多分分かる人はすぐに分かるかと思いますが、気にせずお読み頂ければ有難いです。
一つ言えるのは…いつからアンケート最多数のペアだけが出るものだと錯覚していた?…といった感じでしょうか。
それではどうぞ!
※ネタバレ前提で書かれております。アリシゼーション前編まで読破してからこちらに戻ってくることを強く推奨しております。まぁ、
「ほぅ…そういうことか」
と、時の王者の作品にも関わらず、暴れまくったどこぞの世界の破壊者並みに理解が早い方でしたら、全く問題ないので先にお進みください。
いつものスタジオ、いつものセット、いつもの時間…今からおふらいんシリーズ まざーず・ろざりお編第4回の収録が行われようしていたのだが…
「…あれ、変ね。司会の二人が来てないわよ?」
「えっ…本当だ。フォンさんとユウキさん、まだ来てないんでしょうか?」
(アンケートによる正式な結果により選ばれた)本日のゲストの二人…シノンとリーファは控えの位置から司会席を見て、そんな会話をしていた。いつもなら収録開始前には司会の二人は席にいる筈だったのだが、もう間もなく収録が始まろうと言うのに二人の姿が見えないのだ。
どういうことかと首を傾げる二人だったが、スタッフは何故か焦っていなかったため、状況を理解しているのではと思い、声を掛けようとしたのだが…
「では、間もなく収録開始しまーす!ゲストのお二人、ご準備お願いしまーす!!」
「えっ?えっ!?」
「まだフォンたち来てないのに始めるっていうの…!大丈夫かしら…」
「それじゃあ、司会のお二人、スタンバイお願いしまーす!!」
スタッフの言葉を聞き、フォンたちが来たのだと安堵するリーファとシノン。だが、次の瞬間、思わず目を疑ってしまった。
((……どういうこと?))
そうシンクロした疑問が二人の心の中に生まれたが、残念ながらそれに答えてくれる人は誰もいなかった。そして、番組が始まり…
「はーい!こんにちは!そーどあーと・おふらいんのお時間です!司会の工匠妖精、リズベットでーす!」
「解説の猫妖精、シリカです!本日は急遽代役ということで、私とリズさんが番組進行を担当させて頂きます!宜しくお願いします!」
「さてと…この番組では、本編第15話から第19話のプレイバックと、マザーズ・ロザリオ編最終回ということで、原作と同じ質問・相談のコーナー…に扮した裏話をお伝えしていく情報バラエティです!
それでは、最終回のゲストに登場してもらいましょうか?どうぞ!」
喜々と番組を進行していくリズの紹介に、困惑しながらリーファとシノンが転移の光と共に姿を現した。
「ど、どうも。風妖精のリーファです……まさか、リズさんたちが司会だなんて。本当にビックリしましたよ!」
「こんにちは。猫妖精のシノンよ。スタッフから何も聞いてないんだけど、どうして、リズとシリカが司会を代行しているのかしら?」
「やっほー、二人とも!ビックリしたかしら?本当はこの第4回もフォンとユウキが司会を担当する筈だったんだけど、オーディナル・スケールのおふらいんと収録時間が被っちゃったのよ」
登場と共に事情を尋ねるゲスト二人の問い掛けに、リズは柔軟に対応していく。そのまま、司会代行の理由を話し続ける。
「それで私に司会の代行の話が回ってきて、解説にシリカを誘ったわけなのよ。こっちと違って、オーディナル・スケールの方はゲストの方に時間に縛りがあるから、そっちを優先したんだって」
「リズさんから連絡を貰った時はビックリしましたよ。しかも、収録開始の一時間前にですよ?」
「そ、それは大変だったね、シリカ」
「…そういうことだったのね。まぁ、リズとシリカならどこか安心できるわね。これが、キリトとアスナが代行を務めていたりしたら、どんなことになっていたか…」
おふらいんシリーズでのフォンを振り回しているキリト・アスナペアの暴走っぷりを思い出し、少し背中がゾッとしたシノン。そんなシノンの言動にリーファも苦笑いする以外、フォローの言葉が出てこなかった。
「…さてさて。事情も説明し終わったところで、番組を始めていきましょうか!そーどあーと・おふらいん まざーず・ろざりお編第4回、スタートです!」
リズの宣言と共に番組がスタートしたのだった。
トピックス:
「では、まずはプレイバックのコーナーからです!今回は…まぁ色々とツッコミどころが多いお話が並ぶ第15話から第19話より名場面を振り返っていくわよ!」
「今回はフォンさんたちが不在なので、作者さんから解説メモをお預かりしてきてますので、それを参照しながらお答えしていきますね!」
「ここら辺りのお話って、フォンとユウキメインのお話なのよね…コーヒー用意しておいた方がいいんじゃないかしら?」
「あ、あたしのお話もありますよ、シノンさん!?」
「ま、まぁまぁ…最初は第15話からこちらの場面です。どうぞ!」
司会陣の言葉に、甘々映像を見せられるのではと警戒したシノンが眉を顰める隣で、リーファが抗議の声を上げていた。そんな二人を諫めながら、シリカの言葉と共に映像が再生された。
〈フォンとユウキ、新生アインクラッドの22層でログハウスを買う〉
「キリトたちと同じタイプのログハウスよね?フォンが家を買ったって聞いた時には驚いたけど、その後でリアルでもユウキと同棲するって聞いた時には、更に驚いたわね」
