ハイスクールG×A   作:まゆはちブラック

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悪質堕天使 レイナーレ
      ミッテルト
      カラワーナ
      ドーナシーク 登場!


第4話「聖女の願い」

パンッ!!

 

リアス「……」

 

一誠「……」

 

部室に乾いた音が鳴り響いた。

リアスが怒りの表情で一誠を平手打ちしたのだ。

 

一誠はレイナーレとの一件後、血まみれで倒れていたところを我夢が発見し、リアスに頼んで治療してもらい、一命をとりとめた。

 

一誠は治療後、意識を取り戻すと何があったのかをリアス達に説明し、アーシアを救い出すと言うとリアスがやめるように言ったが、それでも救うと食い下がらなかった為、リアスに平手打ちされたのである。

 

リアス「何度言えばわかるの!?駄目なものは駄目よ、彼女のことは忘れなさい…。貴方は私の眷属なのよ?これは貴方だけの問題じゃないのよ!?もし貴方に何かあったら私達にも被害があるの!私の眷属をそんな危険なマネさせないわ!」

 

リアスは怒りの表情を浮かべたままだが、その言葉は不安で満ちていた。

 

一誠は無言で聞いていたが、真剣な表情でリアスを見つめると、

 

一誠「なら…、おれを『はぐれ』にしてください…!そうすれば誰も迷惑をかけないで済む…」

 

「「「「「!?」」」」」

 

一誠の発言に全員が驚いた。はぐれ悪魔になると、永遠に他の悪魔たちに狙われる人生を歩むことになるからである。

 

リアス「何言っているの!?そんな事できないわ!貴方は私たちにt…「そんなことわかっています!!」一誠?」

 

リアスの言葉を一誠は大声で遮ると、言葉を続けた。

 

一誠「無茶な事だって、無駄死にするだけだってわかっています!それでも俺はアーシア(あいつ)の友達だ!それにこれ以上、俺の前で夢を壊されたくない!!だから、俺は……!!」

 

リアス「待ちなさい!イッセー!!」

 

一誠はそう言うと、リアスの制止も聞かずに部室から飛び出していった。

 

我夢「部長」

 

頭を抱えているリアスに我夢は真剣な表情で話しかけた。

 

我夢「一誠を許して下さい。あいつは昔から友達や夢のことになると、熱くなってしまうタイプなので…。勝手なことを言いますが、僕はイッセーの提案に賛成です。アーシアは僕の友人でもあります。僕の友人が苦しんでいるなら助けてあげたいです、では!」

 

我夢はそう言いお辞儀すると、リアスが言葉を発する暇もなく部室を飛び出していった。

 

リアス「2人とも…」

 

リアスは不安な表情で呟いていると、朱乃が近づき、耳元で何かを囁いた。

 

リアス「裕斗、小猫。私は大事な用事が出来たから席を外すわ」

 

そう言うと、リアスは朱乃と共にドアがある方に向かうとドアの前で木場と小猫の方に振り向くと、

 

リアス「あと、2人にこれだけを伝えて置いて。―――」

 

木場「!」

 

リアス「裕斗、小猫。2人を頼んだわね」

 

伝言を伝えたリアスは朱乃と共にどこかへ出掛けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、町外れの教会の近くの木の影に一誠の姿があった。

 

一誠「(結局来たが、奇襲するか?それとも…、あぁー!面倒くせぇ!もう正面突破するか!!)」

 

一誠はそう思い、木の影から出ようとすると、

 

グッ!

 

一誠「!?」

 

何者かが一誠の肩を掴んだ。

一誠が振り返ると、

 

我夢「まぁ、待ちなって」

 

一誠「我夢!」

 

自身の肩を掴んでいる我夢がいた。

 

一誠「俺を止めに来たのか?」

 

一誠がそう質問すると

 

我夢「いや、そうじゃない。僕もアーシアを助けに来たんだ。一誠1人じゃ切り抜けられないと思ったからね。僕たちいつもやることは一緒、だろ?」

 

一誠「我夢…」

 

一誠は我夢の言葉に感激し、思わず涙が出そうになった。

 

???「僕たちも忘れないで欲しいね」

 

一誠が感激している中、2人は声のする方に振り向くと、後ろから木場と小猫が現れた。

 

一誠「俺たちを止めに来たわけじゃ…」

 

一誠は不安そうに言うが、

 

木場「いいや、違うよ。僕たちもアーシアさんの救出に来たんだ。それに、個人的に堕天使にいい感情は持ち合わせてないからね」

 

