ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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奇獣 ガンQ 登場!


第6話「あざ笑う眼」

我夢「……」

 

翌日の放課後、我夢は教室で悩んでいた。

 

昨日の藤宮との邂逅後、小猫と重美に合流した我夢はまた来ることを重美に告げ、帰りのバスで帰路に着いたのだが…、

 

(藤宮「ウルトラマンは地球を守る者だ。しかし、存在理由を持たない人間、それを治めるどころか悪化させている悪魔まで救う義理はない!」)

 

我夢「………」

 

今まで我夢は純粋に人類や地球を守りたいという気持ちで根源的破滅将来体やはぐれ悪魔たちと戦ってきたのだが、藤宮の言葉をきっかけに、自分は何故人類を守るべきか、ウルトラマンとは何なのかと頭を悩ませながら、深く考えていた。

 

一誠「我夢!!

 

我夢「――ッ!」

 

あれやこれやと考えていると、突如聞こえてきた一誠の声で、我夢は思考の海から現実へと意識が戻った。

 

我夢「ど、どうしたの?」

 

一誠「どうしたも何も、今日は部長が俺たちとアーシアに紹介したい人たちがいるから来てくれって言ってただろう?アーシアは先に行かせたから、俺たちも早く行こうぜ?」

 

我夢は教室を周りを見渡すと誰もいなく、自分と一誠だけだった。

 

我夢はああ、そうだったと一誠に返事すると、すぐに荷物を鞄につっこんで、一誠と一緒に教室を出た。

 

 

 

 

 

 

教室を出た2人はまっすぐ昇降口の方角を歩いていた。

 

一誠「そういや、何かあったのか?」

 

我夢「いや、何でも無いよ。ありがとう…」

 

心配そうな表情を浮かべる一誠の問いに我夢は少し笑みを浮かべながら答えると、

 

一誠「そうか、困った時はいつでも言えよ!」

 

我夢「うん…!」

 

笑顔でそう言う一誠に我夢は半分ありがたく、半分申し訳無い気持ちで返事した。

 

実は青いウルトラマンこと、ウルトラマンアグルの正体が藤宮であることを我夢はリアスどころかオカ研メンバーの誰にも話していないのだ。

 

何故話さなかったのか。それは何故かわからないが、今はアグルの正体をばらしたらとんでもないことが起きるかも知れないと直感したからである。

 

そんなことを思いながら、我夢は歩を進めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オカルト研究部の部室に着いた2人はいつものように荷物を端の方に置き、朱乃の出した紅茶をソファーに座りながら味わっていた。

 

一誠「そういえば、部長。俺たちに紹介したいって人たちって誰です?」

 

一誠は紅茶を一気に飲み干すと、リアスに質問した。

 

リアス「ええ、今後あなたたちの悪魔としての活動するにおいて重要になるから――」

 

コンコンコン…

 

リアスが一誠、我夢、アーシアに軽く説明している途中に、扉の方からノックする音が聞こえてきた。

 

リアス「あら、来たみたいわね。入っていいわよ」

 

リアスは扉の奥にいる人物に入室の許可をすると、失礼しますと言いながら、複数の女子生徒と2人の男子生徒が入ってきた。

 

リアス「3人とも紹介するわね。彼女は私の幼なじみでこの学園の生徒会長をやっている『支取 蒼那(しとり そうな)』。ちなみに蒼那は人間社会に溶け込む為の偽名で、本名は『ソーナ・シトリー』、私と同じ上級悪魔の1人よ」

 

一誠「え、この学園って俺たち以外にもいたんですか!?」

 

リアスは眼鏡をかけたスレンダーな体型の知的な美少女に手を向けながら紹介すると、一誠はそのことに驚いていた。

 

当然、我夢とアーシアも同様の反応をした。

 

ソーナ「紹介に預かりましたソーナ・シトリーです。以後、お見知りおきを…」

 

ソーナはお辞儀をしながら3人に挨拶をすると、我夢たちも軽く自己紹介した。

 

我夢「?」

 

ソーナ「リアス、もしかして彼が例の…」

 

ソーナは我夢の顔を少しの間、興味深そうに眺めると、リアスに問いた。

 

