ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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不死鳥悪魔 ライザー 登場!


第9話「新たなる光」

一誠は気がつくと、砂漠の様な場所にいた。

 

しかし、その砂の色は赤く、空はオレンジ色に染まっていた。

 

一誠「ここは一体…?俺、確かあの時……」

 

一誠は周囲の景色を見渡していると、屋上の戦いで起きた出来事思い出した。

ライザーに挑むが、ことごとく返り討ちにされたこと、

ライザーに殺されそうになった時、謎の光が自分を守ってくれたこと。

 

そして、リアスが涙を流しながら謝罪していたことを…。

 

一誠「(俺、約束守れなかったな……くそっ!)」

 

一誠は悔しそうに拳を地面に打ち付けた。

 

一誠「(『何が夢を諦めるな』だ!俺は何1つ守れやしなかった!!あの時と同じで、俺は変わっちゃいねぇ!!)」

 

一誠は自身の不甲斐なさに腹を立て、更に地面へ頭を何度も何度も打ち付けた。

だが、何度打ち付けても帰ってくるのは、砂の感触のみであった。

 

一誠は自暴自棄気味に頭を打ち続けていると

 

ズシーンッ!

 

一誠「何だ!?」

 

突然、大きな地響きがなった。

一誠は頭を打ち付けるのをやめ、地響きの発信源に顔を向けた。

 

一誠「何だあれ…?怪獣?」

 

一誠の視線の先には、岩をそのまま怪獣のフォルムにしたような二足歩行の巨大怪獣、『ネオダランビア』が暴れていた。

 

ネオダランビア「…?」

 

一誠「やべっ!?」

 

ネオダランビアは一誠の存在に気付くと、頭部にある角から光弾を放とうとしたが

 

???「シュワッ!」

 

ネオダランビア「―――――!!」

 

突然、ネオダランビアの真横から青い光線が放たれ、それに直撃したネオダランビアはオレンジ色のサークルが描かれると、爆発四散した。

突然の出来事に一誠は困惑しながらも、光線が放たれた方角を見上げると

 

???「……」

 

そこには銀色のボディーに赤と青のライン、そして金色のプロテクターの中央には青く輝く結晶体があるウルトラマンがそこにいた。

 

一誠「…ウルトラ…マン?」

 

その姿は自身の知っているガイア、アグルとも似使わない、一度も見たことがない未知のウルトラマンだった。

 

未知のウルトラマン「……」

 

未知のウルトラマンは一誠の視線に気付くと、顔を向け、彼を見下ろした。

 

一誠「お前は……?」

 

一誠がそう質問した瞬間、周りが暗くなった。

 

 

 

 

 

 

一誠「…!」

 

一誠は次に視界に写ったのは、自分の部屋の天井だった。

夢を見ていたのかと思いながら、ゆっくりと体を起こすと、扉が開かれた。

 

アーシア「…!!」

 

我夢「……イッセー!!」

 

そこには我夢とアーシアの姿があり、一誠の姿を見ると、目を丸くし、嬉しそうに一誠へ駆け寄った。

 

アーシア「イッセーさん!」

 

一誠「うわっと!」

 

アーシアは瞳に涙を浮かべながら一誠に抱きついた。

心配させたんだなと一誠は思い、アーシアの頭を撫でた。

 

我夢「イッセー!良かったぁ~…、このまま目を覚まさないかと…」

 

我夢も心配していた様子で、一誠が覚醒したのを確認し、ほっとした表情を浮かべた。

 

一誠「…なぁ、他のみんなは?」

 

我夢「みんな治療を終えて、部長の結婚式に出席している。僕達はイッセーを看病するために残ったんだ」

 

一誠「そうか…」

 

事情を聞いた一誠は安堵のため息をつくと、暗い顔になり、視線を下に向けた。

 

一誠「俺達…、負けたんだよな……」

 

我夢「うん……」

 

一誠の呟きに我夢は表情を曇らせると

 

我夢「ごめん!僕がもっと早く着いてれば、君をこんな目にあわせなかった!!」

 

一誠「!」

 

頭を下げ、謝罪する我夢に一誠は気にすんなよと声をかけ、その頭を上げさせ、口を開いた。

 

一誠「それに俺は諦めちゃいねぇ…。あのいけすかねぇ種蒔き焼き鳥野郎の顔面をぶん殴ってねぇし、部長との約束を果たせてねぇ!」

 

アーシア「約束?」

 

