ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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基本オリ主から見た視点でバトルシーンは展開します。

ここら辺、深夜テンションで書いたので
オリ主、苦労の回です(笑)

それではどうぞ!


第4話 「ユウキVsアスナ」

というわけで、やってきました、24層の小島。

 

ここに来る前にイチャイチャしていたキリトとアスナに女子メンバーがお怒りだったのを諫めながら、ここに来たのは余談だ。

ちなみに、ユウキに明日、アスナを連れて行くことをメッセージで伝えると・・・

 

『本当!!やったー!!明日は楽しみにしてるよ!』

 

という、物凄い期待が籠ったメッセージが返ってきました。

というわけで、俺たちがやってきたのは、丁度、挑んでいた前のプレイヤーが降参した場面だった。

ユウキは勝利のVサインを周りに送っていたが、俺に気付き、こっちにもVサインをしてきた。俺も軽めに手を振り、それに応えた。

 

「ちょっと、リズ・・・絶剣って、女の子なの!?」

「あれ、言わなかったっけ・・・・・?」

(・・・・・ああ、そういえば、言ってなかったな)

 

リズに言い寄るアスナから目をそらしながら、俺はこっそり距離を取ろうと・・・

 

「もしかして・・・キリト君やフォン君が負けたり、降参した理由って・・・」

(ジ―――――――――――――――――――!!!)

 

・・・どうやら回り込まれてしまったようだ・・・ものの見事に流れ弾が飛んできた。

 

「違うよ。俺と絶剣はちょっとトラブルがあって、仕切り直すことを約束したんだ・・・

キリトは知らないけど・・・・」

「っ!?(ブンブンブンブンブンブン!!!)違うよ!女の子だからって、手加減したわけじゃ・・・!?本当、マジ・・・・途中からは」

 

俺は冷静に否定し、アスナの嫉妬の炎が灯った目で睨まれたキリトは全力で首を振り、否定していた・・・逆に怪しさ満点な否定の仕方だったが・・・

 

「えーと、次に対戦する人いませんか?」

 

ユウキの呼びかけに、リズに押し出されたアスナが前へと出た。それを見たユウキは俺にアイコンタクトを向けてきた。その問いかけに俺は頷いて答えた。

 

「そっか・・・もしかして、お姉さんがバーサクヒーラーさん?」

「えっ・・・そ、そう呼ばれてるけど、その呼び方は止めてほしいかな・・・」

「あっ、ゴメン、ゴメン・・・それじゃ、お姉さん・・・やる?」

「・・・うん、お願いできる?」

「オッケー!」

 

アスナの返事に、ユウキは指を鳴らしながら答えた。そこからルールの確認が行われ、デュエルのカウントが表示された。互いに剣を抜き、場が静まる。

 

・・・3、2、1、0・・・

 

先に仕掛けたのはアスナだった。高速の連続突きを仕掛けるも、ユウキはそれを簡単にいなし、アスナに急接近した。驚き、体勢を崩したアスナにユウキは一撃を放った。なんとか致命傷は避けるも、アスナは胸に一撃を掠めてしまった。

 

(それにしても・・・アスナもアスナだけど、やっぱりユウキも物凄い実力だよな)

 

この前のデュエルもそうだったが・・・闘ってからユウキの実力をこうして見ると、その強さがよく分かる。

そんなことを考えていると・・・アスナの雰囲気が変わった・・・いや、戻ったというべきだろうか、SAOで『閃光』と呼ばれた彼女に・・・

 

再びアスナが仕掛けた・・・その一撃は先ほどと違い、ユウキの剣を弾き、衝撃で周りに衝撃波を起こすレベルだった。そこからは互いに譲らない高速のラッシュだった。

 

剣戟、ソードスキルのぶつけ合い・・・お互いのHPを削りながらの戦いだったが、先に勝負に出たのはアスナだった。競り合いからユウキに掌底を撃ち込んだのだ。

そこから細剣4連撃ソードスキル〈カドラプル・ペイン〉を放つが・・・

 

俺の時同様、ユウキはそれを見事に捌き切った。

そのまま、硬直に入ったアスナに放つのはOSS〈マザーズ・ロザリオ〉だった。アスナの体に斬撃が刻まれていくが、負けずにアスナもOSS〈スターリィ・ティア―〉を放つ。

 

