ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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地殻怪地底獣 ティグリス 登場


第50話「大地裂く牙」

ある休日の昼。

いつもの様に兵藤家に訪れた我夢は解析に使う機器や生活用品等を自室に配置していた。その隣では朱乃が手伝いに来ていた。

 

 

我夢「ふぅ……これで終わりだな」

 

 

そう呟いてひと息ついた我夢は近くで運び終えたソファーに座る朱乃へ顔を向ける。

 

 

我夢「すみません、僕の分まで手伝ってもらって…」

 

朱乃「あらあら、いいですのよ♪一緒に住まわせて頂いたことですし、お引っ越しを手伝うのは当然のことですわ♪」

 

 

礼を告げる我夢に朱乃はいつものニコニコ笑顔で返す。

そう、彼女の言う通り、我夢は今まで住んでいたマンションからこの兵藤家に引っ越すことにしたのだ。

これに思いきった経緯は、非常事態の際にわざわざ兵藤家へ赴くのは少々面倒だからと前々から思っていたからである。

それに以前から一誠の母に「いっそここで住めばいいのに」と誘われたこともあって、今回引っ越すことにしたのだ。

 

ちなみに軽い荷物以外は魔法陣で転送してもらったので引っ越し業者入らずだ。現在、冥界に呼ばれている小猫の荷物も彼女の部屋へしっかり運んでいる。

 

我夢は「う~ん」と唸って気持ちよく背を伸ばすと、ある提案を出す。

 

 

我夢「朱乃さん。せっかく手伝ってくれたことですし、何かお礼をしたいです」

 

朱乃「お礼?」

 

我夢「ええ、何でもいいですよ。僕に出来る限りなら…」

 

朱乃「お礼ねー……あっ」

 

我夢「っ!」

 

 

そう言われて朱乃は頬に手を当ててしばらく考えると、ポンと名案が思い付いた。

その時の朱乃は頬を赤らめ、どこか妖艶さがあった。

朱乃から漂う色気に我夢は生唾を飲むと、朱乃は口開く。

 

 

朱乃「じゃあ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから5分後。冥界から帰ってきた小猫は兵藤家の廊下を歩いていた。

今回冥界に呼ばれたのは悪魔稼業の勤労勲章を授与された為である。

冥界では悪魔稼業での売上が基準よりも大幅に成績が良かった悪魔に対して勤労勲章を授けるシステムになっている。小猫も最近の稼ぎが良かった為、その対象に選ばれたのである。

 

 

小猫「(……我夢先輩と朱乃さんにお礼を言わなくちゃ)」

 

 

小猫は自分の荷物を運んでくれた我夢と朱乃がいるであろう部屋へ向かっていた。

仕方がなかったとはいえ、自分の荷物を快くやってくれた彼らにキチンとお礼を言うのが筋であろう。

そう思いながら我夢の部屋の近くを通った時である。

 

 

『んんあ…ッ!』

 

小猫「…っ!?」

 

 

艶めかしい女性の声が聞こえ、小猫は目を見開く。

声のする方を探ると、発生源は我夢の部屋からだった。

小猫はもしや…と頬を赤らめ、何故かドキドキする胸を抑えながら恐る恐るドアに耳を当てる。

 

 

朱乃『我夢君…!じょ、上手ですわっ!ンんんッ!?』

 

我夢『朱乃さん!もっと声を、声を抑えて…!』

 

朱乃『んんッ!だって、気持ちがいいですもの…ッ!はあンッ!そこ、そこいい…っ!もっと!もっとォ…!』

 

小猫「~~~~!!」

 

 

小猫は羞恥で顔を真っ赤に染めて悶える。

部屋には声や気で我夢と朱乃がいるというのがわかる。

だが、ドア越しから聞こえる少々焦っている我夢と喘ぐ朱乃───この2人の会話で“淫らなこと”を繰り広げていると嫌でも妄想してしまう。

女性陣の中でも特にそういった方面に不慣れな小猫にとっては我がことのように恥ずかしい…。

 

 

我夢『朱乃さん、喉渇きませんか?』

 

朱乃『んんっ、そうですわね…。確か、アーシアちゃんが買ってきたジュースが下に』

 

我夢『ええ。僕が取ってきますよ』

 

朱乃『お願いしますわ』

 

小猫「っ!?(…まずい!)」

 

 

恥ずかしさのあまり悶々としていると、ドア越しからそんな声が聞こえ、小猫はハッとなる。

急いで離れようとするが、あまりもの恥ずかしさのせいで腰が抜けてしまって動けない。

どうしようどうしようと焦る中、我夢の足音が近付いてくる。

立てなくとも、ほふく出来るぐらいの距離にある柱の陰に隠れられるが、それを考える冷静さは今の小猫にはなかった。

 

