ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

12 / 67
不死鳥悪魔 ライザー
フェニックス眷属  登場!


第8話「激闘!ライザー」

時が経ち、いよいよライザーとの決戦の日がやって来た。

 

我夢達は10日間の修行で大分強くなり、皆、いつも以上に気合いが入っていた。

 

しばらくすると、部室にグレイフィアが現れ、周りを見渡し、全員いるか確認した。

 

グレイフィア「それでは、皆様方。これより戦闘フィールドに転送致しますので、この魔方陣の中にお入りください」

 

全員いることを確認し終えるとグレイフィアはそう皆に言い、それを聞くと皆は次々とグレイフィアのもとへ集まった。

 

グレイフィア「これより、皆様方を戦闘フィールドにご案内致します。それでは、ご武運を祈っております………」

 

グレイフィアがそう呟いた瞬間、魔方陣が光り、オカ研メンバーは転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢は目を開けると、そこは先程までいたオカ研の部室だった。

 

我夢「あれ?転送されてないんじゃ…」

 

木場「我夢君、外を見てごらん」

 

疑問に思った我夢は木場にそう言われると、窓を開け、つられた一誠も一緒に外の光景を眺めると、驚愕した。

 

我夢「何だ、この空は……?」

 

一誠「まじかよ……」

 

空は緑と紫色のオーロラの様に包まれ、とてもこの世のものではない光景だった。

2人が外の光景に驚愕していると、どこからかグレイフィアのアナウンスが流れてきた。

 

《グレイフィア「皆様、今回のグレモリー家とフェニックス家のレーティングゲームの審判役を任されました、グレモリー家の使用人のグレイフィアと申します。この度のレーティングゲームの会場として、リアス・グレモリー様方が通う駒王学園のレプリカを異空間に用意させて頂きました。」》

 

我夢「レプリカ!?よく出来てるなぁ~~」

 

一誠「ああ、全くだぜ……」

 

まだまだ未知である魔法の力に2人は感心していると、グレイフィアのアナウンスはゲームのルール説明を始めた。

 

《グレイフィア「これより、ゲームのルール説明をさせて頂きます。両者、転移された場所が本陣となり、リアス様は旧校舎、ライザー様は新校舎の生徒会室です。ゲームの敗北条件は『(キング)』の敗北です。なお、『兵士(ポーン)』の昇格(プロポーション)は敵陣地内に踏み込めた瞬間、可能となります」》

 

我夢と一誠はルール説明のアナウンスに一言一句聞き逃さず、うんうんと頷いた。

 

《グレイフィア「また、公平に期すために、巨大化は禁止とさせて頂きます」》

 

その言葉に我夢とうっとうなった。

 

《グレイフィア「更に今回の試合は、魔王サーゼクス様も観戦なさいますので、皆様、恥ずかしい戦いをなさらないよう、全力で挑んで下さい」》

 

リアス「お兄様も!?」

 

一誠&我夢&アーシア「「「お兄様?」」」

 

驚くリアスに3人は首を傾げた。

 

朱乃「魔王サーゼクス・ルシファー様はリアスのお兄様なのですわ」

 

朱乃はそんな3人に説明した。だが、3人はファミリーネームが何でグレモリーじゃないのかに更に疑問を抱いた。すると、朱乃は引き続き、説明をした。

 

朱乃「大昔の大戦で魔王が亡くなられたことは知っていますよね。魔王がいなくては悪魔がなり得ない、なので4人の上級悪魔に魔王に継がせたのですわ。それぞれ、レヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、そして先程仰られたルシファー。この4人の最上級悪魔が冥界で一番の権力者ですわ」

 

ニコニコしている朱乃の説明に3人はなるほどと納得した。

 

《グレイフィア「それでは、ゲーム開始時刻となりました。制限時間は人間界の夜明けまで。皆様、ご健闘を祈っております。それではゲーム開始です」》

 

そのアナウンスが終わった瞬間、試合開始を告げる様に、新校舎の鐘が鳴り響いた。

 

リアス「みんな、作戦通り頼むわよ!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

その返事と共に我夢達はリアスの作戦を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場「部長、準備整いました」》

 

《朱乃「私もですわ」》

 

《リアス「3人共、出番よ!」》

 

通信機から木場と朱乃の声が聞こえると、リアスは通信機越しに我夢、一誠、小猫の3人に指示を出した。

 

一誠「ラジャー!」

 

その指示に一誠は元気よく返事すると

 

我夢「イッセー、声が大きいよ…

 

一誠「お、すまんすまん…

 

我夢にボソボソ声で注意されると、一誠は申し訳なさそうに謝った。

 

一誠「よし、そろそろ俺達もいくか!」

 

一誠がそう言うと、我夢と小猫は静かに頷いた。

 

ちなみに作戦は、近くにあるエリアをジワジワを占領しながら陣地へ進み、ライザーに総攻撃を仕掛け、勝利するという作戦だ。

 

今回の作戦の要はガイアである。彼の光線技でライザーのメンタルをジリジリと弱らせて、最終的に降参させるというのが狙いである。

 

ちなみにこの作戦には我夢が一枚噛んでおり、この作戦を進言すると、リアスはすんなりと採用した。我夢はその器の広さに感激した。

 

