ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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悪神 ロキ
神殺獣(しんさつじゅう) フェンリル 登場!


第42話「親子と神」

オーディン「――という訳で訪日したぞい」

 

 

現在、兵藤家の最上階にあるVIPルームに集合した我夢達はオーディンとその護衛を招き、事情を聞いていた。

何でもこの日本で重要な用事で来てそうで、この駒王町に来たのも三大勢力の強力体制が強いからだ。

 

大物の登場に当然ながら我夢と朱乃のデートは中断。その後、オーディンを連れてリアス達と合流し、兵藤家に招き入れ、現在に至るということだ。

 

 

朱乃「…」

 

 

だが、帰ってきたからの朱乃は不機嫌だった。デートが中途半端に終わってしまったということもあるだろうが、それ以上に父親であるバラキエルとの再会が気がかりになっているのだろう。

その証拠にいつものニコニコ笑顔は消え去っており、我夢が話しかけても一言二言答えるだけで、それ以外口を閉ざしたままだ。

 

 

リアス「どうぞ、お茶です」

 

オーディン「ほっほっ、すまんの。しかし、相変わらずでかいのぅ」

 

ロスヴァイセ「オーディン様!駄目です!こちらは魔王の妹君なのですよ!」

 

 

そんな状態の朱乃に代わり、リアスは軽く会釈すると淹れたての紅茶を前へ出す。リアスの胸を見ながらさらっとセクハラ発言するオーディンにロスヴァイセが注意を促す。

 

その後、ロスヴァイセ、バラキエルが軽く自己紹介を終えると、さっそく一同は本題に入ることにした。

オーディンは先程のだらしない顔から真剣な顔に切り替わっていた。その面持ちから伝わる威厳さに彼の我夢達は息を呑んでいると、リアスは話しかける。

 

 

リアス「オーディン様。どうして突然、訪日を?」

 

オーディン「うむ、今回の来日した目的はわしら北欧神話と日本神話の神々と友好を築くことと、お主らの防衛組織XIGに本格的な加入をする為じゃ。最近、『禍の団(カオス・ブリゲード)』やら破滅招来体やらが勢いを増してきて物騒だからのぅ………じゃから、急いでやってきたのじゃ」

 

アザゼル「…くくっ、そんなマトモなこと言ってるが、本当は風俗に行く時間が欲しいからだろ?」

 

 

鼻で笑うアザゼルにオーディンは真面目な顔から一変して焦った顔になると、「せっかく真剣に話しとるのに余計なことは言わんでいいっ!」と叫ぶ。

その様子からアザゼルの言っていることが本命だということが我夢達は察し、白い目を送る。先程の威厳さはどこへやら……。

 

そんな中、アザゼルは

 

 

アザゼル「まあ、爺さんが日本にいる間、俺達はその護衛をすることになっている。俺も最近忙しくて、ここにいるのも限られているからな。バラキエルはその応援だ」

 

バラキエル「よろしく頼む」

 

 

バラキエルは一歩前へ出て短く挨拶すると、再び壁際近くに下がる。皆がオーディンの護衛につくのかと自覚している中、ただ1人朱乃は冷たい眼差しでバラキエルを見ていた。

 

 

オーディン「…コホン!と、という訳でのしばらく日本に滞在することになった。よろしく頼むの」

 

リアス「は、はいっ!こちらこそ!」

 

 

ペコリと頭を下げるオーディンに合わせて、我夢達もリアスを筆頭にペコリとお辞儀する。

 

そうして話がつくと、アザゼルはニタニタした顔でオーディンに近寄り

 

 

アザゼル「爺さん、どこか行きたいとこあるか?」

 

オーディン「おっぱいパブに行きたいのぉ!」

 

アザゼル「ハッハッ!さすが主神殿!見るところが違いますな!よっしゃ、この日の為に俺が厳選した超VIPな店に招待しちゃうぜ!」

 

オーディン「うほほほっ!超VIPとな!さっすが、アザゼル坊じゃ!楽しみじゃわい!」

 

アザゼル「ついてこい、クソジジイ!和の国日本でしか出来ねぇことをたっぷり教えてやるぜっ!」

 

オーディン「たまらんのー♪たまらんのー♪」

 

 

そうして上機嫌になった2人は仲良く肩を組むと、ランランと口ずさみながら軽やかな足取りでスキップしながら部屋を飛び出していった。

 

 

ロスヴァイセ「…だっ、駄目です!オーディン様!私もついていきますっ!」

 

 

ハッとなったロスヴァイセもその後を追う。

廊下から色々やりとりする声が聞こえるが、それも段々と遠ざかっていき、終いには聞こえなくなった。

 

 

『はぁ……』

 

 

部屋に取り残された我夢達とバラキエルはこの一連の出来事に深くため息をついたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラキエル「――朱乃、お前としっかり話し合いたいのだ」

 

我夢「?」

 

 