「あー…シノンの気持ち分かるわ。あいつって、良いことも悪いこともギリギリまで秘密にする癖あるわよね?」
フォンの秘密主義(本人も半分自覚あり)に関し、家を買ったことに合わせて、同棲発表の件を引き合いに出しながら呆れるシノン。SAOからの付き合いであるリズもそれを否定できず、苦笑いしながら同意する。
「それにしても、家を一軒買いするなんて凄いですよね。いくらゲームの世界でも、かなりの時間を要し…あっ、でも、お兄ちゃんもサクヤやアリシャさんに莫大なお金を払ってましたっけ」
「ユウキさんも言ってましたけど、フォンさんってALOだと金銭感覚がちょっと鈍ってるみたいなんですよね。作者メモによると、元々SAOでもほとんど使っていなかったのに合わせ、フェアリィ・ダンス編にて洗脳されていた時に倒したプレイヤーからドロップしたユルド(ALOの通貨)も重なってとんでもない金額を所持していたらしいですよ?」
リーファの言葉を受け、作者メモを見ながらそう解説するシリカ。一同がその解説に頷いていると、メモを見ていたシリカが何かに気付いたのか、少し決まずい顔をしていた。
「あれ、どうしたの、シリカ?」
「…とんでもないことに気付いたんですけど…フォンさんって、自分の工房を持っていますよね?」
「ああ…第21層のやつよね?」
リーファがどうしたのかと尋ねると、シリカは恐る恐る気付いたことを話し始めた。以前、フォンの工房『ファントム・クラウド』を訪れたことがあるシノンが当時のことを思い出し、それに応える。
「前にフォンさんに聞いたことがあるんですけど、隠れ家的な位置にあるせいか、あの工房も結構いいお値段がしたらしくて…それって、ALOに改めてやってきた時には、フォンさんって家を2軒も余裕で買えてしまう程のお金を持っていたってことですよね?」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
その事実に、その場にいる者全員が何も言えず、空気が凍った。『フォン=(ゲームにおいて)金銭感覚が狂ってる』ではなく、『フォン=意外にお金持ち?』という方程式が成立した瞬間である。
「そういえば…オーディナル・スケールのラストでもユウキに指輪を送ってたわよね?」
「…それ以上は止めときましょう、リズさん!?」
「そ、そうね…!この話はここらで終わりにしましょう!?」
その上で『フォン=現実世界でも意外にお金持ち?』という方程式が成り立ち、現実世界での話をリズが持ち出そうとした瞬間、(フォンによる制裁を恐れた)リーファとシノンによる制止の声が入った。フォンのとんでもない事実が一部明らかになったところで、それ以上踏み込むことを恐れた一同は、次の場面へと話を移すのだった。
〈ALO飛行レース!〉
「ああ。リーファがメインの回ね」
「アハハ…お恥ずかしいところをお見せしました」
飛行レースのダイジェストを見終わり、リーファがキリトに抱き着いているところで映像が止まっているのだが、他の3人が痛すぎて、リーファは目を合わすことができずにいた。
「まぁ、リーファがキリトだいす「シノンさん!?」…ううん…見事にリーファが優勝したわけだけど、このお話、他にも見所があったりするのよね」
「そうでした!例えば、第1障害となった『霧の遊歩道』とかですよね」
「ああ!フォンが珍しく魔法を使うシーンよね!」
シノンとシリカの意見にリズが納得し、場面はフォンがサーチャーを呼び出す魔法を使用するシーンが映される。
「うちのパーティーって脳筋ビルドばっかりだから、魔法を使用することが珍しすぎるのよね。純粋なヒーラーなのもアスナぐらいだけど、アスナも戦況が激しくなると、バーサクヒーラーと化して、前線に飛び込むし…」
「私の場合はピナにサポート技を使ってもらいますけど、あれはビーストテイマー独自の魔法ですから、ちょっと違いますしね」
「そういう点だと、フォンさんって私と魔法のスタイルが似てると言えるかもしれませんね。まぁ、何度か魔法のことを聞かれてはいたんですが、移動が制限されてしまう詠唱が苦手だったみたいで断念してましたけど…」
リズが自分たちのビルド構成に苦笑いする横で、自身とピナの戦闘スタイルに顔を顰めるシリカを見て、フォンがどうして魔法を使わなくなった経緯をリーファが説明していた。
「フォンだったら、そういうのもなんとかしてしまいそうだけど、流石に無理だったわけね…でも、アリシゼーションだと上位の神聖術を使いこなしてたわよね?もしかして…」
「はい…武装完全支配術を使えるようになるまでは、フォンさんのUWでの立ち位置はALOで実現できなかった『魔法剣士』のポジションの名残りだと作者メモには書かれていますね」
シノンが気付いた事実を、作者メモを片手に補足するシリカの言葉に、一同は納得して頷くのだった。
〈蓮、父と共に木綿季の元を訪れるシーン〉
「…これは驚きの展開だったわよね」
「グスッ…!良いお話ですよね…!!」
改めて問題のシーンを見終わり、呆れるシノンに対し、涙脆いリーファは完全にやられてしまい、無言でシノンが差し出したハンカチを受け取っていた。
「えーっとですね…作者メモによると、作者もどうしてこうなったのかよく分かっていないそうです。気付いたら、いつの間にか同棲ルートへと筆が進んでしまった…とのことです…アハハ」
