魔法少女リリカルなのはINNOCENT 超絶レアなアバター持ちの高校生 作:真庭猟犬
「すまんの。手伝わせて」
「いやいや、モーマンタイ。部の皆もブレイブデュエルに興味を持ってたし、シオンも色々とデータが取れると言ってたからな」
初のブレイブデュエルをプレイした日の翌日、学校は創立記念日で休みだった故に暇だった俺にエイミィから店の手伝いをしてほしいとのメールが来たので、TRPG部の5人をメールで呼んで連れてきた。
何でも数人のスタッフがそれぞれの用事(一人は風邪でダウン)で来れなくなり、急遽臨時のバイトを募集しようと考えてた時にエイミィがTRPG部を呼ぶことにしようと提案し、俺達全員が特に用事はないのとシオンがブレイブデュエルの開発に関わっていたのを彼女が思い出したのですぐに部長である俺にメールをしたとの事。
俺は商品の整理と前出し、詩音はデータの部分の担当と【テイルズファントム】の情報及びデータの整理、他のメンバーは全員ノルマを達成してフリーバトルで乱闘状態だ(ちなみに全員が【テイルズファントム】だったので、T&Hのスタッフほぼ全員が茫然としていた)。
「しっかし、TRPG部全員が【テイルズファントム】って……レアなのか疑いたくなるな」
「私としてはあなた達の運と想像力が恐ろしいわ。【無辜の怪物】を使いこなしている上にブレスを吐いたり爆発したりするもの」
リンディさんの言葉に思わず目を逸らす。しかし、現実は非常なもので―――
『
『行け! 我が兵士達よ!!』
ズダダダダダダダァッ!!!!
『ウオオオオォォォン…………!』
『ウギャアアアアッ!!』
ドカン!×2
あまり離れていないから嫌でもあいつ等のバトルが耳に入る。
「何で【LORD of VERMILION』風なんだ? しかも初期版っぽいし」
「今では殆ど見なくなったの、それは」
「ツッコミ所はそこ? それとさっきのは声からして
「正解。けど、ルイは声を変えてたんだが……」
「貴方達の趣味をエイミィから聞いてたから声のトーンでの推測はできるわよ。それとLoVは少しだけ見たことがあるわ」
「それはCMなのかプロモなのかは聞かないぞ」
「あら、それは残念。ここはもう大丈夫だから皆の所へ行ってきたら?」
「んじゃ、そうさせてもらう」
「妾はプレシアの所に行っておくぞ、リンディ」
「わかったわ」
最後の場所を済ませてからコミュルームへ向かう。言い忘れたが俺だけ例外で誰とでもタメ口で話すように言われている(理由は敬語を使ったら俺以外の全員が鳥肌がたったため)。
★★★★
「おいーっす。ギンとパルパルはよく派手に暴れてたな。思いっきり聞こえてたぜ」
コミュルームに着くと、ほぼ全員の部のメンバーがいた。その内二人は見事なまでに漫画のアフロ状態と化しているあたり、謎のフィートバック的な何かが起こったんだろうな。
「おー。部長は随分と遅れた登場だな。こっちは派手に暴れられて満足したけど」
「たまにはこういうのもいいでしょ」
「てか、俺とルイがアフロ化してんのは無視か」
「無視。酷い」
「いや無視してねえよ。パルパル、リョウの方を頼む。俺はルイを担当するから。ギンは飲物を頼む。ルイはこっちに座れ」
「オッケー」「おーう」
全員に指示を出し、椅子に座ってルイを膝に乗せる。ルイはメンバーの中で一番背が低いが、俺のブラッシングを気に入ってるのかよく俺の膝の上でのブラッシングをされている。この時だけは妹ができた気分になるので俺も満更でもない。
「しっかし、普通ブレイブデュエルでアフロ化しないだろ。何やってたんだ?」
ブラッシングをしながら隣にいる二人に疑問を投げる。アバター自体は服が破けても現実には影響がないが、ルイとリョウがアフロ化してるのがおかしかったからな。
「んー? 詩音が私達がゲームマスターになる少し変わったフィールドを開発中で私達はその実験に付き合ってたの。リョウとルイがアフロ化したのはシオンのちょっとした調整ミスよ」
「頭に何か着けてたのか?」
「これだ」
リョウが投げたものをキャッチしてそれを見ると、ヘルメット型の機械だった。
「シオンが言うにはデータの採集と俺達のTRPGで鍛えられた想像力をゲームに使えるようにするものらしい。俺とルイは負けた際にその機械が漫画みたいに軽い暴発を起こしてアフロになったわけだ」
「なるほどなぁ。ってルイ?」
「フニ~」
俺にブラッシングされているルイが何故か少し重く感じたので見下ろすと、全身がユルくなってた。いつ見てもアニメキャラっぽいな。
「あら、『垂れルイ』になったわね」
「シンがルイにブラッシングしていると必ずなるよな」
「? なんでだ?」
「「この鈍感」」
「酷えなオイ!!」
「飲物もってきたぞ。あと、レヴィが付いてきた」
「ウェーーーイ!! レヴィ・ラッセル、ここに参! 上!!」
ギンが飲物とカレーを乗せたトレイを持ち、昨日知り合った元気少女のレヴィを連れて戻ってきた。レヴィを知ってるのは俺とギン、ここにいないシオンだけなのでリョウとパルパル、タレ状態から戻ったルイは首を傾げている。
「三人は知らなかったな。こいつはレヴィ、俺の妹だ」
「「「妹!?」」」
「そうそう俺もそんなリアクションしたもんだ。ギンはシオンの父親お手製の特殊ワックスで髪色を変えてんだから普通気づかないんだよな」
ちなみに俺の両親はシオンの両親とレヴィのホームステイ先の大黒柱とは中・高・大ともに同じ学校かつクラスメイト&腐れ縁の仲である。
「少し待て。ワックスを落とすから。レヴィ、カレー食ってて待っとけ」
「はーーい!」
ギンはこの場を離れる。俺はレヴィの紹介をするかな。
「さっきこの子が名乗ったが、ギンの妹のレヴィだ。飛び級で天央中学1年所属している。数学に関してはシオンと同等の成績だ」
「レヴィ・ラッセルだよ。よろしくね」
「私は
「俺は宮埜
「音花・F・ルイ」
「で、レヴィは何しに来たんだ?」
「んーっとね、高町にゃのはに会うのと、シンと勝負しにきたの。ヴィーたんをやっつけた実力を見たいからね」
そう言ったレヴィの目はプレイヤーの目なのだが、
「ご飯粒着けながら言うものじゃないな」
ご飯粒が着いたまんまなので台無しだった。
次回、レヴィとシンが特殊なフリーバトルで激突します。