我夢は兵藤家の3階にある自分の部屋へ戻る途中、廊下の曲がり角からそんな声が聞こえ、足を止める。

気になった我夢はこっそりと隠れながら曲がり角を覗くと、険悪なムードを漂わせる朱乃とバラキエルが話し合っていた。

 

 

朱乃「気安く呼ばないで!」

 

 

そう突き放す朱乃の声は我夢が今まで聞いたないぐらい冷たいものだった。顔もニコニコしておらず、不快感を露にしていた。

 

 

バラキエル「彼とは……高山 我夢とは逢い引きの関係なのか?」

 

朱乃「っ!」

 

 

だが、バラキエルは朱乃の迫力に臆せず、静かに問いかける。それを聞いた朱乃は一瞬目を見開くが、すぐに半目で睨む。

 

 

朱乃「あなたには関係ないでしょう?どうしようと私の勝手じゃない!」

 

バラキエル「話は聞いている。3000万年前の超古代人の末裔で現代のウルトラマン。実力は申し分ないだけでなく、心穏やかで優しい男だと聞く。私も信頼している」

 

朱乃「それが何?問題ないじゃない…」

 

バラキエル「だからこそ、心配なのだよ。お前の身に何か起きるのではと…」

 

 

そう語るバラキエルは子を心配する親そのものだった。当然だろう。娘が自分がよく知らない男とデートをしていたのだから。

だが、

 

 

朱乃「彼はとても良い人よ。決して、そんなことしないわ。信頼するって言っておきながら、疑り深いのね。最低よ…。やっぱり、あなたを許すことなんて…」

 

バラキエル「私は父として――」

 

朱乃「父親面しないでよっ!!だったら、どうして()()()来てくれなかったの!?母さまを見殺しにしたのはあなたじゃないっ!!」

 

バラキエル「っ…!」

 

 

朱乃のその一言にバラキエルは黙り込んでしまう。

我夢も以前、アザゼルから昔、2人の間に壁が出来る悲惨な出来事があったのは知っていた。

 

 

我夢「(余程ひどいことがあったらしいな…)」

 

 

そんなことを思いながら我夢は神妙な顔を浮かべていると、ふいに物陰へ目をやった朱乃と目が合ってしまう。

 

 

朱乃「我夢君。聞いてたの?」

 

我夢「すみません…」

 

バラキエル「ぬ…っ!」

 

 

我夢は気まずそうに物陰から身を出す。偶然居合わせたとはいえ、こそこそ隠れて立ち聞きしてたのは事実だ。

我夢の姿を見たバラキエルは驚いた様に一瞬目を見開くと、すぐに眉間にしわを寄せ、詰め寄り始める。

 

 

バラキエル「破廉恥な…!男のくせに盗み聞きなどと!」

 

我夢「い、いえっ!僕は偶然通りかかったら、2人の声が聞こえて!それで…」

 

バラキエル「問答無用!噂だけなら問題ないと思ったが、親子の会話をこそこそと聞くようなこずるい奴に耳を貸すものかっ!!」

 

バチバチバチィィーーーー!!

 

 

誤解を解こうとする我夢の説得虚しく、完全に頭にきたバラキエルは手に廊下中を明るく照らす程の雷光を迸らせる。

 

 

我夢「くっ!」

 

 

説得は無駄と判断した我夢は冷や汗をかきながら身構える。変身していない悪魔の自分が1発でもくらえば、無事では済まさないだろう。変身しようにもエスプレンダーは自室に置いてきてある。

 

 

バラキエル「逢い引きは!認めんっ!」

 

 

そう言いながらバラキエルは雷光を纏った拳を我夢へ放とうとした時、さっと朱乃が我夢を庇う様に両者の間に割り込む。

 

 

朱乃「やめて!彼に何もしないでっ!あなたなんて、私の父親じゃない!どっかへ行ってよ!!」

 

バラキエル「っ!?」

 

 

朱乃の叫びにバラキエルはショックを受けた様に目を丸くすると、雷光を止め

 

 

バラキエル「……すまん」

 

 

一言そう告げると、悲しげにこの場を立ち去っていく。

―――私の父親じゃない!そう言われたのがショックなのか、大きく広い背中が我夢には小さく見えた。

 

 

我夢「朱乃さん…」

 

朱乃「お願い。何も言わないで…」

 

 

言いづらそうながらも我夢が話しかけようとするが、朱乃はそう言いつつ、我夢に抱きつく。

顔は俯いているのでその表情はわからないが、涙声で体を震わせていることから、泣いていることがわかる。

 

バラキエルを突き放している朱乃だが、こうして泣いているのは彼女自身も望んでいないことが我夢には理解できた。

 

 

朱乃「…もう少し、このままでいて。お願い、我夢…」

 

我夢「……はい」

 

 

