多すぎて笑えてくるよな」
そう…キリトが頭を抱えているように、まず衝撃的だったのは、ストレアの正体だった。
彼女はユイちゃんと同じメンタルヘルスカウンセリングプログラム…略称「MHCP」の2番にあたるものだったとのこと。
アインクラッド…俺たちが囚われていたSAOサーバーのデータは、茅場がカーディナル・システムに設定する形で仕組んでいた自己崩壊プラグラムにより消滅していたが、オーディナル・スケールの一件の際、事件の首謀者であった重村教授の手により、リカバリーデータを用いて復元したのだ。
そのサーバ内にはもちろんMHCPのデータもあったわけだ。キリトの手によってシステムから切り離されたユイちゃん以外のMHCPが…そして、今回の1件で、フェイカーはそのデータを利用したのだろう。
ストレアのデータをプレイヤーデータという形でコンバートし、他のMHCPは手ごまという形で利用したのではないか…それはストレアと、ストレアの正体を予測していたカナデが出した推測だった。
ちなみに、カナデがストレアの正体に勘づいていたのは、彼女の雰囲気が自分たちとよく似たものを持っていたように思えたかららしい。
(…というか、また姉妹順序がややこしいことになるな…ユイちゃんが長女で、ストレアが次女で、カナデが末っ子…年齢は末っ子が一番上なのに…)
カナデの一件でややこしいと思っていたことが、ストレアの登場で更にややこしいことになり、俺は心の中でそんなことを思っていた。また面倒なことにならないことを祈りながら、俺は話を続ける。
「でも、本当に良かったのか。ストレアをお前の方に…ユイちゃんみたいに、データを預かることにして」
「…しょうがないだろう。このままALOにデータを置きっぱなしにするわけにもいかないし…ユイの時の同じ経験が生きたからよかったよ」
「カナデに続き今度はストレアか…ユイちゃんがまた張り切りそうだな」
そこから、ストレアの預かり処…保護者とも言うべきか、彼女の処遇についての話になった。ストレアのデータ(基幹データというらしい)は、ユイちゃんと同じようにキリトのPCにて預かることになったらしい。
…そんなことができるのかと思ったが、どうやらキリトとユイちゃんから操作方法を教わる形でカナデが、フェイカーが使っていたコンソールを操作して、ストレアのデータをキリトのアミュスフィアに移し、そこから後ほどPCの方に移すとのこと…アインクラッドの時にも、ユイちゃんのデータをそうやって移したらしい。そんなことをやってたのか驚きつつ、まだまだ知らないことがあったのだと別の意味で驚いた。
一方で、ユイちゃんがお姉ちゃんとして張り切りそうだなという言葉に、キリトも同じく苦笑を零していた。
「で、それだけじゃないんだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
見透かされたようなキリトの言葉に俺は一呼吸を置いた。俺が言葉を発するのを、キリトは何も言わずに待っていてくれたので、俺はゆっくりと抱えていた最悪の考えを口にした。
「なぁ、キリト…
…フェイカーは本当に倒せたと思うか…?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺の言葉にキリトは何も答えなかった…いや、応えられなかったというべきだろう。言葉を口にできず、目を丸くしていたキリトが徐々に我に返っていき、
「おま…何を「しっ。騒ぐな。みんなに聞こえるだろう」…あ、ああ。悪い。でも、フェイカーはお前が、あのボスだってみんなで倒しただろう」
「確かにな…けど、引っ掛かってることがあるんだ。フェイカーが使っていたあの大剣がどうにも引っ掛かっていてさ」
「剣……ああ、あの禍々しい感じがした剣か」
「フェイカーはあの剣を使って、ALOにホロウ・エリアのデータを持ち込もうとしていた。けど、その目的が何かは結局分からなかっただろう…そして、あの剣が本当に破壊できたかも、実際には分からない」
「それはそうだが…考え過ぎじゃないのか」
「ただの俺の考え過ぎならいいんだけどな…フェイカーが気になることを言っててさ」
