猫達の恩返しは異世界放置   作:黒猫黒

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一話の別視点
ゲスイ台詞を書くのが好き


都合の良い勘違い 別視点

私はあの日

たちの悪い人間に追い掛けられていた

 

私達は生まれつき黄金の瞳を持つ者が多い

それを狙い捕まえ様とする人間が時々いる

今の時代はその卑劣な行為は法で禁止され

法を犯したよる者は死ぬまで国で働かされる

 

新しく出来た法のお陰で私達は昔より安心して普通の生活が出来る

国の中で襲われた事なんて一度も無かった

 

一歩でも国の外に出ると襲われる事は分かっていた

でもどうしても昔住んで居た森をもう一度見たかった

 

国を出て暫くは何もなく

私達を狙う者は誰も居なくなり安全に生きて行ける

もう私達を害する者は居ないんじゃ無いか、そう思ってしまったのが悪かった

 

油断して無防備に歩いて居たからか、

目の前に人が現れた事に気づいた時にはもう遅かった

驚いて辺りの気配を確認すると十人程の薄汚れた男達に囲まれて居た

 

迂闊だった、目の前の男を睨み付ける

 

「おいおいそんなに睨むなよ

俺達の雇い主は奴隷には優しいらしいぞ?」

 

男がにやにやと笑い黄ばんだ歯を見せる

 

「捕まえたその日から可愛いがって

死んでもずっと腐るまで何回でも楽しんで

その後は瞳も首の宝石も無駄にせずにちゃんと全部使ってくれるらしいぜ?」

 

男は舌舐めずりをしながらげらげら笑い

嫌らしい視線を向けてくる

 

「それになぁ

お優しい雇い主様は壊さなければ

俺達も皆で楽しんで良いんだとよ」

 

もう一人の男が後ろからにじり寄ってくる

 

「そうだよなぁ

中には初物じゃなきゃ嫌だの

幼くないと起たないだのと

注文の多い奴も居るってのに今の雇い主様はなぁ」

 

「ああ、男でも女でも子供でも老人でも

魔眼族なら何でも良いんだとよ

それこそ死んでてもな!」

 

ギャハハハハッと男達は壊れた様に笑う

 

チャンスだあいつらは逃げられないと油断してバカみたいにお腹を抱えて笑い転げている

 

私は魔眼族の中でも特別に魔力が多い

一回位なら無茶は出来る

その後はどうなろうと、

こいつらに捕まるよりはましだ

怯えた振りをしてうつむきフードが顔を完全に覆う様にする

そうすれば魔力を使って瞳が輝いても誤魔化せる

 

「お?観念したか?

俺は多少抵抗してくれた方が楽しめるからもっと暴れてくれてもいいんだぞ?」

 

「お前そう言ってこの前も女のガキが

嫌がるのに無理やり突っ込んで壊してたじゃねぇか」

 

「あのガキは良かったなぁ

すげえ締め付けで血で滑りも良くてよ

最後は気が狂ったみたいに叫んで煩かったけど殴ったらすぐ大人しくなったしな」

 

何て事をっ!

思わず睨み付ける

男達が私の顔を見て騒ぎだす

 

「おいあの目を見ろっ!

魔力を使おうとしてるぞ、取り押さえろ!」

 

まずい、まだ魔力は十分じゃ無いけど跳ぶしか無い

溜めていた魔力を一気に解放する

魔力が足りない無い分は体内の何かをごっそりと持っていかれる感覚がして体が冷えていく

 

捕まえようとした男の手が体を掠めゾッとする

 

ギリギリ間に合ったのか景色が変わる

水の中にボチャンと落ちる、急いで水面に出る

もうあまり良く見えないここは?

何処かの森の…水場?

急いで岸に向かうも上半身が陸に上がった所で力尽きる

体から体温が抜けて行くのが分かる

私はこのまま死ぬのかな

それともあの男達が追い付いて来て捕まるのか

このまま溺れ死ぬか…凍え死ぬのかな

目が覚めた時に奴隷になってなければいいけれど

 

「まだ…しにたく…ない…な…ぁ…」

 

そこで意識が途切れる

 

・・・・・・・

 

暖かな温もりに包まれて目が覚める

いったいなにが?

目を覚ますと自分が毛布に包まれていることに気づく

こんなに上質な毛布は奴隷には与えない

首を触ると首輪もついていない

手にも足にも体のどこにも拘束具が無かった

側に焚き火まである

 

「逃げ切ったの?」

 

 

側の焚き火の向こうに男の子が見えた

安心した様に眠る姿を見て私を助けてくれたのは

彼かも知れないと思った

 

辺りを見回すと見覚えがあった

ここは昔は住んで居た森の中の湖だ

 

ということはある程度は安心できる

この湖は底の方に使い物にならない

誰も拾わない様な小さなさざれ石位の魔石が沢山

水底を埋め尽くす様に沈んでいる

 

小さな魔力が集まり湖から溢れる程の力がいつもここには満ちている

清い水で浄化された魔石は清浄な魔力を発する、

それを使い森自体が結界を張る事で

悪意のある者や罪を犯した者は近付く事さえ出来ない

 

この男の子がここで安心して眠れる事が

彼の身の潔白を証明していた

 

毛布を返し彼が目覚めるまで顔を覗き込み、待つ

この辺りには珍しい真っ黒な髪の毛だ

夜の闇の様で美しい

 

その後彼は跳ね起き

私に着替えとスープをくれた

粉とお湯だけで出来たスープは驚く程美味しく

この携帯食糧はとても高価な物だろう

彼は自分と同じ食糧を私に分けてくれる

とても良くしてもらい、何も返せない事に申し訳なく

なり食事を断る

 

しかし彼は私を最後の時まで責任を持って面倒を見ると言った

 

ドキッと胸が跳ねる

これはプロポーズだろうか?

そう思い確認しようと顔を上げると

彼は照れもせず真剣な表情で私を見つめていた

何て綺麗な瞳、だが視線には強さがある

ここまで想われる何てと私は決意し頷く

 

「確かに貴方の考えも、気持ちもよく分かりました

しっかりと受け取りましたので

どうか最後の時までよろしくお願いいたします」

 

最後の時までよろしくお願いしますとは

魔眼族でプロポーズの返事として使われる言葉で、これが最終確認だ

プロポーズは取り消す事が出来ない

勘違いや間違いがおきない様に出来た

決まり文句となっている

違う場合はここで否定し断る

 

しかし彼は嬉しそうに笑っていた

決まりだプロポーズに違いない

これで将来を誓い合ったのか

まだ実感は無いが胸がドキドキして顔が赤く染まる

 

頭を深く下げそれからにこりと笑う

 

絶望ばかりだった人生だけど

彼と二人なら幸せに生きて行けそうです

その証拠に彼に反応して首の後ろの宝石が

熱を持っているから




勘違いにならない
難しい

ヒロインアンケート 貴方の好みは?

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  • ヤンデレ
  • ケモミミ

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