その頼みに我夢は一言返すと、ギュッと朱乃を抱き締める。胸元に零れ落ちる涙の感触を感じつつ、我夢は朱乃が泣き止むまでしばらく抱き合った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーディン「―――と、いう訳でわしら北欧神話も協力させていただくぞい」

 

石室「はい、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

そう言葉を交わしたオーディンと石室は熱く握手を交わす。

あれから数日後の夜。現在、エリアルベースのコマンドルームではオーディンによるXIGの加入表明が行われていたところだ。

今後の課題や現状把握等の報告を挟みつつ話し合いは順調に進み、今、終わった訳だ。

 

オーディンの付き添いのロスヴァイセとバラキエルは当然のこと、護衛を任された我夢達もこの場にいたのだが…

 

 

『ほっ…』

 

 

話し合いが終わった瞬間、我夢達とバラキエル、ロスヴァイセはくたびれた様子で肩を撫で下ろす。

ここ数日間、オーディンはキャバクラや寿司屋等、日本の都内各地を好き勝手に遊び回っていた。

護衛である我夢達は必然的に連れ回され、一同は疲弊していた。

小猫やギャスパー、アーシアに至っては眠たそうにこっくりこっくりしていた。

 

 

オーディン「ほっほっ……ん?お主ら、どうした?」

 

一誠「(このジジイ~~…)」

 

 

訝しげに首をひねるオーディンに我夢達は怒りを覚えていた。誰のせいだよ!と…。

一誠に関しては今にも殴りかかりそうな剣幕で歯をギリギリと噛み締めていた。

 

皆が怒りを募らせる中、我夢はチラッと横目で朱乃を見る。

 

 

朱乃「…」

 

 

朱乃は1人、今心あらずといった様子でポカンとしていた。廊下での出来事以来、朱乃はずっとこの調子で、話しかけても「ええ」や「はい」と言った短い返事しかせず、我夢が話しかけても同じだ。

それ以上話そうとしても、彼女からは話しかけないでと言わんばかりの雰囲気を漂わせているので、話しかけにくい。

 

 

我夢「(朱乃さん…)」

 

 

そんな彼女を我夢は心配そうに見つめる。

そうしていると、帰り支度を整えたオーディンは

 

 

オーディン「じゃ、これで失礼するぞ」

 

石室「ええ、お気をつけて」

 

 

軽く会釈する石室と別れ際の挨拶を交わす。

我夢達は「これからが大変だな」と心で思いつつ、オーディンと共に立ち去ろうとした時、オペレーターに1通の通信が入る。

 

 

「コマンダー!G.U.A.R.D.ヨーロッパのダニエル氏から緊急連絡!」

 

アザゼル「突然なんだ?」

 

石室「出してくれ」

 

 

足を止め、首を傾げる一同をよそに石室がそう指示すると、オペレーターは中央のモニターに表示する様に手元のコンソールを操作する。

すると、モニターには焦った様子のダニエルが映し出された。余程緊急事態なのか、後ろからは研究員の慌ただしい声が聞こえてくる。

 

 

《ダニエル「コマンダー!()()()()()()()()()()()()()!」》

 

コマンダー「…どういうことだ?」

 

 

開口一番、ダニエルから発する言葉に石室を始め、我夢達は疑問を抱く。

ダニエルは続けて

 

 

《ダニエル「クリシスから放たれたプログラムが……G.U.A.R.D.ヨーロッパのメインコンピューターに侵入したのですっ!」》

 

アザゼル「クリシスは完全に凍結したんじゃなかったのか!?」

 

 

驚くアザゼルに皆は頷く。アザゼルの言う通り、根源的破滅招来体に操られていると判明したクリシスは文字通り凍結され、2度と機能しなくなった筈だ。

これにダニエルは

 

 

《ダニエル「システムダウンの直前、クリシスが最後に放った命令が独立したプログラムとしてネットワーク上に生き残っていたんです!まるで亡霊の様に……」》

 

石室「亡霊?……クリシスゴーストか……」

 

 

クリシスゴースト―――残されていた驚異に石室はそう名付ける。

これで一件落着と安心していたが、まさかまだクリシスの驚異が残っていたと知った一同は緊張が走る。

 

 

《ダニエル「G.U.A.R.D.ヨーロッパは全システムの停止に追い込まれました。恐らく―――ザ――ザザ――」》

 

ピチュン!

 

「外部との通信回線が切断されましたっ!」

 

 

ダニエルが何か伝えようとする矢先、音声がノイズが走るや否や、映像が途切れてしまう。

何だと皆が思った瞬間、独りでに動いた窓際のシャッターが一斉に下り、アラーム音がエリアルベース内に響き渡る。

 

 

プー!プー!