小猫は木場の意見に同じと言わんばかりに頷いた。

 

その後、2人に兵士の駒の特性である『昇格(プロポーション)』について説明した。

 

『昇格』、それは『兵士』が『王』以外の駒の能力を使えるという特殊能力である。ただし、『昇格』するには『王』が、我夢達でいうところのリアスの許可が降りなければできないのである。

 

木場「あと1つ、部長から君達への伝言だ。部長は敵地において昇格条件を出した…、つまりこの教会を悪魔にとっての敵陣地として認めた」

 

一誠「?」

 

我夢「つまり暴れていいってことだよ」

 

リアスの伝言にちんぷんかんぷんな表情をしていた一誠に我夢が簡潔に説明すると、一誠はなぁるほどと、手のひらにポンと手を当てて納得した。

 

我夢「作戦は?」

 

木場「アーシアさんはおそらく、この教会の聖堂にいるだろう。教会は大抵、聖堂で儀式を行うからね…。向こうもこちらに気づいているだろうから…」

 

小猫「正面突破です…」

 

木場に続けて小猫がそう言うと、4人は隠れていた木の影から出て、教会の扉の前まで歩いた。

 

小猫「…えい」

 

小猫が扉を蹴破ると、4人は教会の中へ侵入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時が遡り、我夢と木場達が一誠に合流する前、

一誠が隠れている場所から離れた教会近くの森の木の上にレイナーレの部下の女堕天使、『カラワーナ』、『ミッテルト』、そして男の堕天使、『ドーナシーク』がそこにいた。

 

カラワーナ「今夜の儀式が終われば、レイナーレ様もついに認められる…!」

 

カラワーナは自分のことの様に歓喜に震えていた。

 

ミッテルト「あーあー…、いいなぁ~、レイナーレ様。私も『アザゼル』様に認められたいなぁ~…」

 

ミッテルトが羨ましそうに呟くと、

 

ドーナシーク「まぁ、そう言うな。レイナーレ様も我々にも御慈悲が貰える様にして下さるだろう。だから、私達は儀式が邪魔されぬよう見張りをすることだ…」

 

ドーナシークはそう言うと、帽子を深くかぶり直しながらミッテルトに言った。

 

カラワーナ「しかし、中々来んな…」

 

カラワーナはすぐ来ると思った悪魔が来ないことに疑問を持っていた。

 

ミッテルト「まぁどうせ来ても~、八つ裂きにするだけだし~、それに、ここの悪魔達も大したことないっしょ!きゃはははははーーーー!!楽しみだなぁ~、恐怖に歪む顔をした悪魔を見るの~~!」

 

ミッテルトの発言に他の2人も邪悪に満ちた笑みで微笑んだ。

 

だが、3人はその様子を木の影から黒一色の服を着た男が見つめていたことも、この後、自分たちが恐怖に歪む顔をすることをまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り、我夢、一誠、木場、小猫の4人はそこで待ち伏せていたはぐれ神父、『フリード・セルゼン』と対峙していた。

 

フリード「ようこそォォーー!クソ悪魔の皆様方ァ!ここから先は行かしませんぞォォ~~!」

 

一誠「おい!お前に構ってる暇は無ぇ!アーシアはどこだ!」

 

気味が悪い笑みを浮かべているフリードに一誠はアーシアの居場所を怒鳴りながら聞いた。

 

フリード「それなら、そこの祭壇の下に隠し階段がござりまする。そこを降りれば、祭壇がある聖堂に行けまするぞ」

 

あっさりと居場所を白状したフリードに一誠と我夢は驚いていると

 

フリード「でも、辿り着けないでしょう。何故ならここでぼくちんに皆殺しにされるからねェェ~~~~!」

 

フリードは右手に持っている光剣で一誠に斬りかかろうとし、我夢は懐から金色のメリケンサックの様なものを取り出そうとしたが

 

ガギィン!

