書いてて思ったんですけどサブタイトルと話の内容が噛み合っていない様な....?
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ベル達が冒険者の集団に襲われた日
ダンジョンの中層には都市最強の冒険者オッタルがいた
何故彼がそんなところにいるのか?
理由は1つで、全ては主神の為である
彼の主神フレイヤは今2人の冒険者を気に入っている
そしてその内の1人ベル・クラネルが抱えている問題、主神曰くその輝きを鈍らせているトラウマを乗り越えさせるための準備をしているのだ
但し今回に限っては彼の私情も含まれている
というのも、もう1人の方、冨岡 優真は武人だと考えている
そしてオッタル自身が武人で在るため気になってしまうのだ
彼は追い詰められた時どんな冒険をするのか、どんな輝きを見せてくれるのかを
ヴゥオオオオーーー
ダンジョンにモンスターの産声が響く
生まれ落ちて来たのは2体の牛頭を持った人形のモンスター
オッタルはその2体に近づいていく
主の願いを叶えるため
そして自らの好奇心のため
「さあ、見せてみろ。お前達の冒険を。」
オッタルはこれから起きることを想像すると口角が上がるのを押さえられなかった
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今日はロキファミリアの遠征の日である
といっても俺達には特に関係が有るわけではない
強いて言えばベルとアイズさんの特訓が、終わってしまう事ぐらいだろうか
という訳で今日も今日とてダンジョンに潜る
変わったことと言えばモンスターが少ない
既に九階層に居るのだが殆ど遭遇しなかった
「何か、おかしいよね?」
「はい。モンスターが少なすぎます。」
俺と同じ事を考えていたのかベル達が話し始めた
「どうする?2人とも。今日は止めておく?」
俺は何か嫌な感じがしたため、止めておくかどうか2人に聞いてみる
「うーん、リリはどう思う?」
「リリの方からはなんとも。ロキファミリアの遠征のせいで倒されてしまったという考え方もありますから。」
「そっか...」
「どっちにしろこのパーティーのリーダーはベルなんだからベルがしたい方で良いんじゃないか?」
「分かった。...続けよう。それで──
ズシンー ズシンー
ベルがしゃべっている最中にモンスターの足音が響く
「音の大きさからして大型かな?近いな。」
「そんな!何で大型のモンスターがこの階層に?」
等と話している間にベルの顔色は悪くなっていた
「大丈夫か、ベル?顔色悪いぞ。」
今のベルの顔色は薄暗い中でも分かるくらいに悪くなっていた
「大丈夫。でも今日はもう止めようと思う。
大型が上がってくるなんて普通じゃないし。」
「そうですね。リリは賛成です。」
「俺も賛成だ。そうと決まれば早く───っ!」
早く行こうと言おうとした時すぐ横の道から足音が響いた
話すのに夢中になって大型が何処にいるのかをちゃんと確認していなかった
「取り敢えず来ちゃったもんは仕方ないしどうせオークとかだと思うからそれだけ倒して帰ろうか。」
稼ぎとしては不足も良いところだが命には代えられない
「そうですね。手早く済ませてしまいしょう。リリも今日はあまり長居したくありません。それで良いですよね?ベル様。」
ベルからの返事がない
不思議に思いベルの方を見ると顔色が更に酷くなっていた
呼吸も荒い
まるで何かに怯えているかの様なそんな様子だ
そしてそんなタイミングで足音の主がルームに入ってくる
慌ててそちらに振り返り迎撃しようとして愕然とする
何故なら、そこにはこんな上層にいるはずのないモンスターがいた
ギルドの推奨ステータスレベル2以上
中層から出現するモンスターにして
ミノタウロスが何故か2体そこにいた
2体とも手に大検を持っている
「何でミノタウロスがここに...」
リリが呆然と呟く
「そんことは後だ逃げるぞ!」
俺は即座に撤退を選択する
勝てない相手と戦う事はない同じルームに居るとは言えまだ端と端にいるため距離は結構ある
これなら逃げられるかもしれない
そう思っていた、が
「ベル様、しっかりしてください!逃げますよ」
ベルが動かないのだ
呆然としていて動こうとしない
その間にもミノタウロスは近づいて来て此方を攻撃しようとする
(不味い!)
「しっかりしてください、ベル様!」
1体の攻撃はリリがベルを突き飛ばすことで回避
もう1体の攻撃は俺が刀で防いだ
しかし、その衝撃で全員吹き飛ばされてしまう
俺はリリ達とは別の方向に飛ばされてしまったため、リリ達がどうなったのか確認するため声をかける
「リリ!ベル!大丈夫かっ!」
「ゆうま...さま?」
リリが返事をするがどこかボーッとしている
(頭を打ったのか?不味いぞ、ベルだけじゃなく、リリまで...)
「リリっ!しっかりして!」
そう思っていたがどうやらベルが戻ったらしい
なら、
「ベル!リリをつれて逃げろ!」
「優真はどうするの?」
「俺はここに残る。」
ベルがリリを抱えて逃げなきゃいけない以上は絶対に逃げきれない
それなら俺がここに残るしかないだろう
「ダメです、優真様。」
「じゃあ、どうするんだよ!」
焦っているためか語尾が荒くなってしまう
「僕も残る。2人なら1人よりも時間が稼げる。」
「そんなベル様まで...」
「良いんだ。リリは早く逃げて。」
「イヤです。」
ベルが逃げるように言うがリリは頷かない
「ベル、もう時間がない。やるぞ!」
「待ってください、優真様!ベル様!」
「早く行け!」
ベルの最後の一言でリリは漸く走り出した
そしてミノタウロスとの戦いが始まった
ミノタウロスが振り上げた剣を真上から振り下ろしてくる
それを何とか避けたが剣が地面に当たっただけで砕け散り破片が飛ぶ
(速い、そのくせ威力も高い。
まともにくらったら一撃でヤられる!)
