ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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長らくお待たせ致しました。
私生活で色々あり、中々投稿出来ませんでした。
誠に申し訳ございません。それでは本編どうぞ!











不死鳥悪魔 ライザー
フェニックス眷属 登場!


第二章 戦闘校舎のフェニックス
第7話「不死鳥の男」


兵藤 一誠の朝は1日は長い。

 

平日の毎朝5時に起床し、ジャージに着替えて、リアスのトレーニングの集合場所である公園へ行くため、家を出る。

 

道の途中で我夢と合流すると、一緒に公園へ向かう。

その後、公園で5時半~6時半まで死にものぐるいでリアスによるトレーニングを受ける。

トレーニングが終わった後、リアスが我夢と一誠にそれぞれ期待の言葉をかけ、解散する。

 

解散した後、一旦我夢達と別れ、自宅に戻り、シャワーを浴びる。

そして、7時に既に起きている両親とアーシアに朝の挨拶をすると、リビングで朝食をとり、7時20分にアーシアと一緒に学校へ向かう。

 

7時40分に学校に着くと、職員室で教室の鍵を取り、教室の鍵を開け、アーシアと談笑すると、後から来た松田、元浜、我夢の3人を加え、朝のHRがある8時40分まで談笑する。

 

その後、チャイムが鳴り、担任の先生が来ると、それぞれの席に座り、途中昼休みをはさみながら、1限目~6限目まで授業を受ける。

 

授業を終えると、我夢、アーシアと一緒に他のオカ研メンバーがいる旧校舎の部室に向かい、リアスから受け取った悪魔の依頼をする。

 

依頼が終わった後は、アーシアと一緒に家に帰り、夕食を食べると、アーシアが入った後に入浴する。

入浴後は、自分の部屋に戻り、明日の準備をし、松田と元浜から貰った秘蔵のエロ本を1時間黙読する。

 

読み終えたら、歯を磨き、自分の部屋の灯りを消し、明日に備える為、11時に就寝する…という繰り返しを毎日続けている。

 

こんなに長い1日だが、一誠は全く苦に思っていない。

何故なら、我夢を始め、多くの友人達と過ごす1日1日がとても心地が良いからである。

 

まだ根源的破滅招来体の驚異があるとはいえ、何も変わらない日常というものは素晴らしいと彼は思っている。

 

今日も何事もなく、部屋の灯りを消し、ベッドでくつろいでいると

 

一誠「?これって…」

 

突然、床に見知った魔方陣が現れた。

これはグレモリー家の魔方陣じゃ…と一誠が思っていると中からリアスが現れた。

 

一誠「部長?どうしたんですか、こんな夜中に――わっ!?」

 

一誠が疑問に思いながら声をかけると、リアスは曇った表情で一誠をベッドへ押し倒し、馬乗りになった。

 

一誠「ど、どうしたんですか!?何かあったんですか!?」

 

一誠はリアスにそう尋ねると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス「…イッセー、私を抱いてっ!」

 

一誠「………へ?」

 

切羽詰まった様子で答えたリアスの言葉に一誠は固まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、学校。

 

我夢「イッセー、アーシア。おはよう!」

 

アーシア「我夢さん、おはようございます!」

 

一誠「お、おお……。おはよう………」

 

教室に入ってきた我夢にアーシアは元気よく、一誠は力なく挨拶を交わした。

 

昨日、リアスとの出来事があったせいで一誠は寝不足だった。

ちなみにあの後、リアスは服を脱ぎ、困惑している一誠とそのまま情事をしようとしたが、突如現れたグレモリー家のメイド、『グレイフィア・ルキフグス』の介入によって事なきを得た。

 

その後、何故部長は焦っていたんだろう?という疑問とリアスがグレイフィアと一緒に立ち去る前、頬にキスされた興奮で中々寝付けなかったのである。

 

我夢「イッセー…?眠そうだけど大丈夫……?」

 

一誠「まぁ、色々あって………。心配すんな……」

 

我夢が不安そうに尋ねると、一誠は昨日の出来事をどう説明したらいいかわからず、口ごもりながら答えた。

 

