前回、バトルに負けて落ち込むナズーリン。
そして、星の浮かない表情のわけとは。
―――…。負けた、か。―――
スピンしたS14から降りたナズーリンがポツリとつぶやく。
ナ「……。(ため息)私…。もう一度やりたいな…。今度は、私のギャランで。」
―――――命連寺(仮)前駐車場 午後21:15―――――――
2台が戻ってくる。
フ「あ、二人とも帰ってきた!」
2台がそれぞれの陣地で停車する。
ム「お帰りなさいです。なんだか、うかない表情ですね。」
ナ「ああ。なんか、鮮やかすぎて何も言えないんだ。なにもかも。」
星「鮮やか?」
ナ「星ちゃんも、あいつらの後ろを走ってればすぐにわかるさ。昨日のプラクティスで相当のことをこのコースから学び取ってる。恐ろしいよ。私は少し寺院で座禅でも組んでるから、後は任せたよ。星ちゃん。」
星「うん。わかった。」
そういうと、ナズーリンはとぼとぼとした足取りで寺院のほうへ向かう。
その後姿には、哀愁さえ感じられた。
星「恐ろしい…か。」
ム「どうかしたんですか?」
星「いや?でも、一つだけ私にも引っかかることがあるんだ。」
ム「引っかかること?」
星「昨日私、興奮して眠れなかったんだ。それで、少しだけ走っとこうと思ってさ、エボのほうに向かったんだ。すると、…。」
ム「すると?」
星「ここからは大声禁止だよ?」
ム「わかりました。」
星「魔理沙が幽霊らしき何かと話していたんだ。」
ム「!!!」
星(言っといてよかった…。)
「だからさ、幽霊が取りついていたやつと戦うってのもなぁ…。ってさ。」
ム「それは違いますよ。」
星「どういう意味?」
ム「相手が誰だろうと、全力で相手するだけじゃないじゃないですか。」
星「それそうだな…。やれるだけやってみる。いや、私にできることを全力でやる。」
ム「その意気です。」
―――――GodWings側
フ「お帰り!霊夢。」
霊「ただいま。フラン。後、なんかごめんなさい。」
フ「私なんか霊夢に謝られるようなことしたっけ?」
霊「セットのことなんだけど、全然気にする余裕なかったわ。」
フ「ああ、なるほど。」
魔「それだけ速いやつってことなのか?」
霊「詳しいこと言うとまた違ってくるけど、大体あってるわ。」
魔「分かった。私もそれなりの覚悟で臨ませてもらうぜ。」
霊「その意気よ。」
魔「これに、ハクのこともあるんだ。こう思うと、うずうずしてきた…!なあ、レミ。もう下行っててもてもいいか?」
レ「ええ。いいけど…。まだバトルの予定時間までかなりあるわよ?」
魔「いいんだ。どうせ、やることはハクのアップぐらいだし。だからいいだろ?」
レ「なら…いいけど。」
魔「よし、行くか!」
キュルルルルルルグオオオォォォォォぉぉぉぉぉ――――ン!!!!!
