セレナが何故か蘇って記憶を無くしてキャロル陣営に味方する話   作:にゃるまる

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何かを忘れている…そんな気がして何日か
アンケートをしているのを完全に忘れてました………ほんっとうにすみませんでした!!(土下座)
そして皆様アンケートのご協力たいへんありがとうございます!!
賛成の方が多いので簡単にではありますが、今度自己紹介を書こうと思いますのでどうかよろしくおねがいします!!

後、本編更新も頑張ります!!


第106話

 

込み上げる怒りに震える拳。

セレナはそれをゆっくりと息を吐く事で誤魔化し、徐々に手から力を抜いていく。

 

「――救助活動をしている子達には引き続き救助活動を継続する様に。空中戦闘が可能な子達は万が一に備えて戦闘態勢を維持したまま待機、指示を待ってください。輸送隊も同様に待機を。手の空いている子達は救助した人達の手当の手伝いをお願いします。無いとは思いますが、万が一に抵抗をするようであれば薬で気絶させても構いません。ですが、暴力等は一切禁じさせてください。人命救助を目的としているのに助けた相手を傷付けては意味がありませんからね」

 

≪はッ!!了解しましたッ!!≫

 

「それと二課側の情報を集めてください。あくまで内密に気付かれない様に。それと発見された場合は敵対に繋がる行動も避ける様にと厳密してください」

 

≪了解しました!!ソング21と22を向かわせますッ!!≫

 

下す指示にアルカ・ノイズ達は従順に従って行動をし始める。

そう、セレナはこの場においては1人の戦士である前に――1人の指揮官なのだ。

例え彼らの参戦が望んだ物ではなかったと言えども、彼らは今此処にいる。

主の力に成る為に、主を守る為に、此処に居る。

主君への忠義が、主君への愛が、彼らを此処に呼び集めた。

 

ならば主としてセレナは答えねばならない。

彼らを作った創造主として、彼らの忠義に答える主として、

6万のアルカ・ノイズを従える指揮官として、彼らの想いに答えねばならない。

 

故に、この場において最も不必要なのは個の感情。

指揮官であるセレナの怒り、その存在は間違いなく此処においては必要がない。

だからこそ、今は忘れる。

込み上げる怒りを、言い知れない感情を、忘れて耐える。

 

――本音を言えば今すぐに全軍に攻撃命令を出してフロンティアを攻め、事の原因となった者達を捕まえたい。

捕まえて、問い詰めたい。

どうしてこんな事をしたのかと、他に選択肢が無かったのかと。

どうしてあの子達を巻き込んだのかと、問い詰めたい。

そしてその願望は命令を出せば叶えられるだろう。

6万と言う大軍は間違いなく主の命に答えてみせるだろう。

 

だが、それは犠牲の上に得られる勝利となる。

確信を以て言える、今その命令を出せばアルカ・ノイズに間違いなく被害が出る。

どれだけの人数が犠牲となるかは流石に分からない、けれども間違いなく絶対に犠牲は出る。

それも決して少なくない数の犠牲が出るのは明白だ。

 

――それは絶対に許されない。

彼らの創造主として、指揮官として、そして何よりも――家族として絶対に許されない。

その想いは間違いなくガリスの一件で強くなっていた。

一度は失いかけた故に強まった想い。

その想いはセレナの胸中に失う事への恐れを刻み込んだ。

あの喪失感を二度と味わいたくないと。

だからこそセレナは犠牲を恐れ、犠牲を無くすように挑む。

それが戦場において甘い幻想であると理解していても、挑む。

誰もが望む幸せな結末へ至る為に、誰もが犠牲になる必要が無い結末へ至る為に――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしもそれでも犠牲が必要であると言うのであれば、その役目は――――

 

 

 

 

 

 

 

 

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「友里!!状況はどうなっている!?」

 

「陽動の翼さんに多数のノイズが接近していますが、十分に対応可能な数です!!それによってクリスさんは別ルートからフロンティア内部への侵入に成功!!ドクターウェルの身柄の確保を急いでいます!!」

 

「良し…ッ!!藤尭ッ!!」

 

「言わなくても装者両名へのバックアップを最優先しています!!情報は逐次更新して彼女達に知らせていますよ!!」

 

