ソードアート・オンライン~夢幻の戦鬼~   作:wing//

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やっとUWへとお話が戻ります。

オリジナル要素が入ってきますが、中盤まではほとんど話に絡んでこないので、ご安心下さい(笑)

そして、ようやくユージオの再登場です。

それではどうぞ!


第7話 「アンダーワールドへ」

「・・・本気かい、音弥君」

「ああ。冗談でこんなことは言わないぜ・・・菊岡」

 

指令室らしきところに戻って来た俺は菊岡に先ほど覚悟したことを伝えていた。流石の菊岡もいい顔はしていなかった。

 

「アンダーワールドには俺も行く・・・公理教会やらあんたたちみたいな不安要素があるのに、和人一人を行かせるわけにはいかない」

「・・・・・分かっているのかい?STLでのダイブは、今までのフルダイブマシンのダイブとは全てが違う。感覚・・・痛覚は現実世界そのものだ。それに、現在アンダーワールドではFTAを1000倍に設定している。フラクトライト・・・君の魂の寿命を削ることにもなるんだよ?」

「・・・・・覚悟はしてるさ。それでも、俺は和人だけを行かせたくない・・・できることがあるなら、俺は・・・和人の助けになりたい」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺の言葉に悩む菊岡。俺は更に畳みかける。

 

「あんたらにとっても決して悪い話じゃないだろう?イレギュラーな要因が入れば、禁忌目録を破る人工フラクトライトを新たに生成できるチャンスじゃないのか?それとも・・・・・そうまでして、俺を行かせたくない訳でもあるのかよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺の言葉に菊岡と比嘉さんはアイコンタクトを取った。そして、

 

「・・・分かった」

 

そう言って、諦めた表情の菊岡から許可を得た俺は、和人共にアンダーワールドへと行くことになったのだ。

 

 

 

『音弥君、聞こえるかい?』

「ああ、聞こえるぜ」

 

STL5号機のベッドに体を預け、俺は外部音声から聞こえる菊岡の声に答える。

 

『君たちがダイブするポイントは、君たちがテスト期間中にも滞在した村の近くだ。記憶の混濁・君たちのフラクトライトへの干渉を避けるために、君たちの記憶はロックさせてもらうが大丈夫かい?』

「ああ、分かった」

『・・・それと木綿季君のことだが・・・』

「一応、数日帰れないって書き置きはしてきたし、両親にも声は掛けてきたから大丈夫だとは思うが・・・万が一の時は頼んだぞ」

『・・・さっきの約束はできるだけ守るよ』

 

先程話し合ったことを確認し、俺は深呼吸して目を瞑る。

 

(アンダーワールド・・・STLが作る未知なるVRワールドか)

『では、音弥君。リンクスタートの掛け声と共にダイブスタートするッス!準備ができたら、どうぞッス!』

 

比嘉さんの言葉に俺は覚悟を決め、俺はあの言葉を発した。

 

「(行くぞ、和人・・・!)・・・リンク・スタート!」

 

その言葉と共に、俺の意識は遠くなり・・・アンダーワールドへと旅立った。

 

 

 

「・・ううぅ・・・うううん?」

 

目を開けると、自分の左手が見えた。そして、周りの光景が森だらけであることに気付いた。

 

(ここは・・・ここがアンダーワールドなのか?)

 

そう思い、体を起こそうとして・・・俺は何かに引っ張られるように再び地面を背中につけた。

 

「な、なんだ?背中が、重い・・・!」

 

どうやら背中に何かがあるようで、それに引っ張られて体を起こすことができなかったようだ。体を転がし、うつ伏せになって手も使って体を起こす。そして、背中に手を当てると・・・

 

「・・・剣?」

 

今の恰好・・・村人のような服には似合わない両手剣が俺の背中に装備されていた。どうしてこんなものが・・・と思い、剣を抜こうとしたが・・・

 

(お、重い・・・!?)