 

フリード「チッ!」

 

木場が割り込んで、フリードの光剣を自らの剣で受け止めた。

 

木場「イッセー君、我夢君!ここは僕たちが引き受けた!さぁ、アーシアさんの元へ!」

 

小猫「…先輩方、ここは任せて下さい」

 

光剣を受け止め続けている木場と小猫の言葉を聞くと、一誠と我夢は祭壇を蹴飛ばし、地下の儀式が行われている聖堂につながっている階段を降りていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、リアスと朱乃は

 

リアス「こ、これは!?」

 

朱乃「ひどい有り様ですわ…」

 

2人は驚愕に包まれていた。

教会の周りにいる3人の堕天使、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシークを討伐に来たが、2人の視線の先には、もはや肉片となり、堕天使の羽が散乱している件の3人の死体があり、大量に流れている血で周りの木は赤く染まっていた。

 

また、唯一顔が無事であったミッテルトの顔は、恐怖に歪んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一誠達は

 

一誠「くそ!早くしねぇとアーシアが!」

 

我夢「イッセー、おそらく聖堂には大勢の悪魔払いがいると思うからそいつらは僕に任せてアーシアを」

 

一誠「わかった!頼んだぜ、相棒!」

 

2人はそんな会話をして階段を降りていくと、大きな扉が見えてきた。

 

一誠と我夢はそれを力いっぱい開き、中に入った。

 

室内には大勢の悪魔払いがおり、奥の祭壇には十字架で磔にされたアーシアの姿があった。

 

一誠「アーシア!俺だ、イッセーだ!」

 

アーシア「……イッセー…さん?」

 

一誠の呼び掛けにアーシアはぐったりしながらも顔をあげた。

 

アーシア「…どうして…ここに?」

 

アーシアは疑問の表情を浮かべると

 

一誠「俺たち『友達』だろ?理由なんかそれだけだ!!」

 

我夢「そうだよ!『友達』がピンチなら助ける、当たり前のことじゃないか!」

 

アーシアは友達だからという理由で、危険を冒してまで助けに来てくれた一誠と我夢に感激し、涙を流した。

 

レイナーレ「あらあら、美しく友情だこと。一足遅かったわねぇ、たった今儀式が終わるところよ」

 

アーシア「イヤァァァァーーーーーー!!」

 

一誠&我夢「「アーシア!!」」

 

レイナーレがそう呟くと、アーシアは体が緑色に輝きだし、苦しそうに叫び声をあげた。

すると、アーシアは力尽きた様にぐったりし、体から緑色の光が出てきた。

 

レイナーレ「これよ!これが欲しかったのよ!これさえあればアザゼル様とシェムハザ様の愛を…!」

 

レイナーレは緑色の光を体の中へいれると、喜びに満ち溢れた表情を浮かべた。

 

我夢「やはり、狙いは神器か…!」

 

一誠「野郎ォォ~、それだけのことでアーシアを……!」

 

2人は当然、神器を抜かれた人間が死ぬこともきかされていたので、我夢は苦虫を噛み潰した表情で呟き、一誠は怒りの表情で歯軋りした。

 

レイナーレ「これでやるべきことも終・え・た・し、後は邪魔な悪魔さん達を八つ裂きにするだけね!」

 

レイナーレが言い終えると同時に、周りにいた大勢の悪魔払いが一誠たちに襲いかかってきたが

 

ドガァァァーーーン!

 

「「「「「ぐわぁぁぁーーーー!!!!!」」」」」

 

後ろから一誠たちの間に割り込む様に、長椅子が飛んでき、悪魔払い達に直撃した。

 

2人が振り返ると

 

木場「一誠君たち、待たせたね!」

 

小猫「…助けに来ました」

 

一誠「お、お前ら…」

 

フリードと交戦してた筈の木場と小猫がそこにいた。

 

レイナーレ「あのはぐれ神父は!?」

 

木場「あぁ、彼なら撤退していったよ」

 

レイナーレの問いに木場は少し口角をあげて答えた。

 

レイナーレ「チッ、使えないわね!貴方達、こいつらを皆殺しにしなさい!」

 

レイナーレの言葉に悪魔払いは活気を取り戻すと、木場達を含めた4人に襲いかかってきた。

 

我夢「一誠!ここは僕たちに任せて、アーシアを!」

 

一誠「すまねぇ、みんな!」

 

一誠は我夢にそう答えると、襲いかかってくる悪魔払いの攻撃をかわしながら祭壇のほうへ進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我夢「こいつの出番がきたか…」

 

我夢は悪魔払いの攻撃から避けながら、懐から先程、上階で使おうとしていた金色のメリケンサックの様なものを取り出した。

 

小猫「我夢先輩、それは?」

 

小猫は悪魔払いを殴り飛ばし、興味深々な表情で我夢に問うと、

 

我夢「これは『エスプレンダー』。『光を解放する』という意味で、僕が作った変身アイテムさ」

 

木場「成る程、スペイン語で輝くの意味を持つ、Esplender(エスプレンデル)から取っているね」

 

悪魔払いを切り捨てながら感心し、呟く木場に我夢は頷くと、エスプレンダーを右手にはめて、その手を左肩に持っていき、

 

我夢「ガイアァァァーーーー!!!

