ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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好戦堕天使 コカビエル
狂人神父 フリード   登場!


第14話「邪悪なる陰謀」

木場が部室を飛び出して翌日。彼はその行方不明となっていた。

 

そして、その昼。我夢、一誠、小猫、何故かいる匙の4人は駒王駅近くを歩きながら誰かを探していた。

 

それは当然、イリナとゼノヴィア。教会シスターコンビである。

何故、彼女らを探しているのか。それは今から数時間前に遡る。

 

 

 

 

 

 

昨日の夜。我夢はいつもの様に自宅でくつろいでいた。

布団を敷き、いつもの様に寝転がって天井を眺めていた。

 

いつもなら明日何があるんだろうとわくわくしているが、今夜は違う。

失踪した木場のことが気になり、頭は不安な気持ちで一杯になっていた。

 

 

(我夢「木場君。君は一体どこに…」)

 

 

我夢がそう呟いた瞬間、コンコンと玄関の方から扉をノックする音が鳴った。

我夢は誰だろうと思いながら玄関の扉を開けると、そこには一誠、小猫、そして匙の姿があった。

 

 

(一誠「よう。今、あがっても大丈夫か?」)

 

(我夢「ああ、いいけど…」)

 

 

我夢はいきなり夜中に家へ来た3人に疑問を感じながらも家へあげた。

 

 

(我夢「それで、一体何の用?」)

 

 

我夢は3人へお茶を出しながら尋ねると、一誠は語りだした。

その話は木場を助ける為に聖剣を破壊しようというものだ。

 

しかし、そうなると聖剣の回収を任されているイリナとゼノヴィアが黙っていない。

聖剣を回収する前に悪魔達に破壊されたとなったら教会側のメンツが台無しになるだろうし、リアス、悪魔全体の立場が危うくなる。

それに我夢達、悪魔は今回の件に関わるなと釘を刺されているので、表立って行動するわけにもいかない。

 

それで、自分達で密かにイリナ達と協力し、聖剣を破壊しようと話になったのだ。

一誠がこの考えに至ったのは、ゼノヴィアの発言と木場の復讐に利害の一致があったからである。ゼノヴィアは聖剣を五体満足で回収しなければならないと言っていないし、木場は聖剣を破壊したい―――

ここに共通点を見出だし、もし協力して破壊できれば、お互いのメリットが大きい。

だから、この作戦にできるだけリアスに知られない様な身近な存在として、偶然話を聞かれた小猫、とりあえず連れてきた匙、そして我夢に頼みに来たのだ。

 

 

(我夢「話はわかったよ。ぜひ、協力させてくれ」)

 

 

その提案を聞いた我夢は快く返事するが、匙はそんな話を聞かされていなかったのか段々顔が青ざめていき、スッと立ち上がると

 

 

(匙「じゃ、じゃあ、俺はこれで失礼するぜ…」)

 

 

ぎこちない笑顔でそう言い、立ち去ろうとするが

 

 

(小猫「…駄目です」)

 

(匙「HA☆NA☆SE!」)

 

 

小猫にガシッと制服をつかまれ、止められてしまった。

匙は騒ぎながらジタバタと抵抗するが、小猫の馬鹿力に勝てる筈もなく、無理やり元の位置に座らされた。

 

 

(一誠「まあ、乗りかかったバスだ。1人でも助けが欲しいんだよ、頼むっ!」)

 

(匙「やだ!お前らの主のリアス部長が厳しくて優しいとしたら、会長は厳しくて厳しいんだぞ!もしバレでもしたら、どんなに恐ろしいお仕置きが待っていることか……だから絶対やらんっ!!それと『乗りかかったバス』じゃなくて『乗りかかった船』だっ!!」)

 

(我夢「僕からも頼むよ、君しかいないんだ!」)

 

(匙「俺がいなくても充分上手くいくだろっ!お前らウルトラマンだろ?何とかなるだろ!?」)

 

(一誠「それでも人手が欲しいんだよっ!!」)

 

(匙「嫌だぁぁぁーーーーー!!」)

 

 

我夢と一誠は必死に数時間にも渡る説得を続け、匙はその熱意に心が折れたのか、その作戦に協力することとなり、そして現在に至るというわけである。

 

 

 

 

 

 

匙「とほほ……」

 

小猫「しかし…そう簡単に見つかるのでしょうか?」

 

我夢「んー…彼女達はエージェントらしいし、目立つ格好でうろつかないと思うよ」

 

一誠「あんな風にか?」

 

 

一誠の指を指す方を3人は見ると、修行僧の様な格好に、「こーーーーんげーーーーん…はめーーーーーーつーーーーー…」という言葉を繰り返し唱える、いかにも怪しげな男女集団が歩いていた。

 

彼らは「根源破滅教団」といい、根源的破滅招来体を神と崇め、「破滅こそが救済」といういわゆる終末的思想の教団である。

最近、出来たばかりだが、段々とその数を増やしてきているらしい。

 

 

我夢「いや、さすがにあんな風にしてないでしょ…」

 

