D story   作:Azzoo

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前回までのあらすじ
プラクティスに入る。
今回が霊夢の節目だと分かり、張り切るメンバーと霊夢。
そんな中魔理沙は不安を抱えるのである。


第30話「憎しみの雷・裁きの雷」

―――――次の日。 土坂近くのコンビニ 午前6:00―――――

皆熟睡し、寝息が車を支配する。

ふと、誰かが車を覗き込む。

??「う~ん。寝てるのはいい顔だ。本気になった顔が怖いけどね。」

 

魔「ん・・・。誰・・・なんだ・・・?」

 

よっこらしょでおきあがった魔理沙の寝ぼけた目には人の顔は映らなかった。

魔「・・・・・・?」

 

またよっこらしょで眠る。

??「フフフ…。魔理沙。今日は楽しい夜にしような。フフフ。」

 

―――――夕方。 同場所。 午後6:00――――

あたりは暗くなり始め、夕焼けがまぶしい。

駐車場は、今日は走り屋たまり場になっていた。話題はもちろんGodWingsVS埼玉フリー記者クラブのことだ。

 

モブ12「なあなあ。今日のバトル・・。」

モブ15「ここのヒルクライムはきっと『魔法使い』と『走りの文』だろうな。」

モブ16「当たり前だろ!もう一人のやつは・・・たぶん今日は来ないだろうな。」

モブ17「そういえばダウンヒルはどうなるのかな?」

モブ18「公表されてないから・・・。やらないか、やるとしても椛か…。」

モブ17「椛か…。『記者の椛』だからなあ…。絶対来るって…ことはないだろうなあ…。」

モブ18「そうだな。」

 

――――― 一方の土坂スタート地点 ―――――

レ「ここらへんの走り屋…。ずいぶん団結力が高いみたいね。さっきネットで見たんだけど、どうも新聞を市役所前に掲載してるみたいだから、みんなそれを見に行ってるみたいなのよ。」

魔「ふ~ん。」

 

フ「どうりでコンビニにいたときうるさいと思ったよ。」

 

レ「寝れたの?」

 

フ「一応、5時間ぐらいは。」

 

レ「十分じゃない。」

 

―――――土坂復路スタート地点 午後9:00――――――

ぬ「じゃあまずはこっちからだね。」

 

霊「ぬえ…。」

 

ぬ「なんだい?」

 

霊「前回は、ごめんなさい。むりやりバトルに誘ったりして。」

 

ぬ「フッ。いいんだよ、あれはもともと私が仕掛けたバトルだし。今回も、あんたは乗り換えてる。今回は正々堂々やろうじゃないか。」

 

霊「のぞむところよ。」

 

霊(ムカつく…。)

 

整列が終わり、いよいよ始まる。

霊(フゥゥゥゥゥ。さて、あなたに手伝ってもらうわ。)

 

――――やつに裁きの雷を。――――

咲「カウント行きます!」

「5!4!3!2!1!GO!」

 

2台が順に走り出す。ぬえが先行、霊夢が後攻だ。

 

霊(あの時とは違う…。それを見せるだけ…!)

 

ぬ(実力はわかってる。だから、それ以上で走ってレア全然問題ない…。ダウンヒルは…ね。)

 

最初の複雑なコーナー付近で、一気に前に出るシビック。スパートをかけたのだ。それをぬえは自滅と判断。あっさりと前に出した。

ぬ(ここでの出しゃばりは、あとあと響いてくるってことを、実力で示せばいいんだ。)

 

だがしかし。シビックは離れる。自分の手元から、1m、また1mと、離れる。

ぬ(……!ヒルクライムで決着つけようってか!?おもしろいじゃないか。やれるもんなら…やってみろよ!)

 

先ほどまで何かを探るようなペースだったGT-Rが急変し、ツメに行く。

霊(やはり乗ってきたわね…。だがもう遅い。あなたが許してしまったことで、もうすでに決着はついてるのよ。)

 

ぬ(くそっ!FFに4WDがヒルクライムでついていけないなんて、こんな屈辱的なこと、あってたまるもんか!)

 

ぬえが限界までペースを上げる。

次のセクション。連続コーナーが続き、進む方向が変わる。

 

どんどんくる連続コーナーに、ぬえの精神は押しつぶされつつあった。だがそこに一つの希望がうまれる。ダウンヒルである。ここは諦め、ダウンヒルで一気にペースを上げるというのだった。それ以外に選択肢はない。

 

ぬ(フン・・・・フン・・・・勝つ!勝って帰ってやる!)

 

霊(ったく、あきらめが悪いわね。だったら、このセクションでけりをつけてやろうじゃないの。)

全力で逃げる霊夢と、必死に追うぬえ。

 

実力×車の能力が完全に重なるとき、真の速さが出るのだという。霊夢がまさにその状態だ。自分に99%あった車に、適度な集中力。前しか見ない姿勢。

ぬえはどうだろうか。集中力はいいだろう。ものすごいものだ。だが、車があってないない。赤城統一できたのは、おそらく周りが弱かったのだろう。

 

つまり何が言いたいかというと、差の付き方が激しいということだ。

 

どんどん離れていく怪物シビック。それを見て、集中力が一時的に切れる。それでまたおいてかれる。

 

そう、これはバトルの殻をかぶった、何かだったのだ。

 

―――ダウンヒルスタート地点(トンネル前)―――――

 

モブ12「来たぞ!…ってあれ?シビックしか来ないぞ!?」

モブ20「どうしたんだろう…。」

モブ21「来たぞ!!」

モブ22「なんか…。すごい熱気は伝わってくるのに…なんていうか…なあ?」

モブ23「お、おう。」

 

 

―――埼玉の走り屋たちには、そうとう衝撃だったみたいだ。ぬえは赤城の時と同じく、かなり速い栃木から来た走り屋として知られていた。

 

 

―――連続ヘアピン(オイル流してたとこ)――――

 

モブ23「ウソだろ!!??あのぬえさんが…こんなにちぎられてるなんて…。」

モブ24「信じられねえぜ…。」

モブ23「ああ……。」

 

 

―――周辺の走り屋たちには優しく、よく教えていたそうだ。こんなぬえが必死になってもついていけないのだ。落胆するのも無理はない。

こうしてついた埼玉ダウンヒル決戦は、今後受け継がれることになるだろう。

 

―――往路スタート地点 午後10:00―――――――――――

文「さて…。ひと段落したことですし、こちらも始めましょうよ。」

 

魔「あ?ああ。」

 

文「どうしたんです?元気ないですね。」

 

魔「……。」

 

魔(FDの調子がおかしい。どう考えても変だ。やめるべきだと思うが、やめるわけにはいけない。だってこれが霊夢にとっての節目なんだからな。)

 

ハク(…………………………………。)

 

フ「カウント行くよ!」

「5!4!3!2!1!GO!!」




次回予告
ハクと魔理沙。この関係が動き出す今。
VS走りの文。
そう、これは魔理沙にとっても節目なのだ。










字数が減ってるのは自分でも気づいてます。
戻していきたいです。
明日休みだがな。
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