リアス「ええ、私の兵士であり、最近現れたウルトラマンガイアである高山 我夢よ」

 

ソーナ「そう…、彼が…」

 

我夢「!」

 

リアスの言葉を聞いたソーナは再び我夢に向き直すと、突然頭を下げた。

 

ソーナ「ここに住んでいる人々や私達の為に戦って下さり、ありがとうございます…」

 

我夢「…!いやいや、頭を上げてください!僕はただ守るためにしただけですから…!」

 

我夢は自分に頭を下げているソーナに慌てながら言うと、ソーナは少し微笑むと、顔を上げた。

 

我夢「部長、今回は僕らが彼らと交流するために呼んだ、という訳ですよね?」

 

リアス「ええ、その通りよ」

 

落ち着いた我夢がリアスに問うと、リアスはさすがねといった表情で答えた。

 

ソーナ「まずは交流を深める為にも…、匙」

 

匙「はい!会長!!」

 

ソーナが後ろにいた男子生徒の1人、2年生の「匙 元士朗(さじ げんしろう)」に呼び掛けると、元気よく返事すると、我夢たちの前に来た。

 

匙「俺、匙 元士朗!生徒会書記であり、会長の眷属だ!まさか、学園一の天才が悪魔になってるなんてな!これからよろしくな!」

 

我夢「ああ、よろしく!」

 

我夢と匙はお互い元気よく挨拶すると、固い握手を結んだ。

 

匙は握手を終えると、アーシアの前に移動し、同じ様に挨拶した。

 

アーシア「は、はい。私、アーシア・アルジェントと申します。匙さん、よろしくお願いいたします!」

 

アーシアは微笑みながら挨拶すると、

 

匙「うおおおおお!」

 

アーシア「きゃ!?」

 

匙はいきなり大声をあげると、その声に驚いたアーシアの手を両手で優しく包み、

 

匙「めちゃくちゃ可愛くて、いい娘じゃねぇーかー!こちらこそよろしくなっ!!」

 

アーシア「は、はい…」

 

アーシアは苦笑いをしながらもテンションが高くなっている匙に握手をした。

 

我夢のときよりも長く握手をし終え、一誠の前に移動したが、

 

匙「はぁ…。学園一の問題児のお前が悪魔になっているとはな、兵藤…」

 

一誠「何かさっきの2人よりもテンション低くね!?」

 

先程のテンションがどこにいったのか。

冷めた表情をしている匙に一誠は思わずツッコんだ。

 

匙「お前を含めた3人組がやっている覗きやわいせつ発言に対する要望が毎日山の様にやってきてこっちは困ってんだ。高山やアーシアちゃんはまだいいが、流石にお前とは握手はしたくねぇな、変態が感染るし」

 

一誠「何だと!」

 

匙の理由を聞くと、一誠は腹が立ち、歯を噛みしめた。

 

匙「まぁ、俺は兵士の駒4つで転生したし?高山はともかく、問題児のお前とは格が――「やめんか」、いてっ!」

 

匙が一誠に見下してしゃべるのを遮る様にもう1人の男子生徒が匙の頭に拳骨した。

 

匙「~っ。何するんですか、梶尾さん!?痛いじゃないですか!」

 

匙はもう1人の男子生徒、3年の『梶尾 克美(かじお かつみ)』を涙目で見ながらそう言うと、

 

梶尾「何をするんだって、こっちの台詞だ。これから仲良くやってこうっていう会長の話を無視する気か?うちの後輩がすまなかったな。俺は3年の梶尾 克美。生徒会では書記を務めてて、眷属の階級は兵士だ。よろしくな!」

 

梶尾は匙にため息をつきながらそう言うと、一誠に謝罪し、3人に自己紹介した。

 

一誠「梶尾先輩!よろしくお願いします!」

 

アーシア「梶尾さん、よろしくお願いします!」

 

我夢「梶尾さん、よろしくお願いします!!!」

 

3人も元気よく挨拶し、梶尾と握手した。

 

我夢は梶尾のことをよく知っている。

駒王学園の男子生徒の中でもずば抜けた行動力と統率力、圧倒的な自信、誰に対しても気配りをする気持ちを持つ、人物である。

 