 

あまりの重さに片手で剣を抜くことができず、両手で抜こうとするが・・・俺は剣を抜くことを諦めた。

 

ここで抜いて、また納刀するのも大変手間がかかりそうだと思ったからだ。背負って移動することはなんとかなりそうだったので、そのままにしておき、俺は今やるべきを確認していた。

 

(ともかく・・・今は和人と合流を・・・・・・ちょっと待て・・・)

 

そこで俺は初めて気が付いた。

 

(なんで現実世界の記憶があるんだ・・・!?)

 

そう・・・ここに来た経緯、菊岡たち『ラース』が行動する理由、アリシゼーション計画・・・今の俺には現実世界の記憶がそのまま残っていたのだ。菊岡と比嘉さんは、フラクトライトをロックすることで俺たちは現実世界の「音弥蓮」と「桐ヶ谷和人」ではなく、『フォン』と『キリト』として、ダイブするはずだって言ってたけど・・・

 

「(・・・何か不具合があったのか)菊岡!比嘉さん!聞こえるか!」

 

一応、現実世界にいる菊岡たちに向かって、大声で呼びかけてみたが・・・聞こえてくるのは風が木を揺らす音と鳥のさえずり声だけで、現実世界からの反応は全くなかった。

 

(やっぱり反応はないか。FLAの倍率を上げてるから、あっちが異常に気付いても対応してくれるのには時間がかかりそうだな)

 

ともかく、現状はこのままでなんとかするしかないようだ。幸先が悪いと思いながらも、気持ちを切り替え、俺は周囲を見渡した。そして、再度STLが作る『アンダーワールド』のリアリティの高さに感嘆していた。

 

(このリアリティ・・・アミュスフィアじゃここまで自然も生き物も再現することなんてできないぞ。むしろ、空気が澄み通ってて、こっちの方が現実じゃないのかって錯覚させられそうなぐらいだな) 

 

風に揺れる木々や飛んでいる鳥や蝶を見て、また自身が吸う空気の新鮮さを味わい、錯覚しかけている意識を切り替えるために首を大きく振った。

 

(ともかく、今は和人に合流しないと。菊岡は近くにダイブさせるって言ってたから、そんなに離れてはいないはずだが)

 

俺がそんなことを考えていると、

 

ガサッ!

「っ・・・誰だ!?」

「・・・蓮?蓮か!?」

「和人・・・!」

 

物音がした茂みから顔出したのは・・・なんと和人だった。考えていた人物が出てきたことに一瞬驚くも、再会できたことに安堵した。

 

「良かった・・・てっきり俺一人かと思ってどうしようかと思ってたんだ」

「そうか。俺も和人と合流できて安心したよ。和人、俺たちは今・・・」

「分かってる・・・ここはアンダーワールド。STLが作り出したVRワールドかもしれないんだろう?」

「・・・・・ちょっと待て。和人、もしかしてお前も記憶が・・・?」

「もしかして、蓮もか?」

 

会話の途中で違和感に気付き、俺は和人も現実世界の記憶を持ったまま、ダイブしてしまっていることに気付いた。和人自身もそのことが異常であることに気付いていたようだ。

 

「蓮、おかしくないか?」

「ああ。でも、おかしなことはそれだけじゃない。俺の背中には覚えのない大剣が背負わされていたんだ。見てくれよ?」

「・・・変だよな。変って言えば・・・なぁ、蓮。俺たち、どうしてまたSTLでアンダーワールドにログインしてるんだ?」

「・・・・・覚えてないのか?」

「えっと・・・エギルの店でお前やシノンたちとBoBやSTLについて話して、明日奈と一緒に帰って・・・・そこから先が思い出せないんだ」

(もしかして脳のダメージが影響しているのか?襲撃直後の記憶が抜け落ちてるみたいだな)

 

和人の状態を把握し、俺は和人に何があったのか説明すべきどうか一瞬迷った。だが、今回の目的は和人の治療であることを思い出し、事件の記憶を思い出させるのはフラクトライトへの影響があるのではないかと思い、俺は話を合わせることにした。