その後、後から来た松田と元浜を加え、いつものように談笑すると、チャイムが鳴り、いつもの学校生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は放課後となり、我夢、一誠、アーシアは途中で会った木場と一緒に旧校舎へ向かっていた。

 

一誠「なぁ、木場」

 

木場「何だい?イッセー君」

 

一誠「部長の様子が変なんだよ。何か知らないのか?」

 

我夢「え、そうなのか?」

 

アーシア「部長さん、悩み事でもあるんでしょうか…?」

 

木場「そうだね……」

 

一誠の問いに木場はしばらく考えこむと

 

木場「……う~ん、それなら朱乃さんがよく知ってるんじゃないかな?」

 

木場は一誠達にそう答えた。

 

一誠「朱乃さんが?」

 

木場「朱乃さんは部長の懐刀だからね」

 

我夢「なるほど。部長の女王だし、同級生だからか…」

 

木場がそう説明すると、一誠達は納得した。

そんな話をしながら旧校舎の中へ入っていくと、木場は何かに気付き、部室の扉の前で立ち止まった。

 

木場「僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて……」

 

我夢「?」

 

疑問に思っている我夢達をよそに、木場が扉を開けると、部屋の中には不機嫌な表情を浮かべているリアス、いつも通りニコニコしているが、冷たいオーラを感じる朱乃、この場に居たくなさそうに端の方に座っている小猫、そして昨日、一誠の家に現れた銀髪のメイド、グレイフィアがそこにいた。

 

我夢「(何か、不穏な空気だな……)」

 

我夢だけでなく、オカルト研究部全員がいつもの様に話しかけられない張り詰めた空気に圧巻されていると、リアスは重苦しそうに口を開いた。

 

リアス「全員揃ったわね……。では、部活をする前に少し話があるの…」

 

グレイフィア「お嬢様、私がお話ししましょうか?」

 

リアスは大丈夫と言わんばかりに手で制止した。

 

リアス「実はね――」

 

リアスが何かを話そうとした時、床から魔方陣が出現した。

 

それは我夢達が見慣れているグレモリー家の紋章ではなかった。

 

木場「――フェニックス…」

 

ボワッッッ!!!

 

木場がそう呟くと、魔方陣から激しい炎が巻き上がった。

 

アーシア「きゃ!」

 

一誠「…!おっと」

 

一誠はアーシアに炎が燃え移らないように自身の背中に隠すと、炎の中から人影が現れ、その人影が腕を振るうと、周りの炎が振り払われた。

 

ホスト男「ふぅ、人間界は久しぶりだな…」

 

炎が振り払われると、そこには金髪に赤いスーツを着こんだ男が周りを見渡していた。

 

しかし、容姿は整っているが、どこか悪そうな雰囲気にネクタイを着けず、スーツを着崩しているため、俺様系ホストの様なイメージである。

 

ホスト男「やぁ、愛しのリアス。会いたかったぜ」

 

そのホスト風の男はリアスに気付くと、口元をにやけながら言葉をかけた。

 

リアスは半目でホスト風の男を見つめた。

歓迎どころか、むしろ会いたくなかった様子だった。

 

一誠「部長、こいつは誰ですか?」

 

一誠は疑問の表情でリアスに問うと、ホスト風の男は驚いた。

 

ホスト男「ん?リアス、まだ眷属に俺のこと話してなかったのか?おいおい、下僕の教育がなってないんじゃあないのかい?」

 

リアス「話す必要がないもの」

 

ホスト男「相変わらず手厳しいねぇ…」

 

ホスト風の男は口元をにやけながら苦笑いをした。

 

グレイフィア「兵藤 一誠様、高山 我夢様」

 

一誠「…ん?」

 

我夢「な、何でしょう?」

 

未だこの状況を飲み込めずにいない2人にグレイフィアは突然話しかけると

 

グレイフィア「この方は『ライザー・フェニックス』様。純血の上級悪魔で、古い家柄の『フェニックス家』の三男であります。そして、()()()()()()()()()()()婿()殿()でもあります」

 

我夢「!次期当主の婿って…」

 

