機動戦士ガンダムSeeD DESTINY~ANOTHER DESTINY~   作:Pledge

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残暑も大分和らぎ、涼しくなってきましたね。
どうも、Pledgeです。

まずはアンケートにご協力頂いた皆様、ありがとうございます。

アンケート結果に合わせて、今回の話を修正させて頂きました。

いよいよ、今回から原作開始でございます。

出来るだけ、更新速度を上げれるように善処させて頂きます。


原作開始
Operation - 7 怒りの炎


C.E.73年10月2日 L4プラント群 アーモリーワン

 

この日、レオハルトは再び【プラント】でもトップレベルの軍事工廠アーモリーワンを訪れていた。

 

先月は士官学校(アカデミー)を卒業したばかりのシンとレイ、そしてルナマリアの3人にMS教練を行っていた。しかし、それも2週間程で終わりアプリリウスに戻ると、今までの通常業務に戻っていた。

 

そして今回、再びレオハルトがアーモリーワンを訪れた理由は、SSS(セカンドステージシリーズ)の運用艦として建造された新造艦の、明日開催される進水式に出席するギルバート・デュランダルの護衛のためである。

 

そのためにレオハルトは先んじてアーモリーワンにやって来て、【WIA】第四課も一部投入し任務に当たらせている。

 

そして、デュランダルは進水式の出席以外にもやらなければいけないこと。というより、会わなければいけない人物がいるのだ。

 

その相手とは、【オーブ】連合首長国国家元首カガリ・ユラ・アスハ。

 

先方から内々かつ緊急にという要請を受け本来ならアプリリウスで行うべき会談を、進水式を控えたアーモリーワンで極秘という形で行うことになったのだ。

 

そしてレオハルトは今回、新調された軍服を着用していた。

 

レオハルトは現在【ZAFT】として【WIA】長官、特務隊【FAITH】という、いずれも高い立場にあるということは間違いない。

 

これほど高位の立場にいる人間が、いつまでもただの赤服というのは如何なものかという声が上がったのだ。そのため、デュランダルがオーダーメイドの軍服を作らせることにしたのだ。

 

そして出来あがったのが隊長職等を示す白服を基調に、右肩から斜めに入った赤の一本線。その端を金色で縁取られた軍服。レオハルトのためのオーダーメイドの軍服である。

 

「リベラント隊長、間もなくです」

「ええ、行きましょうか」

 

レオハルトは時計へと視線を落としデュランダルの到着時間であることを確認する。その時、紫服を着用した国防委員会の人間に声を掛けられると、2人は現在居る本棟の外へと向かう。

 

間もなく、この場にデュランダルを乗せた中型輸送ヘリが到着する。そのための出迎えとして、手が空いている国防委員会の人間でデュランダルを出迎える。

 

国防委員会の人間は左右に整列し、その中央でレオハルトは待つ。その時、ヘリのローター音が聞こえてくる。空へと視線を向け近付いてくるヘリを確認すると、レオハルトは左右に並ぶ人間たちと視線を合わせ互いに頷く。

 

ヘリが着陸しタラップが降ろされ扉が開くと、中から最高評議会議長ギルバート・デュランダルが降り立つ。同時に、全員が一斉に敬礼をする。

 

「お待ちしておりました、デュランダル議長」

「ああ、リベラント隊長。出迎え、ありがとう。皆も」

「ご案内致します。こちらへ」

 

レオハルトが先導し歩き始めていると、レオハルトの左耳に付けた小型通信端末に連絡が入る。

 

「こちらB(ブラボー)、『姫』が到着。移動する」

 

聞こえてきたのは、明日の進水式前の仕事相手が到着したことを知らせる連絡。突然左耳に指を当てるレオハルトを不思議そうに見ていたデュランダルに、レオハルトは静かに近付き小声で話しかける。

 

「『姫』が到着したそうです」

「フッ。まったく、忙しいことだな」

 

その言葉にデュランダルは笑みを浮かべると、再びレオハルトの先導で本棟の上階に設置された非公式の会談場所に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

デュランダルを会談場所に送り届けた後、会談場所の階下に設けられた【WIA】の人員の待機室を訪れた後、また別の部屋を訪ねていた。

 

明日行われる進水式にはすでに訪れているデュランダルは勿論、国防委員長のタカオ・シュライバーなどを始めとした重要人物が多数出席する。

 