「気になること…?」
ユウキとカナデにはまだ共有できていないが…あの場にはフィリアもいたので、隠しておくことはできないだろう。ならば、同じく信頼しているキリトにも話しておくべきだろう。
「俺のことを『渡り人』って呼んでいたんだ。それと、俺が持っているデータが欲しい、ってな」
「…渡り人?……まさか、異世界の…」
「どっちかというと、並行世界って言う方が合ってるかもしれないが…普通はそう考えるよな。特に、俺のことを指してるのだとしたら…」
「じゃあ、フェイカーも…お前と同じ並行世界からやってきたかもしれないってことなのか…?」
「可能性はゼロじゃない…あるいは、俺がこの世界に来ることになった原因かもしれない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
想像以上に重たい話が出てきたことで、キリトが言葉を再び詰まらせていた。予想だにしていなかった手がかり、フェイカーの言ったことを整理したことで俺も驚かざるを得なかった。
「…でも、なんでこのタイミングで接触してきたんだ?普通なら、もっと早く接触してこないか。お前がこっちの世界にきてから3年近くが経ってるのに…」
「そう…そこなんだよな。なんで今になって接触してきたのかが分からないんだよな」
我に返ったキリトの指摘に、今度は俺が返答に窮することになった。キリトの言う通り、接触するのなら、もっと早くしてくる筈なのだ。
「今になって接触してきたことに意味があるのか、それとも…」
「最近になって、俺たちの世界にやってきた…かもしれないってことか…ちょっと待て、もしかして、フェイカーの本当の目的って…あいつが言ってたというデータって…」
「…映現世の剣…そう考えると、辻褄が合っちまうんだよ」
キリトの推測は俺が考えていたことと同じだった。
もしも、フェイカーが欲しがっていたデータが映現世の剣だとしたら、そして、もしも奴が俺と同じ並行世界から来たのだとしたら…それは、俺がこの世界に来た原因に繋がっているのかもしれない。
「…まぁ、あくまでも俺の推測だけどな。フェイカーが本当に消滅した可能性だってあるからな」
「けど…最悪の可能性は考えておいた方がいい、ってことか。アスナたちには…」
「まだ伏せておきたい。不確定要素が多すぎるし…もしもこの推測が正しいのなら、俺の秘密を皆に話さないといけなくなる…皆に秘密を背負わせたくない」
「…分かった。なら、俺も口外はしないよ」
「悪いな…お前にも隠し事をさせる形になっちまって」
「…何言ってんだよ。相棒だろう?これぐらい何でもないさ」
「…ありがとうな、キリト」
困ったように笑うキリトに、俺は目を伏せながら謝ることしかできなかったが、気にするなというキリトの言葉に、俺も似たように困った笑みを浮かべた。
「でも、一体何なんだろうな、お前がアンダーワールドで使っていたあの剣は…」
「並行世界を武器として映し出す…能力は分かっていても、どういう原理で成り立っているのかはさっぱりだからな」
話が出たついでに、以前に簡単にだが共有していた映現世の剣の話に、首を傾げるキリトに、俺もそう答えることしかできなかった。
「比嘉さんには解析は依頼してないんだよな」
「…解析できるのかどうかも分からないし、そもそも中身を空けること自体が災厄を解き放つ気しかしないからな…ある意味で、パンドラの箱だよ、あの剣は」
「それを何事もなく使いこなしていたお前が言うと、重みがあんまりないぞ」
「うるせぇ、ほっとけ」
分からないと言えば、映現世の剣のこともだ…俺がこの世界に来た原因があの剣にはおそらく秘められているのだろう。だが、その中身を知ることは何かヤバいものを覗き込むことに等しいのではないかと俺は思っていた。
…いや、正確には違う…俺は怖いのだ。もしも、剣の秘密を解き明かしたら…
(俺は……この世界から本当にいなくなってしまうじゃないか…)
SAOに閉じ込められていた時に…茅場と正体を明かし合った時に指摘されたことで抱いた恐怖は、まだ俺の中で僅かに燻っていた。