 

ガチャ…

 

 

遂にドアが開けられ、小猫は中から出てきた我夢と目が合う。

 

 

我夢「あれ?小猫、帰ってきてたんだ。どうしたんだ?そんなところでへたりこんで」

 

小猫「…あっ…ああ…」

 

 

我夢が訊ねるが、パニック状態の小猫の耳には届かず口をパクパクさせるだけだ。

先程まで部屋の中であんなことをやっていたにも関わらず、平然といられる我夢に小猫は更に顔を赤くする。

 

 

我夢「どうした?顔が赤いぞ。熱でもあるのかな」

 

小猫「…っ!」

 

我夢「う~ん。熱は無さそうだけど…」

 

 

小猫の様子が流石に変と思った我夢はその場でしゃがむと右手を小猫の額に当てて熱を測る。

小猫は昔、リアスにもしてもらったことがあるが、今回は異性────しかも相手は自分の想い人(我夢)だ。

恥ずかしさのボルテージが限界を超え、堪えきれなくなった小猫はガバッと立ち上がると、頭を下げ

 

 

小猫「…す、すみませんっ!私、何も聞かなかったですから!荷物を運んでくださってありがとうございます!!失礼しました!」

 

我夢「あっ!ちょっ…!」

 

 

逃げる様にそう言い残すと、意味を問おうとする我夢を残して脱兎の如く廊下の奥へ走り去る。

遠くなる小猫の姿を見ながら我夢は首を傾げていると、外の様子が気になったのか部屋から朱乃が出てくる。

 

 

朱乃「我夢君。どうしましたの?」

 

我夢「あ、いや、小猫がいたんですけど様子が変でして……顔が真っ赤でしたし。病気じゃなさそうでしたけど、気になることを言ってて」

 

朱乃「気になること?」

 

我夢「ええ、『何も聞かなかった』とか何とか…」

 

 

それを聞いた朱乃は察してクスリと笑う。

我夢は未だわかっておらず、首を傾げているばかりだ。

我夢は訝しげにボソリと呟く。

 

 

我夢「ただマッサージしてただけなのにな~……うるさかったのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、エリアルベースに1人の男がやってきた。

白いG.U.A.R.D.の士官服に身を包み、サングラスをかけた身長185センチもあろう大男は2人の部下を引き連れ、コマンドルームに足を運ぶ。

大男はピシリと姿勢を正し、部下と共に室内の石室、アザゼルに敬礼をする。

 

 

柊「G.U.A.R.D.環太平洋部隊の(ひいらぎ)です」

 

石室「XIGコマンダー石室です」

 

 

石室も合わせて敬礼する。

互いに堅苦しい挨拶を交わすと、両者はフッと頬を緩める。

 

 

石室「久しぶりだな、柊君……おっと失礼。今は柊准将殿か。あまりでしゃばれないな」

 

柊「よして下さいよ、石室隊長。今も昔も隊長の部下には変わりませんから」

 

 

そう言って笑い合う2人。

柊は石室がまだG.U.A.R.D.陸上防衛隊長として部隊を率いていた頃の部下である。

立場が大きく変わった今でも2人の関係は変わらないのである。

 

 

柊「噂には聞いていましたが、素晴らしい基地です。ここが空の上だとはまだ信じられません」

 

 

サングラスを外した柊は周りを軽く見回して感嘆の声をもらす。

それもそうだろう。人間界に加え、冥界や天界の最先端の技術が用いられているのだから。

 

 

石室「さっそくだが、用件を聞こうか」

 

 

仕事モードに切り替えた石室はそう訊ねると真剣な顔に切り替えた柊は部下に耳打ちすると、モニターに1つの湖の解析地図を表示させる。

それを見たアザゼルは問う。

 

 

アザゼル「これは?」

 

柊「『津村湖』近辺の地層を調査した地図です。以前から、この湖の地下1500メートルの地点に怪獣が眠っていることが判明しています。コードネームは『ティグリス』」

 

石室「ティグリス…」

 

柊「そうです。我々は明後日、ティグリスに対し、『地底貫通弾』による攻撃を実施します」

 

 

それを聞いた石室は不快そうに眉をピクリと動かし、アザゼルも不快そうに口を締める。

アザゼルも石室も地底貫通弾の恐ろしさを知っているからだ。

 

 

アザゼル「おいおい。地底貫通弾はかつて国際条約やらで戦争での使用を禁止されている大量破壊兵器だぞ?例え、怪獣相手に使うとしても、無神経にそれを使うのは違うんじゃねぇのか?」