「って、まさかのノープランで書いてたの!?」
シリカの暴露に流石のリズも絶叫していた。シノンに至っては目も当てられないといった様子だった。
「元々ユウキの実家の件をなんとかしたいと思っていたら、フォンさんのお父さんが弁護士だという設定になり、その設定が今回のマザーズ・ロザリオ編に大きく関わる形となったそうです……実は序盤の段階では同棲ではなく、ユウキさんをフォンさんのご両親が実家で引き取るというプランを考えていたそうですが、帰還者学校に通わせることを思いついた時に、同棲でも別にいいのではないかと書いている途中で思った結果でもあるそうです。
なので、フォンさんが住んでるマンションも当初はワンルームのつもりで書いていたのですが、ユウキさんが同棲するにあたって1LDKへと設定を改めたんだそうです」
「説明長ぁ!?…しかも、よく分からない法律用語も出て来てるし、どんだけノープランで書いてたのかしらね、この回」
作者メモに書かれている説明をそのまま読み上げたシリカの長台詞にツッコミを入れながら、改めて作者の計画性のなさに苦言を呈するリズ。そんな二人の反応に、リーファとシノンも何も言うことができず、プレイバックは次の場面へと移った。
〈蓮と菊岡…怪しいお茶会〉
「菊岡とのシーンね…今、思ったらこの時からアリシゼーションについても触れていたのよね?」
「そう、ですね……あの時、菊岡さんがフォンさんにメディキュボイドの資料を渡していたのはお兄ちゃんにも読ませるためだったんじゃないかって、フォンさんも言ってましたし…」
この後のこと…UWにて起こった様々な出来事を思い出し、4人は思わず顔を顰めてしまう。フォンやキリトだけでなく、ユウキやアスナまで危険なことに巻き込まれたため、この点に関し、特にリズは良い感情を持っていなかった。
「メモによると、この後にフォンさんたちはSTLの実験機によるテストダイブの依頼を受けたそうです。その際にアリシゼーションでも登場する比嘉さんと知り合ったみたいです」
「…ああ、番外編の『バーサス』のことね?…それにしても、ユウキのために色々と取り計らって、菊岡さんに頼んだんだろうけど、あんな形で裏切られたりしたら、フォンが菊岡さんのことを呼び捨てにしたり、敬語で話さなくなるのも当然よね」
「リズ…結構辛辣ね」
「当たり前よ!?キリトやフォンだけじゃない!もしかしたら、アスナやユウキだって一歩間違ってたら、とんでもないことになっていたのよ!?くぅぅ…!私がその場にいたら、間違いなくぶん殴ってたわ…!」
未だに菊岡のしたことを許せないでいるリズにシノンもそれ以上制止の言葉を掛けることができず、リズの怒りが収まるまでプレイバックは次の映像へと移るのだった。
〈ユウキと創る明日〉
「この最終回のタイトルもそうだけど、マザーズ・ロザリオ編って、プロローグも含めて全部で20話じゃない?これって、作者は狙ってやったのかしらね?」
「できればいいなと思って書いていたところはあるみたいですよ?」
最終回のサブタイトルと共に回想を見終わった途端、リズがマザーズ・ロザリオ編の話数とサブタイトルに関して言及した。解説メモからその辺りに関することを抜粋したシリカが説明を始める。
「この章を書いていた時が、丁度作者が平成最後のライダーを見ていた時で、ド嵌りしていたことが災いして、ちょっとした茶目っ気でサブタイトルや次回予告に取り込んだみたいですよ?ちなみに、合計20話で終わったのはたまたまお話が上手く纏まった結果みたいです」
「あれって、分かる人は分かるだろうけど、サブタイトル見た人はライダーが出るかと勘違いしそうよね?」
シリカの解説にシノンがジト目でそう感想を述べる……ごめんなさい、調子に乗ってました。
「最初が平成最後で、最終話が19番目なのは分かりますけど…順番的にはどんな感じなんでしょうか?」
「えーっとですね…作者メモによると、順番は「20→1→2→3→4→18→11→16→13→9→8→5→10→15→6→12→7→14→17→19…という順番ですね。詳細は『平成ライダー 放映順』で検索頂ければと思います」
「…遂にシリカまでメタ発言し出すとは…世も末ね」
リーファの疑問にシリカが読者へのメタ発言交じりの回答をしたことに、シノンは引き攣った笑みを顔に浮かべていた。
「というか、ユウキが帰還者学校に通うようになってから、フォンまでもバカップルぶりを発揮し出したのは予想外だったわね」
「えっ…?フォンさんもお兄ちゃんたちみたいにリズさんたちに見せつけているんですか?」
「まだアスナたちに比べたらマシなんだけどね……フォンって結構独占欲が強いみたいでさ。時々ユウキの方の授業が早く終わって、私たちの教室に来ることがあるんだけど……
ユウキって、かなり可愛い部類に入るじゃない?だから、クラスの男子の中には、ユウキが来たことに歓喜する奴もいるわけなんだけど…そいつを見てフォンがちょっとイラっとしてることがあるのよ」
「あー……それって、私たちの教室にフォンさんが来た時にも見かけますね。ユウキさんって、結構フレンドリーですから男子・女子共に人気が高いんですけど、男子と話しているのを見て、時々フォンさんが眉を顰めてますよ?