 

「・・・実は俺も分からないんだ。あの後、木綿季と一緒に帰って、家で寝てたはずなんだが・・・気が付いた時にはもうこの世界に来てたんだ」

「・・・ってことは俺も蓮と同じか?考えられるのは・・・菊岡か」

「・・・かもな」

 

和人の推測に俺は静かに頷いた。勝手に菊岡のせいにしたが、ある意味ではあいつのせいでもあるのは確かなので俺は否定しなかった。

 

「ともかく人を探そうぜ?ここにずっといてもしょうがないし、町か村でも」

カァン!!

「「!!」」

 

俺の提案を甲高い音が遮った。その音は・・・とても聞き覚えがあって、懐かしくって・・・

聞いた時、胸が締め付けられるような感覚に襲われたのだった。

 

 

 

音が鳴り響く方へと俺たちが歩いていくと、森が開けた場所へと出た。そこには、

 

「「・・・!」」

 

他の木々とは比べ物にならないほど大きい一本の木があった。その巨木の周りには他の木々は一切存在していなかった。まるで孤独・・・それが巨木の第一印象だった。その大きさは他者を寄せ付けず、他者から養分を奪って成長した・・・・・そう思わせた。

 

俺がそんなことを考えていると、キリト(ひとまず、ここがアンダーワールドということもあり、本名ではなくアバター名で呼び合うことにした)が巨木に目を惹かれたように傍に歩み寄って行ったので、追いかけた。すると、

 

「キリト・・・人だ」

「えっ?あっ・・・」

 

巨木に隠れて見えていなかったが、座り込んで巨木にもたれかかっていた少年に気が付いた。初めて出会った人に驚きながらも、情報を得る機会だと思った俺たちはアイコンタクトで了承の意志を交換し、少年に声を掛けた。

 

「すみません、ちょっといいですか?」

「・・・うん?」

 

声を掛けた少年は俺たちに気が付いたようで立ち上がりこちらを見た。

 

亜麻色の髪と緑色の瞳・・・素朴だが、穏やかな雰囲気・・・それが少年に対する俺の第一印象だった。そんなことを考えていると、少年が話し掛けてきた。

 

「・・・君たちは誰だい?どこから来たの?」

「(俺達と同じテストプレイヤーか?)」

「(・・・さっきの反応からしたら、NPCかもしれないぞ?とりあえず話をしてみないとな)

「・・・?どうしたの?二人でコソコソ話して?」

 

俺達は小声で話して、質問に答えないことに疑問を持ったのか、彼は俺たちに更に歩みより、不思議そうに首を傾げていた。

 

「あ、ああ。すまない。自己紹介が遅くなったな。俺の名前はフォン。で、こっちが・・・」

「キリトだ。あっちの森の方から来たんだが、ちょっと道に迷ってしまって・・・」

 

少年の質問に答えると、少年は少し驚いていた。

 

「あっちって、森の南のこと?もしかしてザッカリヤの街から来たのかい?」

「そ、そうじゃないんだ!?それが・・・俺達もどこから来たのかよく分からないんだ」

「ええ?!分からないって・・・今まで住んでた街とかも?」

「・・・全然覚えてないんだ。気が付いたら、俺達二人とも森の中にいたんだ。俺とキリトは知り合いでそういうことは覚えてるんだが、街の名前とかはさっぱりでな・・・」

「・・・驚いたな。話には聞いていたけど、見るのは初めてだよ・・・『ベクタの迷子』」

「ベ、ベクタの・・・?」「・・・迷子?」

 

少年の口から出た単語に思わず顔を顰める俺たち。その反応を見た少年が意味を教えてくれた。

 

「あれ?君たちの故郷とかでも聞いたことない?ある日、突然いなくなったり、逆に野原や森に現れる人のことを僕の村じゃそう呼ぶんだよ。闇の神『ベクタ』がいたずらで人間を攫って、生まれの記憶を引っこ抜いて、凄く遠い土地に放り出すんだ」

 

君たちは全部の記憶を奪われたわけじゃないみたいだけどだね、という少年の言葉に冷や汗を流す俺達。

 

一歩間違えていれば、いきなり不信がられるところだった。少年が俺達の話を疑うような用心深い人物ではなかったことにホッとした。それにしても・・・

 

(NPCにしては表現が豊かだな。これが人工フラクトライトにより生み出されたNPC・・・これじゃ本当に人間と何も変わらないじゃないか・・・!?)