そして、ユウキの11連撃目がアスナを・・・

 

「・・・・・っ・・・どう、なったんだ・・・?」

 

ユウキの最後の一撃によって、爆風が起こり、その場にいた全員の視界がふさがれた。

爆風が収まり、広場に目を移すと・・・驚きの表情を浮かべたアスナと11連撃目を寸止めしたユウキが立っていた。

どうやら11連撃目が当たらないように調整していたようだ。

 

「うん!フォンの言う通りだった!お姉さんに決めたよ!!」

「えっ・・・えっ!?」

 

ユウキの言葉に何が何だか分からないといった表情をしていた。

 

「あ、あの・・・デュエルの決着は?」

「こんだけ戦えばボクは満足だよ。お姉さんは最後までやりたい?」

「・・・(ふるふる)」

 

ユウキの言葉にアスナも首を横に振り、答えた。そうなると・・・

 

「はい!」

「えっ・・・・・ちょ、ちょっと!?」

 

ユウキが差し出した手を、握手と勘違いしたのだろう・・・手を取ったアスナはユウキに連行される形で飛んで行ってしまった・・・さて、それならば・・・

 

「ちょ、ちょっと、アスナ!?」

「これって、フォンさんの時と同じ・・・?フォ、フォンさん・・・あ、あれ!?」

「フォ、フォンさんがいません!?」

 

慌てるリズを横に、デジャビュを感じたリーファとシリカが俺を探すも、俺は隠蔽スキルを使い、誰にも気づかれないようにその場から離脱していた。

そして、転移結晶を使い、層を移動した。移動先はもちろん・・・スリーピングナイツがいる27層だ。

 

 

 

「もう!事情を知ってたのなら、先に言っておいてよ、フォン君!」

「悪い。アスナには、そういうのを抜きで戦ってほしかったのもあったからさ」

 

スリーピングナイツの事情を説明された後、ユウキたちと別れ、アスナと共に中央の転移門を向かっていると、頬を膨らませたアスナにそう突っ込まれた。

俺がスリーピングナイツと一緒にいたのを見た時には、いいリアクションをしてくれたしな。

 

「それにしても、1パーティでのボス攻略か・・・」

「久々に攻略の鬼の血が騒いだか?」

「・・・フォン君?」

「・・・すみません」

 

・・・ちょっとからかいすぎたようだ。これ以上は危険だ。

 

「もう・・・そう言えば、フォン君が最初にスカウトされてたんだよね?どうして断ったの?」

「・・・そうだな。俺はあくまでも前衛だからな」

「・・・・・どういうこと?」

 

俺の言葉にアスナは不思議そうに首を傾けた。

 

「アスナも知ってると思うけど、俺の戦闘スタイルって、完全に前衛だろう?

もちろん魔法も多少は使えるが、どちらかと言えば前衛寄り・・・というか、武器を使って戦うタイプだろう?」

「・・・うん、そうだね」

「・・・俺はあくまでも遊撃手であって、指揮官・・・軍師じゃないってことだ」

「・・・・・なるほどね。1パーティでの攻略を考慮した場合、重要になってくるのは戦力よりも戦略ってことね」

「ああ」

 

俺の意図をアスナはすんなりと理解してくれた。

 

簡単なことだ・・・俺は確かに様々な武器が使えるが、それはどんなポジションでも戦えるという意味であって、指揮が取れる訳ではない。臨機応変に動けたとしても、大局を読み取り、戦略を動かすことは俺にはできない。

 

その点、アスナは前衛だけでなく、SAO時代に副団長として培った指揮能力がある。この前の24層のボス戦でもそうだった。そう思い、アスナの方が適任だと思ったのだ。

 

「うわぁ・・・皆からもの凄い量のメッセージが来てる」

 

仲間からの心配のメッセージに慌てるアスナを横目に俺はそんなことを考えていた。

ちなみに、俺にもメッセージが届いているのだが・・・中身が怖くて開けていない。

そんな時だった・・・

 

「っ・・・!?!?!?」

「アスナ!?」

 

いきなり体が硬直したかと思えば、アスナが倒れそうになったので、慌てて体を支えた。

呼びかけるも、全く反応がない。俺はアスナを抱え、急ぎ、22層へ向かった。

 

 

 

 

