「やっぱり無いな~。」
バベルのとある階
ヘファイストスファミリアの新人が作った武器や防具が売られている部屋で優真は一人そう愚痴る
ミノタウロスとの戦いで優真は刀が、ベルは防具が壊れてしまった為二人で探しに来ていたのである
日輪刀なんて然う然う有るわけ無いか、と思いベルを探していると店の近くのベンチに赤髪の青年と一緒に座っているのを見つけたので近くに行ってみる
「何してるんだ?ベル。ヴェルフ・クロッゾさんって人の防具を探すんじゃなかったのか?」
「あっ、優真。実はね」
「俺がそのヴェルフ・クロッゾだ。ヴェルフって呼んでくれ。よろしくな。」
ベルの隣にいた青年がクロッゾさんだったらしい
まさかの本人に会うというベルの幸運にビックリしながらも優真も自己紹介をする
「冨岡優真です。こちらこそよろしくお願いします、ヴェルフさん。」
「お前もさん付けか...。まあ、良いか。それよりお前もしかしてユリシウスか?」
「そうですけど、俺のこと知ってたんですね。」
「当たり前だろ。剣姫の記録を大幅に塗り替えたお前ら二人は有名人だからな。」
どうやら自分が思っていたよりもかなり有名になっていたらしい
何だろう人に有名人って言われると照れくさい
「そういえば優真は探し物見つかったの?」
「それがさ~、無かったんだよ。予想はしてたんだけどさ。」
「なんだ、何か探してるのか?」
「日輪刀って名前の刀を探してるんです。」
質問に答えた瞬間ヴェルフさんは驚いたような表情になる
「優真、お前って鬼殺隊の関係者か?」
ヴェルフの口から出てきた予想外の言葉に今度は優真が驚きの表情を浮かべる
「ヴェルフさん鬼殺隊知ってるんですか!?」
「まあな。俺の師匠の様な人がここに来る前は鬼殺隊で刀を打っていたらしくてな、鍛治の技術を教えて貰ってるときに鬼殺隊についても色々聞いたんだよ。」
「そのヴェルフさんの師匠の人に会うことって出来ますか?後、名前も教えて下さい。」
急に巡り会えたチャンスについつい食いぎみに質問する
「鋼塚って名前だよ。ただ、鋼塚さんは今ロキファミリアの遠征に同行していてな、暫くは会えないと思うぞ。どうした?そんな顔して。」
ヴェルフが指摘した通り優真の顔は何とも言えない表情になっている
「いや、なんというか鋼塚さんちょっと苦手で。」
「ああー、なるほどな...」
ヴェルフさんは納得してくれたようだがベルはキョトンとしているので説明をする
「炭次郎さんっていう人から教えて貰ったんだけど、鋼塚さんの刀を折ると包丁持って追いかけて来るんだって。」
「ええ...流石にそれは冗談なんじゃ...」
「本当だぞ。あの人が冒険者を追いかけてる所を俺も何回か見たことあるからな。」
ベルの疑問にヴェルフさんが答えてくれる
(て言うかあの人ここでもそんなことやってんの?!大丈夫かな~...)
なんてことを考えているとヴェルフさんが驚きの提案をしてくる
「なあ、良かったらなんどけどさ、俺が打ってやろうか?お前の日輪刀。」
「ヴェルフさん日輪刀打てるんですか?」
予想していなかった事態に思わず聞き返してしまう
「ああ、鋼塚さんに教えて貰ったからな。材料の特殊な鉄も貰ってるから優真さえ良ければ売ってやれるが、どうする?」
「お願いします。」
二人揃ってヴェルフさんと専属契約を結びましたまる
えっ、何で鋼塚さんじゃないのかって?
