D story   作:Azzoo

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前回までのあらすじ
いよいよVS星戦スタート。
とにかくやるしかない…そんな意気込みでバトルに挑む星であった。






更新遅れて申し訳ありません。
ちょっと遠征で横浜に行ってました。
当日も、旅行でいません。明日も更新できないと思いますがご容赦ください。


第38話「1本目」

 

 

「5!4!3!2!1!GO!!」

 

 

魔理沙が後攻、星が先行でバトルがスタートする。

勢いよくスタートし、すぐにコーナーに入る。開幕1秒でコーナーに入り、それからはだらだらと続く中速区間が続く。

 

星(私にできることは…何かわからないけど、全力で仕事をこなす。それだけだ。)

 

魔(さーて、まずは観察だ。)

 

ハク「ねぇ、魔理沙。」

 

魔「なんだぜ?」

 

ハク「私は…どうすればいい?」

 

魔「そうだな。融合にはまだ早い。2本目まで待ってくれないか?」

 

ハク「分かった。」

 

中速区間を進む2台。時々、緩いヘアピンカーブで足を取られそうになるが、すぐに取り戻し、追いつく。いわゆる膠着状態だった。

 

モブ37「のぼりもすげぇ!ほとんど互角だぜ!」

モブ38「ああ!」

 

魔(ちょっと近づいてもすぐ離される…ちょっと離されてもすぐ追いつく…もしかして、むこう、私を待ってるのか?)

 

星(なんというか…ふしぎだな。あっちは必ずこっちより上のはずなのに…。)

 

そう思いながらも、2人は距離を保つ。離す、食いつくを繰り返しながら。

 

――――――どこかのギャラリーの向こう側の茂みの中

ブロローーンブローン

 

小「あの二人…。星ちゃんがFDに食いつかれてるのはなぜか気に食わない。FD…。なにか企んでる…。」

 

小傘は、ふと隣を見る。しかしぬえの姿はない。

小「あ、そっか。ぬえちゃん帰っちゃったんだ。それじゃ、私も帰ろうかな。元私がいるべき場所に。」

 

そういうと、小傘は茂みから飛び降りる。

 

モブ39「お、おい。あれって…。」

モブ40「捕まってるはずの小傘じゃねぇか!?」

 

っそう、慌てふためくモブたちを睨みながら、小傘は愛車のもとに付く。

それは、盗んできた、相当チューンされつくしたBIZZだった。

 

小「なんか…楽しいんだよな。走ることが、最速に快楽なんてないんだって、教えられた気がするよ。」

 

側溝のあるセクションに入る。ここらへんは、のぼりではかなり道幅が狭く感じられる。

星「どういうつもりか知らないけど、向こうが仕掛けないならこっちから仕掛けて終わらせてもらうよ!」

 

エボのペースが上がる。

魔「さすが…エボだな。加速のしようが鋭い。だったら、こっちも少しづつ上げていくか。」

 

FDのペースも上がる。

2台とも、容赦なく溝またぎを使い、素速くコーナーを抜ける。

 

モブ41「うおー!どっちもうめーな!」

 

星「さて…こっからは私が得意であり、苦手であるセクション。ここをどう攻略してくるか…だな。」

側溝セクションを抜けると、すぐ最長のストレート。そのご、短い連続コーナーがある。

 

ストレートでスピードを出しすぎると、その後のコーナーに対応できなくなるし、かといって、コーナーにビビッてストレートでアクセルを抜くと、直線で決着がつく。

 

だが星と魔理沙は、それを考えることもせず、ストレートでアクセルを踏む。

星(ついてくる…か。ということは向こうもおんなじことを考えてるってことか。そりゃ、そうだよな。だってこんなに並行したバトルで、手を抜くなんてことできないもん。)

 

魔(…。速ぇ・・な。さすがエボ…だ。)

 

ハク「魔理沙・・・?」

 

魔「ん?どうした?」

 

ハク「大丈夫?」

 

魔「私は別にどうということはないぜ。ただ…」

 

ハク「ただ?」

 

魔「ただエボ強いってことに浸ってた。それだけだ。」

 

ハク「なるほど…。」

 

そろそろストレートが終わる。エボが少しずつ減速していく。

魔(減速してる…。だったら詰める!)

