ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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超巨大天体生物 ディグローブ
甲殻怪地底獣 ゾンネル    登場!


第21話「天の影 地の光」

宇宙。太陽系の近くに突如、ワームホールが出現した。

その中からは胴体を球状にしたヒルの様な生物が姿を現した。

 

 

???「フォォォォ……」

 

 

その生物は青い炎を纏うと、どこかへとまっすぐ飛んで行く。

 

 

 

 

 

 

その頃、ジオベースでは早くも太陽系に現れた謎の生物についての連絡を受けていた。

緊張が走る中、職員達は謎の生物の情報を探っていく。

 

 

「所長。アリシボ観測センターから未確認天体の追加データが送られてきました」

 

「ガスの構成は水素、窒素、炭素、ヘリウム。中心部に小惑星規模の質量。その構成元素は不明です」

 

樋口「小惑星規模の質量?天体の進路は?」

 

 

旧・円谷研究所の所長、現ジオベースのメインチーフである樋口(ひぐち)は職員達に問う。

 

 

「このままの進路でいけば、98時間後には地球の公転軌道を通過します。ただし、地球への直接の影響はありません」

 

樋口「そうか…じゃあ特に警戒する必要もなさそうだな。後は観測センターに任せよう」

 

 

その報告を聞き、ほっとひと安心すると、樋口は職員達に労る様に言う。

この慌ただしかった空気は彼の一言で静まった。

 

だが、後にこの天体が地球に危機をもたらすことを彼らはまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間が経った後。

場所が変わり、駒王学園では授業参観真っ只中である。

 

校内をスーツに身に包んだ大人達が歩き回り、ある人は我が子の姿を見学に、ある人は校内を興味深そうに探索する。

 

そんな大人達に囲まれながら、我夢達も英語の授業を受けていたが…

 

 

教師「はぁい!皆さん、今お配りした粘土を使って自由なものを作って下さい!!ものを作ることから始まる英会話もありま~~~す!!」

 

 

何故か英語の授業なのに工作を行う事になった。

我夢と一誠は「そんな英会話あるかっ!」と内心ツッコミつつ、何とか時間内に作品を作り終えた。

 

ちなみに一誠が作ったダイナのフィギュアはクラス内で一番完成度が高く、その場にいた有名玩具メーカー「財団B」の社員があまりもの精密さに感動し、一誠をスカウトしようとしたのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、お昼休み。

我夢、イッセー、アーシア、ゼノヴィアの4人は食堂で食事をとり、暇だったのでエントランスを歩いていた。

 

現在、公開授業は終わり、保護者面談の時間となっている。

一誠、そして遠くからわざわざ来てくれた我夢の母、重美は担任の先生と面談を行っている。

その間、生徒は自由行動となったので我夢達は特にやることはないが、校内を散歩することにした。

 

 

ゼノヴィア「しかし、戦いの時とはまた違う緊張感があったな…」

 

アーシア「はい、ドキドキしました…」

 

 

初めての学園生活における授業参観という行事を体験した教会コンビは感想を呟く。

教会に身を置いていた2人は学校など行けなかったので、それも仕方ないのだろうと我夢は思った。 

 

 

一誠「おい、我夢。あの人って…」

 

我夢「ん?あっ…」

 

 

エントランスにつくと、一誠が肩を叩く。

我夢は一誠の視線の先を見ると、そこにはリアスの兄のサーゼクスと彼と同じ紅髪のダンディーな中年男性が会話をしていた。

 

 

我夢「サーゼクス様、こんにちは!」

 

一誠「こないだぶりです!」

 

サーゼクス「…?ああ、君達か。こんにちは。2人共、相変わらず元気そうだね」

 

 

我夢達は駆け寄って声をかけると、サーゼクスはそれに気付き、微笑みながら挨拶をかえす。

すると、隣にいた男性が一誠がいることに気付くと、彼の目の前まで歩み寄った。

 

 

ダンディー男「はじめまして、かな?兵藤 一誠君。それと隣にいるのは高山 我夢君かな?」

 

我夢「…はじめまして」

 

一誠「こちらこそはじめまして……ところであなたは?」

 

ジオティクス「こうしてお会いするのははじめてだね。私はジオティクス・グレモリー、いつも娘がお世話になっているね」

 

我夢「えっ!じゃあ、部長とサーゼクス様のお父さんっ!?」

 

 

我夢と一誠は驚いた。

目の前にいる人物はとても2児を抱える父親には見えない。

精々、見えて30歳くらいだ。

この男前は明らかにサーゼクスに遺伝していると我夢達は納得した。

 

 

一誠「あっ!」

 

 

すると、突然一誠は何かを思い出したのかの様に声を出すと、ジオティクスに頭を下げる。

 

 

一誠「すみません!大事な娘さんの結婚式を滅茶苦茶にしてっ!」

 

ジオティクス「いや、いいんだよ。君や我夢君のおかげで大事な娘をあんなドラ息子にやらずに済んだ。私は目が覚めたよ、ありがとう」

 

 

謝罪する一誠にジオティクスは微笑みながらそう言うと、一誠は苦笑いをしながら顔をあげた。

その和やかな雰囲気に我夢達へ微笑んでいると、周りが騒がしくなってきた。

 

 

「おい、急げよ!今、体育館に美女の魔法少女コスプレイヤーがいるってよ!」

 