続く横凪ぎの一閃を低く屈んで回避し、出来た一瞬の隙に『水面切り』を放つ...が、
(浅い!)
型まで使ったというのに与えた傷は僅かに血を出させる程度のもので、とても有効だにはならない
(クソッ、速くて、力も強いクセに硬いとか反則だろ!)
最初はベルと連携をと思っていたが、もはやそんな余裕はない
目の前の相手の攻撃を避けるので精一杯になってしまっている
更に悪いことに攻撃をくらってはいないのだが、飛び散る破片のせいで既にあちこちに傷を負ってしまっている
「ヴゥオオオオー」
「っ!...」
鳴き声とともに放たれた攻撃を避ける事が出来ず刀で受けるも前回同様吹き飛ばされ背中から壁に激突してしまう
「カハッ...」
肺の空気が一気に抜ける
頭からも血が出ているが気にしていられない
後背中が痛い
そして、この状況を打開するため攻撃によって出来た距離を利用する
「リンク・
魔法を発動させ光を纏う
それによって強化させたステータスを用いて
水の呼吸 肆の型 『打ち潮』
すれ違いざまに一瞬で4回の攻撃を放つ、しかし
(これでも浅いか!)
前回の『水面切り』よりはダメージを与えられたがそれでもまだ浅い
(それなら!)
相手の蹴りを前に転がって避け、後ろに回り込む
振り向きざまの横凪ぎの攻撃をしゃがむのではなく上におもっいきり飛んで回避
がら空きになった相手に水の呼吸の中で最大威力の技を叩き込もうとする
狙うは
(片腕さえ奪えればバランスが取れなくなる筈だ
そうなれば後は速さで押しきれる!)
「『滝壺』っ!」
落下中の自分の体重も合わせた上段からの全力の一撃
蹴りも左手でのガードも間に合わない
(取った!)
しかし、優真の渾身の一撃が決まらなかった
優真は忘れていた、イヤ失念していた
戦ったのが初めてというのもあるし、知識として覚えていただけだった為最も注意すべき物をしていなかった
ミノタウロスの最大の武器は力でもなければ硬さでもない、最大の武器は角だった
優真の一撃はその角によって阻まれる
どころか衝撃によって刀が半ばから折れてしまう
入ると思った一撃が入らなかったこと、さらに刀まで折られてしまった驚きで一瞬だけ思考が停止し、動きが止まってしまう
(っ、しまっ──)
動きが止まったのはほんの一瞬
しかし今の優真では戦っていた相手はその一瞬が命取りになる相手だった
角と刀がぶつかり合った衝撃で中に浮いていた優真を、驚きで動きが止まった一瞬の隙をついてミノタウロスが右足で蹴り飛ばす
蹴り飛ばされた優真は勢い良く跳ねながら転がっていく
漸く止まり立ち上がろうとするも左半身に鋭い痛みが走り口から血を吐いてしまう
(不味い、骨が何本か逝ってる。それに刀も折れた。どうする、このままだと...)
そんな事を考えていたとき直ぐ側にベルも飛ばされてくる
ベルは着ていたアーマーも剥がれていて見るからに傷だらけで戦える状態には見えない
(このままだと2人ともヤられてしまう...何か打開策を──)
と考えたとき、ミノタウロス達の動きが止まる
前を見ると、俺達をミノタウロス達から庇うようにアイズさんが立っていた
「良く頑張ったね。今助けるから。」
(助かった...!)
その言葉を聞いて優真はそう思った
正直死ぬだろうと覚悟していた為優真に取っては全員が生き残れるという最高の結果になったと思えていた
ベルが立ち上がるまでは
「...ないんだ。」
「ベル?」
ベルがアイズさんの腕を掴みながら叫ぶ
「もうアイズヴァレンシュタインに助けられる訳には、いかないんだ!」
「...っ!」
その言葉を聞いて思い出す
自分が何のために
(そうだ。俺は誰かに助けてもらいに来たんじゃない。誰かを助けられるぐらい強くなるために
ベルがミノタウロスに向かっていく
その姿は英雄の様に思えてしまう
(それなら俺も冒険をしよう。)
そう思いながら優真も彼を待ち構えているかのように佇んでいるもう1体のミノタウロスの方に歩いていく
(俺も冒険者なんだから!)
ミノタウロスは獰猛に笑う
優真は折れた刀を鞘にしまい予備の小刀を取り出し構える
(さあ、始めよう。俺の冒険を!)
「「ああああああーーーー」」
「「ヴゥオオオオーーーー」」
4つの雄叫びが響き渡った
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冨岡 優真
今回ベルのお陰?で冒険者として一歩成長した
独自の呼吸を使わなかったのは完成していないのを使うのは良くないと思ったから
平行詠唱はまだ出来ない
後やっぱり背中が痛い
ベル
やっぱりカッコいい原作主人公
あそこで立ち上がる姿は何度見てもカッコいい
アイズ
ベル達の事が分かったのは他にも襲われた冒険者がいてその人たちに話を聞いたから
遠征を抜け出して助けに来てくれた
あと、かわいい(´・∀・)
リリ
あそこで逃げようとしない所とかを見るとやっぱり良い子ダナーって思う
リュー
いや、忘れてないです
覚えてます
もうすぐ出るから木刀を置いて!!
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メインヒロイン?のミノタウロス登場回でした
原作でもここでの戦いアチアチでしたね
この作品でも出来る限り近づけたいと思っています
ここで大正コソコソ噂話
前回存在だけ出てきた優真の鎹烏は義勇のヨボヨボ烏の子供らしい
名前は黒助 いつもはクロって呼ばれてる
好きなものは干しイチゴ