真実を知りたいと思いつつ、もしもこの世界からいなくなるかもしれないと思うと…真実に迫ろうとする足が鈍る感覚を覚えていた。
それほどに…俺には大事なものができすぎていた。
「…フォン、大丈夫か?」
「っ…!あ、ああ…大丈夫だ」
キリトの呼びかけに我に返った俺は、から元気ながらの笑みを浮かべ、俺は静かに盛り上がりが未だに続く宴へと目線を向けるのだった。
2時間近く続いた宴が終わったのは23時過ぎのことだった。色々とありすぎて忘れていたが、今日は3連休の終わり…明日からは学校や会社がまたあるわけで、各々がそれぞれの帰路につくことになった。
そんな中、俺はというと…
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
転移門がある街へと繋がる道を歩いていた…フィリアと一緒に。
『片付けはボクたちがやっておくから!フォンはフィリアを送ってあげて』
『やらねばならぬこともやっておくのじゃぞ』
片づけを手伝うと申し出たアスナやリーファの要望をやんわりと断り、フィリアを含めた4人で片づけをしていたのだが…片付けが終盤に差し掛かったところで、ユウキとカナデからそんなことを言われて、俺はフィリアに付き添っているわけだ。
…二人の言葉に圧があったのは言わなくても分かるだろう。言われなくても分かっているさ…だって、
『…言質は取ったからね?ちゃんと責任を取ってくれるっていうのなら、これはその約束の前払いだから』
(ちゃんと…応えないといけないよな)
デイリーダンジョンで約束をしたのだ…その言葉に応えなければ、男として色々と問題だろう。
…と思いつつも、言葉を発することなく、俺たちはずっと歩き続けていた。話題を切り出し方をどうしたものかと思っていたのだが…そうこうしている内に、街へと辿り着いてしまった。
「…ここでいいよ、ありがとう、フォン」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
転移門までもう少しというところで、フィリアからそんなことを告げられた俺は、考え事をしていたこともあり、返答することができなかった。
「じゃあ…また「フィリア」…えっ…?」
「…もう少しだけ…話をしないか」
「……うん」
俺の沈黙を肯定と受け取ったフィリアの言葉を、俺は思わず遮った。考えが纏まっていないが、それでも、このままフィリアを帰すわけにはいかないと思った矢先には、口が動いていた。
俺の言葉に、フィリアは素直に応じてくれて…そのまま俺は彼女と共に近くの広場へと向かうのだった。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
フォンに連れられて、やってきた広場は街でも有名な場所だった。噴水を中心に、少し離れた場所にベンチがいくつかあり…その一つに私たちは腰掛けた。
「…あの…その……何から話すべきかな」
再会した時のように、言葉を詰まらせるフォンの目は何か迷っているようだった。言われるがままについてきたが…
『…言質は取ったからね?ちゃんと責任を取ってくれるっていうのなら、これはその約束の前払いだから』
(…絶対にあの事だよねぇ!?わ、わ、私ったら…!どさくさに紛れてとんでもないこと言ってたじゃん?!)
あの時の状況や感情的に弱り切っていた時に、フォンからとてつもなく嬉しいことを言ってくれたのもあって、思わずテンションの勢いで言ってしまったが…思い返せば、滅茶苦茶とんでもないことを言ってしまっていた?!
もしもタイムスリップができるのなら、過去の自分を抹殺したいほとのレベルだ!というか、もうこれは告白でしょ?!いや、その前にフォンから告白されて、それに返すようなことも言ってたけど…!?
(あわわわわわ…!もしもユウキたちに知られたら…いや、知られるのは確定事項?!でも、今さら断るのは…絶対に嫌だし…)
冷静になってみれば、今、自分がとんでもない状態になっていると分かり、頭がパニックっていた。冷静にならないといけない思いつつ、頭に熱が昇るのがよく分かる。あれ、冷静ってなんだっけ…?!