グレイフィアがそう紹介すると、我夢が最後の言葉に引っ掛かり、まさかと思うと

 

グレイフィア「はい、リアスお嬢様の婚約者であられます」

 

一誠「えっ…!」

 

我夢「えぇ…!」

 

我夢&一誠「「ええーーーー!?部長の婚約者ーーーーーーー!?」」

 

その事実に我夢と一誠だけでなく、木場、小猫、アーシアもしばらく驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライザー「う~~ん、リアスの女王(クイーン)が淹れた紅茶は美味いものだなぁ~」

 

朱乃「痛み入りますわ」

 

ライザーはソファーに座りながら、朱乃の淹れた紅茶を飲み、褒めていた。

しかし、朱乃はニコニコしながらそう言っているが、不機嫌そうなオーラを漂わせていた。

 

さらに隣に座るリアスの肩や髪、太ももをいやらしい手つきで触っていた。

当然、本人は嫌そうな表情を浮かべ、その手を払いのけているが、ライザーは全く反省する気もなく触り続けていた。

 

一誠「(本当にこいつ、貴族かよ…)」

 

ライザーの品の無さに一誠はイラついていると、

 

リアス「いい加減にしてちょうだい!!」

 

ついに我慢の限界なのか、リアスはソファーから立ち上がりながら大声で怒鳴った。

 

その声にアーシアと小猫はビクッとしたが、その原因であるライザーは相変わらずニヤついた笑みを浮かべていた。

 

リアス「ライザー!以前にも言った筈よ!私は貴方とは結婚しないわ!」

 

ライザー「あぁ、前にも聞いたよ。だがなリアス、そういうわけにはいかないだろう?キミのところの御家事情は以外に切羽詰まっていると思うんだが?」

 

睨み付けながら話すリアスに、ライザーはソファーから立ち上がると、やれやれといった表情で言葉を返した。

 

リアス「余計なお世話よ!私が次期当主である以上、婚約相手ぐらい自分で決めるつもりよ!父も兄も一族の者も皆急ぎすぎるわ!当初の話では、私が人間界の大学を出るまでは自由にさせてくれるはずだった――」

 

ライザー「確かにその通りだ。キミは基本的に自由だよ。大学に行ってもいい、下僕も好きにすればいい。だが、キミのお父様もサーゼクス様も心配なんだよ。御家断絶が怖いのさ。ただでさえ、先の戦争で『72柱』の純血悪魔が大勢亡くなった。戦争を脱したとはいえ、堕天使、神陣営とも拮抗状態。奴らとのくだらない小競り合いで残った跡取りが殺されて御家断絶したなんて話もないわけじゃない。純血であり、上級悪魔の御家同士がくっつくのはこれからの悪魔事情を思えば当然だ。純血の上級悪魔。その新生児が貴重なことをキミだって知らないわけじゃないだろう?」

 

リアス「――っ!」

 

リアスの言葉を遮る様にライザーは淡々と話すと、彼の言い分にリアスは言葉を詰まらせた。

 

ライザーの言う通り、『72柱』、つまり純血の上級悪魔の名門家は過去の戦争の影響により、その数が少なくなったのだ。

それを改善するために、悪魔の駒があるのだが、冥界の上層部は純粋な悪魔の血を途絶えさせたくないと考え、純血悪魔同士を結婚させ、純血悪魔を増やそうという政策に取り組んでいるのである。

 

リアス「結婚はするわ。でもライザー、貴方とは結婚しないわ。婿養子として受け入れるつもりよ!」

 

ライザーはその言葉に舌打ちを打った。

 

そんな口論を続け、最終的に一触即発な空気になろうとしたとき

 

グレイフィア「御2人方、そこまでです。落ち着いて下さい」

 

ライザー「…!やれやれ、最強の『女王』に言われちゃあしょうがないなぁ…」

 

そんな2人を見かねたグレイフィアがそう言うと、2人は大人しくソファーに座った。

無表情だが、確かに感じるとてつもない殺気を放つグレイフィアに我夢達は悪寒を感じた。

 