「マジか!?」

 

「是非とも行かねばっ!!」

 

我夢「何だ?」

 

一誠「魔法少女?」

 

 

そんな声が聞こえてきた我夢達は首を傾げる。

当然だが、この駒王学園にはそういうイベントはない。

 

 

サーゼクス「まさか…」

 

ジオティクス「うむ…」

 

 

サーゼクスとジオティクスは思い当たりがあるのか、声を唸らせる。

聞こえてきた声の通り、我夢達は体育館へと向かう事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、駒王町のはずれにそびえる山「美宝山(びほうざん)」の麓を歩いている人物がいた。

 

その人物はウルトラアグル―――藤宮 博也である。

彼は手に持つ小型探知機で何かを探していた。

 

 

《チッ…チッ…チッ…チッ…》

 

藤宮「ここか…」

 

 

探知機が強く反応を示す場所に藤宮は立ち止まると、伸ばしていた小型探知機のアンテナをしまう。

 

そして、アグレイターを掲げると、藤宮は等身大のアグルに変身した。

 

 

アグル「…トアッ!」

 

 

アグルは探知機が強く示した位置を確認すると、高く飛び上がり、そのまま地中を掘り進んでいく。

 

 

アグル「フオッ」

 

 

深くまで掘り進んでいくと、アグルは地底に辿り着いた。

そこはガスが充満し、熱気が溢れた岩だらけだった。

 

アグルは変身を解除し、藤宮の姿に戻ると、再び何かを探すように歩き出す。

 

 

藤宮「…!」

 

 

しばらく歩いていると、開けた場所に出た。

藤宮は辺りを見渡すと、目当てのものを見つけたのか、ズンズンとその目当てのものに近付く。

 

 

藤宮「ゾンネル…」

 

 

そこには岩の様な一匹の怪獣が眠っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、我夢達は体育館に着くと、大勢の男子生徒…ギャラリーがステージの下に集まっていた。

ちなみにサーゼクス、ジオティクスの2人は途中ではぐれてしまったので、ここにはいない。

ギャラリーからは歓声や指笛、カメラのシャッター音が聞こえる。

 

 

アーシア「え…」

 

一誠「な、何だ…ありゃ……」

 

我夢「魔法…少女…?」

 

 

我夢達はギャラリーが熱い眼差しを送るステージを見上げると、唖然とした。

そこには魔法少女のコスプレをした少女がステージの上で撮影会を行っていたのだ。

おそらく誰かの保護者であろうが、学校という公共の場…しかも授業参観であんな派手な衣装を着て、撮影会。

本人はノリノリなのか様々なポーズをとっている。

 

我夢、一誠、アーシアの3人は目の前の光景が信じられず、開いた口が塞がらなかった。

 

 

リアス「一体、何の騒ぎ?」

 

一誠「あっ、部長」

 

 

声のした方を振り向くと、そこにはこの騒ぎを嗅ぎ付けたのかリアスと朱乃の姿があった。

一誠は朱乃に事情を説明している中、我夢は朱乃に声をかける。

 

 

我夢「朱乃さん、こんにちは」

 

朱乃「あら、我夢君。こんにちは」

 

我夢「朱乃さん、その大丈夫ですか…?僕、昨日の事が気になって…」

 

朱乃「あらあら、心配ないですわ♪うふふ…♪」

 

 

我夢は昨日、朱乃が突然泣き出した事が気がかりになっていた。

だが、朱乃はいつもの様に微笑んでいるので、我夢は問題ないとひと安心した。

 

 

朱乃「(ただ気遣ってもらっただけでも胸が高鳴る…。やっぱり私、我夢君のこと好きに…)」

 

 

だが、我夢は知らない。

朱乃の心はいつも通りではなく、自分へ好意が向けられている事を。

 

すると、騒ぎたてるギャラリーの中から追い払う声が聞こえてきた。

 

 

匙「おらおら、撮影会は終わりだ!こんな日に騒ぎを起こすんじゃあねぇ!ほら戻った戻った!」

 

梶尾「早く解散しろ!それと親から借りたかもしれんが、写真部以外のカメラの持ち込み、及び撮影は禁止だ。没収する!」

 

 

匙と梶尾はひったくる様にカメラを没収しながら、男子生徒達を外へ追い払う。

男子生徒は各々不満の声を出すが、さすがに生徒会相手だと分が悪いと思い、大人しく退場する。

 

ギャラリーがいなくなった後、匙と梶尾は騒ぎの中心となった少女をやや困った表情を見る。

 

 

梶尾「失礼ですが、あなたも保護者なんです。服装を弁えて下さい」

 

魔法少女?「ええ~?これ、私のお気に入りなんだもん☆」

 

匙「いや、趣味とかそういう問題じゃあなくてですね…」

 

 

少女に注意を呼び掛ける2人だが、少女の反省する気がない態度にタジタジになる。

 

この状況に我夢達は困惑していると、突然、閉まっていた体育館の出入口の扉がパーン!と勢いよく開いた。

扉の方に皆は顔を向けると、そこには生徒会長であるソーナが立っていた。

 

 

ソーナ「梶尾、匙!」

 

「「か、会長…!」」

 

ソーナ「こういった騒ぎは速やかに対処しなさいってあれだ――「ソーたん見ーーーーーっけ!!」」

 