FDのエンジンが勢いよくかかる。
ハク「もうバトル?わかった。じゃあ行こう!魔理沙。」
魔「おう!」
咲「ちょーーーっとまって。」
魔「なんだぜ?咲夜。」
咲「どうせ行くなら私もつれてって。」
魔「別にいいが…。下まで飛ばすぜ?」
咲「別にかまわないわ。フランが霊夢の助手席にいて余裕だったように、私もそうしたいの。」
魔「お前も私の助手席には何度も乗ってるし、別にそこに対抗心持たなくてもいいんじゃないかなーと思うんだけどな。ま、咲夜にはカウントもやってもらうし、良いだろう。速く乗んな。」
咲「ええ。じゃあお願い。」
咲夜が助手席に乗り込む。
ハク「ああ、私の席が…。」
魔「別にいいじゃねぇか。」
咲「ごめんなさいね。(汗)」」
ハク「魔理沙。」
魔「なんだぜ?」
ハク「まじで本気で飛ばして。そうじゃないと私怒るから。」
咲(あ、この人絶対キレてる。)
魔「了解だぜハク。じゃあ咲夜、くれぐれも舌をかまないように身構えとけよ?」
咲「(ため息)わかったわ。」
ブおおおおおおおおおオォォォォォォォォォォォォォン
星「お、あっちも出てるみたいだな。私ももう出ようかな。」
ム「もう出るんですか?」
星「ああ。」
そうつぶやきながら、星はエボのほうに向かう。
ム「星さん。」
星「なに?」
ム「頑張ってください!」
星「言われなくともそのつもりだよ。」
エボに乗り込み、エンジンをかけ、GodWings側に近づく。
星「ねぇ、レミリアさん?」
レ「どうしたの?」
星「バトルを少し早めてくれないか?」
レ「そうはいっても…いいの?」
星「こっちは準備万端だよ。」
レ「(ため息)わかったわ。今行った魔理沙には連絡入れとくから。」
星「あんがとさん。」
ブロッブロロロオオオォォォォォォォォォーーーーー
レ「(ため息)バトル…か。私もなんかやってみたくなったわ…。」
フ「何?姉さんバトルしたいの?」
レ「なんかさ、ほら、私って管理する場じゃない?だからさ、こうやって走り屋を管理する場になるわけじゃない。」
フ「まぁ、そうだね。」
レ「こうやってみると、昔、私が走り屋側だったころの気持ちを思い出すなぁってさ。」
フ「ふ~ん。」
―――― 一方その頃FDの中では
咲(あ…あれ?私…なんか動けない…!こんなもんだっけ?あれ…?)
「ね、ねえ魔理沙。」
魔「なんだぜ?」
咲「あんた魔法使えないわよね?」
魔「そんな当たり前なこと全開走行中に聞かないでほしいぜ。」
咲(やべぇ…。恐ろしすぎて震えが止まらん…。やべぇよ…やべぇよ…。)
―――――――もみじライン上りスタート地点 午後21:21――――
咲「はぁ…。はぁ…。」
魔「大丈夫か?」
咲「大丈夫なわけn…あ…やべぇ…ちょ…やばぁ…もう…逝ったー(チーン)」
魔「咲夜!?」
咲「zzzzzzzzzzzz・・・・」
魔「なんだねてるのか…。起きろー夜ですよー。」
咲「ヘベシッ!あ、あれ?私確か…上で…って魔理沙?私なんでこんなとこにいるの?私確かk(ヘブシ!」
魔「あー危ねえ危ねえ。あそこにいたころの記憶が戻りかけてたぜ。」
咲「あ、ああ魔理沙。うっ…ちょっとまだ気持ち悪い…。」
魔「おおう。少し休んでな。」
―――――――10分後
魔「咲夜―。起きろー。」
咲「ん・ああ、魔理沙おはよう。」
魔「気分のほうはどうだ?」
咲「まだ眠い…。でも、大丈夫。」
魔「分かったぜ。」
星「じゃあカウントできるんだね?」
咲「あれ?星ちゃん。どうしてここに?事情は魔理沙から聞いて。」
魔「お前が眠ってから2分ぐらいたって、こいつが来たんだよ。」
咲「ってことはバトルは私待ち?」
星「そういうことになるね。」
咲夜は恥ずかしそうにして、急いで道の真ん中に向かう。
咲「それじゃあ、バトル始めるわよー!」
魔(何事もなかったかのように言いやがったぞこいつ。)
バトルする2人も急いでそれぞれの車に乗り込み、発車の準備をする。
咲「カウント行きます!」
「5!4!3!2!1!GO!!」
次回予告
VS星戦開幕。
このバトルで、どれほど星の走りはGodWingsに通用するのか…。
前回からの今回で詐欺してしまって申し訳ございませんでした