グレイフィア「話し合いで決着がつかないことを我々は予測しておりました。なので、サーゼクス様から提案があります」

 

リアス「提案?」

 

リアスが疑問符を浮かべると

 

グレイフィア「はい、『レーティングゲーム』で決着をつける、というのはいかがでしょうか?」

 

リアス「!」

 

我夢「『レーティングゲーム』?」

 

我夢は聞いたことがない単語に首を傾げ、一誠とアーシアも同じ様に首を傾けた。

 

木場「レーティングゲームは、成人した悪魔の眷属をチェスの駒に見立てて戦わせるゲームだよ。色々ルールがあるけど、基本はチェスと同じで(キング)がやられたら負け。そのゲームの強さが悪魔社会の上下関係に大きく関わるんだ」

 

木場は疑問に思っている我夢達にそう説明すると、各々が納得した表情を浮かべた。

しかし、我夢がその説明を聞いて、あることに気付いた。

 

我夢「――!でも部長は成人じゃないからできないんじゃ!?」

 

グレイフィア「それについてはご心配なく…。今回は非公式のゲームですので、未成熟の悪魔であるお嬢様でも参加することができます。お嬢様、どうなさいます?」

 

我夢の疑問を払拭するようにグレイフィアはそう言うと、リアスに問いかけた。

 

リアス「勿論、受けて立つわ!とことんやってやろうじゃないの!」

 

リアスは闘志に燃えた眼差しで言い放つと、ライザーはやれやれと肩をすくめた。

 

ライザー「おいおい、良いのかリアス?俺は既に成熟していて、ゲームも何度か経験している。しかも今のところは勝ち星が多い。キミの眷属で俺のところとまともにやれそうなのは女王とそこにいるウルトラマン?とかいうやつだけじゃないのか?それに……」

 

ライザーはニヤニヤした表情で朱乃と我夢を見ると、一誠の方を見た。

 

一誠「ん?何すか?」

 

ライザー「フッ…。こんな弱そうな奴を仲間にするなんて、リアスも格が落ちたな」

 

一誠「んだとぉぉーーーー!!?」

 

鼻で笑うライザーにコケにされた一誠は飛びかかろうとするが、我夢と木場に抑えられて、手足をジタバタさせていた。

 

しばらくすると、落ち着いた一誠はライザーに睨み付けながら口を開いた。

 

一誠「そういうお前はどうなんだよ、焼き鳥野郎!」

 

ライザー「や、焼き鳥…!?」

 

「「「「「ぷっ!」」」」」

 

一誠の「焼き鳥」という言葉に思わずライザーとグレイフィア以外の皆は吹き出しそうになった。

 

ライザー「焼き鳥とは何だ!俺は火と風を司る火の鳥、フェニックスだ!居酒屋のつまみと俺を一緒にするんじゃあない!!」

 

一誠「火の鳥?やっぱり焼き鳥じゃあねぇかっ!」

 

ライザー「こいつ…、言わせておけば……」

 

ライザーはグヌヌ…と歯を噛み締め、必死に怒りを抑えた。

いつもなら、すぐにでも一誠を燃やし尽くせるが、あくまで今回は話し合い。さらにグレイフィアという監視があるので、妙な行動はできないのである。

 

ライザー「ならば見せてやる、俺の眷属をッ!」

 

ライザーが指をパチンと鳴らすと、床に魔方陣が現れ、そこから現れたのは

 

我夢「全員……、女性?」

 

我夢がポカーンとしながらそう呟くと、ライザーは高笑いをした。

 

ライザー「どうだ?これが俺の選んだ最高の眷属だッッ!!」

 

ライザーはどうだと言わんばかりに一誠へ自慢をすると

 

一誠「うらやm…いや、どんな趣向…うらやm…してるん…うらやm…だよ!この、うらやまs…いや!ド変態野郎!!」

 

小猫「……イッセー先輩、心の声が所々漏れてます」

 

小猫につっこまれた一誠はやべっ!と慌てて口を塞いだ。その様子にリアスはため息をつき、ライザーはニヤリと口元を歪めた。

 

ライザー「そうだろ、そうだろ?うらやましいだろ!?」

 

