ソードアート・オンライン 〜剣豪と絶剣〜 作:☆さくらもち♪
《第1話》プロローグ
世界初のVRゲームとして発表されたMMORPG『ソードアート・オンライン』。
それは開発者『茅場晶彦』による現実世界とは異なるもう一つの世界を作り出す計画があった。
ゲーム内で死ねば現実世界でも死ぬという狂ったゲームは未だクリアされない。
しかしそんなデスゲームの中とあるプレイヤーがいた。
名は『
『剣豪』という異名を持つプレイヤーに扱えぬ武器はなく、とても芸達者だったと言われる。
天才的な戦闘能力と勝利へと至る演算能力は誰も勝ることは無かった。
「『剣豪』は……未だ見つかりませんか」
「見つかっていれば攻略は落ち着いているだろう」
「そうですけど……」
ソードアート・オンライン……SAOと称されるその世界で最強ギルドと謳われる《血盟騎士団》の創設者である団長と副団長がいた。
「あまり手を割くことは出来ない。この件から手を引くのも一つの手段だろう」
「……わかりました。『剣豪』からは手を引きます」
「ふむ。階層攻略は致し方ない。ならば我々は先に進むべく足を止めてはならないだろう」
多数の大手ギルドも手を貸したものの、その姿や片鱗を見ることは叶わず。
副団長である《
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第58層迷宮区にて青年とも少年とも見える男が剣を奮っていた。
妄執に取り憑かれたかのように剣を奮い、出現したモンスターは砕け散っていく。
突如として何もない空間から武器が現れてはモンスターへと発射されていく。
『剣豪』Ruaの正体こそ、彼だった。
そんな彼がずっと迷宮に出てくるモンスターを狩り続けていると、急に手が止まった。
「誰」
視線のその先には少女が立っていた。
紺色の長い髪に紅い眼。
それでいて幼さがあるものの綺麗な部類の美少女がいた。
「え、えーっと……」
ルアがいる場所は少なくとも安全マージンと呼ばれるlv68ですら厳しい経験値狩り場だった。
その理由こそが道中にいるモンスターの量。
ありえない程に出現し、そのモンスターの中にはモンスターを呼ぶ特殊なモノもいた。
それ故に効率のいい狩り場だとしても危険性も高い。
「レベル上げ?」
「そうなるの、かな……でもボクがいると邪魔になっちゃうね」
「ふーん……なら自分が移動する」
人の邪魔をしてまでルアはレベル上げをしたいわけではなかった。
効率の良い狩り場など何ヶ所か見つけてあるため譲っても構わないと判断したからだ。
「あ、あの!」
「……なに」
「ボクと一緒に組みませんか!」
「……はぁ?」
唐突にパーティ勧誘されたルアは少女に対して強い警戒を抱く。
今までもこういった手口で闇討ちしようとしてきた相手が吐き捨てるほどにいたからだ。
少女もその類なのかと思いながら愛刀に手をかける。
「一人だと怖いので……」
「……効率悪くなるけど」
「大丈夫です!」
なんとなく見捨てておけないと思い呆れながらもその勧誘を受けた。
普段ならば『剣豪』に釣られてくる間抜けや馬鹿を斬り捨てていたが、少女からはそれを感じ取れなかった。
「分かったよ」
「ありがとうございます!ボクは『
「……俺はルア。よろしく」
少女……ユウキに騙されてしまっても自分の責任にすることにした。
虎視眈々と狙う相手を見破れなかったのはルアの力不足。
不思議と少女に対する警戒心や疑心はなくなっていた。