第1話「光をつかめ!」
あの巨人の夢をみてから5日経った。あれ以降、特に変わったことや刺激的な出来事はなかった。今日は日曜日でイッセー達と一緒にカラオケにいく約束で、駒王駅近くの噴水と円形状の石畳のある公園で待ち合わせていた。
我夢「3人ともまだかなー」
我夢がそう言いながら公園の中央にある時計を確認した。
今は11時50分で、集合時間は正午なのでその間の時間に来るだろうと思い我夢は持ってきていた飲料水を口に含んだ。我夢はあまり歌うのは得意の方ではないが、友人と行くとなると別で、我夢の頭の中は楽しみでいっぱいだった。そんなことを思いながら我夢は3人が来るのを待っていた。
その頃、宇宙空間では地球の近くに突如巨大なワームホールが出現し、中から隕石が猛スピードで日本に向かって進んでいた。
一誠「おーい!我夢!お待たせ!」
あれから7分経ち、我夢は声がする方を振り向くと3人が到着した。
提案者である一誠が今日の流れを説明しようとしたとき、隕石が彼らのいる場所の近くに落ち、土埃と衝撃が彼らを襲った。
松田「ケホッ、ケホッ!な、何だ!?」
元浜「あ!あれ見てみろよ!」
土煙と衝撃が収まり、松田が咳き込みながら言うと、元浜が落ちた隕石がある方へ指を指した。指を差した方角を3人や周りの人達が視線を向けると、隕石が割れて中から三日月のように曲がっているトサカを持ち、両手が鎌のようになっていて、巨大なしっぽを持った巨大生物、「コッヴ」が姿を表した。
コッヴはトサカから光弾を発射すると、近くにあった建造物を次々と破壊した。同時に周りの人々はパニック状態になり、一目散に逃れるように走り去り、今まで人で賑わっていた公園も4人以外無人となった。
元浜「おい!俺たちも避難するぞ!」
一誠&松田「(コクリ)」
我夢「待って!あそこに男の子が!」
元浜が避難するように他の3人に言い、一誠と松田はその言葉に頷き、避難しようとするが、我夢が親とはぐれたのか公園の中央で泣いている男の子を見つけた。
我夢「あの子は僕が避難させるから3人は先に行ってて!」
一誠「ああ!気をつけろよ!俺たちは駒王駅近くの市民センターに行くから後で来いよ!」
我夢がそう言うと、一誠は納得したのか自分達がどこの避難所に行くかを告げ、松田と元浜と一緒にその方向へ走っていった。
3人と別れた後、我夢は急いで泣いている男の子に近づいた。
我夢「ボク、お母さんと離れちゃたの?」
男の子「グスッ、グスッ(コクリ)」
我夢「じゃあお兄ちゃんと一緒に避難しようか?お母さんもそこにいるかも知れないし」
男の子「グスッ、グスッ。うん……(コクリ)」
我夢は腰を落として男の子との目線を合わせて、一緒に避難するように優しく話しかけた。それを聞いた男の子は返事をしながら頷いた。
それを聞くと我夢は男の子をおんぶし、一誠達が避難している避難所に向かって走っていった。
しばらく走っていると、男の子の母親と遭遇し、男の子を彼女に渡した。そのとき、母親からは涙がら感謝され、男の子からは笑顔で感謝された。我夢はそれを笑顔で返し、まだ他に避難できていない人がいないか確認するため先程の公園へ走っていった。
その様子を家の屋根から紅い髪の少女が眺めていた。
その頃、コッヴはほぼ焼け野原となった駒王町を移動しながら光弾や両手の鎌、「コッヴシッケル」と巨大なしっぽを駆使しながら町を破壊していた。
コッヴ「ガァー、キィィィーーーン!」
しばらく破壊していると頭にミサイルが被弾した。
コッヴは一旦破壊行動をやめ、その方角へ視線を向けると、5機の自衛隊の戦闘機がいた。
コッヴ「ガァー、キィィィーーーン!!」
コッヴは戦闘機部隊に威嚇した。戦闘機部隊は一斉にミサイルや銃弾を砲火したが、コッヴは全く無傷であった。コッヴは光弾を発射したり、その巨大なしっぽを駆使してあっという間に戦闘機部隊を全滅させた。
我夢「そんな…、戦闘機が全滅するなんて……」
我夢は無人となった公園に戻り、他に逃げ遅れた人がいないか探していると、先程の光景の一部始終を見て落胆していた。
我夢「(このままこの町…、いや…、地球は滅びてしまうのか?)」
我夢がそう思っていると、急に公園の噴水が一時停止したように止まり、それだけでなく、コッヴ、飛んでいた鳥、雲、時計までもが止まった。
我夢「な、何だ?何が起きたんだ?うわーーーーーーーーーっっ!?」
我夢が円形状の石畳の中心まで歩くと急に石畳の外側が光だし、石畳はエレベーターのように我夢ごと地下へ落ちていった。
我夢「どこに繋がってんだよーーーーーーー!!!」
我夢はしばらく落ちていくと急に優しく赤い光が周りを包み、我夢が夢で見た景色とあの赤い巨人がこちらを見つめていた。
我夢「ウルトラマン!地球が危ないんだ!僕は君になりたい!」
我夢はなぜ巨人のことを「ウルトラマン」と言ったのか。それは本人にもわからないが、自然に頭の中に単語として出てきたからである。
ウルトラマンはそれを聞くと我夢の方へ両手のひらを差し出した。
我夢「僕を…試しているのか…?」
そう言うと我夢は両手のひらを巨人の手のひらへ合わせるように差し出した。
我夢「この光、とてもあったかくて…。僕を包んで…。違う!