一誠「…くっ!」

 

一誠は嫌みたっぷりの声でライザーにそう言われると、反撃とばかりに口を開いた。

 

一誠「うるせぇ!この種蒔き鳥が!!」

 

ライザー「なっ!?」

 

「「「「「「「「「「ププッ!」」」」」」」」」」

 

一誠の言葉にリアスと眷属一同はまた吹き出しそうになり、込み上げてくる笑いを必死に抑えた。

 

ライザー「誰が種蒔き鳥だ!何度も言うが、俺は炎と風を司る火の鳥、フェニックスだ!焼き鳥でも種蒔き鳥でもない!」

 

一誠「じゃあ、種蒔き焼き鳥野郎か!」

 

ライザー「合成させるんじゃない!!」

 

バチバチと火花を散らしながら言い争う2人に、グレイフィアはコホンと咳払いすると、2人は気を静めた。

 

ライザー「よし、リアス、ゲームは10日後だ!10日後にレーティングゲームで決着をつけよう!」

 

落ち着いたライザーはリアスにそう言うと、ソファーから立ち上がり、眷属のもとへ歩いていった。

 

リアス「あら、ハンデのつもりかしら?」

 

ライザー「今の状態でやってもいい勝負にならないからな…」

 

ライザーは不敵な笑みでそう言うと、足下に魔方陣を出現させ、眷属と一緒に姿を消した。

 

ライザー達が帰った後、グレイフィアはリアスの方に顔を向けると

 

グレイフィア「私からもサーゼクス様にゲームは10日後と伝えておきます。では……」

 

そう言ってお辞儀をすると、グレイフィアも同じ様に足下に魔方陣を出現させ、姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、リアス達は10日後のライザーとの試合の為、山中にあるリアスの別荘で修行を行うことになった。

現在3日目の修行を開始していたが…

 

小猫「…えい」

 

我夢「うわっ!!」

 

ドガッッ!

 

我夢は小猫に真っ直ぐ蹴り飛ばされ、木に激突した。

 

我夢「いてて~……」

 

小猫「…大丈夫ですか?」

 

我夢「…ああ、大丈夫。ありがとう」

 

我夢は出してきた小猫の手を取り、立ち上がるとお礼の言葉をかけた。

 

現在、我夢達はそれぞれの分野に別れて修行をしていた。

 

リアスはレーティングゲームにおける戦略の勉強、アーシアは朱乃と一緒に魔力の修行、一誠は木場と瞬発力を鍛える修行、そして我夢はガイアのバトルスタイルである格闘戦を強くする為、小猫と一緒に修行しているのである。

 

我夢「はっきり言って、僕、弱いよね……」

 

小猫「…はい、弱いです」

 

我夢「はは、だよね…」

 

我夢は小猫にはっきりと言葉を返されると、ショックを受け、力なく笑った。

 

小猫「……でも、初日より反射神経や攻撃の鋭さは上がりましたよ」

 

我夢「本当!?」

 

小猫が落ち込んでいる我夢にそう言うと、我夢はガバッと顔をあげ、満面の笑みを浮かべた。

 

我夢「そうか、上達したのか~~。これも小猫のおかげだよ、ありがとう!」

 

小猫「あ!///」

 

我夢は嬉しそうに感謝すると、小猫に顔を近づけ、彼女の手を両手でガシッと包み込んで握手をした。

我夢は顔が整っており、いわゆるイケメンである。

そんな我夢にいきなり顔を近づけられただけでなく、手も握られたので、小猫は思わずドキッとなり、赤面した。

 

小猫「……先輩、顔が近いです//////」

 

我夢「あっ!ごめん」

 

赤面した小猫にそう言われると、我夢は顔を離すと同時に手を離した。

 

我夢「顔が赤いよ?大丈夫?」

 

小猫「な、何でもないです……////」

 

不安そうな表情を浮かべる我夢に、小猫はそう言うと、それよりも…と話を変えた。

 

小猫「先輩はどうして地球を守る為に戦おうと思ったんですか?」

 

小猫の問いに我夢はう~んとしばらく考え込むと

 