(ふぉ、フォンは緊張してないのかな…)
私がこんな状況なのだ…言葉を迷わせているフォンはどういった状態なのかと目線を向けた時だった。
(…あっ)
フォンの表情は、私が思っていたものとは異なっていた。そして、私は自分の勘違いを知ることになった。
…フォンの表情は緊張や慌ててではなく…ホロウ・エリアにて一緒にいた時のように、暗い、影を思わせるものだった。何かを伝えようとしてくれているのは分かる…だが、それを恐れているような…ホロウ・エリアの時に何度か見せたその影の面に、私は大きな勘違いをしていたことをようやく理解した。
…フォンは…フォンの大元はきっとあの時から何も変わっていないのだ。
帰還者学校で、ユウキさんが転校生と登校し始めた時に、私は再会を勝手に諦めていたフォンが、別のクラスにいることを知った。
それまでの私はどこか無気力に生きていたところがあった…フォンが命を賭してSAOをクリアさせたという話を、帰還者が集うWebの掲示板で知った時、私は心がまた空っぽになったのを感じていた。
だから、フォンが生きていることを知った時には…本当に嬉しかった。けど、ユウキさんと一緒にいるフォンが、私と一緒にいた時には見せていなかった楽しそうな姿を目にして…私はフォンが変わったのだとばかり思っていた。
それは嬉しいと思うのが少しのと、羨ましいという感情が大半を占めていた。私にできなかったことを、ユウキさんがしてみせたことに嫉妬していた。だから、私はフォンとの接触を避けていた。
アンダーワールドで窮地に陥っていた、コンバートしてきた私たちやアンダーワールドの軍隊の人たちを、颯爽と助けにやってきた姿は、私の時と同じ光景がダブった。そして、あの尋常ではない剣の力を使いこなしているフォンの姿は、どこか遠くへと行ってしまったように見えた。
…でも、全部違っていたのだ。
フォンだって人間なのだ。迷うし、不安に思うことだってある筈なのに…それをただ見せていなかっただけなのだ。
全ての武器を容易く使いこなす器用さを持つのに、一人で全部背負い込んで、それをギリギリに…うんうん、自分のことなどお構いなしに背負い続ける程の不器用な人なのだ。
優しいくせに、自分のことを大切にできない悪癖があって、頼りにしてしまう程に頼もしいのに、人に頼るのが苦手で、隠し事が大好きな人なのだ。
…フォンの本質は、私が知っている頃から何も変わっていないのだ。そんな人が、私の気持ちに応えようとしてくれている…そのために、背負っているものを教えてくれようとして…不安までも隠し切れていないのだ。
だったら、私ができること…
…ギュ…
「…!ふ、フィリア…?」
手を握ると…フォンの手は僅かに震えていた。それほどまでに、フォンが不安を隠し切れていなかったのだろう。そして…私に告げようとしてくれていることが、どれほど大きなことなのかを察した。
だから…酷い女だと思いつつ、私は嬉しかった。そのことを教えてくれる程に…フォンが私のことを特別に想ってくれているだと思ったからだ。
「大丈夫。私は…フォンが話せるようになるまでちゃんと待つから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「伊達に2年近くも待ってないから…このぐらい待つのは、全然慣れっこだから」
「いや、それを持ち出されると、胃が痛いんだけど…」
「…ちょっとは落ち着いた?」
「…!あ、ああ……ありがとう」
ブラックジョークではあったが、私の自虐に思わず突っ込んだフォン。その反応に少しだけ、いつものフォンに戻ったようで、私は安堵した。フォンの方も冗談だと理解してくれたようで、少し落ち着きを取り戻したみたいだった。
手の震えが収まり、何度か深呼吸した後…フォンは口を開いた。
「フィリア…俺には皆に話してない秘密があるんだ。もしも、それを聞いて…それでも、俺のことを……その…好きでいてくれるのなら…いや、好きでいてほしいんだが…あの…なんというか…」
「…うん」
「…ふぅぅ…いや、まずは聞いてくれ。そこから、どうするかを決めてくれていいから。俺は…フィリアがどう判断しようとも、君の意思を尊重する」
…ここまで言う程に、フォンが抱えている秘密というのは大きいのだろう。私にそれを背負わせようとしているからこそ、フォンは躊躇っているのだろう。それを聞けば、きっと私はもう引き戻すことはできなくなるのだろう。