その姿から学園の生徒からは「リーダー」と呼ばれ、「学園の2大お姉さま」と呼ばれるリアスと朱乃と並ぶくらい人気者なのだ。

 

梶尾「お、おい…、我夢。もう手を離せよ…」

 

我夢「…あ!すみません、つい…」

 

梶尾は困惑した表情で言うと、我夢は手を離した。

 

我夢も実は梶尾のファンの1人で、憧れの梶尾に話しかけられたことが嬉しくて、つい握手に夢中になってしまったのである。

 

その後、匙はソーナから一誠と我夢がそれぞれ転生に消費した4つの駒に「変異の駒(ミューテーション・ピース)」を使ったことに驚いた。

 

「変異の駒」とは、「悪魔の駒」における本来、複数の駒を使うであろう資質を宿した転生体を一つの駒で済ませてしまう特異な駒のことである。

 

それを2つも消費したので、匙は驚いたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス「ところで、ソーナ。今回の用事はそれだけじゃないんでしょ?」

 

リアスはそう聞くと、

 

ソーナ「お互い、新しい眷属が仕事に慣れてきたことですし、そろそろ『使い魔』を与えたいと思って」

 

横で聞いていた我夢と一誠、アーシアは「使い魔」という単語に疑問を浮かべた。

 

朱乃「うふふ、使い魔は主への情報収集や追跡などに役立つ存在で、基本的に悪魔の誰もが持っていますわ」

 

3人の反応を見た朱乃はそう説明すると、3人は納得の表情を浮かべ、リアスたちの話へ意識を戻した。

 

リアス「そうね、私も丁度彼に依頼をしようかと思ったの」

 

ソーナ「しかし、彼はひと月に一回しか請け負ってくれませんし……」

 

ソーナはどうしようかと考えていると、

 

リアス「…じゃあ、公正を期す為にテニスで決めましょう。勝った方が彼に依頼できる権利を手にできる、どう?」

 

ソーナはリアスの提案にいいでしょうと返事すると、勝負の日程を決めると、自身の眷属を連れて部室をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、冥界の「使い魔の森」にリアス達、「オカルト研究部」の面々はいた。

 

先日のソーナとのテニス対決は両者のラケットがボロボロになるまで続いた。

 

が、決着がつかなかったので、じゃんけんで決めることにし、リアスが勝ったので彼らはここにいるのである。

 

我夢「わ~…、冥界にはこんなところがあったんだ…」

 

我夢はそう呟きながら興味深々な様子で森を眺めていた。

 

朱乃「あらあら、まだ森の入口なのにお気に召したみたいですわね♪」

 

我夢の反応を見た朱乃はそう言いながら微笑むと、他の面々も笑みを浮かべた。

 

一誠「しかし、その使い魔専門悪魔ってのはいつ来るんです?」

 

一誠の疑問にリアスはそろそろ来るわ…と答えた瞬間、

 

???「ゲットだぜぃ!」

 

一誠&我夢&アーシア「「「!?」」」

 

3人はいきなり森から聞こえてきた声に驚きながら、その声の発生源に視線を向けると、帽子を逆に被り、今時いないような夏休みの小学生の着た中年の男性がそこにいた。

 

ザトゥージ「俺の名はザトゥージ!使い魔マスターだ!ふぅむ…。リアス・グレモリーさんよ、そこにいる茶髪の熱血漢と金髪の美少女、可愛い系のイケメンの3人が依頼で言っていたやつか?」

 

ザトゥージは一誠、アーシア、我夢を1人ずつ眺め終えると、テンション高めの口調でリアスに確認した。

 

リアス「ええ、そうですよ。よろしくお願いしますね。3人共、彼は使い魔に関しては冥界一よ。今日はこの方の話を参考にして使い魔をゲットしなさい」

 

一誠&我夢&アーシア「「「はい!!!」」」

 

そんなこんなでザトゥージの案内のもと、3人の使い魔捕獲が始まったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザトゥージ「そういや、どんな使い魔をご所望だぜぇい?速いの?それとも毒持ちとか?」

 

ザトゥージは案内しながら後ろにいる3人に聞くと、アーシアは可愛いのを、我夢は面白いのを欲しいと答えた。

 

ザトゥージ「茶髪の兄ちゃんは何だぜぇい?」

 