一誠「おう、『俺が部長の夢を守る』ってな。悪いけど我夢。お前の力を借りれない」

 

一誠は再び瞳に闘志を燃やしながら我夢に言い放つが

 

我夢「わかったけど、作戦や勝機はあるの?」

 

我夢は不安げな表情で問うと

 

一誠「そんなもん無ぇ。ただこれを使うだけだ!」

 

一誠はにっと不敵に微笑むと、自身の腕をポンポンと叩いた。

 

一誠「よし、じゃあ乗り込んでくるぜ!」

 

一誠は勢いよく宣言するが

 

我夢「でも、どうやって会場に行くの?場所、わからないよ」

 

一誠「あっ、そうだった…!」

 

我夢の疑問に一誠はどうしようかと悩んでいると、床から魔方陣が現れ、中からグレイフィアが現われた。

 

グレイフィア「どうやらお目覚めの様ですね。無事で何よりでした」

 

一誠「あ、どうも…。でも、どうしてここへ?」

 

グレイフィア「兵藤 一誠様、高山 我夢様。あなた方に我が主人、サーゼクス様からお預かりしたものを渡しに来たのです…」

 

そう言うと、グレイフィアは1枚の魔方陣が書かれた招待状を手渡した。

 

グレイフィア「これは結婚式会場へと繋がっている魔方陣です。それから魔王サーゼクス様の伝言で、『妹を救いたくば、会場に乗り込んでこい』と…」

 

一誠「んなもん答えは1つ!部長を助け出す、それだけですよ!ありがとうございます!これ、使わせてもらいますね」

 

一誠は力強く言うと、グレイフィアから招待状を受け取った。

 

我夢「グレイフィアさん、ありがとうございます」

 

我夢はペコリとお辞儀すると、一誠へ顔を向けた。

 

我夢「僕達、悪魔の未来を潰すことになるけどいいの?」

 

一誠「おう、望むところだ!!」

 

一誠の返答に我夢は微笑むと、アーシアは困惑した表情で、どうしたらいいかとキョロキョロしていた。

 

一誠「アーシア、部長は必ず俺が連れ戻す。だから俺の帰る家で待っててくれないか…?」

 

一誠の頼みにアーシアはしばらく考えると、

 

アーシア「…はい!必ず…、必ず部長さん達と帰ってきて下さいね…!!」

 

一誠「ラジャー!アーシアの分まで暴れてくるぜ!」

 

目尻に涙をためるアーシアに一誠は力強くサムズアップすると、招待状の魔方陣を展開し、我夢と一誠は結婚式会場へと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイフィア「…サーゼクス様が期待されておられた理由がやっとわかりました」

 

グレイフィアは彼の後ろ姿に微笑ましそうに呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、木場達はスーツやドレスに身を包み、結婚式パーティーに参加していた。

 

また、パーティーには彼らだけでなく、名だたる上級悪魔の姿もあった。

 

木場「イッセー君達、来ませんでしたね…」

 

朱乃「そうですわね…」

 

小猫「…」

 

木場と朱乃は沈んだ表情で呟いた。

3人は既に終わったことだが、レーテングゲームでの自分達の力不足を感じ、納得がいかなかったのである。

 

ソーナ「…先程のゲーム、拝見させてもらいました」

 

そんな彼らにソーナが話しかけてきた。

 

ソーナ「正直、ゲームの結果に納得は行かないでしょうが、負けは負け…。それはリアス自身もよく理解しているでしょう…」

 

朱乃「あらあら、さすが幼馴染みは言うことが違いますわね」

 

朱乃はいつもの様にニコニコしながら答えた。

だが、それは無理して笑ってるように木場と小猫、ソーナは思った。

 

梶尾「会長、ここにいたんですか」

 

ソーナとそんな会話をしていると、人混みの奥から梶尾を出てきた。

 

ソーナ「ええ、今回のレーティングゲームについて話を…」

 

梶尾「そうでしたか…。お前ら、その…残念だったな……」

 

木場達に梶尾は暗い表情で言うと、木場達は気にしてないと答え、朱乃はあらあら、うふふ…といつもの様に微笑んだ。

 

梶尾「それで、イッセーの容態は?」

 

木場「はい。かなりの重症だったらしいですが、命に別状はないと…」

 

梶尾は木場からそう聞くと、そうか…と呟き、安堵した表情を浮かべた。

 

梶尾「でも、まぁイッセーや我夢は必ずやって来る…」

 

小猫「どうしてですか?」

 

小猫の疑問に梶尾はフッと笑うと、口を開き

 

