ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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作者、一発目のSAO小説になります。
区切りが良いところまで、連続投稿します。


アインクラッド
第1話 「SAOに触れる」


「……これで終わりか」

 

俺……音弥蓮はベッドから体を起こし、読んでいた文庫を閉じた。

この本を買ったのは、偶然だった。本屋で参考書を探している時にふと目に留まったのだ。

 

『ソードアート・オンライン』という本だ。黒ずくめの少年と紅白の衣装の少女が表紙の、いわゆるラノベといわれるものだ。

 

以前、友人たちがアニメがどうのうこうと話していたのが気になり、思わず買ってしまったのだ。読んだ感想を正直に言えば…………かなり面白かった。

 

今の技術では、考えられないVRの世界に少し憧れを感じてしまった。

スマホで調べてみると、どうやらアニメ化もされており、来年にはアニメの3期が放映開始らしい。

 

(まぁ、俺にとっては現実世界で剣を振るうほうが合ってる気もするけどな……)

 

俺は本とスマホを机の上に置き、時計を見た。夕飯を食べ、風呂に入ってから本を読んでいたので、時計は11時過ぎを指していた。

 

(……続きが気になってしょうがない……)

 

予習をしようかと思ったのだが、文庫の続きが気になってしまい、俺は開いていたノートを閉じ、ベッドに向かった。こんなことならあと4、5冊は一緒に買っておくべきだったと今更ながら後悔した。

 

(…………寝るか)

そう思って、俺はベットに入った。

 

(明日は帰りに何冊か買って帰るか……その前に道場にも立ち寄らないと…その後でアニメを見るのもいいかもな。とりあえず、明日の朝にもう一度考えるか)

そんなことを考えながら、俺は眠りに落ちた。

 

 

 

俺が眠りから覚めると、なぜか白い空間が広がっていた。

 

「……どこ、ここ?」

 

次第に目に色々な棒状の何かが映ってきた。そして、

 

『welcome Sword Art Online』

 

「……はい?」

 

俺は今、何を見た……?

確か、ソードアート・オンライン……?

待て待て……これは夢か?

 

「……なんかログイン画面が出て来たし…………って、なんか自動入力されてるし!?」

 

俺はいきなり現れた画面に驚くも、勝手に進んでいく画面に俺のツッコミは追いつかなかった。その時、頭痛が俺を襲った。頭が割れそうになり、視界が揺らぐ、立っていることができず、そのまましゃがんでしまう。必死で頭を起こすと、画面にノイズが発生し、そのまま視界が真っ白になった。

 

「…………はっ!……ここは……?」

そして、一気に視界に色が戻った。見渡すと、町や人が大勢いた。

「…………も、もしかして……嘘だろう……!?」

 

……どうやら……俺はSAOの世界に来てしまった、らしい。

 




オリ主、SAOに飛ばされる

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