そして、現在。我夢達は体育館の裏口の前に来た。そこから物音をたてぬよう、そ~っと中へ入っていった。

壇上へとあがると、体育館の中央にはライザーの眷属の女の子4人が既にそこにいた。

 

チャイナ娘「待っていたわよ!さぁ、かかってきなさい!」

 

小猫「先輩方、あの娘はおそらく『戦車』。なので、ここは私が……」

 

小猫はそう言うと、グローブを着け、チャイナ娘のもとへ向かっていった。

 

一誠「よし、じゃあ俺はあの棍を持ったやつとするか!」

 

一誠も対戦相手を決めると、壇上には我夢1人が残った。

 

我夢「じゃあ、君たちが僕の相手か…」

 

イル「『兵士』のイルで~す♪」

 

ネル「ネルで~す♪」

 

我夢は残っている相手を見て呟くと、2人は元気良さそうに挨拶をしてきた。

見た目は小猫の様な小柄な体型の双子で、特に強そうな感じはしないなと我夢は思っていると

 

イル「それじゃあ~~……」

 

ネル「解体しま~~~す♪」

 

我夢「ゑ?」

 

突然、イルとネルはチェンソーを取り出し、エンジンをかけるとバ~ラバ~ラ♪と言いながらチェンソーを振り回しながら向かってきた。

 

我夢「うわわっ!」

 

我夢は慌てて振り回してくるチェンソーを避けながら、懐にあるエスプレンダーを取り出した。

 

イル「ちょこまかしないでよ~」

 

ネル「ちょっと痛いだけだから~」

 

我夢「そんな、こと、言われても!」

 

我夢はブンブン振り回すチェンソーをバク転しながら避け、距離を取ると

 

我夢「ガイアーーー!!」

 

イル「きゃ!?」

 

ネル「まぶしっ!」

 

我夢はエスプレンダーを前につきだし、そう叫ぶと、赤い光に包まれ、等身大のガイアに変身した。

イルとネルはガイア変身時の光の眩しさで眼をくらました。

 

ガイア「デュワッ!」

 

ガイアはその隙を見逃さず、すぐさまガイアスラッシュを放ち、チェンソーを破壊した。

 

ガイア「ダッ!デュワッ!」

 

イル「ぐぁぁっーー!?」

 

ネル「きゃあーー!?」

 

チェンソーを破壊されたショックを受ける隙を与えず、ガイアは高速移動すると、イルとネルを回し蹴りでまとめて前方へ吹き飛ばした。

 

イル「…いったっー!」

 

ネル「…くぅ!」

 

イルとネルは蹴り飛ばされた衝撃に顔を歪ませながら立ち上げると、チェンソーを捨て、ガイアに向かっていった。

 

イル「やっ!このっ!」

 

ネル「くっ!やっ!」

 

ガイアは交互に襲いかかる2人の連続攻撃を修行でさらに強化された瞬発力でかわした。

 

イル「何で!?」

 

ネル「当たんないの!?」

 

2人は途切れなく繰り出さしている攻撃をかすりもせず、避けられることに苛立ちと驚きを感じ始めた。

 

ガイア「デュワッ!」

 

イル「えっ!」

 

ネル「ちょっ!」

 

ガイアは苛立ちで攻撃に乱れができた瞬間を狙い、2人の手首をつかんだ。

 

ガイア「グアァァァァ………!」

 

イル「眼がーーー!」

 

ネル「回るーーーー!」

 

ガイアはつかんだままジャイアントスイングの要領でブンブンと回し、そのまま上へ投げ飛ばした。

 

ガイア「デュワッ!」

 

ガイアは続け様にクァンタムストリームを放った。

 

イル&ネル「きゃあぁぁぁーーーーーー!!!」

 

直撃した2人は黒焦げになり、そのまま地面へと落下した。

 

イル「負ける…もん…か!」

 

ネル「まだまだぁ~~……!!」

 

イルとネルは傷だらけになりながらも闘争心を燃やし、立ち上がった。しかし、どう見ても満身創痍で、立つのがやっとだった。

 

一誠「我夢、そろそろ」

 

ガイア「…!コクッ」

 

ガイアは既に戦いを終えた一誠と小猫に頷くと、3人は素早く体育館から撤退した。

 

残ったライザーの眷属4人は何故撤退したのか疑問に思った瞬間

 

バチバチ……ドガーーーーン!!

 

体育館に激しい雷が降り注ぎ、一瞬で体育館は焼け野原になった。

 

《グレイフィア「ライザー様の『兵士』3名、『戦車』1名、リタイアです」》

 

それと同時にグレイフィアのアナウンスが流れた。

 

一誠「相変わらずすごいなぁ~、朱乃さんの雷」

 

小猫「…ですね」

 

ガイア「うん…」

 

一誠は上空で雷を作り出し、体育館を一瞬で焼け野原にした朱乃に感服の声をもらすと、2人は同感だと頷いた。

 

一誠「さぁ、先を急ごうぜ?」

 

小猫「…そうですね、早く祐斗先輩と合流しましょう」

 

一誠の提案に2人は頷き、先へ急ごうと走りだそうとした瞬間!