梶尾「イッセーは、いつもわいせつ行為で女子どもから叩きのめされても諦めないだろ?褒められる事じゃないが、俺が思うにあいつは、()()()()()()()()()()()()だからな…。そして、いつもあいつの暴走を止めるのは我夢…、イッセーが来るなら我夢も来る。必然だろ?」

 

梶尾の言葉に木場達は確かにと呟きながら頷くと、梶尾は更に言うとだな…と言葉を続け

 

梶尾「イッセーがいつも言ってるだろ?『俺は不死身のイッセー様だぜ!』だってな」

 

「「「!!」」」

 

梶尾がニヤリと笑いながら言うと、3人はハッ!となった。

 

小猫は思った。イッセー先輩はいつだって諦めないと。

 

木場は思った。イッセー君は誰かが困ってる人を決して見捨てないと。

 

朱乃は思った。イッセー君はどんなに不利でも立ち上がり続けると。

 

梶尾は3人がそのことに気付き、心に希望が灯った事を察すると、ソーナにお辞儀し、人混みの中へ戻っていった。

 

ソーナ「(皆に活気を取り戻させることが出来るとは……。さすが『リーダー』…)」

 

ソーナはそんな梶尾を誇らしく思い、静かに微笑んだ。

 

 

 

 

 

木場達はしばらく話していると、会場の床から炎が吹き上がり、中から胸元を開いたタキシードに身を包んだライザーが不敵な笑みを浮かべながら現れた。

 

ライザー「冥界に連なる皆様方ッ!本日は遠路遥々からお集まり頂き、大変嬉しく思いますッ!この度は私、『ライザー・フェニックス』と『グレモリー家』の時期当主である、『リアス・グレモリー』と婚約という歴史的瞬間を皆様方に共有して頂きたいからでございますッッ!!」

 

パチパチパチパチパチパチ……!!

 

ライザーが熱く演説を終えると、周りの上級悪魔達は一斉に拍手を送った。

 

ライザーはありがとうございますと一言言うと、少し離れた床を手で示すと

 

ライザー「では、登場して頂きましょうッッ!!我が妃、『リアス・グレモリー』ッッッ!!!」

 

その言葉を終えると同時に、魔方陣からウェディングドレス姿のリアスが現れたその瞬間!

 

バンッ!

 

???「その結婚、ちょっと待ったっーー!!」

 

大扉を勢いよく開ける音と共にそう言い放つ声が聞こえた。

周りの観衆はその声が聞こえた方へ振り向くと、そこには仁王立ちをしている一誠と、その後ろから申し訳なさそうな表情を浮かべる我夢の姿があった。

 

ライザー「誰かと思えば、あの時の負け犬小僧とウルトラマンじゃないか…。警備兵!こいつらをつまみ出せッッ!」

 

ライザーがそう指示すると、一誠と我夢の周りを警備兵が囲んだ。

一誠達は今すぐ襲いかかってくることを警戒して、身構え、ひと悶着起きそうになったが

 

紅髪男「まぁ、待ちたまえ」

 

紅い長髪でリアスとよく似た男が前に現れ、その男の顔を見た警備兵は警戒を解き、ライザーは目を丸くした。

 

ライザー「サーゼクス様!?」

 

一誠「(サーゼクスって、確か…!)」

 

我夢「(魔王で、部長のお兄さんか!どうりで風貌が似ている訳だ…!)」

 

ライザーの言葉に2人は驚きながらも納得した。

 

サーゼクス「彼らは私が用意した余興だよ」

 

ライザー「余興?一体どういうことです?」

 

ライザーがそう問うと、サーゼクスはあぁと頷き、言葉を続けた。

 

サーゼクス「今回のゲームを観させてもらったよ。実に面白かった。特に君に何度も打ちのめされながらも最後まで諦めなかった兵藤 一誠君。救援に間に合わなかったものの、奇抜な作戦とウルトラの力で奮闘した高山 我夢君。この2人は実に素晴らしかった。しかし、経験不足のリアス相手では分が悪いと思ってね……。そこであの手に汗握る戦いをもう一度みたいと思って、2人を呼んだのだよ。どうかね、ライザー君?君が嫌だと言うのなら別に良いのだがね…?」

 

微笑みながら伺うサーゼクスにライザーはフッと笑うと

 

ライザー「わかりました。サーゼクス様にそう言われて引き下がる訳にも行けませんので、この勝負、受けて立ちましょうッ!それで、私はどちらと戦うので「俺だ」―!」

 