 

「自己防衛システムが作動しました!」

 

リアス「え!?」

 

 

自己防衛システム――それが作動することが指すことは、このエリアルベースにかなり深刻な事態が起きていることだ。

更に別のオペレーターが目を丸くすると、皆に振り向き

 

 

「コンピューターに侵入者!」

 

『!?』

 

アザゼル「クリシスゴーストか…!」

 

 

その報告を聞いて察したアザゼルは苦々しく呟く。

上空に浮かぶこのエリアルベースにこんなにも早くやって来るとは予想だにもしなかった。

 

オペレーターがエリアルベースのメインシステムの内部状況をモニターに表示する。

すると、クリシスゴーストはもう既にシステムを侵食し始めていた。

 

 

アザゼル「サブに切り替えろ!」

 

「はい!」

 

 

アザゼルの指示通りにオペレーターは稼働しているメインシステムの機能を停止して、サブシステムに素早く切り替える。だが、

 

 

「駄目です!こちらも汚染されています!」

 

我夢「っ!?サブシステムは完全に遮断されていた筈だっ!」

 

 

それを聞いた我夢は目を見開き、オペレーター達に駆け寄る。

こちらの動きを読んでいたのか、クリシスゴーストは完全遮断されている筈のサブシステムにも侵食して始めていたのだ。

 

 

「A2、A6のブロックがゴーストの侵入を受けてます!ワクチンプログラムが迎撃中!」

 

 

オペレーター達はワクチンプログラムを用いて必死に駆除を試みるが、ウイルスはワクチンの効力を受け付けない程強力で、その驚異の速度で次々に感染域を広げていく。

 

 

我夢「ワクチンを自己進化させるしかない…!コマンドをそっちへ送りますから!」

 

ロスヴァイセ「私もお手伝いします!」

 

 

オペレーターにそう告げた我夢は助太刀を申し出たロスヴァイセと共に中央のテーブルにあるコンピューターに駆け寄り、すぐに取り掛かる。

すると、 

 

 

バチッ!!

 

バラキエル「くっ!?」

 

 

バラキエルが近くにいた壁の精密機器がショートを起こし、火花が散る。

更に

 

 

ガクンッ!

 

『きゃっ!?』

 

『うわっ!?』

 

 

突然の揺れに皆は体勢を崩れる。

何とか立て直した一同が見たのはモニターに映るサブシステムの大半がウイルスに侵食されている光景だった。

 

 

石室「我夢。もし、全てのシステムが奪われたら……どうなる?」

 

 

そんな中、神妙な顔を浮かべる石室が問いかける。

すると、我夢は一旦作業を止め、深刻な面持ちで

 

 

我夢「リパルサーリフトが停止し………この船は落ちます…!」

 

『!?』

 

 

そうはっきりと告げられた一同は目を見開く。

XIGの前線基地であるこのエリアルベースには最先端の戦闘機が多く搭載されている。

もし落ちれば、破滅招来体への対抗力は間違いなくガタ落ちする。

 

 

我夢「敵のスピードが速すぎるんです!このデバイスでは入力が…!」

 

 

今でも我夢とロスヴァイセが頑張ってキーボードによる操作で駆除しようとしているが、ウイルスは2人のタイピングスピードを大きく上回る速度で感染していき、手に負えない状況だった。

更に

 

 

ドォンッ!

 

『!?』

 

 

またもや衝撃音が響き、エリアルベースは揺れる。

皆はコマンドルームの壁や柱に掴まり、堪える。

しかし、先程とは違うのはエリアルベース自体が揺れたというより、揺らされたという感覚だった。

すると、オペレーターは

 

 

「コマンダー!外部から攻撃を受けています!」

 

アザゼル「何だと!?」

 

 

それを聞いた皆は苦い顔を浮かべる。

こんな大変な時に敵襲とは…。

 

 

石室「ファイターとイーグルは出撃できるか?」

 

「駄目です!ウイルスの影響で発進ゲートが遮断されています!」

 

アザゼル「敵はわかるか?」

 

「レーダーとの通信が遮断されて、確認できません…!」

 

リアス「敵の全貌がわからない訳ね…。困ったわ……」

 

 

前線基地のほぼ全ての機能を奪われ、襲ってきた敵の全貌はわからない。敵がわからないとなると、戦略が立てられない。

苦しい状況下だが、ここで参る訳にはいかない。

 

 

石室「バラキエルはオーディン様をお連れして地上へ脱出!通信機器に詳しい者以外は外部の敵の対処へ移れ!」

 

『了解!』

 

 

冷静な石室の指示を受けたXIGメンバーは敬礼すると、早速行動に移る。

クリシスゴーストの対処は我夢、小猫、ギャスパー、ロスヴァイセ。その他のメンバーはアザゼルと共に外部の敵の迎撃へ当たった。

 

 

バラキエル「オーディン様。こちらへ」

 

オーディン「すまんのう」

 

 

バラキエルはオーディンを連れると、足下に魔法陣を展開すると、溢れる光と共に転移した。

 

 

我夢「みんな!何とかゴーストの侵攻を食い止めるんだ!」

 

『はい!』

 

 