 

その掛け声と共にエスプレンダーを前にまっすぐつきだすと、エスプレンダーから赤い光が溢れだし、我夢は等身大のガイアへと変身した。

 

小猫「おおおお…」

 

ガイアの姿を間近に見て、小猫は普段の無表情が考えられないくらい目を輝かせていた。

 

ガイア「グァァ…、デュワーー!!」

 

「「「「「「うわぁぁーーー!!!」」」」」」

 

ガイアは素早くエネルギーを溜めて体から解放して、周りにいた悪魔払い達を吹き飛ばし、それを受けた悪魔払いたちは壁に叩きつけられた。

 

木場「相変わらず、凄まじい力だね…」

 

小猫「すごいです…」

 

その様子に木場と小猫は吹き飛ばされないようにしゃがみながら感服した。

 

祭壇のほうでは、十字架から解放されたアーシアを両腕で抱えている一誠にレイナーレが背後から光の槍を突き刺そうとしていた。

 

ガイア「!デュワッ!」

 

それに気づいたガイアは左手から三日月型の光弾、『ガイアスラッシュ』をレイナーレ目掛けて放った。

 

レイナーレ「ギャア!悪魔ごときがよくもやってくれたわね……!」

 

ガイアスラッシュが直撃したレイナーレは怒りの表情に歪むと、光の槍をもう1本作り出し、ガイアに向かって飛びかかった。

 

ガイア「デュアッ!」

 

ガイアはレイナーレの攻撃を強化されたフットワークで避けると、レイナーレの頭に回し蹴りを放った。

 

レイナーレ「ぐわぁぁーーーーーーー!!」

 

それを喰らったレイナーレは横の壁に吹き飛んでいった。

 

木場「イッセー君、今のうちにアーシアさんを上へ!」

 

一誠「…!すまねぇ、みんな!」

 

一誠は木場の言葉を聞くと、アーシアをお姫様抱っこして、入ってきた扉のほうへ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を急いで上がった一誠は、近くにある長椅子にアーシアを寝かせた。

 

一誠「ア…アーシア、しっかりしろ!安心しろ、俺の友達が絶対に助けるからな……!」

 

アーシア「イ…ッセー…さん…」

 

一誠は意識が朦朧とし、辛そうに呼吸するアーシアの手を両手で強く握った。

 

アーシア「イッセー…さん…、私…、日本に…来てよかった…。我夢…さんや…イッ…セーさん…と少しの間だけ…お友達に……なれ…て……」

 

一誠「バカヤロー!それはこれからだろ!そんな悲しいこと言うなよ!」

 

一誠は心の中でわかっていたのだ。

もうどうやっても助からないと…。

その事が悔しくて、一誠は涙を流してアーシアの言葉を否定した。

 

アーシア「イッ…セー…さん、私と…お友達に……なって……くれ………て、ありが…と」

 

アーシアは涙を流しながらか細くなった声で一誠にそう言うと、安らかな表情で息をひきとった。

 

一誠「………アー…シア…」

 

一誠は冷たくなった彼女の手をより強く握りしめながら静かに泣いた。

 

レイナーレ「あ~あ、死んじゃたわねぇ~、その娘」

 

一誠が悲しんでいると、ガイアたちと戦っていた筈の所々ボロボロのレイナーレがいた。

 

一誠「お前、あいつらをどうした…?」

 

レイナーレ「あの子たちは面倒だから、悪魔払い達に頼んだわ」

 

一誠は振り返らずに問うと、レイナーレはにやけながら答えた。

 

レイナーレ「ご覧なさい…、あのウルトラマン?だっけ?あの子や他の子たちに傷つけられた傷も彼女から奪った神器、『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』を使えばこの通り」

 

レイナーレは傷ついた体の部位に手をかざすと、緑色の光で傷が治った。

 

レイナーレ「これで私を馬鹿にしてきた奴等を見返せるわ!これでアザゼル様もようやく…「…おい」何よ…」

 

レイナーレは歓喜に満ち溢れた表情で呟いていると、途中で言葉を遮った一誠を不機嫌な表情で見つめた。

 

一誠「そんな…、そんなくだらねぇことでアーシアを巻き込みやがって!この娘は普通に友達が欲しかっただけなんだ!普通に生活したかったんだ!」

 