 

我夢はないないと手を左右に振りながら答えると一誠はそうだよな~と呟いた。

 

最近出来たといえば、人間側の国家が対根源的破滅地球防衛機構「G.U.A.R.D.」を設立したことである。

 

アメリカの代表者曰く、次々と出現する根源的破滅招来体の脅威に世界中の国家は流石に自身の国を自身の国の軍隊で防衛するのは難しいと思い、世界中に呼び掛けを行い、多くの国々が参加を表明し、設立されたのである。

 

もちろん日本も参加しており、円谷研究所も「G.U.A.R.D.日本支部ジオ・ベース」と名を変え、自衛隊と合併して大きな施設となっているのだ。

G.U.A.R.D.設立のニュースは瞬く間に世界中へ話題となり、今でも道を歩いたら、必ず1人は日常会話にその話をはさんでいる状況となっている。

 

 

我夢「…しかし、簡単には見つからないね」

 

一誠「そうだなぁ……駅近くなら人が多いし、あんな怪しいローブを着ているから見つかると思ったんだけどな。仕方ねぇ、探す場所変えるか」

 

 

一誠が諦めた様にため息をつきながらそう言うと、一行は他の場所へ歩く方角を変えた時

 

 

ゼノヴィア「えーーー迷える子羊に恵みの手を~~」

 

イリナ「天の父に代わって哀れな私達にご慈悲を~~」

 

 

いかにも怪しい白ローブに身を包み、人々に向けて募金活動しているゼノヴィアとイリナがそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人を見つけた一行は場所を変えるため、近くのファミレスで話をしようと移動したが

 

 

ゼノヴィア「むぐっ、はむっ!イリナ!日本の料理はこんなに美味いとは!」

 

イリナ「うんうん、これよ!これが日本の郷土料理よっ!」

 

我夢&匙&一誠「………」

 

 

あまりの2人の食べっぷりに我夢、匙、一誠は唖然としていた。

2人は手持ち金を持っていたが、イリナが変な絵画を騙されて買ってしまってしまい、全て失ってしまったのだ。

それでまともな食事ができず、昨日の夜からずっと腹を空かせていた為、こんなにがっついているのである。

 

ちなみに彼女らへの食事は一誠のおごりである。

そうしたのは、流石に文無しの彼女らに何も食べさせないのは可哀想と思ったからである。

 

数分経つと、空腹を満たした2人は食事の手を止めた。

 

 

ゼノヴィア「ふう、まさか悪魔に助けられるとは……。世も末だな」

 

イリナ「ああ、主よ!この心優しい悪魔達へご加護を!」

 

「「「「うっ!?」」」」

 

 

イリナが十字をきって祈りを捧げると、我夢達は激しい頭痛に襲われた。

悪魔にとって、十字架等の神聖なものは苦手であるものだ。

 

 

我夢「イリナ…僕たち悪魔だからさ……」

 

イリナ「あっ、ごめーん」

 

 

我夢が注意すると、イリナはウインクしながら軽い感じで謝罪した。

 

 

ゼノヴィア「それで、私達に接触してきた目的は?」

 

一誠「ああ、実はな…」

 

 

一誠はゼノヴィア達に自分達も聖剣に破壊したい事とその理由を話した。

 

 

ゼノヴィア「…成る程、話はわかった。一本くらいなら任せてもいいだろう」

 

一誠「いいのかっ!?」

 

イリナ「ちょっと、ゼノヴィア!?我夢君達は悪魔よ!!」

 

 

ゼノヴィアの了承の言葉を聞き、匙除く我夢達は嬉しそうに微笑み、イリナはまさかOKを出すとは思わなかったのか驚愕した。

 

 

ゼノヴィア「イリナ。私達だけで正直、コカビエルを相手をし、3本の聖剣を回収するのは荷が重い…」

 

イリナ「だけど…」

 

ゼノヴィア「大丈夫だ。あくまで聖剣を回収するのは私達だ。それに、彼らは腕も立ちそうだからな」

 

イリナ「…わかった」

 

一誠「よし、話は決まったな」

 

 

イリナは納得しない様子で了承すると、一誠は席を立った。

 

 

我夢「どこにいくんだ?」

 

一誠「ああ、()()()にちょっとした連絡をな」

 

 

一誠はポケットからスマホを取り出しながらそう返事すると、トイレの方へ向かっていった。

そして、数分経って戻ってくると、近くの公園に場所を変えることを皆に伝えると、一行はファミレスを出た。

 

ちなみに会計の際、一誠が多額の金額を支払うことになり、お小遣いが全て無くなって泣いていたのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所が変わって、円形状の石畳と噴水がある公園にやって来た一行は、一誠が呼んだ人物を待つことに。

 

その人物は誰なのか。我夢は予想がついていたが、口には出さず、皆と一緒に待っていた。

 

 

???「……お待たせ」

 

 

しばらく待つと、聞き覚えのある少年の声が聞こえた。

皆が声がした方に振り向くと、そこには木場がいた。

そう、一誠が言っていたあいつとは木場のことだったのである。

 