「「「「え!?」」」」

 

 

少女はソーナの顔を見た瞬間、F1マシンの様な速さで駆け寄ると、嬉しそうにソーナに抱きつく。

その光景に我夢、一誠、アーシア、ゼノヴィアの4人はあまりもの行動の速さに目を見開く。

 

 

リアス「あっ…もしかして!」

 

我夢「部長、彼女の事を知っているんですか?」

 

 

リアスが思い当たりがある人物なのか大きな声をもらすので、我夢は彼女に問いかける。

 

 

リアス「ええ、あの方は冥界の四大魔王の1角を担う悪魔、『セラフォルー・レヴィアタン』様よ。それとソーナのお姉さまにも当たられるわ」

 

我夢「えっ!?」

 

一誠「会長のお姉さんっ!?」

 

アーシア「あの人も…」

 

ゼノヴィア「魔王…?」

 

 

我夢、一誠、アーシア、ゼノヴィアは信じられない表情でソーナに抱きつくセラフォルーを見る。

セラフォルーは嬉しそうな顔でソーナに頬擦りしている。

とても、そんな凄い人物には我夢達には想像できない。

 

 

セラフォルー「ソーたぁぁ~~~ん☆会いたかったよぉぉ~~~~~!!どうして連絡入れてくれなかったの?」

 

ソーナ「その前に離して下さい。それと『ソーたん』と呼ぶのは止めてくださいとあれだけ言ってたじゃないですか?」

 

セラフォルー「ええ~~!だってその方が可愛いんだもん☆」

 

 

ソーナは鬱陶しそうな表情でセラフォルーから必死に離れようとする。

だが、いくらもがいてもセラフォルーはびくともしない。

 

 

サーゼクス「セラフォルー、そろそろ彼女を離してあげたらどうだい?」

 

リアス「お兄様!?」

 

セラフォルー「あ、サーゼクス君!」

 

 

すると、遅れてやってきたサーゼクスとジオティクスが出入口から姿を現す。サーゼクスは彼女にソーナから離れる様に言う。

 

 

セラフォルー「ええ~?だって、こうしてないとソーたんすぐ逃げちゃうし……あ、リアスちゃんやっほー!」

 

リアス「ご、ご無沙汰してます」

 

 

セラフォルーは困った様な顔をするが、リアスに気付くと、ニコニコしながら手を振る。

リアスは苦笑いしながらも手を振り返す。

 

 

我夢「部長と仲がいいんですね」

 

リアス「ええ、私のお母様とソーナのお母様が友達でね、家族ぐるみの付き合いなの。それでソーナとも知り合ったの」

 

我夢「なるほど…」

 

セラフォルー「あ、リアスちゃん!もしかして、ここにいる子達が噂の?」

 

 

我夢はリアスにそう説明されて納得していると、セラフォルーは我夢と一誠の顔を見ると、ソーナから離れ、興味津々な様子で彼らの前に駆け寄る。

 

 

リアス「はい、彼らがウルトラマンです。我夢、イッセー。ご挨拶を」

 

我夢「はい!リアス部長の兵士(ポーン)をやらせてもらってます、た、高山 我夢です!はじめまして!」

 

一誠「同じく兵士(ポーン)の兵藤 一誠です!よろしくです!」

 

セラフォルー「へえ~~…我夢君に一誠君か☆」

 

 

セラフォルーは興味深そうな顔で彼らの顔をまじまじと見る。

セラフォルーは余裕で美少女の部類に入る。

そんな美女に見られるこの状況に我夢と一誠は緊張しないはずがない。

すると、セラフォルーは両手を合わせ

 

 

セラフォルー「お願い!ここで変身してみせてっ☆」

 

我夢「えっ!?」

 

一誠「ここで!?」

 

 

そう頼まれると、我夢と一誠は困惑した。

ここは学園で、しかも授業参観で多くの人が来ている。

もし変身する瞬間を目撃されでもすれば、悪魔の記憶操作でごまかせるであろうが大騒ぎになる。

 

 

一誠「戦う理由もなく変身する訳には…」

 

セラフォルー「ええ~?お願~~~~~い☆あの姿カッコいいも~~~~ん!」

 

我夢「と言われましても…」

 

 

普通の人ならすぐに断れるが、相手は魔王だ。

下手なことは言えない。

目を輝かせながらそう懇願するセラフォルーに我夢と一誠はどう断るか分からず、タジタジだった。

 

 

ソーナ「もう、耐えられませんっ!!」

 

匙「会長っ!?」

 

梶尾「どこに行くんですか!?」

 

 

そんな時、ソーナは自分の姉の奇行の数々に遂に耐えきれなくなり、体育館から逃走した。

この状況にポカンとしていた匙と梶尾は彼女の後を追う。

 

 

セラフォルー「あっ!ソーたん、待ってぇぇ~~~~!!」

 

 

それに気付いたセラフォルーもすぐに彼らの後を追いに外へ出ていく。

次から次へと起きる出来事に我夢達は言葉を発さず、ただ唖然していた。

 

 

樋口「皆さん、お揃いで」

 

 

すると、しーんと静まった体育館へジオベースのメインチーフの樋口がにこやかな表情で入ってくる。

彼の登場に我夢達はハッ!と意識を戻した。

 

 

我夢「樋口さん!」

 