レイナーレ「ウフ♪その娘は私の大切な計画の為に生け贄になったのよ。むしろ感謝してほしいわ、はぐれになった彼女を有効活用してあげたんだから…」

 

レイナーレは激怒している一誠に薄気味悪い笑みで答えると

 

レイナーレ「じゃあ、彼女とあの世でデートできるようにしてあげるわっ!」

 

光の槍を作り出し、それを一誠に目掛けて投げた。

 

一誠「…クッ!」

 

一誠は死の覚悟をし、身を固めたが

 

ガイア「デュア!」

 

地下からレイナーレを追ってきたガイアが高速移動で一誠の前に割り込み、光の槍を腕で叩き落とした。

 

一誠「が、我夢…」

 

急に来た驚きと、助けてくれた喜びが頭のなかを駆け回っている一誠にガイアは頷いた。

 

レイナーレ「うそ!?悪魔なのに、光が効かないなんて!?」

 

レイナーレは悪魔の弱点である光の槍を触れても、何も起きないガイアに動揺していると、

 

ガイア「ダァァァーーーー!」

 

レイナーレ「は!し、しまっ…!ギャアァァァァーーー!!!」

 

ドガァァァァァァーーーン!!!

 

こちらに向かってジャンプキックしているガイアに気づかず、腹部に直撃すると、後ろへ吹きとんでいった。

 

レイナーレ「ぐっ、ぐぅ…」

 

レイナーレは口から血を流しながら瓦礫から出てくると、聖母の微笑で治す為、口元に手をかざすが

 

レイナーレ「(ち、治療速度が落ちてる!?まさかウルトラマンのせい!?)」

 

治す力が弱まっている事にレイナーレは焦った。

急に言うことを聞かなくなった神器、光が効かないガイア相手では分が悪いと思い、逃げる為、翼を広げて空へ飛んだ。

 

ガイア「デュア!ガァァァァ……、デュワァァァァァァァーー!!」

 

ガイアは逃がすまいと思い、腕をT字に組んでエネルギーを溜めると、右腕の間接に左手を乗せて、L字型の構えで放つ必殺技、『クァンタムストリーム』をレイナーレに放った!

 

レイナーレ「ぐぎゃあぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

 

直撃したレイナーレは黒焦げになって、地上へと落下し、その衝撃で気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイナーレから聖母の微笑を取り返したガイアは我夢の姿に戻ると、アーシアの遺体に横にそれを置き、一誠と一緒に長椅子に座っていた。

我夢は落ち込んでいる一誠に声を掛けようとしたが、

 

木場「どうやら終わったみたいだね」

 

2人が声のするほうを向くと、多少ボロボロになった木場と小猫が階段を上ってきた。

 

一誠「みんなに迷惑をかけちまったのに…、結局、俺は助けられなかった…」

 

木場「イッセー君…」

 

小猫「先輩…」

 

一誠の言葉に木場と小猫は悲しみの表情を浮かべた。

 

その後、あとからやって来たリアスと朱乃と合流し、お互いに何があったのかを報告した。

 

リアス「――そう…、残念だったわね…」

 

一誠&我夢「「…」」

 

リアスは悲しみに満ちた眼差しを2人に向けた。

 

リアス「しかし、()()()()()()()()()()()()()のは幸いだったわ」

 

我夢「え、それってどういう事です?」

 

リアスは我夢にそれは後でと言い、朱乃にレイナーレを起こす様に指示した。

 

ザッバァッ!

 

レイナーレ「けほっ、こほっ!」

 

朱乃「部長、起きましたわ」

 

朱乃は魔法で作り出した水をレイナーレにかけると、レイナーレは咳をしながら気をとり戻した。

 

リアス「こんばんは、堕天使さん」

 

レイナーレ「あ、あなたは…」

 

リアス「そう、あなたがずいぶんと可愛がってくれた眷属の主、リアス・グレモリーよ」

 

リアスはにっこりと微笑みながら言った。しかし、その顔はどこか怒りがこもっていた。

 

レイナーレ「グレモリー…、まさかグレモリー家の娘か!?」

 

リアス「えぇ、以後お見知りおきを…。まぁ、あなたはこれから消されるんだけどね」

 

リアスがそう言うと、レイナーレの顔は青ざめた。

 

レイナーレ「わ、私の部下は…?」

 

リアス「あぁ、彼らは()()()()()()()()()惨殺されてたわ…。この羽、あなたならわかるでしょ?」

 

レイナーレはリアスの手に持っている3枚の羽を見ると、そんな…と呟きながら落胆した。

 