ユウキさんも気付いてるんですけど、皆を無下にするわけもいかなくて、時々フォンさんの眉が大変なことになってるんですよね…」
「えっ、怖…!?前回でも思ったけど、フォンってちょっと間違ったら、危ない人になりかねないじゃないの?」
「さ、流石にフォンさんは大丈夫じゃないですか?…アリシゼーション後はなんとも言えない所ですけど…」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
「そう考えたら、キリトの方が人畜無害な気がしてきたわね」
「…そうですね。あたしたちがあれだけアタックしても、一心にアスナさんへの愛貫いていますもんね…その割にはどんどんフラグを建築していきますけど」
「しかも、ゲームだと私を含めてヒロイン全員と添い寝してますもんね…ユイちゃんにとんでもないトロフィーを何度も送られてますけど…」
「…それを言ったら、フォンもこの後、ヒロインたちと添い寝したり、お祭りに入ったりするってことよね?」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
「…この話題はここまでしておきましょうか?」
「「「…賛成((です))…」」」
フォンのユウキに対する溺愛っぷりを話していた筈が、何を言っても、どう話を広げようとも地雷を踏み抜くことにしかならないと思った一同は、リズの意見に賛同して話を終わりにしたのだった。
「さて、それじゃ次のコーナーに…」
ドッカーーーン!!
「「「「!?!?!?」」」」
次のコーナーに移ろうとしたリズの声を遮り、スタジオにとんでもない爆発音が響き渡った。司会、ゲスト共に何が起こったのかと驚き、スタッフの方へと視線を向けるが、スタッフ陣も何が起こったのか把握し切れておらず、完全に混乱状態になっていた。
「おい!?今の爆発は何だ!?」「控室の方からです…!」「た、た、大変です!?控室Fの扉が木っ端微塵に吹き飛んでます!?」
「ば、爆発…?」
「そう、みたいね……でも、一体何が爆発したのかしら?」
「う~ん…リズさん。ここは一旦番組を中断した方が……リズさん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
スタッフ陣から聞こえてきたワードに未だに事態が把握し切れないリーファとシノンが首を傾げる中、収録の中断を提案するシリカを横にリズは顔を真っ青にしていた。その顔には冷や汗が大量に流れ始めていた。
「リ、リズさん…どうしました!?汗が酷いですよ…!」
「な、な、な、なんでもないわよ!?え~っと…そうね!皆様、現在原因不明の爆発でスタジオが混乱しておりますので!本番組はこれにて「「リ~~ズ~~~~!?」」ひぃぃぃぃぃぃぃ!?あ、あわわわわ!?」
大慌てで番組の中断を宣言しようとしたリズの声を再び遮った声の主らはリズの背後から、彼女の肩を力強く掴んでいた。その人物たちとはもちろん…
「「「フォン((さん))!?ユウキ((さん))!?」」」
ここにいる筈がない筈の本来司会を務める予定だったフォンとユウキだった。さっきの爆発の余波か、フォンは少し焦げており、右ほおに煤がついていた。
「な、なんで二人がここにいるのよ!?オーディナル・スケールのおふらいんの収録に行ってるんじゃなかったの!?」
「…なるほどな。そういう体なわけか」
「ど、ど、どういうことですか…!?」
未だに状況が把握できないシノンの言葉に、一人納得しているフォン。シリカが頭上にはてなマークを浮かべるシリカの疑問に答えたのはユウキだった。
「ボクたちはいつものように時間通りに控室に待機してたんだよ?でも、リズからセットの都合で収録が大幅に遅れるって聞かされたんだ」
「「「…もしかして…?」」」
「察しの通りだ。それで控室で待機してたんだが、いつまで経っても誰も呼びに来ないからおかしいと思って、外に出ようとしたら扉が開かなくてな…扉をぶっ壊して、ここにやってきたって訳だ。さてと…リズ」
「ひ、ひぃぃ!?」
ユウキの言葉を引き取り、説明をし終えたフォンがとてもいい笑顔でリズへと詰め寄っていた…もちろん目は笑っていない。(おそらく幻想剣ソードスキルで扉を打ち破った際に使用したであろう)片手棍を構えている様はまさしく鬼のそのものだった。
「ゴ、ゴ、ゴメン!?ちょっとした出来心だったのよ!?いつも苦労してるあんたの代わりをしてあげようかなと思って…!」
「……」
「それに、偶には私が司会をするのも面白いんじゃないのかなと思って…!?ほら!シリカもそう思うわよね!?」
「わ、私を巻き込まないで下さいよ!?」
「………」
「だ、だから…その……えーっと…!?」
「……………」
「……ゴメンなさい!?出番が欲しくて、嘘のスケジュールを伝えましたぁぁ!?スタッフさんもノリノリで協力してくれたので、調子に乗って実行しちゃいました!?」