我夢の号令のもと、小猫達はクリシスゴーストの対処を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、転移魔法陣で外へ出たリアス達はエリアルベースを襲った犯人と対峙していた。

その視線の先は黒いローブを纏った鋭い目付きの男性が上空へ佇んでいた。

 

皆が臨戦態勢をとっている中、男はバッとマントを広げると、高らかに語りだす。

 

 

ロキ「シッ、グ~~~の諸君っ!!我こそは北欧の悪神!ロキ!」

 

『っ!』

 

一誠「?」

 

 

皆が知っている様子で目元を引きつらせる中、ただ1人一誠は誰だ?と首をひねる。

それを見かねたリアスは神妙な顔を浮かべながら

 

 

リアス「…ロキ。北欧の神の1人よ」

 

一誠「えっ!?じゃあ、アイツもオーディンの爺さんと同じ神なんすかっ!?」

 

 

その言葉に驚く一誠。見た目が若く、オーディンとは大分年が離れているだろう目の前の男がまさか彼と同じ神とは信じられないだろう。

 

しかし、同じ神話の神が来たというのにこの不穏な空気

…。一誠にはただよらぬ予感がするのを感じられずにいられない。

 

 

アザゼル「おい、ロキ。この船には主神オーディン殿が乗っているのを承知の上の行動か?」

 

 

そんな中、アザゼルが慎重に問いかけると、ロキは腕を組みながら

 

 

ロキ「うむ、勿論承知の上だ。我らが主神殿が他の神話体系に触れていくのが耐え難くてね……。我慢できず、うっかり攻撃してしまった訳だ」

 

アザゼル「言ってくれるじゃねぇか…!」

 

 

悪気もなく、あっさりと白状するロキにアザゼルは激しい剣幕で睨み付ける。

そんな彼を見たロキは可笑しそうにふっと笑みを浮かべる。

 

 

ロキ「これはこれは堕天使の総督殿。随分と変わられましたなぁ…。やはり、貴殿もかなり老いたと思われる。本来、会いたくはなかったのだが、致し方あるまい。オーディン共々、我が粛正を受けるが良い」

 

アザゼル「悪いがこっちも手詰まりなんでな……出来ればこっちも手一杯なんでな、お前の相手をしたくねぇんだけどな。というか、お前が他の神話に接触するのはいいってのかよ?矛盾してるな」

 

ロキ「他の神話体系と和平を結ぶのを防げればそれで良いのだよ」

 

 

自己中心的な物言いをするロキに皆は更に戦う意思を強める。だが、ロキはオーディンが地上へ避難していることには気付いていないようだ。

アザゼルもそれを承知で上手いこと、エリアルベース内にオーディンがいると思い込ませている。

 

 

アザゼル「ロキ、1つ訊きたい。禍の団(カオス・ブリゲード)と繋がっているのか?」

 

 

アザゼルの質問にロキは先程の余裕がある顔から一変、不機嫌な顔に変わると

 

 

ロキ「愚者たるテロリストと我が願いを一緒にされるのは不快極まりない。己の意志でここに参上しているまでだ」

 

 

その返答に皆はほんの少しだけ安堵する。もし、『禍の団(カオス・ブリゲード)』と神が繋がっているとなれば、他の神話体系の神々をも疑わなければならないからだ。

 

 

アザゼル「…そうか。とはいってもこのまま見過ごす訳にはいかねぇなっ!」

 

 

アザゼルはそう言い放つと、右手に光の槍を作り出すと先陣きって飛び出す。

 

猛スピードで接近したアザゼルは光の槍を振り下ろすが、ロキの人差し指と中指の間で切っ先を止められる。

 

 

ロキ「どうした?こんな攻撃、簡単に止められるぞ?」

 

アザゼル「けっ!そう簡単にいかねぇか」

 

ドォンッ!

 

 

挑発の笑みを浮かべるロキにアザゼルは毒づくと、光の槍を離し、魔力弾をロキの顔面に浴びせ、後退する。

ロキの顔面からは爆煙が立ち込めており、あの至近距離からの一撃ではただじゃすまないだろう。

 

 

ロキ「やはりこの程度か…」

 

 

爆煙が晴れたロキは余裕の表情でピンピンしており、顔には傷どころか埃1つすら付いていない。

これが神の実力だということを証明している。

 

 

ゼノヴィア「はぁぁぁーーーーーー!!」

 

イリナ「やっ!」

 

朱乃「雷よ!」

 

 

ゼノヴィアのデュランダルの斬撃とイリナの手から放たれた光輪、だめ押しとばかりに朱乃の雷がロキに襲いかかる。だが、

 

 

ロキ「ふん!」

 

 

ロキが両手を前へ突きだして気合いを込めると、発生した衝撃波で3人の攻撃はあっという間に解き消される。

それを見た3人は呆気にとられる。

 

 

イリナ「嘘!?」

 