 

一誠「よお、木場。事情は電話で話した通りだ」

 

木場「うん、僕の為にそこの2人と協力して聖剣を破壊する…。話は分かったけど、聖剣――特にエクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だね」

 

ゼノヴィア「随分と言ってくれるじゃないか。聞いたところ、君はグレモリー眷属を離れたそうじゃないか…?今すぐ、はぐれと見なして斬り捨ててもいいんだぞ…」

 

木場「っ!」

 

 

途端に2人はにらみ合い、お互いの武器を手に取ろうとしていた。

それを見て、慌てた我夢と一誠が間に割り込み、何とか静まらせた。

だが、木場は今にも噛みつきそうな殺気を漂わせていた。

 

 

ゼノヴィア「君が聖剣計画を憎む気持ちは理解できる。あの事件は、私達の間でも嫌悪されている」

 

木場「…」

 

 

木場はそう聞いた瞬間、ほんの少しだが殺気を静めた。

ゼノヴィアは言葉を続けた。

 

 

ゼノヴィア「当然、その計画の責任者は教会から追放され、今では堕天使側の人間だ。今回の件もやつが関わっていると私達はふんでいる」

 

木場「それは一体…?」

 

イリナ「バルパー・ガリレイ…。『皆殺しの大司教』と呼ばれた男よ」

 

木場「バルパー…ガリレイ……」

 

我夢「……」

 

 

木場は憎悪混じりの声でゆっくりとその名前を呟く。

その男のせいで自分や仲間達の人生が狂わされたのだから許せないのであろうと我夢は思った。

 

そして、木場は決意に満ちた表情を浮かべ

 

 

木場「…分かった、僕の敵が関わっているなら協力しない理由はない……。力を貸そう」

 

一誠「おお!」

 

イリナ「話は決まりね!」

 

 

木場もこの共同作戦に協力することが決まると、ゼノヴィアは食事の借りは必ず返すと一誠に告げ、イリナと一緒に去っていった。

 

 

一誠「はぁ~…緊張した……。何とかなったなぁ~、おい」

 

 

一誠はニコニコしながらそう言い、匙の肩にポンと軽く叩くが

 

 

匙「よくねぇよ!斬り殺されるどころか、悪魔と教会側の抗争に発展するところだったんだぞぉ!!うぅぅ…」

 

我夢「まぁまぁ…」

 

 

匙は吠えるように叫んだ後、泣き出してしまった。

我夢に慰める中、

 

 

木場「イッセー君、我夢君。何でこんな事を?これは僕個人の問題なのに…」

 

 

こんな行動をした一誠達に疑問に思った木場が尋ねた。

すると、一誠ははぁとため息をつき

 

 

一誠「俺たち、仲間だろ?」

 

我夢「仲間を助けるのに理由はいらないよ」

 

木場「イッセー君…我夢君…」

 

 

助けるのがさも当然の様に答える2人に木場は気まずそうに顔を俯けた。

すると、小猫が木場の制服を掴むと、上目遣いで彼を見つめ

 

 

小猫「私も先輩がいなくなるのは寂しいです…。だからいなくならないで下さい……」

 

 

悲しげにそう言うと、木場は苦笑いをした。

 

木場「…ははっ、小猫ちゃんにそう言われると仕方ないね」

 

小猫の言葉がとどめとなり、木場は快く一誠の協力をありがたく受けることにした。

すると、何か気になった様子の匙が木場に近寄った。

 

 

匙「なあ、木場と聖剣はどんな関係なんだ?」

 

木場「ああ、それはね…」

 

 

木場は匙に尋ねられると、『聖剣計画』について―――自身に起きた悲劇を匙に話した。

すると、

 

 

匙「うぉぉぉっ!!木場ぁ!俺、お前の事いけすかないイケメンだと思ってたけど、そんな辛い過去背負ってたんだなっ!!そんな事を思っていた自分が情けねぇ!!この匙 元士郎、とことん協力させてもらうぜぇーーーーっ!!!」

 

木場「はは…」

 

 

暑苦しいテンションで号泣する匙に木場は苦笑いを浮かべた。

匙が泣き止むのを待つと、木場は我夢に頭を下げた。

 

 

木場「我夢君、先日の君に対する僕の態度を許してくれ…」

 

 

顔が見えないが、申し訳なさそうな声で謝罪する木場に我夢はゆっくりと口を開いた。

 

 

我夢「木場君、いいんだよ…何も謝ることはない。それよりも頭をあげてほしい」

 

木場「…いいのかい?」

 

 

我夢の顔を見上げながら問う木場に、我夢はもちろんさと言葉を続け

 

 

我夢「僕達は例え考えが違くても、『仲間』であり、『友達』なんだからさ…。それよりも絶対に聖剣を破壊しよう…」

 

木場「ありがとう!」

 

 

微笑みながらそう話す我夢が差し出した手を木場は笑顔を浮かべ、力強く手を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、我夢、一誠、匙、小猫、木場の5人は黒い神父服に身を包んで、夜の町を徘徊していた。