 

一誠「っ!?」

 

ドカーーーーーーーーーーン!!!

 

突然、爆発が起き、一誠は吹き飛ばされた。

一瞬何が起きたかわからず、周りを見渡し、ガイアと小猫がいないことに気づいた。

 

一誠「我夢ーー!小猫ちゃーーーん!」

 

一誠は必死に2人の名前を呼び掛けるが、返事は帰ってこない。まさかと不安になった時、

 

???「ふふふ、まずは2人…」

 

一誠は声のした方を見上げると、そこには妖絶な笑みを浮かべるライザーの女王、「ユーベルーナ」の姿があった。

 

一誠「お前か!2人をやったやつは!」

 

一誠を睨み付けながら指を指して問うと

 

ユーベルーナ「ええ、そうよ。戦いを終えて油断しているところを狙う…、戦いの基本よ」

 

一誠「てめぇ…!」

 

ユーベルーナは不意打ちしたことを悪びれることもなく、淡々としゃべっていることに一誠は拳を強く握った。

 

ユーベルーナ「さぁ、貴方もリタイa「それはどうかな?」――!?」

 

一誠「この声は!!」

 

突然聞こえてきた声にユーベルーナと一誠は驚愕し、爆心地に視線を向けると、煙の中から無傷のガイアと小猫の姿があった。

 

小猫「我夢先輩、ありがとうございます…」

 

ガイア「いいよいいよ!」

 

2人共無事なことに一誠は安堵のため息をもらした。

 

ユーベルーナ「どうして!?あの時、確かに吹き飛ばしたのに!!それに、あのとき気配を消したはずなのに!」

 

驚愕しているユーベルーナにガイアは視線を向けると、落ち着いた口調で説明しだした。

 

ガイア「あなたが爆発させる瞬間、地面に穴を掘って逃げたんだ。それと、僕は約数100キロ先の針の落ちた音も聞こえる程耳がいいんだ。だから、あなたの存在に気づいたんだ」

 

ユーベルーナ「!そんな…」

 

ガイアは人2人分入れそうな穴を指を指しながら説明すると、ユーベルーナはウルトラマンの力の凄さに驚愕した。

 

ガイアは説明を終えると、深く腰をさげ、右腕を前にだし、左腕のひじを曲げる独特のファイティングポーズをとった。

 

ガイア「さあ、来い!あなたは僕が倒す!」

 

ユーベルーナ「それはこっちのセリフよ!今度こそ吹き飛ばしてくれるっ!」

 

2人はそのまま戦いそうな空気になったが、その間に割り込む様に、上空から下りてくる巫女服姿の朱乃が現れた。

 

朱乃「我夢君、イッセー君、小猫ちゃん。この『女王』は私が相手をしますわ…。さぁ、早く合流を……」

 

ガイア「朱乃さん!わかりました、ありがとうございます!」

 

いつもの様にニコニコしている朱乃にガイアはそう言うと、他の2人を連れ、木場がいる運動場へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイア達はしばらく走っていると、運動場付近に隠れていた木場と合流し、お互い無事だったことに少しの間、喜んだ。

 

一誠「それで、これからどうする?」

 

木場「今のところ問題ないし、作戦通りに相手を引き付けよう。でも、こそこそ隠れるのもうんざりしてきたし……」

 

一誠の問いに木場はそう答えると、ガイアの方へ視線を向けると

 

木場「我夢君、何かいい案あるかい?」

 

木場がガイアにそう聞くと、ガイアは腕を組んでしばらく考えると、何かが閃いた。

 

ガイア「3人共、この作戦はどうかな?」

 

ガイアの提案に小猫、木場、一誠は耳を傾けた。

 

木場「それ、いいかもね!」

 

一誠「いいね!さすが我夢だぜ!」

 

小猫「…さすがです」

 

ガイア「い、いやぁ~~///」

 

その提案に3人は肯定の言葉をガイアに送ると、ガイアは少し照れくさそうに頭をかいた。

 

ガイア「それじゃ、3人共。よろしく頼むよ」

 

ガイアの言葉に3人は頷くと、ガイアの作戦を実行するため、それぞれ行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠は1人、運動場の中心まで来ると、大きく息を吸いこむと

 

一誠「おーーーーい!あの焼き鳥野郎の眷属達ーーーー!!出てきやがれーーー!俺は逃げも隠れもしねぇ、お前らをぶっ飛ばしてやるから出てこーーーーーい!!