ライザーの問いを遮る様に一誠は力強く宣言した。

 

ライザー「お前が?この俺に散々やられた癖に…」

 

一誠「うるせっ!まだ勝負は1回の表だ!」

 

鼻で笑うライザーに一誠はやる気に満ちた表情で言葉を返した。

 

その様子を見計らったサーゼクスは一誠に

 

サーゼクス「では、兵藤 一誠君。私のわがままに付き合ってくれることだし、この勝負に勝ったら何でも願いを叶えてあげよう。何が良いかね?」

 

一誠「部長を…、俺の主の『リアス・グレモリー』様を返してもらいます!」

 

リアス「イッセー…」

 

リアスは不安そうな表情を浮かべた。

 

サーゼクスは一誠の願いを聞き受けると

 

サーゼクス「よし分かった。君が勝てば、リアスを自由にするがいい。さて、勝負は成立した。場所は私が用意しよう」

 

そう言うと、2人の足下に魔方陣が出現し、転移を始めた。

 

ライザー「ふん、二度と立ち上がれない様にそのプライドをズタズタにしてやる…」

 

一誠「望むところだ!こっちがお前の精神をズタズタズタにしてやるよ!」

 

ライザーと一誠はにらみ合いながら光に包まれ、戦闘用フィールドへ転送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス「我夢っ!!

 

我夢「わっ!どうしたんですか!?」

 

リアス「どうしたもこうしたも、何でイッセーに戦わせるの!?あなたならともかく、今のイッセーじゃ歯が立たないのよ!?」

 

リアスは突然大声で話しかけられ、驚いている我夢に問い詰めると

 

我夢「正直言って、今のイッセーでは勝ち目はありません」

 

リアス「だったら何でなの?あなた達、『親友』何でしょ――」

 

我夢「『親友』だからです!

 

リアス「!」

 

更に問い詰めるリアスに我夢は遮る様に大声で言うと、リアスは言葉を詰まらせた。

 

我夢「彼に一体どこにそんな勝機があるのかわかりません。ですが、彼はあなたを助けたいと思ってここまで来たんです!イッセーはいつだって諦めないし、必ず約束は守ります。だから信じて下さい!彼が勝つことを…!」

 

リアス「…!我夢」

 

リアスは真剣な表情で話す我夢の手が震えていることに気付いた。

もしかしたら、このまま手も足も出せずに負けてしまう、最悪な場合は殺されるかもしれない。

本当に不安なのは我夢自信だということをリアスは理解した。

 

リアス「…ごめんなさい。そうね…私、イッセーの主だものね…。私もイッセーを信じるわ…」

 

我夢「部長…!」

 

リアスの言葉に我夢は満足げに微笑んだ。

 

リアス「(イッセー……、必ず勝って…)」

 

リアスは観客席から中央に立つ一誠を見ながら、神頼みをするように強く祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、戦闘フィールドに転送された一誠とライザーはサーゼクスの試合開始の合図と共に、戦闘を開始したが

 

一誠「熱っ!くそっ!」

 

一誠は接近戦に持ち込む為、何とか近付こうとするが、ライザーの放つ炎に避けるのが精一杯で、中々近付けずにいた。

 

ライザー「URYYYYーーーッッ!!さっきまでの威勢はどうしたァーー!?今さら怖じ気ついたかァ?」

 

一誠「んのやろっ!!」

 

しこたま炎を投げ飛ばしてくるライザーの挑発に、一誠はカチンと頭にきて、体のあちこちが黒こげになりながらも、突進した。

 

一誠「おりゃあっ!」

 

近付いた一誠は思いっきりライザーの頬へ拳を繰り出したが

 

ガシッ!

 

一誠「うっ!」

 

ライザーはその拳を簡単そうに片手で受け止め、ニヤリと口元をゆがめた。

 

ライザー「貧弱、貧弱ゥ!!そんな眠っちまいそうなパンチでこの俺に効くと思ったか、マヌケがァァ~~~!」

 

ライザーはそう挑発すると、もう片方の手を握り拳にし、炎を纏わせた。

 

ライザー「これが、本当の『パンチ』と言うものだァァーーーッッ!!」

 

一誠「ぐわぁぁぁーーーーっ!!」

 

ガァァァーーーーーーーンッ!!