 

実は木場とゼノヴィア達が集めた情報によると、エクスカリバーらしきものを持った人物が神父を夜な夜な斬り殺しているというのである。

 

それで、聖剣の試し斬りをしていると考えた一行は、ゼノヴィア達が用意した神父服を着て、聖剣を持つ人物を誘き寄せる――いわゆる囮作戦を行っていた。

 

 

匙「しかしよぉ~、作戦とはいえ悪魔が神父服だなんて…」

 

一誠「文句言うなよ。そうしねぇとひっかからないから」

 

小猫「…こんな変装でひっかかりますかね?」

 

我夢「うん、どこからどう見ても神父にしか見えないし、問題ないと思うよ」

 

 

一行が徘徊しながら、そんな会話をしていたその時!

 

 

 

 

 

フリード「神父の一団にご加護をっ!!」

 

 

アーシア救出の件で、我夢達と対峙したあのはぐれエクソシスト、フリードが上空から我夢達に襲いかかってきた。

 

 

木場「はっ!」

 

キィィーーンッ!!

 

木場は素早く魔剣を創造すると、フリードの斬擊を防いだ。

両者は激しいつばぜり合いをした後、お互い後方へ下がった。

 

 

フリード「ん?おやぁ~~…。神父集団かと思えば、この前のくそ悪魔どもじゃぁ~~ありませぬかぁ?お久しぶりでござんす!」

 

一誠「ああ、久しぶりだな…いかれ神父」

 

 

ニヤニヤとしながら呟くフリードに一誠は睨み付けながら、悪態をついた。

 

 

木場「エクスカリバーっ!!」

 

 

木場は怒りに満ちた眼差しでフリードを睨み付けると、左手にもう1本の魔剣を創造し、駆け出した!

 

 

フリード「おおっと!」

 

ガキキィィーーーン!!

 

木場「くっ!」

 

フリード「あ~らよっと!」

 

匙「木場!」

 

 

だが、フリードはとぼけた声を出しながらエクスカリバーを振るうと、魔剣を軽々と破壊した。

そして、そのまま木場へエクスカリバーを振り下ろしたが

 

 

ダァンッ!!

 

フリード「ちっ!」

 

 

突然放たれた銃撃にフリードは木場への攻撃を中断し、後方へ回避した。

銃弾が放たれた方角を見ると、我夢が銀色の銃の様なものを構えていた。

 

 

木場「我夢君、すまない!」

 

一誠「一体、それは?」

 

我夢「ああ、僕が新開発した武器『ジェクターガン』!一々変身してエネルギーを消耗するのを防ぐ為に作ったんだ。ウルトラマンの光弾を参考に作ったんだけど、威力はまだまだだね…」

 

小猫「さすがです…」

 

 

よく見ると、銃弾が当たった床はショットガンを至近距離でぶっぱなした様にへこんでいる。

相変わらずの我夢の技術力の高さに小猫達は感服した。

 

 

フリード「へいへい!そんなちんけな銃で俺っちと戦えるってぇ~~の?」

 

 

フリードはそう言うと空高く飛び上がり、今度は我夢へ斬りかかった。

エクスカリバーの斬擊が迫りくる中、我夢は素早くジェクターガンのカートリッジを操作し、赤いラベルがついたマガジンと交換して構えた。

 

 

我夢「くらえっ!」

 

ダァァーンッ!

 

 

そして、我夢は引き金をひき、射撃した。

フリードは光弾を剣で防いだが

 

 

ボォオオオオオーー!!

 

フリード「っ!?ぅあっちぃぃぃ~~~~っ!!」

 

 

光弾が突然点火すると、フリードは炎に包まれた。

そのまま地面に落下し、バタバタとのたうち回った。

我夢が放ったのは、着弾した相手を焼き殺す火炎弾だったのだ。

 

 

フリード「やってくれるじゃないっ!優男君っ!!」

 

我夢「わっ」

 

 

炎を何とか消したフリードは再度我夢へ斬りかかるが

 

 

ギィィーーーンッ!!

 

木場「お前の相手は僕だっ!」

 

 

木場が素早くフリードの前に回り込み、新しく創造した魔剣で防いだ。

 

 

フリード「お、イケメン君、ファインプレー!!しかもその殺気!!殺しがいがあるねっ」

 

木場「うおおお!!」

 

 

木場は騎士(ナイト)の特性であるスピードで次々と剣戟を繰り出すが、フリードも堂々のスピードで互角の剣戟を繰り出していた。

 

 

小猫「祐斗先輩と互角…!?」

 

一誠「速すぎて目が追い付かねぇ…」

 

匙「あぁ…」

 

 

木場と同じ速度で戦える事に、小猫達は動揺を隠せなかった。

この剣戟が拮抗するかと思われたが

 

 

ガキィィーーーンッ!!

 

木場「くっ!」

 

フリード「イケメン君の首、討ち取ったりぃぃーーーー!!」

 

 

木場の魔剣が先ほどと同じ様に破壊された。フリードは守るものがなくなった木場の脳天へエクスカリバーを振り下ろしたが

 

 

ダァンッ!ダァンッ!ダァンッ!