 

一誠は大声でそう言い放つと、運動場に2人の女性が姿を現した。

 

カーラマイン「堂々と現れるとは正気の沙汰じゃないな――だが、私はお前の様なバカが好きだ!」

 

イザベラ「まぁ待て、カーラマイン。戦いたい気持ちもわかる。その前にこいつから聞きたいことがあるからな…」

 

鎧を身につけた女性、「カーラマイン」は闘志に満ちた眼差しで剣を構えるが、顔の半分に仮面をつけたもう1人の女性、「イザベラ」が制止すると、一誠の方へ視線を向けた。

 

イザベラ「残りの方達はどこにいる?どこかに潜んで、奇襲を狙ってるのか?」

 

一誠「さぁね?それを知ってたとしても教えるかよ。お前らだって逆の立場だったら言わねぇだろ?」

 

とぼけた様に話す一誠にイザベラはそうか…と呟くと、両拳に力をこめ、カラワーナは剣に炎を灯し、戦闘態勢をとった。

 

イザベラ「私の名は『イザベラ』!ライザー様の『戦車』だ!」

 

カラワーナ「同じくライザー様に使える『騎士』、カラワーナだ!行くぞっ、リアス・グレモリーの『兵士』よっ!」

 

2人は名乗りをあげると、そのまま一誠へ襲いかかった。

しかし、一誠は微動だにせず、そのまま突っ立っていた。

 

カラワーナ「ははは、観念したのか!そのまま倒されよ!」

 

イザベラ「(何かがおかしい…、まさかっ!?)」

 

イザベラは何かに気付いたのか、一誠が戦意をなくしたと思い、向かっていくカラワーナを止めようと口を開こうとしたその瞬間、地面から大量の剣が生え、カラワーナとイザベラに襲いかかった!

 

イザベラ「くっ―――!!」

 

カラワーナ「なっ―――!?」

 

イザベラはとっさに身を固めたので、軽傷で済んだが、カラワーナは突然のことに対処できず、身体に剣が大量に刺さると、青い光に包まれ、消滅した。

 

《グレイフィア「ライザー様の『騎士』1名、リタイアです」》

 

それと同時にグレイフィアのアナウンスも流れた。

 

一誠「くそっ~。2人共、完璧につられたと思ったのにな~!」

 

イザベラ「貴様っ、謀ったな!よくもカラワーナを!!」

 

少し悔しそうにする一誠にイザベラは怒鳴るように問いた。

 

一誠「おう、お前らを俺達の作戦にはめさせてもらったぜ!」

 

イザベラ「作戦だと?」

 

一誠「そうだ。俺が堂々とグラウンドの中心で挑発すりゃあ、お前達は俺をおとりと思って警戒する筈――、それで1~2人くらい出して、罠を発動させて確認したら安心するだろ?それが狙いだ。俺のところに木場っていう『騎士』がいて、あいつがこの辺りの地形をマッピングして、お前らがどこにいそうなのか教えてくれたよ。それで、俺が大声で注意を引いている間、ガイア…いや我夢が地中を掘って、木場は俺の真下、残りの2人は隠れているお前らの仲間へ奇襲をかけるって作戦だ」

 

イザベラ「――!」

 

その作戦を聞いたイザベラは、隠れている仲間達のもとへ向かおうと思った瞬間

 

《グレイフィア「ライザー様の『兵士』5名、『僧侶』1名、『騎士』1名リタイアです」》

 

イザベラ「―――っ!」

 

グレイフィアのアナウンスで仲間達がやられたことを知り、イザベラは一瞬、悔しそうな表情を浮かべると、一誠を睨み付け、

 

イザベラ「ならば、貴様だけでもっ!」

 

そう言い放つと、一誠に向かってきた。

 

一誠「おう!かかってこい!」

 

イザベラ「やぁっ!」

 

一誠は戦闘体勢を整えると、イザベラの放つ拳を受け止めた。

 

一誠「―――!」

 

一誠はその拳を受け止めた瞬間、感じたのだ。

このイザベラは、小猫が戦っていた『戦車』よりも強いと。

そして、もし喰らったりしたらと思うと、少しゾッとした。

 

イザベラ「ほう、私の拳を受け止めるとはな!なら、こいつはどうだ!」

 

イザベラは一誠に感心すると共に、そのままあごにめがけて膝蹴りを放った。

 

一誠「――っ、あぶね!」

 

一誠はすぐさまイザベラの拳を放し、バク転で膝蹴りを回避した。

 

イザベラ「なかなかやるな…。これがレーティングゲームではなかったら、ぜひじっくりと手合わせしたかったものだ……」

 

一誠「そうだな。なら、今度はこっちからいくぜ!」

 

一誠はそう言うと、拳に力をこめ、イザベラに向かっていった。

 

イザベラ「面白い、かかってこい!」

 

イザベラもその瞳に闘志を燃やすと、一誠に迎え撃つ為、身構えた。

 

その後、2人はキックやパンチの応酬を続けた。

 

そして――

 

一誠「おりゃあぁぁーーーー!48の殺人技、『キ○肉バスター』!」

 

一誠はイザベラの首で逆さに持ち上げ、両足を掴んだまま上空から落下し、どこかのプロレス漫画の技を放った。

 

イザベラ「グハッ!」

 

《グレイフィア「ライザー様の『戦車』1名、リタイアです」》

 

その技が決まった瞬間、イザベラは吐血し、そのまま青い光に包まれ、消滅した。

 

一誠「よし!決まったーーっ!」

 

一誠は自分が好きなプロレス漫画の技が上手くきまったことに喜んでいると、近くの森の中から小猫達が、用具室の方からは木場が歩み寄ってきた。

 

小猫「…イッセー先輩、すごかったです」

 

木場「イッセー君、お疲れ。1人仕留め損ねた時はヒヤッとしたよ」

 

ガイア「さすがだよ、イッセー!あの殺人技を再現するだけじゃなくて、そのまま相手を倒すなんて!」

 