 

一誠は顔面にライザーの拳をくらうと、思いっきり後方へ吹き飛び、戦闘フィールドの壁に激突した。

 

リアス「イッセーっ!」

 

「「「「(!!)」」」」

 

リアスは不安のあまり、思わず叫んだ。

他の我夢や木場達も不安な表情を浮かべた。

 

一誠「…くっ」

 

だが、一誠は額から血が流しながらもフラフラと立ち上がった。誰がどう見ても不利な状況だが、その瞳は諦めていなかった。

 

ライザー「小僧…。この場で土下座をし、『二度とライザー様に逆らいません、お許し下さい』と言えば許してやるぞ」

 

ライザーはニヤニヤしながら一誠に降参を促すが

 

一誠「…誰が降参するかよ。ごちゃごちゃ言ってねぇでかかってこい、焼き鳥野郎…!」

 

ライザー「ッ!」

 

ライザーはフッと鼻で笑う一誠の言葉を聞き、カチンと頭にくると、両腕を天高くあげ、巨大な火球を作り出した。

 

ライザー「そこまで死にたいのなら、いいだろうッ!俺に逆らったことを後悔しながらあの世へ行け―――ッッ!!」

 

ライザーはそう言うと、巨大な火球を一誠へ投げ飛ばした。

 

「「「「「イッセー(君)(先輩)!」」」」」

 

リアス達は不安のあまり、一誠の名を叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠「(くっ…、俺は…ここまでか…?)」

 

火球がどんどん迫ってくる中、一誠はこのまま自分は死ぬだろうと観念したとき、リアス達と過ごした日々を走馬灯の様に次々と思い出していた。

 

そして、最後に思い出したのは

 

(リアス「イッセー…、ごめんなさい……」)

 

一誠「(部長…)」

 

泣きながら謝るリアスの姿だった。

その姿を思い出していると

 

???『ここで諦めるのか?』

 

一誠「(――!?)」

 

突然、脳内に男性の声が聞こえた。

それは何故だかわからないが、どこか懐かしいと思える声だった。

 

???『もう一度聞く。ここで諦めるのか?それともお前は女の子1人守れない男なのか?』

 

一誠「(いや、違う!そうじゃない!)」

 

???『だったらどうする?』

 

謎の声は一誠に問うと

 

一誠「(最後まで戦う…!ただ、それだけだ…!)」

 

???『そうか…』

 

一誠がそう心の中で答えると、謎の声はどこか嬉しそうな声で呟き、それ以降、声は聞こえなかった。

 

そんな会話を脳内で繰り広げられいるうちに、ライザーな火球は目前に来ていた。

 

ライザー「ハハハハハハハハ!このまま燃え尽きるがいい―――ッッ!!」

 

ライザーは勝利を確信して、高笑いをした。

 

一誠「(こんなところで…俺は諦めないぞ…!)」

 

一誠は火球を受け止める覚悟を決め、心でそう呟き

 

一誠「絶対、諦めるかーーーーーっ!!

 

そう叫んだ瞬間、火球が。土煙が。

ライザーが。リアス達が。

それだけでなく、観客席を埋め尽くしているパーティーの参列者までもが止まった。

 

一誠「なんだこれ!?」

 

一誠が疑問に思っていると、黄色の光に包まれ、空へと登っていった。

 

 

 

 

 

 

 

一誠「うおおおおおぉーーー!!?」

 

一誠は悲鳴をあげながら雲を突き抜けると、あの夢に出てきた砂漠に着き、あの未知のウルトラマンの姿がそこに立っていた。

 

一誠「ウルトラマン…!俺に力を…俺にみんなの夢を守る力をくれっ!」

 

一誠が懇願すると、ウルトラマンは頷き、光へ変わると、一誠を優しく包み込んだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、戦闘フィールドではライザーが勝利を確信し、高笑いをあげていた。

 

ライザー「フハハハ…!俺に逆らうからこうなるのだッ!!」

 

我夢「(イッセー…!)」

 

リアス「(イッセー…)」

 

ライザーの視線の先には巨大な煙が立ち込めていた。

誰もが一誠が死んだ。そう思った瞬間!

 

ライザー「な、何だ!?」

 

煙の中から渦巻く目映い黄色の光の柱が煙を払う様に現れた!

 

我夢「あれって!」

 

リアス「まさかっ!!」

 

朱乃「イッセー君っ!?」

 

その光景に我夢、リアス、朱乃は既視感を感じた。

 

そして光の柱が消えると、銀色のボディーに赤と青のライン、胸には金色のプロテクターがあり、その中央には青く輝く結晶を持つ等身大のウルトラマンが現れた!