一誠「俺はエロイやつを!(俺はカッコいいやつを!)」

 

木場「はは…、イッセー君。心の声と言おうとしている言葉が逆だよ」

 

一誠「あ、しまった!!」

 

一誠のザトゥージへの答えに、木場から苦笑いされながら指摘されると、やっちまったという表情を浮かべた。

 

我夢「はぁ…」

 

リアス「イッセー……」

 

朱乃「あらあら、うふふ♪」

 

アーシア「イッセーさん…」

 

一誠の様子を見た我夢とリアスは呆れた様に額に手をつけながらため息をし、朱乃はいつものように微笑み、アーシアは戸惑いの表情を浮かべていた。

 

小猫「…最低です」

 

一誠「ごふっ!?」

 

アーシア「イッセーさん!?」

 

一誠は小猫の毒舌が余程響いたのか、血反吐を吐きながら前のめりに倒れた。

 

アーシア「大丈夫でしょうか…?」

 

我夢「アーシア、ほったらかしても大丈夫だよ。いつものことだし、すぐ復活するよ」

 

不安な表情を浮かべるアーシアに我夢はそう言うと

 

我夢「ザトゥージさん、少々お待ち下さい」

 

ザトゥージ「お、おう…!わかったぜぃ!」

 

数秒後、我夢の言葉通り一誠は立ち直ると、ザトゥージは案内を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、ある程度歩くと、ザトゥージが少し休憩しようぜぇ!と言い、一行は近くにある草原の上で休憩することにした。

 

ザトゥージ「しかし、今日の森はやけに静かだぜぇ…」

 

朱乃「言われてみればそうですわね」

 

木場「森の中間地点くらいなのに、鳴き声が全くしないですよね」

 

いつもと違う森の様子に不思議に思いながら周囲を見渡すザトゥージの呟きに、リアスたちは頷いた。

 

ザトゥージは案内を再開するためよっこらせと立ち上がった瞬間、近くで土煙が舞い上がった!

 

ザトゥージ「な、何だぜぇ!?」

 

ザトゥージは突然の出来事に驚いていると、

 

リアス「皆、あの場所へ行くわよ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

リアスが土煙が立った場所に指を指しながら眷属にそう指示すると、ザトゥージ含めた全員は悪魔の羽をひろげ、目的の場所へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「な、何だこいつは?」

 

一行は地上の光景に驚いていた。

 

土煙が立った場所には青い瞳を持つ巨大な眼が姿を現していた。

 

リアス「ザトゥージ、こいつは新しい魔界生物なの?」

 

ザトゥージ「い、いや、この森には目玉の魔界生物なんかいなかった筈だぜぇ……」

 

動揺しながら答えるザトゥージの言葉を聞くと、リアスは我夢の方へ視線を向けた。

 

リアス「我夢、いつもみたいにあの眼を分析を行って?」

 

我夢「わかりました、分析します」

 

我夢はそう言うと、懐から魔方陣が書かれた札を取り出すと、魔方陣の真ん中からノートパソコンが出現し、巨大な目の分析を始めたが

 

我夢「(な、何だこいつは…!?熱反応が無い、体を形成している物質も不明……)」

 

我夢は分析を進めていくうちに、「存在理由が不明」という結果しか出ないことにプレッシャーを感じ、焦り始めた。

 

リアス「我夢…?」

 

リアスと他の部員は、いつもの様子と違う我夢に心配そうな眼差しを送ったが、

 

(リアス「ふふふ…♪」)

 

(朱乃「うふふふふ…♪」)

 

(小猫「…ふふ♪」)

 

(木場「ははは…♪」)

 

(一誠「ハハハハハハ!!」)

 

我夢「(ぐぅ~~~~……!!!)」

 

しかし、我夢の脳内では皆にあざ笑われる姿が浮かんでおり、それにより更に焦りが強くなり、額から冷や汗が溢れてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠「おい、あれ見てみろよ!?」

 

「「「「「!!?」」」」」

 

我夢が必死に解析している時、一誠がある場所へ指を指した。我夢を除いた全員は指を指している方へ視線を向けると、全員は驚いた。

 

その視線の先には、見るも無惨に殺された使い魔の森に生息している大量の魔界生物の死体があった。

 