ゼノヴィア「やはり、北欧の神相手には効かないか…」

 

ロキ「ふははは!中々いい攻撃だったが、神を相手するにはまだまだだな!そよ風に等しい!」

 

一誠「おらっ!」

 

 

ロキが高らかに笑っている隙に背後へ回り込んだ一誠が左回し蹴りを首もとに叩き込むと、すぐに後退する。

しかし、その一撃もロキには全く通用しておらず、まるで羽虫が肌についた感覚で首を擦っているだけだ。

 

ロキはゆっくり振り向くと、次の瞬間。一瞬で一誠の懐へ潜り込む。

 

 

一誠「っ!?」

 

ロキ「無駄だ」

 

 

そう呟いたロキから放たれた拳をくらい、一誠は驚く間もなく、大きく後方へ吹き飛ばされる。

 

 

一誠「ぐあぁぁぁーーーーーーっ!?」

 

リアス「イッセー!」

 

木場「イッセー君!」

 

アーシア「イッセーさん!」

 

 

血反吐を吐き、苦悶の叫びをあげる一誠にアーシアは回復のオーラを飛ばす。

体勢を立て直した一誠が緑色のオーラを浴びて回復している中、ロキはリアスへ視線を向ける。

 

 

ロキ「紅い髪。グレモリー家……だったか?先程吹き飛ばしたこの男はウルトラマンの片割れという訳か。現魔王の血筋に堕天使幹部、天使にウルトラマンか……面白い」

 

 

そう呟き、ニタッと口角をあげたロキは両手を高らかに広げ

 

 

ロキ「来いっ!我が愛しき息子よっ!!」

 

『?』

 

 

その掛け声に皆は首を傾げる。すると、その声に呼応したかの様にロキの近くの空間が歪むと、1匹の大型の灰色の狼が姿を現した。10メートルもある巨体に鋭い牙と爪が月夜に照らされて光っている。

 

 

ゾクッ…!

 

『!?』

 

 

ふとその狼の目がリアスへ向いた瞬間、リアス達は身を引きつかせる。その巨大な体に恐怖したというより、その狼の存在そのものに恐怖したのだ。

その狼を見たアザゼルは鬼気迫った顔で皆に振り向き

 

 

アザゼル「お前ら、気を付けろ!こいつは神喰狼(フェンリル)だ!神を確実に殺せる牙を持っている!!」

 

『っ!?』

 

 

それを聞いたリアス達は驚愕する。神を確実に殺せる?

皆が戦慄する中、ロキは不敵な笑みを浮かべ

 

 

ロキ「そうそう、気をつけたまえ。こいつの牙は神を殺せる代物……悪魔、天使の諸君らはかするだけでも致命傷になるだろう。さあ、フェンリルよ。その牙で奴らを引き裂き、その血を啜るがよい」

 

フェンリル「オォォォォーーーーーォォンッ!」

 

 

ロキの命令にフェンリルは答える様に遠吠えをして身構えると、ひゅっと一迅の風を残して姿を消す。

皆がどこだと見回そうとした瞬間、フェンリルはリアスの眼前に迫っていた。

 

 

リアス「っ!?」

 

フェンリル「グルルァァァァァーーーーーー!!」

 

 

目の前に現れたフェンリルに動揺して身動きが出来ないリアス。無慈悲にもフェンリルは前足に生えている鋭い爪を振り下ろす。だが、

 

 

一誠「やらせるかよぉぉーーー!!」

 

フェンリル「キャウン!?」

 

 

間一髪、猛スピードで駆けつけた一誠がフェンリルの横腹目掛けて頭突きをくらわせる。フェンリルも予想外の攻撃だったのか、驚きの悲鳴をもらしながら、大きく怯む。

 

 

一誠「部長!大丈夫ですか?」

 

リアス「え、ええ…大丈夫よ」

 

一誠「良かった~~」

 

 

彼女が安全だと知って安堵する一誠を見てらリアスは目を丸くする。直前に気付いたとはいえ、誰1人対応出来なかったフェンリルのスピードに対応ができ、しかも、一誠はダイナに変身してすらもない。

――――これもウルトラマンの力の恩恵、それともイッセー自身のポテンシャル…?リアスがそんなことを考えていると、すっかり体勢を立て直したフェンリルは牙を剥きながら、今度は一誠のもとへ飛びかかる。

 

 

フェンリル「ガルッ!」

 

 

フェンリルは飛び込みながら、口を大きく開きその鋭い牙で噛み殺そうする。

 

 

一誠「おわっと!?」

 

 

一誠はそのスピードに翻弄されつつも、紙一重のところで横へかわす。

だが、それに合わせてフェンリルも横へステップすると、たて続けに両前足の爪で引き裂こうとする。

 

 

ガシッ!ガシッ!