 

フリード「ちっ!」

 

 

我夢の銃撃に妨害され、やむなくエクスカリバーで全弾を防いだ。

そして、一旦体勢を整える為に後方へ下がろうとするが

 

 

匙「伸びろっ!ラインよっ!!」

 

ガッシィィ!

 

フリード「なっ!」

 

 

 

匙は右手から黒いカメレオンの様なデザインの神器「黒い龍脈(アブソリューション・ライン)」から黒い触手を出し、フリードの右足に絡みついた。

 

 

フリード「くそっ!何ですかぁ、これぇ!?斬れねぇんですけど!?それと段々と力が抜けていくぅぅ~~…」

 

 

フリードはエクスカリバーで触手を斬ろうとするが、何度やってもする抜けてしまう。

力が抜けていくのは相手の力を奪う黒い龍脈(アブソリューション・ライン)のもう1つの効果である。

その証拠にフリードは先ほどよりも動きが鈍っていった。

 

 

一誠「今だ!小猫ちゃん、頼むぜ!」

 

小猫「…行ってらっしゃい」

 

 

これをチャンスと見た一誠は小猫にそう言うと、思いっきりフリードへ真っ直ぐ投げ飛ばしてもらった。

 

 

一誠「うおおおおーーーー!!くらえっ、喧嘩(クォーラル)ボンバーーーーっっ!!!」

 

フリード「ぐおおぉぉぉ!!?」

 

 

投げ飛ばされた事で加速した一誠は、そのまま左腕のラリアートをくらわせると、フリードは大きく吹き飛び、近くの壁へ叩きつけた!

 

一誠は着陸して壁を見ると、瓦礫をガラガラと音を立てて落としながらもフリードはふらふらと立ち上がった。

 

 

一誠「お前、頑丈だな…」

 

フリード「くそっ、くそがっ!!このくそったれの悪魔共がっ!!」

 

 

フリードは怒りで眼を血走らせながらそう叫び、エクスカリバーを構えると共に我夢達は身構えると

 

 

???「随分と苦戦しているではないか、フリード」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

突然、中年男性の声が聞こえると、その場にいた全員はその声のした方を振り向いた。

そこには丸眼鏡をかけ、神父の格好をした小太りの中年男性が立っていた。

 

 

一誠「何だあのおっさん?どこから現れた!?」

 

バルパー「おっさんではない。私はバルパー・ガリレイだ」

 

木場「…バルパー…ガリレイっ!!」

 

 

その名前を聞いた瞬間、木場は憎しげに呟きながら睨み付けた。

 

 

木場「お前がっ!お前が聖剣計画の責任者のバルパー・ガリレイかっ!!」

 

バルパー「ふむ…懐かしい名前を出してきたがお前は何者だ?」

 

木場「僕は聖剣計画の生き残りだっ!」

 

 

バルパーは木場の顔をじっと見つめると、突然笑いだした。

 

 

木場「何がおかしいっ!?」

 

バルパー「ははははは!!いやいや…誰かと思いきや、あの時に逃げ出した小僧だったとはな!まさか生きていたとは!!」

 

 

ゲスな笑みを浮かべるバルパーに木場だけでなく、我夢や一誠達もキッと睨み付けた。

 

 

木場「お前のせいでっ!同士達はっ!」

 

バルパー「ふぅむ、今すぐにでも私を斬り殺したい様子だが、ここで死ぬわけにはいかん。帰るとするか…。フリード、いつまで遊んでいる?早く撤退するぞ」

 

フリード「いや、バルパーの爺さん。それがですね、このくそったれの紐のせいで帰ろうと思っても帰れないんですわ」

 

バルパー「そんなラインなど、聖剣の因子の力を込めて斬ってしまえばいいだろ」

 

フリード「へいへい」

 

 

フリードは言われた通りに聖剣の因子の力を込めて斬ると、ラインは豆腐を斬るように簡単に切断された。

 

 

匙「嘘だろ…」

 

 

ラインが絶対斬れないという自信があった匙は、信じられない様子で驚愕していた。

そのままバルパー達は立ち去ろうとすると、近くの影からゼノヴィア達が姿を表した。

 

 

ゼノヴィア「バルパー・ガリレイっ!覚悟しろ!!」

 

イリナ「我夢君達、遅れてごめんね!」

 

 

2人はそう言うと、バルパーへ斬りかかるが、フリードは懐から缶の様なものを取り出し

 

 

フリード「撤退するとしますか!んじゃ、バイビっ!」

 

ゼノヴィア「待てっ!」

 

ボンッ!