 

 

アザゼルが異議を申し立てる。言葉こそ発さずも石室も同じ意見だ。

怪獣とはいえ、そこにいるだけなのに先制攻撃を仕掛けるのはナンセンスだ。

それに対して柊は口を開き

 

 

柊「アザゼル技術顧問。怪獣はいつ目覚めるかわかりません。地底貫通弾は地下にいる怪獣に致命傷を与える唯一の兵器です」

 

アザゼル「しかし、環境汚染や地殻破壊等もあると聞いている……」

 

柊「環境が護られても、そこに住む人間が“安全”でなくては……意味がない!」

 

 

柊は頑なに意思を変えず、アザゼルを鋭く見据える。

お互い一歩譲らない姿勢だ。

柊は石室へ視線を変えると

 

 

柊「これは決定事項です。XIGには万が一のことを備えて、バックアップをお願いしたい…!」

 

『…』

 

 

真っ直ぐと言い放つ柊。

与えられた指示にこの場にいる皆は納得できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

柊がコマンドルームを立ち去った後、石室とアザゼルは彼について話をしていた。

石室は内心ショックを受けていた。昔の彼は先程の様な冷酷な男ではなく、優しい人間だったからだ。

心境が変わったというのもあるが、その激変ぶりに昔から知っている石室にとっては辛いものだった。

 

石室は辛さを内心に秘めつつ、アザゼルに問いかける。

 

 

石室「アザゼル……(あいつ)のことをどう思う?」

 

アザゼル「意思の強い男、だな。ありゃあ、テコでも動かねぇぞ」

 

 

アザゼルからの印象を聞いた石室は頷くと、それを皮切りにあることを話し始める。

 

 

石室「アリゾナのスコッツデールで怪獣と戦ったG.U.A.R.D.アメリカの地上部隊が全滅したのを覚えているか?」

 

アザゼル「ああ。確かアグルが世界各地の怪獣を目覚めさせた時のか…」

 

 

アザゼルは思い出す。

9月の上旬頃、宇宙からゾーリムがやってくる前に人類を滅ぼそうと決断したアグル───藤宮が怪獣を目覚めさたことを。

それが原因が人間界中は大パニックとなり、多くの人々の心に深い傷痕を残したことを今でも鮮明に覚えている。

アザゼルが出来事を思い出していると、神妙な顔を浮かべる石室から出た言葉に驚く。

 

 

石室「彼はその部隊の指揮をとっていた…」

 

アザゼル「…っ!?本当か!」

 

石室「ああ」

 

 

訊ねるアザゼルに石室は頷く。

それを聞いたアザゼルは何故、そうしてまで怪獣を殲滅させようとした経緯がわかった。

アザゼルは顔を曇らせると、何もない虚空を遠い目で見据える。

 

 

アザゼル「自分の部下を失った辛さはわかるが…」

 

石室「…」

 

 

そう呟くアザゼルに石室は複雑な面持ちで返す。

アザゼルもかつての大戦で多くの部下を失い、怒り、憎しみ、悲しみを味わっている。その経験もあって今は戦争は馬鹿馬鹿しいと思い、今日に至っている。

しかし、だからといって怪獣と理由だけで攻撃するのは────。

 

 

 

 

 

その頃、柊は近くに部下を待機させ、窓から空の絶景を見下ろしていた。

外はすっかり夕焼けに包まれ、オレンジ色に包まれた空の美しい情景が広がっている。

 

 

柊「美しい景色だ。こんなところにいるから、地上の人間の痛みがわからなくなる」

 

 

柊は空の絶景に感銘しつつも不満の声をもらす。

地上で自分や人々が受けた苦しみ、痛み、悲しみ……その他諸々の辛さはXIGの面々には決してわからないだろう───そんな冷ややかな心情で沈み行く大陽を眺めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、テレビ局『KCB』のアナウンサーはニュースで以下の内容を報じた。

 

 

『G.U.A.R.D.は津村湖の地下に潜む怪獣に対し、地底貫通弾による攻撃を決定しました。ミサイルは明日の午後、発射される予定です』

 

 

そう、G.U.A.R.D.が地底貫通弾を用いて先制攻撃を仕掛けることをだ。

これには『怪獣に怯えなくて済む』『暴走する怪獣への抑止力に使える』という賛成意見や『いくら何でもやり過ぎ』『怪獣も生き物なのに…』といった反対意見がSNS上のネット掲示板等へ多数投稿されていった。

 

 

リアス「爆弾を怪獣にね…」

 

一誠「おいおい、マジかよ…」

 

 