 

 

一誠はフェンリルの手首を両腕で掴んで防ぐ。

しかし、フェンリルは意地でも一誠を殺したいのか、その手を緩めず、ギギギ…と力を込める。

一誠も負けじと冷や汗をかきながら、歯を食いしばって両腕に力を込める。

 

 

一誠「んぎぎぎ……!!」

 

フェンリル「ガルルル…!!」

 

一誠「このっ、わんころがっ!」

 

ガァン!

 

フェンリル「~~~~~~~~!!?」

 

 

一誠は後方へ頭を引き、その勢いのままフェンリルの鼻っ面へ思いっきり頭突きを食らわせる。

余程痛かったのか、フェンリルは声にならない悲鳴をあげると、大きく後ずさる。

 

その隙に一誠は懐からリーフラッシャーを取り出し

 

 

一誠「調子に乗るなよ!本当の戦いはここからだぜ!」

 

 

そう言い放ちながら、リーフラッシャーを斜め上へ掲げると、白い光に包まれ、等身大のウルトラマンダイナへ変身した。

 

 

ロキ「ほぉう…」

 

ダイナ「ン"ン"ン"ン"~~~…!デェアッ!」

 

 

ロキが興味深そうに唸らせる中、ダイナは胸の前で両腕をクロスする。すると、額のダイナクリスタルが青色に輝くと、ダイナの姿が変わっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、エリアルベースのコマンドルームでクリシスゴーストの駆除している我夢達は悪戦苦闘していた。

何とか力を合わせてワクチンを自己進化させようとするが、クリシスゴーストの感染速度は時間が経つにつれ強力になっていき、まともに対応しきれなかった。

メインシステム及びサブシステムの大半はウイルスに感染した影響で艦内の酸素濃度が低下し、空気は重苦しくなっていく。

 

 

我夢「(僕の力がっ!何の役にも立たないなんてっ!)」

 

 

我夢は自分の無力さに苛立ち、デスクに拳を叩きつける。

アグルの力を得て、パワーアップしたのにも関わらずにだ…。目の前の敵を倒せない自分を我夢は悔しく思っていると

 

 

小猫「…我夢先輩。諦めるのは早いです」

 

我夢「小猫……」

 

 

そう声をかけられ、我夢は振り向くと、彼女の手におもちゃの戦闘機の操縦桿の様なものを持っているのに気付いた。

 

 

我夢「それは?」

 

小猫「遊びで作ったジョイスティックデバイスです。前に先輩に教えてもらった技術で作ったんです」

 

 

小猫の言葉を聞き、我夢は確かに自宅でそんなことを教えていたのを思い出す。

 

 

小猫「ギャー君」

 

ギャスパー「うっ、うん!」

 

 

小猫に呼ばれたギャスパーはジョイスティックデバイスを受け取ると、コンソールをデスクにあるパソコンに繋げると、さっそくゴーストの駆除を開始した。

 

すると、どうだろうか?ギャスパーは精密かつ物凄い速度で次々とウイルスを撃退していく。ギャスパーはグレモリー眷属の中でも一番ゲームの腕前は高く、ハネジロー以外に負けたことは一度たって見たことない。

 

 

我夢「…さ、さすがプロゲーマー」

 

石室「…」

 

 

この光景に我夢とロスヴァイセのみならず、普段表情を変えることが少ない石室も唖然としている。

 

 

ギャスパー「……これで最後」

 

 

そして、3分も経たないうちに最後のブロックまでウイルスを撃退すると、メインシステムとサブシステムは復旧した。

 

 

我夢「やった!よくやったよ、ギャスパー!!」

 

ギャスパー「えへへ…」

 

 

はしゃぎ喜ぶ我夢に頭をなだられ、ギャスパーは心地良さそうに頬を緩ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、エリアルベース付近上空。

フェンリルと対峙したダイナは銀色のボディーに走る青いラインにスマートな体型。ウルトラマンダイナはフェンリルの超スピードに対抗する為、ミラクルタイプに姿を変えた。

 

 

フェンリル「グルルォォォーーーー!!」

 

 

またもや飛びかかってくるフェンリルは鋭い爪で引き裂こうとするが、

 

 

スカッ!

 

フェンリル「!?」

 

 

ダイナは体を発光させると、姿を消し、フェンリルの前足は空を切る。

フェンリルがどこだと辺りの気配を探ろうとした時

 

 

ダイナ「デェアッ!」

 

フェンリル「ギッ!?」

 

 

テレポーテーションで背後に回り込んでいたダイナの延髄蹴りを思いっきりくらう。

振り返ったフェンリルはスピードを生かした引っ掻き攻撃で攻め立てるが、ミラクルタイプとなったダイナを捉えることが出来ず、次々とかわされていく。

 

 

ダイナ「グアァッ!」

 

フェンリル「グルアッ!?」

 

 

その間、隙を見つけたダイナはフェンリルの腹部を蹴り、そのまま上空へ蹴飛ばす。

平衡感覚を狂わされ、ジタバタともがきながら飛んで行くフェンリルへダイナは人差し指と中指を突き立て

 

 

ダイナ「ハッ!」

 

ボウッ!