無言で圧をかけるフォンの前に、言い逃れることはできないと悟ったリズが遂に自らの過ちを謝罪した。その理由に流石のシリカやゲストの二人も何とも言えない表情をしてしまう。
「ううぅ!?だって…エギルやクラインも出てるのに、私やシリカだけ除け者なんて…ズルいと思ったのよ!?」
「そ、それで私を代打の相方に…」
「…うーん…それを聞くと、確かにリズさんがこんなことを仕出かしたのも分からなくはないんですよね」
「まぁ、流石にやりすぎた感は否めないけどね。それで?あんたたちはリズをどうするつもりなのよ、フォン、ユウキ」
リズに同情するシリカ、リーファの横でリズの処遇を二人に尋ねるシノン。とてつもなく微妙な空気に話題を振られたフォンとユウキ。
「…はぁ…別にどうもしないよ。俺だって、そんな理由を聞いたら怒るに怒れないさ。それに、泣きそうになっている女の子に追撃するような真似はしないよ」
「うんうん!騙されてたのはちょっとムッとしたけど、リズならちゃんと司会を務めてくれていたと思うし、ボクもこれ以上どうこう言う気はないよ?」
「……!!フォン!ユウキ!」
やれやれといった表情でそう答えるフォンの隣で、ユウキも苦笑いしながらその考えに同調する。二人から許しを得たリズは涙を流しながら笑みを浮かべる…が、
「そう…俺はな?」「そう…ボクはね?」
「…へっ…?」
「これ…今さっき、番組の公式アドレスに届いたメールなんだが…」
意味深なフォンとユウキの言葉にリズの表情が硬直する。そして、フォンが苦笑いと共に見せたメールに書かれていたのは…
『リズ よくもユウキの出番を奪ったわね?あとでゆ~~っくりとお話しようね? アスナ』
「ア、ア、アスナァァ!?」
「どうやらリアルタイムでこの光景を見ていたらしい。多分、一緒に見てるキリトが怖がっている程に、今のアスナはバーサクヒーラーになっているだろうな」
「…アスナって怒ると怖いもんね。ううぅ、くわばらくわばら…!」
「ちょっと!?アスナの説教って本当に怖いのよ!?なんとかしなさいよぉ!?」
「「「「「いや、自業自得だろう(でしょう)」」」」」
「アハハ…ドンマイ、リズ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アスナのお説教が確定したリズが膝から崩れ落ち、その姿に一同は心の底から同情するのだった。
「さてと…一悶着あったが、番組を再開するか」
「そうだね…それでは、改めまして!本番組のナビゲートを務めます、本当の司会のユウキです!番組ももう半分終わちゃってるけど、ここからはボクたちのステージですので、是非楽しんでね!」
「解説のフォンです。まぁ、色々とありましたが、あと半分お付き合い頂ければと思います。それと、折角来てくれたんだ…リズとシリカもここからはゲストとして参加してもらうからな。リーファ、シノン共に宜しくな?」
「ううう…こうなったらヤケよ!?全力で楽しんでやるから覚悟しなさい!」
「はい、お任せください!」
改めて挨拶を終えたユウキ・フォンの言葉に続き、リーファ・シノンの隣に移動したリズとシリカも意気込みを再度語り、番組が再開した。
「それじゃあ、後半のコーナーに移るか。ここからはフォンのお悩み相談のコーナーだ」
「このコーナーでは、番組に送られてきたあらゆる質問にフォンがズバッと答えていくコーナーだよ!」
「へぇ…まぁ、フォンだったらなんとなく安心な回答をしそうよね」
「そうですね!あたしたちもお手伝いしますので、頑張って答えていきましょうね!」
司会陣の説明にシノンとリーファも気合を入れ直し、まず初めの質問へと移った。
「ではまず一問目…ボクからの質問です!」
「えっ、ユウキ!?っていうか、ありなのか、そんな質問!?」
「司会特権です!それじゃ、質問!フォンとギルドメンバーの関係を教えて……っていう質問なんだけど…」
色々と予想外の質問に驚きながらも、フォンはユウキの質問へと答えようとする。
「ギルドメンバー…それってキリトたちとの関係ってことだよな?まぁ、俺たちはギルドを設立してるわけじゃないから、パーティとして行動している感じだけどな。
その中でも、キリトやアスナ、リズ、シリカ、クライン、エギルさん、アルゴさん、シグさんはSAOからの付き合いだな」
「そうね…今思ったら、かなり長い付き合いになるわよね。私はアインクラッド攻略の中盤ぐらいでフォンと知り合った感じだけど、キリトやアスナたちとは1層からの腐れ縁でしょ?」
「そうだな。キリトとクラインとは1層の草原フィールドで、アスナは迷宮区のボス攻略会議の前日、エギルさんはボス攻略会議、アルゴさんはアニールブレード入手の後、シグさんはリズと知り合った後に出会ったんだよな」
