ズル…ズルルル…
ゴクゴクゴク…
我夢「ぷはっ、ごちそう様!」
その夜、コンビニから買ってきたラーメンを食べ終えた我夢は合掌すると、レジ袋の中へ容器を入れた。
最近のコンビニの食品は科学技術の発達により、ますます美味くなっている。特にこのラーメンは量も多いし、スープの濃さ、麺の固さもほどよくて、絶品なのである。
我夢はその美味しさに満足し、次はどれを買おうか考えていると朱乃がニコニコしながら
朱乃「あらあら、うふふ…。いい食べっぷりですわ♪食後の紅茶はいかが?」
我夢「あ、頂きます」
我夢は朱乃にそう返事をすると、朱乃はティーカップ我夢の前に用意し、紅茶を淹れた。
ちなみに他のメンバーは現在、不在である。リアスは冥界に戻り、自身の荷物を一誠の家へ移動させる為、一誠はそのお手伝い、その他3人は悪魔契約の仕事と、それぞれ予定が入っており、部室には我夢と朱乃の2人だけだった。
我夢「(ああ…美味しいなぁ……)」
我夢はその紅茶を飲むと、相変わらずの美味しさに舌が唸った。朱乃が淹れた紅茶は、科学的に分析しても香り、濃さ、旨み、どれをとっても完璧だ、と我夢は思った。
朱乃「あの、我夢君?」
我夢「はい?」
我夢がその紅茶を満足しながら堪能していると、朱乃が疑問の表情を浮かべながら話しかけてきた。
朱乃「イッセー君が変身したウルトラマンダイナについてですけど…」
我夢「あ、はい。朱乃さんにはまだ説明していなかったですね」
我夢はそう言葉を返すと、ティーカップをテーブルの上に置き、ダイナについての説明を始めた。
我夢「僕がイッセーから聞いた事なんですが…。あのウルトラマン、ダイナは地球の空から授かった力らしいですよ」
朱乃「空?」
朱乃が首を傾げて聞き返すと、我夢ははい…と言葉を続け
我夢「僕が夢でガイアに会った時の様に、イッセーも夢でダイナに会ったらしいんですよ。はっきりとしたことは分かりませんが、同じウルトラマンとして、ダイナは
朱乃「あらあら、そうだったのですね♪我夢君、ご説明ありがとうございますわ♪」
我夢の説明を聞いた朱乃は、ニコニコしながら満足げに我夢へ感謝の言葉を告げると、空といえばと何かを思い出した様子でスマホを取り出し、あるSNSのニュースを我夢に見せた。
そのニュースサイトにはこう書いてあった。
『先日、東京のお台場近くの空き地に小型隕石が飛来。幸い死傷者や被害も出ず、事なきを得た。なお、飛来した隕石は駒王円谷研究所に移動され、解析される模様。』
我夢「…これがどうしたんですか?隕石が落ちることはそうそう珍しくないですよ?」
我夢はそう問うと、朱乃はうふふと微笑むと、別のニュースを我夢に見せた。
我夢「これって、最近発生した台風についてのニュースですよね?」
朱乃は我夢の問いに頷くと、話を続けた。
朱乃「この大型台風は中国から発生したことは我夢君も知っていますね?」
我夢「はい」
朱乃「先程の隕石が飛来してきたのはちょうどこの台風が発生したのと同じ……。これって関係があると思いません?」
朱乃の疑問に我夢は確かに言われてみればと頷いた。
こんな出来事が偶然重なると思えない…。
もしかしたら、新しい根源破滅将来体の前兆かも知れないと我夢は思った。
我夢の反応を見た朱乃は1枚の紙を取り出した。
朱乃「そこでリアス…、部長から我夢君へ頼みがありますの。この紙に住所が書かれていますから、円谷研究所へ行き、隕石の解析結果を報告してほしいですわ。頼まれてくれます?」
我夢「…はい。別にいいですけど、研究機関の関係者でも無い僕に入れるんですか?」
リアスの頼みに我夢が首を傾げながら問うと、朱乃は大丈夫ですわ♪と問題なさそうにニコニコしながら答えると
朱乃「ここの所長さんは悪魔、特に部長の息がかかっていますから、問題なく入れますわよ♪」
我夢「はぁ……わかりました」
我夢は人間界でのリアスの人脈の広さに、感服した。
我夢はその頼みに了承すると、レジ袋を持ち、ソファーを立ち上がった。
我夢「朱乃さん、それでは行ってきます!」
朱乃「うふふ…お気を付けて♪」
我夢はペコリとお辞儀すると、扉を開け、円谷研究所へと向かっていった。
一誠「いやぁ~…まさか我夢と会うとはな…」
我夢「うん。僕も驚いたよ」