 

 

フリードはそのまま床に叩きつけると、そこから眩しい光が発し、全員は眼をつぶった。

しばらくして光が収まり、眼を開けるとフリード達の姿はどこにもなかった。

 

 

木場「くそっ、逃がすか!」

 

一誠「えっ」

 

ゼノヴィア「私達も追うぞ、イリナ!」

 

イリナ「うん!」

 

我夢「ちょ…」

 

 

我夢と一誠が声をかける間もなく、木場達は素早いスピードでフリードの後を追っていった。

我夢達も追おうとするが

 

 

リアス「貴方達?何をやってるのかしら?」

 

「「「「えっ?」」」」

 

 

全員が声のした方をぎこちない動きで振り返ると、そこには眉間にしわを寄せたリアスとソーナがそこにいた。

その瞬間、我夢達は顔を青ざめて察した。「ああ、おわったな…」と。

 

 

 

この後、我夢達はそれぞれの主に尻を何千発も叩かれ(小猫は軽い力で一発)、夜の町に彼らの悲鳴が響き渡った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、数分後の駒王町外れの森。

そこでゼノヴィア達とはぐれたイリナは途中、フリード達を見つけて単独で挑むことにしたが…

 

 

イリナ「きゃああぁぁぁーーーー!!」

 

 

イリナは空から放たれた光弾をくらい、地面を転がった。

最初は互角に戦えたのだが、途中から堕天使コカビエルが乱入し、一気に不利になったのだ。

 

 

イリナ「くぅ…!」

 

 

イリナは身体の痛みに顔を歪めながらも、立ち上がった。

すると、素早いスピードで気味の悪い笑みを浮かべたフリードが姿を表した。

 

 

フリード「はっは~ん…。お仲間さんとはぐれ、1人で僕ちん達を見つけたのはいいが、まさかこんな返り討ちに逢うとは思わなかったでしょ~~~う?諦めて、その手に持っている擬態(ミミック)ちゃんを渡すってんなら生かしてあげてもいいけどYO~~!」

 

イリナ「誰が!はぁっ!!」

 

フリード「やれやれぇ」

 

 

イリナは擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)の効果で剣を鞭の様に伸ばして、フリードに向かって連続に斬りつけるが、フリードの持つ天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)の効果であるスピード上昇で次々と攻撃をかわされた。

 

 

フリード「うひっ!」

 

イリナ「きゃあっ!!」

 

 

フリードは隙を見つけると、イリナの右腕を斬りつけた。

そこから出血し、イリナはその痛みで怯んだ。

 

 

フリード「そらそらそらそらそらぁぁぁーーー!!」

 

イリナ「うっ!くっ!うぅ!きゃあぁぁーー!!!」

 

 

フリードはそれを見逃さず、次々と彼女の身体を斬り刻んだ。

彼女が着ているボンテージ服もどんどん切り裂かれ、胸、太もも、腕、腰が露出し、そこから血がどんどん出血した。

その苦痛で、エクスカリバーも落としてしまった。

 

 

フリード「ふん!」

 

イリナ「ぐうっ!!」

 

 

フリードは既にボロボロとなり、最早戦える力も残っていないイリナを、彼女の首を絞めながら木に強引に押し付けた。

 

 

イリナ「…離し…てよ!この…廃神者!」

 

フリード「へぇ~」

 

イリナ「くっ…ああぁぁ!!」

 

 

イリナは首を絞められる苦痛に顔を歪めながらも悪態をつくが、フリードはニヤニヤしながら首を締める力をゆっくり強めていった。

 

 

フリード「旦那ぁ~。この可愛娘(かわいこ)ちゃん、どうしますぅ~?」

 

 

フリードが上空に向かってそう尋ねると、上空に10枚の羽を生やした堕天使コカビエルが姿を表した。

 

 

コカビエル「そうだな…。そのザコは奴らの見せしめにするために使える。もっと痛め付けてやれ。何なら殺しても構わん」

 

フリード「アイアイサーーー!!」

 

イリナ「っ!?」

 

 

フリードは元気よく返事すると、首を絞めたまま、エクスカリバーの切っ先をイリナの左胸に突き刺した。

 

 

フリード「ほれほれぇ~~、その綺麗なパイオツにどんどん深く刺さっていくよぉ~~」

 

イリナ「ああああああぁぁぁぁーーーーーーー!!!」

 

 

自身の胸にゆっくりと深々と刺さっていく剣の痛みにイリナは大きな悲鳴をあげた。

どくどくと赤い血が身体を伝っていき、足下の地面を段々赤く染めていった。

そして、同時に強く絞めあげてくる首の圧迫感もあり、イリナは意識を失いつつあった。

 

 

イリナ「……」

 

フリード「死ね」

 

 

しばらく拷問を続けると、イリナはついに言葉も出なくなった。その様子を見たフリードはもう飽きたのかエクスカリバーを身体に突き刺そうとしたその瞬間!

 

 

ドオォォンッッ!!