「私もアスナさんやリズさんと知り合ったのは原作と違って、フォンさんがリズさんのお店に行った時でしたよね。あの時は凄かったですよね…フォンさんが潰れたトマトにされかかってましたから」
「その時のことは忘れてくれ…」「その時のことは忘れてよ…」
シリカの言葉で当時の出会いのことを思い出し、フォンとリズは気まずそうに目線を逸らした。勘違いだったとはいえ、一方的に殴り倒されかかった側とした側としては軽い黒歴史と化していた。
「キリトは言わずもがな、他のメンバーとは攻略以外にも色々な付き合いをしてるよな。リズとはもちろん鍛冶の話をメインにしたり、クラインとは風林火山の助っ人として一緒にクエストに行ったりって感じだな」
「私とフォンじゃ、鍛冶の方向性が違うからね…私は武器の製造や強化をメインだけど、フォンは防具や装飾品が主だし。いつも情報を共有したり、白熱した議論を交わしてるわよね」
「そういえば、よくエギルさんのお店やお兄ちゃんのログハウスでお二人で話していること多いですよね?時たまにヒートアップして、お兄ちゃんが止めに入って結局巻き込まれた結果、最終的にアスナさんに全員説教されてますけど…」
「私も一回見かけたわね…ユイちゃんが「パパ曰く、ロマンのぶつかりあいだとのことですが、口喧嘩ではないんですか?」と純粋な目で心配してたわね」
「「…すみません。もう少し自重します…」
リーファの言葉を受け、その時のことを思い出し、責めるような視線と共に呆れたシノンの一言に、反省するフォンとリズ。話題を変えようとフォンがALO以降のメンバーの話へ切り替えた。
「それから、ALOにSAOアバターをコンバートして、ユイちゃん、リーファと知り合ったんだよな。二人にはキリトのことをよく聞かれるよな」
「そうですね!あたしはSAOにいませんでしたし、ユイちゃんもあまりお兄ちゃんたちとは一緒にいなかったから、私たちよりも長く一緒にいたフォンさんに色々と聞いちゃうんですよね」
「まぁ…あの二人もユイちゃんの親である手前、色々と答えにくいところがあるみたいで、そういった関連の質問が俺の方に飛んでくるんだよな」
「あー…ユイちゃんって、良い意味でも悪い意味でも好奇心旺盛で知りたがりだもんね。でも、ああやってアスナたちと仲良くしているのを見ると、ちょっとうらやましいと思うんだよね」
「……そ、そうか…(この話題はマズい!?早く切り替えなくては…!)」
リーファとキリト談義…もといSAO談義をしていることを明かすフォンだが、時折ユイから繰り出される純粋な質問に四苦八苦していることに苦笑いし、その様子に流石のユウキも同情せざるを得なかった…尤も、自ら地雷を踏み抜いたフォンは早々に話題をシノンへと振った。
「それで、最後にGGOで出会ったシノンが新生ALOで猫妖精としてデビューしたって感じだよな。基本的な所作はキリトやリーファが中心にレクチャーしてたけど、弓に関しては俺が教えてたんだよな……あっという間に狙撃技術とか精密射撃の腕抜かされたけど…」
「…しょ、しょうがないじゃない!?GGOだと弓以上の距離から狙撃をしていたんだから…!それに私とあんたとじゃ、弓の戦闘スタイルが全く異なるんだから当たり前でしょうが!?」
「えーっと…シノンさんはキャリバーでも見せた超狙撃みたいなスタイルですよね?フォンさんはあまり弓を使うことがないから想像がつかないんですけど…」
「俺は動きながらの連射・速射スタイルだな。ただ弓の戦闘スタイルの関係上、どうしても両腕が塞がっちまうことが多いから、遠距離支援に回らない限りなかなか使わないんだよな」
「そういえば、第11話でもボスの攻撃を回避しながら突っ込んだりしてたよね?しかも、なんやかんやで弓スキルをマスタリーしてるし…」
「ユニークスキルの幻想剣が、ALOから導入された手甲・弓にも適応したからな。あるものはマスターしときたいという欲があってな」
ユウキの指摘に頬を掻きながらそう答えるフォン。一度の「ああ、いつもの悪癖か」という視線を受け、またしても気まずくなったフォンは強引に話を終わらせようとする。
「と、とにかく!?俺と皆の関係はそういったところだ!それに全員が種族・武器・戦闘スアイルが異なるから、高速換装スキルで様々なスタイルへと変われる俺が一緒にクエストに行くことも多い感じだな」
「なるほどな~…流石は夢幻の戦鬼というところなのかな?うん、よく分かったよ!ありがとう、フォン!」
「ふぅ…どういたしまして。それじゃ、次の質問にいこうか?」
ユウキにお礼を言われ、一息吐いた後にフォンは次の質問へと移るのだった。
「それでは次の質問です!えーっと…ASNさんっていう人からのお便りです。『私はよく前衛と後衛を交互に入れ替わるプレイをするのですが、とても不名誉な二つ名をつけられてしまい、困っています。夢幻の戦鬼さんは自身の二つ名についてどう思われていますか?』……ねぇ、このASNさんって…」
