ソードアート・オンライン 〜剣豪と絶剣〜   作:☆さくらもち♪

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UA1000突破しました!
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もしよろしければ感想及び評価お願い致します。


《第4話》

朝日が窓から差し込む時刻。

ルアは自然と目が覚めると少し動きづらく感じた。

 

「……?」

 

目を開いてみるとルアの隣にユウキが寝ており、抱き枕の如くルアの身体は抱きしめられていた。

 

「ぅ、ぁ……」

 

昨日の夜にユウキにメッセージを送りはした記憶もあったものの本当に来ると思っていなかった。

だからこそ急に自分に好意を持つ異性を前に対する耐性が一切持っていなかった。

今まで女性の気どころか他人との関わりを最低限にしているぐらいのルアに異性どころか同性の親しい相手すらいないほどに。

 

「んにゃ……」

 

すりすりとルアの身体に頭を擦らせてくるユウキに心臓がバクバクと早い鼓動を立てていると錯覚するほどに焦っていた。

初めての経験にどうすればいいのか何も分からないルアは起きた時から頭の中がパニックになりつつある。

 

「んぅ……ぅ?」

 

身動ぎしながらとろんと夢の微睡みから覚めてきたユウキはふにゃふにゃな顔でルアを見つめる。

 

「るあ〜……にゃへへ……」

 

「ユウキ……恥ずかしい、から……」

 

一切の耐性を持たないルアの顔は真っ赤に染まっており、甘い甘いユウキに何もかもが溶かされいくような感覚もあった。

一度受け入れてしまえばずっと溶かされていたくなるような。

 

「おひゃよ〜……」

 

「お、おはよう……」

 

「るあ〜、るあ〜」

 

「ぅ〜……」

 

耳元に甘ったるい声で自分の名前を呼ばれ続けれて頭の処理がパンクしているルアを抱きしめながらユウキは頭を撫で始めた。

寝ぼけているわけでもなく自覚しながらユウキはあえて優しい甘声で喋っていた。

 

「いい子、いい子」

 

新たな武器を新調したユウキは宿屋に向かおうとするとルアからメッセージが送られてきていた。

中身を開ければ『寂しい』と綴られた内容。

わざわざ宿泊している宿屋の場所まであった為ユウキは足早にルアの元に向かっていた。

泊まっている部屋に入ればベッドで縮こまるルアの姿を見ていた。

月夜に照らされた白銀の髪は退廃的な美しさではあったものの誰も近づけない雰囲気を漂わせていた。

ただ一人、ユウキだけが側に侍るのを許されたかのように。

 

「ボクがずっと一緒にいるから」

 

「……ほんと?」

 

「うん」

 

「ぜったいに?」

 

「絶対に」

 

「……ずっと一緒」

 

何故ただ一人なのだろうか、と。

不思議に思う事は多かった。

ユウキとて幼いとされる年齢ではあるが親しい友人はいる。

しかしルアにはそれが一切いなかった。

あれ程までの絶対的強者でありながらその名を知るプレイヤーは存在しない。

どうして認知されていないのかがユウキの中でどうしても引っかかった。

 

「ねえ、ルア」

 

「なに?」

 

「君は……何者なの?」

 

「……分からない。僕って誰?。分からない。一個人?。なんで?。いつから。分からない。どうして?」

 

返答すら明確ではなかった。

その時のルアの瞳には何も写っていなかった。

ただ何もかも吸い込む闇のような蒼があった。

 

「ずっとそうだったから、分からない。向こう(現実世界)でもずっとそうだったから」

 

「ずっと?」

 

「僕は予備。りん(・・)がいなくなった時の。だから何も分からない」

 

点を押さえれていないユウキはその意味を上手く理解出来ない。

しかしルアは少なくとも一般的な家庭で育っている訳ではない事だけはわかってしまった。

出なければこれ程まで虚ろな眼も孤独感も覚えることはないだろうから。

 

「大丈夫。ルアはボクにとって大事な人だから。無意味なんかじゃない」

 

「大事?」

 

「うん。大事」

 

「それは、良いこと?」

 

何を知っていて何を知らないのかが分からないルアはユウキの言っている言葉がイマイチ理解出来なかった。

見た目は少年でありながらもその心は見た目よりももっと幼い子供のようで歪だった。

 

「っ……うん。とっても」

 

「それは、ユウキが好き、と同じ?」

 

「……それってルアがボクのこと好きってこと?」

 

「……?それ以外に、ある?」

 

普通とは違うと自覚しているルアでも恋愛感情に関しては疎くはなかった。

それどころかそういった泥々とした感情を向けられることは多かった為に敏感とも言える。

 

「ほ、ほんとに?」

 

「ユウキといるとすっごく落ち着く。ずっと一緒にいたい。一緒だと胸が暖かい。……なんで?」

 

ユウキのような綺麗な好意だからこそルアの凍った感情が溶かされていた。

まともな異性は本当に数えれば極僅かだったからこその耐性の無さ。

それでいて『好き』は理解出来ても、それに付随する精神的安心感は未だ感じたことない心地良さだった。

 

「ボクもルアと同じ。一緒だと落ち着くし、ずっと居たい。お互い両想いで大好きって事だよ」

 

「好きだから、こうなる?」

 

「うん」

 

「……ならずっと一緒に居たい。これは大事なものだから」

 

感情の成長が著しく偏っているルアを急かさないようにゆっくりと育てようとユウキは焦らないようにした。

今は自分だけが彼の味方だからこそ大切に。

 

「ルア。ボクは貴方のことが好きです。ずっと一緒に居てくれますか?」

 

「僕もユウキの事が好き。ずっと一緒に居たい」

 

その時の初めてユウキは見た。

今まであまり動かなかったルアの表情が崩れる所を。

 

「ユウキ。ありがとう」

 

今までにない程に笑顔でユウキに感謝していた。

それを見たユウキはその破壊力に顔を赤くするも、勢いよく抱きついて決して離さないように抱きしめた。

 

「わっ」

 

「大好きー!」

 

 

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