 

木場「3人目の…ウルトラマン…!!」

 

小猫「イッセー先輩…!?」

 

我夢「イッセーがウルトラマンに…!?」

 

動揺しながら呟く3人の言う通り、一誠は夢に出てきたウルトラマン、『ウルトラマンダイナ』へと姿を変えたのだ!

 

ダイナ「デェア!」

 

リアス「…イッセー」

 

リアスはその勇姿を見て、動揺と感動が混ざった感情を抱いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ライザー「……何が何だか知らんが、姿を変えようがそんなものこけおどしだッ!!今度こそ焼き付くしてやる―――ッッ!」

 

ライザーはそう言うと、腰を低くし、両腕を前へ出したファイティングポーズをとるダイナへ無数の炎を放った。

 

ダイナ「…!デェアッ!」

 

ダイナは右手からくさび形の手裏剣の様な光弾、『ビームスライサー』を連射し、ライザーの炎を全弾打ち落とした!

 

ライザー「くっ!なら、この攻撃は耐えきれるか!?」

 

ライザーは両拳に炎を纏い、ダイナへ飛びかかった。

 

ライザー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァーーーーーーーーー!!」

 

ダイナは冷静にライザーのパンチのラッシュをかわし、ときに受け流しながら対処した。

 

ライザー「KUAッ!」

 

中々攻撃が当たらず、業に燃やしたライザーは、思いっきり力を込めたパンチを放った。

だが、その攻撃にできた隙をダイナは見逃さなかった!

 

ダイナ「ハッ!」

 

ライザー「何ッ!?」

 

ダイナはそのパンチを繰り出す腕を左手で受け止め、もう片方の手でライザーの腕をがっちりと掴むと

 

ダイナ「デェアッ!!」

 

ライザー「ぐはッ!?」

 

背負い投げの要領でライザーを思いっきり地面へ叩きつけた!

ライザーはその衝撃で、苦痛の表情を浮かべながら吐血した。

 

ダイナ「…」

 

ダイナはしばらく待つと、ライザーはヨロヨロとしながらも立ち上がった。

 

ライザー「……俺が立ち上がるのを待つとは、随分余裕の様だな…!」

 

ライザーはダイナを睨み付けながらそう言うと、口元から流れてる血を手で拭った。

それを聞いたダイナは

 

ダイナ「…ああ、全然余裕だし、まだまだ俺は本気じゃね」

 

ライザー「何だとッ!?」

 

ダイナ「言っただろ?『まだ勝負は1回の表だ』ってな…。だから――」

 

ダイナは驚いているライザーへ余裕に満ちた声でそう答えると、両拳を強く握り

 

ダイナ「本当の戦いはここからだぜ!

 

そう力強く言い放つと、ダイナはライザーへ飛びかかった。

 

 

 

 

 

そこからの戦況は完全にダイナへと傾いた。

 

ダイナ「ハッ!ハッ!デェア!」

 

ライザー「ぐはッ!ごはッ!ぐおッ!?」

 

ダイナが繰り出す鋭いパンチやキックの応酬に、ライザーの体はどんどんボロ雑巾の様になっていった。

 

しかも、再生しようとしても再生する前にすぐダイナの攻撃が繰り出されるので、その隙が全く無く、手も足も出ない状況だった。

 

ライザー「くっ!」

 

ライザーは僅かに生まれた攻撃の隙を狙ってダイナの猛攻から脱出し、炎の羽をひろげ、上空へとあがった。

 

ライザー「URYYYYYーーーーッッ!!これでもくらえーーーーッ!!」

 

ライザーは先程よりも巨大な火球をダイナへ投げ飛ばした!

我夢除くリアス達は皆、不安げな表情を浮かべるが

 

ダイナ「ハーーーーーーッ!!デェアッッ!!」

 

ダイナは両腕を下に交差させ、青白いエネルギーを両腕にためると、そのまま前方へ腕を伸ばして放つ三日月形の光のカッター、『フラッシュサイクラー』を火球に向かって放った!

 

ライザー「何ィィィーーーーッ!?俺の全力攻撃をッ!?」

 

フラッシュサイクラーによって火球は綺麗に真っ二つに切断され、切断された火球は、ダイナとは離れた箇所に落ちた。

ライザーが動揺している隙に、ダイナは再びフラッシュサイクラーの構えをし

 

ダイナ「シュワッ!」

 

ライザー「ぐぁぁぁぁーーーーーーーッッ!!」

 

ドカーーーーン!