手を差し出すと、眩しいばかりの光が我夢の体を包んでいった。
その頃、地上では巨大生物が破壊活動を再開し、一誠達のいる市民センターの方角へ向かっていた。
紅髪「もう、我慢できないわ!」
???「部長、戦闘開始ですの?」
紅髪「ええ!私たちの存在がバレても構わない!戦闘開s…!」
しびれを切らしたのか、いても立ってもいられない様子の紅髪の少女へ後ろにいた黒髪のポニーテールの少女が紅髪の少女に確認をとるように聞くと、紅髪の少女は肯定し、「戦闘開始!」と口から言おうとしたとき、コッヴの前に地上から赤い光の柱が妨害するように現れた。
紅髪「あの光は…、一体!?」
黒髪「部長、あれは…!?」
紅髪「!?」
あまりの眩しさに目をつぶった2人だが、光が収まり、目を開けると光の柱の立っていた場所から赤色と銀色の体色をした巨人が土煙を舞わせながら着地し、その姿を表した。
我夢は自分に何が起きたかわからず周りを見渡すと、町が小さく見えた。そして動揺しながら自分の体を触ったり、目で確認すると、体は銀色と赤色の体色、胸は金縁のプロテクターにおおわれ、中央には青い宝石のようなものが青く輝いていた。
そう、我夢は夢の中に出てきた巨人へと姿を変えたのだ!
巨人がしばらく確認してると、頭の中に
巨人「(そうか、この巨人の名前はガイアって名前なのか…!)」
そのことを巨人改め、ガイアが考えていると、
コッヴ「ガァー、キィィィィィーーーーーン!!」
ガイア「…!デュアッ!」
新しい標的を見つけた喜びか、それとも自身の未知の存在だから警戒しているのか、コッヴはガイアに向かって特徴的な鳴き声で威嚇した。その鳴き声を聞いたガイアは右手の手のひらは軽く開き、左手は拳をつくり、左肩の位置で持っていく独特なファイティングポーズをとった。
その様子を遠くで眺めていた2人の少女は、
黒髪「部長、どういたしますの?」
紅髪「まずはあの巨人と『
黒髪「わかりましたわ」
紅髪「(
黒髪の少女がどうするのか聞くと、紅髪の少女はそう答えた。それを聞いた黒髪の少女は納得し、紅髪の少女はガイアが敵か味方を判断するため、コッヴとガイアの方へ視線を向けた。
コッヴ「ガァー、キィィィィィーーーン!」
まず、先手を仕掛けてきたのはコッヴだ。ガイア目掛けて突進した。
ガイア「…!グァッ、アァァァァーーー……!」
コッヴ「ガァーー、キィィィィィーーーン!」
ガイア「デヤァッ!」
ガイアはコッヴの体を受け止め、しばらく踏ん張った。その後コッヴを前方へ軽く押し、その隙を狙って、コッヴへストレートキックをした。それをくらったコッヴは後ろへ吹き飛んだ。
コッヴ「ガァー!ガァー!」
ガイア「グァァァァァーーー!」
後ろへ吹き飛んだコッヴに追加攻撃しようとすると、コッヴは巨大なしっぽで攻撃し、直撃したガイアは今度は自分がぶっ飛び、後ろにあったビルに当たり、ビルはその巨体の重さで崩れた。
崩れたビルの中から吹き飛ばされたガイアが起き上がった。
ガイア「(負けない!僕は、『ウルトラマン』なんだ!)」
コッヴ「ガァー、キィィィーーーン!」
ガイア「ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!…」
ガイアは心の中でそう言いながらファイティングポーズをとると、コッヴへ接近し、胴体に連続パンチを放った。
コッヴ「ガァー…、キィィィーン…」
ガイア「デュアァァーーーー!!」
先程の連続パンチが効いたのか、コッヴの鳴き声は弱々しくなった。ガイアはコッヴの体を持ち上げると、前方へ思いっきり投げ飛ばした。
ガイア「(…!これは……!)」
投げ飛ばした後、突然ガイアの脳内では夢の中で蛇のような巨大生物へ放った必殺技のヴィジョンが浮かんだ。
コッヴ「ガァー…!キィィィィィーーーン…!」
ガイア「デュア!アァァァァァァ……!」
コッヴは最後の意地と言わんばかりにガイアへ向けてトサカから光弾を発射した。ガイアはそれを両腕を使って光弾を叩き落とすと、両腕を左右にひろげ、両腕を頭の位置に持っていきながら頭を下げ、頭にエネルギーを集めた。
ガイア「デュアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!」
上半身を持ち上げながら鞭のような刀のようなエネルギーを頭に形成して放つ必殺技、「フォトンエッジ」をコッヴへ放った!