 

フリード「うおっ!」

 

コカビエル「!?」

 

 

青い光がイリナを守る様にフリードを突き飛ばした。

やがて、その青い光が晴れると

 

 

〔推奨BGM:アグル降臨〕

 

アグル「……」

 

 

フリードから解放されたイリナをお姫様抱っこする等身大のアグルが姿を表した。

 

 

コカビエル「ほう、青いウルトラマンか…」

 

フリード「何、格好つけちゃって!!よくも邪魔したな、この野郎っ!!!」

 

興味深そうに呟くコカビエルとは反対にフリードは怒りを露にすると、エクスカリバーで斬りかかるが

 

 

アグル「ドゥワッ!」

 

フリード「うおっ!?」

 

 

アグルはフリードの近くの足下にアグルスラッシュを放つと、姿をくらました。

 

〔BGM終了〕

 

 

 

 

イリナは意識が朦朧とする中、過去に体験した出来事を走馬灯の様にかけ巡っていった。

 

我夢、一誠、大悟の3人と出会ったこと。

 

我夢、一誠、大悟の3人と遊んだこと。

 

小学生にあがる前に両親の都合で日本を離れることを悲しんだこと。

 

ゼノヴィアと出会ったこと。

 

ゼノヴィアや仲間と共に訓練したこと。

 

久しぶりに日本に帰ってきたこと。

 

そんなたくさんな思い出を彼女は見た。

そして、最後に見たのは彼女がまだ6歳の頃、日本にいたときの夏に家族と海に行った思い出だった。

 

 

 

 

 

 

――10年前

 

紫藤 イリナは昔、男勝りの女の子であった。

その為か我夢や一誠達に男と思われていたのは、当時からである。

 

その日、彼女の家族は吉岡街近くの海水浴場に行くことになった。

 

ちなみに我夢達も誘おうとしたが、あいにくその日は誰も空いておらず、イリナの家族だけで行くことになった。

 

 

(幼少期のイリナ「うみへいってくる!」)

 

(イリナの父「あまり、遠くへ行くなよ~~」)

 

 

イリナはわかってるってと元気よく返事すると、母と一緒に海へ駆け出していった。

 

海に入ると冷たくて気持ちよく、とても心地よいものである。

それにこうして家族と遊べるので、とても楽しかった。

 

しばらくは浜辺近くで泳いでいたが、ついほんのした出来心で母の目を盗み、遠くの方へ移動した。

 

遠くの方は誰もいなく、浜辺近くよりも広々としているので、解放感があった。

ちょっとだけおよいで、ぱぱとままのところへかえろう。彼女がそう思った瞬間、突如、大きな津波が彼女を襲った!

 

荒れ狂う津波に巻き込まれ、彼女は方向感覚を失い、どこへ流されているのかさえわからなかった。

次第にその疑問は恐怖へ変わり、彼女はついに口の中に海水が入ってきた。

 

 

(幼少期のイリナ「…だれか…たすけて……」)

 

 

彼女は初めて死ぬという恐怖を知り、助けを求めた。

薄れゆく意識の中、海中で手を伸ばしたその時、1人の少年がこちらへ泳いできて、自分を海上へひきあげた。

そこで、彼女の意識は失った。

 

彼女が目を覚ますと、目の前で泣きじゃくる両親の姿があった。

イリナは両親に謝り、もう二度としないと誓うと、自分を助けてくれた少年が気になった。

 

少年の事を両親や周りにいた人から聞くと、海を眺めている少年の元へついた。

その少年は自分と年が同じくらいで、背も頭1つ高く、どこか大人びた印象を持った。

 

 

(幼少期のイリナ「あの、ありがとう!」)

 

(幼少期の???「気にするな。ただ、助けただけだ」)

 

イリナがお礼を言うと、少年は海を眺めながら言葉を返した。

 

 

(幼少期のイリナ「あのう、おれいがしたいんだけど……」)

 

 

イリナはもじもじとしながらそう尋ねた。

いつもわんぱくな彼女らしくないが、何故かこの少年の前ではそうなってしまうのである。

すると、少年はしばらく沈黙すると、「お礼は何でもいい」と返事した。

 

 

(幼少期のイリナ「ほんとう!?じゃあ、あそぼう」)

 

(幼少期の???「ああ、わかった…」)

 

(幼少期のイリナ「やったー!ありがとー!」)

 

 

少年の承諾にイリナは満開の笑顔で喜んだ。

そして、2人は夕陽になるまで遊び続けた。

イリナはこの時、同年代の男の子にない頼もしさ、少し大人びた印象に惚れた…。

7年という短い人生で初めて恋をしたのである。

 

そして、夕方になり、2人はそれぞれ帰ることに。

イリナは「またあそぼう」と言うが、少年は「それは出来ない、海外へ引っ越すから」と答えた。

すると、イリナはそんなのが嫌で嫌で泣き出してしまった。

 

困った少年は砂浜に偶然落ちていた小さな貝殻を拾うと、砂を軽く払い、イリナへ差し出した。

イリナはそれを見て泣き止み、キョトンとしていると少年は口を開き

 

 

(幼少期の???「じゃあ、これを渡すよ。貝殻に耳をあてると海の音が聞こえるらしい。だからこれを付けてば、俺がいつでも傍にいるって思えるさ……。そして、約束するよ。必ず君に会いにくるって」)

 

(幼少期のイリナ「ほんとう?」)

 