 

そのまま放つと、ライザーの胸元に命中し、ライザーはその激痛に耐えきれず、地上へと墜落した。

 

ライザー「はぁ、はぁ…」

 

地上へ墜落したライザーは、切り裂かれた胸元を再生しようとするが

 

ライザー「(な、何だとッ!?再生速度が落ちているッ!このライザーが奴に怯えているだとォォ…!?)」

 

ライザーは再生しようとするが、胸元の傷が中々治らず、明らかに再生速度が落ちていた。

 

彼らフェニックス家の悪魔は圧倒的な再生能力がウリである。

しかし、その再生能力にも弱点がある。それは精神的ダメージをくらうと、再生能力が落ちることである。

 

ライザーはダイナに押されている間、知らず知らずのうちに彼に恐怖して、それにより再生能力が落ちていたのである。

 

ライザーは自身が恐怖を抱いている事に動揺していると、遠くからダイナがゆっくりと歩いてきた。

 

ライザー「ま、待てッ!この婚約は悪魔の未来にとって大事な事なんだぞッ!!転生成り立ての下級悪魔風情がどうこうしていい問題じゃあないんだぞッッ!!」

 

ダイナ「ああ、俺には悪魔の未来がどうとかそんなもんわかんねぇ……。だけどなっ!」

 

ライザーの命乞いを聞き、ダイナは歩みを止めると、腰を下げ

 

ダイナ「()()()()()()()()!だから、2度と涙を流させない様に俺が部長の夢を守る!お前を倒す理由はそれだけだーーーーーーっっ!!」

 

ライザー「!?」

 

ダイナ「シュワッ!!!」

 

ダイナはそう言い放つと、腕を十字に組み、体内からスパークした青白いエネルギーを放出する必殺技、『ソルジェント光線』を放った!

 

ライザー「GYAAAAAAAAAーーーーーーーッッ!!」

 

ドガァァァァーーーーーーンッ!!

 

直撃したライザーの周りにオレンジ色のサークルが描かれると、叫び声と共に、大きな爆発が起きた!

 

 

 

 

 

 

ダイナ「さすがに手加減したけど大丈夫…だよな…?」

 

ダイナは不安な気持ちになったので、生存確認をしようと、ライザーの元へ歩き出すが

 

少女「お待ち下さいっ!」

 

ダイナ「?」

 

ダイナの前に金髪にツイン縦ロールの少女が立ち塞がった。

 

レイヴェル「わっ、私は『レイヴェル・フェニックス』。ライザー・フェニックスの妹です!」

 

ダイナはあぁ言われて見れば似ているなと思いながら、話を続けるレイヴェルを黙って見つめた。

 

レイヴェル「この勝負は兄の負けです!ですから、命だけはどうか…」

 

ダイナ「(生きてるか確認しようかとしただけなのにな…)」

 

ダイナはレイヴェルにそう懇願され、タジタジになった。

 

確かに第3者が見たら、とどめを刺しに行っている様に見える。それにレイヴェルを見ると、体が震えている。

兄をこんなズタボロにした相手に頼むのも勇気がいるだろうし、もうこれ以上戦う意味は無いだろうとダイナは思い、一誠の姿へ戻った。

 

一誠「…お前の兄貴が起きたらこう言っといてくれ。『文句があるならいつでも受けて立つ』ってな!」

 

レイヴェル「…!」

 

一誠はそう言い、ニッと微笑むと、レイヴェルはホッと安堵した表情を浮かべた。

それを見て安心した一誠は悪魔の羽を広げ、リアス達が座っている観客席へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

リアス「イッセー…」

 

一誠が観客席に戻るとリアスを先頭にオカ研メンバーが駆け寄った。

 

一誠「コホン…」

 

一誠は咳払いをし、深呼吸をすると

 

一誠「部長、お迎えに上がりました」

 

一誠は照れ臭そうに言うと、リアスへ右手を差し出した。

 

リアス「ええ…」

 

リアスは嬉しそうに目に涙を浮かべながら、一誠を手を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス「全く…、無茶し過ぎよ。こんな傷だらけになって…。あの時、ライザーに焼き殺されたかと思ったわ…」

 

一誠「はは…、心配かけさせてすみません。でも、俺は絶対に死にませんよ。だっていつも言ってるじゃないですか…、『俺は不死身のイッセー様』だって」

 

リアス「もう、何が『不死身』よ…」

 

一誠はリアスにそう言われると、苦笑いを浮かべた。

 