だけど、それでも…フォンが応えようとしてくれている以上、私に逃げるという選択肢はなかった。
「聞かせて…聞いたとしても、私の気持ちは変わらないから」
「…!…おう」
私の覚悟は…いや、答えは変わらないという意思に、フォンも覚悟を決めたようだ。
「それに、今さらフォンの秘密の一つや二つぐらい知っても、多分驚かない気がするし。フォンが宇宙人とか未来からやってきたと言われても、どこか納得しそうなだし」
とりあえずもう少しフォンの緊張を解いた方がいいかと思って、そんな冗談を口にしたのだが…
「…っ!…あー……えっと…」
冗談を耳にしたフォンが目を丸くし、そのまま冷や汗が垂れ流し始めた。どうしたのかと思っていると…
「フィリア…実は俺は…この世界の人間じゃないんだ」
「…えっ?」
「俺は……SAO、この世界が小説の舞台として存在した世界からやってきた…異世界の人間なんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フォンが告げた事実に…斜め上過ぎる事実の告白に、私は数秒間だけ意識を保っていた…いや、事実を理解しようとして、頭がパンクするまでの数秒かかり、そのままフリーズした。
…やっぱりフォンは、私の予想を上回ることしかしない…そのことを再認識するのと同時に、私は意識を手放したのだった。
「…ということで、明確な理由が分からずにこの世界にやってきたんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
全容を話し終えたところで、俺は深く息を吐いた。そして、俺の話を黙って聞いていたフィリアは、口をぽかんと開けたまま、ノーリアクションの状態となっていた。
いや、これが当然の反応なのだ。むしろ、すんなりと受け入れたユウキやカナデがちょっとおかしかったのだ。フィリアの反応が正しいものなのだ。
「…えっと……うん?…つまり、フォンは並行世界から突如やってきて、アンダーワールドで使っていた剣も並行世界の記憶を読み取ることができるオーパーツ…っていう理解で合ってる?というか、聞いていた内容として、私、ちゃんと理解できてる…?」
俺が並行世界出身だと事実の告知に、約5分ほど意識を手放していたフィリア。意識を取り戻した後も、自分の頬を引っ張ったりしたり、左手でメニューを開いてここがVRMMOか確認したり…もう動揺っぷりが半端ではなかった。
現実だと(いや、仮想世界ではあるのだが)理解し、ようやく話を聞く体勢になったフィリアだったが、その最中も出てくる話題のせいで、彼女は唸りまくりかつ頭を抱えまくっていたわけだが…
とりあえずちゃんと理解はしてくれたようだが、目をグルグルさせているフィリアは、自身が理解できているかを把握できていない程に大混乱しているようだった。
…いや、これが当然の反応だと思う。ヒースクリフから軽く話を聞いていたキリトでさえ、俺の口から話を聞いた時には動揺していたのだ。すんなりと理解したユウキとカナデがちょっと変なのだ(そういえば、比嘉さんもまだ普通の反応ということで、混乱したリアクションを見せていたな)。
大丈夫だと告げ、フィリアの表情が少しだけ回復して…
「…あ、頭が痛い。というか、胸焼けまでしてきた…」
「本当にゴメン…でも、フィリアには知っておいてほしいと思ったからさ」
「なるほどね…うん、凄い嬉しいんだよ。けどね…」
ギュゥゥゥ…!
「い、イタタたたぁ!?痛い痛い!?」
「もう少し前置きを置いてから話そうよ?!なに!フォンは人を驚かせないと気が済まないの、いっつもいっつも!?」
「ゴメンゴメンゴメン!?悪いとは思ってるんだけど、こればっかりは無理があるだろう!?」
「分かるけど…それと私の感情とは話が別よぉ!?」
「理不尽!?」
思いっきり左耳を引っ張られ、俺は悲鳴を上げる。時間が時間なので、広場にはほとんど人がいないのが幸いだったが…とりあえず俺の悲鳴とフィリアの怒声が響き渡る。
「…まったくもう!なんで、フォンはいっつもそうなのか…!」
「あの…本当にすいません…はい」
「…もう慣れたからいいよ。それに…好きな人の駄目なところってことで…許してあげる」
「お、おう…ありがとう」
呆れた表情で…しかし、しょうがないという風な笑みでそんなことを言われ、思わず俺の方が照れてしまった。
「私の方こそ…ありがとう、話してくれて」
「まぁ、当然だろう…フィリアの時間をくれなんて傲慢なことを言ったからな」