(幼少期の???「ああ、もちろんさ」)

 

(幼少期のイリナ「うん、わかった!やくそくやぶったら、おこるからね」)

 

(幼少期の???「はは、約束さ…」)

 

 

少年は夕陽が沈みゆく浜辺で再会することをイリナに約束すると、お互いの家に帰った。

 

そして、少年は海外へ渡り、イリナも両親と共に海外へ渡ったが、少年はおらず、そのまま時が過ぎ去っていった。

 

 

イリナ「(こんな昔の事を思い出すなんて…私、本当に死ぬのかな?)」

 

 

イリナは諦めた様にそう心で呟いた。

 

 

イリナ「(でも…最後に……最後にもう一度だけ…あの男の子と会いたかったな…)」

 

 

イリナが意識を失おうとする中、そう願った彼女が最後に見たものは、自身を抱き抱えるアグルの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、リアスのお仕置きを受けた我夢は自宅に戻り、アーシアと共に新しいジェクターガンの弾を開発していた。

 

 

我夢「よし!じゃあ、アーシア。この弾に聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)の力を込めてみて」

 

アーシア「は、はい!」

 

 

アーシアは我夢から空のマガジンを受けとると、それを握り、聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)を発動した。

 

我夢が新開発しようとしていたのは回復弾である。もし、アーシアがその場にいなくても回復出来れば、戦闘の際、大きく役に立つからである。

緑色の光がマガジンの中に収まっていき、成功したかと思われたが

 

 

ボンッ!

 

アーシア「きゃっ!」

 

我夢「うわっ!?」

 

 

マガジンが大きな音を立てて破裂した。

神器の強力な力に耐えきれず、爆発してしまったのである。

 

 

我夢「アーシア、大丈夫?」

 

アーシア「はい、大丈夫です」

 

我夢「そうか…ごめん。失敗したみたいだ」

 

アーシア「いえいえ…お気になさらず」

 

我夢「そうか。しかし、どうすれば神器の力を込められるんだろう…」

 

 

我夢が頭を悩ませていると、玄関からピンポンとチャイムが鳴った。

誰だろう?と思いながら我夢とアーシアは玄関に向かい、扉を開けると

 

 

我夢「イリナ!!」

 

アーシア「!?」

 

 

全身傷だらけで衣服がボロボロのイリナが床に倒れていた。

 

 

我夢「イリナ!!イリナ!!」

 

イリナ「…」

 

 

我夢はイリナの身体を軽く揺するが、彼女は気絶しており、眼を覚まさない。

 

 

我夢「アーシア、すぐに治療を!」

 

アーシア「はいっ!」

 

 

アーシアは返事すると、直ぐ様、イリナの治療にとりかかった。

しかし、我夢は疑問に思うことがあった。

重症であるが、誰かが応急処置をした様に包帯を所々巻かれていた点である。

一体、誰なのか?自分を知っている人物とすればかなり絞られるが、少なくともグレモリー眷属の誰でもないということはわかった。

 

 

我夢「(一体、誰だ…?)」

 

 

我夢がそう疑問に思っている内にイリナの治療は完了した。

我夢は治療を完了したイリナを布団に寝かせると、ちょうどタイミングよく電話が鳴った。

 

 

我夢「もしもし?」

 

《一誠「もしもし、我夢か!?大変だ!コカビエルの野郎が駒王学園にこの街を破壊する小細工をしやがった!!」》

 

我夢「何だって!?」

 

アーシア「我夢さん、どうしたんです!?」

 

 

アーシアが心配そうな顔で尋ねてきた。

我夢はアーシアにも聞こえる様にスマホのスピーカーをONにした。

 

 

《一誠「それを防ぐ為にはコカビエルを倒すしかねぇらしい!俺たちや生徒会長も学園へ向かっている!我夢とアーシアもすぐ来てくれ!!」》

 

アーシア「はいっ!」

 

我夢「わかった!」

 

 

そう返事すると、我夢は電話をきり、荷支度をし、急いでマンションを出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢達がマンションを出る様子を藤宮は遠くから眺めていた。

 

 

藤宮「俺は…何故、あの女を…?」

 

 

藤宮は理解できなかった。地球を救うため人類を滅ぼすと決心した自分がイリナ―――人間を助けてしまった事に。

サイコメザードの時もそうだった。理由は知らないが、何故か()()()()()()()()()()()()()…と体が勝手に動いたのである。

 

 

藤宮「俺は……俺は……くそっ!!」

 

 

藤宮は理由がわからず、近くの壁を殴った。

だが、返ってくるのは拳に伝わる痛みだけであった。

 

 

 

 




次回予告

聖書に名を残す堕天使、コカビエル。
彼の野望を阻止するため、駒王学園を舞台に壮絶なバトルを繰り広げる!

次回、「ハイスクールG×A」!
「決戦、駒王学園」!
唸れ、聖魔剣!







遅いですけど、あけましておめでとうございます!
こんな駄作ですが、今年もお付き合いよろしくお願いします!
良かったら感想、コメントよろしくお願いいたします。
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