そのニュースは勿論、リアス達の耳にも届いていた。

まだ何もしていない怪獣に対して攻撃を仕掛けるのはリアス達も納得がいかない様子だった。

 

 

我夢「…」

 

 

一同が騒然とする中、我夢は深く考えて込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

そして、同時刻。街角で見ていた彼も何かを考えると、足早にどこかへ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な思いが交差しながらも夜が明け、翌日。

XIGの隊員服に身を包んだ我夢は、小猫と共に津村湖に訪れていた。

我夢は津村湖の近くにそびえ立つ地底貫通弾の管制施設を見据える。

 

 

我夢「何をした訳でもない……地底に眠っている怪獣にミサイルを撃ち込む。そんなことが───」

 

「許されるはずがない」

 

「「!」」

 

 

我夢の呟きに背後から続けて答えてきた声に2人は振り向く。

 

 

我夢「藤宮…!」

 

小猫「…!」

 

 

話しかけてきた人物こそ、元・ウルトラマンアグルである藤宮 博也だった。

我夢は以前会ったことがあるが、その顔は前よりも衰弱しきっており、目の隈はより黒く、頬も痩せこけ、ストレスからか髪の毛にも白髪が2~3本チラチラと覗かせている。 

歩み寄ってくる彼に僅かながらも警戒を抱く小猫を我夢は肩をポンと軽く叩いて緩めさせるのをよそに、藤宮は話し続ける。

 

 

藤宮「地底に眠っていた怪獣を呼び起こし、結果的に地底貫通弾を使わせたのは俺だ」

 

我夢「しかし、それは…!」

 

藤宮「そうしていなければ、沢山の人間が死んでいた!……俺は救われたと思っていた。だが、今は違う!地球に向けた刃は、いつか必ず人間自信に跳ね返る…!」

 

我夢「そうかもしれない…」

 

 

そう言いながら我夢は顔を曇らせる。

───騙されていたとはいえ、破滅招来体から地球を護る為にやったことだ。罪意識があるのは彼が善人である証拠だが、あまりにも自分を責めすぎている……。

我夢がそんなことを思っていると、藤宮は地底貫通弾の管制施設へ視線を向ける。

 

 

藤宮「俺は腕ずくでも地底貫通弾の発射を止める」

 

我夢「藤宮…」

 

藤宮「俺は俺のやり方でやる……。お前達は自分で出来ることを考えろ」

 

 

そう言い残すと、藤宮は管制施設の方へ走り去っていった。

 

 

「「……」」

 

 

───自分達で出来ること……。取り残された我夢と小猫はその言葉の意味を深く噛み締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石室「柊准将。地底貫通弾の使用を思い留まってくれませんか…?」

 

 

一方、エリアルベースでは石室が柊に地底貫通弾での攻撃を止める様に進言していた。

その態度はかつての部下に接する上司ではなく、1人の軍人に対して接する極めて真剣なものだ。

石室は続け

 

 

石室「部下を失った辛さは自分でもわかるつもりです…」

 

 

そう言いつつ、僅かに顔を曇らせる。

石室も軍人である以上、戦場で多くの部下を無くしている。苦楽を共にした元・部下である柊の気持ちも尚更、わかる。

しかし、相手が怪獣というだけという理由で攻撃する───それだけで恨みをぶつけるのは間違っている。

終わらない憎しみの連鎖を断ち切る……そういった石室の思いがあった上での制止だが、

 

 

柊「失ったのは、私の部下だけではないんです…」

 

 

柊は石室の瞳を捉え、言い放つ。その眼には生半可ではない、依然として変えない姿勢を貫く覚悟があった。

 

 

石室「…」

 

 

それを察した石室は物悲しそうに目を伏せるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、我夢は地底貫通弾の発射を阻止するべく、リアス達に協力を仰ごうとXIGナビを通して呼び掛けていたのだが…

 

 

《リアス「駄目ね…。地底貫通弾を止めるのは許されないわ」》

 

我夢「…どうしてです?」

 

 

結果はノーであった。あまりにも意外すぎる返答に我夢が問いかけると、リアスは神妙な顔を浮かべ

 

 

《リアス「人間界の方針を必要以上に干渉するのは私達、異種族の間では禁止されているの。悪魔稼業とかの国単位に影響を及ぼさないレベルなら大丈夫だけど、人間が取り決めた政権には流石に踏み込めないわ」》

 

我夢「そんな…」

 

《リアス「我夢。残念だけど今の私達には静観しか出来ないわ」》

 

 

顔を曇らせる我夢につられてリアスも曇らせる。

この様子から、本当はリアスもこの作戦を止めたいのが我夢には痛い程わかる。力があるのに静観するしかないという選択しかない現実が歯痒くて仕方がない。

 