鋼塚さん怖いんだもん
俺の胃がもたない
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「それでお二人は買収されてしまったのですか。」
所変わって11階層
ヴェルフさんが鍛治のアビリティイを手にいれる為やって来たのだが、リリに知らせずに専属契約を結んでしまった為拗ねてしまったのである
「なんだ~、チビスケ。そんなに俺が邪魔か?」
「チビではありせん!リリにはリリルカ・アーデという名前があります!」
「そうか、よろしくなリリスケ。」
「もういいです!」
「ごめんねリリ。勝手に決めちゃって。でも僕気に入ってるんだヴェルフ・クロッゾさんの作った防具。」
「クロッゾ!?今クロッゾと仰いましたか?」
「え、うん。」
「ヴェルフさんの名前がどうかしたの?」
「知らないんですか、優真様!クロッゾというのはかつて強力な魔剣を作る能力で名を挙げた鍛治一族の名です。今はその力を失い没落したそうですが。」
リリの反応が気になったので聞いてみたのだが、どうやらかなり有名な名前だったらしい。
「ああ、唯の落ちぶれ貴族の名だ。」
ヴェルフさんはうんざりしながらリリの言ったことを肯定する
「今はそんな事どうでも良いだろ。」
「でも...」
ビキビキビキ───
リリが言及しようとした瞬間地響きが起こり地面からモンスターが涌き出てくる
「どのみちこんな話してる場合じゃねえな。よし、オークは俺に任せろ。こいつらなら俺でも当てられる。」
「では、リリも微力ながら援護します。」
太刀を抜きながら言うヴェルフに続きリリもボウガンを構えながら提案する
「俺が気にくわないんじゃなかったのかリリスケ?」
「勿論嫌っています。ただ、御二人のお邪魔にはなりたくないだけです。」
「じゃあ、僕はインプを。」
「なら俺はシルバーバックの相手をするよ。」
ベルと優真も武器を構えつつ分担を決めていく
「よし、行こう!」
そしてベルの合図で敵に向かっていく
優真は突出してきたシルバーバックをすれ違い様に首を切り飛ばし倒すとそのまま群れに突っ込んでいき『打ち潮』で全滅させる
(リオンさんと修行していたお陰でランクアップした直後より動けるようになってる。)
というのもランクアップした直後の冒険者は急に上がったステータスに精神が追い付かず思うように動けない事があるらしい、とリオンさんがどや顔で言っていたので心配だったのだ
そんな事を考えながらベル達の方を見てみるとそっちも終わったようでヴェルフさんが話しかけてくる
「スゴいなお前ら、あの数をあっという間に倒すなんて。」
「ヴェルフさんがパーティーに入ってくれたお陰ですよ。」
「いつもより動きやすくなりました。」
「パーティーの利点だな。余裕が生まれれば動きもモンスターへの対処も変わるからな。」
「皆さん、他のパーティーが集まってきましたのでリリは今のうちに魔石をあつめてきますね。」
「分かった、ありがとうリリ。」
「それじゃあ、リリスケが魔石を集め終わったら昼飯にしよう。モンスターはアイツらに頼んでな。」
そうしてリリは魔石を集めに行き三人で話しているとベルの異変にヴェルフが気づく
「ベル、お前の右手光ってるぞ。」
「えっ!」
言われて初めて気づいたらしい
「何、これ?」
「ベルも分からないのか?」
「うん。」
なんてことを話していると急に悲鳴が聞こえてきたので声のした方を向くと逃げる冒険者達、そして後ろには上層で一番強いモンスター、インファントドラゴンがいた
「あれ、リリは?」
ベルに言われて探してみるとリリはインファントドラゴンの近くにいた為追いかけられようとしていた
「リリスケ逃げろ!」
ヴェルフに従って逃げ始めるリリだが、歩幅が違いすぎるため直ぐに追い付かれそうになる
「リンク・フィンブル・シンゼステ」
普通に走っては間に合わないと判断し魔法を走りながら発動
強化されたステータスを使い全力で踏み込み、
リリをキャッチ
ここからどうしようかと思ったとき、驚く事にベルが魔法でインファントドラゴンの頭を吹き飛ばした
「スッゲ...」
その光景に驚いているとリリが焦ったように声を出す
「優真様前!前!」
「えっ?」
リリに言われて前を見ると地面が迫っていた
どうやら思っていた以上に勢いが出ていたらしい
そういえばランクアップしてから魔法使ったの初めてだったな~と考えながら顔から地面に突っ込んだ
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優真
リリを庇うことは出来たが自分は体勢を立て直す事が出来ず、顔から地面に突っ込み血だらけになった
鋼塚 蛍
常にひょっとこの仮面を着けている炭次郎の日輪刀を打っていた人
レベルは4 二つ名は『
刀を作る技術はオラリオでもトップクラスで、オラリオにいる鬼殺隊の日輪刀は鋼塚が全部打っている
たまにする奇行から『歌舞伎者』とも呼ばれている
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二つ名考えるの難しいです
ネーミングセンスが欲しい!
次回もヴェルフの話しになります
最後にここまで読んでくださった方々、お気に入り登録等をしてくださった方ありがとうございました。