「そ、そっか…エヘヘ」
フィリアの時間を俺の為にくれと…そう告げたのだから、俺の全てを明かすのは当然だった。俺の秘密を知ったということで、フィリアは嬉しそうに笑った。その笑みを見て、俺は…
「…フィリア」
「…?どうし、…!」
綺麗だと思った瞬間、呼び掛けられたフィリアの唇を奪っていた。キスされた直後は目を丸くしていたフィリアだったが、そのままこちらに身を預ける形で目を閉じたのが視界の端に見えた。
「…ぷはぁ…ふ、フォン…?」
「前払いのお返しな…」
洞窟でやられたお返しのつもりもあってのキスだったのだが…顔が茹蛸になるほどに真っ赤になったフィリアは、顔を俯かせてしまった。
「フォン、カッコつけるのなら、最後までカッコつけようよ」
「…う、うるせぇ。慣れてないんだよ、こういうの…」
「そういう初心なところも変わってないのね…」
駄目だった…俺の方もキザなことをしたと思い、真っ赤になった顔を背けてしまった。いつまで経っても、こればっかりは慣れないものだ。
「…そ、それじゃあ…これから、よろしく、ね…」
「…おう」
「皆には…内緒だよね?」
「まぁ、できれば…何人かにはバレてるっぽいけど。あと、バレると、キリトの奴が同じく死ぬから」
「…死ぬってそんな大げさな「あいつは5人の女性から好意を持たれてるぞ」…前言撤回、それはヤバいね」
「…だよな」
「「フフッ…アハハハハハハ!」」
ようやく落ち着きを取り戻し、おでこをぶつけ合わせながら、そんな言葉を交わす。これで晴れてフィリアとも恋人同士ということで、思わず笑みが零れ…フィリアと共に笑い出す。
…まさか3人目を迎えることになるとは思いつつ、そういえば、俺はフィリアに聞かなければならないことがあると思い、口を開こうとして…
「「…フォン」」
「っ~~~!?」
開こうとした口から、別のものが漏れた…それを人は声にならない悲鳴と言うのだが。俺が悲鳴を上げた理由など、背後から聞こえてきた冷たい声が原因だ。
嘘だろうと思いながら、俺は恐る恐ると振り返ると…信じたくはないけど、彼女たちがいた。
「…どうやらちゃんとお話ができたみたいだね。なら、もうそろそろいいよね?」
「そうじゃのう…詳しい話を聞かないとのう」
「…い、いつから見てたんだ…二人とも」
「「最初から」」
「さ、最初から?!ま、まさか…」
「ゴメン…私は知ってた。というか、監視を条件で二人っきりにしてくれるって」
「フィリアまでグルだったのか!?」
目が全く笑ってない笑顔のユウキさんとカナデさんがそこにいました、はい。もう物凄く怖いです…逃げたら、もっと怖いことになるので逃げられないのだが。そして、まさかのフィリアまで共犯だったという事実に、俺は人を信じられなくなりそうだった。
…いや、女性を3人も恋人にしている俺が言えることじゃないのは百も承知だが…
ちょっとした絶望を味わっていると、フィリアに肩を叩かれ、何事かと思うと…
「私を散々待たせたんだから、これぐらいはお仕置きとして、ちゃんと味わってもらわないとね」
「…(ブチッ!)」
いい笑顔でそう告げてきたフィリアに、俺の中の何かがキレた。
「じゃあ、私はこれで(ガシッ)…ふ、フォン?なに(ガシッ!ガシッ!)…えっ?えっ?!」
一人退散しようとしたフィリアの腕を掴み、その場に留まらせる。俺の行動に気を取られたのがマズかった。油断し動揺したフィリアの腕を、更に二つの腕が掴む。
「なに一人だけ逃げようとしてるの、フィリア?話を聞きたいのは、フィリアもだよ?」
「ちょ、ユウキさん…そんな話聞いてないけど…」
「それは誰も言っておらぬからのう。悪いが、わしらはお主を逃がすつもりは最初からなかったぞ」
「か、カナデさん!?ちょ、二人とも力強い?!」
…HAHAHA!甘いぜ、フィリア!この二人が当事者を目の前にして逃がすわけないだろう、死なば諸共じゃ、この野郎!?(フォンは軽く錯乱しております)
「それじゃ帰ってゆっくりオハナシしようか…ね?」
「…あい」「……は、はい」
ユウキの言葉に、拒否権はないと…慣れてしまったこともあり、俺は素直に頷き、逃げられないと悟ったフィリアも従順に返答した。
まるで連行されるような形で、歩いてきた道を戻るように、ユウキたちの後を追っていく俺たち。尋問が終わるのは何時になるのだろうかと考えていると、
「フォン」
「どうした、フィ…っ」
横を歩いているフィリアに呼び止められ、何事かと思った時には、フィリアの顔がすぐ近くにあって…