我夢はXIGナビを閉じると、津村湖へ目をやる。

青い湖は大陽の日に照らされ、テラテラと明るく光っている。

この美しい自然がもうじき地底貫通弾によって憎しみと怒りが籠った血生臭い地になる…。そう思った我夢は怒りとも悲しみともとれない顔を浮かべ、自然と拳を握り締める。

 

 

小猫「…先輩」

 

 

そんな我夢の様子を小猫は心配そうに見つめるのだった。

 

その時、時刻はもうすぐ正午に差し掛かろうとしていた───。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻が正午に差し掛かろうとする中、G.U.A.R.D.のマークが記された1台の車が地底貫通弾の管制施設に到着した。

 

 

柊「…」

 

 

車を運転していた人物───柊は2人の部下を連れて降りると、管制施設を見据える。

サングラスの奥にあるその目は待ちに待っていたと言わんばかりの強い念が籠っていた。

 

柊は部下を引き連れて、管制施設へ入っていく。

 

 

藤宮「…」

 

 

その様子を木陰から身を隠していた藤宮は見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、津村湖付近に位置する津村町には最悪の事態を懸念した石室の伝達により、町全域に避難勧告が伝達されていた。

突然の避難勧告にパニックになる町の人々をG.U.A.R.D.の隊員は冷静に避難誘導していく。

 

 

石室「チームライトニング出動!津村町上空を警戒せよ!」

 

 

石室の指令が下った梶尾、四之宮、匙の3人は各自、3機のXIGファイターに乗り込む。

 

 

梶尾「オールチェックグリーン!ファイター1(ワン)、スタンディングバイ!」

 

四之宮「ファイター2(ツー)、スタンディングバイ!」

 

匙「ファイター3(スリー)、スタンディングバイ!」

 

梶尾「チームライトニング、シュート!

 

 

梶尾の号令と共に3人はコンテナ状態のファイターを発進させ、エリアルベースの出撃ゲートから飛び出すと、フライトモードに変形した3機のファイターは空を架けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、湖畔にいる我夢は猫又モードになった小猫の気の探知能力頼りに怪獣を探していた。

───地底貫通弾の発射を阻止出来ないのなら、その前に怪獣を救えばいい。小猫に同行を頼んだのも彼女が仙術が使えるからである。

 

しかし、懸命に探索しているが怪獣はよほど深い位置に眠っているのか中々すぐには見つからない。かれこれ5分経つが、尻尾も掴めない状況だった。

 

 

我夢「小猫。以前、ミズノエノリュウが現れたことを覚えているか?」

 

小猫「…はい」

 

 

探索中、ふと問いかけられた小猫はピクリと猫耳を動かすと、地に手をついた姿勢のまま頷く。

忘れるはずもない。ミズノエノリュウは今の駒王町が出来る前からその大地を護っていた守護神である。

駒王町の都市開発の為に龍脈を断ち切ったことに怒り、地上を取り戻す為に暴れ回るが、朱乃の説得を受けて地上へ戻っていった…。

自然の恐ろしさを体現した怪獣のことを小猫は思い出していると、我夢はそれを皮切りに話し続ける。

 

 

我夢「ミズノエノリュウは人が作った町を見ていた……朱乃さんの仮説だけど、やり直すチャンスを与えてくれたんだ。人間さえ、その気になれば………」

 

 

我夢は「けど」と続けると、湖畔を遠い目で眺め

 

 

我夢「今、人間は自らそのチャンスを───」

 

小猫「……投げ出そうとしている?」

 

 

続けて小猫が呟くと、我夢は頷く。

やり直す機会を与えても尚、過ちを犯す人類に2人は何ともいえない気持ちを抱きながら、湖畔の向こう岸にある地底貫通弾の管制施設を見据える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「予定通り、5分後に地底貫通弾を発射する。総員、配置につけ」

 

 

正午まで後5分まで迫った頃。管制室に入った柊はマイクを通して職員達に命じていた。

スイッチ一本押せば、地底貫通弾はすぐにでも発射できる……そんな状態だった。

 

管制室に繋がる通路を藤宮は単身乗り込んできていた。

 

 

「誰だ?ここは関係者以外立ち──ぐあぁぁぁーー!?」

 

「ぐぅあぁぁっ!?」

 

 

管制室前に見張りとして立っていた柊直属の部下2人を懐に忍び込ませていたスタンガンを用いて気絶させると、藤宮は管制室へ入っていく。

 

藤宮は管制室に入ると、そこには今まさに発射スイッチに指をかけている柊の姿があった。

背後から藤宮が侵入していると気付いた柊は隙を見せぬ様、ピタリと動きを止めていると、藤宮は口を開き

 