樋口「高山さん、お久しぶりです。サーゼクスさんやリアスさんもお元気そうで」

 

サーゼクス「君こそ元気そうで何よりさ」

 

リアス「ところでどうしてここに?」

 

 

挨拶を交わすと、リアスは問いかける。

すると、樋口はにこやかな表情から真剣な表情へと切り替え、本題に入る事にした。

 

 

樋口「実は……ご相談したいことがありまして」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、地底で怪獣「ゾンネル」を見つけた藤宮は小型のロケットランチャーの様なものを取り出し、その銃口に先端がとがっている何かの装置を装填した。

 

そして、ゾンネルの眉間に狙いを定めて引き金をひくと、発射された装置はピューンと音を立てながら、ゾンネルの眉間に刺さり、装置は花の様に展開した。

 

 

藤宮「…」

 

 

装置が刺さった事を確認した藤宮はアグレイターを掲げると、ゾンネルにアグルの光を照射する。

 

 

ゾンネル「……」

 

 

しばらく照射すると、ゾンネルは重く閉じていたまぶたをあげ、眠りから覚めた。

それを見た藤宮はアグレイターの照射をやめ

 

 

藤宮「ゾンネル…来い……」

 

ゾンネル「グルォオァァァ……!!」

 

 

そう言うと、ゾンネルは地底を揺らし、その衝撃で多くの瓦礫を落としながら動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、我夢達は場所を体育館から旧校舎のオカルト研究部の部室に移した。

そこで樋口は我夢達が今まで戦ってきた怪獣の映像をモニターで表示しながら、話していた。

 

 

樋口「最初の怪獣が地球に現れてから、それに呼応するかの様に地球の内側からも怪獣が現れる様になりました。我々はこの怪獣は元々地球にいたものが、根源的破滅招来体によって覚醒されたものだと睨んでいます」

 

サーゼクス「やはり、あれだけ大人しかった怪獣達が暴れ始めたのはコッヴの仕業か…」

 

リアス「その為に地球に…」

 

 

納得した様にサーゼクスとリアスは呟く。

 

 

樋口「あくまで仮説です…しかし、あれ以来、地球の様々な場所でそれまで観測されなかった異常が確認されているのです」

 

 

樋口はそう言うと、手に持ったリモコンのボタンを押し、モニターが怪獣の映像から世界地図の映像に切り替えた。

 

 

樋口「ジオベースではそれら、怪獣の出現の予兆かもしれない異常現象のデータを半地球的に集めていました」

 

我夢「こんなにたくさん…!」

 

 

我夢達は世界地図に次々と表示される異常現象があることを示す点に目を丸くした。

 

 

樋口「このデータはジオベースでも限られたメンバーにしか閲覧を許されてません……しかし、この数日。数回に渡って不正なアクセスを受けた形跡があるんです」

 

リアス「何ですって!?」

 

我夢「っ!」

 

 

その出来事に我夢はもしや…と思い当たる人物が頭に浮かんだ。

樋口は持ってきたノートパソコンを操作し始め

 

 

樋口「中でも集中的にサーチされたのが…ここです」

 

 

そう言いながらそのエリアを拡大した。

 

 

我夢「美宝山…!」

 

 

そこはこの駒王町はずれにあり、藤宮がゾンネルを探していた場所でもある美宝山だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾンネル「グルァァァァ…!!」

 

 

同時刻。アグルの光を受け、覚醒したゾンネルは土砂を巻き上げながら地上へと姿を現した。

ゾンネルは今にも暴れだそうとする中、藤宮はスカウターの様なものが取り付いたヘッドセットを装着し、手元にある小型端末のアンテナを伸ばし、電源をつけた。

 

 

藤宮「Open(オープン) Assembler(アセンブラ).」

 

 

藤宮はヘッドセットについているマイクに向かってそう言うと、ゾンネルの眉間についている装置が起動し、電飾部分が青く点滅し始めた。

 

 

藤宮「Start(スター) to(トゥ) command(コマンド)02(ゼロツー)- 00(ゼロゼロ)- C5(シーファイブ)- 28(ツーエイト).Enter(エンター).」

 

 

藤宮がマイクに向かってそう言うと、あれだけ落ち着きがなかったゾンネルがピタッと動きを止めた。

 

 

藤宮「command(コマンド)13(ワンスリー)- C2(シーツー)- 24(ツーフォー)- 26(ツーシックス).Object(オブジェクト) Layer(レイヤー) 0(ゼロ)- 1(ワン).Enter(エンター).」

 

 

藤宮は続けてそう言うと、ゾンネルは再び動き始めた。

藤宮は自分が製作した怪獣翻訳機パーセルの出来に頬を緩ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、オカルト研究部部室ではゾンネルが出現した事を怪獣探知機がキャッチしたので、我夢、一誠、樋口は現地調査の為、美宝山へと向かっていた。

 

 

我夢「(藤宮、君なのか?)」

 

 

樋口が運転する車の中で揺られる中、我夢はジオベースの不正アクセスをした人物が藤宮ではないかと考えていた。

厳重なセキュリティを誇るジオベースも世紀の天才児と呼ばれた男の手にかかれば、容易いことだろう。

 

 

樋口「皆さん、美宝山に着きました!」

 

一誠「出やがったな~」

 

我夢「怪獣の進路を分析します!」

 