我夢は研究所へ行く道中、引っ越し作業を終え、コンビニで買った揚げ物を歩き食いしていた一誠とバッタリ出会った。
我夢と一誠はお互い、今日は会えないだろうなと思っていたので、尚更驚いたのである。
???「我夢…」
我夢は一誠と他愛のない話をしていると、自分を呼ぶ声が聞こえた。
我夢は声のした方へ振り向くと、そこには藤宮の姿があった。
我夢「ごめん、イッセー。ちょっと待っててくれる?」
一誠「あ、おい…」
我夢はどうしたんだと聞こうとしていた一誠へそう告げると、藤宮の方へ走っていった。
一誠「…?誰だ、アイツ?」
一誠は我夢が向かっている先にいる藤宮の姿を見つけると、自身が知らない人物であることに首を傾げた。
我夢「藤宮?」
藤宮「我夢。少しは気が変わったかと思ったら、君はまだあんな仲良しグループに居るのか……」
おどろおどろしく話しかけてくる我夢に、藤宮はため息をつくと、冷ややかな眼差しで見つめた。
我夢「君こそ、どうして僕らの前に姿を現さないんだ?僕達と一緒に地球を救う手助けを――」
藤宮「我夢、目の前の敵を倒すだけじゃ駄目なんだよ」
藤宮は自身の言葉で我夢の話を遮ると、そのまま続け
藤宮「強欲で、自身の利益の為だけに生きている悪魔や人類に何故、加担する?もっと自分の力を有効に使うべきだよ…」
我夢「……」
我夢は藤宮の意見に言葉が出なくなった。それは我夢も間違っていないと、心で思ったからである。
藤宮はそんな我夢の肩をポンと叩くと
藤宮「早く目を覚ましなよ…。それに、そこにいる『3人目』の彼にもね……」
我夢の耳元にそう呟くと、歩き去っていった。
我夢は振り返るが、すでに藤宮の姿は無かった。
一誠「我夢!」
我夢「イッセー…」
我夢は困惑した表情で佇んでいると、待っていた一誠が走り寄ってきた。
一誠「どうしたんだよ?そんな困った顔して…。アイツに何かされたのか?」
我夢「いや、何もされてないさ…。イッセー」
一誠「ん?何だよ」
心配そうに尋ねてくる我夢は力弱く笑うと、再び困惑した表情を浮かべると
我夢「…僕達は、何故地球からウルトラマンの力を授かったんだろう?僕達はこの地球や悪魔、生きている全ての人類の為を思って、今まで戦ってきたけど、それは正しい力の使い方…なのかな…?」
我夢の疑問に一誠はそうだな…と顎に手を当てながらしばらく考えると、ハハッと笑いだした。
一誠「我夢、俺たちがやっていることは正しいかどうかわかんねぇ。でもな、誰かを救いたい、誰かを守りたい。それだけじゃ駄目なのか?」
我夢「……」
それでも考え込む我夢に一誠はニコッと微笑むと、肩をポンポンと叩き
一誠「まぁ、複雑なことは俺は知らん。『理由はこれから見つけていく』って、お前が言ってたじゃないか。いつかきっと見つかるから、俺達が今やれることを精一杯やろうぜ?」
我夢「…!そうだね」
我夢はそれを聞いて頷くと、一誠は早く部長のお使い終わらせようぜ!と我夢に言い、2人は円谷研究所へ歩を進めた。
円谷研究所に着いた2人は早速、受付係に『グレモリーの使いで来た』と伝えると、すぐに所長がいる研究室へと案内された。
所長「いやはや…よくおいでくださった。」
2人は案内された研究室に入ると、40代前半の優しげな雰囲気を持つ男性が2人を歓迎した。
歓迎を受けた2人はよろしくお願いしますと挨拶すると、所長は2人を隕石が置いてあるデスクまで案内を始めた。
所長「ここは軍や政府お墨付きの研究室でね…、未知の物質を解明させる為に存在しているんだ。悪魔の方、特に君たちの主のリアスさんにはいつもお世話になっていてね…。私達の研究に感心なさってね……。彼女の資金援助にとても感謝しているよ」
我夢「へーー、そうだったんですね!」
一誠「おわっ、確かにこれはすごいな~~…」
所長の話に2人は興味津々になりながらついていくと、件の飛来した隕石が置いてあるデスクについた。
所長はさて…と呟くと、隣に置いてあった報告書を手に持ち、解析結果を話し始めた。
1つは飛来した隕石は地球のものでないこと。
この隕石に含まれている物質の成分は、現在存在している物質のどれにも当てはまらない未知の物質であった。かといって焼け焦げた跡が無いので、宇宙から飛来したものでないということも判明した。