ザトゥージ「まさか、今日の森が静かだったのは、こいつがこの森の生物を喰っていやがったからなのかだぜぇ!?」

 

一誠「う、うそだろ…?あんなに…!?」

 

小猫「…ひどい」

 

リアス「何てことを…」

 

ザトゥージは巨大な眼に睨み付けながら呟くと、巨大な目玉が行ったことに、一誠やリアスたちは驚愕した。

 

アーシア「あ、あれは…!?」

 

何かに気付いたアーシアの指す方には、巨大な眼の近くに2匹の小型の生物が傷だらけで倒れていた。まだ息があるようで、ヨロヨロとしていた。

 

一誠「早く助けねぇと!部長、行ってきます!」

 

リアス「あ、イッセー!」

 

一誠はそう言うと、リアスの返答も聞かずに2匹の元へと降りていき、拾い上げると、すぐにリアス達のもとへ戻った。

 

ドラゴン「クゥー……」

 

羽が生えた生物「パムゥ…」

 

ザトゥージ「こりゃあ、『蒼雷竜(スプライト・ドラゴン)』に…、見たことねぇ生物だな?」

 

ザトゥージは一誠の腕に抱えられている小さな青いドラゴンと、黄色い体に顔にメガネのような模様がある羽が生えた生物を驚愕と疑問の表情で見た。

 

一誠「アーシア、早く治療を!」

 

アーシア「…は、はい!」

 

アーシアは急いで聖母の微笑で治療すると、2匹の小型生物の傷はあっという間に治り、疲れからか、2匹の小型生物はそのまま眠りについた。

 

全員が安堵のため息をついていると、

 

我夢「あの眼を攻撃してください!!

 

我夢が突然、大声でリアスに進言した。

 

我夢は脳内でリアス達にあざ笑われるだけでなく、昔自分をいじめた上級生や藤宮にあざ笑われる姿が浮かんでしまい、それに絶えきれなくなってしまったのである。

 

なので我夢は早くその鬱陶しさを消すため、リアスに攻撃するように進言したのだ。

 

リアス「わかったわ!朱乃、行くわよ!」

 

朱乃「うふふ…、わかりましたわ、部長♪」

 

我夢の言葉を聞いたリアスは、朱乃と共に少しだけ巨大な目玉に接近した。

 

リアス「消え去りなさい!」

 

朱乃「雷よ!」

 

リアスは滅びの魔力、朱乃は雷を巨大な眼に向かって放ったが

 

「「「「「「!!!??」」」」」」

 

何と巨大な眼はそのまま2人の滅びの魔力と雷を吸収した!

 

巨大な眼「ンゥ~、ヒャッ!」

 

未だ驚愕している一同を待たず、巨大な眼は吸収した雷を朱乃にめがけて打ち返した!

 

朱乃「――!きゃあぁぁぁーーーー!!」

 

驚愕していた朱乃はとっさのカウンター攻撃に対処できず、直撃した。

 

リアス「朱乃!しっかりして!!」

 

木場「朱乃さん!」

 

一誠「朱乃さん!朱乃さん!」

 

アーシア「今、治療します!」

 

負傷して気を失った朱乃に、我夢を除いた一同は不安な表情で集まり、アーシアは聖母の微笑で治療を開始した。

 

 

 

 

 

 

我夢「………」

 

我夢は罪悪感に包まれていた。

敵を解析出来ないイレギュラーな事態に焦って、冷静な判断を下せず朱乃を負傷させてしまった。

 

そのことに我夢は生まれて始めて、失意と敗北を味わった。

 

眼「ウェヒヒヒヒヒヒ!」

 

そんな我夢の失態をあざ笑うかのように巨大な眼は青い瞳を三日月のような形に動かして不気味な声で笑うと、そのまま地中の中へと消えていった…。

 

その後、リアス達は、気を取り戻した朱乃と小型の生物を連れ、使い魔の森を後にした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、部室には朱乃と我夢の姿があった。

ちなみに、他の部員はリアスが気をきかせて帰らせたので、2人きりなのである。

 

我夢「朱乃さん、その…、すみません…。僕の判断ミスのせいで……」

 