「ユウキ…多分想像通りだろ思うけど、絶対に言わない方がいいと思うぞ?」
お便りを読み終えたユウキが困惑顔でフォンに尋ねようとするも、災いに自ら触れるべきではないと判断したフォンの言葉にそれ以上の追及を諦めた。尤も、
((((ASN……ASUNAの略ね(ですね)…))))
と全員が察しており、不名誉な二つ名というのが『バーサクヒーラー』のことだと理解していたのだった。というよりも、アスナのネーミングセンスが簡素過ぎないかと思ったのは余談である。
「それにしても二つ名か…俺は夢幻の戦鬼以外の二つ名で呼ばれたことないからな…キリトは黒の剣士以外にも、SAOだとビーター、影妖精や恰好・武器からブラッキーとか呼ばれてたりもするけどな…」
「本家おふらいんだと、ダークスターとかリアルソロプレイヤーとかフレンドレスとか絶対なるアイソレータとか呼ばれてよね?」
「ユウキ…なんかキリトの二つ名のセレクトえぐ過ぎない?」
後半部分の二つ名のセレクトに流石のシノンも少し笑みが引き攣っていた。
「そもそも俺やユウキ、キリトやアスナもそうだが、俺たちから名乗り出したわけじゃないからな。もし二つ名を呼ばれるのが嫌だったら、もう少し大人しくするか、それ以上を超える二つ名を付けてもらうしかないんじゃないか?」
「それはそれでとんでもない二つ名になりそうな気がするんですけど…」
「今思えば、シリカやシノンもSAOやGGOだと二つ名有ったわよね?」
「うっ!?なんで言っちゃうんですか、リズさん!?」
「それに私のはアニメのサブタイでしょう!?」
フォンの解決案にそれ以上の二つ名を想像したリーファの笑みまでも引き攣る横で、リズがシリカとシノンまでも巻き込み、抗議の声を受けていた。
「でも、バーサクヒーラーってカッコいいとボクは思うけどな…アスナもその二つ名を好きになれるようにしてみたらいいのに…」
「…あー、そういう捉え方もあるな。まぁ、流石にバーサクヒーラーは女の子としても、ユイちゃんの親としても抵抗があるんじゃないか?」
「そういうものなのかな?……そうだ!だったら、フォンにも新しい二つ名を付けてみようよ!」
「…えっ!?」
まさかのユウキの提案に思わず驚きの声を上げるフォン。しかし、ドギマギする彼を横にゲスト陣はノリノリだった。
「な、なんでそうなるんだよ!?」
「だって、フォン自身も色々な二つ名を付けられたら、気持ちが分かるんじゃない?」
「それもそうね…それにフォンの二つ名って、色々と候補があるから面白そうよね?」
「それじゃあ、皆で考えてみましょうか!」
「えっ!?まさかの全員乗り気!?嘘だろう…!」
ユウキの案に乗ったリズ・リーファの言葉に、女性陣は早速二つ名を考え始めてしまった。まさかのシノンまでもが考えに乗ってしまったフォンは絶句して待つ他ない状態だった。
「よし、できた~!」
「私もできたわ」
「それじゃ、一斉に発表しますか?せーの…!」
「『ファントムマシーン』、『アルテマウェポン』」
「『絶剣の守護者』、『ワイドリースイパー』」
「『ドラゴニックブレイバー』、『アブソリュート・クラッシャー』」
「『ビルドライズ・スクラッパー』、『ハンター・オブ・ディスカバリー』、『夢幻の剣を携えし王』、『黒剣を支えし流星』」
「『刹那の時を超えし者』、『常識破りのアストレイ』」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!?がはぁぁぁ!?」
ユウキ、リズ、シリカ、リーファ、シノンの順に二つ名が発表されたが…覚悟していたフォンの想像を遥かに…いや、余りにも容赦のない痛々しい二つ名に悲鳴を上げたフォンはそのまま吐血して倒れそうになった。
「な、な、な……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
もう絶叫する他なかった…フォンの魂から出た叫びがスタジオに響く。今のフォンにとって、そうする他なかったための行動だった。そして、ようやく二つ名の飲み込めたフォンの怒涛のツッコミが始まった。
「まずユウキ!ファントムマシーンはまだ分かるがアルテマウェポンは駄目だろう!?色々な人に怒られるわ!
リズ!なんでお前が一番まともなんだよ!お前が一番とんでもない二つ名持ってきそうだったのになんでユウキと幻想剣関連から持ってくるんだよ?!俺の覚悟を返しやがれ!?
シリカ!王道すぎるわ!?確かに主人公っぽい二つ名だけど俺のメンタルが死ぬわ!しかも微妙にお前のと被ってるだろうが!?
リーファ!なんでお前が一番多いかつ痛いんだよ!?聞いた瞬間一瞬意識が飛び掛かったわ!今の時間でよく考えたなと呆れを通り越して感心したわ!?