戦時下ではないとはいえ、【ZAFT】を脱走した旧ザラ派などのテロリストも存在している。それらの警戒もあるため、護衛にあたる人間たちは緊張感が漂っていた。

 

【WIA】が独自に考えた護衛計画と、兵器工廠アーモリーワン側の護衛責任者との打ち合わせなどを行い、認識の共有を行っていた。

 

「では、この計画で行きましょう」

「ええ、何も起きないことを願うばかりです」

「同感です。では、私はこれで失礼致します」

 

話し合いが終わり部屋をでたレオハルトが時計へと視線を落とすと、1時間近く経過していた。もっと長くなると予想していたのだが、お互いの計画にあまり差が無かったことが影響しているようだった。

 

再び【WIA】の待機室に戻り、部下へと決まった護衛計画を説明しなければと歩き出した時、それは起こった。

 

突如として基地全体に鳴り響く警報。途切れることなく鳴り続けるこの警報は、緊急事態用のもの。つまり、それだけのことが起こったことを表す。

 

レオハルトはすぐに走り出し本棟の窓から基地を見下ろした瞬間、爆発が起こる。レオハルトは反射的に窓から離れ物陰へと転がる。

 

爆風で窓硝子が激しく振動する中、レオハルトは物陰か出ると再び基地へと視線を落とす。

 

レオハルトの視線の先には正式に部隊配属前の【プラント】の最新鋭MS、SSS(セカンドステージシリーズ)の3機、CHAOS(カオス)GAIA(ガイア)ABYSS(アビス)の姿だった。

 

格納状態であるはずの3機が起動し、MSが格納されているハンガーを次々と破壊していく。それは正に、敵が迎撃に出てくるのを妨害するため。

 

「ちいっ!」

 

レオハルトは踵を返して走り出す。階段は降りるのではなく、跳躍していく。段を踏むことなく階段を降り、1階に向かう。

 

レオハルトは左耳の小型通信機越しに【WIA】の部下へと指示を出す。

 

レオハルトは、事前にSSS(セカンドステージシリーズ)が強奪されるという線も考えていた。SSS(セカンドステージシリーズ)は、現在の【プラント】の軍事機密の塊であると言っていい。

 

1機でも強奪して解析すれば、【プラント】が持つあらゆる技術が外部に流出する。そんな技術の塊が、同時に3機も強奪されている。目の前で。

 

強奪犯が何者なのかは現時点では不明だが、明確な敵であることは疑いようもない事実。

 

レオハルトは本棟を出ると、一目散に自身の専用機が格納されているハンガーへ走る。JUPPITER(ユピテル)の置かれているハンガーが見えた瞬間、レオハルトの目の前にABYSS(アビス)が現れる。

 

「!?」

 

レオハルトは急停止するとすぐ傍のハンガーの中に隠れた瞬間、ABYSS(アビス)が“M68 連装砲”を目的地としていたハンガーに向けて発射。

 

“M68 連装砲”は両肩シールドに装備される武装で、砲門数は計4基。実弾兵器として炸裂式の砲弾を装填しており、威力は高い。水中でも使用可能となっている。

 

当然ながらハンガーは爆発。中のMSも無事では無いだろう。迎撃のためにやって来たレオハルトだが、専用機は使用不能。

 

レオハルトは仕方ないので量産機で迎撃に出ようと考えた時、あることを思い出す。レオハルトは頭の中で基地の地図を出し、目標の46番ハンガーの場所を思い出す。

 

外へと目を向けると迎撃に出てきたMSにABYSS(アビス)は対処していたため、レオハルトはハンガーを飛び出し再び走り出す。

 

レオハルトは4つ離れたハンガーに突入。中にいた兵士たちが驚くのも無視して、格納されているMSに近付く。

 

()()()で出る!」

「リベラント隊長!?ですが、パイロットは!」

「緊急事態だ!そんなことを言っている場合か!」

 

レオハルトは制止を振り切り横たわっているMSへと身体を滑り込ませると、機体の起動スイッチを押す。

 

機体のOSが起動し、画面にはGeneration Unrestricted Network Drive Assault Moduの文字が表示される。頭文字を取ると、G.U.N.D.A.M。

 

「量子触媒、反応スタート。パワーフロー、良好。全兵装アクティブ、オールウェポンズフリー。システム、戦闘ステータスで起動」

 