そしてもう1つは人工物であること。とても分かり辛いが隕石の赤い浮き出ている部分が青い石へ溶接した様な小さな焦げ跡が見つかった。
一誠「宇宙から来た訳でもない、地球のものでもない……。ううん?」
一誠は隕石の解析結果に疑問符を浮かべた。
我夢は朱乃から言われたことを思いだし、まさか…!と呟いた。
我夢「もしかして、今起きている台風から落ちてきたんじゃ…!?」
所長「…!?」
一誠「こいつが?そんなこと有り得るのか?」
我夢は首を傾げている2人に頷くと、話を続け
我夢「ここに来る前、朱乃さんに聞いたんだ。『隕石が飛来してきたのはちょうどこの台風が発生したのと同じ』だって。もし、その予測が合っていれば…」
2人にそう言うと、我夢は紙に描かれた魔方陣からノートパソコンを取り出した。
我夢「気象衛星からの観測データ(ハッキングして入手)と…この隕石の飛来時刻の予測数値を合致させると……」
我夢は2つのデータを合致させると、画面にある文字が浮かんだ。
所長「こんなことが…!?」
一誠「うそだろ…!?」
我夢「やっぱり、部長と朱乃さんの予想通りだった!」
そのパソコンの画面には、『
我夢「…以上が解析結果と僕の推測です」
翌日、我夢は早速部室にてリアスに報告した。
リアス「そう…。ご苦労様」
リアスは我夢と一誠にニコッと微笑みかけると、現在発生している台風の写真を数枚、テーブルの上に置いた。
リアス「これが台風の写真よ…。私の使い魔に頼んで、撮ってきてもらったの。それで、この台風には
一誠「おかしいところ…?」
リアス「ええ、これを見てもらいたいの」
リアスは数枚ある写真から1枚手に取ると、皆に見せた。
木場「これって、『台風の目』…ですよね?」
アーシア「『台風の目』?」
木場の言葉に疑問符を浮かべるアーシアを見かねて、我夢は説明した。
我夢「アーシア。台風の中心には、渦の遠心力の働きで風の穏やかな場所が円筒形にできるんだよ。その円筒形を空から見たら、台風に目が付いていように見える。それが『台風の目』って言われているんだよ」
アーシア「あっ、そうですね!確かによく見たらお目目の様に見えますね!我夢さん、ありがとうございます」
我夢「あ、いいよいいよ!」
小猫「…む」
お礼を言ってきたアーシアに我夢は少し照れながら答えた。
それを見ていた小猫は、どこか面白く無さそうな表情を浮かべた。
一誠「それで、その『台風の目』の何処がおかしいんです?」
リアス「ええ、ここを見てほしいの……」
一誠の質問に、リアスは台風の目の中心を指した。
リアス「普通、『台風の目』の中心は青空が見えるの。でも、この台風の目は下の方が暗闇に閉ざされているわ」
一誠「言われてみれば…」
木場「うん…」
小猫「…暗い」
そう言われた我夢除く、他のメンバーは写真をよく見ると、それぞれ同感の言葉をもらした。
リアス「しかも、すぐに現地調査してくれた我夢が取ってきてくれた台風のデータによると、台風の中心には何かが潜んでいることがわかったわ」
「「「「「!?」」」」」
その事実に全員は驚愕した。
一誠「…!何者かが台風を作っているってことなんですか!?」
リアスは驚いている一誠に頷くと、我夢が説明を引き継いだ。
我夢「しかも、この台風が通った大気は、メタンやフロンといった有害物質が急激に減少していたんだ」
一誠「えっ…、つまり…?」
我夢「このまま台風が続くことを想定すると、半年で地上の大気が浄化される」
木場「じゃあ、このまま何もしなくても大丈夫なんじゃないのかい?」
そう言う木場に我夢は首を横に振った。
我夢「…一見、放置してもいいかも知れないけど、このままだと最終的に地球上の酸素濃度が高くなり、全ての生命が酸素中毒で死滅してしまう……。恐らく、この台風を作った張本人は地球上にある全てのものを浄化させようとしているんだ」
木場「地球の大気を浄化する……。さしずめ、『地球の洗濯機』と言ったところだね…」
我夢の説明に木場は頷きながらそう呟いた。
そして、リアスは椅子から立ち上がり
リアス「今、この台風が急に駒王町へ進路を変えたわ。このまま私の領地をめちゃくちゃにされてたまるもんですか……!我夢、イッセー。至急、この台風を生み出す存在の迎撃を頼むわ!」
我夢&一誠「「はい(ラジャー)!!」」