直撃したコッヴは刃で切り裂かれたようなエフェクトが発生した後、爆発四散した!
「「「「「「「やったーーーー!!!」」」」」」
その一部始終を緊急避難所となっている市民センターに避難していた人々は歓喜の声をあげた!
[ピコン]
一誠「(ん?あれは何だ?)」
一誠がガイアの胸の中央に輝く宝石、「ライフゲージ」へ視線を向けると、先程の青色から赤色へ点滅していた。
元浜「危険信号か何かだろうか?」
松田「さぁ?どうだろな?」
一誠と一緒に避難していた元浜と松田がそんな会話をしていると、ガイアは両腕を斜め下にクロスすると、姿を消した…。
我夢「今のは、僕がなったのか…?」
ウルトラマンから人間へと姿を戻した我夢はコッヴとの戦いの出来事に未だに驚愕していた。そうしていると、我夢の近くに赤い光がフワフワと漂っていた。
我夢「この光は…。そうだ、この中に入れよう!」
我夢はそう言いながら懐から何故か持っていた光電子管のフタを開けると、光はその中に入り、我夢はフタを閉めた。
一誠「おーい!我夢!いるかーーー!」
松田「我夢ーーーー!」
元浜「いるなら返事してくれーーー!」
我夢が懐へ光電子管を戻していると、一誠、松田、元浜の3人の声が聞こえてきた。どうやら我夢を心配して探しに来たようだ。
我夢「おーい!僕はここにいるよーーー!」
我夢は3人に向かって大きな声で返事すると、3人は我夢のもとへ集まった。
一誠「我夢!無事だったか!?」
松田「心配かけさせやがって!」
元浜「しかし、無事でよかった…」
一誠、松田、元浜はそれぞれ我夢に安堵の表情を浮かべながら言った。
元浜「そういや、あの巨人は?」
元浜がガイアがどこにいったのかを我夢に聞いた。「実はそれは僕だよ!」と言っても信じてくれないだろうし、それに秘密にした方がいいと何故か心の中で思った。
我夢「飛んでった、みたいな?」
元浜「へぇー、そうだったのか。」
我夢はとぼけながらそう言うと、元浜は納得したのか空を見上げながら言った。我夢はその『
一誠「とりあえず、無事で良かった!カラオケはこんな状態じゃ行けないし、とりあえず俺ん家に行くか!」
一誠がカラオケの代わりに提案すると他の3人は頷き、4人は一誠の家の方角へ歩いていった…。
紅髪「なるほど、そういうことね…」
離れた場所で我夢がウルトラマンから人間へ戻り、一誠達と合流するところまでの一部始終を見つめていた紅髪の少女は、興味深そうに言うと、足下に魔方陣を出現させると、姿を消した。
同時刻、紅髪の少女から離れた場所にある瓦礫のうしろで黒髪で全身黒一色の服を着、どこか悲しげな雰囲気を持った少年が我夢達を眺めていた。
???「
少年はそう呟くと我夢たちとは逆方向にその場を離れていった…。
次回予告
我夢「僕も一緒に戦いたいんです!」
学園の有名人の1人、「リアス・グレモリー」に呼ばれた我夢。
そのとき我夢は駒王町の秘密を知る!
次回、「ハイスクールG×A」!
「我夢入部!」
君も裏側へ潜入だ!
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