「「あ~~~~~~~~~~~~?!?!」
俺とフィリアのキスシーンを目の当たりにしたユウキとカナデの叫びが木霊し、お怒りになる中、
「…大好きよ」
悪戯が成功したとばかりの笑みと共にそんな発言をしたフィリアに…俺は白旗を上げることしかできなかったのだ…もちろん、この後のお説教がとんでもないことになったのは、言うまでもないだろう。
そして、ユウキとカナデも公認したことで、3人目の恋人となったフィリア。それに伴う変化がもう一つあったわけで…
「…竹宮琴音です、改めてよろしくね」
「音弥蓮だ、こっちでもよろしくな…琴音」
3連休明けの帰還者学校にて…昼休みに隣のクラスから、昼食の誘いと共に来た彼女と、俺たちは現実世界での初めての自己紹介をしたのだった。
だけど、俺はまだ気づいていなかったのだ。
「フフフッ……ヒハハハハハハハハハ!?」
「計画が進捗したこと、お喜び申し上げます…マスター」
「フハハハ!当然さ、僕の計画が失敗するわけがない!まぁ、あの渡り人が持つデータまでもを手に入れるのは、流石に無理だったが…次こそは手に入れてやるさ」
ALOのどこかの一画…薄暗い場所に、複数のコンソールやモニターが設置された場所にて、金髪の男が高笑いを上げていた。その近くで、銀髪のボブカットが特徴的な小柄な少女が控えていた。メイドのような格好に近い、従者らしき言葉に、男は上機嫌に答えていた。
「あのポンコツデータのNPCではできることに限りがあったが…このゲームにデータを紐づけることができた!これで僕の計画は加速する!そうさ…あのデータさえ手に居れば、僕は全てを手にすることができる…天才である僕…このオベイロンにこそ、あのデータはふさわしい!!
そうだろう、マキナ!!」
「…その通りでございます。全てはマスターの望みのままに」
…そう、俺の不安は最悪の中でも一番最悪という形で的中していたのだ。そして、俺は何も気づいていなかったことを、後に思い知らされることになる。
…終わりの時が始まっていることを…この出来事が、終わりのプロローグでしかなかったことを…そして、どうして俺がこの世界にやってくることになったのかを…
…それを知る機会が…もう遠くない未来にまで迫っていることを…俺たちはまだ知らない。
そして、直近なトラブルとして俺に迫っていることもあったわけで。
「全部が終わるまで、実家に帰らせて頂きます!ふん!」
…バタン!?
「…お、おう」
そんな一言と共に、木綿季が勢いよくマンションを飛び出していった姿を見て、俺は何とも言えない感情で、それを見送ることしかできなかった。
…とりあえず、音弥家に面倒な嵐が吹き荒れようとしていた。
●オリジナル武器解説
・短剣『リノベイド・ベリッタ』
フォンが作り出した、フィリアの新たなる愛剣。
ソードブレイカー型の短剣で、元の短剣に水色の宝石を中心に翼をモチーフにした装飾が柄に追加され、刃に夕日を思わせるようなオレンジ色の淡い色を宿しているのが特徴。
ホロウ・エリアの大空洞エリアボスのラストアタックボーナス(LAB)が利用されており、その性能は同じく階層ボスのLAB武器とほぼ同等の性能。特殊効果も破格なものが多く
◇HPリジェネ(5秒ごとに最大HPの2%回復)
◇討伐してきたモンスターの系列ごとに、ダメージ増加補正が加算されていく(倒せば倒すほど補正率が高くなっていく)
◇各バトルスキルの効果を1.5倍にする(隠蔽スキルなどの効果を高める。バトルスキルなら、種類を問わない。なお、ALO以降には補助魔法にも効果が適用される)
◇AGI値を20%アップ。更に、短剣ソードスキルの威力を1.5倍化し、急所にヒットした際、追加ダメージを与える(防御無視の割合ダメ―ジ。対象の最大HPの5%)
・両手剣『オレンジナル・オリーブ』
アリスがALOに使う両手剣。フォンが作成したプレイヤーメイド。
トゥーハンドソード系列の武器で、金木犀の剣に近いデザインで、あちらよりも山吹色に近い色になっている。
作成の際に、リーファが使っている長刀を参考にしており、両手剣と片手剣の両方のソードスキルを使用することができる。ちなみに、STR重視になっているため、見た目に反して結構重い。
実は、ユージオの武器『スノーホワイト・ティア』とは基本となる素材が同じであるため、兄弟剣の関係だったりする(両手剣と片手剣とで分けることになったため、少しだけ素材が違う。フォンが映現世の剣のセパレートモードから得た発想を基に作成しようとしたのがきっかけ)。