そう命令すると、我夢と一誠は力強く返事し、リアスが用意した魔方陣に乗り、転移した。
リアス「(頼むわよ…2人共……)」
リアスは2人が転移した魔方陣を見つめながら願った。
我夢と一誠は転送されると、すぐさま、近くで暴れる台風に視線を向けた。
一誠「よっしゃ!いっちょ、やってやるぜ!」
一誠はやる気に満ちた表情で変身しようとするが
我夢「待って、その前に渡したいものがある」
一誠「ん?何だよ?」
我夢はそう言って制止すると、懐から金属部分が上にあり、その下にはダイナの顔が彫られた長方形の物体を取り出した。
それを見た瞬間、一誠は嬉しげな表情を浮かべた。
一誠「おお!俺が頼んでたやつ、出来たのか!!」
我夢「うん、その名も『リーフラッシャー』!君のデザインを基に作成したんだ。中々時間がかかったけど、完成度は期待していい。はい」
一誠「おう、サンキュー!」
一誠は我夢からそれを受けとると、体から黄色い光を出し、リーフラッシャーの中へと入っていった。
我夢「まず、僕が台風の目から敵を攻撃し、活動を中断させる。イッセーは地上で待機して、敵が正体を現したら戦ってほしいんだ。僕も合流するから」
一誠「ラジャー!」
我夢は一誠の返事を聞くと、エスプレンダーを取り出し
我夢「ガイア!」
その掛け声と共に赤い光に包まれ、ガイアへと変身し、上空へと飛んでいった。
ガイア「デュワッ!グアァァァ………!」
台風の目の真上に到達したガイアは、腕をT字に組んでエネルギーを溜めると
ガイア「デュワァァァァーーーーーー!!」
右腕の関節に左手を乗せ、クァンタムストリームを台風の目に目掛けて発射した。
すると、中にいる敵に命中したのか台風は急激に静まった。
そして、雲が晴れると
ガイア「!?」
一誠「!!」
???「……」
そこには銅鐸の様な姿をし、篆書体みたいな文字が刻まれた謎の機械が姿を現した。
リアス「…!何なのあの機械は…!?」
一誠にこっそりついてきていたハネジローの目を通し、モニターで様子を見ていたリアス達は銅鐸の様な機械の姿を見て、驚愕に包まれていた。
そんな中、朱乃が機械に描かれているのを見ると
朱乃「…天…界……?」
小猫「…てん?」
アーシア「…かい?」
疑問符を浮かべながら顔を向ける一同に朱乃は頷き
朱乃「天上の世界…、『天界』」
一同にそう説明すると、リアスは疑問の表情を浮かべ
リアス「朱乃、貴女には読めるの…?」
リアスがそう聞くと、朱乃は首を横に振った。
そして続ける様に口を開き
朱乃「いえ、何となく篆書体に似ている気がしまして♪」
ニコニコしながらそう答えると、一同は再びモニターに映る銅鐸の機械改め、「テンカイ」の姿を見た。
ガイアはよく見たら、テンカイの文字が欠けている事に気付いた。
ガイア「(そうか、あの隕石は
そう、回収されたあの隕石はテンカイの破片だったのである。
テンカイはひっくり返りながら地上に降り立った。
テンカイ「フォォォン……」
テンカイはクジラの様な声を発しながら逆さの状態で風を起こし、近くにある家屋を吹き飛ばした。
一誠「洗濯の次は掃除か……!」
地上で待機していた一誠はそう呟くとリーフラッシャーを斜めにすると
一誠「ダイナァァーーーー!!」
その掛け声を発しながら前へつきだすと、金属部分が展開し、それに付いているクリスタルが白く光り輝くと、一誠は光に包まれ、ウルトラマンダイナへと変身した。
ダイナ「フッ!」
ハネジロー「パムゥ♪」
主人であるダイナ―――一誠の勇姿を見たハネジローは嬉しそうに鳴いた。
ダイナ「ハッ、デェアッ!」
ダイナはすぐさまテンカイ目掛けて飛び蹴りをくらわせた。
テンカイ「フォォォン……」
それを受けたテンカイは破壊活動を中断され、大きく後退した。
ダイナ「ハァァァァーー!!」
ダイナは一気に攻めてやると決め、テンカイに向かって走ったが
ブオォォォォ……!
ダイナ「!?」
テンカイは回転させて突風を起こし、目眩ましをした。ダイナは突然目眩ましされ、気をとられていると
テンカイ「フォォォン……!」
ダイナ「グァッ!!」
ダイナはテンカイの体当たりを思い切り受け、後ろへ吹き飛ばされた。
ダイナはこの野郎…と思いながら立ち上がるが
テンカイ「フォォォン…」
ブオォォォォ……!