機体が完全に起動すると、機体の両眼が光る。機体がゆっくりと立ち上がっていく中、レオハルトの両手はキーボートを叩き、OSを自分の操縦し易いように書き換えていく。

 

機体が立ち上がるとレオハルトはさらに、あるスイッチを押す。すると、機体カラーが白をベースとし所々に青と黒のラインが入った外観へと変化する。

 

この機体は、ZGMF‐X12S OURANOS(ウラノス)

 

型式番号が示す通り、SSS(セカンドステージシリーズ)の内の1機。開発コンセプトは原点。新たな技術などを取り入れるなどはしていない、シンプルな機体。

 

だが、その分パイロットの実力が強く反映される機体。パイロットにより強弱が色濃く反映するMSとなった。

 

SSS(セカンドステージシリーズ)の各パイロットは、明日の進水式と同時に正式にパイロット任命の発令が出されるという手筈になっていた。

 

最新鋭のMSのパイロットに選ばれるというのは名誉なことであり、自分はエースなんだという意識を持たせることによる士気高揚の狙いもあった。

 

つまり、OURANOS(ウラノス)にもパイロットが内定していた。だからこそ、先程のは本来のパイロットを乗せるべきではないかという制止だったのだ。

 

だが、レオハルトが言ったように今は緊急事態。こんな時にわざわざ本来のパイロットを呼んでいる暇などあるはずもない。

 

レオハルトはハンガー内を歩行し外へと出るが、見える範囲内に姿は無かった。レオハルトはレーダーが表示されたモニターを確認。

 

現在位置から2時の方向にGAIA(ガイア)、そして友軍の1機のZAKU(ザク)が向かい合っていることを理解する。

 

レオハルトは左右のフットペダルを踏み込む左の操縦桿を奥へと倒すと、OURANOS(ウラノス)の各部のスラスターが一斉に火を噴き宙へと飛び上がる。

 

レオハルトの視線の先には、1機のZAKU(ザク)が敵機となったGAIA(ガイア)と交戦。その後方に、ヴァジュラを手にしたCHAOS(カオス)が現れたところだった。

 

距離はまだある。だが、このままでは撃墜の可能性が高い。レオハルトはシートの後ろからスナイパーカメラを引っ張り右目で照準器を覗く。

 

敵に狙いが付くと、レオハルトはすぐに左手の人差し指にかけられた引き金を引く。だが、発射されたビームはCHAOS(カオス)の進行方向に着弾した。

 

ビームが着弾する瞬間、CHAOS(カオス)のコックピット内に鳴り響くアラート。仲間のGAIA(ガイア)と交戦中だったZAKU(ザク)に意識が向いていたが、すぐに反応しCHAOS(カオス)はスラスターを噴射し後方へと距離を取った。

 

一斉にその場にいた3機の意識が新たに現れたMS、つまりレオハルトの乗るOURANOS(ウラノス)へと向けられる。

 

「調整が甘い!」

 

CHAOS(カオス)を牽制するという主目的ではあったが、狙いは確かにCHAOS(カオス)に付いていたビームは結果的にはズレた位置に着弾。

 

レオハルトはスナイパーカメラを右手で強引にどけると、調整不足を口にしつつ再びキーボードを引っ張り出す。右手だけでキーボードを叩き、今の照準のズレを考慮しOSの射撃関連の部分を修正。

 

その間も左手は引き金を引き、CHAOS(カオス)を牽制。OSの修正が終わりレオハルトはキーボードを片付けると、レオハルトは操縦桿をさらに奥へと押し込む。

 

レオハルトはビームライフルをサイドスカートにマウント。両腰部に装備されている“MA-M941/S ヴァジュラビームサーベル”を右手で抜剣し、距離を詰めたCHAOS(カオス)に斬りかかる。

 

「おらぁっ!!」

 

CHAOS(カオス)のパイロットが気勢の声を上げ、上段から振り下ろされたOURANOS(ウラノス)のヴァジュラを受け止める。

 

CHAOS(カオス)のヴァジュラとぶつかり合い火花がスパークする中、レオハルトは右の操縦桿をわずかに押し込む。

 

瞬間、くの字の逆に曲げられたOURANOS(ウラノス)の右膝がCHAOS(カオス)のコックピット部分に直撃する。

 

「ぐあっ!!」

「スティング!お前!!」

 