 

そんな事を考えていると、美宝山の麓についた。

車を降りた彼らが真っ先に目撃したのは、どこかへ向かって進撃するゾンネルだった。

我夢は手に持っているノートパソコンで怪獣の進路を急いで予測する。

 

 

我夢「このまま進んだ先には駒王町があります!」

 

一誠「何!!」

 

樋口「私はG.U.A.R.D.に出撃要請をしてから、ジオベースに戻ります!高山さんはここで怪獣の分析をお願いします!」

 

我夢「わかりました」

 

樋口「こちら樋口。ポイントX00-9、G.U.A.R.D.出撃要請を求む!繰り返す!ポイントX00-9、G.U.A.R.D.出撃要請を求む!」

 

 

我夢の報告を受けた樋口はすぐさま車に内蔵されている無線機で連絡すると、車に乗り込み、ジオベースに向けて走りだす。

 

残された我夢と一誠はゾンネルの分析を行おうとした時

 

 

藤宮「我夢」

 

我夢「!?」

 

一誠「誰だ!?」

 

 

崖の方から声が聞こえ、2人は見上げると、そこにはこちらを見下ろす藤宮の姿があった。

 

 

藤宮「この姿で会うのは初めてかな?兵藤…いや、ウルトラマンダイナ」

 

一誠「っ!まさか、お前がアグルか!?」

 

 

目の前にいる人物がアグルだと知り、一誠は驚きつつも敵意を感じ、身構える。

 

 

我夢「藤宮!君はあの怪獣の出現を予測していたのか!?」

 

 

我夢が問いかけると

 

 

藤宮「予測?ハッハッハッ!!」

 

我夢「何がおかしいんだ!」

 

 

藤宮は突然笑い出した。

その行動にカチンときた我夢は怒鳴る様に問う。

すると、藤宮は我夢に指指し

 

 

藤宮「我夢、1つだけ言っておく。俺に協力するつもりがないのなら、せめて邪魔だけはするな。もし妨げになるのならその時は……!お前を…いや、お前らをこの手で倒す!!」

 

そう脅迫じみた言葉を告げると、藤宮は去っていく。

 

 

一誠「あんの野郎~~~~!何が邪魔するなだ!ムカつくぜっ!!」

 

我夢「藤宮…」

 

 

青筋を立てて怒る一誠とは逆に、我夢は藤宮の過去を知っている為、少し悲しげな表情を浮かべる。

そんな彼らの近くの上空をG.U.A.R.D.戦闘機が通り過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジオベースに戻った樋口はゾンネルの戦闘の様子を見ていた。

戦闘機部隊が威嚇射撃を開始するが、ゾンネルの硬い皮膚に阻まれ、全く効かない。

 

しかも最悪な事にゾンネルは山間の民家辺りまで進行してしまい、下手に攻撃ができない。

 

 

樋口「(どうすれば…)」

 

《♪♪♪~》

 

 

その時、携帯電話の着信音が鳴った。

それは我夢からの連絡だった。

ちなみに我夢はリアス達にも同時に連絡をかけている。

 

 

樋口「もしもし?」

 

《我夢「怪獣の体内で熱核融合反応が起きています。しかも反応が加速度的に増加している…」》

 

樋口「何っ!?」

 

《リアス「ええっと…?」》

 

我夢「背中の甲羅にあるあの光には強力なガンマ線が含まれています。簡単に言えば、あの甲羅の中に小さな太陽があるってことです」

 

《リアス「大陽…」》

 

《我夢「もし怪獣の身体が破壊され、エネルギーが解放されたら……どんな被害が出るか想像出来ません…」》

 

 

我夢はその最悪な事態が起きてしまったら…と想像してしまい、固唾を飲んだ。

 

 

樋口「わかりました。君、アルファチームに上空で待機するように伝えてくれ」

 

 

そう聞いた樋口の近くにいたオペレーターは待機命令するように伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「イッセー、ダイナに変身して怪獣の進行を止めてくれ」

 

一誠「わかったぜ、我夢!」

 

 

一誠は頷くと、リーフラッシャーを斜め上にかかげ

 

 

一誠「ダイナァァァーーーーーーー!!

 

 

そう叫ぶと、リーフラッシャーのクリスタル部分が展開し、そこから発する白い光に包まれ、一誠はダイナに変身した。

そして、そのままゾンネルのいる方角へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

空を飛ぶダイナは地上を見下ろすと、山間の民家を踏み潰し、駒王町へと向かうゾンネルを見つけた。

 

 

ダイナ「デェアッ!」

 

ゾンネル「グルァッ!?」

 

 

ダイナは地上へ着陸すると、ゾンネルの尻尾を掴み、先へ行かせまいと後方へ引っ張る。

ゾンネルは驚きながらも手足でジタバタと抵抗するが、どんどん後方へ引っ張られていく。

 

 

ゾンネル「グギィィ…」

 

ダイナ「グアッ!」

 

 

ならばとゾンネルは掴まれている尻尾を力いっぱい左右に振ると、ダイナは手を離し、地面へと倒れる。

 

 

ダイナ「デェアッ!」

 

ゾンネル「グルルル…!」

 

 

だが、ダイナはすぐに立ち上がると、ファイティングポーズをとり、ゾンネルも唸り声を出して威嚇する。

 