・金木鎧『イノセンス・エスコート』
アリスがALOに使う鎧系の防具。フォンが作成したプレイヤーメイド。
アンダーワールドにてアリスが整合騎士として使っていた際の防具を参考に、フォンが作成した。流石にアンダーワールドと異なり、整合騎士のような圧倒的なステータスを持っていないことから、鎧の金属部分をカットしているため、重鎧ではなくなっている。一方で、猫妖精族の特性を生かせるように、動きに邪魔にならない箇所がカットされているため、極端な防御力低下は起こっていない(もっとも、アンダーワールドとALOでは、戦いにおける意識が違いすぎるので仕方ない部分もあるのだが)。
・片手剣『スノーホワイト・ティア』
ユージオがALOにて使う片手剣。フォンが作成したプレイヤーメイド。
青薔薇の剣によく似たデザインとなっており、こちらは柄頭に青薔薇の装飾があり、柄の部分に蔓が巻き付いているような装飾が施されている。
攻撃を受け流していくことが多いユージオの戦闘スタイルに合わせ、VIT・AGO・耐久値を高めに調整されている。
実は、アリスの武器『オレンジナル・オリーブ』とは基本となる素材が同じであるため、兄弟剣の関係だったりする(両手剣と片手剣とで分けることになったため、少しだけ素材が違う。フォンが映現世の剣のセパレートモードから得た発想を基に作成しようとしたのがきっかけ)。
・軽装『青氷の鱗鎧』(せいひょうのりんがい)
ユージオがALOにて使う防具。フォンが作成したプレイヤーメイド。
蒼炎の烈火をベースに、ユージオ用にフォンが作成した軽装鎧。ユージオより、心意の破界鎧の詳細を教えてもらい、それをデザインに反映する形で、フォンが蒼炎の烈火の素材を流用する形で作成。
そのため破界鎧のような騎士鎧ではないが、ユージオの戦闘スタイルに合わせた軽装装備となっている。
●キャラ解説
オベイロン
フェアリィ・ダンスにて暗躍した須郷のアバターと瓜二つの人物。その口調・声・思考も全く同じ。今回の一件を引き起こしたフェイカーの正体であり、何故かフォンに執着している。
一方で、本来のオベイロンとしては、言動におかしな内容が時折あり…
マキナ
オベイロンをマスターと呼ぶメイド風の少女。その正体は謎。
思いっきり不穏なラストですが、この章のもう一つの側面は…実は最終章につながる布石のお話でもありました。オベイロンがこれで終わるわけがありません…ボコボコにするために、この後も散々暗躍しますので、お楽しみに(ボコボコにされるのは確定事項なのか)。
そして、謎の新キャラ…その正体は一体…?
ということで、フィリアをちゃんと3人目のヒロインとして受け入れられ、皆さんが待ち望んでいたであろうお仕置きエンドとなったわけですが…今回はフィリアも巻き添えのオチでした。
常識人かつ苦労人、ここに極まれり(大ショックを受けた後に、これは酷い)。
そして、何故かいきなり起こったユウキの実家帰ります発言…いや、何が起こった!?(ブーメラン発言)
というわけで、次回は運動会です(←?!)
前々から宣言していて、フラグ立ててた運動会回です、紅白に分かれての激戦です…はい、みなさん理解しましたね、そういうことで(黒笑)
それでは、また!
あっ、次回のお話が終わった後にやる個別キャラエピソードの掲載順を決めるアンケートをやります(すみません、今回全キャラはできないのと、フィリアがトップバッターなのは決定事項です)。
キャラエピ第2段!どのキャラから見たいですか?(時系列の問題で多少前後することがあります)
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リーファ
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シノン
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リズ
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シリカ
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ミト
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ユイ