僕のお父さんは円卓最強の騎士 作:歪みクリ殴りセイバー
今回勘違い要素なし。しょうがないね、相手が神秘だからね
今回は原典要素も型月要素もないです。どっちでも情報が少ないギャラハッドさん可哀想
呪われし盾、ゲットだぜ! いや、重い。
あれか、一人前の騎士になるにはまず筋肉を付けよって神様のお達しかな? 確かアーサー王って、ドラゴン討伐とかしてたような……。
……うん、考えたら負けだな。キャメロット城ってもしかしてゴリラの巣窟? むさ苦しい男の集団? 男だらけの軍にありがちなホモォ……展開とかないよね? 考えれば考えるほど不安なんだけど。あ、考えたから負けだわ。ちくせう。
ズルズルと身長以上の大きさの盾を引きずりながらギャラハッドが向かうのは湖である。聞いたところによれば、世界一有名な聖剣エクスカリバーは湖の精霊から借りているもの。円卓最強の騎士ランスロットも、湖の騎士という異名で呼ばれている。
——————————————————つまり、湖に行けば何か強くなる方法があるんじゃね!?
という思考のもと、ギャラハッドは一年近くもの間、湖を目指していた。
時折襲ってくる魔物相手に新しい盾の使用感を確かめつつ、倒した魔物の肉を喰らい血を飲む。この十一年ですっかりサバイバルに順応したギャラハッドは、確かに少しずつ強くなっていた。
突進してきた魔猪の牙を受け止めれば逆に牙を砕き、飛竜が爪で襲いかかれば爪を折った。まるで大地に根を下ろした大樹のように矮躯は動くことなく、こと【守る】という点においては既に並みの騎士など追随出来ないほどの腕前である。
町に寄り、湖がある場所についての心当たりを聞くも、やはり神秘的な場所ゆえか成果は芳しくない。一年も探し回っても見つけられなかったギャラハッドは慣れたもので、ならばと森の中を探索しつつ魔物駆除をするのが日課になっていた。
「フッ!」
群れで襲ってくる狼型の魔物を盾で粉砕し、次いで飛びかかる魔物の毛皮を掴み、別の個体へブン投げる。十数分も掛からずに群れを殲滅し、再び歩みを進めた。
奥へ奥へと進むたび、どんどん強い魔物が出てくる。この一年間で初めての事態にギャラハッドの胸は高鳴る。それに出現する魔物もまるでこちらを試すかのようなバリエーションだ。
熊の魔物とは力を、毒蛇の魔物とは勇気を、蜂の魔物とは正確さを、そして今の狼の群れとは対応力を人一倍求められた。そして今度は———
「……まさか全部とは」
「上等!」
やはり湖にこそ成長の鍵があるのは間違っていなかったと、ギャラハッドは盾を握り締め直すのだった。
『ゴーカク』
人魂のように浮かびながらもキラキラとした光の粒を発する小型の人は、成る程確かに神秘に満ち溢れていた。
「合格、とは?」
『ワタシタチ、アナタ、タメシタ。アナタ、チカラ、シメシタ。ダカラ、ゴーカク。アナタ、ナニシニキタ?』
「強くなるために来た」
『ウソ、ツイテナイ。ホントニ、ゴーカク』
まだ試されていたらしいことにギャラハッドは冷や汗をかく。仮に嘘をついたらどうなるのか気になりはしたが、個人的欲求を抑えて妖精に話しかける。
「合格、ってことは強くしてくれるのかい?」
『ワタシタチ、タタカエナイ。イチバンツヨイノ、サッキノきめら』
せっかく見つけた湖だというのに、これでは骨折り損である。どうにか精霊の神秘か何かで何とかできないかと頼み込むも、「ムリ」と一蹴。こうなるとギャラハッドにここにいる理由がなくなる。
「……邪魔してごめん。ここのことは知らせないでおくよ」
『マツ。ツヨクデキナイ、イッテナイ。ワタシタチノ、カゴ、イル?』
「ありがたいけどいらない」
『……イラナイ、ハジメテ。ナゼ?』
確かに精霊の加護は役に立つかもしれないが、湖の騎士と言われるランスロットも加護があるかもしれない。ギャラハッドにとってあの父と同じ力を持つことは何となく嫌であった。理由はどうあれ、自分を捨てた親を好きになれる子はいないだろう。
『……ン。ぎゃらはっど、オヤニ、ステラレタ? ダカラ、キライ?』
「え、口に出てた?」
『ワタシタチ、ココロ、ヨメル。ぎゃらはっど、ホカノヒトト、チガウ。オモシロイ』
—————————————————そりゃあ未来人の転生者ですからねぇ……。
『ぎゃらはっど、テンセイシャ? ミライジン? イマ、「ンォォォォ! イママデノシコウモロバレデハズカチィィィィィ!」ナッテル。ダイジョウブ?』
「読めても言わないでくれ……」
ある意味でギャラハッドに一番ダメージを与えたのは湖の精霊達かもしれない。
『カゴ、ダメナラ、ヨロイ、イル?』
「え、貰えるならぜひ」
貧しい修道院生活十年ですっかり貧乏性になったギャラハッド。騎士といえば、やはりイメージするのは美しい剣と煌びやかな鎧である。