 

藤宮「あなたがこの作戦の責任者か?」

 

 

そう訊ねると、柊はゆっくりとした足取りで振り向く。

見覚えのある顔を見て、柊は威圧しながら訊ねる。

 

 

柊「……柊だ。君は確か……」

 

藤宮「藤宮 博也」

 

 

藤宮は柊が言う前に名乗ると、柊はサングラスを外し、鋭い眼光を向けた。

それもそうだろう。自分の部下を失った原因は間接的にとはいえ、アグルと何かしらの関係があるこの男なのだから。

睨みを効かせる柊に藤宮は警告を促す。

 

 

藤宮「これ以上、地球に傷を負わすな……。こんなことを繰り返しているうちに世界は滅ぶ…!」

 

柊「…テロリストに指図される覚えはない……」

 

 

柊は聞く耳を持たない姿勢で通すと、藤宮へ背を向け、発射スイッチがある装置へ体を向ける。

それでも藤宮は折れず、警告し続ける。

 

 

藤宮「自分達“だけ”が生き残る為に他のものを滅ぼすことは、人間のおごりだ!」

 

柊「…私は沢山の人達が怪獣の犠牲になって、虚しく死んでいくのを見てきた……。怪獣は滅ぼさなければならない…!」

 

 

悲しみに満ちた声でそう言った柊は発射スイッチに指を伸ばす。

 

 

藤宮「その装置から手を離せっ!」

 

 

そうはさせまいと藤宮は肩に手を置くが、柊が振り向き様に放った腹パンをくらった。

 

 

藤宮「ぐぅっ…!」

 

 

藤宮は苦痛に顔を歪ませると、その場で膝をつき、そのまま倒れこむ。

そんな藤宮を柊は冷ややかな眼差しで見下ろす。

 

 

柊「すでに沢山の人達が怪獣によって命を失っているんだ……。その人達に対して、お前はどう責任を取る!!」

 

 

そう吐き捨てると柊は今度こそ発射スイッチに指を伸ばす。

 

 

柊「私は……これ以上、犠牲を出させない…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小猫「我夢先輩!怪獣の潜伏場所が!」

 

我夢「わかった!」

 

 

小猫の報告を受けた我夢はエスプレンダーを手に走り出す。

我夢は間に合えと心に願いながら足を動かす。

 

 

我夢「与えられたチャンスを、逃してはいけない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「人類の為に…!」

 

藤宮「…!」

 

 

我夢と小猫の奮闘虚しく、柊は遂に地底貫通弾の発射スイッチを押した。

ゴゴゴゴ…と駆動音が辺り一面に響き渡る。

 

 

我夢「そんな…!……人も怪獣も地球で生まれたのに…」

 

 

それを遠くから聞いた我夢は落胆する。

人類は与えられたチャンスを理解せず、再び過ちを犯してしまったのだ。

 

放たれた地底貫通弾は地中に眠るティグリスに向かって突き進んでいく。

そして…

 

 

ドォォォォォォンッ!!

 

 

ティグリスに炸裂し、けたたましい爆発音と激しい揺れが地上に響き渡る。

 

 

小猫「…」

 

 

地響きが収まり、静かになった地面を小猫は悲しげに見下ろす。

罪のない怪獣に人間は一方的に牙を剥き、殺したのだ…。

落胆する小猫だが、何かを察知し、目を見開く。

 

 

小猫「何かが…来る!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地底より急上昇してくる物体があります」

 

石室「何っ!?」

 

 

オペレーターの報告に石室は動揺する。

地底貫通弾で発射して間もなく地底から迫ってくる存在───それは…。と考えていた矢先、

 

 

ドォォォォンッ!!

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーー!!」

 

 

管制施設の近くの地表から血反吐を吐きながら雄叫びをあげる1匹の怪獣が土煙を立てながら現れた。

白虎に似た立派な角と鋭利な牙を生やした四足歩行の怪獣『ティグリス』だ。

しかし、右角は焼き焦げ、右目は潰されており、地底貫通弾に含まれている有害物質の影響で変色した黄色の血を口から垂れ流している、見てられない程の痛々しい姿だ。

 

それでも生きていた怪獣は怒り狂って現れたのだ。

自分を攻撃した存在に。

 

 

柊「馬鹿な……!?地底貫通弾が効かないなんて……」

 

 

柊は唖然としていた。人類最大の兵器が、怪獣を殺せると思っていた兵器を持ってしても倒せなかったのだから。

 

 

柊「総員。シェルターに待避」

 

 

動揺を隠しきれずも柊はマイクで職員全てに待避命令を出した。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーー!!」

 

ドガァァンッ!