シノン!もうどっちもガンダム関係だろう!?俺のGGOアバターがあの人に似てるからって、そっちから取ってくるんじゃねーよ!?」
一呼吸でツッコミを言い切ったフォン…肩で息をする彼に一同は感心し、思わず思ってしまったことがあった。
「…やっぱりフォンの二つ名って、ツッコミマスターでいいんじゃないかしら?」
「ぜぇ…!ぜぇ…!ぶっ飛ばすぞ、リズ…!?」
代表して総意を言葉にしたリズにフォンは殺気を飛ばすも、息切れのあまりにそう返すのがやっとの状態だったため、フォンが落ち着くまでにユウキは次の質問へと移るのだった。
「それでは…次が最後の質問ですね。えーっと…風猫同盟さんっていう人…いや、これ連名でのお便りみたいだね。『ALO編がカットされたキャラたちの出番は今後あるんでしょうか?』…これって差出人の人たちが気にしてるってことだよね?でも、一体誰が…?」
「「…あっ…」」
質問の差出人が誰かとユウキが頭を悩ませていると、主人公であるフォンと当事者であるリーファは差出人が風妖精と猫妖精の長であると見当がついてしまい、驚きの声を上げながら冷や汗を流していた。
「え、えーっと……マザーズ・ロザリオでも登場がバッサリとカットされてたけど…ほら、オーディナル・スケールだと少しだけ出てましたし!きっとWoU編ではもっと出番がありますよ、うん!」
「そ、そうですよね!作者も多分そこら辺はきっと考えてくれてますよ!サク…ゴホン…きっとお二人やユージ…ウウン!…他の方々も出れますよ!」
「本当かしらね?もし嘘だったら、アリシゼーションのおふらいんシリーズも乗っ取られかけたりするかもよ?」
「ア、 アハハ…きっと大丈夫だよ、うん…」
これっばかりは作者次第では思ってしまった二人はそう答えることしかできず、乾いた笑いと共に視線を逸らしてしまっていた。そんなフォンとリーファに、自身のことを棚に上げて、そんな冗談を飛ばすリズにユウキも苦笑いするしかなかったのだった。
「さてさて!最終回となる本番組も、残念ながら終わりのお時間を迎えてしまいました!最終回もハチャメチャな展開となっちゃったけど、皆楽しんでもらえたかな?」
「…まぁ、なんやかんやで楽しかったわ!この後、アスナのお説教が待っていると思うと、憂鬱なんだけど…」
「あっ、アスナ…!」
「ひぃぃぃぃ!?ゴメンなさい!?ゴメンなさい!?……って、いないじゃない!?騙したわね、フォン!?」
いつもの仕返しとばかりにフォンがリズを揶揄っている横で、シリカたちも番組の感想を語っていく。
「でも、私も久々に出演できて楽しかったですよ?(ボソッ)本当はキリトさんと一緒に出たかったですけど…」
「そうだね!私も第3回と引き続き出させてもらえたので、本編で出てない分が少しはリカバリーできたのかなとちょっと安心してます(ボソッ)まぁ、もうちょっと出番があったらなと思いますけど…」
「…まぁ、いつもの番組よりは平和だったんじゃないかしら?それに、この6人だけっていう組み合わせも珍しい方だし、今日は結構いい回になったんじゃないかしら?…(フォン!?早く番組を終わらせなさい!)」
「…!(お、おう!?)」
シリカとリーファの小言をしっかりと聞き取ってしまったシノンからのアイコンタクトを受け取ったフォンは、これ以上ヤバいワードが出る前に番組を締めくくることにしたのだった。
「と、ともかく!これでそーどあーと・おふらいん むげんのせんき まざーず・ろざりお編は終わりとなります。読者の皆さま、最後までお付き合い頂きまして、作者に代わりお礼を申し上げます」
「次回はボクとフォンが引き続き司会を務める、オーディナル・スケールのおふらいんで会おうね!それでは…」
「「「「「「またね~!」」」」」」
フォンとユウキの言葉を皮切りに、一同が挨拶をして番組は終わりを迎えたのだった。
『この番組は、財産管理・民事訴訟・法律に関する徹底したサポートをお約束する、音弥法律事務所の提供でお送り致しました』
「父さん!?いつの間に、この番組のスポンサーになってんだよ!?」
ユウキのナレーションにとんでもない爆弾が含まれていたことに、フォンのツッコミがまたしてもスタジオに木霊するのだった。
そんなわけで、リズ&シリカがまさかのシークレット参戦でした。
意外にこのペアの投票が少なかったのが予想外だったのですが、ならば逆に利用してやろうかと思った結果がこのお話の根幹となっております。
実は、アルゴ&シグのペアを元々予定しており、リズ&シリカは第2回に登場させる予定だったのを大きく変更したんですよね(笑)
ちなみにフォンの二つ名に関しては、即興で考えたものでございます(笑)考えていて、自分でも、痛い痛い!と思ってました…どこぞの六つ子の次男でもここまでは言わないですね(苦笑)
それでは、次回はオーディナル・スケール編でお会いしましょう!