 

フェンリル「ギャウゥン~~~!?」

 

 

念力を込めると、フェンリルの体は突如発火した。

これこそ、ミラクルタイプが有する超能力の1つ――自然発火現象『ダイナファイヤー』だ。

身体中から燃え盛る炎の苦痛にフェンリルは苦悶の悲鳴をあげる。

 

 

木場「燃え盛る火事は…!」

 

リアス「鎮火しないとねっ!」

 

ドウンッ!!

 

 

その隙に木場の水の聖魔剣とリアスの放った滅びの魔力が襲いかかる。ダイナの超能力で気をとられていたフェンリルは避けられず直撃、爆発が起きる。

 

そして、爆煙が晴れるとフェンリルは銀色の毛並みが黒焦げになりながらも五体満足の状態で宙に佇んでいた。

 

 

フェンリル「グ、グルルルル…!」

 

 

牙を剥きながらダイナ達を威嚇するフェンリルだが、先程とは違って明らかに動揺を隠す為の威嚇だった。

 

 

ロキ「お、おのれ…!」

 

 

ロキは悔しげに歯を噛み締める。自分の中でも最高傑作のフェンリルがまさかここまで追い込まれるとは思わなかったからだ。

すると、そこへアザゼルのXIGナビに通信が入る。

 

 

《我夢「先生。エリアルベースのコンピューターに侵食していたウイルス全て、駆除しました」》

 

アザゼル「おおっ、そうか」

 

 

その報せを聞いたリアス達は顔を明るくする。

心の中でガッツポーズをとったダイナはロキを見据え

 

 

ダイナ「まだやるか?」

 

 

挑発を織り混ぜた問いかけにロキは込み上げる怒りを抑えながら、不敵な笑みを浮かべ

 

 

ロキ「無論、そのつもりだ。フェンリルでは相手が悪かったらしい。今度はこちらの手番だ」

 

『っ』

 

ロキ「行くぞ…」

 

 

そう答え、莫大な魔力を滾らせ、こちらへ向かってこうようとするロキに皆が身構えていると、

 

 

ドンッ!

 

ロキ「っ?」

 

『!?』

 

 

突如、上空から降りてきたバスケットボールサイズの魔力弾がロキに襲いかかった。ロキは咄嗟に片腕で防ぐ。

誰の仕業だ?皆が疑問に思いながら飛んできた方角を見上げると、

 

 

ヴァーリ「初めまして、悪の神ロキ殿。俺は白龍皇ヴァーリ。貴殿を屠りにきた」

 

 

龍を模した白銀の装甲を纏ったヴァーリがこちらを見下ろしていた。その後ろにはアーサー、黒歌、美猴といった強力な面々が控えている。

彼らを見て、ロキはよりいっそう口角をあげ

 

 

ロキ「ふっ、どうやらここまでのようだ。今日は一旦引き下がろう!だが、この国の神々との会談の日。再び相まみえようぞ!」

 

 

そう言い残しロキは指をパチンと鳴らすと、フェンリルと共に姿を消した。

それを見届けたヴァーリは禁手化(バランス・ブレイク)を解除すると、リアス達へ近寄る。

 

 

ヴァーリ「オーディンの会談を成功させるにはロキを撃退しなければならない」

 

 

突然今回の件について話し出すヴァーリに変身を解除した一誠が

 

 

一誠「んなこたぁわかってるって。今の戦い、見てただろ?ロキでも余裕だって」

 

美猴「馬~鹿。手下がフェンリル1体だけだと思うかぃ?それにロキの実力を全部見てない癖に大口叩くなよ。脳筋ゴリラ」

 

一誠「はぁ!?誰が脳筋ゴリラだっ!お前だって人のこと言えねぇじゃねぇか!この、人成り立てチンパンジー!!」

 

美猴「何ぃ!?やんのかっ!!」

 

一誠「やんのか、こらっ!!」

 

 

ギャーギャー言い争う2人をよそにアザゼルはヴァーリを見据え

 

 

アザゼル「ヴァーリ。何が言いたいんだ?」

 

 

そう問いかけると、ヴァーリは予想だにもしない言葉が返ってくる。

 

 

ヴァーリ「今回の一戦、俺達が協力してやってもいい」

 

『っ!?』

 

 

その発言にアザゼルやリアス達はおろか、言い争っていた一誠も大きく目を見開く。

敵であるヴァーリとその仲間――――思いもよらぬ共闘の申し出にリアス達はしばらく固まるのだった。

 

 

 

 

 




次回予告

ロキを倒すべく、ヴァーリチームと手を組むことにしたXIG。
語られる悲しき朱乃の過去…!それを知って我夢はどうするのか?

次回、「ハイスクールG×A」
「共闘作戦第一号」
迫られる選択に我夢は…!







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