VS文戦開始。
魔理沙のFDは勝てるのか。
「5!4!3!2!1!GO!!」
アクセルを踏む2人。バトルスタート。
2台とも1コーナーを抜ける。
だが、異変が起こる。
魔「!?ギアが・・・入らねえ!」
ギアが3足までしか入らないのだ。
1コーナーを抜け、2コーナー。どんどん離れるエボⅢ。
魔「くっそ!入れよ!」
拒むように4足に入れても3足に戻る。
文「あや?どうしましたのかな?まあ、ちぎらせてもらいますよ。」
みるみるうちにFDとエボⅢの間が開いていく。
魔「何故っ!何故なんだ!入れ!入れよぉぉぉぉぉ!」
必死にコントロールしようとする魔理沙だが、制御しきれていない。
ハク「……………………魔理・・沙。まって。」
魔「!!」
キュルルルウウゥウゥ
突然FDがスピンする。ここはもともとプロD戦でまかれたオイルのど真ん中だった。
魔「くそ!こんな・・・・こんな・・・。」
モブ24「おい!大丈夫か!」
モブ25「無線で連絡しろ!」
モブ26「了解だ!」
そうして数分後…。エボが下りてくる。
文「ふぅ…。勝ちましたよ。魔理沙さん。」
魔「おまえ…。これで、この状態でお前が勝ったって言い張れるのか?」
文「勝ったって言って何が悪いんです?」
魔「ふ…。いつまでも馬鹿だな…。お前。」
文「そんなに言うならもう一戦やってあげてもいいですよ。」
魔「ったく…。そう来なきゃな。言わせてもらうが…。」
魔理沙の目つきが豹変した。鬼のような眼だ。
魔「貴様らのような埼玉の走り屋には、死んでも負けないからな。」
文「あなた…。なにか誤解してませんか?私は何もやってませんよ?」
魔「んなこたわかったんだよ。」
そういうと、魔理沙はFDに乗り、泣き始めた。
??「ちょっと!」
FDの外に人影があった。
魔「誰だ?」
ハク「私だよ!ハクだよ!」
魔「ああなんだハクか。って!ええ!」
魔理沙は驚き、外に出る。
魔「お、お前は・・・本当にハクなのか?」
ハク「そうだよ。私はハク。天野ハクだよ。」
魔「本当の姿・・・か。なあ、一つだけ聞いていいか?」
ハク「・・・うん。」
魔「なんでカーナビの中にいたんだ?」
ハク「それは今は言えないよ。それじゃあ、明日の夜にまた会おう。」
ハクがスッと消える。
魔「あっ…。」
すると、魔理沙はまたションボリした表情を浮かべ、FDに戻っていった…。
―――――土坂頂上 午前3:00――――――
夜が明けない真夜中。
朝日が未だ昇らぬ土坂に幽霊がやってきた。そっとFDに近づく幽霊。
??「よう。あんたが魔理沙か。」
魔「待ってたぜ。で、あんたはいったいどこの誰なんだ。」
??「俺か?俺はな、ハクの彼氏だ。」
魔「は!?」
「そうだな、本名は地霊 針助だ。」
魔「あんたが…彼氏?車がないようだが?」
針「車は下に置いてある。そこにハクもいる。」
魔「わかった。それじゃ、下に行くわ。」
針「おう。じゃあ下で待ってるぜ。」(スッ
針助の姿が見えなくなる。
魔「それじゃ、行くか。」
そういうと、魔理沙はFDに乗り込み、復路のスタート地点を目指す。
―――――――土坂 復路スタート地点 午前 3:10―――――――――――
ハク「来たね。」
針「ああ。」
ボロロロロロロロロロロロロロロ(バタン
魔「来てやったぜ。で?ハク。私をどうするつもりだ。」
ハク「私は…あなたをどうするとかそういうつもりはないよ。ただ針助君と勝負してほしい。それだけだよ。」
魔「なるほど。で、針助の車。FDなのな。」
針「おお、そうだぜ。こいつはハクにいろいろやってもらってできた車だ。で、走り込みに行ったその日にハクは死んだ。だから、俺は思ったんだ。俺が赤城にいたせいだ。とな。」
魔「で、あんたも自殺した、と。」
針「大体正解だぜ。さっそくはじめよう。我々には時間がない。夜が明ければ我々の姿は見えなくなる。そうなると当然車も運転できなくなるわけだ。」
魔「おう。さっそくはじめよう。」
そうすると、魔理沙のFDが思いっきりターンして、針助のFDに合わせる。
ハク「それじゃあ、カウント行くわよー。」
「5.4.3.2.1.Go。」
2台並んだFDがハクの横ぎりぎりを通り抜ける。
ハク「なんというか…。不思議な感じ。昔彼氏だった針助君と今相棒になっている魔理沙。バトルするなんて。」
次回予告
VS針助スタート。
FDVSFDの先に待つものとは。そしてハクがカーナビにいた理由とは。
第31話「純白のFD」
ハーフにしたのは察してください。
あと、休日中はこっちが忙しいのでお休みです。