対峙する1人と1匹の様子を藤宮は遠くにある崖から見ていた。

 

 

藤宮「やはり現れたな?ウルトラマンダイナ…。だが、俺の邪魔はさせない……command(コマンド)02(ゼロツー)- 04(ゼロフォー)-M2 (エムツー)- 41(フォーワン).Enter(エンター).ゾンネル、ダイナに構うな…!」

 

ゾンネル「ッ!……」

 

ダイナ「?」

 

 

藤宮がそう指示を出すと、ゾンネルの眉間にあるパーセルが点滅し、今にも戦いそうな雰囲気を出していたゾンネルはピタッと動きを止めたかと思うと、ダイナがいるにも関わらず、回れ右して駒王町がある方向へ歩きだす。

 

ダイナはゾンネルの急な変化に驚きつつも、跳躍して、真っ直ぐ突き進むゾンネルの前に回り込んだ。

 

 

ダイナ「デェアッ!」

 

ゾンネル「グルァァァァ!!」

 

ダイナ「グアッ!?」

 

 

ダイナは制止するように手を前に出すが、ゾンネルはそれを無視し、口から火球を放つ。

胸元に着弾したダイナは火花を散らしながら、後方へ倒れる。

 

 

ダイナ「ハッ!」

 

 

ダイナはすぐさま立ち上がると、なおも放ってくる火球を避けながら、手に持っている小さなメタフィールド展開装置を真上に掲げる。

 

装置から放たれた光は真っ直ぐ上空へと上昇すると、そこから雨の様な光が降り注ぎ、ダイナとゾンネルの周囲を囲む。

このまま結界が完成すると思った瞬間

 

 

ジビィィーーーーン!

 

ダイナ「!!?」

 

 

突然、どこからか放たれた弾丸がメタフィールドに着弾し、紫色の電流が流れたかと思うと、何とメタフィールドが一瞬で解除された。

ダイナは驚きつつも弾丸が放たれた方角を見ると、手に銃の様なものを持つ藤宮が不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

藤宮「言ったじゃないか、俺の邪魔はするなと…。そんなものが張られたら計画の妨げになるんでね。ゾンネル、そいつに構うな!早く進め!」

 

ダイナ「(あの野郎っ!!)」

 

ゾンネル「グルァァァァ…」

 

ダイナ「ッ!デェアッ、ハァァァ……!」

 

 

ゾンネルは藤宮の指示通りにまた進もうとするが、ダイナは前へ進もうとするゾンネルを受け止め、押し合いになった。

 

その時、G.U.A.R.D.本部からジオベースにあのヒルの様な天体が突如として地球へ進路を変えて、真っ直ぐ向かっている情報が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、「ディグローブ」と命名された地球に向かっていると樋口から連絡を受けた我夢はこの手詰まりな現状を打開する方法を必死に模索していた。

しかも、ディグローブはあと72分後に駒王町に直撃と時間がなく、しかも直撃した際には駒王町を中心に100kmのクレーターが出来る程の被害が出る。

 

 

我夢「地上には怪獣…宇宙から敵が……。考えろ…我夢!考えるんだ!」

 

 

我夢は自分に言い聞かせながら、パソコンのキーボードを忙しく動かす。

しばらくすると、何故、藤宮がゾンネルを必要するのかを考えると、この状況を打開できるかもしれない1つの方法が思い付いた。

 

 

我夢「これなら…」

 

 

 

これなら行けると思った我夢はすぐさま樋口とリアスに連絡を繋げた。

 

 

《樋口「どうかしました?」》

 

《リアス「何かいい案でも浮かんだの?」》

 

我夢「部長、樋口さん。ディグローブの直撃を回避できるかもしれません」

 

《リアス「何ですって!?」》

 

 

我夢はそう言うと、とある画像データを2人の端末に送信した。

その画像はゾンネルの背中から放たれたエネルギーがディグローブを破壊するのが描かれたシュミレーションだった。

 

 

我夢「戦闘機で怪獣を拘束し、発射角とタイミングを調整して甲羅を破壊すれば可能だと思います」

 

《リアス「…!じゃあ、イッセーにも「待ってください!」――っ?」》

 

 

現地でゾンネルと対峙しているダイナへ指示を出そうとするリアスに我夢は待ったをかけた。

 

 

我夢「怪獣のエネルギーをディグローブに当てた場合の被害状況をシュミレーションしてみます」

 

《リアス「お願い、我夢」》

 

我夢「はい!」

 

 

我夢はそう返事すると、すぐにシュミレーションにとりかかった。

 

 

我夢「(藤宮、君は最初からそのつもりで…)っ!?」

 

 

藤宮はあんな態度をとってはいるが、ゾンネルの目覚めさせたのはやっぱり地球や人類を救う為に行動していたと我夢は微笑ませながら、シュミレーションをする。

だが、その結果に我夢は言葉を失った。

 

 

リアス「我夢?返事して!」

 

樋口「高山さん、どうしたんですっ!?」

 

 

それと同時に我夢は2人への通信をきった。

 

 

我夢「藤宮…君はどうしてこんな残酷な計画が出来るんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾンネル「グルァァァァ!」

 

 

一方、ゾンネルはダイナとG.U.A.R.D.戦闘機部隊の必死の奮闘むなしく、駒王町の目の前まで迫っていた。

 