 

 

そんな中、管制施設の方角へ向かっていくティグリスは変色した血反吐を吐きながら、頭部の2本角を駆使して隣接する施設を破壊していく。

 

 

柊「くそぉ…!」

 

 

怪獣に蹂躙される光景に柊は悔しげに歯を噛み締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「どうして……こうなってしまったんだ?」

 

 

怒り狂ったティグリスに破壊されていく施設の光景に我夢は悩み、眉間をしわをよせて呟く。

同じ地球に住む者なのに。ただ姿・形が違うだけなのに……。

そう悩みながら我夢はエスプレンダーに目をやると、液晶の奥から赤と青の光が答える様に仄かに輝く。まるで動けと言うように。

 

 

我夢「それでも僕に…出来ることがあるというのか……?ガイアァァァァーーーーーーーッッ!!

 

 

我夢は左肩に一旦当ててから掛け声と共にエスプレンダーを真上へ掲げる。

液晶から溢れる赤と青の閃光に包まれ、我夢は大地の巨人────ウルトラマンガイアに変身した。

 

 

ガイア「グアッ!」

 

 

ガイアはファイティングポーズを取ると、火の海となった施設を蹂躙するティグリスに飛びかかる。

だが、

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーー!!」

 

ガイア「デュアァァッ!?」

 

 

抵抗した際にブンブンと振り回した尻尾が顔面に直撃し、はね飛ばされる。

ガイアはそのまま大きく後方へ吹き飛ばされる。

 

ガイアを敵と見なしたティグリスは方向転換すると、ガイアを見据える。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーー!」

 

ガイア「…ッ」

 

 

ティグリスは口から血反吐を吐きながらも睨み付ける。

いつもだったら勇敢にかかっていくガイアもその痛々しい姿にどうすればいいかわからず、固まってしまう。

 

そんな中、チームライトニングが乗った3機のファイターチームが遅れて到着する。

 

 

匙「あの怪獣…」

 

梶尾「何て姿だ…」

 

四之宮「…」

 

 

手負いのティグリスを目の当たりにした匙と梶尾は悲痛な顔を浮かべながら呟く中、ただ1人、四之宮は冷ややかな眼差しを管制施設の方へ向けていた。

───これが人間のエゴか。と言わんばかりの軽蔑するような眼差しだった。

 

 

《石室「…怪獣を町に向かわせるな。まだ避難が終わっていない…!」》

 

梶尾「…っ!」

 

 

石室の指示を受けた梶尾達は断腸の思いで攻撃を始める。

ファイターから放たれた銃弾はティグリスの皮膚を削っていく。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーー--!!」

 

ガイア「グアッ…!?」

 

 

体から火花が散り、ティグリスの悲鳴にガイアは立ちすくむ。

ファイターがすぐに旋回して次の攻撃を伺う中、ティグリスは傷付いた体を押して再び管制施設の方へ向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠「小猫ちゃーーーん!」

 

小猫「……っ、イッセー先輩…。それにみなさんも」

 

 

痛々しい光景を小猫は見守る中、遠くから一誠達が駆け寄ってくる。

 

 

リアス「心配になって見に来たのよ……っ、これは!?」

 

イリナ「ひどい…!」

 

木場「こんな姿に…!」

 

 

ティグリスを目の当たりにした一同は絶句する。

変色した血反吐を吐き、片目が潰れ、皮膚が焼けただれたその姿を目にすれば当然のことだろう。

 

 

アーシア「私!あの怪獣さんを治してきます!」

 

 

見ておれずにいたアーシアはそう言って駆け出そうとするが、その手を小猫が止める。

 

 

アーシア「小猫ちゃん?」

 

 

止められたアーシアは首を傾げて声をかけると、小猫は今にも泣きだしそうな顔を浮かべていた。

その様子にアーシアが言葉を失う中、

 

 

小猫「もう、あの怪獣は……」

 

 

小猫は涙声で呟く。生物の気が探知できる小猫にはわかるのだ。1つの生命の灯火が消えそうなことを……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怪獣が地底貫通弾の管制室に向かいます」

 

石室「奴は知っているのか!自分の敵を…!」

 

 

オペレーターの報告に石室は驚く。

ティグリスは暴れる意思を持っておらず、ただ自分を攻撃した敵だけを排除しようとしていることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティグリスが迫る中、管制室にいる柊は鋭い目付きで睨み返す。

 

 

柊「人間はただお前達に怯えるだけではない…!」

 

 

柊は横のパネルのスイッチを押す。すると、管制室付近の砲台が稼働し、ティグリスへ狙いをつけると、ミサイルで攻撃し始めた。

 

 

ドガガガガッ!