 

想像を超えた人工フラクトライトの人間性に思わず忘れていた菊岡たちへの怒りと疑念が頭をよぎった。だが、ここでその怒りを出すわけにもいかず、俺は堪えた。すると、キリトが少年に話しかけていた。

 

「それでちょっと困っててさ。だから一度・・・ここを出たいんだ」

「・・・・・うーん・・・そうだったのか」

 

キリトの言葉に少し考え込む少年。そして考えが纏まったようで・・・

 

「この森は深いからね。道を知らなきゃ迷って当然だよ」

(・・・まぁ、そりゃそうだよな)

 

少年の回答を予想していた俺は思わず内心でそう思った。彼がこの世界から出る方法を知っている訳がないのだ。

 

「でも大丈夫。ここからは北に抜ける道があるから・・・」

「い、いや。そうじゃなくって・・・」

「・・・キリト」

 

キリトの言葉を遮り、そのままキリトと共に少年に背を向け、俺は再びコソコソ話を始めた。

 

「(な、なにすんだよ、フォン!?)」

「(ログアウトの方法を彼が知ってるわけないだろう!?ここがアンダーワールドで、彼も俺達と同じテストプレイヤーたったとしても、フラクトライトのロックで現実世界の記憶がない可能性が高いだろう)」

「(・・・それじゃ、もし他のテストプレイヤーがいたとしても、ほとんどNPCと変わらないってことか?)」

「(そう考えるべきだろうな。ともかく、彼はこの辺りに詳しいみたいだからどこか泊まれる場所がないか、聞いてみようぜ)

 

納得したキリトと共に再び少年に向き合う俺達。コソコソ話していた俺達に不思議な顔をしている少年。

 

「待たせてすまない。ここら辺の土地勘はさっぱりでな。もし良かったら、どこか泊まれるところがあったらと話しててさ」

「ああ、そうだったんだね。いきなり知らない土地に放り出されたんだ。コソコソ話で相談するのも無理ない話だよね」

「「(・・・グサッ!?)」」

 

少年の純粋な言葉に俺とキリトの心に罪悪感の槍が刺さった。俺達の周りにはいないタイプだな、彼は・・・苦笑いしながら、俺はそんなことを思っていた。

 

「僕の村はこのすぐ北だけど、旅人なんて全く来ないから宿屋がないんだよ」

「・・・マジか」

「あっ。でも、事情を話せば、もしかしたら教会のシスターアザリアが助けてくれるかも」

「そ、そうなのか?じゃ、俺達は村に行ってみるよ」

 

宿屋が存在しないという事実(どれだけ田舎の町なんだ、ここは!?と驚愕しながら)に俺が絶句していると、教会ならなんとかしてくれるかもしれないとのことだったので、早速村に向かおうとする俺たち。だが、

 

「ちょっと待って!村には衛士がいるから、君たちだけで行っても入れてくれないかもしれない。それに、驚いてて忘れてたけど、フォン君が背負っているその剣もちょっとマズイかもしれない」

「・・・ああ、そう言われてみれば、そうだよな」

 

少年の言葉に、俺達は思わず顔を見合わせた。剣はどこかに隠せばいいとしても、村に入れないというのは困った話だ。どうするべきかと考えていると、

 

「そうだ・・・僕が一緒に行って説明してあげるよ」

「・・・いいのか!?」

「うん。まだ仕事があるからそれが終わってからになるけどいいかな?」

「こっちがお願いしているわけだから、気にしないでくれ」

 