町へ向かってくるゾンネルの姿を見た町の人々はパニック状態となり、G.U.A.R.D.の誘導に従って避難する。

 

 

我夢「僕は…僕は目の前で人々が悲しむ姿を見てはいられない!」

 

 

我夢はそう呟きながら、エスプレンダーを前につきだすと、赤い光に包まれ、ガイアへと変身した。

そして、そのまま駒王町へ飛び立つと、今まさに駒王町へ踏み込もうとするゾンネルの背後に土煙を舞いあがらせながら着陸した。

 

 

ダイナ「ハッ…!」

 

ガイア「デュアッ!グァァァァ…!!」

 

ゾンネル「ギィィィ~~…」

 

 

そして、先ほどのダイナと同じ様に尻尾を掴むと、ひきづらせて、ゾンネルを駒王町から遠ざける。

 

 

ダイナ「デェアッ!」

 

ガイア「グアッ!」

 

「「ハァァァァァーー…!!/グァァァァァァァァーー…!!」」

 

 

そして、ある程度遠ざけるとガイアは尻尾を離しガイアは胴から下、ダイナは胴から上を掬い上げる様に持ち上げた。

2人はそのままディグローブが迫っている上空へ飛び立とうと浮上するが、

 

 

ゾンネル「グルァァァァー!!」

 

ガイア「グァァァァーー!?」

 

ダイナ「グアッ!?」

 

 

ジダバタするゾンネルの尻尾や前足があたり、2人はその衝撃でゾンネルを地上へと落としてしまう。

 

 

ガイア「デヤッ!」

 

ダイナ「デェアッ!」

 

ゾンネル「ギィィィ~~!!」

 

 

2人は威嚇するゾンネルから距離をとると、身構えて再び持ち上げる隙を伺う。

 

 

藤宮「21(ツーワン)- 42(フォーツー)- 00(ゼロゼロ)……聞こえないのか、ゾンネル!そいつらを相手にするな!!」

 

 

藤宮は指示を出すが、ゾンネルはそれを無視してガイアとダイナに攻撃を仕掛けていく。

その様子に藤宮は苛立ち始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、オカルト研究部部室では皆が我夢が何故シュミレーションの結果を伝えず通信をきった事に疑問を持っていると、樋口から連絡がきた。

 

 

リアス「樋口」

 

《樋口「皆さん。今、高山さんから送られてきたシュミレーションの結果をお伝えします。確かに直接の衝突を防ぐことはできますが…しかし……」》

 

サーゼクス「しかし?」

 

 

そう尋ねるサーゼクスに樋口は説明を続け

 

 

樋口「大気圏内で爆発が起こり、その反射熱で中心から半径20kmの地上は……燃えつきます!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

その言葉にリアス達は言葉を失った。

都市部に近いこの駒王町には都市に張り合うくらいの人口がある。

半径20kmとなると、どうやっても避難が間に合わない。

 

 

リアス「っ!」

 

サーゼクス「待つんだ、リアス」

 

 

こうしてはいられないと飛び出そうとするリアスをサーゼクスは引き留める。

どうして止めるのかと疑問の表情を浮かべるリアスにサーゼクスは理由を話す。

 

 

サーゼクス「滅びの魔力ではディグローブを跡形もなく消滅できるかわからない」

 

リアス「ですが――「リアス」っ!」

 

 

反論しようとするリアスをサーゼクスは真剣な声で遮ると、言葉を続け

 

 

サーゼクス「リアス。残念だが、今の私達では何も出来ない。だから、精一杯頑張っている君の眷属達を信じるんだ」

 

リアス「お兄様…」

 

 

そう言われたリアスは思いとどまった。

そして、今も何とかしようと奮闘する2人のウルトラマンを信じて待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイアとダイナがゾンネルと対峙している中、ディグローブは地上から確認できるくらい接近していた。

 

 

ゾンネル「グルァァァァ!!」

 

ガイア「デュアッ!」

 

ダイナ「ハッ!」

 

藤宮「何故だ…!?どうして俺の言うことを聞けないんだ!お前の敵はそいつらじゃない!」

 

 

藤宮は先程まで命令通りに動いていたゾンネルが突然無視し始めたのか事に苛立ちと疑問を感じていた。

このままだと時間がない…。

そう思った藤宮は手首にアグレイターを装着している右腕を下ろす。

すると、左右のブレードが開き、青く点滅するが

 

 

藤宮「?」

 

 

ゾンネルに光を照射した影響か、光が弱まっていた。

疑問に思いアグレイターに目をやるが、すぐにいつも通りの輝きを取り戻したのを確認すると、胸の前でかざし、そこから発する青い光に包まれ、アグルに変身した。

 

 

ドォォォォーーーーン!