朱乃「あらあら…、そんなに気にしなくても大丈夫ですわ」

 

我夢が頭を下げると、朱乃はいつもの様に微笑みながらなだめると、顎に手を当てて疑問の表情を浮かべると

 

朱乃「でも、我夢君。()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

我夢「…!そ、それは……」

 

朱乃の疑問に我夢はそれ以上答えられず、その日は帰路に着くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使い魔の森の出来事から4日立った頃の朝、我夢は元浜と通学路を歩いていた。

 

元浜「しかし、この3日間!こいつの話題でいっぱいだよな~。ほら、こいつ『ガンQ(キュー)』」って言うんだって!」

 

我夢「ガ、ガンQ?」

 

元浜「ああ、新聞社がつけた名前だよ。ほら、お化けみたいだろ?」

 

我夢「は、はぁ…」

 

元浜はワクワクした表情で手元のスマホに映るガンQの画像を見せると、我夢は画像のガンQに笑われた様な気がして、目を逸らしながら答えた。

 

元浜「3日間連続で、日本のあちこちに現れて何がしたいんだろうな?」

 

元浜の言う通り、この3日間、あの巨大な眼の生物は冥界だけでなく、地球上の山地や街中に出現していた。

 

自衛隊はもちろん出撃するが、眼はミサイルや爆弾を吸収すると、何故かすぐに姿を消してしまうのである。

 

我夢「元浜はこいつの存在をどう思う?」

 

我夢は何となく思い、元浜にそう聞くと、

 

元浜「まぁ、『お化けや幽霊が本当に存在したとして、その存在は物理学的生物学的には分かんないけど、その存在理由とか行動目的は理解できる』、ってどこかの偉い学者が言ってたね~」

 

我夢「!」

 

笑いながら話す元浜の言葉に我夢はハッと気付いた。

今までガンQの「存在理由」ばかりを考えていたばかりに、何の「目的」のための行動なのかを考える発想の転換を思い付かなかった。

 

我夢「………」

 

我夢はしばらく何故、リアスの滅びの魔力を何故打ち返さなかったのか?ということを考えると、1つの目的が浮かんできた。

 

我夢「そうか!わかったぞ!」

 

元浜「お、おい!どうしたんだよ?」

 

いきなり大声を出した我夢に松田は驚くと、我夢は松田の手を握り

 

我夢「元浜のおかげで悩みが吹っ飛んだよ!ありがとう!」

 

元浜「お、おう…、良かったな…」

 

自信の手を握りながらブンブンと嬉しそうに腕を上下させる我夢に、元浜はその迫力に若干引いた。

 

我夢「じゃ、僕これから行くとこあるから!」

 

元浜「学校はどうするんだよ!?」

 

我夢「病院に行ってますって先生に言っておいてーーー!」

 

我夢は困惑している元浜にそう告げると、途中でリアスに電話をかけ、目的の場所に向かって走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駒王石油コンビナート。いつもだと従業員がいるこの時間帯に、何故か誰もいなかった。

 

そして時刻が10時に差し掛かろうとしたとき、地中からガンQが姿を現した!

 

しかし、以前のような姿ではなく、赤い血管のような体には沢山の眼があり、その頭は巨大な眼といった不気味な外見へと成長していた。

 

ガンQ「ミギィ~」

 

ガンQは巨大な眼から紫色の光線を出すと、コンビナートの建造物や乗り物を吸収し始めた。

 

しばらくすると、自衛隊の戦闘機部隊が到着し、ガンQへ攻撃を始めた。

 

ガンQ「ミギャン!!」

 

攻撃が直撃し、吸収を中断されたガンQは眼から放つ紫色の光弾で戦闘機部隊に攻撃した。

 

戦闘機部隊も負けじとその攻撃を避け、銃火器で応戦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「やっぱり、ここに現れたか…!」

 

コンビナート近くの港に着いた我夢は、ガンQと戦闘機部隊の戦いを眺めていた。

 

我夢「(奴の目的が体を構成するためのエネルギーを集める為だったなんて…、部長に頼んで正解だった)」

 

我夢の言う通り、ガンQの目的は体を構成するために必要なエネルギーを吸収する為である。ガンQが姿が変わったのも、リアスの破滅の魔力や戦闘機のミサイルのエネルギーで体を作った為である。