 

星(減速してこない…!なぜ…!?)

 

どんどん差が詰まる。そして、エボのテールランプにFDのライトが重なる。

そしてすぐ、連続コーナー。

魔「…?エボが…消え…うわ!間に合え!!」

 

魔理沙は精一杯ハンドルを切る。減速してないため、ドアンダー。

 

魔(クッ…!)

 

ハク(……。)

 

道の路肩の盛土に、少しかする。

星(ふぅ…向こうが少しミスってくれたおかげで、何とかなりそうだ。)

 

魔(このまま離されて…たまるか!)

 

魔理沙が意地でアクセルを踏み続ける。

2回の折り返し付近で、なんとかFDが追いつく。

魔(なんとか…追いつけた。)

 

ここで1本目が終了。

 

両者が一度スピードを落とし、両者側に向かう。一度セットアップして、もう一度バトルするのだ。

ブロロロロロロロ・・・・・・・・・

フ「あ、帰ってきた。」

 

咲「お帰りなさい。さっそくガスを足すわね。」

 

魔「おう。頼むぜ。」

 

ハク「ねぇ…魔理沙。」

 

魔「なんだぜ…?ぶわっ!!」

 

ハクが実体化して魔理沙に本気でかかる。

魔理沙から少し鼻血が少し出る。

フ「え…ハクちゃん?」

 

魔「な…なに?」

 

ハク「あんたねぇ…。集中しなさいよ…。針助君から言われたはずでしょ…?私はFDと同化してるって…。」

 

魔理沙がヌクッっと起き上がり、そのまま蹴りだし、ハクをビンタする。

魔「お前…。」

 

レ「あんたたち…!」

 

魔「レミ…。」

 

レ「いい?魔理沙。2本目、あなたは後攻。しかも5秒ハンデで行くわ。」

 

魔「…!」

 

レ「感情的になるのは、バトル後にして頂戴。それと、ハクさん。」

 

ハク「何?」

 

レ「あなたはFDに吸い込まれるだろうけど、バトル中は一切魔理沙に手を貸さないように。会話もダメよ。」

 

魔「お前…。私を試しているのか…?」

 

レ「当然よ。」

 

魔「分かった。咲夜。とっとと足してくれ。」

 

咲「もう終わったわ。」

 

魔「分かったぜ。あんがと。」

 

そういうと、魔理沙は速攻でFDに乗り込み、ターンして下を目指した。

頂上にハクは取り残されたままだった。

レ「あなたはいかないの?」

 

ハク「ええ。私もまだ、完全にFDになったわけじゃないですから。」

 

――――命連寺側。

ム「お疲れ様です。星さん。はいこれ。お水です。」

 

星「おう。ありがと。ってあれ、ナズ。座禅はどうした?」

 

ナ「ああ、座禅?なんか今日は気持ちが落ち着かないんだ。浮き沈みを繰り返していてね。どうもひとつにまとまらないんだ。(ガス足しながら)」

 

星「そうか。さて、行くか。」

 

ナ「もう行くのかい?速いね。」

 

星「気持ちはまだ続いてるんだ。バトルはまだ続いてる。」

 

ナ「星ちゃんが望むなら、止めはしないさ。輝ける場なんて、そうないからね。」

 

ナズがガス足しを止めると、星はさっさとエボに乗り込み、下を目指した。

――――――もみじライン上りスタート地点 午後21:35――――

 

咲「2本目!カウント行きます!」

 

―――――見せてやる…私のヒルクライム!!!!!!

 




次回予告
魔理沙の全開ヒルクライム。
どのような決着がつくのか。
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