「キリト、ユイちゃんはいるか!?」

「フォ、フォン!?一体どこに・・・アスナ!?!?」

 

22層に飛び、全速力でキリトたちのログハウスへと向かった。扉を蹴開け、乱暴に中に入った。

キリトは驚いていたが、俺の姿とアスナの状態から異変に気付いたようだ。

 

「急に倒れたんだ!呼びかけても全く反応がない!ユイちゃんなら何か分かるかと思って・・・!」

「今、リズたちと散歩に行ってるんだ。すぐに連れてくる!」

 

キリトは速攻で外へと飛び出していった。

ともかく、アスナを降ろさなければと思い、ソファーに寝かせた。

すると、

 

「ママ!!」

「フォン、連れてきた!」

 

本当に速攻で帰ってきたキリトに抱えられたユイちゃんはアスナに駆け寄った。

 

「ユイちゃん、アスナは?」

「い、今、診てみます!!」

 

ユイちゃんはピクシーの姿に戻り、目を瞑りながら、アスナに触れた。

 

「ア、アスナ!?」「「ア、アスナさん!?」」

「落ち着け・・・!今、ユイちゃんが見てくれてる」

 

リズたちも息を切らして戻ってきた。俺の言葉に3人は息を整えながら、ユイちゃんを見ていた。すると、終わったようで、ユイちゃんがアスナから離れた。

 

「ユ、ユイ・・・アスナは?」

「・・・大丈夫です・・・どうやらログアウトしてしまって、意識が現実世界に戻ったせいで、突然倒れてしまったんだと思います」

「「「「「・・・・・はぁぁ・・・・・・」」」」」

 

ユイちゃんの言葉に全員、力が抜けてしまった。

 

「でも、突然のログアウトって、そんなことあり得るのか?」

「ママの場合ですと、回線が切断されてしまったのが原因みたいです」

「切断・・・?」

 

俺の質問にユイちゃんが答えてくれた。

 

「あっ!もしかして・・・夕飯の時間だから、家族に切られたのかも」

「・・・なるほどな」

 

リーファの言葉に、俺はこの前の集まりのことを思い出していた。

あの時も夕飯の時間が迫ってきていると、慌ててログアウトしていたしな。

 

「ともかく、大事でなくって、良かったよ」

「ああ・・・悪いな、フォン」

「いや・・・それじゃ俺もそろそろ落ちるよ」

 

キリトのお礼の言葉に首を振りながら答え、帰ろうとした時だった。

 

ガシッ!

 

思いっきり、腕を掴まれた・・・振り返ると物凄い悪い笑みをしたリズが俺の腕を掴んでいた。その後ろには、リーファとシリカも同じ表情をしたまま、立っていた。

 

「そ・れ・で・?・・・アンタとアスナ・・・なんでアンタたちが絶剣さんに連れていかれたのかな?」

「そろそろ話してくれてもいいですよね?隠し事ばっかりなんて・・・楽しいですか?」

「それに・・・私たちのメッセージを無視するなんて・・・酷いよね、ピナ?」

 

・・・何故だ!?ステータス的には、リズの腕など振り払えるはずなのに・・・!?

まったく動かない俺の腕に対し、リズの腕には謎の力が籠っていた。

 

俺の腕よ、なぜ動かん!?!?

 

キリトに助けを求めてみるも・・・ユイちゃんに

 

「ユイは見ちゃダメだ」

「えー、どうしてですか?」

 

目隠ししながら、その光景を見せないようにしていた。どうやら、俺の味方は誰もいないようだ・・・俺は諦めて、3人の尋問に素直に答えることにしたのだった・・・3時間正座のまま・・・

 

 

 

次回 SAO~夢幻の戦鬼~

 

「PKじゃないなら、何が目的で隠蔽していたの?」

「なら、武器をしまえ!」

 

「このギルドなんだが・・・・・どうにもきな臭い噂が立っててな」

 

「悪いが、ここから先は・・・」「通行止めだ・・・!」

 

『大型ギルドをknock outしろ!』

 

 




ここから、次回予告が順番無視になります。
タイトルで、何のライダーなのか、察して頂けると嬉しいです。

ちなみに「俺の腕よ、なぜ動かん!?!?」はガンダムネタです。
あのシーンは作者のガンダムの好きなシーンの一つだったので、ぶっこみました(笑)

次回投稿 29日 0時予定
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