3人はそれぞれ一誠に感激の言葉をかけた。

 

一誠「だろ~。お前ら、見たか!俺の超ファインプレー!!」

 

一誠は鼻を伸ばしながら誇らしげに言った瞬間

 

《アーシア「皆さん、大変です!部長さんが…、部長さんが1人で相手の本陣へ向かいました!」》

 

不穏な通信が4人の耳に流れた。

 

ガイア「アーシア!?どうして部長が?何があったんだ?」

 

《アーシア「それが向こうからの提案で、『屋上で決着をつけよう』って通信が!」》

 

ガイアは慌てた様子のアーシアからそう聞くと、4人はとにかくリアスのもとへ向かおうとしたが

 

《グレイフィア「リアス様の『女王』1名、リタイアです」》

 

その時、不穏な空気に追い討ちをかけるようにアナウンスが響き渡った。

 

一誠「朱乃さんが!?」

 

4人はリアスの眷属の中でも強い朱乃が倒されたことに驚愕していると

 

「ふふふ」

 

上の方から妖しげな笑い声が聞こえた。

4人は見上げると、そこには妖絶な笑みを浮かべているユーベルーナの姿があった。

 

ユーベルーナ「ふふふ、ごきげんよう…」

 

一誠「…!お前、よくも朱乃さんを!」

 

ガイア「…!待って、イッセー!」

 

一誠は歯軋りしながら今でも飛びかかろうとするが、疑問に思ったガイアに止められた。

 

一誠「とめるなよ、我夢。あいつは俺がぶちのめす!」

 

ガイア「君の気持ちはわかる。でも、このまま突っ込んでも朱乃さんと同じ目に合うかもしれない。まずはあの人から謎を解かなきゃならない」

 

ガイアは一誠をなだめると、ユーベルーナへ視線を向けた。

 

ガイア「どうして、あなたは無傷なんだ?朱乃さんはかなりの実力者だ。ダメージが全く無いなんてありえない…」

 

ユーベルーナ「あぁ~、確かにあの『女王』には手こずったわ。だから『これ』を使ったわ」

 

ユーベルーナはガイアの疑問にそう答えると、懐から小さな小瓶を取り出した。

それを見た木場は納得した表情を浮かべた。

 

木場「『不死鳥(フェニックス)の涙』か…」

 

ガイア「『不死鳥の涙』?」

 

一誠「何だそりゃ?」

 

木場の呟きに2人は首を傾げた。

木場はそんな2人に顔を向けると

 

木場「使えばあらゆる傷を治すことができるアイテムだよ」

 

ガイア「えっ!?」

 

一誠「そんなのアリかよ!?」

 

木場「ただし、ゲームでは2回までしか使えないけどね」

 

木場は2人にそう説明すると、ユーベルーナは鼻で笑った。

 

ユーベルーナ「そこの坊やの言う通り、ゲームでは2回までしか使えない。私はまだ1回しか使っていないし、何も反則じゃないわよ」

 

一誠「くそっ!」

 

それを聞いた一誠は、怒りと悔しさで満ちた表情を浮かべ、地面に拳を打ち付けた。

 

4人は次から次へと起こる状況に一瞬、気をとられていると、ガイアはアッと気を取り戻し

 

ガイア「とにかく小猫、イッセーは部長のもとへ!木場君はアーシアと合流。僕はこの『女王』を倒すから!」

 

3人にそう指示すると、それを聞き、気を取り戻した3人はそれぞれの目的地へ向かう為、走りだした。

 

ユーベルーナ「あら、ライザー様の邪魔はさせないわよ」

 

ユーベルーナは走っている3人を爆破しようとしたが

 

ガイア「デュワッ!」

 

ユーベルーナ「ちっ!」

 

ガイアがそうはさせないとガイアスラッシュで妨害した。

 

ガイア「ここから先は行かせない……、僕が相手だ!」

 

ユーベルーナ「何度も、何度も邪魔ばっかりして……。今度こそ木っ端微塵にしてやるわ!!覚悟なさい!」

 

2人は睨み合いながら言い放つと、お互いの目的の為の戦いを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、リアスは屋上にてライザーとの一騎討ちが展開していた。

 

リアス「はあーーーーーーっっ!!」

 

リアスは破滅の魔力でライザーの腰から上を吹き飛ばしたが

 

ボォォォォ……

 

だが、ライザーは不死の炎で瞬時に体を再生させた。

ライザーはやれやれと肩をすくめ

 

ライザー「無駄無駄無駄ァァ~~!何度やっても無駄なんだよ、リアスゥ…。君の『女王』も討ち取られ、残りの眷属ももうじき我が最強の『女王』、ユーベルーナによってリタイアさせられるだろう…。完全に君は詰んでいる。早く投了しr「誰がっ!」」

 

ライザーは投了するように促す途中で、リアスに滅びの魔力で顔を吹き飛ばされたが

 

ボォォォォ…

 

ライザーは先程と同じ様に顔を瞬時に再生させ、ハァと呆れた様にため息をついた。

 