 

これまで地球上で出現した場所も、全て軍用施設や発電所が近くにあるところばかりだったので、その繋がりに気付いた我夢は石油コンビナートが襲われると思い、リアスに頼み、オカ研の使い魔達で作業員を避難させたのである。

 

ガンQ「ミギャャャ~~~!」

 

しばらく戦いを見ていると、ガンQが瞳から紫色の光線を出し、1機の戦闘機を吸収しようとしていた。

 

我夢「もう怖くない…、お前を恐れる理由など何もない!」

 

我夢はガンQを見つめながら呟くと、エスプレンダーを前につき出すと、赤い光に包まれガイアへと変身した。

 

ガイア「デュワッ!」

 

ガイアは体から赤いオーラを発すると、猛スピードでガンQのもとへ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊員「くそぉっ!」

 

ガンQの吸収光線に捕まった自衛隊の隊員は、必死に逃げようと操縦レバーを引くが、機体は離れるどころか少しずつガンQの瞳の方へ引っ張られていく一方であった。

 

他の戦闘機は彼の乗っている機体に被弾する恐れがあるので、下手に攻撃ができなかった。

 

ガンQ「ウェヒヒヒヒヒヒヒ!」

 

必死に逃げようとする隊員の様子にガンQは光線を出しながら三日月のように青い瞳を歪めて笑った。

 

隊員「くそ、ここが俺の死に場所か…!」

 

隊員は悔しそうに呟いていると、

 

ガイア「デュワッ!」

 

ガンQ「ミギャア!」

 

猛スピードで接近したガイアがガイアスラッシュを放つと、ガンQの光線から戦闘機を解放した。

 

隊員「ありがとう、ウルトラマン…」

 

隊員は微笑みながら呟くと、ガイアは隊員へサムズアップを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンQ「ウヘェ~…」

 

ガイア「!デェアッ!!」

 

ガンQが立ち上がると、ガイアは地上へ降り立つと、ファイティングポーズをとった。

 

ガンQ「ヒィアァア!」

 

ガンQはガイア目掛けて突進したが

 

ガイア「!デュアッ!!」

 

ガンQ「ミギャ!」

 

ガイアは横転で避けると、カウンターのかかと回し蹴りでガンQの背中に放つと、ガンQは前のめりに怯んだ。

 

ガイア「ダァァーー!!」

 

ガンQ「ミギャャャャャャャーーー!!」

 

更にガイアは両手の拳をガンQの背中につきだし、ガンQを吹き飛ばした!

 

 

 

 

 

 

ガイア「……」

 

ガイアは警戒しながら倒れているガンQに近づくと

 

ガンQ「ヒィア!」

 

ガンQは不自然な動きで起き上がると、ガイアに目掛けて紫色の光弾を数発放った!

 

ガイア「…!グワァァア……!」

 

ガイアは光弾から身を守るため、とっさに身を固めた。

 

しかし、それがガンQの狙いだったのである。

 

ガンQ「ヒヒヒヒ…、ヒィア!」

 

ガイア「グワァァァァーーーー!?」

 

ガンQは身を固めた隙を狙い、吸収光線を放つと、

ガイアはガンQの眼の中に吸収されてしまった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイア「?」

 

ガイアは気がつくと、赤い空間にいた。

ここはガンQの体内かとガイアが思っていると、足下に視線を感じ、そこを見ると

 

眼「ウェヒヒヒヒヒヒヒ…」

 

ガイア「デュワ!?」

 

足下には笑っている眼があった。

ガイアは驚き、飛び退いた。

 

ガイア「……!?」

 

周囲にも視線を感じ、見渡すと辺り一面に無数の眼が現れた!

 

眼「「「「「「ハハハハハハハハハハハハハハ!」」」」」」

 

無数の眼はガイアをあざ笑うかの様にに、一斉に笑い出した!