事実上無計画で旅に出たギャラハッドに当然鎧を作ってもらうアテなどなく、正直言って騎士になるために必要なものが貰えるなら、これ以上に有難いこともなかった。一足飛びにチート防具を貰うのは若干良心が咎めたが、そもそも最上位騎士である円卓の剣も大概な性能なのでまぁいいかと結論づける。
『デモ、タダデハ、アゲナイ』
「僕にできる限りの事はするよ」
さすがに
ギャラハッドは剣が苦手であった。馴染みがなかったのは盾も同じだが、何よりも人を殺すための道具を振るうことに慣れることが出来なかった。ギャラハッド唯一の弱点とも言える。だからこそもっと上手く、強く、硬く……それこそあのエクスカリバーすらも防ぎきるくらいの人物にならねば騎士にはなれないと思い込んでいる。
そもそもギャラハッドが知っている騎士というのが最強の聖剣を扱うアーサー王だったり、その姉妹剣を持つガウェインだったり、その二人を凌ぐランスロットであったりと大分認識が偏っているために仕方のないことであった。
『ワタシタチ、シンピ。ソレヲネラウ、ジャアクナヒト、タクサン。ぎゃらはっど、ヨロイ、アゲル。カワリニ、ワタシタチ、マモル』
「え、ずっと?」
『ズット』
「……えっと、ずっとは無理かな〜、なんて……」
『ワカッテル。ダカラ、ハナレラレナイ、ヨウニスル。ぎゃらはっど、キセージジツニヨワイ。コヲナセバ、ズットイッショ』
前世今世来世合わせてもギャラハッド史上最もあんまりなお誘いであった。掌ほどの大きさだったはずの妖精達が成人女性に近い体を成していく。
悲しきかなギャラハッドの体は成長が早く、すでに精通をしていた。成長が早いが故に年の割には体格が良く、ランスロット譲りのスペックの高さも相まって、力負けすることなく魔物と張り合ってきたのだが、ここに来てそれがアダになるとは思いもしなかった。
———————————————————な、何をするダァ! ヤメロォ! 僕は所構わず種を撒き散らす
ギャラハッド、実に十一歳の早さで童貞を捨てる。更に不幸なのは、それがナゼか後世に伝わってしまったことだろう。正に【英雄色を好む】であった(違う)
そんな逆レ事件から四年後。ギャラハッドはあいも変わらず旅を続けていた。
妖精達の目的はギャラハッドと子を作ることでもなければギャラハッドをずっと自分達の側に置いておくことでもない。それはあくまで手段であり、目的は邪悪な人から自分達を守ってもらうことである。
そして妖精からこの世に魔術なるものがあると知ったギャラハッドに電撃疾る。
——————————————————魔術で結界みたいなのを作って、それで妖精達を守ればいいのでは!?
それからのギャラハッドは凄まじかった。魔術を妖精達から教わり、見返りに体を差し出し、結界魔術の術式を組み上げ、妖精達に襲われ、膨大な魔力を注ぎ込み、最終的には妖精に抵抗することをやめ、術を完成させると同時に二年ぶりにギャラハッドは自由を手に入れた。
これがのちに聖杯からスキル『自陣防御A(妖精)』とされることを今の彼は知る由もない。
その副産物として『魔力防御』を習得し、その膨大な魔力もあいまり、ギャラハッドの守りは更に堅牢な物となった。
そして、ギャラハッド十五歳の時。
ついに、親子が再会するのであった。
ガバガバ解説
・自陣防御A(妖精)…元ネタはFGOのマシュ・キリエライトのプロフィールに書かれた自陣防御Cより。強力な結界魔術を施したという逸話がスキルになったもの。デミ・サーヴァントではなく、ギャラハッド本人のため出力が上がっている。妖精は散々彼女らと致したため。なお子供はできなかった模様。Aランクの守護範囲は国を守れるくらいということにしてます(カリスマのランクから推察)
・魔力防御…元ネタは同じくマシュのプロフィールより。ギャラハッドの基本技術にして最硬技術。魔力を注ぎ、防御に変換する魔力放出と同じタイプのスキル。膨大な魔力を持つ英雄なら一国を守る巨大な盾となる。ギャラハッドは後にこの技術を昇華させ、盾から城を顕現する(意味不明)
幕間でやるなら?
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円卓の騎士時代の話
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特異点の話
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カルデア(事件前)の話
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それ以外に出てくるキャラとの絡み