ライザー「リアス、せっかくハンデとして、君の『僧侶』を連れてくることを許したのに…。それも蹴って、1人で来るなんてな……。息もあがってるし、魔力も減っている。君に勝ち目は無いんだよ」

 

リアス「はぁ、はぁ…、余計なお世話よ…。私が『王』である以上諦める訳にもいかないでしょう…。それに、私が貴方の提案に100%信じると思う?アーシアを連れてきたら、即リタイアさせるつもりだったんでしょう?」

 

それを聞いたライザーはふんと鼻をならすと、両手に炎を作りだし、

 

ライザー「まぁ、そうだったかもなァ~~……。だが、君のその威勢は勇気ではなく、無謀だと言うことを身をもって教えてやるッッ!!」

 

リアス「っ!」

 

リアスは破滅の魔力を放出し、こちらへ突っ込んでくるライザーに身構えたその瞬間!

 

???「―――ぅぅぅぉおおおおおりゃあぁぁぁーーーー!!」

 

ライザー「ふげぇッッ!?」

 

リアス「!?」

 

リアスの後方から何かが奇声を発しながら飛んできて、リアスの横を横切り、ライザーの顔に直撃した!

 

直撃したライザーは大きく後方へ吹っ飛び、飛んできた何かは顔を屋根に思いっきりぶつけた。

 

???「いてて~~…小猫ちゃん、もう少し加減してほしかったな…」

 

飛んできた何かは顔に手を当てて、苦痛の声を漏らした。

 

リアス「…え」

 

リアスは普段から聞き覚えのある声にまさかと驚いた。

 

???「見たか!俺の超ファインプレー!

 

その声の持ち主は堂々とした様子で言い放つと、リアスの方へ振り向き

 

一誠「部長、お待たせしました!」

 

リアス「イッセー!」

 

微笑みながら話す彼の顔を見た瞬間、リアスは瞳に目尻に涙をためた。

 

リアス「どうして、ここに?」

 

リアスは涙を拭い、一誠に問うと

 

一誠「約束したじゃないですか。絶対にこのゲームを勝たせるって。ただそれだけですよ」

 

リアス「イッセー…」

 

一誠「それに俺だけじゃないですし、ほら」

 

リアス「!」

 

リアスは一誠が指を指す方に指を指す方に視線を向けると、そこには小猫、木場、そしてアーシアがこちらに向かって走ってくる姿があった。

 

そのまま、小猫達が合流すると、アーシアはすぐさまリアスの治療を開始した。

 

アーシア「部長さん、無茶しないで下さい…」

 

アーシアは治療を終えると、不安げな表情でリアスにそう言った。

 

リアス「ごめんなさい。戦闘慣れしてない貴女を連れていく訳にも行かなかったの…」

 

アーシア「部長さん…」

 

リアスは申し訳ない表情でそう答えると、今度はアーシア以外の3人に視線を向けた。

 

リアス「貴女達もこのゲームに巻き込んでごめんなさい…。私のわがままのせいでこんなことに付き合わせて…」

 

暗い表情で3人に謝るリアスに木場はにこっと微笑み

 

木場「部長。お言葉ですが、僕達は貴女の眷属。貴女の自由を守るのも使命じゃないですか」

 

リアス「祐斗…」

 

木場がそう言い

 

小猫「私達はいつも部長に感謝してるんです。だから私達にもお手伝いさせて下さい……」

 

リアス「小猫…」

 

小猫が続けて言い

 

アーシア「部長さんは私を救って下さいました。今度は私も皆さんと一緒にお救いします!」

 

リアス「アーシア…」

 

アーシアが更に続けて言い

 

一誠「俺達にも頼って下さいよ。部長が困ってたらどこからでもすっとんで駆けつけますから!」

 

最後に一誠が微笑みながらサムズアップすると

 

リアス「イッセー…、みんな。ありがとう……」

 

リアスは自分の事情に付き合わされたにも関わらず、嫌な顔1つもせず、むしろ誇りに思っている彼らの言葉に嬉し涙が出そうになった。

 

その様子に一誠達は微笑んでいると

 

ライザー「――感動の再会は済んだのか…?」

 

「「「「!!」」」」

 

4人はその声の方に振り向くと、傷を再生させたライザーが退屈そうに立っていた。

 

一誠「あぁ、済んだぜ!おめぇを必ずぶっ潰してやるって意味を含めてなっ!!」

 

一誠はライザーに指を指しながら言い放つと

 

ライザー「ふんっ…。無駄なことを…」

 

ライザーは鼻で笑い、身体中に炎を纏った。

 

木場「イッセー君、いつもより気合い入ってるね」

 

木場は瞳に闘志を灯している一誠にそう問うと

 

一誠「そりゃ、当たり前だろ!これで気合いが入らない方がおかしいって!」

 

木場「そうだね!」

 

一誠は気合いがこもった声で答えると、木場は不敵な笑みを浮かべ、剣を構えた。

 

小猫「はめ、外さないで下さいね…」

 

一誠「おう、わかってるぜ!んじゃあ―――」

 

小猫にそう返すと、一誠は拳をもう片方の手のひらに打ち付け

 

一誠「本当の戦いは…これからだぜ!

 

力強くそう言うと、3人はライザーへ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ガイアはユーベルーナの爆発呪文に苦戦していた。

 

ドガァァァァーーーーーーン!!