ダイナ「グァッァァァァー!!」
テンカイは追い討ちとばかりに突風を起こし、ダイナは再び吹き飛ばされ、地面をゴロゴロと転がされた。
モニターから見ていたリアス達は不安になるが
ガイア「ダァァァァーーー!!」
テンカイ「!」
ガイアが空から急降下しながらテンカイに蹴りを喰らわし、タービン部分を破壊した!
ガイア「グアァァァ……、デュワァッ!!」
ドォォォーーーン!!
着地した瞬間、更にガイアはテンカイを持ち上げ、思いっきり前方へ投げ飛ばした!それを喰らったテンカイは、激しい衝撃音と共に後方の地面へ叩き落とされた。
ガイア「大丈夫?」
ガイアはダイナに駆け寄り、手を差し出した。
ダイナ「ああ、助かったぜ!ありがとな!」
ダイナは差し出された手を力強く取り、その手を借りて、立ち上がった。
テンカイ「フォォォン…」
ガイア「…!デュワ!」
ダイナ「…!デェアッ!」
2人はテンカイが立ち上がった事に気付くと、それぞれのファイティングポーズを取った。
ブオォォォォ……!
テンカイは2人に目掛けて突風を起こした。
突風は土煙をおこしながら2人に迫ってくるが
ダイナ「ハッ!」
ダイナは両手を広げ、円形状の光の壁、「ウルトラバリヤー」で突風を防いだ。
テンカイはこれ以上突風を出しても無駄だと思い、攻撃を止めた。
テンカイ「?」
テンカイは土煙が晴れると、ガイアがいないことに気付いた。
その瞬間!
ガイア「デュワァァァァーーー!!」
真下の地面からガイアがドリルの様にスピン回転しながら現れ、テンカイを下から貫いた!
ガイアは空から取り出したコアをテンカイに投げつけた。
ガイア「ダイナ、今だ!」
ダイナ「シュワッ!」
ダイナはガイアに頷くと、テンカイに向けてソルジェント光線を放った。
光線を受けたテンカイの周りにオレンジ色のサークルが描かれると
ドガガガァァァァーーーーーーン!!
激しい爆発音と共に、爆発四散した!
ダイナ「デェアッ!」
ガイア「ジョワッ!」
ダイナとガイアは両手を広げると、そのままどこか遠い空へ飛んでいった。
リアス「お疲れ様、2人共。よくやったわ」
我夢「はい、ありがとうございます」
一誠「部長、見てましたか?俺達の見事な連携!」
リアス「ええ、見てたわよ。さすがね!」
一誠「でしょ!?」
我夢「はは…」
その日の夕刻、リアス、我夢、一誠の3人は部室で沈みゆく夕陽を眺めていた。
リアスに自分達の連携を誉められ、一誠は満面な笑みを浮かべた。
我夢はその様子をクスッと笑い、夕陽へ視線を向け
我夢「それにしても夕陽が綺麗ですね~」
長かった様な1日も沈みゆく夕陽と共に終わりを告げる(といっても悪魔は夜が主な活動なので、これが1日の始まりと言えるが…)と感傷に浸った。
すると、リアスは我夢に視線を向け
リアス「我夢、テンカイは何の為に地球を浄化してたの?」
そう問うと、我夢は推測ですが…と呟き
我夢「侵略者が食料、もしくは種を植える為だと僕は思います。その為に、地球上にある建物や生き物をまとめて掃除するつもりだったんではと…」
我夢の意見にリアスと一誠は真剣な眼差しで一言一句聞き逃さず、頷いた。
そして、リアスは夕陽を眺め、口を開いた。
リアス「私はテンカイが地球を浄化していると聞いた時、貴方が反対すると思ったわ」
我夢「え…?」
突然言われた事に戸惑っている我夢をよそにリアスは言葉を続け
リアス「貴方にはあの機械を作った存在の気持ちが分かるんじゃないかと。例え人類が犠牲になったとしても、環境が戻った方が地球の為になるとね…」
我夢「それは…」
リアス「違うの?」
リアスは我夢を真っ直ぐ見つめながら問うが、我夢はそれ以上答えることが出来ず、ただ立ち尽くすばかりだった……。
次回予告
???「来る…」
ダムに川に、カンブリア紀の怪獣達が蘇る…。
これが地球の答えなのか…?
次回、「ハイスクールG×A」
「46億年の亡霊」
君には奴が見えるか?
良かったら感想、コメントよろしくお願いいたします。