今回は熱いです。指摘のあったバトル描写もかなり入れました。
この作品は2次創作で、自己設定が含まれます。
今回が最初の方は、設定集と本編すべて(第16話~)を読むことをお勧めします。
あと、今回は評価作品を兼ねています。詳しくは『活動報告』をご覧ください。
以上をご了承のうえ、読んでください。
評価よろしくお願いします。
だんだんお気に入りが増えていく―――皆さん本当にありがとうございます!UAが上がることにより、僕がもっともっといい作品を書きたくなるのです!
―――復路スタート地点
パイロンを中心に、2台がターンしていく。それをフランは黙ってみていた。
フ「・・・。」
咲「どうしんです?黙ってみていて―――」
突然、フランからポタッと涙が流れ、地面のアスファルトにしみこむ。
咲「!?」
フ「咲夜?よくわかんないんだ…。よくわかんないのに、なぜか涙が流れちゃうんだ。不思議だね。魔理沙が走ってても、同じことになるんだろうね、たぶん。」
さっきまで流れていた涙が話した途端、ピタッっと止まる。
咲「妹・・様」
フ「その呼び方、辞めてって言ってる。」
咲「あ、はい。」
―――復路の第1セクション
往路側では第4セクションにあたる。先ほどまではなんでもなかったはずのコーナー群がいきなりでっかく見える。上りだからだろうか。
も「離れ・・・ない!?」
霊「ふん。」
霊夢は、ものすごい目で、86を睨み、(抜かしてやる・・・・抜かしてやる・・・・)そんな目でぎらぎら86を睨んだ。別に、こうすれば隙が生まれるとかいうことではない。本能。エースとして勝利を果たすという本能なのだ。
しかし、妹紅とて決して負ける気持ちはない。勝つ。その言葉で、頭の中がいっぱいなのだ。だが、だ。
ロードスターが『目』を閉じる。
も「ふん。ブラインドアタックったってそうはいくもんか!」
霊(こんな初心者みたいな作戦じゃいけないのはわかってる。でもッ!)
霊夢も目を閉じる。ロードスターが張り付いていたから、妹紅にはその光景がはっきりと見えた。
も「目を…閉じた!?クソッ!動揺さたろうったって、そうはいくもんかよ!私は私のラインを行くだけ…それだけなんだよ!」
霊(感じるんだ…奴のオーラを…。)
も「クソッたれぇぇぇぇぇ!離れろ!何で食いついてんだよ!こうなったらぁ…!」
妹紅はロスタの圧力に耐えられなかった。迫る光のないリトラクタブルのライトに集中力を削られ、限界だった。そして我を忘れ、力の限り翼を飛ばす。
ブゥァサッ!
目を閉じた霊夢にも、そばにいたギャラリーたちにも、その光景ははっきりと理解できた。紅く、大きく、されど美しい。『鳳凰』と呼ばれる翼である。
鳳凰の存在に気付いた霊夢は、とっさにライトを照らし、その翼を目に焼き付ける。
霊「あれが・・・魔理沙の感じていたものだったのか…。」
鳳凰の付いた86は第2セクションの連続S字コーナーを一気に駆け降りる。今までついていけていたロードスターがズルズルとペースダウン…いや、86のすごいペースアップによって、その差はどんどんと開いていく。
霊(クッ・・・タイヤのせいじゃない。・・・。集中するんだ…。絶対に導いてくれるはずだ・・・。)
ロスタは再び『目』を閉じ、同時に霊夢も目を閉じた。
霊(集中・・・するんだ…。)
も「くそっ!まだついてきやがんのかよ!」
そのときであった。―――――
スッとロードスターのプレッシャーが消えた。当然、86のバックミラーにも、ギャラリーの目にも、見えるはずがない。それは本当に『消えてしまった』のだから。
も「…!」
モブ6「な・・・なんだ!?86の後には誰も走ってこないぞ!?」
モブ7「どっかで失速しちまったんじゃねえか!?」
―――――場所は復路の第3セクションに入る。
往路の際、駆け降りたスネークヘアピンを上る。1つ目のヘアピンですべてが決まってしまうようかのような、ストレートからの急なコーナー。
霊夢はぴったりと86の後ろにつけ、離れなかった。――突然、体の中から、熱いものを感じる。炎が上がってくる感覚だった。
霊(感じる…。ロードスターの中からら、ここだって。ここしか抜き場所はないって―――。)
――――スネークヘアピンの2つ目のコーナー。
1個目のヘアピンでミスればここも確実にミスる。
妹紅は我を忘れてしまっていたため、明らかにオーバースピードで1つ目を曲がっていた。だから、当然2つ目もアウトに膨らむ。
も「くっ!曲がれ!まがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
霊(レーシングチームとはいえ、あなたはただのメカニックにすぎない。ましてや、右も左もわからない状態で練習と同じラインが描けるはずがない。)
ロードスターはインをしっかりつかみ、3つ目で86のインを付いた。当然妹紅にはわからない。
霊(私は・・・TRRDに入ってから、地元の秋名で練習を重ねた。雨の日も、風の日も。決して早くはないけれど、自分では満足なんだ。)
「一番速いのは私なんだ。いや――――私だッ!」
ブゥワサッ!
――――スネークヘアピンを過ぎ、しばしの直線の後、すぐに連続コーナーのあたり。
そばにいたギャラリーたちも、妹紅も、とてもびっくりした。突然現れたロスタが、『鳳凰』を見せたのだ。
も「!!!!!!!なぜあれを!」
霊「もらったからには遠慮はしない!一気に引き離してジ・エンドよ!」
も「向こうがブラインドできるなら!こっちだって!」
妹紅の86も『目』を閉じた。
霊「おもしろい!やってやろうじゃない!」
霊夢のロードスターも『目』を閉じた。
奇妙なことだ。どうじにライトを消す2台が争っている。我先にと急ぐさまは決してギャラリーには見えない。なぜならそれは、存在自体を消して走る。
『真のブラインドアタック』なのだから―――――
―――――往路スタート地点
魔「来たみたいだぜ。」
レ「ええ。」
ブオオオォォォォオン。
バトルは・・・終わった。霊夢の勝ちだった。
も「ふぅ・・・。速かったよ。・・・・おっと。」
妹紅がめまいでふらつく。
け「だ、大丈夫か!?妹紅。」
も「大丈夫だ。」
霊「ふぅ・・・。ふぅ・・・。」
レ「勝ったみたいね。お疲れ様。霊夢。」
霊「お疲れ。」
―――――その時、1台の車が駐車場に入ってくる。
魔「ん?あのレビン誰だ?」
霊「さあ?」
一人が下りてきて、レミリアに声をかける。
??「あのー。あなたがレミリアさんでいいんでしょうか?」
レ「ええ。そうだけど。あなたはいったい?」
??「私は――――」
―――――――――――大妖精です。