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーー!!!」

 

 

ミサイルが命中し、ティグリスは悲鳴をあげながらも足を止めず、突き進んで行くと、砲台を踏み潰した。

 

 

柊「維持防衛システム、作動」

 

 

今度は横の砲台が稼働し、ティグリスへ狙いをつけると、そのままミサイルで攻撃する。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーーー!!!!ガァオォォォォォーーーーー!!!!」

 

 

無慈悲なミサイルの嵐にティグリスの体からは火花が散り、耳をも伏せたく様な苦痛の悲鳴をあげる。

 

 

ギャスパー「もう見てられませんっ!!」

 

 

目の前で繰り広げられている悲惨さにギャスパーとアーシアは目を瞑り、手で顔を抑える。

リアス、一誠、朱乃、ロスヴァイセは絶句し、木場、ゼノヴィア、イリナは目を背けている。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーーー!!!」

 

 

攻撃を浴びながらもティグリスは管制室の目前に迫っていく。

そんな中、脂汗を流しながらも立ち上がれる程度に回復した藤宮は叫ぶ。

 

 

藤宮「お前には、聞こえないのか…!あの、大地の叫びが!!!

 

 

その言葉に一瞬だけ目を伏せる柊。

だが、再び目を上げると

 

 

柊「奴は……怪獣だ!」

 

 

自分に言い聞かせる様に言い放つと、柊は更に砲台の火力を上げる。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーーーーーー!!!」

 

 

ティグリスは悲鳴をあげながら、身体中から血を噴き出しながらも前進していく。

体もフラフラしており、かなりの出血から最早助かる見込みはなくとも足を止めない。

管制室にいる柊を真っ直ぐ睨み付けながら…。

 

 

ティグリス「ガァオォォォォォーーーーー!!!」

 

柊「…」

 

ティグリス「ガァオォォォォォーー………」

 

 

そして、ようやく辿り着いたティグリス。

だが、次の瞬間。体が右へ反れ、地面に倒れ込んだ。

地底貫通弾で受けたダメージに加え、数々のミサイルや重火器での攻撃を立て続けにくらったことが致命傷となったのだ。

 

 

ティグリス「ガァオォォ………」

 

 

弱々しい声をあげながらティグリスは涙を流し、ゆっくりとその瞼を閉じた。

その涙の意味は後一歩で柊を殺せなかった悔しさからくる怒りなのか?

それとも同じ地球に住む同士なのに殺し合うのか理解できない悲しみなのか?

その意味は今となってはもう聞けない……。

 

 

梶尾「任務終了。帰投する」

 

 

梶尾は淡々と告げると、エリアルベースへ帰還していく。

その顔は何処か複雑なものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

大地に住む仲間ティグリス、永眠─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイア「…」

 

 

ガイアはやりきれない気持ちで力尽きたティグリスにそっと近寄る。

その死に顔は先程と怒り狂っていたものではなく、安らかな顔だった。

何も出来なかった自分にガイアは複雑な心境で佇んでいると、管制室を出た藤宮が寄ってくる。

 

 

藤宮「ガイア…!怪獣を地底に戻してやれ」

 

ガイア「…ッ」

 

 

そう懇願する藤宮の顔を見て、ガイアは絶句する。

藤宮の顔は今まで見たことがないぐらい悲しみに満ち溢れていたからだ。

 

 

ガイア「…デュアッ!」

 

 

藤宮の頼みを聞いたガイアはティグリスを両手で抱え上げると、元いた地中へ埋葬しに行った。

 

その光景を眺めつつ、柊は拳を握り締める。

 

 

柊「怪獣は滅ぼさなくてはならない……。人類の為に……」

 

 

そう自分に言い聞かせる柊。キッパリと言いきっているのにも関わらず、その顔は何処か浮かないものだった。

 

この悲劇は目撃した多くの人々に残るものとなった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャンスを蹴ってしまった人類。もう、人類にはそのチャンスが巡ってくることはないのでしょうか?

 

いえ、きっとあるはずです。

 

大地に住む仲間達と共に生きる方法が必ずあると信じる限り……。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

迫る修学旅行。
レーティングゲームの次なる対戦相手はリアスの従兄弟、サイラオーグ・バアルだった。
若手最強と称される男の実力とは?

次回、「ハイスクールG×A」
「最強の男」

D×Dのキャラにパワーアップアイテムを授ける?

  • 授けない
  • 小猫に授ける
  • 朱乃に授ける
  • 木場に授ける
  • サイラオーグに授ける
  • その他(リクエストボックスにコメント)
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