セレナが何故か蘇って記憶を無くしてキャロル陣営に味方する話 作:にゃるまる
「セレナ誕生日おめでとう!!」
シャトーの一室、セレナの部屋に突如来訪したのはセレナの姉であり、歌姫としても活躍するマリア・カデンツァヴナ・イヴ。
その手にはたくさんのプレゼントの山があり、恐らくその山を運ぶ為だろうかシンフォギアを身に纏いながら彼女は満面の笑みでそこに立っていた。
「………えっと、マリア姉さん?お祝いしてくれるのは嬉しいんだけど、私達まだ本編だと出会っても………」
「セレナの誕生日にそんな事知らないわッ!!」
「ええ(困惑)………ま、まあさっきも言ったけどお祝いは素直に嬉しいから………ありがとうマリア姉さん!」
おーと、セレナ選手満面の笑みでマリア選手に抱きついたーッ!!
マリア選手これには笑顔ぉぉ!!
その表情は歌姫として良いのかと報道している我らでさえも放送を中断せざるしかない崩壊した笑顔ぉぉ!!
あ、実況はわたし武士ノイズがお送りします。
「私達もいるのデース!」
「セレナお誕生日おめでとう」
おや?ここでザババコンビの登場です。
御3方未だに本編には出ていないのですが………まあ、今回はお祝いなので無問題ですね(力説)
「セレナちゃんが誕生日と聞いてやってきましたッ!!おめでとうセレナちゃん!!」
「もう響ったら………ごめんね騒がしくしちゃって、お誕生日おめでとうセレナちゃん」
「失礼する、立花から誕生日だと聞いてな。些細な品ではあるが祝いの品を持ってきた、受け取ってほしい」
「先輩かたっくるしいんじゃねえか?ほら、誕生日プレゼントだ。言っとくがお前の好みとかわかんねぇから適当に選んだ奴だぞ?それでも良いなら………まあ、あれだ………と、とにかく受け取れよッ!!」
次々にシンフォギア装者が誕生日をお祝いしに来てくれる………ええですね(ほっこり)
けどこんな簡単にシャトーに入り込まれてますけど、ここの警備態勢どうなってるんでしょう?
まあ、1アルカ・ノイズである私には関係ない話なので今は無視しておきましょう。
「おい馬鹿弟子、お前………ってなんだこれはッ!?」
あ、マスターのマスター登場ですね。
まあ驚くのも無理ないですよ、自分の本拠地に敵が当たり前のようにいてお祝いしてるんですから。
「キャロルちゃんお邪魔してますッ!!キャロルちゃんもセレナちゃんのお誕生日のお祝いにきたの?」
「いや、まあそうなん………待て!!何故お前らがここにいる!?どうやってシャトーにーーー」
「すみませんマスター。セレナの誕生日祝いをしたいからと言う用件でしたので私が許可しました。はいセレナ誕生日ケーキ焼けましたよ」
でかーいッ!!まさにその一言しかないような馬鹿デカイケーキと共に登場したのはマスターのマスターが作ったオートスコアラー先輩達。
パーティーグッズまで用意している辺り本格的にお祝いする気満々ですね。
「わぁ♪ありがとうございますファラさん!!凄い大きなケーキですね♪」
「あ、いいえこのケーキはーー」
「そうですよ~♪流石はファラちゃん☆こーんな立派なケーキを作ってしまうな、ん、て☆おチビちゃんに対する愛情はガリィ達の中で群を抜いちゃってますねーあーやだやだ、見てるこっちが胸焼けしちゃうわ~」
おや?ガリィ先輩えらく手が汚れてますよ?拭きましょうか?
………ん?これ生クリー「それ以上しゃべったら殺す」あ、はい。
「チビッ子~タンジョウビ?おめでとうだゾ~♪これプレゼントだゾ☆」
「ミカさんありがとう………ってこれは?」
「カーボンロッドだゾ☆」
うーん、ミカ先輩からしたら純粋なプレゼントなんでしょうけど………あれはいらな「お前壊しちゃうゾ?」すみません黙ります、黙りますから許してください………
「出遅れてしまいましたが……誕生日おめでとうセレナ。これ私とレイアから」
「派手なプレゼントを用意しようと思ったが、お前の好みが分からなくてファラと一緒にさせてもらった。
お前からすれば地味かも知れないが………」
「そんな事ないです!プレゼント大事にさせてもらいますね!」
いやー完全に敵味方関係なしのお祝いムードですねー
………まあ1人出遅れた人もいますけどね。
「………………むぅ」
マスターのマスター、早く行かないと誕生日パーティー始まっちゃいますよ?
プレゼントまで用意してるんだから行った方が良いですよ?
「黙れ、そもそもこれは誰も祝って貰えない可哀想な弟子の為に用意した物であって、祝ってくれる奴がいるのならこんなつまらない物を渡しても………」
………はぁ、マスターのマスターめんどくさい性格してますねー。
まあこれは1アルカ・ノイズの私がどうこう言っても仕方ないですし、ここは専門家に任せましょう。
じゃあすみませんがお願いしますねー
「はい、専門家にお任せです」
「………エルフナイン、お前もか」
「セレナさんのお誕生日と言うので僕もプレゼント持ってきました。キャロルは行かないんですか?」
「………行く理由がない。
俺が用意した物なんてあいつらが用意したそれと比べたら劣る品でしかない。
こんな物渡された所であの雰囲気を壊してしまうだけだ。
エルフナインも俺に構わず………」
「いいえ!そんな事ありません!
キャロルは今日の為にそのプレゼントを用意したのですよね?
キャロルが必死に選んだプレゼントはきっとセレナさんに喜ばれますし、それにプレゼントに優劣なんてありません!
誰かの為に用意する、その気持ちが込められたプレゼントに優劣なんて無いですし、必要もありません!
だからキャロル、恐れないで一歩踏み出しましょう。
もしもまだ怖いのであれば僕も一緒に踏み出します、だからーー」
「………………はぁ、馬鹿馬鹿しい。
この俺がお前に心配されるなんてな……
だったら行くぞエルフナイン!!
おい馬鹿弟子ッ!!」
「はい!キャロル!!
セレナさんッ!!」
「「お誕生日おめでとう(ございます)!!」」
最後にマスター、私達からも一言。
誕生日おめでとうございますマスター。
我々一同マスターと共に歩み続けます。
最後のその時までずっとお供に………
この話は本編とは関係は………どうかな?あるかも…いやないかも………うーん………