 

ガイア「グァァァァーーー!!」

 

ガイアは爆発呪文で大きく吹き飛ばされ、グラウンドから森の中へと転がっていった。

 

ガイアは爆発呪文の的になるのを避ける為、得意である格闘戦に持ち込もうと様々な方法で何度も接近したが、

中々上手くいかない有り様だった。

 

ガイア「(くそっ、どうすれば…!)」

 

ガイアは思考を張り巡らして作戦を必死に考えているが

 

ドガァァァァーーーン!

 

ガイア「くっ!」

 

ユーベルーナ「私が作戦を考える隙を与えると思って?こそこそ隠れてないで出てきなさい」

 

ユーベルーナは作戦を考える隙も与えない為に、森の上からガイアが隠れている木の近くを爆破を繰り返していた。

 

ガイア「(―――森がっ!何てめちゃくちゃな攻撃だ…!!)」

 

グラウンドの周りを生い茂っていた木々はすでに半分が焼け野原となっていた。

その光景にガイアは冷や汗をかいた。

 

ガイア「(くそっ!こうなったら、困った時の()()しかない――――!)」

 

この状況を切り抜ける作戦を思い付いた瞬間、ガイアは爆風に包まれた。

 

 

 

 

 

ユーベルーナ「ふふっ…、やっと仕止めたわ…。ウルトラマンってのも噂程大したことなかったわね……」

 

ユーベルーナはガイアを仕止めたことで、歓喜にうち震えていた。

 

ユーベルーナ「(おかしいわね…。リタイアのアナウンスがそろそろ流れる頃だけど…)」

 

ユーベルーナはすぐに戦闘不能を知らせるアナウンスが流れないことに疑問を抱いたその瞬間、

 

ガイア「デュワァァァァーーーーーーー!!」

 

ユーベルーナ「!?」

 

立ち込める爆風の中から体をスピンさせ、ドリルの様に頭から突撃してくるガイアが姿を現した。

 

ガイア「ダァァァァーーーーー!!!」

 

ユーベルーナ「―――っ!!?」

 

ガイアはそのまま突進し、突然のことで動けないユーベルーナの腹を突き破った!

 

体に風穴を空けられ、致命傷を負ったユーベルーナは、地面に向かって落下していった。

 

ガイア「デュワ!グァァァァ………!!」

 

ガイアは落下するユーベルーナよりも先に地面に降り立ち、そのままフォトンエッジの体勢をとった。

 

ガイア「デュワァァァァァァァァーーーーー!!!」

 

ユーベルーナが地面に激突するかしないかの瞬間を狙い、フォトンエッジを放った。

 

ユーベルーナ「きゃあぁぁぁーーーーーー!!!」

 

ドガァァァァーーーーーーーーン!!

 

直撃した瞬間、ユーベルーナの全身は刃で切り裂かれた様なエフェクトが入り、爆発した。

 

《ライザー「ライザー様の『女王』1名、リタイアです」》

 

それと同時にグレイフィアのアナウンスが流れた。

 

ガイア「よし!『回れば何とかなる作戦』…、上手くいった!早く部長のもとへ行かないと!」

 

ガイアは新校舎の方へ向かおうとしたとき

 

《グレイフィア「リアス様の『騎士』1名、『戦車』1名リタイアです」》

 

ガイア「(そんな…、小猫と木場君が……。)」

 

絶好調の気分になっているガイアの気持ちを打ち消す様に、グレイフィアのアナウンスが流れた。

 

ガイア「――!イッセーが危ない!!」

 

ガイアは一瞬気を取られていたが、すぐに気を取り戻すと、新校舎の方へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、屋上では、木場と小猫が倒され、残った一誠はライザーとの一騎討ちを繰り広げているが

 

ライザー「おいおい、もう終わりかァ~~?」

 

一誠「くっ!まだだ!」

 

一誠は何度攻撃しても再生するライザーに致命的な精神攻撃を与えるどころか、体力を無駄に消耗するだけの不利な状況に追い込まれていた。

 

一誠はサマーソルトキックをライザーに放ったが

 

ガシッ!

 

一誠「なっ!?」

 

ライザーは左手で一誠の足を掴むと、口元を歪め

 

ライザー「おいおいィ~~……。こんなチンケな攻撃で俺に効くと思ったのか、マヌケがぁ~~~~!」

 

一誠「ぐあぁぁぁーーーーーーーー!!」

 

アーシア「イッセーさん!!」

 

ライザーは足を掴んだ手から炎を出すと、一誠は燃え盛る炎の激痛に叫び声をあげた。

その声にアーシアは悲鳴に近い声で叫んだ。

 

リアス「イッセーを放しなさい!」

 

リアスはライザーに向けて滅びの魔力を当て、一誠を解放させた。

 

ボォォォォォ…

 

ライザー「リアス、ほんの数分前よりも威力が落ちてるじゃないか。それに君の『騎士』、『戦車』、そこに転がっている『兵士』も俺の顔に傷1つ付けられなかった……。もう諦めたらどうだ?」

 

ライザーは瞬時に顔を再生させると、呆れた表情でリアスに降伏を促した。

 