 

ガイア「グワァァァァーー!!!」

 

[ピコン]

 

その精神攻撃にガイアは耳を抑え、苦しみだした。

そして、ガイアのライフゲージが青から赤に変わり、点滅を始めた。

 

ガイアの脳内では、あざ笑っている藤宮やいじめっ子、そしてオカ研メンバーの姿が浮かんだ。

 

眼「ウェヒヒヒヒヒヒヒ!」

 

ガイアは苦しみながら上を見ると、他の眼よりひとまわり大きい眼を見つけた。

 

ガイア「グァァ…、デュワ!」

 

眼「!!?」

 

ガイアは脳内のイメージを振り払うと、動揺している大きな眼に向かって突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイアは眼に突っ込むと、ガンQの頭の上から突き破り、外の世界へ脱出した。

 

ドガガガァァァァーーーーーーーン!!!!

 

その瞬間、ガンQはその衝撃で爆発四散した!

 

ガイア「デュワッ!」

 

ガイアはそのままどこか遠い場所へ飛んでいった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、オカルト研究部の部室に戻った我夢は、心配していたリアス達にもう大丈夫です!心配おかけしましたと言うと、ホッとしたリアス達は一誠とアーシアの眷属ゲット記念ともかねてパーティーを開いた。

 

我夢「そういえばアーシアの眷属はどれにしたの?」

 

アーシア「はい、私は雷を操る蒼雷竜にしました!名前はラッセー君です…。イッセーさんからお名前をお借りしました…///」

 

ラッセー「ピィ~」

 

我夢の問いにアーシアはラッセーを膝に乗せ、頬を赤めながら答えた。

恋に鈍感な我夢でもアーシアが一誠に惚れていることはわかっていた。

 

我夢は思考を切り替えると、一誠に同様の質問をした。

 

一誠「俺の使い魔はこいつ、『ハネジロー』」

 

ハネジロー「パムゥ♪」

 

一誠は羽が生えた生物、ハネジローを肩に乗せ、頭を撫でると、ハネジローは嬉しそうに鳴いた。

 

我夢「ハネジロー?」

 

一誠「あぁ、こいつ背中に羽が生えてるだろ?だからハネジローって名前にしたんだ」

 

我夢はイッセーらしいネーミングだなと思っていると一誠は言葉を続けた。

 

一誠「ザトゥージさんに聞いてみたんだけど、ハネジローは魔界の生物じゃねぇらしいんだ」

 

我夢「へぇ~、そうなんだ。宇宙から来たのかな?」

 

一誠「わかんねぇ、でもまぁいいや!俺も使い魔を持てたし……」

 

一誠は、ハネジローを手で抱えると

 

一誠「よろしくな、ハネジロー!」

 

ハネジロー「パムゥ♪」

 

一誠が笑顔でそう言うと、ハネジローはまた嬉しそうな声を出した。

 

朱乃「あらあら、うふふ…♪」

 

木場「良かったね、イッセー君」

 

リアス「ふふふ…、中々優秀そうな使い魔ね」

 

小猫「…可愛い」

 

アーシア「はわわ~、可愛いですね!」 

 

我夢「可愛いな~」

 

その光景を見て、朱乃、木場、リアスは微笑み、小猫はハネジローを撫でたそうにジッと見つめ、アーシアと我夢はその可愛さに夢中になっていた。

 

その後、パーティーは夜遅くまで続き、我夢達は夢のようなひとときを過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「あ!僕、使い魔ゲットしてない!」

 

我夢が使い魔を手にいれてないことに気付いたのは、家に帰り着いた時だった。

 

 

 

 

 

 




次回予告

突如現れた男、ライザー。
その男の正体は…

我夢&一誠「「部長の婚約者ーー!?」」

打倒ライザーのため、我夢達は修行を開始した!

次回、「ハイスクールG×A」!
「不死鳥の男」!
君も一緒にパワーアップ!






本作品の今後のストーリーの構成についてですが、
・D×D原作ストーリー → 平成3部作の短編2~3本 → 次の章

・平成3部作の短編1本 → D×D原作ストーリー →  平成3部作短編1本 → 次の章

・D×D原作ストーリー(間に平成3部作短編1本)→ 平成3部作短編1本 → 次の章

みたいな上記の構成をランダムで更新していく予定ですので、ぜひお付き合いいただけたら幸いです。

あと、2回目のアンケートの結果、ヴァーリは登場させることに決定しました。
設定等変えるかも知れませんので、ご了承下さい。

良かったら感想、コメントよろしくお願いいたします。
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