我夢「……僕もはっきりとした答えが出た訳じゃないけど、純粋にこの『地球が好き』、だからかな?」

 

小猫「『地球が好き』?」

 

我夢はうんと頷くと、言葉を続けた。

 

我夢「昔から自然が大好きでね、よく親に山や海に連れていってもらったんだよ。そこで生きている人や動物、植物とか見ていくうちに、いつの間にか地球そのものが好きになっちゃったんだよ」

 

小猫「…はぁ」

 

熱意を込めて話す我夢に小猫は若干引きながら相槌を打った。

すると、我夢は真剣な眼差しで小猫の顔を真っ直ぐ見ると、

 

我夢「……きれいごとかも知れないけど、この地球やそこに住む人たちを守りたいから、だから戦うんだ。地球が何でウルトラマンの力を授けたのか、それはいずれ見つけていくさ……」

 

我夢はそう言うと、遠い目で空を見上げた。

小猫は真剣な顔をしている彼を見上げると、

 

小猫「…先輩ならきっと見つかりますよ。だって、誰よりも地球を愛してますから」

 

我夢「え。そ、そうかな~~~///」

 

小猫が微笑みながら我夢にそう告げると、我夢は照れくさそうに頭をかいた。

 

我夢達は少し語った後、再び特訓を開始し、辺りが暗くなるまで続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、皆が寝静まっている中、一誠は中々寝付けず、1人廊下を歩いていた。

 

一誠「いてて~、木場のやつ。手加減なしでひったたきやがって……、ん?」

 

一誠は昼間の特訓に木刀で叩かれた箇所に手を当てながら歩いていると、テラスに誰かがいるのを見つけ、そのままテラスの方へ歩いていった。

 

リアス「あら、イッセー。こんな時間にどうしたの?」

 

リアスは一誠に気付くと、読んでいた本を閉じた。

 

一誠「あ、部長、こんばんは。あれ、目が悪いんですか?」

 

リアス「あぁ、これね。何かに集中したいときに掛けてるの。人間界にいるのが長いから、人間の風習になれちゃたのかしら?」

 

リアスは一誠の質問にそう返すと、眼鏡をはずし、苦笑いを浮かべた。

 

一誠は椅子に座すと、リアスの読んでいた本のタイトルを見て、口を開いた。

 

一誠「レーティングゲームの戦略を練ってたんですか?」

 

リアス「ええ、そうよ。といっても気休め程度だけど……」

 

リアスは視線を下げると、自信なさげに呟いた。

 

一誠「何でですか?」

 

リアス「相手は不死鳥のライザー。いくら傷つけても炎と共に復活する。彼のレーティングゲームの戦績は10勝2敗、そのうちの2敗は懇意にしている家への配慮で、実質無敗だわ」

 

一誠「そんなのチートじゃあないですか!」

 

一誠は自分たちが圧倒的不利なことに思わず驚愕の声を出した。

 

リアス「ええ、チェスで言うスウィンドル―――――、つまり詰みね。初めから私が負けるように仕組んでいるわ……、でも勝つ方法はある」

 

一誠「勝つ方法…?」

 

一誠の疑問にリアスはええ…、と頷くと

 

リアス「いくら不死身でもメンタルは無敵じゃない。だから魔王クラスの一撃で吹き飛ばすか、心が折れるまで攻撃する…、この2つよ」

 

リアスの提案した方法に一誠はどっちも厳しそうですねと呟くと、リアスもそうねと相槌を打った。

 

一誠は圧倒的に不利なのになお戦おうとするリアスに疑問が浮かんだ。

 

一誠「……どうして、あの時を止められそうな吸血鬼みたいな声をしたあいつとの縁談を破棄したいんですか?」

 

リアス「何でライザーにそう思うかは知らないけど……」

 

リアスは困惑な表情を浮かべると、夜空に浮かぶ月を眺め、淡々と話し出した。

 

リアス「私はね…、”リアス”として生きたいの…。でも誰も私を見てくれない。どこに行っても”グレモリー家のリアス”としか見てくれない……、もちろんグレモリー家の令嬢であることは誇りよ。でも、せめて私を、私として愛してくれる人と結婚したい……。でも、このゲームに勝てるか自信がないの……。もし、負けたらそんな夢も終わっちゃう……」