リアス「あなた達は、私の領地で好き勝手してくれただけでなく、私の可愛い眷属に手を出した…、充分死罪に値するわ……」

 

そう言うと、リアスは全身から赤黒いオーラを解放した。

 

リアス「何か言い残すことは…?」

 

リアスは右手にこめた破滅の魔力をレイナーレに向けながら問うと

 

レイナーレ「……このまま確実に私は殺されるでしょう…、だが!」

 

レイナーレは薄気味悪い笑みを浮かべながらそう呟くと、視線を我夢の方に向けた。

 

レイナーレ「こいつだけは道連れにしてやるわっ!」

 

レイナーレは最後のあがきで両手に光の槍を作り出し、我夢目掛けて襲いかかった!

 

リアス「しまった!」

 

木場「まだ抵抗する力が残っているなんて!」

 

リアス達は我夢を助けようとするが、すでにレイナーレは我夢の目前まで近づいていたので間に合わない。

 

我夢「!」

 

レイナーレ「死ねぇぇぇぇーーーーーーー!!」

 

突然のことで動けない我夢に接近したレイナーレは、その両手の光の槍で突き刺そうとしたその時!

 

レイナーレ「ぎぃあぁぁあぁぁあーーーーー!!」

 

ドガァァァーーーーーーン!!

 

我夢の後ろから飛んできた青い光線を受けたレイナーレは爆発四散した!

我夢たちは光線が飛んできた方向を振り向くと、

 

???「……」

 

胸と両肩にある銀縁のプロテクターの中央には、青く輝くひし形の結晶体があり、青い体に銀色のラインがあるウルトラマンがそこに立っていた。

 

小猫「…ウルトラ…マン?」

 

一誠「1人だけじゃなかったのかよ…!?」

 

その青いウルトラマンを見て、リアスたちは驚いていた。

 

我夢「君は…、一体…?」

 

青いウルトラマン「………」

 

我夢が質問するが、青いウルトラマンは何も答えず、踵を返して歩いていった。

 

リアス「待ちなさい!あなたは…!」

 

リアスが何者か問おうとしたが、青いウルトラマンは振り返らず、両手を広げてそのままどこかへ飛んでいった。

 

こうして、アーシアの救出は突如現れた青いウルトラマンの謎を一同に残しながら、終結した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、我夢は急ぎ足でオカルト研究部の部室に入った。

 

我夢「部長、すみません。遅れました」

 

リアス「あら、いいのよ。先生のお手伝いをしてたんでしょ?」

 

我夢「さ、さすが部長…、情報が速い…」

 

朱乃「あらあら、うふふ…」

 

リアスの幅広い情報網に我夢は苦笑いをしながら感服し、朱乃はいつもの口調で微笑んだ。

 

アーシア「我夢さん、おはようございます!」

 

我夢「アーシア、おはよう!」

 

我夢は駒王学園の制服に身を包んでいるアーシアに笑顔で挨拶を返した。

 

何故、死んだはずのアーシアがここにいるのか。それは昨日、我夢が取り返した『聖母の微笑』と『僧侶(ビジョップ)』の駒を使い、リアスが悪魔へ転生させたからだ。

 

シスターを悪魔に転生させることは前代未聞だったらしかったが、無事転生し、今日から駒王学園の2年生として生活している。

 

ちなみにアーシアは住む家がないので、一誠の家に住まわしてもらっている。

 

リアス「さあ、全員揃ったことだし…!」

 

リアスは指を鳴らすと、部室のテーブルにケーキと大量のお菓子が現れた。

 

リアス「アーシアの歓迎パーティーを始めましょう!」

 

リアスの言葉と共に一同は乾杯すると、ケーキとお菓子を思う存分堪能しながらパーティーを楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、どこかの薄暗い部屋の中で我夢の情報を興味深そうにパソコンで閲覧している人物がいた。

その人物は、コッヴ襲来後や昨日の夜、森の中で堕天使たちを見つめていたあの黒服の少年であった。

 

黒服の少年「高山 我夢、奴を俺の()()()にすれば…」

 

黒服の少年は意味深に呟くと、パソコンを閉じ、どこかへ出掛けていった……。

 

 

 

 

 

 




次回予告

神の使いか、悪魔の使者か!?
ガイアとアグルの強烈タッグが、深海怪獣と大バトル!

次回、「ハイスクールG×A」!
「青き巨人」!
君の熱いエールは誰に!?






あの黒服の少年は一体誰なんでしょうね?(すっとぼけ)
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