 

ガイア「ッ!?」

 

ダイナ「ッ!?」

 

ゾンネル「グルァァァァ…!」

 

アグル「…」

 

 

大きな音を立てながら土煙が舞い上がったと思うと、そこから片膝をついた姿勢のアグルが現れた。

その登場にダイナとガイアは驚きつつもゾンネルの前に立ち塞がる。

 

 

アグル「ホアッ!」

 

ガイア「ドワッ!?」

 

ダイナ「グアッ!?」

 

 

アグルは立ち上がるとそのまま疾走し、立ち塞がるガイアとダイナを払いのけ、ゾンネルに接近する。

 

 

アグル「ドァァァァー!ッエイ!!」

 

ゾンネル「グギャッ!?ギィィィ~~…」

 

 

走りながら前回りに回転すると、かかと落としをゾンネルの頭部に放つ。

ゾンネルはその衝撃で気を失ってしまう。

 

 

アグル「ドアッ!フォォォォ……!!」

 

 

アグルは気を失ったゾンネルの後ろ側に跨がると、山の様な形をした甲羅をこじ開けようとする。

 

 

ガイア「止めろっ!ここでそのエネルギーを放つな!」

 

アグル「デヤァァァァ…!!フォォォォ……!!」

 

 

起き上がったガイアは制止するよう呼び掛けるが、アグルは気にせずゾンネルの甲羅をこじ開けていく。

 

 

ダイナ「おいっ!聞いてんのかよ!」

 

ガイア「止めるんだ!」

 

アグル「……」

 

 

アグルは自分を説得しようと呼び掛ける2人の声が鬱陶しく感じ、一旦甲羅をこじ開けるのを中断してスクッと立ち上がると、2人目掛けてアグルスラッシュを放った。

 

 

ダイナ「グアッ!」

 

ガイア「グァァァァ!!」

 

 

直撃した2人は火花を散らしながら、大きく後方へ吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。

邪魔者がいなくなったアグルは中断していたゾンネルの甲羅をこじ開けるのを再開した。

 

 

アグル「フォォォォ……!!」

 

ゾンネル「グルァァァァ…!」

 

 

甲羅がほぼこじ開けられ、中にあるエネルギーの光が溢れだしていた。

そんな時、背中に違和感を感じていたゾンネルは目を覚まし、アグルを振り落とそうとするが、アグルは甲羅にしがみつきながらこじ開けていく。

 

 

アグル「フォ!」

 

ガイア「ッ!」

 

ダイナ「ッ!」

 

 

アグルはいつでも甲羅をこじ開ける様になったのを確認すると、どこかの空を見上げた。

ガイアとダイナは彼の視線を追うと、そこには大気圏で発生する炎で真っ赤に染まったディグローブが地上へと落下しようとしていた。

 

 

アグル「フォォォォ…!」

 

ゾンネル「ギィィィ~~!」

 

 

アグルはタイミングを見計らうと、暴れるゾンネルを抑えこみつつ、甲羅を開き始める。

 

 

アグル「ドゥワァァァァァーーーー!!」

 

ガイア「ッ!」

 

ダイナ「ハッ!」

 

 

そして、ディグローブがある高度まできた瞬間、アグルは一気に甲羅をこじ開け、ゾンネルに宿るエネルギーを放出した。

 

ゾンネルから放たれたエネルギーは地上へ落ちようとするディグローブに向かって真っ直ぐ向かっていく。

 

 

ガイア「イッセー!」

 

ダイナ「…ああ!」

 

 

このままだとマズイと思った2人は顔を見合わせ、考えが同じだったのか頷くと、すぐに駒王町上空へ飛ぶ。

 

 

ガイア「デュアッ!グァァァァァァァァ…!!」

 

ダイナ「ハッ!ン"ン"ン"ン"ン"ン"ーー…!!」

 

 

駒王町上空にたどり着いた2人はディグローブ破壊時に発生する被害から町を守ろうと、町全体を覆う程のバリアを展開するためのエネルギーを溜め始めた。

 

 

ディグローブ「フォォォォ……」

 

ドガァァァァーーーーーン!!

 

 

そして、遂にディグローブはゾンネルのエネルギーが直撃し、爆発四散し、そこから発生した爆風と熱が駒王町へと降り注ごうとした。

 

 

ガイア「デヤァァァァーーーー!!」

 

ダイナ「デェアァァァァーーーーーー!!」

 

 

ガイアとダイナはその瞬間に町全体にバリアを展開すると、爆発の余波は無事シャットダウンされた。

だが

 

 

ガイア「ドアッ…!」

 

[ピコン]

 

ダイナ「グアッ…!」

 

[ティヨン]

 

 

ガイアとダイナは町全体を覆うバリアを展開するため、多くのエネルギーを失った。

それにより、ライフゲージが赤く点滅し始め、消耗した2人は背中から地上へと墜落した。

 

 

アグル「……ツォワッ!」

 

 

アグルは目の前で倒れている2人に何か言いたげな眼差しを浮かべていたが何も言わず、そのままどこかの空へ飛んでいった。

 

その後、ガイアとダイナは起き上がると、同じくエネルギーを消耗し、死んだように眠っているゾンネルを美宝山の地下深くに戻した。

 

こうして、波乱に満ちた授業参観。そして、ディグローブの脅威から町を救う事が出来た我夢と一誠だが、藤宮との心の溝は更に大きくなったことを感じたのであった。

 

 

 

 

 

 




次回予告

サーゼクスの提案により、リアスは眷属を解放する。
封印された扉の先には…美少女?
かくして、引きこもりを改善する特訓を開始した。

次回、「ハイスクールG×A」!
「もう1人の僧侶(ビショップ)
その瞳に誰もが止まる!






あ、関係ない話ですけど…私、今日(4/12)誕生日です。
これからもこの作品の投稿を頑張っていこうと思います!

よかったら感想&コメントよろしくです!
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