D story   作:Azzoo

23 / 48
どーも。
今回は熱いです。指摘のあったバトル描写もかなり入れました。
この作品は2次創作で、自己設定が含まれます。
今回が最初の方は、設定集と本編すべて(第16話~)を読むことをお勧めします。
あと、今回は評価作品を兼ねています。詳しくは『活動報告』をご覧ください。
以上をご了承のうえ、読んでください。
評価よろしくお願いします。
だんだんお気に入りが増えていく―――皆さん本当にありがとうございます!UAが上がることにより、僕がもっともっといい作品を書きたくなるのです!


第22話「鳳凰」

―――復路スタート地点

パイロンを中心に、2台がターンしていく。それをフランは黙ってみていた。

フ「・・・。」

 

咲「どうしんです?黙ってみていて―――」

突然、フランからポタッと涙が流れ、地面のアスファルトにしみこむ。

 

咲「!?」

 

フ「咲夜?よくわかんないんだ…。よくわかんないのに、なぜか涙が流れちゃうんだ。不思議だね。魔理沙が走ってても、同じことになるんだろうね、たぶん。」

 

さっきまで流れていた涙が話した途端、ピタッっと止まる。

咲「妹・・様」

 

フ「その呼び方、辞めてって言ってる。」

 

咲「あ、はい。」

 

 

―――復路の第1セクション

往路側では第4セクションにあたる。先ほどまではなんでもなかったはずのコーナー群がいきなりでっかく見える。上りだからだろうか。

も「離れ・・・ない!?」

 

霊「ふん。」

 

霊夢は、ものすごい目で、86を睨み、(抜かしてやる・・・・抜かしてやる・・・・)そんな目でぎらぎら86を睨んだ。別に、こうすれば隙が生まれるとかいうことではない。本能。エースとして勝利を果たすという本能なのだ。

 

しかし、妹紅とて決して負ける気持ちはない。勝つ。その言葉で、頭の中がいっぱいなのだ。だが、だ。

 

ロードスターが『目』を閉じる。

 

も「ふん。ブラインドアタックったってそうはいくもんか!」

 

霊(こんな初心者みたいな作戦じゃいけないのはわかってる。でもッ!)

 

霊夢も目を閉じる。ロードスターが張り付いていたから、妹紅にはその光景がはっきりと見えた。

 

も「目を…閉じた!?クソッ!動揺さたろうったって、そうはいくもんかよ!私は私のラインを行くだけ…それだけなんだよ!」

 

霊(感じるんだ…奴のオーラを…。)

 

も「クソッたれぇぇぇぇぇ!離れろ!何で食いついてんだよ!こうなったらぁ…!」

 

妹紅はロスタの圧力に耐えられなかった。迫る光のないリトラクタブルのライトに集中力を削られ、限界だった。そして我を忘れ、力の限り翼を飛ばす。

 

 

ブゥァサッ!

 

目を閉じた霊夢にも、そばにいたギャラリーたちにも、その光景ははっきりと理解できた。紅く、大きく、されど美しい。『鳳凰』と呼ばれる翼である。

 

鳳凰の存在に気付いた霊夢は、とっさにライトを照らし、その翼を目に焼き付ける。

 

霊「あれが・・・魔理沙の感じていたものだったのか…。」

 

鳳凰の付いた86は第2セクションの連続S字コーナーを一気に駆け降りる。今までついていけていたロードスターがズルズルとペースダウン…いや、86のすごいペースアップによって、その差はどんどんと開いていく。

 

霊(クッ・・・タイヤのせいじゃない。・・・。集中するんだ…。絶対に導いてくれるはずだ・・・。)

 

ロスタは再び『目』を閉じ、同時に霊夢も目を閉じた。

 

霊(集中・・・するんだ…。)

 

も「くそっ!まだついてきやがんのかよ!」

 

 

そのときであった。―――――

 

 

スッとロードスターのプレッシャーが消えた。当然、86のバックミラーにも、ギャラリーの目にも、見えるはずがない。それは本当に『消えてしまった』のだから。

 

も「…!」

 

モブ6「な・・・なんだ!?86の後には誰も走ってこないぞ!?」

モブ7「どっかで失速しちまったんじゃねえか!?」

 

 

―――――場所は復路の第3セクションに入る。

往路の際、駆け降りたスネークヘアピンを上る。1つ目のヘアピンですべてが決まってしまうようかのような、ストレートからの急なコーナー。

 

霊夢はぴったりと86の後ろにつけ、離れなかった。――突然、体の中から、熱いものを感じる。炎が上がってくる感覚だった。

 

霊(感じる…。ロードスターの中からら、ここだって。ここしか抜き場所はないって―――。)

 

 

――――スネークヘアピンの2つ目のコーナー。

1個目のヘアピンでミスればここも確実にミスる。

 

妹紅は我を忘れてしまっていたため、明らかにオーバースピードで1つ目を曲がっていた。だから、当然2つ目もアウトに膨らむ。

 

も「くっ!曲がれ!まがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

霊(レーシングチームとはいえ、あなたはただのメカニックにすぎない。ましてや、右も左もわからない状態で練習と同じラインが描けるはずがない。)

 

ロードスターはインをしっかりつかみ、3つ目で86のインを付いた。当然妹紅にはわからない。

 

霊(私は・・・TRRDに入ってから、地元の秋名で練習を重ねた。雨の日も、風の日も。決して早くはないけれど、自分では満足なんだ。)

「一番速いのは私なんだ。いや――――私だッ!」

 

 

ブゥワサッ!

 

 

――――スネークヘアピンを過ぎ、しばしの直線の後、すぐに連続コーナーのあたり。

 

そばにいたギャラリーたちも、妹紅も、とてもびっくりした。突然現れたロスタが、『鳳凰』を見せたのだ。

 

も「!!!!!!!なぜあれを!」

 

霊「もらったからには遠慮はしない!一気に引き離してジ・エンドよ!」

 

も「向こうがブラインドできるなら!こっちだって!」

 

妹紅の86も『目』を閉じた。

 

霊「おもしろい!やってやろうじゃない!」

 

霊夢のロードスターも『目』を閉じた。

 

奇妙なことだ。どうじにライトを消す2台が争っている。我先にと急ぐさまは決してギャラリーには見えない。なぜならそれは、存在自体を消して走る。

 

 

『真のブラインドアタック』なのだから―――――

 

 

―――――往路スタート地点

魔「来たみたいだぜ。」

 

レ「ええ。」

 

ブオオオォォォォオン。

 

バトルは・・・終わった。霊夢の勝ちだった。

も「ふぅ・・・。速かったよ。・・・・おっと。」

妹紅がめまいでふらつく。

 

け「だ、大丈夫か!?妹紅。」

 

も「大丈夫だ。」

 

 

霊「ふぅ・・・。ふぅ・・・。」

 

レ「勝ったみたいね。お疲れ様。霊夢。」

 

霊「お疲れ。」

 

―――――その時、1台の車が駐車場に入ってくる。

 

魔「ん?あのレビン誰だ?」

 

霊「さあ?」

 

一人が下りてきて、レミリアに声をかける。

??「あのー。あなたがレミリアさんでいいんでしょうか?」

 

レ「ええ。そうだけど。あなたはいったい?」

 

??「私は――――」

 

 

―――――――――――大妖精です。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。