 

一誠は思った。彼女は家とかそんなの関係なく、ただ幸せな恋をして、幸せな結婚をしたいと思っている普通の女の子だと。

今にも泣きそうな顔をしている彼女を一誠は見てられず、彼女の手をそっと握った。

 

一誠「夢を簡単に諦めちゃダメですよ。『夢がある限り、何度でも前に進める』…だから、終わりだなんて言っちゃだめだ!」

 

リアス「!」

 

一誠は真剣な眼差しでリアスにそう言うと、ニッと笑い、懐かしげな表情を浮かべた。

 

一誠「昔、行方不明になった父さんが、落ち込んでいる俺にいつも言ってくれた言葉です。どんな時も諦めんな、頑張れって意味で励ましてくれたんです」

 

リアス「イッセー…」

 

一誠はそう言うと、再び真剣な眼差しでリアスを見つめ、その手を両手で包んだ。

 

一誠「だから俺が、部長の夢を守ります。絶対…」

 

リアス「イッセー……、ありがとう…」

 

一誠の言葉を聞くと、リアスは目尻に涙を浮かべ、感謝の言葉を告げた。

 

リアス「そういえば、アーシアの時もそうだけど、一誠はどうして夢にそこまでこだわるの?」

 

リアスの疑問に一誠は少し悲しげな表情を浮かべ、話し始めた。

 

一誠「昔、俺は野球部だったんです。小学生の時からずぅ~っと続けてて、何よりも打ち込めて、そりゃあ楽しかったです。でも……」

 

一誠は椅子から立ち上がると、月の近くに浮かんでいる雲を見て、話しを続けた。

 

一誠「中学生の時、超期待のエースがいる中学校と練習試合をしたんです。そいつは投手としても打者としても優秀で、近づく全国大会の委員会からも注目されていた…。その試合の帰りの路地でそいつを見かけて声をかけたんです。そして、気づいた彼が立ち止まった瞬間、車に轢かれてしまったんです。その車の運転手は酔っぱらいで逮捕され、轢かれた彼は、一命をとりとめたんですが、二度と野球ができない足になってしまったんです。そいつやその両親は気にするなと言ってくれたんですが、確かにそいつに見える絶望の瞳を俺は見ました。」

 

リアス「……」

 

一誠は少しため息をつき、再び話し始めた。

 

一誠「だから俺はそいつの夢を奪っちまった罪悪感から野球を辞めたんです。何にもやる気が起きず、真っ白な生活を送ってました。我夢や親も心配してくれたんですが、それでも俺は中々立ち直れなかったんです。そんな時、松田と元浜に出会ったんです。あいつらの話は最初はくだらなかったですが、段々と面白くなり、いつの間にか友人と呼べる存在になったんです。あいつらがいなかったら今の俺はいません。それ以降、俺は今でも残るこの罪悪感をごまかすため、松田と元浜と一緒に変態みたいなことばっかりしてたんです…。すみません、少ししみったれで長ったらしい話しをして……」

 

一誠は自嘲気味に笑うと、椅子に座り直した。

 

リアス「いえ、こちらこそ辛いことを思い出させてごめんなさい…」

 

リアスは申し訳なさそうに謝るが、一誠は気にしないで下さいと手を左右に振った。

 

一誠「まあ、とにかく!このゲーム、絶対勝ちましょう!いや、勝たせます!」

 

リアス「ええ…、そうね!」

 

一誠はそう言いながらサムズアップすると、リアスはいつものような自信に満ちた笑みを浮かべた。

 

リアス「それじゃあイッセー、おやすみ」

 

一誠「はい!」

 

リアスと一誠は互いに就寝の言葉を告げると、それぞれの寝室に向かった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

ついに始まったライザーとのレーティングゲーム。
ガイアは勝利を導けるのか…?

次回、「ハイスクールG×A」
「激闘!ライザー」

リアス「やめてぇーーーーーーっっ!!!」







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