小日向未来――否、神獣鏡との戦いから数十分。

戦いは次の局面へと移り変わっていた。

施された封印によって海底奥深くに眠って居た古代の船≪フロンティア≫

それが今、神獣鏡の輝きで封印を解かれて浮上している。

その内部に、F.I.S.――否、歪んだ欲望を叶えようとしている狂った科学者、ドクターウェルを載せて――

 

「クリスくんッ!!現段階においての最優先目標はドクターウェルの身柄とソロモンの杖の確保にある!!調くんからの情報通りであれば彼を抑える事が出来れば――」

 

≪状況を打開できる、だろ!!はッ!任せなおっさん!!元々ソロモンの杖はアタシがけりをつけなきゃいけねえからな……だから、任せてくれ。あ、それと!!あの馬鹿には絶対に馬鹿するなって伝えておいてくれよ!!絶対にあの馬鹿何かする気だから要注意で頼むぞ!!≫

 

「ふ、任せろ!!」

 

――響くんと未来くん、そしてあの仮面の少女との闘い。

その結末は喜ばしい形で終結した。

未来くんに施された神獣鏡のギアは、神獣鏡の放つ魔を払う光によって完全に解除、破壊された。

未来くん自身も無事でギアの後遺症等は確認されなかったが、エクスドライブ、そして最後のあの巨大な光によって体力と精神力を多く失った影響か、今はまともに動く事が出来ずにベットの上で寝たきり状態になっている。

そして響くんもまたあの光に飲まれた影響か、身体を蝕んでいたガングニールは欠片さえも残さないレベルで体内から除去されており、その命を救う結末となった。

だが、体内のガングニールを失った事で響くんは戦う力を――シンフォギアを失った。

 

「(……この状況での戦力低下は望ましくなかったが…響くんの命には代えられない!!)」

 

故に現在、フロンティア攻略へと出撃しているのは翼とクリスくんの2人だけだ。

…本音を言えば仮面の少女、そして彼女に付き従うノイズ達の協力を得られれば良かったのだが…先の戦い終結後、響くんと未来くんを船まで運ぶと同時に彼らは姿を暗ました。

無論観測機器や衛星からの監視網にてその動きを追跡しようとしたが、失敗。

完全に姿を暗ました彼らが、今どこで何をしているのかは…完全に不明状態だ。

恐らくは――あの段階で彼らとの共闘関係は終わりを迎えたのだろう。

故に姿を暗ました、もう終わりだと言葉なく伝える為に―――

 

「……無い物を求めても仕方ない、か」

 

故に弦十郎は現段階で二課が出せる全勢力で実行できる作戦を立案した。

作戦内容としては真正面より機動力のある翼が敵に攻撃を仕掛け、これに敵の意識を集中させる。

ある程度の敵を陽動の翼に釘づけにしたら別ルートからクリスくんを内部へと侵入させ、事の原因であるドクターウェルの身柄と彼が持つソロモンの杖を確保すると言った物だ。

 

作戦は現段階では上手く行っている。

敵ノイズの数は多いが、それでも翼の実力であれば十分に対応できる数である。

…最低でも6万を相手にするよりは遥かにマシなレベルだ。

敵の意識は翼に向けられており、クリスくんの内部侵入は無事成功している。

このまま行けば問題は無いだろう。

だが、弦十郎は強張った面持を崩せずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――そう、か」

 

作戦立案前、弦十郎は緒川に内密に呼び出されていた。

その手にあるのは2つのデータ。

1つは先に依頼しておいたキャルと言う少女についての詳細情報。

その内容は――黒に近い白と言った所だろう。

彼女の個人情報は余りにも≪一般的な理想家庭≫だった。

何も問題が無く、何処にでもいる少女とこの情報が作り上げていた。

 

そう、あまりにも一般的過ぎて――逆に不自然だと思わせる位に。

そしてそれは、緒川の手によって証明されてしまった。

 

「――その情報についての詳細内容は作戦後にお伝えします。今はそれよりも」

 

緒川に促されもう1つのデータを確認して、思わず驚愕する。

データの中身、それは――≪フロンティア≫の内部情報を始めとした詳細情報の数々であった。

 

「これはッ!!?」

 

「……実は数分前に二課のサーバーが何者かからのハッキングを受けました。ハッキング自体は物の数秒単位で奪われた情報等は特になかったのですが……逆にこのデータが送られていました。1つのメッセージと共に」

 

「…その内容は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「≪君たちの勝利を願っているよ 人類の父より≫と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




人類の父………いったい何ダムなんだ………(遠い目)
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