あの後、一誠は勝利した報酬にリアスを返してもらった後、サーゼクスが用意したグリフォンに乗って、リアスと一緒に空を飛んでいる。

一誠は木場達も誘ったが、ニヤニヤと笑みを浮かべながら遠慮し、状況が読めない我夢は小猫に引っ張られながら他の皆と一緒に帰っていった為、2人きりである。

 

リアス「貴方のおかげで今回の婚約は破綻になったけど、また別の婚約が来るかもしれないわ…」

 

一誠「そん時は、また俺がぶっ潰してやりますよ!それに…」

 

不安そうな表情を浮かべるリアスに一誠は自信満々に言うと、リアスの目を見つめ

 

一誠「俺、部長の眷属でウルトラマンですから!部長が困ってたらいつでもどこからでも必ず助けに行きます!!」

 

それを聞いた瞬間、リアスは一誠の頬を両手で包み、お互いの唇を重ねた。つまりキスである。

 

一誠「…!///」

 

リアス「…/////」

 

1分近くキスをすると、リアスはイッセーの唇を離し、お互い、頬を赤らめた。

 

リアス「ありがとう、イッセー…//////」

 

一誠「…は、はひ……//////」

 

リアスが満面の笑みを浮かべながら抱きつくと、一誠は頬だけでなく、顔全体を赤らめ、照れながらも言葉を返した。

 

 

 

 

 

 

翌日、リアスは一誠の家にホームステイすることになった。

一誠とその母はまた同居人が増えたことに驚きながらも、リアスを手厚く歓迎した。

 

こうして、兵藤家に新しい住人が増えたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、どこかの森にて藤宮が望遠鏡で夜空を眺めていた。

 

藤宮「新たな根源的破滅招来体か…」

 

藤宮の眺めている先には、ワームホールがあり、中から篆書体のような文字が覗かせていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-おまけ-

 

我夢「そういや、一誠が変身したウルトラマンの名前、考えてなかった。どんな名前にするかみんなと考えてきていい?」

 

一誠「名前か…。よし、かっこいいの頼むぜ!」

 

 

 

 

3分後~

 

木場「『ウルトラマンスーパーDX』ってどうかな?」

 

一誠「う~ん…何か違うな」

 

我夢「じゃあ、『ウルトラマンジャイアン』は?」

 

一誠「直球すぎないか?」

 

アーシア「『帰ってきたウルトラマン』ってどうですか?」

 

一誠「ごめんな、アーシア。それだと、後から『二世』とか『ジャック』とか名前を付けられそうな気がするから…」

 

朱乃「うふふ…『ウルトラマン○ョーニアス』はどうですの?結構、誰もが知ってそうな名前になりそうですが…」

 

一誠「朱乃さん、作品が違いますよ!?それにその作品はマイナーってよく言われてますから!!」

 

小猫「…『ウルトラマンバカ』」

 

一誠「小猫ちゃん…。それ、ただの悪口だよ…。あ~~~何かいい名前来ないかなーーーーっ!?」

 

一誠は中々ピンと来る名前が出て来ず、頭を抱えた。

朱乃は先程から考えているリアスへ口を開いた。

 

朱乃「部長、何かいいアイディアはありませんの?」

 

リアス「……!」

 

リアスは深く考えると、何かを思いついたのかガバッと椅子から立ち上がった。

 

リアス「ねえ、『ウルトラマンダイナ』ってどう?」

 

我夢「『ダイナ』?」

 

我夢が疑問を持つとリアスはええ…と頷き

 

リアス「『ダイナ』。『ダイナミック』と『ダイナマイト』をかけたの…。いつも真っ直ぐで熱血なイッセーに相応しいと思うの」

 

リアスの出した名前に他のメンバーは成る程と納得した反応をした。

 

リアス「イッセー、どうかしら?」

 

一誠「おおっ!それ、いいですね!じゃあ、俺のウルトラマンの名前は『ダイナ』で!!」

 

一誠はリアスの出した名前に満足すると、一誠が変身するウルトラマンは『ウルトラマンダイナ』という名前に決まった。

 

 

 

 

 

 




次回予告

一体こいつは何者だ?
台風?竜巻?それとも…
ガイアとダイナは立ち向かえるのか?

次回、「ハイスクールG×A」!
「地球の洗濯」!
君もワンダーゾーンへトリップだ!










3回目のアンケートの結果、ゴルザとメルバは登場確定致しました!
他に投票されていた怪獣ももしかしたら登場させるかもしれないので、ぜひご期待下さい。

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