少年の言葉に俺とキリトは問題ないと答える。

 

「あと4時間くらいかかるけど、本当にいいのかい?」

「大丈夫だ、待ってるよ」

「そうか。それじゃ、その辺に座って待ってて・・・・・そうだ。僕の名前を言ってなかったね」

「ああ・・・」「そういえば、まだ聞いてなかったな」

 

その事実にキリトと俺は忘れていたと思い、少年の名前を聞くことにした。少年は手を差し出し、自己紹介を始めた。

 

「僕はユージオ。よろしく」

「ユー、ジオ・・・?」「その名前、どこかで・・・?」

「・・・?どうしたの、二人とも?」

「いや・・・なんでもないよ」「よろしく、ユージオ」

 

一瞬何かを思い出しそうになったが、再び記憶が霞のように消えた。キリトも同じようだったらしい。今は目の前のことに意識を切り替え、俺とキリトはユージオと交互に握手をした。

 

「そうだ。俺のことはキリトでいいから」

「俺もフォンでいい。年もそう変わらないみたいだしな」

「そう?分かったよ」

 

こうして、俺たちはお互いに自己紹介を済ませた。すると、ユージオが・・・

 

「そうだ!二人ともお腹空いてない?」

「「・・・えっ?」」

 

そう尋ねられ、俺たちは思わず顔を見合わせたのだった。

 

 

 

〈Other View〉

「音弥君、桐ヶ谷君、共にアンダーワールドのダイブに成功。FLAを1000倍にまで加速するッス」

「ああ、頼むよ」

 

比嘉の言葉にモニターを見ながら答える菊岡。操作を終えたところで、比嘉は菊岡に尋ねていた。

 

「本当に良かったんッスか?」

「・・・最終負荷実験のことを話さなかったことかい?」

「それもありますが・・・音弥君を同行させたことッス。いくら心配だからって・・・菊さんが許可を出すとは思わなかったッス。STLを使ったダイブは既存のフルダイブとは何もかもが違うッス。もしかしたらの可能性もあるのに・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

比嘉の言葉に何も返さず、菊岡は自身の懐からタブレットを取り出し、あるデータを開いた。

 

「音弥蓮・・・弁護士である父と服飾イラストレイターの母を持つ9月9日生まれのO型。幼少期から剣道を嗜んでおり、その実力は全国クラス。成績も優秀で、目立った罰歴もない・・・」

「・・・絵に書いたような優等生ですね、彼は・・・」

「ああ。だが、SAOの事件後・・・彼の元クラスメイトの何人かが彼を見舞いに訪れた際にこう感じたそうだ・・・・・『少し人が変わったようだ』とね」

「・・・音弥君はSAO事件で2年近くあの世界に閉じ込められていたんッスよ?友人がそう感じるのは当然なのでは?」

「そうかもしれない・・・だが、僕は不思議に思うんだよ」

 

そう言って、菊岡はモニター越しにSTLの蓮を見た。

 

「桐ヶ谷君たちとそう変わらない彼は、本当にただの高校生なのかってね」

「・・・・・まぁ、かなり大人びているのは確かッスね。ここにたどり着いたこともそうッスが、何より一人で菊さんたちに対峙する胆力はなかなかないものッスよね」

「・・・それだけじゃないよ、比嘉君。僕は彼と対峙しているといつも思うんだ。彼には、桐ヶ谷君とは違う別の何かがあるんじゃないってね」

 

そう告げる菊岡の視線に釣られ、蓮を見た比嘉もその言葉にどこか納得してしまう自分がいたのだった。

 

〈Other View End〉

 

 




この辺りからお話のテンポももう少し良くなるかと思いますので、もうしばらくお付き合い下さい。

次話の前に番外編を投稿する予定なので、おそらく連日投稿になると思います。

それではまた。

次回更新 14・15日 0時予定
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