リアスはまだ頼みの綱であるガイアという存在がいるが、彼は新校舎とは真反対の方角にいるので、間に合うかどうかわからない。

 

リアス「……ええ、そうね。投r「まだ…諦めたら駄目…だ……!」―――イッセー!!」

 

リアスは自分が負けそうになることよりも、眷属が、一誠がこれ以上傷つけさせたくないと思い、投了の言葉を言おうとした瞬間、アーシアに治療を受けていた一誠が待ったをかけた。

 

一誠「まだ…諦めちゃ駄目だ…!部長!約束…したでしょ…!絶対…、勝たせるって……!」

 

リアス「イッセー、もういいの。これ以上あなたが傷つくのを見たくな「いや…、駄目…だ!ここで、部長の夢を…、俺達の…願いを…終わらせたくないっ!!」――っ!」

 

リアスは自身の夢を守る為、それでも引き下がらない一誠の姿に、涙を浮かべた。

 

ライザー「おーおー…、泣かせる話だ。感動的だな」

 

一誠「つべこべ言わずかかってこいよ!ニワトリ野郎っ!!」

 

ライザー「―――っ!」

 

それを聞いたライザーはニヤニヤした表情から一変、一瞬で一誠に近づき、拳や蹴りのラッシュを打ち込んだ!

 

バキッ!ドコッ!ドガッ!ゴギャン!

 

一誠「ぐはっ!ぐあっ!ごはぁぁーーーっ!!!」

 

リアス&アーシア「「イッセー(さん)!!」」

 

滅多打ちされる一誠の姿にリアスとアーシアは泣きながら叫び声をあげた。

 

一誠「ごほっ!ごほっ!」

 

ライザー「貴様ァ~…、調子に乗るなよォ…!この俺をコケにしたことを後悔させてやるッ!そう簡単にリタイアさせると思うなよッッ!」

 

ライザーはボロボロになった一誠の胸ぐらを掴み、握り拳に炎を纏わせた。

 

一誠「…へ、へへ……。これ……なぁんだ……」

 

ライザー「?」

 

突然、一誠は不敵に笑うと、水が入った小さな小瓶をズボンのポケットから取り出した。

 

ライザー「…!まさかっ、それは!!やめろーーッ!」

 

その水の正体に気付いたライザーは一誠から離れようとするが既に手遅れで、一誠が握り壊した小瓶から出た水が、ライザーの顔や腕にかかった。

 

ライザー「GYAAAAAAーーーーーーッッ!!」

 

ライザーは水がかかった箇所の皮膚が溶けだし、一誠を解放し、苦しみだした。

 

リアス「今のって、もしかして!?」

 

一誠「はい…、部長の…思っている通り、あれは『聖水』です。アーシア…からもらったんです…。悪魔は『聖水』に弱いらしいですからね…」

 

一誠は朦朧とした意識でリアスに弱々しい声で答えると、自身を睨み付けるライザーへ視線を向けた。

 

ライザー「よくも…、よくも…この俺の顔に聖水をォォーー!!いい気になるなよォ!KUAAAーーーー!!」

 

ライザーは怒りの形相を浮かべると、右手を天高くあげ、巨大な火球を作り出した。

 

ライザー「レーテングゲームでの死は事故と見なされるッッ!つまり、こいつを殺したとしても何も咎められないッ!」

 

ライザーはそう言うと、リアスへニヤッと気味が悪い笑みを浮かべ

 

ライザー「よぉく見てろよォ!リアスゥ!君の判断ミスで死んでいく眷属の様をッッ!!!」

 

ライザーは火球を一誠に向かって投げつけた!

 

リアス「やめてーーーーーーっ!!ライザーーーーーーっ!!!」

 

一誠「(動…け…ねぇ…!)」

 

リアスの制止もむなしく、そのまま火球は一誠の方に向かっていき、衝突するかと思った瞬間

 

ボワァァァーーン……

 

ライザー「!?」

 

リアス「!?」

 

アーシア「!?」

 

一誠「…!?」

 

空から降ってきた謎の光が一誠を守るかの様に、ライザーの火球を防いだ。

 

ライザー「…何だ!今のは!?」

 

ライザーは動揺していたが、まぁいいとすぐに次の火球を作り出し、一誠に放とうとするが

 

リアス「ライザー、待って…!『投了』するわ!だからこれ以上、私のイッセーを傷つけないでっ!!」

 

リアスが涙を流しながら降伏した瞬間、

 

《グレイフィア「リアス様の投了により、このゲームはライザー様の勝利です。」》

 

グレイフィアのアナウンスが残酷な現実を伝え、その時丁度、ガイアが屋上へ到着した後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朦朧とする意識の中、一誠が最後に見たものは、涙を流しながら何度も謝るリアスの姿だった………。

 

 

 

 

 

 




次回予告
※(イメージBGM:ウルトラマンダイナ次回予告BGM)

ライザーに敗北したオカルト研究部。
リアスの夢を守るため、イッセーが挑むことに!
絶対絶命の時、光が…。

次回、「ハイスクールG×A」!
「新たなる光」!
お楽しみに!







良かったら感想、コメントよろしくお願いいたします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。