OURANOS(ウラノス)の強烈な膝蹴りで吹っ飛ぶCHAOS(カオス)。突然の乱入者に混乱していたが、仲間が攻撃を受けたことで混乱から立ち直ったGAIA(ガイア)のパイロット。

 

転倒したCHAOS(カオス)を助けようと、目の前のZAKU(ザク)を無視して動いた瞬間、実体弾の攻撃を受ける。

 

VPS(ヴァリアブルフェイズシフト)装甲 によりダメージは無効化されたが、衝撃により機体はよろめきGAIA(ガイア)のパイロットはどこからの攻撃かと思い周囲を見渡す。

 

「!?」

 

YFX-M56 CORE(コア) SPLENDOR(スプレンダー)である。ZGMF-X56S IMPULSE(インパルス)の中核を成す独立型コックピット。

 

戦闘力こそ高くないものの、パイロットの生存率の向上に寄与している。前大戦において有能なパイロットを損失したことから導入された機構で、射出座席の延長線上にある装備となっている。

 

コアスプレンダーに装備されている兵装は2種類。“MMI-GAU19 20mm機関砲”、“QF908 航空ミサイルランチャー”である。

 

GAIA(ガイア)を攻撃したのは、“QF908 航空ミサイルランチャー”に装填されている“AGM33 レディバード誘導ミサイル”である。

 

コアスプレンダーに追従するようにして飛来してきたのは、上半身を構成するチェストフライヤー、下半身を構成するレッグフライヤー。

 

IMPULSE(インパルス)は異なる3つのブロックを合体することでMS形態を成す。パイロットであるシン・アスカは、発せられる誘導ビーコンを目印にこれまで何十回、何百回と繰り返してきた訓練を思い出し、手慣れた様子で合体させる。

 

そして最後に飛来してきたのは、ソードシルエット。ソードシルエットを装備した、ZGMF-X56S/β SWORD(ソード) IMPULSE(インパルス)へと姿を変える。

 

対艦・対MSの格闘戦を想定した格闘戦用装備で真価を発揮する。VPS(ヴァリアブルフェイズシフト)装甲 は白と赤が基調の色調へと変化。

 

シンはSWORD(ソード) IMPULSE(インパルス)の主武装である“MMI-710 エクスカリバー レーザー対艦刀”を両手に持ち地上に降り立つ。

 

「シン、そちらは任せる。機体は撃墜しても構わない。無理に鹵獲しようと考える必要は無い」

「はい!」

 

レオハルトは通信をつなげシンにそう伝える。

 

正体は不明だが敵に奪われた以上、【ZAFT】の最新鋭機であるとはいえすでに敵機である。鹵獲を目的とした場合、必然的に攻撃の手が多少なりとも緩むことは否めない。

 

その結果、敵を逃がしてしまい軍事機密が漏洩してしまっては意味が無い。ならば、確実に撃墜して機密を守るべきだろう。

 

最も、そう思わない人間もいるであろうことことは、レオハルト自身も承知していることではある。この件で万が一、シンが何か言われた場合はレオハルトは自身の持てる権限と権力を使って護るつもりでいる。

 

しかし、レオハルトとしてはその万が一は無いだろうとは考えている。その時は、ギルが止めるだろう、と。

 

GAIA(ガイア)はシンに任せ、レオハルトはCHAOS(カオス)へと意識を集中する。

 

レオハルトに任された通り、シンはレオハルトと対峙するCHAOS(カオス)を一瞥しGAIA(ガイア)を睨み付ける。

 

「何なんだよ、お前らは!何で、何でこんなことを!!」

 

平和な世界を再び乱すような敵に、シンは怒りで表情を歪ませ操縦桿を握る手に思わず力が入る。

 

「また戦争がしたいって言うのかよ、あんたたちは!!」

 

シンの瞳に、平和を乱す敵への怒りの炎がゆらゆらと燃えていた。




2ヶ月くらい前になりますが、今更ながらに「鉄血のオルフェンズ」を全部見ました。

思っていたより面白かったですし、これまでの平成ガンダムとは違ったガンダムが良かったですね。

ヴィダール、バエル、好きです。
何よりラストのバルバトスと三日月がイイですね。

サンダーボルトも見ましたね。面白かった。
何より、BGMがめちゃくちゃ良かった。

次は、これまた同様に未だに全部見ていない、UCでも見ようと思います。

では、また。
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